2018年4月

フジTVの負のサイクル

フジテレビの「とくダネ!」は見ないようにしている。小倉キャスターの高慢な態度が極めて不愉快だからだ。そろそろ番組打ち切りか小倉の降板かとの噂が流れていた。ある意味楽しみにしていた。ところが、小倉で番組が続行するという。フジテレビは、小倉に断られることを前提で以前の半分以下のギャラを提示したが、小倉があっさり了承してしまった。かくして番組続行となった。フジテレビはチョロいと思う。小倉にとって、地デジでのレギュラー番組は「とくダネ!」だけだ。この番組を降りれば過去の人になってしまう。たとえギャラが半分以下になろうが、食いついてくるに決まっている。フジテレビの狙いは、視聴率アップなのかコストダウンなのかが曖昧だ。小倉が続行すればコストダウンにはなるが、視聴率の回復は望めない。真面なテレビ局ならば常識的に視聴率を優先する。フジのように安かろう悪かろうでは視聴率は上がらない。視聴率が上がらなければ有力なスポンサーを見込めない。益々経営が苦しくなるから番組は粗雑になる。経営者が替わったが、負のサイクルは回り続けている。低視聴率の番組は全て切るくらいの決断がないと、フジは益々経営難に陥ることになりそうだ。

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スラング万歳!

覚えよう、話せるようになろう、と思っても中々身に付かないのが英語。ましてやスラングなど別世界の第二外国語に等しい。だがエンジェルスの大谷選手のお陰で野球スラングが身近な存在になってきた。ソーシア監督が大谷のコンディションは「full gorilla」だと言った。「full gorilla」は「全力で行なう」という意味のスラングとのことらしい。クローザーは「ファイヤーマン」と呼ばれる。まさに火消し職人だ。フォアボールは無料で進める「フリーチケット」。「チャージ」は充電ではなく、それ突撃だの意味。大谷のボールはDirtyでNastyでFilthyと言われる。DirtyもNastyもFilthyも直訳すると「汚い」という意味。でも野球では、Dirtyは打つのが難しいボール。Nastyは打者が予測できないような動きのあるボール。Filthyはバッターが逃げ出したくなるようなボールとのこと。投手がチーズを投げたと言えば「ものすごい速球を投げた」という意味で、「クッキー」は壊れ易いので「打ち易いボール」という意味になるようだ。Solidは固形という意味だが、スラング的にはすばらしい、しっかりしたという意味があるようだ。嘗てヤンキースの松井選手はSolid playerと呼ばれていた。これまで覚えたスラングを元にして、大谷選手を評価すると、大谷はsolidだがfull gorillaで、DirtyでNastyでFilthyなcheeseを投げるということになる。直訳すると、大谷は固いがゴリラのようで、めっちゃ汚いチーズを投げるということになる。まるで化け物がいるようだ。でも、米国では、スラングこそが勲章なのかもしれない。スラング万歳!

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ハリルで勝てるのか?

日本代表監督を電撃解任されたハリルが来日し会見を開いた。今更何をしゃべりに来たのだろうかと思う。解任された時、ハリルの第一声は「何故?」だった。それ程「裸の王様状態」だったのだろう。でも、解任理由は明解だ。ハリルではW杯に勝てないと見込んだからだ。戦術が一本槍。日本のスタイルにマッチしていない。しかも機能しない。選手起用が曖昧。選手が試合で萎縮している。等々意見はあるが、答えは簡単。勝てなかったばかりではなく、今後勝つための手順が見えなかったからだ。ハリルは就任早々前任者が選んだ選手を固定的に起用した。それを批判されると、今度は旬な選手ばかりを偏重的に起用した。もうすぐW杯だというのに、軸となる選手の基本的配置が決まらず多用に明け暮れた。W杯までは、あと数ヶ月。チームの骨格は出来ていなければならない時期だ。だが骨格すらも出来ていない。ハリルにはチームワークを作るという概念が無いように見える。監督失格の所以だと思う。ハリルは来日し「協会は一度として問題点を指摘してくれなかった。選手とのコミュニケーションも本田と香川以外は上手くいっていた」とコメントしているが、問題はそこには無い。協会が「あえて言えばコミュニケーション」と言っただけで、問題は「勝つ期待が持てるか」に尽きる。勝てる期待が持てない監督など全く不要だ。来日会見などせずに、さっさと韓国の監督に鞍替えし、日本を見返す努力をすれば良いと思う。

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アルコールの思い出

理化学研究所の研究によると、遺伝子情報を調べた結果、日本人は数千年をかけてアルコールに弱い体質に進化してきたことが分かったとのこと。自分の経験・知識から考えると、エーッという内容だ。自分は、年齢を重ねる毎にアルコールに強くなり、これこそが人間の進化だと思っていたからだ。思い起こすと小学生の時、父に晩酌のお酒を飲んでも良いと言われ、冗談半分に飲んだのが初体験。大学の洋弓部の新人歓迎会で先輩から飲めるのかと問われ「はい、飲めます。ビールをコップ1杯なら」と答えて笑われた。その後、酒好きの先輩が毎日誘ってきた。毎度の如く二日酔いになり、それでも毎日付き合った。お酒に強くなったのはこの経験があったからこそと思う。当時は、お酒の強さこそが、子供から大人へ進化する脱皮の瞬間だと思っていた。その後社会人になってからも、酒量は増え耐性も増した。50歳前後の頃がピークだったと思う。理研の研究結果は衝撃的だ。自分の常識を根底からひっくり返した。アルコールに立ち向かいこれを制することが進化だと信じていたのに、アルコールを遠ざけることこそ進化になるとは。進化とは、環境に適合するということだ。日本人が年々アルコールに弱い体質に進化するのは如何なる理由があるのだろうか。酒は百薬の長という。適度に飲めば薬だが、飲み過ぎれば害になる。きっと日本人は古来から健康オタクだったのだろうという結論に至った次第。

