2018年1月

スーパー・ブルー・ブラッドムーン

数日前から今宵のスーパー・ブルー・ブラッドムーンを楽しみにしていた。日本では36年ぶり、北米では150年ぶりの珍しい現象と言われている。スーパームーンとは月の距離が地球に最も近くなり14%も大きく30%も明るく見える月。ブルームーンとは満月。ブラッドムーンとは皆既月食により赤っぽく見える月。この3つの現象が同時に起きるのがスーパー・ブルー・ブラッドムーンだ。3つが重なる確率は、計算上では0.042%で平均すると265年に1度の出来事とのこと。今宵を逃しては2度と見られない貴重な現象だ。午後9時前に欠け始め、10時頃に皆既食になり、11時過ぎに元に戻るという。満を持して待ち構えた。いきなりスーパー・ブルー・ブラッドムーンを見ても、普段の月と比較出来ない。そこで8時頃に寒さを堪えてベランダに出た。薄曇りではあったが、東の空に月が見えた。さあ、あとは10時になるのを待つだけ。ところが、見ることは出来なかった。今日はゴルフのためいつもより早く早朝の5時半に起きた。帰宅後アルコールを飲み良い気持ちになっていた。快い疲れとアルコールが睡魔を誘ってしまったようだ。目覚めた時は既に宇宙スペクタクルショーが終わっていた。残念。

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受動喫煙対策法なの?

受動禁煙対策法が、また一歩後退しそうだ。昨年の6月頃は塩崎前厚労相が屋内全面禁煙を主張していた。それに反対していたのがヘビースモーカーの竹下国対委員長や麻生財務相を筆頭とする自民勢力だった。塩崎は妥協しない。頑張れ塩崎という気持ちで成り行きを見守っていた。だが、決着は簡単に着いた。8月の内閣改造で塩崎が外され加藤に代わった。受動禁煙対策の健康増進法改正案が骨抜きにされる始まりだった。現在この法案は、嘗ての屋内全面禁煙から分煙可に戻された。屋内全面禁煙については、その店舗面積を30㎡から150㎡に広げようとしている。この法案は、国際基準に較べると遠い位置にある。世界の主要国では、屋内全面禁煙でかつ喫煙室も認めないのが主流だ。WHOやIOCは「タバコのない五輪」を目指している。安倍首相は東京五輪に向けて昨年の年初施政方針演説で「受動喫煙対策の徹底」を明言していた。あの言葉は何処へ行ってしまったのだろう。安倍の言葉は軽い。実行が伴わない。たかがタバコ一つの法案すらも貫徹出来ない。地方創生、すべての女性が輝く社会、一億総活躍社会、人づくり革命、働き方改革と数々の旗は立てるが、結果を伴わず全て尻つぼみ状態。有口無行または舌先三寸とでも言うべきだろう。安倍は「有言実行」を座右の銘にすべきだと思う。不言実行は望みようもない。

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夢の原発は幻

1週間程前の日経朝刊1面に「日本政府、欧州の原燃会社買収へ交渉 」の記事が載っていた。福島原発事故による軽微な放射能汚染土すらも処理出来ないのに、政府は原燃会社買収に動くのかと驚いた。この買収劇は、きっと各方面で議論を呼ぶことになるに違いないと確信した。ところが、今になっても何ら話題にすら上らない。世の中どうなっているのだろうかと思う。仕方ないので、このブログに書くことにした。最早原発は夢の発電ではないことが証明されている。福島事故から6年間原発を動かさなくても日本に問題は無かった。原発は最も安上がりと言われていたが、自然エネルギーの方が安くなることが実証された。放射能汚染や廃炉の費用を含めると、コスト的にも最悪の発電方法になる。更に原発の夢のサイクルも幻で終わった。原発の使用済み核燃料を再利用する技術も廃棄方法も出来ていない。プルトニウムを再利用する「ふげん」は技術確立出来なかった。核サイクルも破綻している。誰がどう考えても原発に分は無い。そうであるのに政府がウラン濃縮技術を買収するなどとは全くクレージーとしか言い様がない。原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟が「原発ゼロ・自然エネルギー基本法案」を発表した。頑張れ、小泉、細川両元首相。

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国民にとって優れた国とは

世界経済フォーラムで、ノルウェーが経済指数でみた「世界で最も国民にとって優れた国」と報告された。算出の根拠はGDPとは異なるIDI(The Inclusive Development Index)。IDIは、国民の生活水準と経済の将来的の保護に焦点を当てた国家経済成績を表す新しい指標で、GDPに替わる指数として世界経済フォーラムが打ち出したもの。IDIの算出には、成長と発展、包括性、世代間の共生と持続可能性の3つの指数が使われる。成長と発展は、1人当たりGDPと、主に労働生産性や雇用、健康な平均寿命などで決まる尺度。包括性は、ジニ係数や世帯の平均所得などを使った貧困富と所得の不平等の尺度。世代間の共生と持続可能性は、公的債務、GDP比の炭素排出量、天然資源の枯渇などの分野により算出される尺度。世界経済フォーラムは、GDPは経済活動に関する視野の狭い尺度で、市民への利益の高さに直結していないと指摘している。IDIは如何にも真面な指標に見える。ところが、1人当たりGDPのベスト10と較べると殆ど同じ国が顔を出すのだ。何も小難しくして問題を議論する必要はない。確かにGDPでは国民にとって優れた国かは判断出来ないが、1人当たりGDPで判断出来る。因みに現在の日本のIDIは24位で、1人当たりGDPは22位だ。そろそろ日本でも「1人当たりGDP」を如何に伸ばすかを議論すべきだと思う。

