2013年9月

ロマンを秘めた三方五湖

ここ数年福井県の三方五湖を訪ねる旅を計画したことはあるが未だに実現はしていない。勿論若狭湾国定公園の美しい風景と美味しい魚が目当てだった。ところがその三方五湖に世界のお宝が眠っているらしい。五胡の一つの水月湖の湖底には、7万年分もの堆積物が織りなす鮮やかな縞模様の「年稿」というものがあるとのこと。その年稿が過去5万年以内に起きた地震や噴火などの年代を決める世界標準の物差しに選ばれたと発表された。まさに英グリニッジ天文台が世界標準時の基準であるように、水月湖の年稿が地質学的時間の世界標準になるという。年稿は年輪のように1年1層ずつ成長するため、古代の気温や降水量など、地球環境変動の歴史を年単位で読み解くことが出来、更にはアメリカマヤ文明衰退の原因や人類発展の歴史まで分かるという。三方五湖は美しい風景だけではなく限りなくロマンを秘めた湖のようだ。来年は必ず訪ねることにした。

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当事者意識がない東電

福島原発汚染水処理の切り札とされているALPSが原因不明のトラブルで停止したが、その原因は何とタンク内のシートの取り忘れだったとのこと。ALPSは汚染水に含まれている63種類の放射性物質のうち62種類を取り除ける優れもの。毎日400tづつ増えている汚染水は35万tも溜まっている。東電が全勢力をかけて早急に稼働すべきALPSを動かせなかったのが、極めて初歩的なミスとは情けない限りだ。東電は初歩的ミスが多すぎる。汚染水を貯めるプールも、汚染水を貯めるような仕様にはなっていなかったし使用法も間違えて地中へ放射性物質を流出させた。さればとタンク方式に変更したが、漏れることが常識のパッキン・ボルト締め構造にしたため、放射性物質を地下水流まで拡散させてしまった。何故このように初歩的なミスが続くのだろうか。諸悪の根源は電気料金の総括原価方式にあると思う。掛かった諸経費に利益を上乗せした料金では赤字になることはない。社員が努力をしようがしまいが関係なく会社は安泰だ。どんな問題も自分自身の課題ではなくそのうち誰かがやってくれるだろうと当事者意識がない。汚染水を絶対場外に流出させないと執念を燃やす人材がいないのが不思議ではなく、当然の成り行きのようだ。道は遠い。

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首相の英語のスピーチ

アベフィーバーが止まらない。訪米中の安倍首相が米国人を前に大胆な発言を連発している。NY証券取引所では「世界経済回復のためには3語で十分。バイ・マイ・アベノミクス(アベノミクスは買いだ)」と言い「大胆な規制緩和を断行し、日本をベンチャー起業大国にする」とまで明言した。また国連では、中国の軍備拡張を引き合いに出し「私を右翼の軍国主義者と呼びたければ呼べ」と右傾化を逆手にとり否定して、国際社会と強調した新たな積極的平和主義の旗を掲げたが、改憲については触れなかった。更に女性の社会進出支援にも言及し女性団体の称賛を浴びた。どうも安倍は国内と国外では言うこととやることが違うようだ。五輪のアンダーコントロールと同様に、安倍の英語のスピーチはスピーチライターの意のままに動く操り人形のように見える。だが「災いを転じて福となす」という諺もある。世界の人からウソツキと後ろ指を指されないよう、有言実行を願いたいものだ。