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飲兵衛の後悔

TOKIOの一メンバーが連日マスコミを賑わしている。真相は分からないが本人によると、女子高校生を自宅に呼び出し、酩酊状態で卑猥な言葉を浴びせキスをし迫ったが、寝てしまい、目が覚めると女子高校生は帰っていた、ということらしい。その後本人は犯罪だとも自覚せず、2か月間も普段通りの芸能生活をしていたようだ。事件は、女子高校生の父親が警察に届けたことから発覚した。まず第一に思うことは、何故TOKIOの一メンバーは知り合いの女子高校生を自宅に誘ったのだろうか。第二は、何故女子高校生は、気安くその自宅に行ったのだろうかということ。第一の問題にも第二の問題にも相当な問題がありそうだ。アルコール依存症の当人が、治療のため2か月も入院して退院したその日の出来事だ。まるでアル中落語の落ちみたいだ。結果としてアルコール依存症は治っていなかったということだろう。病院の医師にもある程度責任はありそうだし、本人の自覚は如何なるものかとも思う。一方違う次元で見ると、ホイホイと誘われる女子高校生がゴキブリホイホイのゴキブリにも見えなくは無い。話は変わるが、自分はTOKIOの一メンバーと同様にアルコールが好きだ。我が人生71年間のなかで、アルコールが原因となった失敗は数知れない。もっとも、TOKIOの一メンバーのような罪深いことはしたことはないのだが。酔った勢いに任せなければ自分の人生は変わっていたのかもしれない。

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「メンバー」という呼称

「TOKIO山口メンバー強制わいせつ容疑で書類送検」とのニュース。どのマスコミも呼称に「メンバー」を使っている。事件内容は兎も角「メンバー」という呼称が気になった。こんな時はWEB検索が便利だ。ハフポスト日本版ニュースのエディターが「メンバーと報じる理由が3分で分かる」という記事を投稿していた。それによると、芸名のみの呼び捨てを避けるために何らかの肩書き呼称が必要となり、TOKIOの一員という職業上の肩書きとして「メンバー」という言葉を使ったとみられるとのこと。因みに、犯罪人及び容疑者の呼称も説明している。例えば、容疑者という呼称は、逮捕または指名手配された場合の呼称として使う。逮捕されても、この時点では罪が確定していないから犯人ではない。起訴された後から判決が出るまでは原則「○○被告」、刑が確定した後は「○○受刑者」「○○服役囚」などと表現される。逮捕と書類送検の違いは、逃亡や証拠隠滅の恐れの有無による。一方、書類送検の場合には「容疑者」を使わない。人権上の配慮をして「会社員の男」などと、職業などの肩書きを用いながら匿名で報じる。でも、今回匿名ではなく芸名での報道に踏み切ったのは、山口の知名度が高いことから、事件に対する社会的関心の高さや影響などを考慮したとみられるとのこと。それにしても呼称としての「メンバー」には違和感がある。「ジャニーズ事務所所属の山口社員」と表現すべきだと思うのだが。

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夢の中のかぼちゃの馬車

金融庁がスルガ銀行への緊急立ち入り検査を始めたとのこと。スルガ銀行と言えば、収益力では地銀のトップクラスだ。昨年森金融庁長官が、カードローンや住宅ローンなど個人向け商品に特化したスルガ銀行の積極的な経営姿勢を「地銀の新ビジネスモデル」と高く評価していた。それが一転して立ち入り検査とは驚いた。森長官に眼識が無かったのだろうか、それともスルガ銀行が欺いていたのだろうか。事の発端は「かぼちゃの馬車」。「かぼちゃの馬車」とは、不動産会社スマートデイズが運営する首都圏の女性専用シェアハウス。同社のセールストークは「頭金なしで投資ができ、30年間家賃収入を保証する」こと。オーナーはスルガ銀行からの融資を受けてシェアハウスを建設。スマートデイズが一括借り上げたうえで女子学生らに転貸し、一定の家賃をオーナーに支払う。ところが年初からオーナーへの賃料の支払いが突然停止され大騒ぎになった。既にスマートデイズは東京地裁に民事再生法の適用を申請した。オーナーにとっては大問題だが、もっと大きな問題が隠れていたようだ。オーナーらはスルガから融資を受ける際に、スマートデイズに預金通帳の写しなどを渡し、銀行との手続きを一任。ところが、通帳の写しが改ざんされ審査が通り易くなっていた。殆どのオーナーはスルガから、金利7.5%のフリーローンで1億円を借り入れていたようだ。利払いだけでも年間750万円もする。スルガは「かぼちゃの馬車」関連で1000億円規模の融資をしているという。不法融資がスルガ銀行とスマートデイズのグルで行われたのは間違いなさそうだ。金融庁長官の目の節穴とスルガ銀行のあくどい消費者金融化が事態の悪化に拍車をかけたようだ。オーナーらは「かぼちゃの馬車」と聞いた途端に、自分はシンデレラではない、これは童話の夢物語だと気付くべきだったのかもしれない。夢は覚めるものだ。