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ジェネリックの薬効とプラシーボ効果

血圧の降圧と痛風再発防止のため、月一回医者通いをしている。薬は帰り道の薬局で貰うことになる。降圧剤は先発薬を指定している。薬剤師がジェネリックに替えないかと言う。自分は嘗て先発薬からジェネリックに替えたことがある。明らかに効果が落ちたので、先発薬に戻した経緯がある。その経験を話しジェネリックを断った。すると、今後新しく薬が必要になった時、ジェネリックにしても良いかとしつこく尋ねてきた。新しい症状に対し先発薬とジェネリックの有意差は判断出来ないのでOKと答えた。それにしても随分熱心だなと思った。家に帰り新聞を見ると、厚労省がジェネリックへの転換を半強制的に法令化するとの記事。高齢者の医療費が嵩む一方だからジェネリックに転換させようとする意図は充分理解出来る。だが、ジェネリックの薬効は本当に先発薬と同じなのだろうかという疑問が湧いてきた。先発薬の承認申請には、安全性、毒性、薬理性を初め20以上の資料を揃える必要がある。一方、ジェネリックは簡単だ。有効性・安全性等は先発薬で確認されているから、安定性試験・生物学的同等性試験等の基準を満たせば承認される。生物学的同等性試験とは血中濃度の推移が先発薬と同等かを見る簡単な試験。と言うことは、ジェネリックの薬効は未確認のまま。多分同じように効くでしょうというレベルだ。身を持って体験しないとジェネリックには替えられない。どうやらジェネリックは、薬効とプラシーボ効果を併せ持つようだ。

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分針が秒針にならないように

世界終末時計が30秒進み残り2分になったと米科学雑誌Bulletin of the Atomic Scientistsが発表した。世界終末時計とは、核戦争などによる人類絶滅の終末を午前0時になぞらえ、その終末までの残り時間を「零時まであと何分」という形で象徴的に示す時計のこと。日本への原爆投下以降、世界終末時計がこの雑誌の表紙絵になっている。この雑誌の委員会により、その都度時刻の修正がされている。人類滅亡の危険性が高まれば分針は進められ、勿論逆に危険性が下がれば分針が戻される。最も分針が進んだのは、米ソの水爆実験成功の1953年で、今年はそれに並んだ。一方最も戻ったのは、ソ連崩壊による冷戦終結の1991年で17分前だ。冷戦終結以降分針は進む一途で、今後最悪の分針を迎えそうだ。主な要因は、インド、パキスタン、イランなどの核だが、日本も負の貢献をしている。2012年に1分進んだ。あの福島原発事故だ。その後トランプが大統領になり30秒進み、今年になって米朝の挑発的な言動で、核戦争の脅威に失敗したとして30秒進んだ。トランプの30+30=1分のうち、何%かは安倍の負の効果もあるだろう。日本が世界終末時計の分針を進めている。早急に分針を戻す大きな政策転換が必要だ。分針が秒針にならないことを願いたい。

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iPS論文不正の訳

京都大iPS細胞研究所の論文不正問題を受け山中所長が陳謝した。マスコミに進退を問われ、不正が起きた経緯の検証や再発防止策などに注力する考えを示した。論文不正の筆頭著者は助教、ひと昔前の助手だ。問題の論文は、ヒトのiPS細胞から脳の血管内皮細胞をつくり血液脳関門と同じ働きが確認できたとする画期的な内容。だが、京大調査委員会により、計17カ所で捏造、改ざんが認定されたという。張本人の助教も改ざんを認めている。改ざんは科学への冒涜で、決して許されるものではないし、科学者失格であることは言うまでもない。最近は東大を始め論文不正が頻発している。何故後を絶たないのかを考えてみた。この研究の費用の大半は寄付金で賄われている。大学の法人化で国からの研究費用や大学運営費が削減され続けられているためだ。そのため京大のiPS研究所でさえも9割以上の教職員が非正規雇用になっているという。この助教も処遇は非正規雇用だ。短期的に成果を出さなければクビが繋がらない。iPS研究は日本が国を挙げて推進すべき分野のはず。国が全面的にバックアップすべきだと思う。山中所長の使命は、iPS研究を推進することだ。だが、研究費捻出のため寄付金集めに駆け回っているのが現状。研究に充てる時間が奪われている。まさに本末転倒と言える。また所長が一助教の論文の真贋などチェックはしない。助教の主任教授に責任がある。問われるべきは主任教授だ。穿った見方をすれば、国やマスコミが国の至宝を海外に追いやろうとしているようにも映る。

