2019年6月

スベったエレベーター

G20夕食会での安倍首相のミス発言が参院選に影響を与えようとしているという。安倍は大阪城復元の際にエレベーターを設置したことについて「1つだけ大きなミスを犯した」と指摘した。安倍はジョークのつもりだったのかもしれないが意味不明。会食者らもポカンとしていたから勿論通じなかったのだろう。でも、障がいがある人や高齢者への配慮に欠く発言だと批判が広がっている。立憲民主の枝野や国民民主の玉木が早速参院選の争点にしようと乗り出した。こんな些細なことを参院選の争点にする野党など最早不要の存在と言うべきだろう。コンクリート製の大阪城が再建されたのは約80年前だ。今改修中の熊本城や名古屋城のエレベーター設置の是非ならまだ分かるのだが。どう考えても大阪城のエレベーターと障がい者は無関係だ。自分も一度数十年前に大阪城に上ったことがある。木製かと思っていたら何とコンクリート製、しかも内部にエレベーターが設置されていたのでエッと驚いたことを思い出した。ひょっとしたら大阪城は木製で再建されたのかと安倍は思っていたのかもしれない。

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サニブラウンの強さ

陸上・日本選手権男子100m決勝でサニブラウンが大会新記録となる10秒02で圧勝した。サニブラウンはガーナ人の父親と日本人の母親の血を継ぐハーフの日本人。「勝ったのは本人の努力ではなくハーフだから」の心なき声がある。実は自分も内心はそう感じていた。ところが、他の参加者や陸連関係者のコメントは全く違う。強さの秘密はハーフからではなく強靱なメンタリティーだと言う。確かに日本人離れした長い手足と筋肉のつきやすい肉体は黒人ハーフアスリート特有のものだが、それだけではあのレベルには絶対に到達しないと言う。優勝を祝してサニブラウンの米国修行の映像が流れている。陸上短距離にとって米国は超先進国だ。日本の指導者が米国留学を薦め、本人も渡米を決断し、優れた指導者にも巡り会えたようだ。環境が揃い、本人の素質と努力が加わり、開花した。本人は日本一になったことで満足はしていない。まだまだ改良すべきところがあると前向きだ。未来への力を感じる。明日の200m決勝でも期待が持てる。是非とも世界に羽ばたいてほしいものだと願う。

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「闇」の意味

闇営業という言葉が一人歩きを始めている。どうやら、ヨシモト芸人がヨシモトを通さず反社会的勢力を相手に営業をしたことを指しているようだ。当初の報道は、ヨシモトを通さず営業活動をした。しかも、相手が反社会的勢力だったと、ヨシモトを通さなかったことが問題視された。反社会的勢力は問題の付け足しだった。ところが、問題が大きくなると、反社会的勢力相手こそが問題だとニュアンスが変化した。いま世の中は副業を認める時代になっている。ヨシモト外しはヨシモト内だけの些細な問題で取るに足らない出来事だ。問題は芸能と反社会的勢力との関係だ。暴対法が施行され、芸能人は反社会的勢力と食事を同席しただけでも、業界から追放されかねない状況になっている。ヨシモトは今や大企業だ。その割にはヨシモトの芸人に対する教育が不十分だ。しかも、カケダシ芸人の最低生活保障もしていない。ヨシモトは昔の縄張り管理の渡世人が会社化しただけとみえる。闇世界のブラック企業とも言えそうだ。先日はアホな首相がヨシモトの舞台に飛び入り出演した。ヨシモトは官邸との間に太いパイプを持ち、なおかつ万博の顔になることがすでに決まっている。この闇を晴らすことは出来ないのだろうか。

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LIXILとスズキ

株主総会がたけなわだ。最近の傾向は、株主の意見が強くなってきたことだろう。でも、会社と株主が対立しても、基本的に圧倒的に会社側が強い。会社側が一方的に圧倒的な見解を発信出来るが、一方株主自身は持ち株数でしか反論出来ないからだろう。今年のLIXILとスズキは対照的だ。LIXILは圧倒的に強いはずの会社側が負けた。創業家出身の潮田CEOが解任した瀬戸前CEOに座を明け渡した。総会では両者の支持する取締役数の争いになった。瀬戸側が数を上回り目出度くトップ交代が実現した。テレビドラマ化されるかもしれない。潮田による惨状は「LIXILはLIとILに」に書いた通りだ。株主により正常化が図られた好例と言えそうだ。一方、不正まみれの会社になり大きな損失を出したスズキでは、張本人の鈴木会長「晩節を汚す人物とは」の辞任要求は出なかった。株主総会が全く機能していない。数年後には、両社の盛衰が結果として明らかになるに違いない。