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夢のカメラの出現か

スマホがまたまた進化を遂げそうだ。東芝が、撮った後にピントを合わせることの出来るスマホ用カメラモジュールを開発したとのこと。2個のカメラで撮影と同時に被写体の距離も計測し、後から画像処理により任意の部分に焦点を当てた画像を出力することが出来るらしい。更にレンズを動かす機構ではないためシャッタータイムラグも減らせるという。最近のデジカメは高性能なので通常の人物や風景撮影は綺麗に撮れるので問題はない。しかし、動きの激しいスポーツや子供を撮る時はピンボケやシャッタータイムラグにより出来損ない写真になりやすい。折角のシャッターチャンスを逃してしまい残念と思った経験は幾らでもある。早く製品化されるのが楽しみだ。多分近い将来このカメラモジュールがカメラやスマホに標準装備されることになるのだろう。この技術による効果の大きさには感心するが、最も感心することは「撮った後にピントを合わせる」という発想そのものだ。今までの技術屋は誰しも「撮る前の技術開発」に鎬を削ってきた。まさに逆転の発想というか、ブレークスルーというべき技術だと思う。感心。

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領土交渉の邪魔をする担当大臣

ロシア外務省が、今後日本の政治家には北方領土へのビザなし渡航を制限するかもしれないと釘を刺した。山本沖縄北方担当大臣がビザなし訪問で北方領土を訪れた後の会見で「粘り強く交渉を通じて領土問題の解決を図っていく」と述べた。そもそも、山本が渡航出来たのは、ロシアが元島民のため人道的にビザなし交流を認めた枠内だったのに、山本が政治的発言をしたからだ。安倍とプーチンが平和条約締結に向けて、交渉に先立ち落ち着いた雰囲気を保つという両者の合意があったのを無視したことになる。この件については、ロシア側の言い分が正当で、山本は領土交渉をより難しいものにさせてしまったといえる。状況は若干異なるが、尖閣諸島を考えてみれば直ぐに分かることだ。例えば、日本が中国外務大臣に日中友好のため尖閣諸島上陸を許可した後、中国外務大臣が「尖閣の地に立って増々我が領土を奪還しなければならないと決心した」とでも発言したら、日本政府は一体どのように反応するかは考えるまでもない。山本はかつてタレントに「ハッタリ君」と名付けられたことがある。威勢よくしゃべればいいというものではない。大臣としても議員としても戦略性に欠けるように見える。

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視聴率と宣伝効果との関係

テレビドラマ半沢直樹の最終回は42%の視聴率を記録し、何と関西では瞬間風速50%を超えたとのこと。ゴールデンタイムで15%を超えるとヒット作といわれるそうだから、間違いなく超ヒットなのだろう。確かに観ていて面白いドラマだった。テレビ局にとっては視聴率そのものが仕事の成績となっている。だから各局は必死だ。しかし視聴率とは本当に実態を表しているのだろうかと疑問に思うこともある。現在の視聴率はビデオリサーチ社が1社で行っている。ビデオリサーチ社が契約した特定の世帯に機械を置き、そのデータをモニターして集計する方式を採っている。だが詳細は公表されていないので公平性は分からない。更に最近では我が家のように録画したものを観るスタイルの世帯も増えている。パソコンやスマホで観る人もいる。従って、契約した特定の世帯の数値が実態とは乖離しつつあることは間違いない。テレビ局が視聴率を重要視するのは番組スポンサーのプレッシャーによるためだ。だが観ている側から言わせてもらうと、面白い番組ほどCMを鬱陶しく感じるものだ。視聴率とスポンサーの宣伝効果は決して比例はしていないのだ。もうそろそろテレビ局もスポンサーも視聴率などを追わずに高品質の番組作りに目覚められないものかと思う。品が良く質が高い番組はスポンサーのイメージを良くするように思えるのだが。