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インフルエンザ予防あれこれ

インフルエンザが猛威を振るい始めたようだ。先週末の推定患者数が170万人を超えたとのこと。近所の小学校でも、クラス閉鎖に留まらず学年閉鎖に拡大しているという。インフルエンザの予防ワクチン接種は然程効果が無い。年によって効果は違うが、精々10~30%程度の有効性しかない。ウイルスは変異を繰り返し種類が増える反面、ワクチンは1~2種の狙い撃ちだから効果が無いことは自明の理。だから、自分はワクチンを接種したことは無い。厚労省がインフルエンザ予防の手立てとして6つのポイントを挙げている。流行前のワクチン接種、飛沫感染対策としてマスク着用、外出後の手洗い、適度な湿度の保持、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取、人混みや繁華街への外出を控える。何れもある程度の効果は認められるが決定的なものは無い。ワクチンを受けておくと、感染しても軽く済むと言っているが、科学的な根拠は無い。単に気休めに過ぎない。だが、最近ツイッターで話題になっている予防法がある。20分おきに飲み物を飲むことだという。インフルエンザウイルスがノドの粘膜に吸着して感染するので、その前に飲み物で胃に落としてウイルスを殺してしまえば良いとのこと。定期的に水を飲むだけでインフルエンザを予防出来るのだ。極めて科学的で理にかなっている。医者も実践しているとのこと。今まで何故医者はインフルエンザに罹らないのか不思議だった。やっとその謎が解明された。自分も実行してみようと思う。

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鮑が鯖に化けた一日

はじめてのお出かけが始まった。目的地は館山駅の一つ前の那古船形にある鏡ヶ浦温泉。カミサンの湯治と鮑の刺身が目的だ。大雪で交通は乱れに乱れている。Yahooの路線情報で調べると、関東の路線は殆ど遅延か運休状態だ。ところが、那古船形がある内房線だけが奇跡的に正常に動いている。では行くかということになった。雪が積もり滑り易い道をペンギン歩きで踏み出した。遅延する電車を乗り継ぎ何とか千葉駅に着いた。5分遅れで出発した電車は定刻通り木更津に着いた。駅弁を買って木更津始発に乗り継いだ。駅のアナウンスでは、本日に限り那古船形止まりになると言う。目的地まで行けるからラッキーと安堵し、社内でビールを飲みながらアサリ弁当を食べ始めた。ところが、動き始めた車内放送では、強風のため佐貫止まりだと言う。JRのアナウンスが駅と車内で違う事を言っている。佐貫の先はどうなるのかの説明も無い。JRは路線だけでなく情報までもが乱れている。極めて不正確で不親切なJRだとむかついた。佐貫より先に行くには、太川陽介ばりに在るか無いか分からない路線バスを乗り継ぐことになる。そこまでのリスクは取りたくない。君津で降りてホテルに事情を伝えキャンセルして引き返すことにした。外食で夕食を摂るには、まだ日が高い。途中のデパートに立ち寄ると長崎物産展を開催中。鯖寿司を買って自宅での夕食とした。「はじめてのお出かけ」は見事に失敗した。結局、鮑が鯖に化けた一日であった。

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はじめてのお出かけ

4年ぶりに大雪警報が発令された。都心でも20cm以上の積雪を記録している。この雪が降り終わるとこの冬一番の大寒波が到来するという。当分雪は解けそうもない。綺麗な雪景色が危険なものに豹変する。各地でスリップ事故や転倒事故が多発するのだろう。こんな時は年寄りに特権が生じる。慌てて外出することはない。雪が解けるのをひたすら待ち、家に籠もっていればいれば良いのだから。だが、今回は違う。実は明日からカミサンの湯治のため温泉地まで車で行く計画になっている。でも、この雪だ。車を諦め鉄道やバスに変更することにした。今日は計画を練り直すため、時刻表調べに相当時間をとられた。とは言っても、明日の運行状況は不確かだ。最悪の場合はホテルのキャンセルになるが、取り敢えず不確かな中を進むことになる。途中に如何なる関門が待ち受けているかも分からない。まるで人生の縮図のようだ。昔「はじめてのお使い」というテレビ番組があった。幼い子が、初めて一人で近所の店まで買い物に行くのを、カメラが追いかける内容だった。愛おしさが滲んでいた。きっと明日は年寄りの「はじめてのお出かけ」気分になるに違いない。

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津波モニュメントの撤去

東日本大震災で陸前高田市を襲った巨大津波の高さを示すガソリンスタンドの看板が撤去される見通しになったとのこと。海岸から約500mにあるガソリンスタンドの事務所は流失したが看板は生き残った。その看板には津波到達地点を示す矢印と「津波水位15.1mの文字が記され、津波の恐ろしさを伝える貴重な資料になっている。かさ上げ工事によりガソリンスタンドが移転するすることになり、看板も移設しようとしたが、県条例に抵触すると待ったがかかった。条例のために津波の恐ろしさを伝える資料が消されようとしている。融通の利かない役所仕事だと思う。同じ陸前高田市の高田松原跡地に立つ「奇跡の一本松」は根が腐り枯死したが、震災からの復興を象徴するモニュメントとして残すことになり、人工的に保存された。保存が決まった当時は市内の瓦礫処理すら進んでいない状況だったので、1億5千万円もの大金をかけることに対して反対意見も多かった。だが、今では一本松は人を呼び込めるし津波の恐ろしさも伝えられるので良かったという意見が多いとのこと。津波の恐ろしさを伝えられるモニュメントは種類が多い方が良い。それだけ訴える効果も大きくなる。ガソリンスタンドの看板も残した方が良い。喉元過ぎれば熱さを忘れるということか。役所では、既に大津波は過去のものとなりつつあるようだ。