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異常気象

ワールドニュースを見ていると、米国の暴風雨・洪水や独仏の異常高温がやたらと目につく。6月と言えば、日本では梅雨で鬱陶しい日々が続くが、西欧ではジューンブライドに代表されるように快適な気候となるのが今までだった。地球の温暖化は間違いなく進行している。でも、温暖化対策は国によって様々だ。世界第2位の温暖化ガス排出国の米国ではトランプがパリ協定を離脱し、石炭産業を復活させようとしている。押し並べて米国民は温暖化対策には無関心のようだ。一方、独では温暖化ガス排出ゼロ化を掲げる緑の党が第1党になった。独の温暖化ガス排出量は世界の2%しか占めていないが、国を挙げて温暖化ガスを目の敵にしているという。まさにヒステリックの極みだ。でも自分は、米国も独もミスリードだと思う。空気を汚す石炭は止めた方が良いに決まっている。温暖化ガスを主犯人とする説は意図的だ。新たな金儲け手段として炭素税導入を図る輩の陰謀だと考えると理解し易い。人間が温暖化を止めるには微力過ぎる。温暖化は自然現象そのものと見るべきだろう。それを前提に温暖化対策に取り組むことこそ本道だと思う。

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自民へと靡けば

衆院解散を避けたい野党は、参院選に向け形作りのため内閣不信任案を出したが及び腰であっさりと否決された。野党の脆弱さがありありと分かる。野党4党はすでに32の改選1人区の全てで共闘し候補者を一本化した。でも、主義主張の全く異なる政党が一時的な見かけの結束をしても何の意味があるのだろうか。「何でも反対」の野党に存在価値があるのだろうか。最早乱立野党には何の期待も出来ないというのが多くの国民の本音に違いない。政治は2大政党制が良い。国の大方の基本的部分は一致して、残りの2~3割の相違する部分を議論で決めていく2つの政党が理想的だ。でも、今の野党が1つの政党にまとまることはあり得ない。されば、自民党をもっと大きく成長させて、2つに分裂させることは出来ないだろうか。今年の1月に民主党で幹事長を務めた細野豪志が自民の二階派に客員会員として入った。先日民主党で副大臣を務めた長島昭久衆院議員が自民に入党した。変節を憂える者もいるが、自分は彼らが政治ゲーム遊びではなく、心底国家国民のために働きたいと願っているからだろうと思う。この2人の決断がきっかけになり、野党の面々が怒涛の如く自民になだれ込むことを期待したいものだ。

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日米安保、その後は

13日にホルムズ海峡で日本船籍タンカーが攻撃を受けた。20日米国の無人偵察機が撃墜された。トランプは日本と中国を名指しして「自国の船は自分で守れ」とツイートした。何故なら米国はシェール革命が成功し、中東に頼らない石油自給国だからだとも言っている。そして今日、ブルームバーグは、トランプが日米安全保障条約の破棄に言及したと報じた。日本が攻撃されれば米国が助けることになっているのに、米国が攻撃されても日本は助けない条約は不公平だと言う。米国の田舎者の論理と同じだ。実態を理解していない。日米同盟は、日本に駐在する米軍が攻撃されたら反撃するというもので、米軍に被害が無ければたとえ日本が攻撃されても米国が反撃するかは分からない。日本の各地に米軍基地が点在しているが、日本の人質のようなものとも解釈出来る。自称世界政治情報通の増田俊男によると、日本からの米軍撤退は2026年までにと密約されていると言う。韓国は先日事実上の撤退を表明した。「米国は世界の警察ではない」主義が、着々と進んでる。日米安全保障条約の終焉は目前に迫っているようだ。さて、どうする?

