2014年9月

野球は野茂、テニスは錦織

西岡選手が40年ぶりにアジア大会テニスの金メダルを獲得し、伊藤選手は楽天テニスOPで何と世界4位のワウリンカを破る大金星を挙げた。錦織選手の全米OP準優勝が引き金になり、日本テニスが一気に開花したようだ。多分「日本人には無理」という心の重しが外れたからなのだろう。それで昔を思い出した。自分が学生の頃クラブの合宿では毎朝全員で比較的長距離をランニングするルールがあった。走ることが苦手な自分は、1~2km程度走ると必ず足が重たくなりズルズルとビリに下がるのが常だった。そのメンバーの中に、いつも白いウインドブレーカーを着て足取り軽く颯爽と走る先輩がいた。ある雨の日の朝、その先輩が自分に白いウインドブレーカーを貸してくれた。そして、それを着て走り始めると不思議な現象が起きた。恰も自分が先輩に入れ替わったような気がして、足取りが軽くなりいつまで経っても疲れないのだ。その時思った。走るのが苦手なのは、身体的に苦手なのではなく、気持ちの問題なのだということを。錦織選手が日本テニス界の「日本人には無理」という呪縛を解いた。後に続く選手は目白押しだ。その波及効果は計り知れない。しかし、それ以上に凄いと思うのは先頭に立って未開の地を自らの力で切り開いた錦織選手の精神力だ。「野球は野茂、テニスは錦織」。世界へ飛躍するための合言葉が確定したようだ。

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賢く選ぼうキャンペーン

昨日書いたコクランのように、科学的根拠に基づいて無駄な医療を無くしていこうという動きもある。米国内科専門医認定機構財団が推進しているChoosing Wisely(賢く選ぼう)というキャンペーンだ。全米の医師の8割が関わっていて、すでに250以上の推奨しない医療を名指ししているとのこと。詳しいことは「無駄な医療:室井一辰:日経BP」に載っている。例えば、前立腺ガンの検診のために安易に血液検査をしないこと。検査で発見率は僅かに上がるが死亡率との相関はない。そもそもこのガンは有害性が低く、発見しても過剰な治療により患者の負担が大きくなり過ぎるだけだから。その他、被曝によるガン化を防ぐため安易な高被曝量のCT検査は避けることとか、進行の遅い大腸ガンの内視鏡検査は10年に1回で充分だとか事例が豊富だ。要は、検査を多くすれば健康になれるというものでもないし、悪戯に眠っている子を起こすとろくなことがないと言っているようだ。日本の国民医療費は40兆円で国家予算の4割に達している。検査や投薬をすればするほど医者が儲かる仕組みになっているのが元凶だ。真面な医療体制にするためにChoosing Wisely日本版を広めることこそ厚労省の責務に違いない。

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薬は本当に効くのか

昔痛風を患って以来ザイロリックを服用し続けているが、掛かり付けの医者が新薬の評判が良いので替えてみないかと薦めてきた。それで思った。ザイロリックは本当に効果があったのだろうか、新薬はどうなのだろうかと。薬が効能書き通り効くのかどうか、本当のところは、本人にも医者にも分からない。効くという噂を信じているだけだ。ところが世界には中立的に科学的な根拠で薬を評価するコクランという団体があるとのこと。そのコクランが、ファイザーのタミフルは殆んど効果が無いと発表した。当のファイザーを除外して、ロシュとグラクソの臨床試験データを解析した結果だ。科学的な根拠に基づいてタミフルが効かないことを立証し、かつ公表したのだ。結局インフルエンザの特効薬タミフルは、それを開発したファイザーが臨床試験データのいいとこ取りした結果に過ぎないことが分かってしまったことになる。薬の開発は秘密な部分が多すぎる。つい先頃日本でもノバルティスの高血圧症治療薬の臨床研究データ不正が騒がれたばかりだ。だが幸いにも今年の5月にコクランの日本支部が設立された。これを契機に是非とも製薬メーカーの情報オープン化とコクラン・ジャパンの活躍を期待したいものだ。

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品質管理以前の問題

カネボウ化粧品の白斑問題が発覚したのは去年の夏前だった。この時カネボウは事態が拡大した原因をクレーム担当者一人の判断ミスの所為にした。だが人為的なミスにしてしまっては問題は解決しないものだ。そこでこのブログで、カネボウの品質管理レベルの低さを指摘し改善方法も示した。ところが当時の社内資料が明らかにあり、品質管理以前の問題であることが分かってしまった。カネボウ中日本支社幹部会資料によると、被害者を慰謝料請求する地雷原と呼び、地雷は何処から出てくるか分からないので注意しろと言い、問い合わせた消費者をコンシューマーウイルスと形容している。更に発覚直後のマスコミを無差別報道と批判。問題が深刻化したのは、無差別報道と批判拡大にあると責任転嫁しているのだ。開いた口が塞がらない。カネボウは分解し、化粧品は花王に貰われていったが、体質は今でも変わらないと東洋経済が指摘している。カネボウの消費者無視体質は、ダイエーの仕入れ先虐め体質を思い出させる。いつまで経っても企業体質は変わらない。残された道は消滅しかないのかもしれない。