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シミジミと年を感じること

最近シミジミ年を取ってきたなと感じることがある。ユタンポだ。自分のベッドは、下に柔らかいウレタン製のトゥルースリーパーを敷き、上は羽布団だ。それだけで寒い訳が無い。だが最近はその上に足下にユタンポを入れることにした。しかも、寝る直前に風呂に入り身体を温める。全く寒いはずがない。勿論朝まで寒さを感じること無く、ゆったりと眠ることが出来る。極楽だと思う。何故極楽に感じるのだろうかと振り返ってみた。トゥルースリーパーには、嘗て模造品があった。化学的に言うと、模造品はパラで本物はメタ。本物は寒くなっても堅くならない。化学者であればそれだけで分かる。羽布団にもグレードがある。それなりに選別すべきだと思う。もっと寒く感じれば湯たんぽという手があった。だが、湯たんぽとは、余りにもオジン、オバン過ぎる。抵抗を感じるのだ。ところが、最近は湯たんぽ紛いのユタンポがある。湯たんぽは熱湯を注ぐため、温熱効果はあるが熱過ぎる。時々火傷もしてしまう。でも、ユタンポは快適だ。電気で熱媒を温める。火傷になるほど熱くもならず、そうかと言って冷める訳でもない。朝目覚めた時は、ホンノリと心地よい。実は、そのホンノリとした心地よさが、最近シミジミ年を取ってきたなと感じることなのだ。

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動き始めた民法改正

民法学者は、よっぽど相続関連がお好きなようだ。明治時代に作られた民法は、現在に至るまで殆ど原型を留めている。100年以上も法律の礎である掟が未だに生き続けているということでもある。だがそのなかで、比較的頻繁に改正されているのが相続関連だ。今回の改正もその一貫と見れば納得がいくし、一方現実に近づいてきたとも感じる。多分、莫大な相続を現実にした学者にとっては極めて切実な問題なのだろうと推測することも出来る。法相の諮問機関である法制審議会が、相続関係の民法改正の要綱案をまとめた。これまでは預貯金などの財産が少ない場合、自宅を売却して遺産を分割せざるをえず、配偶者が退去を迫られるのはよく聞く話だ。高齢化社会に対応するためと称し、配偶者居住権なるものを新たに設定するという。20年以上夫婦であれば、住み家は相続税の対象から外される。配偶者は自宅に住み続けることが出来るようになる。息子の妻が介護した場合、相続人に金銭を要求することも出来るようになる。また遺産分割前でも生活費や葬儀費用を故人の預金を銀行から引き出し易くなる仮払制度も創設される。結構なことだ。高齢化が進むなかで、この改正は当を得ていると思う。この法案は22日から始まる国会に提出される見通しだ。明治時代に作られた民法の改正がやっと動き出したような気がする。

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公共放送の在り方とは

NHKが3カ年計画を発表した。骨子は、ネットまで手を広げる公共メディアへの肥大化だ。若者がテレビ離れしスマホが主流になったので、そこまで受信料の網を掛けようとの魂胆だ。受信料収入は7千億円に迫り過去最高を記録し、値下げが焦点となっていたが「一度値下げすると再値上げするのは難しい」と、訳の分からない論理で見送られた。因みにNHKの収入7千億円は民放の放送関連収入の数倍に達している。日テレは4千億円弱でテレ東に至っては2千億円にも満たないのが現状だ。豊富な資金で民放まがいの番組を増やしている。まさに、民業を圧迫している。職員の処遇もずば抜けている。やたらと諸手当が多く、平均年俸は大企業の部長クラス以上。更に働き方改革と称して、長時間労働を抑制し職員の健康を確保するなどとしており、天国の上に更に天国を作ろうとしている。NHKの体質は、電力会社と似ている。むしり取った料金を湯水のように使い、身の丈以上の拡大をはかる。いまNHKに求められているのは、公共放送の在り方を明確に定義することだ。野田総務相あたりが音頭を取り、NHKの枠を設定することが出来れば、首相とのしての資質が有ると評価されると思うのだが。

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商業化最優先の五輪の返上を

来月の平昌冬季五輪が間近に迫り、続々と代表選手が決まっているが盛り上がりに欠けている。代表選手を輩出した所属先は盛大に送り出したいのだが、日本オリンピック委員会JOCが所属先の壮行会の公開を拒否している。JOCがIOCの知的財産権保護の指針を徹底し始めたからだ。JOCは、東京五輪向けに大会ブランド保護基準を定めている。それによると、五輪の大会エンブレムや大会名称などの知的財産は、商標法、不正競争防止法、著作権法等により保護されるとしている。使用が認められる団体は、大会スポンサー、自治体、JOC、JOCが認める団体に限られる。知的財産を保護する理由は、大会の準備と安定的な運営、選手育成強化に必要な財源を調達するためという。だが、問題は知的財産の範囲だ。五輪シンボル、エンブレム、大会名称のみならず、オリンピックに関する用語や画像、音声にまで及んでいる。一言で言うと、スポンサー以外の企業は「オリンピック」という文字さえも使ってはいけないのだ。まさに度が過ぎている。商業化の権化そのものだ。選手の育成強化は日々所属企業が行っている。代表選手を輩出した企業が盛大に送り出したのは当然だ。知的財産の保護のやりすぎは、所属企業のやる気を削ぎ、選手の衰退化を招きかねない。JOCが間接的に選手の弱体化をはかっているとも言える。オリンピックの成功を下支えする力は、スポンサーも所属先も同等だ。JOCは所属先をもっと優遇すべきだと思う。選手を輩出した所属先をJOCが認めるだけで知的財産の使用が可能になる。それをしないのであれば、このような商業化最優先の五輪である東京五輪は返上した方が良い。止めてしまえ。