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選考方法はクリヤーか

世界選手権代表最終選考会を兼ねた体操全日本種目別選手権の決勝が行われた。そして白井選手は届かず、体操世界代表残り2枠は神本選手と橋本選手に決まった。期待の新星である市立船橋の17歳の橋本選手が選ばれたのは好ましいが、リオ五輪金メンバーが不在の事態となった。大黒柱の内村選手は両肩痛、白井選手は左足首故障、田中、加藤、山室も調子が今一。従来の選考方法であれば実績を重視するから、五輪金メンバーの誰かを潜り込ませたはずだ。そのメンバーが誰もいないということは、選考方法がクリヤーになった証と言える。好ましい傾向だと思う。一方女子は昨年の世界選手権女子個人総合銀メダリストの村上選手が外された。5月のNHK杯を腰痛で棄権したためだ。協会は案に相違して大黒柱の村上選手をスパッと切った。ようやく問題の女子も選考方法がクリヤーになったのかと一時は思った。ところが、よくよく考えると、村上選手の所属は池谷幸雄体操倶楽部だ。池谷と塚原日本体操協会副会長とは犬猿の仲。塚原が池谷にパワハラ騒動を非難された恨みを晴らしただけかもしれないとも思えてきた。選考疑惑の雲はまだまだ晴れそうもない。

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地球科学の救世主

土曜夜の「ブラタモリ」が面白い。いつの間にか138回目に達し長寿番組になった。面白さの根源は、取っ付きにくいマニアックな地球科学が対象なのに、身近な自然環境を題材に、分かり易く正確に、かつストーリー性を持って構成しているからなのだろう。番組のスタッフたちが相当下調べしていることを感じ取ることが出来るのも魅力の一つだ。幕張メッセで毎年開催される「日本地球惑星科学連合大会」は国内外の地球科学者が勢揃いする一大イベントだ。参加者は8千人超にも及ぶ。今年は何とパブリックセッションで「ブラタモリの探究」が開催されたという。地球科学者たちは「ブラタモリ」のディープなファンらしい。子供の頃、学校で地理や理科を習ったが、覚えることばかりで面白いとは思わなかった。もし、当時地理をブラタモリのように教えてくれたら、その道に進む子供たちがもっと増えたに違いない。今の子は「ブラタモリ」があってラッキーだと思う。「ブラタモリ」の凄さは、地球科学を専門家の手の内から一般庶民に解き放ったことだといえると思う。

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ニホンウナギの復活

高校のクラスメイトの毎月昼食会が始まり2年ほど過ぎた。集まるのは8人程度だが、今日はイタリアン。来月は鰻を食べようということになった。体調の思わしくない仲間を勇気付けるために始まったが、目的はクリヤーしているようだ。話の次いでだが、その鰻が近年獲れなくなったとのこと。段々鰻は庶民から遠ざかっている。でも、人工孵化鰻の実用化に光が差したとのニュース。一挙に将来が明るくなってきた。水産庁が鰻の養殖技術の成果を発表した。研究室で生まれたニホンウナギの稚魚シラスウナギが民間の養殖池でも育ったとのこと。霞が関の農水省で関係者らにそのうな重が振る舞われたようだ。柔らかく甘く、くさみや癖もなかったと好評だ。このニホンウナギは、鹿児島県志布志市で、メスとオスを入れた水槽に刺激を与えて受精卵を得て、人工的に孵化。静岡県南伊豆町でシラスウナギに育てられた。それが鹿児島県の養殖業者で育てられ、霞が関で人に食されたとのこと。でも、今はコストが10倍かかるのが欠点だという。いや、そんなことはない。どんなにコストがかかろうが、成功の道筋さえ出来れば、コストダウンは日本のお家芸だ。土用の丑から解放される日は近づいていると信じている。

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日本の小中校教育の欠陥

経済協力開発機構OECDが2018年の国際教員指導環境調査の結果を公表した。調査対象は、48カ国・地域の小中学校教員。48カ国平均と較べ日本が乖離している点は以下の通りだ。仕事時間が平均38時間に対し日本55時間と突出している。授業時間は同程度だが、事務作業と課外活動に時間を取られている。その反面教員自身の職能開発活動が疎かになっている。授業は生徒の主体性や思考力を高めるような内容にはなっておらず、知識を教えることに留まっている。情報通信技術を活用する活動が極めて少ない。以前から、アクティブラーニングと情報通信技術に力を注ぐべしと言われてきたが、以上のように小中学校は全く変わっていないことが明らかになった。OECD教育・スキル局長は「子どもたちの学習に直接関係しない仕事を減らし、教員同士の連携も進めるべきだ」と提言している。この調査結果は日本の教育の欠陥を的確に示している。授業は情報通信技術と創造力や批判的思考力を鍛える指導に注力すべきだ。教師の事務作業と課外活動の負担を減らし、職能開発活動を増やし質のアップを図るべきだ。そのためには、まず文科省自体の改革が先なのかもしれない。