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ドラマチックな引退試合

これぞエンターテイメントというテレビを観た。MLBヤンキース対オリオールズ戦だ。今シーズンで引退するジーター選手にとって最後のヤンキースタジアムでの試合。全ての観客が試合中「デレク・ジーター」と声援を送り続けたジーター選手の引退試合だ。試合はまるで筋書きのあるドラマだった。黒田投手が8回まで投げ5-3のリードで、12勝目は目前。ところが9回表にクローザーが打たれ5-5となり追いつかれた。ところが9回裏ヤンキースの攻撃で、1死2塁でジーターが登場。見事に初球を一、二塁間に打ち返しサヨナラ勝ち。もし漫画であれば、やり過ぎと批判されそうなほどドラマチックな内容だった。選手も監督も観客も、そしてテレビ観戦者も、全ての人がジーター一点に注目していたのも凄いが、その重圧の中できっちり結果を出したジーター選手はもっと凄かった。終了後のインタビューでジーターは「試合内容を覚えていない。1回目の打席でガードを付けるのを忘れてた。2塁に走者がいないのにサインを出してしまった」と、如何に平常心が保たれなかったかを吐露していた。平常心に欠けても結果を出す。これがジーター選手の真骨頂だろう。「皆が自分にありがとうと言ってくれるが、自分は自分の仕事をしてきただけだ」という言葉が全てを物語っているようだ。

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造語と慣用句

毎年文化庁が発表する「国語に関する世論調査」が面白い。名詞や擬音に「る」や「する」を付けて動詞にする言い回しが広い世代に浸透しているとのことだが、確かにそうだ。60代後半の自分にとっても、チンする、サボる、お茶する、事故る等は日常語になっている。一方若い世代が使う、告る、挙どる、ディスる、タクるなどは、使ったこともないし、聞いたこともない。全く意味不明だ。若者が新語を創造し、年寄りは古い言葉を言い伝えるのが常識だから、チンする、などと言う年寄りは進んでいるのかもしれない。いや寧ろ言葉は進化するものと見るべきなのだろう。ところが大きな問題もある。慣用句の意味が間違って使われ、しかもそれが浸透しているという。「世間ずれ」を「世の中の考えから外れる」と解釈したり、「煮詰まる」を「議論が行き詰まり結論が出せない状態」と思う人の方が多くなっているという。これでは反対の意味になってしまい、言いたい事が伝わらなくなる非常事態だ。文科省は「国語教育に力を入れることにはやぶさかではない」と言うべきだ。はて文科省は積極的にするのだろうか、いやいやするのだろうか。

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米中が解決すべき温暖化対策

気候変動サミットで、初めて米中が温暖化対策に少し前向きの姿勢を示したようだ。オバマは「米中には取り組みを主導する特別な責任がある」と言い、中国は「削減案を出来るだけ早い時期に示したい」と言った。中国は温暖化ガス排出量の世界1位で23%を占め、2位の米国は16%、何とこの2国だけで世界の総排出量の4割も占めている。今まで残りの少排出国が束になって規制を叫んできたが、この2大排出国は極めて非協力的だった。極めて歪んだ構図だ。だが近年の異常気象により立て続けに起きた洪水や干ばつで国民の不満が高まり、非難の的が自分たちに向かってきた。それで、やっと重い腰を上げたのだろう。しかし、ここで心を緩めてはならない。本来オバマは「今後は米中だけで解決する」と言うべき所をそうは言わなかった。政治家言葉では「責任がある」と「実行する」は同義語ではない。官僚言葉では「示したい」は「やらない」と同義語だ。両国の発言のニュアンスは変わったが、180度方向転換したのではなく、せいぜい20~30度程度に過ぎないのだと思う。言葉では何とも言える。今後の行動を見守るしか方法はあるまい。

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災害救助機

最近地震や山崩れにより、人が瓦礫の下敷きになる災害が多発している。瓦礫に埋まった人の生存確率は72時間が過ぎると急激に低下すると言われている。だが埋まった人を見つけ出すことは極めて難しいのが現実的だ。ところがNASAの研究者が、瓦礫の下敷きになった生存者をピンポイントで検知出来る装置を開発したとのこと。深さ12m半径30m以内の人の心臓の鼓動を30秒で検出出来るという。しかも、探す事が出来るのは人の心臓の鼓動だけで、木の葉の雑音やネズミなどには反応しないと言うから優れものだ。4年前のハイチ大地震をきっかけに、こうした災害現場で活用できる技術の開発を目指し試作機を完成したらしい。日本でもごく最近広島で山崩れにより多くの犠牲者が出た。地震も多いし雪崩もある。予測予防保全も大事だが、事後の救命も大切だ。一市に一台程度の常備があれば多くの人を救えることになる。但しこの開発は試作機段階であり、実用化のためには民間企業がライセンスを取得して製造・販売に乗り出す必要があるとのこと。NASAは民間企業の申し入れを望んでいる。是非とも日本がライセンスを取得して、日本全国だけでなく全世界に配布すると良い。それでこそ地震大国日本も浮かばれる。