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ウスラボケの恐怖

米国から現代版ホラーニュースが伝わってきた。米国やカナダなどの著名な専門家らがトランプの健康診断を担当した医師に「認知症の検査をするべき」との書簡を送付したとのこと。専門家らが問題にしているのは最近のトランプの言動。発言にまとまりがない、ろれつが回らない、古くからの友人の顔が見分けられない、同じ内容の発言を繰り返す、読んだり聞いたり理解したりするのが困難、衝動抑制の能力が疑わしい等々天こ盛りだ。金正恩と仲良くしたいと言った直後に許せないと言ったり、中米やアフリカ諸国をshithole(肥溜め)と下劣で人種差別的な表現を何度も繰り返した末に、発言の事実を否定したりする。アルツハイマーは脳が萎縮していくので、発言した記憶そのものが無くなってしまうので過去を覚えていないが、ウスラボケは違う。ウスラボケは、自分の過ちに気付くことがある。その過ちを繕うために、ウソをついて隠す行動に出たり、凶暴になって問題をすり替えようとする。どうやら専門家らの指摘は的を射ているようだ。日本では75歳になると免許更新時に認知症検査が義務付けられている。核のボタンを握っている大統領には、定期的な認知症検査を義務付け瞬時に公開して欲しいものだと願う。

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常識と非常識が逆転する国

核兵器禁止条約の採択に尽力したことにより、昨年ノーベル平和賞を受賞したICANの事務局長が広島を訪れた。事務局長は、核兵器禁止条約に参加しない日本政府を批判した。そして「被爆地と日本政府の隔たりは大きく、埋める必要がある」と訴えた。ICANは更に安倍首相との面会を求めたが「日程の都合があわず難しい」と断られた。「ICANのノーベル平和賞受賞」にも書いたが、米国の核の傘は幻想に過ぎない。日本は唯一の被爆国として核兵器禁止条約に参加すべきだ。政府は早く幻想から目覚めるべきだと思う。話は変わるが、ユニセフは「日本のおよそ16%の子供が深刻な貧困状態」と懸念を表明している。日本の子供の貧困は「途上国並み」と断じられたのだ。「子供の貧困対策」は安倍政権の看板政策だったはずだが、何の対策も打たれていない。寧ろ、生活保護費を5%減額し、ひとり親世帯の母子加算も減額される見通しだ。口では子供の貧困対策を進めると言い、実態は子供の貧困イジメとなっている。どうやら、日本政府の常識は世界の非常識、世界の常識は日本政府の非常識と断言出来そうだ。

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ハワイのミサイル警報の誤報

ハワイの土曜日の朝、弾道ミサイルの脅威が迫ったとして避難を呼びかける警報が住民の携帯端末に誤って配信された。警報メッセージは「ハワイに向けた弾道ミサイルの脅威。すぐに身を隠して。これは訓練ではない」という内容。「これは訓練ではない」とのメッセージにハワイ住民は震え上がったに違いない。高速道路では路上に車を置いて逃げるなどパニックになったという。PGAソニー・オープンに出場していた片岡選手らも、さぞ怖い思いをしたのだろう。北朝鮮が発射するミサイルは20分以内にハワイに到達するというのに、住民に訂正メッセージが通知されたのは約38分後というから州の対応は戴けない。トランプはゴルフ中で、すぐにはプレーを止めなかったそうだ。ブッシュが9.11の時、事件の速報が入っても子供たちとの討論を止めずに、何も対応しなかったことを思い出す。大統領とは当てになら無いものだと熟々思う。新年の辞で「核のボタンが机上にある」と挑発した金正恩に対し、トランプは「私の方が大きなボタンを持っている」と反論した。トランプが大きなボタンの傍にいないで、ゴルフに惚けていたことは、人類にとって幸いだったとも言えそうだ。

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センター試験あれこれ

寒波の厳しい中でセンター試験が始まった。思い起こすと二十数年前、長男のセンター試験の前日、自分は出張していた。当日に帰宅する予定だった。仕事が終わり悪友に飲みに誘われ強か飲んだが、帰る積もりで家に電話でその旨を伝えた。ところが、悪友が帰してくれない。とうとうその地に宿泊せざる得ない羽目になった。そこで再び家に電話した。恐らく12時を過ぎていたと思う。次の日家に帰ると、怖い表情の長男に「昨日は早く寝たのに、騒がしくて殆ど寝られなかった。試験も出来なかった。落ちたらお父さんの責任だからね」と咎められた。猛烈に反省した。でも幸いにも受かったので結果オーライ。これが自分にとってはセンター試験の唯一の思い出だ。一方今年のセンター試験では、何とムーミンや各地の自治体のPRを担う「ゆるキャラ」が登場したとのこと。教科書には載っていない題材だ。その賛否が問われている。自分は賛成派だ。教科書だけが選考の元ではない。少なくとも大学生になりたいと思うのならば、最低限の一般常識も知っておく必要はあるはず。ムーミンも知らず、くまモンも知らない人が大学生になること自体が不自然だ。ムーミンとゆるキャラの出題には賛意を表したい。あと数年でセンター試験は無くなるが、センター試験は死ぬ間際で健常になりつつあるように見える。