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白いカラスが透明に

「報告書を前提としたお尋ねにお答えすることは差し控えたい」ということが閣議決定された。その報告書とは、退職後の老後資金として「約2000万円が不足する」と指摘した金融庁の報告書のこと。麻生金融相が前代未聞の「受け取らない」発言をしたことで国会で揉めているが、今度は「報告書は無かった」ことになり「質問にも答えない」ことになったという。とうとう昨日のブログの白いカラスが透明になってしまった。参院選前に隠蔽されるのはこれだけではない。厚労省が公的年金の将来的な給付水準の見通しを示す「年金財政検証」は5年毎に公表されることになっている。今年の6月上旬に公表されるはずだったが未だに公表されていない。麻生は選挙後になるだろうと言っている。トランプは来日時「選挙後に米国にとってビッグサプライズがある」と安倍との密約をツイートしている。これだけ隠蔽の数が増えれば、自民の議席は大幅減することになるはず。国民はバカではない。お灸の据え方も知っているのだ。

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「カラスは白い」の同義語

老後に2000万円の資金が必要とした金融審議会の報告書の受け取りを麻生財務相が拒否したが、実は官邸主導だったとのこと。何と安倍首相も2000万円報告書に激怒し、年金制度は崩壊しないと騒いでいるから驚きだ。そもそも年金とは、生活資金の有力な足しにはなるが、足りない分は自分で資金を用意する事が望ましいというもの。小泉首相が「100年安心」と言い出したが、その後年金改革が進まないのに政財界にフレーズだけが定着したようだ。国民は誰も年金だけで暮らせるなどとは夢にも思ってはいない。そのギャップが歪みになっている。安倍の誤りは沢山ある。年金制度は100年安心が定着していると誤認していること。年金制度が盤石であると見誤っていること。金融庁の試算は平均的な家庭が対象だから乱暴で誤解を与えると、支離滅裂な意見を展開していること。でも安倍が年金は崩壊しないと言うことは正しい。年金は資金が少なくなれば、受給時期を遅らしたり減額したりして継続出来る。だから当分崩壊することはない。だが、国民生活にとって年金は雀の涙程度になる。安倍が偉そうに「崩壊しない」と言える内容ではない。安倍が2000万円報告書を否定しているのは「カラスは白い」と言っているのと同義語だ。そのうち類語大辞典に載るかもしれない。

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偏向するマスコミの報道

大阪拳銃強奪事件の犯人が箕面の山中で捕まった。拳銃を持った犯人が近所をフラフラしていたのでは住民はたまったものではない。さぞかし、ホッとしたことだろう。犯人は33歳だった。でもマスコミの報道が変だ。テレビと大新聞は犯人の父親の名前を伏せているが、一部のスポーツ紙は載せている。父親は関西テレビの常務だという。本来、犯人が成人であれば父親は事件とは無関係。当然公表すべきものではない。だが、この父親は関西テレビの常務だ。主要テレビ局の常務を私人とみるべきか公人とみるべきなのか意見が分かれるところだ。常識的に公人とみるべきだと思う。テレビと大新聞の見識は偏向している。身内に遠慮しているのか、または身内を庇っているのだろう。マスコミの使命は真実を明らかにすることだ。最近のマスコミは忖度が激しい。マスコミの偏向度合いがこの報道内容からも窺うことが出来る。

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イラン訪問の是非

安倍首相がトランプからの依頼を受けイランを訪問した。緊張緩和に向けてロウハニ大統領と最高指導者ハメネイ師と意見を交わした。快い返事が得られた訳ではない。その間にイランが海域支配権を及ぼすホルムズ海峡で日本のタンカーが攻撃を受けた。安倍首相のイラン訪問は失敗だったとする意見がある。でも自分はそうは思わない。たとえトランプの使い走りだったとしても、緊張緩和のためにイランに出向き、ロウハニ大統領とハメネイ師と意見交換出来たこと自体が成功だと思う。糸が繋がった。かつて世界平和実現のために、わざわざ当事国まで出向いて緊張緩和を図ろうとした日本の首相など一人もいない。事件が起き事後処理のため現地に赴くことは誰でも出来る。しかし、未来志向で解決に向けて動いたのは安倍首相だけだ。今回のイラン訪問は、日本の国民から信頼されない安倍首相にとって最高のクリーンヒットになったと思う。