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空飛ぶ夏掛け布団

今日は晴れて穏やかな日だったが、昼前に突然突風が吹いた。ベランダに干してあった夏掛け布団が、2階の屋根まで舞い上がり何処かに飛んで行ってしまった。「羽毛だから良く飛ぶのよ」などと冗談を言いながら2階の窓から探したが見当たらず、近所を捜索することになった。早速カミサンと2人で近所の100m四方を探したが見つけることは出来なかった。そこで考えた。いくら軽いとはいっても、精々飛ぶのは20~30mだろう。とすれば隣家の庭が怪しい。隣家は300坪程度の敷地があり、我が家の2階から見ると死角が多い。カミサンが隣家の庭に入れさせてもらい、やっと布団を発見した。隣家がここに引っ越して来たのは10年前頃だが、話をしたのはこれが初めて。そう言えば、この辺の人は近所付き合いが殆んどない。町の悪い性質を持っている。いざと言う時は、近所の連携がものを言う。人間は顔見知りでも挨拶をしないと相手の存在を無視する動物だ。せめて明日からは挨拶に心掛けようと夏掛け布団が思わせてくれた。

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幸せの測り方

日経ビジネスに面白い記事が載っていた。幸せは加速度センサで測れるという。日立の研究者が、アンケートと加速度センサを組み合わせた実験を行った結果、幸せな人の体はよく動くので幸せは加速度センサで測れることが判明したとのこと。活気のある職場は業績も良い事、運の良さは高めることが出来ることもデータ解析から分かったそうだ。更に凄いのは、人間は熱力学法則に従って活動しているという事実を発見したことだ。人間がどれ位の強さの活動をどれ位出来るかというのが、分子の動きなどを表す熱力学の法則と同じ式によって決まっていたという事実だ。きっちり計画を立てても、無理があれば実行は出来ないのは誰しもが経験している。自分の意思の弱さを嘆くより、熱力学の法則通りだと思った方が気が楽になる。今後の計画も実行可能なものにし易くなる。この研究者は、今後は人間が問題を決め、仮説を作るのはコンピューターがやる時代が来ると言う。今まで分かってはいるが見えなかったものが、見える時代になりつつあるようだ。

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街興しの朝市へ

漁港で朝市が開かれているとのことで、物見遊山で散歩がてらに行ってみた。最近は街興しを目的に各地でイベントが華盛りだ。この街でも幾つかのイベントが行われている。時代の流れに取り残されるのも癪だから、一つくらいは参加してみようと思ったのだ。漁港の市場の中に、魚貝だけでなく、地元野菜、お菓子、パン、佃煮、ジェラート、ピザなどが出店している。地元では有名な店ばかりだ。規模は小さいが人だかりはある。誰しも地産地消に拘っているようだ。我が家もアサリと佃煮と小松菜とパンを買った。この漁港はスズキの水揚げで有名だ。だが朝市にはスズキはなく「清子」という魚が売られていた。キヨコとかセイシという魚は聞いたことがないし、捌くのも大変なので買うのは止めた。帰り道でカミサンとの会話でスズキが話題になった。スズキは出世魚で、セイゴ、フッコ、スズキへと名前が変わる。子供の頃よくセイゴを釣ったものだと話した途端「清子」はセイゴと読むのだと気が付いた。家に帰ってから辞書で調べるとセイゴは魚偏に袴の旁からなる漢字だったので、「清子」は当て字ではあるが、漁師がセイゴを愛おしく思う気持ちが伝わり、何となくほのぼのとした気持ちになった。持ち帰ったアサリは味噌汁の具にしたが大粒で身がプリプリで、殊の外美味かった。イベントで街への応援団が増えることを実感した次第。