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東経140度とは

タウン誌の記事で、我が家が東経140度線上にあることを偶々知った。明石の135度線は有名だが、我が家が140度線上にあるとは、何故か嬉しくなった。そもそも東経の定義とは何だろう。小中学生の頃に学んだはずだが覚えていない。日付変更線と関係があるのかと思ったがそうではない。調べてみると、イギリスのグリニッジ天文台を通る子午線をゼロ度として東西に180度を割り振っている。東経140度線上には、ロシア、北海道、青森、秋田、山形、福島、栃木、茨城、千葉、八丈島、青ヶ島、鳥島、ニューギニア、豪州南オーストラリア州がある。何か世界が広がったような気持ちになる。東経140度線の延長線上は西経140度ではない。西経40度なのだ。これも改めて認識した。日本の標準時は明石の135度線で太陽が真南に来た時が正午と決まっていることは知っていた。では、140度線上で太陽が真南に来た時は何時なのだろうかと考えてみた。24時間は24×60=1440分。1440分÷360度=4。太陽が1度動くためにかかる時間は4分だから、東経140度では5度違うから、4分×5度=20分となり、標準時より20分早く真南を迎えるので、11時40分となる。タウン誌の小さな記事が、頭の中の楽しい小旅行に導いてくれたようだ。

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マスコミの報道責務とは

今冬一番の寒波が襲来した。関東地方はさ程ではないが、裏日本では例年に無く豪雪に見舞われている。新潟の信越線では線路上に積もった雪の影響で、列車が15時間も停止し乗客約430人が取り残された。体調不良になった乗客が救急車で搬送され、携帯で家族に迎えを頼んだ乗客は帰宅が出来たとのこと。普段、田舎の列車は都会並みに混むことは稀だが、雪で遅延していたため、この列車は都会並みに混んでいたとのこと。長時間の停止で、乗客は席を譲り合って不安を紛らわしたようだ。運転士は、JR本部の助けも無いし、乗客の不満も抑えなければならないし、一人で除雪作業をしたとのこと。乗客たちからは「頑張れ」との励ましの声が聞かれたという。これらは全てマスコミのニュースによるものだが、変だと思う。災難に遭っても、それに立ち向かう姿や美徳は素晴らしいと思う。だが、マスコミが伝えるべき事は、それだけでは無いはずだ。最大の問題は、430人もの乗客を15時間も車内に放置したことだ。救急車でも個人でも、移送出来たのだから、先ずは全員の希望を叶えるために移送を優先すべきだったはずだ。車内には暖房もトイレも在ったからというのは、JRの屁理屈に過ぎない。要は、JR本部の不作為にある。マスコミは出来事を美化するだけではなく、真実を追究し報道するのが責務だと思う。

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動物愛護の適用範囲

スイス政府が動物保護規定の見直しを発表した。ロブスターなどの甲殻類を活きたまま熱湯でゆでる調理法を禁止する規則を設けるとのこと。これには驚かされたことが二つある。一つは、動物保護法も遂に甲殻類まで適用範囲を広げることになったのかということ。日本の動物愛護法は、対象が愛護動物に限定されている。最近では条例によって野鳥などへの虐待も規制する対象になってきた。だがロブスターまでもかと思う。世界の動物保護の考え方に対し日本は相当遅れをとっているようだ。もう一つは、ロブスターなどの甲殻類は高度な神経系を持っており、生きたまま熱湯でゆでられると激しい痛みを感じるということ。日本では伊勢エビを直火で焼く残酷焼きが有名だ。旅先のホテルなどでメイン料理として出されることがある。それを見るといつも可哀想と思う。だが仲居さんは「伊勢エビは熱さを感じないから平気ですよ」と言う。どうやら伊勢エビが七転八倒しないのは、熱さに強いのではなく、只動けないだけのようだ。残酷焼きへの見方が変わった。スイスの規定改正では、ロブスターが死ぬ前に電気ショックなどで脳を破壊し気絶させておかなければならないとの規定もあるとのこと。動物愛護精神の一端が窺われる。

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苦言

昨年12月から国際宇宙ステーションで活動している金井宇宙飛行士が、滞在約3週間で身長が9cm伸びたとツイートしたことが話題になっている。金井飛行士は「たった3週間でニョキニョキと。こんなの中高生のとき以来です。帰りのソユーズの座席に体が収まるか、ちょっと心配です」ともコメントしている。JAXAによると、無重力の宇宙では背骨の間の軟骨が伸びるので、1~2cmは伸びるが9cmは異常とのこと。金井飛行士は、自衛隊関係の病院に勤務する医師で、宇宙船内でシステムの運用、維持管理を担当し、日本の実験棟「きぼう」内で健康長寿に関する研究を行う予定の科学者でもある。ところが、船長に間違いだろうと指摘され測り直した結果、伸びたのはたったの2cmだったことが分かり、ツイートで訂正・謝罪したとのこと。ほんの笑い話であれば良いが、医師で科学者の割りには軽過ぎる。宇宙酔いでもしたのだろうか。宇宙ボケになったのだろうか。それとも功名心に走ったのだろうか。いずれにしても、宇宙船のシステム運用、維持管理を真面に出来るか心配になるし、健康長寿に関する研究結果の信憑性も問題になるかもしれない。宇宙での生活・行動は万に一つのミスでも直接生命に繋がることになるはずだ。金井飛行士の宇宙生活は6月まで続く。更なる慎重な行動に徹して欲しいと、苦言を呈したい。