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香港100万人デモの威力

香港の100万人デモが功を奏した。中国政府は、香港政府が逃亡犯条例改正案の審議を無期限に延期すると発表したことを容認した。まずは目出度しだ。台湾で殺人事件を起こした香港人が香港に逃げ帰り、台湾当局の訴追を免れたのがきっかけになり、逃亡犯条例の改正が俎上に載った。改正案だと犯罪容疑者の身柄を台湾だけでなく中国本土に引き渡すことも出来るようになる。一見改正のように見えるが、問題は引き渡し先に中国が含まれていることだ。中国政府による乱用の恐れがある。と言うよりは、間違いなく乱用する。香港にいて中国政府の意に反する者は、悉く逮捕され中国で裁かれることになる可能性は100%になる。一方、中国は香港の自治を50年間認めている。まだ15年残っている。一国二制度の終焉には早過ぎる。そこで香港住民による決死の反対デモが繰り広げられることになったのだろう。中国政府が容認した理由は、G20で非難されるのを避けるためだと言われている。でも自分はそうは思わない。13億人の中国の長といえども、100万人のデモには敵わないということだと思う。頑張れ、100万人の香港人。

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社風あれこれ

カネカがパタハラで炎上している。育休明けの翌日に転勤を命じられた社員が退職したことがSNSで拡散した。その社員は共稼ぎで、1月に子供が生まれ4月に新居に引っ越しし約20日の育休をとった。産休明けに出社したところ転勤を言い渡され、延ばすことも有給休暇をとることも拒絶されたという。社員は仕方なく退職を決断したとのこと。カネカは、育休よりも前から転勤が決まっていたのでパタハラではないと主張している。事実関係は明瞭ではないが、カネカは人情味の無い企業だと思う。社員の事情など考慮せずこき使うのが社風のようだ。かつて、テニス仲間にカネボウの社員がいた。「兎に角人をこき使う会社ですよ」と嘆いていた。自分は別称「遊び化成」という会社に勤めていたが「よく働き、よく遊び、よく飲んで、よく語ろう」が社風だった。上司との風通しも良く、定時になればスポーツに飲み会に忙しかったものだ。そう言えば、カネカもカネボウも元は鐘淵紡績だ。鐘淵紡績の悪しき社風が延々と生き続けているのかもしれない。

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バラバラな組織

陸上配備型迎撃ミサイルシステム配置場所を秋田県の新屋演習場が適地とした報告書に誤りがあることが地元新聞の調査で判明した。地図の縮尺を間違えた初歩的なミスで、しかも住民説明会で防衛省職員が居眠りをしたので、揉めている。でも適地は変わらない。始めに新屋演習場在りきが見え見えだ。目的達成のためには国民をも騙すということかもしれない。青森県沖で最新鋭ステルス戦闘機F35Aが墜落したが、原因が特定されずに捜査が打ち切られた。トランプを満足させたF35A爆買いに正当性を持たせるための早期飛行再開のためと考えるべきだろう。隊員の生命が軽んじられている。韓国海軍駆逐艦が自衛隊機に火器管制レーダーを照射したが、韓国は事実を認めず自衛隊の飛行を非難している。その最中日韓防衛相会談で岩屋防衛相が韓国国防相と笑顔で握手した写真が韓国の新聞に載った。韓国に間違ったイメージを発信している。韓国とは元徴用工でも揉めている。外務省と防衛省がバラバラで国としての統一性が無さ過ぎる。陸自と海自が共同で離島防衛活動をすることが話題になっている。昔から陸が長州、海が薩摩出身者で占めていて犬猿の仲だ。いざという時連携出来るのだろうか。北関東自動車道を走行中、航空自衛隊の車両が弾薬の荷崩れを起こし壬生PAが閉鎖され一般市民が避難した。自衛隊員は緊張感を持って仕事をしているのだろうか。ここ数日だけでも、自衛隊は上から下まで問題有り有りだ。いや内閣内も支離滅裂だ。

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金融庁の2千万円報告書

金融庁の老後2千万円必要報告書で政界がテンヤワンヤだ。金融庁の金融審議会が人生100年時代を想定して一つのモデルケースを試算した。金融審議会は、年金だけでは生活が苦しくなるので早い時期から資産を増やすことを始めるべきだと啓蒙するのが目的だった。ところが蓮舫が週刊誌ネタを元に「退職金と年金を貰っても65歳から30年生きると2千万円ないと行き詰まる国なのか?」と安倍に質問したのが騒動の発端だ。ここから2千万円話が一人歩きを始めた。麻生金融相は事前に了承していたのに、騒ぎが大きくなると、正式には受理しないと掌を返した。自民も公明も、年金は崩壊しないと打ち消しにやっきだ。野党は参院選のネタが出来たとニンマリしている。でも、この2千万円騒動の実態はもっと恐ろしい。介護なども考慮すれば更に2千万円近く必要になる。しかも、このモデルケースは比較的ゆとりのある家庭のこと。もっと貧しい平均的な家庭で考えれば、夢の家庭の話だから、現実的に未来の地獄を見ることになった。本当の問題はここにある。これが日本の現実だ。しかし与野党を含め政界やマスコミはこの現実を直視していないし理解していないし無視している。日本は夢の世界に住んでいるとでも言っているかのようだ。金融審議会の進言は正しい。でも、政財界がこぞって潰そうとしている。さて現実世界に住む我々は如何に対処すべきなのだろうか。問題を掘り下げることこそ、未来の日本を創ることになるはずだと思うのだが。