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捕鯨に拘る理由

自民党本部食堂が、毎週金曜日を「鯨の日」と定め鯨肉料理を出すことにしたとのこと。先日の国際捕鯨委員会総会で日本の南極捕鯨再開を先送りするよう求める決議が採択されたことへの抵抗だ。二階総務部長を筆頭に捕鯨議員連盟の議員たちが気炎を上げたようだ。石破大臣や林前農水相もその一員だ。鯨肉は戦後の何もない時蛋白源として重宝した。良く食べたものだ。しかし今では調査捕鯨の鯨肉も在庫が増えるばかりで捌けないのが現状。需要は乏しく南極捕鯨の必要性は無くなっている。ところが日本は強引に南極捕鯨を再開しようとしている。再開の根拠は何なのだろうか。議員たちは、日本の食文化を守るためだと言う。そうならば国際的な規制がない伝統的な沿岸捕鯨が存続出来るよう努力すれば良い。つまり食文化を問題にするのは議論のすり替えに過ぎないことが分かる。食べもしない鯨に固執するのは、鯨へではなく日本捕鯨協会への拘りに違いない。その裏に見えるものは政治献金だ。金集めの為なら世界に対する日本の世間体など眼にも入らない。ローカルな政治家が日本の尊厳を貶めている。食堂の鯨肉料理がいつまで続くかが証明になりそうだ。

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一事が万事のソニー戦略

ソニーが半世紀前の創業以来初めて無配に陥った。平井社長が就任してから、不動産を売り尽くし、デジカメ工場を閉鎖しパソコン事業を売却しテレビ事業も分社化し、なりふり構わず今まで築いてきた資産を投げ売ってきた。しかも技術のソニーが、優秀な技術屋をも放出してしまった。これが最大の問題だ。ぜい肉をそぎ落とすだけでなく脳みそまでも切り落としてしまった。これから咲くかもしれない芽も摘みとってしまったのだ。そして挙げ句の果てに成長戦略の柱に据えたのがスマホ事業だ。しかしスマホには強力なアップルもいるしサムスンもいる。それとは互角に戦えるとしても、最大の敵は中国の安物スマホだ。この手の商品は市場が成熟し始めると必ず安物に駆逐されるのが常。スマホで戦うと言う以上、対安物戦略ありきのはずだ。ところが赤字拡大の要因は安物の台頭だと言う。それではスマホ戦略とは一体何だったのだろうか。戦略の無さに開いた口が塞がらない。一事が万事。成長戦略を描けないトップには退場の道しか残されていない。

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監督が強過ぎるサッカー

アジア大会サッカー1次リーグ第2戦対イラク戦を楽しみにしていたが、前半が終了したところでテレビを消した。前半は1-1。でも互角ではない。明らかに日本が劣勢だ。このまま行けば勝てるはずがない。不甲斐なさを感じてテレビを消したのだ。イラクはイスラム国の脅威に曝されて未だに戦時下にある。だからサッカーの練習など出来るはずがないことは、容易に分かる。一方日本は世界で一番の平和ボケ国家。練習の量と質から見れば圧倒的に日本が有利な立場にある。だからイラクが強いと言えども日本が善戦するか圧倒するかと思っていた。だがその思いは前半で砕かれ、これ以上観ていれば不安が不満に変わりそうなのでテレビを消してしまった。でも何故日本は弱いのだろうかと考えた。答えは明らかだ。イラクは一人ひとりの選手が勝つために必死で、ボールと格闘している。一方日本は見てくれの技や監督の指示に関心がいき、心がボールを追いかけていない。つまり無になって集中していないのだ。これでは最初から負けている、勝つはずがない。あとのニュースで日本が1-3で負けたことを知った。試合というものは練習の延長線上にはない。頭の中を空にしてボールにだけ集中することが肝心だ。日本は監督が強過ぎるのもしれない。

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スコットランドの行方

スコットランドの独立投票日が迫っている。多数決の原則通り一人でも多い方に決まるという。賛否は拮抗していて、予断を許さない情勢だ。独立するという意志は、自立心が旺盛で爽やかで恰好良い。態度を決めかねている人には魅力的に映り、最初は賛成を口にする。ところが良く考えると、そう簡単ではなく途方もなく多くの問題を解決しなければならないことに気付き逡巡する。そして上辺だけの賛成者は重圧に耐えかねられなくなり土壇場で意見を翻すことになる。これが人の常だ。だから自分は独立は否決されると憶測している。しかし、万一可決された場合はどうなるのだろう。世界的な影響は極めて大きい。世界中に独立を願っている集団は数多い。世界は民族、宗教、言語が同じ集団が国として独立しようとする傾向にある。可決されれば、この動きが一気に加速しそうだ。一時的に混乱はあるが、そうした国が出来れば国民は心静かに暮らせるようになるだろう。悪い話ではない。そう言えば、日本は昔から民族、宗教、言語が同じ国だ。世界中に日本と同じ「思いやりの国」が数多く出来るかもしれない。