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第6、第7の味覚

人が舌で感じることが出来る味覚に「第6の味」が存在する可能性があると、カリフォルニア大学の研究グループが科学誌に発表した。古くから「甘み・苦み・塩み・酸っぱさ」の4つが知られていたが、2000年頃から世界的に日本料理の出汁の「うまみ」が追加され、今は5つの味覚が常識になっている。今度はそれに「カルシウム味」が加わるかもしれない。カルシウムはヒトの体では骨や歯を作るために欠かせないものだが、一方で過剰摂取は健康を害し死に至らしめるケースもある。そのため、生き物には丁度よいカルシウムの量を知るために、カルシウムに反応する味覚が存在すると考えられている。この研究グループは、ハエを使って実験的に「カルシウム味」の存在を証明したとのこと。ちなみに「カルシウム味」は、苦味と酸味が少しずつ混じった味に感じられるそうだ。でも何か違和感を覚える。味覚なのだからカルシウム味と言われても、味覚として実感出来ない。この例でいくと「見た目」も味覚の一つで「第7の味」になるのかもしれない。料理の美しさは、間違いなく美味しさを引き出すのだから。

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シンギュラリティって

時代の寵児ともてはやされていたスパコン開発会社社長が逮捕されたのが昨年の暮れ。まさに頭の良い超起業家で数々の起業をし実績を残してきた。スパコンの欠点は発熱だ。如何に放熱するかにある。この社長は、スパコンをある種の冷却水に浸けることで解決した。スパコンの省エネ性能を競うことで成功し、ベンチャーの雄としてその名が知られるようになった。ここまでは良かった。ベンチャービジネスは一種の賭けだ。成功させるには筋の良いネタと資金がいる。だが普通の銀行はベンチャーなどに融資はしない。そこで、公的資金を考えたのだろう。逮捕理由は、虚偽の研究報告書により不正にNEDOから約4億円を騙し取ったというもの。本人も認めている。だが、問題はそれだけではない。若い女性がレイプを訴え、逮捕直前に天の声で逮捕を免れた悪名高い元TBS部長や麻生財務相も絡んでいるという。彼らはシンギュラリティという言葉で繋がっている。シンギュラリティとは、特異日とか技術的特異点のこと。人工知能研究の世界的権威レイ・カールワイツが、半導体技術の微細化が限りなく進むと、CPUの性能が飛躍的に伸びて2025年には人間一人の脳と同じ計算能力と発表している。その飛躍的過程こそがシンギュラリティなのだ。科学者にとっても、悪巧みをする者にとっても、シンギュラリティとは魔法の言葉に違いない。

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生産性向上って

我が家の隣の空き地約300坪超が整地され分譲地に生れ変わったのが2年前。二つ感じたことがある。一つは高いのに売れたこと。路線価50万円なのだが売値は100万円で6区画。売れるはずが無いと思っていたが、3区画は売れたようだ。ようやく2バイ4の家が建ち始めた。毎日見ていると、2バイ4工法が如何に効率的かが分かる。たった一人で棟を立ち上げることが出来る。だが欠点も見えてきた。一軒目と二軒目では、音の響きとリズムが全く違う。一軒目の音は心地よかった。リズム良く家が建っていく。だが、二軒目のリズムは悪い。修正するための木槌の音が度々入る。更に、木材を固定する釘打ちのリズムも全く不自然だ。自分は建築の素人ではあるが、大工の腕は音でも分かるのかもしれないと思うようになった。もう一つは、サラリーマンの生産性だ。自分も嘗ては携わっていたので製造現場の生産性が極めて優れていることは知っている。だが問題は、日本のサービス業にある。問題の空き地のセールが始まり、販売員も多く集まった。だが、彼らは現地で何もしない。少しでも良く見せようと思えば雑草くらい抜くはずだ。だが何もせず只来客を待ち時間を浪費しているだけ。結果として3区画残ったが、未だに現地に足を運ぶだけで、営業活動も清掃活動も全く無い。こんな土地が売れるはずがない。ほんの些細なことではあるが、ホワイトカラーの生産性向上は自明の理であることは間違いないと確信した次第。

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移ろう子供の夢

人生にとって「子供の頃に自分は将来何になりたいか」と考えることは極めて大切な事だ。自分が子供の頃、兄から「大きくなったら何になりたいの?」とよく訊かれた。その度自分なりに自問自答した。当時の子供たちは、総理大臣とかお巡りさんとか電車の運転手などと答える人が多かった。兄にお前は学者が合っていると言われ、高校時代の頃まで考古学者になろうかと本気で思っていた。大学時代に学者に興味が無くなり化学技術者になった。それはそれで良かったと思う。先日、第一生命が「大人になったらなりたいもの」調査結果を発表した。過去7~8年は、小学生男子の1位がサッカー選手で女子は食べ物屋さんだった。だが、今年の小学生男子の1位には学者・博士が返り咲いた。おそらく多くのノーベル賞受賞者が輩出された影響だろう。類は友を呼ぶと言うか、朱に交われば赤くなると言うか、喜ぶべき傾向だと思う。一方、ソニー生命の調査によると中学生男子の1位はITエンジニア・プログラマー、2位はゲームクリエイター、3位はYouTuberなどの動画投稿者とのこと。ところが、高校生男子ではYouTuberが10位圏外になっている。夢が現実に近づきつつあることが実感出来る。