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(-1)+(-1)=?

三菱重工がボンバルディアの買収を検討しているとのニュース。思わず我が耳を疑った。三菱重工は子会社の三菱航空機で小型旅客機MRJの開発・製造を進めている。MRJ計画の発端は、2002年に経産省が発表した小型ジェット機開発案。2014年に完成披露式典が行われ、400機以上の受注を獲得したが、未だにトラブルが続き納入が出来ない状態が続いている。要するに三菱航空機は小型ジェット機を開発・製造する能力が無いのだ。一方、ボンバルディアは小型ジェット機の大メーカーだが、トラブルが多い。車輪が格納出来ない、圧力系統、ブレーキ系統が不良、発電機が動かない等々トラブルのオンパレードだ。とても怖くて乗る気になれない代物だ。だから小型ジェット機事業はボンバルディアのお荷物事業になっている。製造能力の無い会社が、不良品を作り続けている会社を買収するというのだから、我が耳を疑ってしまった。1+1は3にも4にもなるケースはあるが、(-1)+(-1)は決してプラスになるはずがない。三菱重工は何を血迷っているのだろうか。

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ガンの早期発見技術

国立がん研究センター、大学、東レなどのプロジェクトが進めていた「13種類のがんを1回の採血で発見できる次世代診断システム開発」研究が終了し、その成果を東レが事業化するとのこと。がん細胞が分泌するマイクロRNAを検出することでがんを特定出来るという。マイクロRNAは遺伝子の働きにかかわる物質で、体内に約2600種類存在している。研究プロジェクトは、乳がんで5種類、大腸がんで3種類など、各がんの鍵を握るマイクロRNAを特定することに成功したとのこと。がんの有無の判定制度は95%以上と抜群だ。しかも、この方法の最大の特長は、早期がんを見つけられることだ。肺がんのエックス線検査や乳がんのマンモグラフィー検査などは、がんがある程度大きくならないと発見しにくい。血液検査の腫瘍マーカーは早期発見には適していない。この研究の実用化が実現すれば、早期発見により死亡率の改善や医療費の削減に繋がりそうだ。がんは告知される時代から早期に摘み取る時代に移りそうだ。

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同じ穴の狢

フィアット・クライスラー・オートモービルズFCAが、たった10日足らずでルノーとの統合を取り下げると発表した。FCAから見れば一躍世界トップに躍り出るチャンスだ。だから、FCAはルノーに統合を申し入れしたはずなのだが。統合提案の翌日、ルノーの筆頭株主である仏政府はFCAに「日産も統合の対象に入れろ。統合会社のCEOはルノー出身者にしろ。フランス国内での雇用を維持しろ。本社をフランスに置け」と注文をつけたという。統合すれば仏政府の意のままになる。取り下げは、FCAのエルカン会長が仏政府の姿勢に呆れ返ってさじを投げたためらしい。ルノーとの統合をいやがっている日産から見れば、FCA騒動は他山の石だ。これで日産の心も決まったに違いない。それにしても仏政府は民間企業に口を挟むことが多すぎる。でも、よくよく考えると日本政府も同じ穴の狢。外国企業のトップは政府の介入を公表するが、日本の企業は絶対公表しないだけの違いかもしれない。

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大腸ガンの検出率

阪大などの共同研究グループが大腸ガンの新しい検査法を開発したと発表した。大便の中にいる腸内細菌の種類から早期の大腸ガンを見つけられるという。早期ガンの患者で増える細菌や減る細菌を見つけ、これらを組み合わせると8割の精度で見分けられるとのこと。大腸ガンの簡易検査は、大便に混じる血液を調べる便潜血検査が一般的だ。年に一度の検診でも受けることが出来て便利だ。だが痔の人と誤認しやすく、陽性になった人のうち本当にガン患者である割合は5%に留まるという。大腸ガンは治せるガンだと言われている。早期発見がものをいう。検出率が5%から80%に向上するのだから、大きな進歩と言えるだろう。それにしても、お馴染みの便潜血検査の検出率がたったの5%だったとは、二重に驚かされた次第。