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リスクと効果のバランス

温暖化に伴いヒトスジシマカの生息可能域が北上し、日本でもデング熱感染が拡がっている。蚊の増殖速度が速く、それに適した殺虫技術がないことも問題になっている。ところが、実際には存在している。あの有名なDDTだ。戦後の衛生環境の悪い時代に、あらゆる所で大量に使われたあの白い粉だ。DDTの殺虫能力は抜群。スリランカでは嘗て年間250万人を超えていたマラリア患者をDDT散布により31人まで激減させることに成功したが、その後DDTが使用禁止になり再び250万人に戻ってしまったという事実がある。それほどまでに効果は絶大だったが、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」でDDTは鳥に害があるということで世界的に使用禁止になってしまった。リスク学の権威である中西女史は「原発事故と放射線のリスク学:中西準子:日本評論社」の中で、DDTの有用性を述べている。DDTには若干のリスクはあるが、効果は絶大。小さなリスクがあるからと言って、リスクのないものの出現を待っているだけでは事態は好転しない。リスクと効果を天秤に掛けて使用の可否を判断すべきと説く。更に温暖化が進めば、そのうち日本でもマラリアが蔓延することになる。デング熱を勉強台にして、今からリスクを検討することが防疫の一つになりそうだ。

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ガーデンギャラリーと蕎麦屋

今日は久しぶりに空気が澄んで爽やかだ。先日電車の中吊りで見たガーデンギャラリーに、散歩を兼ねて行くことにした。数駅先まで電車で行き、そこから徒歩でガーデンギャラリーを目指した。この辺りは道が狭く複雑なので些か迷ったが、やっとのことで到着した。元々散歩することが目的なので、遠回りも苦にならず寧ろ探検気分が楽しめた。予めインターネットで今日が休館日ではないことを確認していたが、門には「本日臨時休館」の張り紙。臨時休館するならHPに載せておけばよいのにと少し腹立たしかった。結局「安野光雅が描く野の花」を観ることは出来なかったが、庭園は散策することが出来た。まあ良しとした。帰りがけに少し離れた「一茶庵」という蕎麦屋に立ち寄った。駅前の路地を入ったところにあるが、入口に大きな提灯がぶら下がり料亭を思わせる佇まいをしており、入るのに少し勇気がいった。中は座敷が数部屋あり、一枚板の自然木のテーブルが配され奥庭も見ることが出来た。駅前という立地の割には、喧噪から遮断された異空間であった。周りは如何にも蕎麦通ですというような人が殆んどで、昔ながらの蕎麦屋の雰囲気を醸し出していた。天付きせいろは美味かった。リピートする価値は有る。

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グローバル・イングリッシュ

Dlifeが面白い。ディズニーがスポンサーをしている無料放送BS258チャンネルだ。見初めはアンダーザドームとミッシング。とても面白かった。アンダーザドームは10月からシーズン2が始まるので楽しみにしている。ミッシングは、誘拐された子供の母である米諜報員が子供を救い出すため活躍するストーリーで、毎週ハラハラさせられた。これが病み付きになり、今はコバートアフェア、サイバー諜報員、ポリティカルアニマルズを毎週録画して楽しんでいる。当初は原語で字幕付きだったが、日本語のアフレコになり一層面白くなった。向こうの番組は、英語だと理解しようとしている間に物語が進んでしまい面白くない。吹き替え版になってから面白さが倍増した。ストーリーの奇抜さ、テンポの速さ、肌で感じさせる現実感、が小気味いい。でも、その一方で、英会話を学んでみようかとも思ってみたのだ。早速アマゾンで本を買った。「ずるい英語:青木ゆか:日本経済出版社」と「英語はインド式で学べ:安田正:ダイヤモンド社」を買って読んだ。今までに英会話を勉強するために、随分沢山の本を買ってみたが、実際に身に付くようなものはなかった。でもあったのだ。それが「インド式」。身に付きそうだ。英語はネイティブに近づくだけが正しいのではない。グローバル化した簡単な英語がある。そんなことを実感させてくれた。日本の英語教育は名詞に拘っているが動詞を使えという。巻末にあった「sound,find,give」表を切り取り暗証することにした。そのうち片言の英語は話せるようになるかもしれない。

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みんなの終焉

8億円借入れ問題後雲隠れしていた渡辺前代表が、久し振りにテレビ画面に顔を出した。みんなの党を旗揚げした5年前の颯爽としていた面影は消え失せ、脂ぎってダーティさだけがやけに目に付いた。今になってノコノコ出てきた理由は、浅尾代表らの野党再編姿勢を阻止するための辞任要求。21名しかいないのに更に半減しそうだ。1年前のゴタゴタと同じ構図だ。その時も野党再編を目指す江田を除名し15名が離脱した。結局1年前には40名程度の勢力があったが、野党再編を目指す約30名が離脱し、自民に擦り寄ろうとしている渡辺に同調する議員は10名程度しか残りそうもない。野党にとって、擦り寄りか再編かの分水嶺だ。政権交代こそが政治をリフレッシュさせるとして登場した民主党政権には国民は落胆させられトラウマになっている。単なる数合わせの寄合世帯では民主の二の舞になるのは明らかだから、誰も期待はしない。トラウマが癒されていないこの時期に野党再編により二大政党を目指すなど、風の読めない政治家と言える。その点渡辺の判断は真っ当だが、人を引き付ける魅力もないし、人を引っ張る品格もない。無い無い尽くしの個人商店主には店を畳むしか残された道はなさそうだ。