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交通事故死対策

警察庁は昨年の全国の交通事故死者数が過去最小を記録したと発表した。統計をとり始めた1949年は3790人、ピークが1970年の1万6765人、2016年が3694人だ。一時1万人台が続いたが、東名事故の被害者家族の必死の訴えで行政と世論が動かされ、道交法が相次ぎ改正された。一昔前は多少の酒酔い運転が横行していたが、今は殆どいなくなった。運転もおとなしくなってきた。問題は高齢者だ。交通事故死者数のうち、65歳以上が6年連続で5割を超えている。その半分が歩行中の死亡事故だという。運転サイドと歩行サイドの両面からの対策が必要だ。免許更新時の高齢者講習の内容をもっと充実すれば効果は出る。認知症検査も有効だ。自動ブレーキも良いだろう。だが、歩行サイドの対策が貧弱過ぎる。夜間に反射材を着用する程度の対策しか無く、あとは気をつけなさいと喚起するだけだ。信号機や横断歩道や路側帯などを高齢者対応に改善すべきだと思う。政府は2020年までに2500人以下にする目標を掲げている。でも、2500人以下という目標は中途半端だ。目標をゼロにすれば、見方が変わり強力で実効的な対策が出てくるはずだ。徹底的な決断と実行こそが、最大の成果をもたらすものだ。

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五輪の水仙

数年間お茶を習ったきっかけで花を活けることが好きになった。お点前の前に必ず花を活ける。やっとの思いで、まあまあ満足のいく花を活けても、先生の手直しにかかると美しく激変してしまう。活け花もかなり奥が深い。カミサンが正月だから、花を活けてほしいと言う。庭に咲いている水仙を活けることにした。水仙でかつ一輪活けだから簡単だ。水仙は一輪に4~5個の花が咲く。全てが同じ方向を向く訳では無い。数の多い面を正面にすれば良い。3個を正面にして、2個が裏に回った。ところが、2日もすると、裏の2個が旋回し表に回ってきた。正面に5個の花がきれいに5角形を形成した。まさに五輪の水仙とでもいおうか。まるで奇蹟に近いと感動した。五輪の水仙をジッと観ていると、あら不思議、5個の花が、地、水、火、風、空と思えるようになってきた。まさに万物を構成する地、水、火、風、空の五大の欠けるところのない輪に違いない。今年は良いことが多く起こりそうな予感がしてきた。

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YOSHIKIとGACKT

この年末から年始にかけて、相当努力して普段見ないようなテレビ番組を見続けてきた。30日はレコード大賞、31日は紅白歌合戦、そして1日は「芸能人格付けチェック」だ。勿論「芸能人格付けチェック」を見るのは初めて。芸能人が本物か偽物を言い当てるための眼識、見識、味識を競う番組だ。100万円と5千円のワインを飲み比べるコーナー。数億円と80万円の楽器を聞き分けるコーナー。食べ物の味覚を試すコーナーもあった。質問に正解すれば一流芸能人の地位は保たれるが、不正解では、二流、三流そして名も無く消えていくというルール。なかでも、ピカ一だったのが、YOSHIKIとGACKT。GACKTは55連続正解で注目を集めたが、自分が心底驚いたのはYOSHIKIだ。YOSHIKIもGACKTも自信満々に答える。しかも両者共全問正解を果たした。所詮、テレビ番組だから、ヤラセだと思うのが当たり前。でも、自分にはヤラセと思えなかった。それ程までに緊張感があった。更にその緊張感以上に感じたのが、YOSHIKIの非凡な才能。只単にX JAPANのドラムを叩いていた訳では無かったことを肌身で感じた。GACKTも凄いが、YOSHIKIは最と凄い。こういう人物が正に一流の真のタレントだと思う。否、思い知らされた。

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穏やかな年明け

穏やかな年明けだ。今年はきっと良い事が沢山あると予感させる程穏やかだ。昔から、元旦には年神様(としがみさま)という新年の神様が、1年の幸福をもたらすために各家庭に降臨すると言われている。年神様は祖霊神であり、田の神、山の神でもあるため、子孫繁栄や五穀豊穣に深く関わり、人々に健康や幸福を授けるとされている。道理で正月は目出度いはずだ。古来から日本人は祭礼や年中行事を行う日を「ハレの日」、普段の日常を「ケの日」と呼んで、日常と非日常を使い分けてきた。三が日は、年神様を家に迎え五穀豊穣を祈る日だから「ハレの日」だ。「ハレの日」は特別だから「ケの日」にする日常的な行いはしない慣習がある。「三が日にやってはいけない事」は、掃除、水仕事、お風呂、火、お金。掃除で年神様を追い出さないように。水仕事で年神様を流さないように。お風呂で年神様から戴いたご利益を洗い流さないように。火を使わずにおせちを食べる。大金を使うと散財する1年になる。だが、今日の我が家の行動を振り返ると、掃除をし、洗濯をし、お風呂に入り、料理をし、神社で賽銭を投げた。元旦早々年神様は逃げていっていまったのだろうか。そこで考えた。自分が子供の頃、母は元旦には掃除、洗濯、料理をしなかった。年神様とは、山の神即ち主婦に違いない。元旦は働き詰めの昔の主婦にとって、年に一度の休息日だったのだろう。

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