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極めて歴史的な転換日

今日は極東にとって極めて歴史的な転換日だと思う。ところが日本のマスコミは報道しない。おかしいと思う。益々マスコミの常識を疑ってしまう。在韓米陸軍がソウルから南方の京畿道ピョンテクに移転すると発表したのだ。事象だけを考えれば大したことではないかもしれない。米陸軍が本拠地を変えるだけなのだから。でも深読みが必要だ。ピョンテクに移転するということは、名目上の本部を残し兵員は米本土に撤収するということだ。事実上の在韓米軍の撤収が始まった。米軍から見れば、北が韓国を攻撃しても米国の被害は出ないので、いつでも北を攻撃出来る。一方北は米国の人質が無くなるので、米国との交渉で脅しの切り札が無くなることになる。更に北がソウルに侵略しても、米軍の被害は無いから米国が北を攻撃することはない。結局、在韓米陸軍の移転は、韓国は独自で北と対峙しなければならなくなったということを意味する。反面、米軍撤収により、南北の宥和が進むかもしれない。どちらに転ぶかは極めて流動的だ。マスコミが騒がないのは摩訶不思議だ。

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長くて機能するものを

安倍首相の通算在職日数が2720日となり、歴代3位の伊藤博文初代首相と並んだ。安倍は「5回連続選挙に勝てた。国民に感謝したい。責任を持って公約を果たしたい」という趣旨を述べた。でも、感謝すべき対象は国民なのかと疑問が湧く。選挙で自民が連勝出来たのは野党がだらしないからだ。仕方なく自民を選んでしまった結果と言える。何故これ程までに安倍政権が存続したのかを考えてみた。理由は3つある。1つ目は、内閣人事局の創設により官邸主導になったこと。2つ目は、野党の不甲斐なさ。3つ目は、安倍の厚顔無恥さ。傲慢と言っても良い。モリカケ問題とか不祥事閣僚を更迭しない無責任さが代表例だ。言い換えると、長期政権樹立の要因は権力の官邸一極集中と為政者の傲慢だと言えると思う。いま日本の政治は、国のための政策論争ではなく、政権維持のために行われている。政権にとっては都合良く回っているだろうが、国民にとっては全てが先送りされている。この国の問題は、少子高齢化を鑑み、今如何に有効な指針を示すことが出来るかにかかっているのに。長ければ良いものではない。でも短か過ぎるのは機能しない。だから長くて機能するものを求めているのだが。

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テニスの3ステップ

ナダルに敗れ錦織の全仏が終わった。振り返ってみた。3回戦のジェレ戦と4回戦のペール戦では2-1とリードしながら最終戦にもつれ込んだが、驚異の粘りで勝利をもぎ取った。準々決勝のナダル戦では、最早錦織に体力は残っていなかった。絶好調のナダルには手も足も出ず惨敗に終わった。でも、錦織は決して棄権はしなかった。自分はこう思う。テニス選手には強くなるステップがある。第一ステップは苦しくても決して棄権しないこと。格好悪い自分に打ち勝つことだ。第二ステップは諦めない気力でもつれ込んでも粘り強く勝利をもぎ取ること。執着心を持つことだ。そして第三ステップがもつれ込まずに一気に勝ちきること。絶対王者の意識まで高めることだ。錦織は全仏で第一ステップと第二ステップをクリヤーした。あとは一気に勝ちきるための戦略を準備するだけ。全英オープンが楽しみになってきた。

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ピラミッドは何故無くならないのか

スポーツ庁の「安全にできない場合は実施を見合わせるべきだ」との通達に、全国の自治体と大阪市は全面禁止したが、東大阪市は制限を設けなかった。大阪府教育庁は重い腰を上げ、これから注意喚起の文書を送るとか。スポーツ庁勧告を無視する態度が有り有りだ。東大阪市立小学校の校長曰く「練習を重ねることで信頼感が醸成され、不登校がちだった生徒が学校に戻ってきた」とか「長年の伝統となっており、子供があこがれを持っている。その意欲をくんでやりたい」と子供の意思の所為にする。ましてや不登校とは全く関係が無いのに。ピラミッド敢行のため、学校が子供を人質に取っているように映る。一方父兄は「段を積み上げては失敗を繰り返す子供を懸命に応援した。成功したときは感動したし、周囲の歓声もすごかった」と褒めそやす。何でも達成出来れば嬉しいものだ。だが、7段ピラミッドの苦痛を喜ぶ子供がいるとは思えない。結局ピラミッドによる死傷原因は、校長を初めとする学校と一部の心許ない父兄の自我にあると見るべきだろう。加害者は校長と父兄、被害者は子供たちという構図。消滅してしまえ!高段ピラミッド。