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問題提起の活動家に

セクハラ問題の福田財務事務次官の辞任が決まった。当人は「辞任理由は職務の遂行が出来なくなったからで、セクハラ問題ではない」とコメントしている。一般的に考えて、セクハラではないと言い張るのであれば、辞任する必要はないと思うのだが。佐川証言は闇の中だったが、今回は証拠の録音がある。決定的な証拠があるにも係わらず悪あがきをするのは、持って生まれたセクハラ気質によるものなのかもしれない。問題の経緯は以下の通りらしい。テレ朝の女性記者が取材のため福田と一対一で何度か会食をした。その度福田がセクハラを繰り返すので、女性記者は身を守るため録音を取った。テレ朝上司に放送するよう求めたが、テレ朝は拒否。女性記者は被害の黙認を恐れて週刊新潮に連絡し、取材を受けると共に音声データを提供。それを新潮が記事にした。この事件は一女性記者だけのセクハラではなく、色々な問題を含んでいる。一つは、政府官僚の不祥事を報道しないテレビ局の体質。政府官僚に歯向かえば、官僚垂れ流しニュースが貰えなくなる。記者クラブの存在が諸悪の根源だ。一つは、国会議員のセクハラ認識。長尾衆院議員は抗議する国会女性議員に対しツイッターで「セクハラとは縁遠い方々です」と書き込んだが、批判を受けて謝罪。もう一つは、国会議員の非常識さ。下村元文科相が「録音し新潮に渡したことは、ある意味で犯罪だ」と発言。最早頭の中の回路が壊れているとしか思えない。一方、テレ朝の宇賀なつみアナウンサーは立派だ。テレ朝の放送中に、福田セクハラを報道しないテレ朝の体質を批判した。勿論、長尾衆院議員の言動に対してもセクハラの根源だと批判。財務省を去る福田は、天下りなどせずに、今後は「問題提起の活動家」になれば良い。少なくとも、その才能はあるのだから。

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不要なマラソン強化リーダー

来年4月からのプロ転向を表明した男子マラソンの市民ランナー川内優輝選手と瀬古との対談があった。川内選手は先日のボストンマラソンで優勝したが、東京五輪出場には否定的だ。一方、瀬古はボストンマラソンを2度制覇した実績のある日本陸連のマラソン強化戦略プロジェクトリーダー。瀬古は川内を持ち上げ「MGなんちゃらに出てほしい。俺が頭を下げたら出てくれる?」と川内に東京五輪最終選考会のMGCへの出場を迫る。プロ転向について「片手間ではマラソンの世界では戦えない。もっと早くプロになってほしかった」と言う。更に「大迫や設楽は期待通りだったが、川内がボストンで勝つとは思わなかった。本当に嬉しい。川内も日本代表になれば日本も戦える」と言っている。この記事を見て、自分は瀬古の強化戦略プロジェクトリーダー任命は間違いだったと確信した。最終選考会を「MGなんちゃら」と表現するリーダーは、陸連が決めたMGCの重要性を理解していない。「俺が頭を下げたら」という勧誘は高圧的でかつ高慢だ。昔の実績という威光で現役選手が動くとでも思っているのだろうか。今になって「もっと早くプロに」と言うのならば、何故もっと早く川内にサジェスチョンしなかったのだろう。「川内がボストンで勝つとは思わなかったが、勝ったから代表を目指してほしい」とは、今まで川内の実力を見損なっていたからだと言える。結局、瀬古は選手の強化方法が分からない。強くなる選手の素質を見る目も無い。全て結果頼りの後追いだ。強化戦略プロジェクトリーダーによる、東京五輪への実力かさ上げは望みようもない。ただ選手個人の努力を願うしかない。頑張れ、大迫、設楽、川内選手。

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お詫びをする場所、相手、内容の誤り

安倍首相が首相主催の桜を見る会で「決裁文書改ざんやセクハラ問題など、国民の皆様の行政に対する信頼を揺るがす事態となっております。行政の責任者として、その責任を痛感しているところであります。改めておわびを申し上げたいと思います。膿を出し切って組織を立て直していく」と述べたという。場所は新宿御苑、相手は名古屋のキャバ嬢を筆頭とするタレントたち1万7500人。お詫びをするには場所も相手も取り違えている。しかも、お詫びの対象に本人と昭恵夫人が含まれていない。最早、お詫びの安売り、というよりはバナナの叩き売り同然。お詫びと言えば国民感情が和らぐとでも思っているのだろうか。この空々しいお詫びが更に国民の反感をかうことになるはずだ。一体全体1年間も国会を空白状態にさせたのは誰だと思っているのだろうか。もうそろそろ真実を明かすべきだと思う。欧米では証言するときに神に誓ってウソはつかないと宣誓する。それがウソをつかない歯止めになっている。だが日本では「叶わぬ時の神頼み」という諺がある。ひょっとすると、国会議員の靖国参拝は「ウソを隠し通せますように」との願い事なのかなと思うようになってきた。

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コンパクトシティに逆行だと?