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日の出の勢いのJR九州

JRの悪口だけでなく褒め言葉も一つ。最近のJR九州には勢いがある。以前はJR北海道と同じようにパッとしない鉄道だった。ところが「特急ゆふいんの森」や「九州新幹線」で人出を集め、最近ではクルーズトレイン「ななつ星in九州」がホットな話題になっている。「ななつ星」は来月中旬から運行される観光寝台列車。車両編成はラウンジカーと食堂車とスイートルームの客車が5両で贅沢な仕様。九州7県を回り、各地の有名郷土料理が提供される。1泊コースと3泊コースがあり、費用は一人当たり15万円から100万円程度とのこと。関東・関西の観光客やアジアの富裕層の利用を見込んでいるらしい。狙いは見事に当たり予約倍率は7倍もあり、来年6月までの予約はすでに埋まってしまって大盛況とのこと。時代の波を捉え、やり方次第で事業は成功する典型例だろう。一方JR北海道は事故続きで乗客が離れる一方だ。北海道は九州以上に観光スポットも美味しい食べ物もある。クルーズトレインを企画すれば予約が殺到するに違いない。結局経営者の質で天地ほどの差が生まれてしまったということだろう。今からでも挽回は可能なはずだ。

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正気を逸したJR東海

JR東海がリニア新幹線の停車駅案を発表し、地元は期待に胸を膨らませているようだ。停車駅は、品川、相模原市、甲府市、飯田市、中津川市そして名古屋の6駅。2027年開業予定で品川名古屋間を40分で走る。8割以上はトンネルで総工費は9兆円。費用は全てJR東海が負担する。2045年には大阪まで繋がる予定とのこと。運賃はのぞみの800円増し程度になるらしい。地元はお祭り気分だが、果たしてJR東海もはしゃいでいて良いものだろうか。リニアに乗車する人は、新幹線からの乗り換え客が殆んどのはずだ。新規の乗客が爆発的に増えるとは考え難い。常識的に考えると、JR東海のリニア事業は自殺行為そのものだ。経営者は9兆円の負担をどのように評価しているのだろうか。日本の有料道路計画は常に大甘の利用者数を前提に建設され大赤字に陥っている。JR東海は民営化されているので、道路のように親方日の丸とはいかないはずだ。自分が経営者であれば考えただけでもゾッとする。JRの経営者は東海も北海道も本当に正気なのだろうか。

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JR北海道多発事故の解決法

JR北海道で保全不良による事故が頻発している。火災に続き今度は脱線だ。レール異常をほったらかしにした箇所が何と97もあったという。起こるべくして起きた脱線といえる。最早事故ではなく事件の領域に達している。2年前に炎上脱線事故の責任を取り自殺した社長が「客の安全を最優先する社員になってほしい」と遺書を残したが、その効き目もなかったようだ。本社の部屋には「私たちはお客様を大切にします。安全輸送に徹します。知恵と活力を結集します」という社是が白々しく飾ってあるらしい。保全を強化するにはトップ自らが率先して保全活動を始めるべきだ。トップが本気になって取り組めば社是も生き、社員にその本気度が伝わり事態は好転するものだ。しかしそれでも抜本的な解決には至らないだろう。JRには構造的な問題が有る。日本全国どこでも距離別料金のなっていて、関東の100kmも北海道の100kmも同じ料金だが、乗車人数は北海道の方が極端に少ない。だが収入の少ない北海道は関東と同じ保全費用を負担しなければ保全は保たれない。即ち北海道が関東と同じサービスを提供すること自体に無理があるということだ。JR北海道は、安全を最優先で確保しながらその他のサービスを見直しコストダウンを図ることと、北海道独自の割高料金体系を作り上げる努力が必要だと思う。

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高校生のボランティア活動

今までに経験したことのないような豪雨被害にあった京都も立ち直りつつあるようだ。豪雨の次の日、福知山の民家に入った泥を掻き出す高校生のニュースを見て、今時の高校生も捨てたもんじゃないと嬉しくなった。困った人を助けること、汚くなる仕事でも嫌がらず率先すること、まさに実地教育の真髄を実践して指導している高校もあるのだと感心した。そして今日もニュースで同じような光景を放映していた。嵐山の泥を被った商店を清掃している高校生の姿だ。だが何か違和感を覚えた。二番煎じだからという訳ではない。何故人手には困っていそうもなさそうな土産物屋の清掃を手伝っているのだろうか。ボランティアではなくアルバイトをしているのだろうか。テレビはその行為を美化して事実を捻じ曲げているのではないのだろうかと感じたからだ。自分の受け取り方が間違っているのであれば嬉しい行為ではあるが、真実はよく分からない。ただ切迫感があるようには受け取れなかったことが唯一の気掛かりではある。