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「あ党」か「へ党」か

難産の末やっと「維新の党」という党名が決まった。日本維新の会38人と結いの党14人が合流して「維新の党」が生まれた。肥満児ではなく未熟児であるのに難産だった。そもそも日本維新の会と結いの党は政策が違い過ぎる。集団的自衛権では維新が容認で結いは個別的自衛権の拡大。消費税増税では条件付き賛成と行政の無駄削減優先。原発政策では脱原発依存と原発ゼロ。対安倍政権政策では連携と対峙。党の方針など決まる訳がない。挙げ句の果てに党名の名付け争いだ。余りにもゴタゴタが続き橋下代表がブチ切れ、もう「あ党」でも「い党」でも良いと言い出す始末。そして合意したのが「維新の党」。「日本維新の会」の「維新」と「結いの党」の「の党」をとって「維新の党」になったのかもしれない。「維新」は「日本維新の会」を受け継いでいるが、「の党」の「の」も「党」も何も表していない。「結いの党」の存在感は元々そんなものだったのかもしれない。合意したのは、橋下氏と江田氏の共同代表制にするという点だけだ。中味がないなら党名は「へ党」がお似合いだったのだが。

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品質と価格のアンバランス

ニトリのキャッチコピーが面白い。安くて高品質を売りに「お、ねだん以上」がキャッチコピーだ。ところが、それをアピールした絵は、左に「品質」右に「価格」を乗せた天秤で、右に傾き「品質」が上になっている。文科系的な感覚では、「品質」が上にある方が品質が勝っている感じなのかもしれないが、理科系的に見れば「品質」が劣っていることになる。ニトリは「価格」よりも「品質」が上にあると言いたいのだろうが、物理的には誰が見ても「品質以上に価格が高い」表現になっているのだ。単なる思い違いか、感覚的表現なのか、それともわざと受けを狙ったのか、コピーライターの意図は分からない。もし、単なる思い違いであれば、ニトリの広報部は大丈夫だろうかと心配になる。だが、わざと受けを狙ったのであればコピーライターもニトリも天才的才能の持ち主だ。ニトリが高品質低価格だという前提に立てば、この絵は、見ただけで頭を混乱させる。たった一つの絵が、買い物客の話題に上る。マスコミも取り上げる。このブログにも書いてしまった。効果絶大だ。兎も角、ニトリのキャッチコピーは面白い。

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デング熱とやぶ蚊とヒト

代々木公園から始まったデング熱が、15都道府県に拡がり88人も発症患者が出ている。当初の報道では、デング熱は、おそらく東南アジア方面から国内に持ち込まれた物に、ウイルスに感染したヒトスジシマカが紛れ込んできたのだろうとのことだった。そのヒトスジシマカを撲滅するために代々木公園の一部へ集中的に駆除剤が撒かれた。ヒトスジシマカさえ殺せば収束するように言われていたが、果たしてその対処は正しかったのだろうか、疑問になってきた。デング熱は蚊を媒介して感染する。ヒトスジシマカとは特殊な蚊のように報道されているが、所謂やぶ蚊で何処にでもいる蚊だ。そうであれば、今の感染の拡がり具合を考慮すると、まずデング熱の感染者が海外から代々木公園に来て、やぶ蚊に刺され、そのやぶ蚊が感染してから他の人を刺して感染させたと見るべきだろう。やぶ蚊の行動範囲は100mもなく狭いが、人の行動範囲は広い。15都道府県にも拡がったことにも合点がいく。当面の正しい対処法としては、感染者が蚊に刺された場所を集中的に駆除することと、発症者がいる場所を駆除することと、発症者を蚊から隔離することと、全ての人が蚊に刺されないよう防御することになるはずだ。抜本的対策としてデング熱を予防するワクチンの早期実用化を願いたい。残念ながら取りあえずは虫よけスプレーに頼るしかあるまい。

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錦織選手と大谷投手

日本中が錦織一色に染まっている。全米オープンテニス大会準決勝で世界1位のジョコビッチを下し、日本人として初めて決勝に進出したからだ。錦織選手は才能が有るだけではなく、14歳で単身渡米し技術のみならず体力と精神力を鍛えてきた。その努力が実を結びつつあるのだろう。WOWOWには加入問い合わせが殺到し、テニス関連株が高騰している。世界のトップレベルに達した快挙は、国民の気持ちを明るくさせるし、経済効果も大きそうだ。一方錦織選手に隠れたグッドニュースもある。プロ野球の日ハム大谷投手だ。日本プロ野球史上初めて2桁勝利&本塁打を達成し、二刀流が本物であることを証明した。これは野球の神様ベーブ・ルースの13勝11本に肉迫する勢いだ。大谷は高校卒業当時MLB入りを決めていたが、日ハムに説得され日本に残留した経緯がある。近いうちにMLBで活躍するようになるのは間違いない。そして日本に再び少年野球のブームを巻き起こさせるに違いない。錦織は24歳、大谷は20歳。彼らが日本を牽引している。