中国では1億人の農民を中規模都市の周辺に移住させ、経済活動を行わせることでGDPを押し上げようとする計画が実行されている。NHKスペシャルで放映されていた。中国では都市と農村で戸籍が分かれており、その差だけで行政サービスも教育の質も違うという。農村から都市近郊に移住させられる農民は、田舎の助け合う仲間の絆が破壊されただけではなく、相変わらず都市市民の食糧供給のための奴隷という存在で生活もままならない。この政策で農民は得るものは無く、益々虐げられる運命だ。一方日本国内ではどうだろうか。少子高齢化に伴い、都市部に都市機能や高齢者を集めて効率化をはかるコンパクトシティが推奨されている。富山市などがその最先端を行っている。自分は既にもう年寄りだから、富山方式は賢い対策だと思う。ところが、日本の各地ではコンパクトシティに逆行し、周辺開発が盛んだという。しかも、自治体がその動きを黙認しているという。だから地価が安い郊外開発が進み、公共インフラが後追いすることになる。益々自治体の経費は増すばかりだ。これをスプロール現象と呼ぶらしい。中国では国の力が強すぎてしわ寄せが農民に来ている。一方日本では国の力が弱すぎて効率化が図られず暮し易さは遠のくばかり。少子高齢化に対する骨太な大方針は出来ないものだろうか。情けない限りだ。

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能ある鷹と裏ある鷲

米タイム誌が2018年の「最も影響力がある100人」を発表した。日本からは安倍首相と孫SB会長が選ばれた。安倍の選出理由はアベノミクスにより日本経済と繁栄を蘇えらせたとのことだが、人格を含めて評価された訳ではない。NHKの電話調査「安倍をどう思うか」の質問に対する国民の大半の答えは「人物が信頼出来ない」だからだ。因みに100人の中には、トランプ、金正恩、習近平、文在寅も入っているから、個人の力量というよりは国の存在感と見るべきだろう。一方、米経済誌フォーチュンは「世界の偉大なリーダー50人」を発表した。37位に中満泉国連事務次長(軍縮担当上級代表)が選出された。シリアでの化学兵器使用疑惑で彼女の外交手腕が発揮され、地域紛争の拡大防止に寄与したことが評価されたようだ。中満氏はツイッターに「私ではなく、国連の軍縮の仕事の重要性が認められた」とコメントしたとのこと。「能ある鷹は爪を隠す」の典型例だろう。さて、最も影響力がある100人に選ばれた「裏ある鷲」の安倍は、どのようなコメントをするのだろうか。興味津々。

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財務相の資質

麻生財務相の一挙手一投足が脚光を浴びている。勿論良い意味ではない。佐川前国税長官の「適材だ」に始まり、福田事務次官の「セクハラはとるに足らない」を経て「経済成長を感じない人は、よほど運がなかったか、経営能力に難があるかだ」との発言が脚光ではなく逆光を浴びている。麻生は漫画ゴルゴ13の愛読者。と言うよりは「漫画の世界で生きている人物」なのだろう。佐川、福田の辞任は官僚の桁が外れているという問題だ。桁の外れた官僚を麻生が庇うのは、ヤクザの親分気質そのもの。たとえ仕事が出来たとしても、公文書改ざんやセクハラをすれば、それを咎め更迭するのがトップの仕事のはず。麻生はトップの仕事を遂行していないから、この時点で失格だ。更に重要でかつ酷いのは「経済成長を感じない人は、よほど運がなかった」という麻生の発言だ。市場調査によると国民の8割が景気回復を実感していない。経済指標は良くなってはいるが、民間企業の内部留保が増えただけ。また、景気回復に財務省は寄与していない。日銀の金融緩和が効いたに過ぎない。「経済成長を感じさせない麻生財務相は、よほど何もしなかったか、大臣能力に難があるかだ」と言えそうだ。更迭が目前に迫っている。

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ペットボトルを分解する酵素

プラスチック片による海洋汚染が、鳥や魚の生態系に深刻な被害を与えているという。プラスチック自体には殆ど毒性は無いが、その多くは自然の力では分解することが難しく環境中に分散・残留するため、誤食により健康被害を与えることになる。ところが、ペットボトルを分子レベルにまで分解する酵素が研究過程で偶然生み出されたとのこと。日本のゴミの中から見つかった「プラスチックを食べるバクテリア」の研究を進める中で、偶然に突然変異によりペットボトルを分解する酵素を作り出してしまったとのこと。元のバクテリアの構造を調べるために強力なX線を照射していたら、突然変異でこの酵素を生成したようだ。つまり、結果として有効な酵素に改良したということだ。発見者はポーツマス大の研究チーム。現在世界では1分当たり100万本のペットボトルが作られている。リサイクルされているのは14%で、残りはゴミとなって地球を汚染している。研究者らは、分子レベルまで分解し完全なリサイクル化や分解速度アップや海洋のプラスチック片の分解にも取り組むとのこと。実用化には時間が掛かりそうだが、世界を挙げて応援すべき研究だと思う。是非とも研究の成功を願いたいものだ。

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ゴルフの小平、マラソンの川内

日本人のスポーツも捨てたものではない。世界タイトル戦で比嘉は自滅したが、村田は圧勝してタイトルを初防衛した。今日は海外から思いがけないビッグなニュースが飛び込んできた。米国男子ゴルフツアー・RBCヘリテージでプレーオフを制し小平選手が優勝した。日本人史上5人目のPGAツアー大会優勝者になった。小平選手は、まだ米ツアーのツアーカードも持っていない新参者。驚異のスピード優勝と言える。プレー中、喜怒哀楽を表に出さない。周りの雰囲気に左右されない。身長は172cmと外人に較べ小柄。底力は反骨心と素直な心から湧き出るようだ。これを契機に舞台を海外に移し大活躍してほしいものだ。もう一つのビッグニュースは市民ランナーの川内選手。ボストン・マラソンで初優勝を果たした。ボストン大会での日本男子による優勝は1987年の瀬古利彦以来の快挙。川内選手は昨年日本代表からの引退を表明した。日本陸連のやり方に見切りを付けたと言う方が的確だ。さて日本陸連は東京五輪に向けてどのように強化をはかるのだろうか。川内選手のアドバイスを取り入れるかが分水嶺になりそうだ。当日のボストンは冷たい雨が降り注ぐ最悪のコンディションだった。でも川内選手は「最後まで諦めずに自分のレースを心掛けた。今回のような悪天候は自身にとって最高のコンディションである」とコメントしたという。川内選手の自分を律する厳しさには、勝負に勝つためのヒントが隠れているような気がする。