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トランプ好きは

トランプが英国を国賓として訪問した。トランプ嫌いのロンドンっ子たちが待ち構えている。果たして訪英は無事に終わるのだろうか。メーガン妃は米大統領選前に「女性蔑視のトランプが大統領になったらカナダに移住するかも」と発言し、トランプは「彼女は不快な人物だ」と非難した。メーガン妃は産後を理由に行事には不参加を表明している。既に戦いは始まっているようだ。大統領選の時ワシントン・ポストはトランプを「偏見に満ち、無知で、嘘つきで、自己中心的で、執念深く、狭量で、女性蔑視で、財政面で無頓着、民主主義を軽蔑」と評している。大統領に就任し、人種差別発言が過激になり、ロシア疑惑も晴れないまま、環境破壊政策で米国第一の我が儘を突き通す。酒、タバコはやらないが、マックやケンタッキーチキンやピザやポテトチップスが常食で飲み物は一日中ダイエットコーラを飲んでいるという。人格も品位も常識も知性も無い自己中だ。こんな人物に好意を抱く人などいるのだろうか。メーガン妃は良識のある人が口に出さないことを言っただけ。トランプ好きは米国の田舎の白人下流層と安倍首相くらいなのかも。ひょっとするとメラニア夫人はメーガン妃と同じ心情かもしれない。

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ピラミッドか集団行動か

運動会の季節だ。朝から開催の合図である花火がドーンと鳴り響いている。自分が子供の頃の運動会は秋だったが、近年は春に行われる学校が多いようだ。運動会というと、青い酸っぱいミカンを思い出す。今でも青いミカンと運動会の記憶が結びついている。5段ピラミッドも辛かった。その段数がエスカレートして10段にもなり、怪我人が多発し八尾市教育委員会が5段にすべきと提言したことがある。その後スポーツ庁が危険性を認識するよう通達し、事故は半減したという。だが、実施の禁止はなされていないのが現状だ。ところが東大阪市の小学校では7段ピラミッドが、中学校では9段が実施されたとか。保護者や識者からは怒りの声が挙がっているという。広島県では死亡事故が発生した。でも、関西では未だに危険な組み体操が実施されている。一体誰がやらせているのだろうか。ピラミッドは団結力と達成感と見栄えを味わうためのものだろう。それならば集団行動の方が良い。体力格差も男女の差もなく、皆の心がまとまる。父兄は我が子の成長に感動するに違いない。残念ながら、ピラミッドを集団行動に換えるには、関西の校長の再教育が必要なようだ。

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廃PETの行方

昨日に続きマレーシアの話題をもう一つ。マレーシア政府が、日本や米国などから違法に輸入されたゴミに怒り、強制的に送り返すと宣言した。プラスチックのリサイクルで、廃プラが東南アジア諸国に運ばれているが、中には家庭ゴミを混ぜる悪徳業者もいるようだ。マレーシアの怒りは当然だ。国名・業者名を公表し、猛省を促すべきだと思う。米国では廃プラを選別して輸出していたが、ままならなくなり、選別せずに全量を埋め立てゴミにすることを始めたらしい。今はその埋め立て場所が無くなり困っているとのこと。日本では焼却炉を有する自治体が多いので、廃プラと家庭ゴミは一緒にして焼却するケースが多い。我が町でも廃プラは家庭ゴミと一緒にして回収しているが、PETは相変わらず分別し回収されている。一時はPETのリサイクル技術が脚光を浴びた。でも、リサイクルされるのは公園のベンチ程度。ペイしない。もう、とっくにリサイクル技術は廃れ、殆どが中国に輸出される状況になったはず。ところが、その中国が1年以上前にその受け入れも止めたと聞いている。さて、我が町で回収される廃PETは如何なる第二の人生を歩んでいるのだろうか。ゴミの排出者がゴミのその先の運命を知らないことは、無責任というものだ。マレーシアに頭を叩かれ、自分は反省することになった。

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