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心の休息を楽しむということ

昨日から今日にかけて、我が家にとっては異次元の世界を体験した。自分勝手に会社を辞めて数年経ってから、我が家ではカミサンと一緒に旅行することが慣習になった。我が家は本来浮気性のせいなのか、2度と同じ宿泊先にすることは極めて稀だ。この十数年間は年に7、8回程度は旅行に行ったので、60以上にはなるが殆んど同じ所に宿泊したことはない。理由は浮気性というよりは好奇心が旺盛だからなのかもしれない。旅行はその旅先の風景が心をリセットしてくれるが、それ以上に宿泊先も新たな発見をさせてくれるのが好きだった。我が家ではいつも旅に出る時は、かなり綿密な計画を立てて、自分たちなりのイメージを膨らませることが出来るように努力している。しかし今回はテニス仲間の馴染みのリゾートホテルなので、負んぶに抱っこ状態で一切をお願いした。旅行先は那須。オーストラリアの旅行誌ベスト100にも選ばれたホテルらしい。4万坪の土地にゆったりと施設が点在していた。広い庭を散策したり、テニスをした後に露天風呂を楽しんだり、ユッタリした時を過ごした。夕食も勿論美味しかったしベッドの寝心地もグー。一番異次元と感じたのは次の日の午前だった。川のせせらぎを聞きながら、極めて品のある味付けの和食をいただいた後のコーヒーを飲みながらの会話と、庭内の散策。チェックアウトは12時とのことで、11時半にお暇をした。今まで数多くの宿を巡ったが、今回ほどゆったりした気分を味わった宿先はなかった。旅の楽しみはその土地の観光名所や郷土の味を楽しむことだと思っていたが、今回の旅行は質の良い環境で何もしないで悠久の時を過ごすという心の休息を楽しむという感覚を味わったことが、最大の成果だったのだと思う。

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新記録ラッシュのプロ野球

プロ野球が新記録ラッシュだ。マー君が連続勝利で神様稲尾様を超え、バレンティンがホームランで王を超え、ダルビッシュが脱三振で野茂を超え、岩瀬がセーブで大魔神を超え、そして野茂を超えた上原の連続アウトは38人目で途切れた。これから何年経っても今年はプロ野球が最も輝いた年であったと称賛されることだろう。中でも記録の途絶えた上原の「記録よりも負けたことが悔しい」と言った言葉が素晴らしい。これらの選手たちは、記録というプレッシャーに押し潰されずに、今この時の試合にだけ集中しているのだろう。記録を残せる選手とは目の前のやるべき事だけに集中し、記録は眼中にないから結果として素晴らしい記録を残せるのかもしれない。何か人生を成功させるコツを垣間見たような気がした。

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曖昧過ぎる特定秘密保護法案

政府が秋の国会で成立を目指す特定秘密保護法案へのパブリックコメントの受付が終了した。特定秘密保護法案とは、防衛や外交で大臣が指定した特定秘密を漏らした公務員等に懲役10年という重い罰を科すというもので、民間人の不正行為も含まれている。日本は世界でも有名なスパイ天国だから、この法律はあった方が良いには良い。現在メディア等からの反発を考慮して「知る権利や報道の自由などの国民の基本的人権を不当に侵害してはならない」という文言を入れて最終案にしようとしている。だが最大の問題は規定が曖昧な事だ。特定秘密にしろ基本的人権にしろ運用はベールに包まれることになる。官僚や政治家は拡大解釈が得意だ。拡大解釈により、すでに違憲である自衛隊の存在自体が正当化され、つい最近は大震災復興費が流用され、これから自衛隊の集団的自衛権も正当化されようとしている。もしこの法案が原案通りに成立すると、原発汚染だけではなく原発行政そのものも国民の知らないところとなる恐れは充分にある。基本的に国民は全てを知る権利がある。特定秘密事項は極めて厳密かつ狭い範囲で定義し、決して拡大解釈のつけこむ先がないよう声をあげる必要がありそうだ。