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一度の過ちは許される

WBC世界フライ級王者の比嘉大吾が、計量で900g超過して王座を剥奪された。国内の世界戦で日本人選手の体重超過は前代未聞の大失態。比嘉と言えば、デビュー以来15戦全勝でかつ全てKO勝ちの日本タイ記録保持者だ。この試合に勝てば日本記録を更新するし、世界統一戦の道も拓かれていた。比嘉の特長は強力なパンチ力。それを支える筋肉質の身体。胸囲は相手のロサレスの79cmに対して比嘉は97cm。20kgも重い村田とほぼ同じ。鍛えてきた肉体はKO劇を支えたが、減量のリスクには対応出来なかったということだ。2ヶ月半で11kgを減量するのは相当過酷だ。過去にはパニック障害や脱水症状を起こしていたという。試合はテレビ中継されたが、自分は観なかった。結果は9回TKO負けとのこと。減量はボクサーにとって絶対条件だが、違反しても具体的罰則は決まっていない。これからJBCが処分を決定することになる。一定期間の試合出場禁止が科せられるのだろう。試合終了後ファンからの「また戻ってこいよ」との声援は比嘉には堪えたに違いない。一度の過ちは許される。いつの日か階級を上げてカムバックする比嘉の姿を見たいものだと思う。

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都迷惑防止条例改正の是非

東京都迷惑防止条例が改正された。3月30日に公布され7月1日に施行される。東京都迷惑防止条例は当初繁華街で迷惑行為を重ねる愚連隊などを取り締まることが目的で1962年に制定された。その後何度か改正されて、現在は盗撮行為や痴漢行為も規制対象になっている。今回の改正内容は、盗撮行為の規制場所等の拡大、つきまとい行為等の行為類型の追加、つきまとい行為等の罰則の強化。この改正で、盗撮やストーカー行為を抑える効果が期待出来そうだ。だが、問題もある。つきまとい行為には、監視していると告げる、名誉を害する事項を告げる、性的羞恥心を害する事項を告げる、の3点が追加された。「監視していると告げる」と「名誉を害する事項を告げる」には恣意的に運用される恐れが充分にある。一般市民が国会前や路上やSNSで国会議員の批判をすることや、国会前のデモも犯罪と見なされるようになるかもしれない。記者の張り込み取材も規制の対象になるかもしれない。特に札付きの政治家は法律を拡大解釈し保身することが得意だ。安倍政権がこのまま続けば憲法改正決議に至るのは必至。相当大規模なデモが予想されるが、この条例の解釈次第でデモは不法行為になるかもしれない。だがデモは一般市民にとって数少ない正当な抗議手段だ。条例は拡大解釈がされないようきめ細かに作るべきものだと思う。

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誰が財務相だったっけ?

文春オンラインで臨床心理士が「麻生財務相はなぜ不遜に映ってしまうのか」を分析している。高飛車な印象が強いのは、批判をものともしないから。数々の失言や暴言はつい正直に話してしまうから。ドスのきいたべらんめぇ口調で凄みを利かせるのは、お坊ちゃん育ち故の処世術だから。答えられない質問には、うまくかわすが嘘はつかないのは麻生が正直だから。名声を欲しないのは、すでに自己実現して首相経験者となった麻生には今さら誰かに認めてもらう必要がないからだと総括している。この記事を読んでいて思わず吹き出した。何とも世の中にはおべんちゃらな応援団がいるものだと。自分はこのように麻生を理解している。高飛車な印象が強いのは、自己顕示欲が強く他人を見下しているから。数々の失言や暴言は、常識と見識を兼ね備えていないから。凄みを利かせるのは、政治家特有の政治力学。簡単に言うとハッタリ。答えられない質問にはぐらかすのは、政治家の唯一の力量。すでに自己実現して首相経験者となった人物が未だに一大臣に甘んじているのは、首相として再度夢を見たいという、叶わぬ願望。森友問題の隠蔽工作と財務省事務次官のセクハラで、財務省の統制は全く無いことが判明。その頂点に誰が座っていたのか?あと一月もすれば、誰が財務相だったのかも忘れてしまう存在なのだろう。