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テクニックとスキルの違い

FOOT BRAINというテレビ番組がある。日本サッカーが世界で勝つためのヒントを提言することを趣旨としている。その番組に日本ラグビーのエディ・ジョーンズ監督が招かれた。この監督は、決して無理だと言われていた日本ラグビーの世界トップ10入りを初めて達成したことで有名だ。その監督に日本サッカーを更に強くするための秘訣を聞き出していた。監督曰く「日本のスポーツはテクニックとスキルを混同している。テクニックとはサッカーで言えば正確に蹴ることが出来る技術であり、スキルとは試合中の選手自身の状況判断能力。日本が更に上を目指すにはテクニックに拘らず、スキルを如何に磨くかだ」と。確かにサッカーW杯初戦では、不利な時に選手たちが「監督、どうしたらいいの」という様相で後手後手を踏んで自滅した。世界では監督の指示に従っているだけのようでは上は望めない。選手一人ひとりが自律して即座に判断して行動することが求められている。日本ではラグビーが先行している。ラグビーが強くなれば、サッカーも野球も強くなりそうだ。経済界では社会人の異業種交流が定着して効果を上げている。スポーツ界でも高度なレベルでの異種交流が大きな成果を上げそうだ。他力本願でもなく他山の石でもない。玉突きの法則とでも名付けようかと思う。

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「食べログ」の価値

食べログは役に立つが、あくまで参考情報として軽く見ている。幸い今回の新潟旅行では非常に役に立ち結果としてありがたかった。だがその食べログが問題を起こしている。食べログに対し低評価の投稿を削除しろとか、店情報を削除してほしいとか不満は多い。食べログに店舗情報の削除を求めた裁判で、札幌地裁は「法人は個人と違い情報をコントロールする権利はなく、ましてやマイナス情報の消去を要望するなどもっての外」と断罪した。これは変だ。食べログに悪評を載せられた店が文句を言っても、道理として通らないことは理解出来る。寧ろ好評もあり悪評もありで実態が浮かび上がるので、悪評にも価値がある。この部分には納得する。しかし、問題は店には秘密情報は存在しない、という点だ。最近は店名しか教えず場所を曖昧にしている隠れ家的な店も多い。そういう店にとっては「知られないこと」が店の価値なのだ。そういう店をネットに載せるということは、営業妨害行為とも言える。法人だからプライバシーが無いと言う判決は暴論だと思う。判事が判事ではなく、判事が店の経営者の経験をしていれば判決内容は変わっていたに違いない。人の世を裁く判事には、学歴ではなく人生経験が必要だと痛感した判決であった。

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不安だらけの教育界

静岡県知事が全国学力テストの結果の一部を県教育委員会の同意なしに公表したことに対し、下村文科相は来年度同じ行為があればその県には結果を伝えない罰則を作るとコメントした。何か変だ。文科省は今まで非公表にしてきた全国学力テスト結果を今年から公表してもよいことにした。但し傘下の教育委員会がOKすればという足枷付きだ。今のところ公表に踏み切る教育委員会は皆無。そこで静岡県知事が教育委員会の同意なしに成績の良い部分を公表した。これに反応して文科相はルール違反の抑止策を作ると明言。来年教育委員会の同意なしに公表した県には、その後の全国学力テストの結果を教えてあげないという。問題点は2つある。一つは、教えてあげない、という行為そのもの。一体何の為のテストだったのだろうか。子供の喧嘩ではあるまいし、程度が低すぎる。もう一つは、文科省の体質。世論に押され文科省としては公表せざるを得なくなったが、傘下の教育委員会を盾にして非公表に拘っていることだ。教育委員会から見れば公表は身内の能力を曝すようなもの。身内である校長たちが猛反対している。保身のために結果を公表しないのは真の教育者の行為とはいえない。文科相も見識に欠ける。日本の教育界は不安だらけだ。頑張れ静岡県知事。