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偽の詰め将棋

藤井聡太棋士には驚かされることばかりだ。最年少記録で晴れて四段になったと思ったら、C級1組への昇級を決め五段に昇ぼり、更に朝日杯で優勝し六段に昇段した。今度の竜王戦の準決勝戦に勝てばトントン拍子で七段に昇段することになる。エンジェルスの大谷選手と同様に、その活躍の凄さは驚きの領域を通り越している。この若い二人が如何に日本を活気づけるか底知れないものを感じる。でも、これほど活躍すると、必ず便乗する者が現れるのは世の習わし。所謂有名税だ。残念なことに聡太棋士の色紙の偽物が現れた。聡太棋士は詰め将棋が得意。解く方も得意だが創る方も得意。四段の時に創作した詰め将棋を色紙に書き知人にプレゼントした。知人はそれをネットに掲載。それを模写して偽物を作った人がネットで販売し、逮捕されたとのこと。警察が聡太棋士に問い合わせると、偽物だし、持ち駒も間違っているとコメント。本物の持ち駒は香が4つなのに、偽物は3つ。詰まない。偽物を創るには幼稚過ぎる。そこで偽物を創作しネットに上げた人物像を推考してみた。形さえ似ていれば誰でも誤魔化すことが出来るとでも思っていたのだろう。恐らく、将棋のレベルでは小学生以下の実力に違いない。でも、見方を変えると全く違う。香3つで詰むはずがないと理解していた将棋通の犯人が「この冗談を理解出来るか」と仕組んだ罠にも見える。買った方がおちょくられているのかもしれない。細やかな事件ではあるが、自分は後者であってほしいと思うのだが。

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海洋大国日本が資源大国に

南鳥島周辺の海底に大規模で採掘可能なレアアース鉱脈が見つかったとの大ニュース。東大の研究チームがこの海底でレアアースを大量に含む可能性が高い泥を発見したのが6年前。その後三井海洋開発、トヨタ自動車などとレアアース泥開発推進コンソーシアムを設立し、埋蔵量の確認と回収方法を検討してきた。その結果、埋蔵量は世界需要の数百年分に当たる1600万tで、しかも経済的に効率よく回収する技術も確立したと発表した。レアアースはハイブリッド車や電気自動車などの強力な磁石、発光ダイオードの蛍光材料といった多くの最先端技術に使われている。だが、いま時点では中国が9割以上を産出し、供給調整や価格高騰により極めて入手が不安定な物質になっている。いまトランプが米中貿易戦争を仕掛けているが、中国の対抗キーとなるのがレアアースだ。中国が対米輸出を禁止すれば米国の先端兵器のほとんどは生産出来なくなるとも言われている。この南鳥島のレアアースは日米のハイテク産業に大きな希望をもたらすに違いない。是非とも早急に実用化に繋げてほしいと思う。日本周辺の海底には次なる資源メタンハイドレートもある。海洋大国日本が資源大国日本になるのも、決して夢ではなさそうだ。

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花粉を水に変えるって?

相変わらず花粉が大量に飛び交っているが、自分の花粉症の症状は先週頃から殆ど治まった。どうやら自分は杉花粉に弱く檜には強いようだ。嘗ては花粉の季節になると、眼が痛痒くなるだけでなく、水道の蛇口のように鼻から鼻水が流れ出し、ゴミ箱は寸時にティッシュの山を築いたものだ。それに較べれば、今は薬を使うか使わないかのギリギリの軽症になった。花粉症対策は各種のものが考案されている。今年は新種が出現した。市川海老蔵が宣伝している「花粉を水に変えるマスク」だ。花粉を水に変えるとは、何ともユニークな発想だ。酸化チタンとヒドロキシアパタイトと銀を配合した「ハイドロ銀チタン」をマスクに練り込んだもの。光触媒作用により、花粉内のタンパク質を水に変えるという。ところが、その仕組みは学術的に変だという指摘がある。仕組みはどうあれ、花粉症に有効であれば立派な商品だと思う。効くのか効かないのかが問題だと思う。問題は更にあるようだ。「花粉症が改善する」と書けば医薬品医療機器等法が適用され、効果が無ければ法律違反になる。だが「花粉を水に変える」という表現は薬効を主張するものではないから、この法律の範疇外だという。また実際に花粉が水に変わらなければ景品表示法の問題になるという。いずれにしても、効果があれば問題を一掃する。学術的説明は兎も角、販売量の増大が証明することになるはずだ。

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笑点の更生方法

国民的長寿番組である「笑点」の視聴率が低迷しているという。自分も比較的見る方だが、大喜利は年々笑いの質が落ちていると感じる。2年前歌丸に替わり司会に昇太が大抜擢されたが、昇太はソコソコ熟していると思う。メンバーの中で夢楽が飛び抜けていて、たい平がそれに続いている。あとのメンバーは内容的にもマンネリ化している。小遊三はキワモノばかりだし、好楽は質が低い上ドヤ顔するし、木久扇はアホ役ばかりだし、三平は自虐ネタばかり。手を挙げれば、話の落ちがソコソコ分かってしまう程中身も新鮮みも無い。視聴率が低迷するのは当然だと思う。先日ネットに「バイキング」の台本画像が流出し話題になった。生放送の本音トーク番組だと思っていたが、そうではない。全てが台本通りにしゃべっているだけ。単なるヤラセ番組なのだ。この笑点の「大喜利」も指名される順番や、答えや、座布団を取られるシーンもすべて台本通りという噂がある。これでは番組の質が落ちる訳だ。しかも、それに安住する咄家の実力が向上するはずがない。視聴率を回復するには、マンネリメンバーを実力のある若手に替え、台本無しの一発勝負に戻すべきだ。その緊張感が視聴者に伝われば、いやでも視聴率は回復するに違いない。

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豊洲の魚

あれ程騒がれた豊洲移転は今後どうなるのだろうか。そして築地跡地はどうあるべきなのだろうか。土壌汚染対策が不十分として移転が延期されていた豊洲の開場日が今年の10月11日に決定した。でも土壌汚染とは違う問題もあるようだ。第一の問題は、今の時代にこれ程の大規模な市場が必要かということ。と言うのも、先日、我が家の近くのイタメシ店で食事をした時のことだ。オーナーは、地産地消がイタメシの基本だと言う。そのために豊富な食材を供給出来るこの地元に店を開いたと言う。勿論食材は殆ど地元から調達しているとのこと。地元で獲れる食材を、わざわざ築地まで運んだものを仕入れるなど愚の骨頂とも言う。そうの通りだと思う。オーナーは地元の漁師や農家と契約し、フレッシュな食材で勝負していると言う。美味しかった。世の中の流れは変わってきたと思う。つい少し前までは、築地経由の魚が持て囃された。でも、今築地直送と言われても価格がそれ相応に結構と思うだけ。築地の新鮮さが消費者に伝わらない。と言うより、築地経由では新鮮さが失われると言うべきかもしれない。羽田市場が実証している。結論として、これからの時代には築地も豊洲も不要だということかもしれない。同時に、慎太郎や小池などのパフォーマンス都知事も不要ということだろうと思う。

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女性蔑視の波紋

「土俵上での女性の救命介護」が波紋を広げている。倒れた市長の一命を救った介護関係の女性は名前の公表を固辞した。アッパレ、これぞ大和撫子だと思う。一方で春日野巡業部長は、出入り口の袖で女性が介抱するのを一部始終見ていた。だが途中で姿を眩ましたという確かな目撃証言がある。そして本人は「トイレに行っていたのでアナウンスも聞こえなかった」と弁明。これを敵前逃亡という。見方を変えて海外ではジェンダー問題として捉えられているようだ。先進国の中でも特にジェンダー平等が進んでいない日本の典型例だとか、夫婦同姓問題や女性政治家の少なさ、皇位継承という問題にも及んでいるという。また、時代に追いつこうとしながらも根深い伝統にしがみつく社会だという意見もある。冗談じゃない。これは日本の常識ではない。大相撲だけが、異様に女性蔑視の世界を演出しているだけなのだ。事実、相撲関係者の色恋沙汰は多い。大相撲界ではこの種の噂には事欠かない。そんな異様な世界なのだ。今回の事件で残念に思うのは、また間違って日本のイメージを世界に発信してしまったことだ。八角理事長であれ、春日野巡業部長であれ、もうこれ以上日本の品位を貶めないで欲しいと思う。願うのはそれだけ。でも敢えて更にあと一つ加えるとすれば、大相撲業界を刷新して欲しいと思う事。たかが、小さな願いなのだが。

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氷は何故水に浮くのか

水の性質は特異だ。低分子量でありながら沸点が高い。密度は4度で最高になる。沸点が高いのは水素結合で説明出来る。通常の物質は温度を下げると液体から固体に変化し、密度も高くなっていく。だが、水は4度以下になって氷になっても密度は下がっていく。水の最大の科学的な謎だった。その謎を東大と英ブリストル大学の研究チームが解明したとのこと。自分には細かい科学的な内容は理解出来ないが、報道によると以下の通り。水の分子がピラミッドのような形状の「四面体形分子構造」であることに着目し、この形状に変化を加えるシミュレーションモデルを用いて、水の特異性にまつわる物理的起源を明らかにした。その特異性が、固体・液体・気体の三態と温度・圧力の関係を示す相図と関連しているのかを調べるため、その構造の形状に変化を加えると、通常の液体のように低温ほど密度が増すようになったとのこと。即ち、水の特異性は四面体形分子構造に起因することが明らかになった。水は自然界に存在する物質の中で最も身近なものであり、地球上のあらゆる生命に不可欠なものだ。その特異性のため生命や気象、地球の物理現象などに大きな影響を与えている。この研究成果は、生命科学や地球科学などの分野をより一層進展させるに違いない。極めて優れた基礎研究だと思う。

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文民統制って

イラク日報隠蔽問題で防衛省の文民統制が問われている。文民統制とは、文民たる政治家が軍隊を統制するという政軍関係における基本方針のこと。軍事に対する政治の優先を意味するから、政治統制と名付けた方が分かり易い。イラク日報の存在を問われ、当時の稲田防衛相は国会で「日報は存在しない」と答弁した。だが、その1か月後に2004年1月~06年9月の派遣期間中の408日分、約1万4000ページに上る日報が見つかっていた。しかし、稲田には報告されなかった。時が1年過ぎ小野寺防衛相が先日見つかったと公表した。でも、来年度予算が成立した日の数日後だ。小野寺がいつ報告を受けたのかは極めて怪しい。これも隠蔽なのかもしれない。マスコミは、当時稲田に報告しなかった防衛省に対し文民統制されていないと問題視している。結果として文民統制されていないのは明らかだが、何故そうなったのだろう。当時の稲田は防衛の素人でありながら、大臣を補佐する3人の参与のクビを切った。そこから稲田の迷走が始まった。防衛省から見れば、稲田が何をしでかすかが分からない。国防上極めて危険な人物だと認識したに違いない。そこで稲田には大事なことは報告しない戦術を採ったのだろう。この時点で文民統制はされていないが、それを壊わした犯人は稲田と見るべきだと思う。共犯は安倍の人事ミスとも言える。現在稲田はその傲慢さ故地元自民の反発を受け次期選挙では公認されない見通しという。事態は好転していると言うべきなのだろう。