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佐渡はよいとこ、何度も

昨日ジェットフォイルで佐渡に渡った。波はなく船は揺れず、たった65分で到着した。遠いと思っていた佐渡は近いのだ。佐渡は英文字Nを上下ひっくり返したような形をしている。レンタカーを借りて、まずは北の弾崎を目指し、二ツ亀、大野亀を観た後、外海府を南下し尖閣湾を経て目的地の七浦海岸に到着した。約70km程度の走行距離ではあったが、見かける土地の人の数は少なかった。カミサンが助手席に座り、暇を持て余し道を歩く土地の人の数を数えていた。その数は、何と6人。70km走って6人は少な過ぎる。佐渡は、寂びれていて人は少ないのかと思った。目的地の相川や七浦にあるホテル群は、概ねくたびれた姿をしていて観光地としての輝きはなかった。でも我が家が選んだホテルは、それ程でもなかったが、到着した時は我が家だけで、少しうら寂しさを感じた。温泉に浸かっても、ハゲのおじさんとたったの2人だけ。ところが、バス旅行の団体客が着くと事態は一変した。食事場所は超満員、風呂も大変な混みようだったようだ。朝の食事も風呂も売店も大混雑。団体客がイナゴの大群のように群がり、そして去っていった。今日は吉永小百合で有名な宿根木まで足を延ばしたが感動はなかった。傍にある千石船の記念館にはその技術に感心した。小木のたらい舟を楽しみ、朱鷺の森公園に向かった。朱鷺は繊細なため20m以上近づくなという。でも朱鷺ふれあい館ではガラス越しに1m以下で観ることが出来る。今では誰でも、朱鷺、朱鷺と言うが、たかが1羽の鳥と思っていた。だが実物を観るとそうではない。朱鷺は容姿が美しいだけではなく、感覚も繊細で、羽毛は殊の外気品があるのだ。佐渡の人が朱鷺を大事にする気持ちが理解出来た。朱鷺がいるからこそ米作も無農薬になり、それが売り物になる。朱鷺、様々だ。今回の小旅行で佐渡が栄えることを実感した。佐渡には、間違いのない国産の海産物が豊富だ。しかも誰からも好かれる朱鷺がいる。新潟県は佐渡を新潟県の宝として珍重し大切に育くべきだ。日本の本当の良さを磨くべきだと確信した。

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ミラクルな新潟市

一昨日生まれて初めてカミサンと新潟市を訪ねた。天候不順が続いた前日までが嘘のように晴れて、夏なのに珍しく大宮辺りから真黒い富士山と丹沢と秩父山系が見えた。何かあるぞという予感がした。9月2日はまさに我が家にとって予期せぬ特異日になった。新潟駅に着き、取りあえず手荷物を預かってもらうためホテルTにタクシーで向かった。その途中で、あろうことか我が家の初孫が生まれた病院の脇を通ったのだ。ビックリした。そして到着したホテルの前にはシャモニーというコーヒー専門店。それは先週法事で初めて会った従妹の娘のお婿さんから聞いた、お婿さんの親戚が経営する店だったのだ。血が濃いのだと思った。更に予期せぬことが続く。我が家の旅行は泊る所は質素で、夕食は美味しいものを少量で、をモットーにしている。だからホテルは安いビジネスホテルのTにしたが、夕食は食べログで調べてナンバーワンの寿司屋に予約した。その寿司屋NHの料理は殊の外美味かった。主人は気さくで話が弾んだ。「どちらからでお出でで」「F市です」をきっかけに、この主人が我が街F市のナンバーワンの寿司屋Oのご主人と兄弟弟子であることが分かったのだ。兄弟弟子は今でも結束が固く行き来をしているとのこと。今日だけでミラクルが4つも続いた。新潟市の古町辺りは落ち着いた街並みだ。心の中では第二の故郷になりそうだ。

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新潟と佐渡へ

小中高校生たちの夏休みが終わったので、いよいよ我等リタイヤ組の出番だ。夏休み中は何処に行っても混んでいる。だが9月に入れば何処の観光地も空いている。特に平日はガラ空きだ。そんな訳で我が家は9月に旅行に出かけることが多い。今日は今から新潟に行って、明日明後日は佐渡を楽しむことにした。佐渡は前々から一度は行ってみたい場所だった。幸い長かった曇りと雨の天気も晴れに変わり、行く先を明るく照らしてくれているようだ。こいつぁ~秋から縁起がいいわい。いざ出発。

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ドッグタグ

日経夕刊によると「ドッグタグ」が高齢者へのプレゼントとして注目されているとのこと。犬の首輪に付ける名札を、お年寄りに贈るとはどういう事かと記事の内容が気になった。「ドッグタグ」とは、よく映画に出てくる米兵が首に下げている識別認識票のことだ。犬と使い方が似ているので「ドッグタグ」という愛称が広まったようだ。昨年は認知症が原因で警察に行方不明を届けた件数が1万件以上もあった。金属製のタグに住所氏名、血液型、持病などを彫り込んでおけば、いざという時に役立つ。万一の場合を考え、親に「ドッグタグ」を贈る人が増えているという。我が家もそろそろ「ドッグタグ」をプレゼントされるのかもしれない。その時は見栄を張らずに「転ばぬ先の杖」として、ありがたく頂戴することにしようと思う。

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