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大相撲:歪んだ世界

大相撲の春巡業舞鶴場所の土俵上で挨拶をしていた市長が倒れ、救命のため土俵に上がった女性に対し行司が土俵から下りるようアナウンスしたとのこと。女性は治療を申し出、すぐに心臓マッサージを開始。行司に対し「土俵上といっても人命第一」と救命措置を優先。警察官と交代するまでマッサージを続行。AEDで止まっていた呼吸が再開し、担架で搬送された。その後土俵に大量の塩が撒かれたとのこと。市長の病名はくも膜下出血で、今は意識が回復しているという。因みに女性は救命救急の心得がある医療関係者らしい。大相撲は未だに偏屈した伝統が続いている。「女人禁制」がその典型だろう。その理由は、大相撲は単なるスポーツではなく、国技であり神事であるからという。外人関取が半分も占める相撲が何故国技と言えるのだろう。国技になったのは明治天皇が見に来た時からで、それまでは神代の昔から女性も相撲を取っていた。歴史は浅いのだ。いま時大相撲は神事だと思う国民がいるだろうか。八百長も暴力沙汰も日常な大相撲を神事だと見る人など一人もいない。八角理事長は謝罪した。どうも世論の非難を受けての「後出しジャンケン」のように映る。今こそ大相撲には抜本的な改革が必要だ。まずは公益法人を外すことから始める必要がありそうだ。

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四季の移ろいの主役

二三日前から、まだ上手くは囀れないウグイスの声が聞こえるようになった。ここは里山ではないのに場所を間違えたのかと思う。今年は春が来るのが早かった。梅の花が咲くより前のことだ。餌台にミカンやバナナを置いておくと、毎朝ヒヨドリやメジロがやって来た。でも桜が満開になる前の頃からヒヨドリもメジロも姿を見せなくなった。だが花見に行くと桜にヒヨドリとメジロが群がって花を突いている。花は綺麗だし、蜜も豊富、仲間も沢山いる。道理でうちの餌台に来る訳が無い。我が家で、真っ先に春が来たと感じさせるのは柿の新芽だ。枝先が僅かに黄緑がかる。そして柔らかい緑が、赤ん坊の手のひらのようにチョコンと顔を出し、手を振るように春風にそよぐ。春が来たな~とシミジミ思う。その新芽を見ると晩秋の真っ赤な柿の葉を連想させる。いつだったか真っ赤な柿の葉に感動し「柿の一生」を書いたことがある。あの時は、真っ赤な柿の葉がスタートだったが、今日は枝先の淡い新芽がスタート。この文を書いているうちに分かった事がある。自分にとって四季の移ろいの主役は、柿の葉なのだということを。ヒヨドリやメジロやウグイスは主役を引き立てる楽器であり背景なのだ。ヒヨドリやメジロは動物だが、柿は植物。ひょっとすると自分は草食系かと思った次第。否、草食系ではなく草燭系なのだろう。草を愛でるということなのだろう(注:燭とはともしびのこと)。義母に茶道を習ってから、草木の移ろいが自分の一部になってきたような気がする。茶道は奥が深そうだ。

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hurray,hurray Shambino

エンゼルスの大谷翔平投手が、開幕戦に8番DHで出場し初打席初安打のメジャーデビューを飾ったばかりでなく、今日はメジャー先発初登板で初勝利を挙げた。何とも華々しいデビューだ。開幕戦に野手で先発出場した選手が開幕から10試合以内に投手で先発するのは1919年のベーブ・ルース以来99年ぶりとのこと。大谷投手は、正に100年に一度の逸材になるかもしれない。2回に逆転3ランを被弾したが、その後の修正が素晴らしいと捕手が絶賛していた。本人も「今日は本当にただただ楽しく投げられた。初めて野球をした時の気持ちで投げられた」とのコメント。何とも清々しさを感じる。大谷には既にチームメートが名付けた「ショウイー」というニックネームが定着している。だが、そのニックネームもすぐに変わるかもしれない。新たなニックネームは「シャンビーノ」。ベーブ・ルースのニックネームはBambinoだった。それに大谷のShoheiを掛け合わせてシャンビーノShambino。何かを予感させるニックネームだ。Shambinoには是非とも「2桁勝利、2桁本塁打」の大記録を達成してほしいものだと思う。

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新年度あれこれ

今日から新年度、2018年度の幕開けだ。4月1日といえば子供の頃は、新年のような感じがした。小学校入学の時は異次元の世界に踏み込むような気がしたし、同じ小学生でも学年が増す毎に希望と不安が入り交じっていた。この感覚は、中学でも高校でも大学でも同じように続いた。今振り返ると大学を卒業し会社に入社した時がクライマックスだったような気がする。でも、年を取るに従い、新年のような気持ちは薄れていく。薄れ続けて50年近くなる。今はもう、新年度が新年のように感じることは無い。反対に新年度が暗く不安な年に突入するかのように感じることが多くなってきた。今日から黒田日銀総裁の望み通りに値上げのオンパレードが始まる。納豆やヨーグルトやビールや外食などが一斉に値上げされる。診療・介護報酬の改定で薬代は安くなるが、全体では診察・入院料や介護サービス料が上がり、負担は増す一方だ。黒田総裁はトリクルダウン効果を狙い、金融バズーカを放った。だが年収は上がらず物価だけが上がる結果になっている。幸か不幸か、不幸に決まっているが今年度こそ黒田のインフレ率2%は達成しそうだ。黒田は目標設定を間違えたのだと思う。年収が上がり消費が増え、結果として物価指数が2%アップと言うべきだった。だが、最終目標を2%と設定したから、年収も消費も置き去りにされた。当分明るい新年度には恵まれそうもない。

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