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仏作って魂入れず

初めて発令された大雨特別警報は果たして効果があったのだろうか。この警報は「ただちに命を守る行動をとれ」という最上位の警報だ。京都の桂川の氾濫で、住民27万人に避難指示が出たが、実際に避難所に移動した人はたったの1%にも満たない2500人だったとのこと。99%の人が自分の命を守る行動を取らなかったことになる。その原因を考えてみた。本当に27万人もの人の命が危険に曝されていたのだろうか。避難指示の対象範囲が余りにも大雑把過ぎたのではないのか。川沿いで低い土地の人は率先して避難するだろうが、川から離れた高い台の人は避難はしない方が安全だ。27万人が全員危険だとしても対応出来る避難所はあるのか。何処に避難させようとしているのか。いきなり特別警報だと言われて住民は的確に安全な場所に避難出来るのだろうか。普段から住民の危機管理意識の高揚に努めていたのか。折角特別警報なるものを作ってはみたものの、運用効果までは考えていなかったようだ。まさに仏作って魂入れずということだろう。早く魂を入れないと、この特別警報は狼少年警報になってしまうことになる。

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台風18号と放射能汚染

大型の台風18号が日本列島を駆け抜けた。初めて「ただちに命を守る行動をとって下さい」という大雨特別警報も発せられた。過去に経験のない豪雨と竜巻に襲われ、死者行方不明者は8名となり、避難指示勧告は60万世帯にも及んだ。だが関東では夕方には風も治まり、夜は湿度も下がり快適な気候に様変わりした。まるで昼までの強風と豪雨は白昼夢だったのだと勘違いしてしまう程の変わり様だ。この台風で被害に会われた人には申し訳ないが、この程度の被害で終わって良かったと思う。一過性だから後は復旧に励めばどうにかはなる。しかし福島の放射能汚染は深刻だ。放射能は質が悪い。汚染の広がりを食い止めるのは至難の業だ。金をかけ人を入れ思いつくことの出来る限りの対策を全て打って、後は天に任せるしか方法はない。災害が人類に与える大きさを相撲に例えれば、台風18号は十両、大津波は逃げる手立てはあるので横綱ではなく大関、そして福島原発の放射能汚染は横綱と言えるだろう。台風18号の被害は酷いと思ったが、その上を行く放射能汚染の被害の大きさといつまでも尾を引く質の悪さに改めて唖然とした。この台風によって最早原発は再稼働すべきではないと確信した。

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たまには悪口三昧

人の悪口を言うのは好きではないが、自分はみのもんた、徳光和夫、和田アキ子が体質的に大嫌いだ。テレビに出てくると反射的に即チャンネルを変更するかOFFにするほど嫌いなのだ。最近そのみのもんたと徳光和夫の子どもがゴシップを振りまいている。みのの31歳の次男が窃盗未遂容疑で逮捕された。日テレの社員で普段は大物ぶった振る舞いで周りかの鼻つまみ者だったらしい。一方徳光の40過ぎの次男は裕福ニートの元祖で推定2億円の豪邸を宛がわれ甘やかさられ放題の人生を送っているとのニュースがあった。両者に共通している原点は、どうやら父親の育児放棄の見返りとしての償いのように見える。父親が親として子供に接しない、親の教育方針を子供に示さない、親の生き方を子供に伝えない、と理由は色々あるが本質は父親としての人格の問題だと思う。簡単に言うと、バカな親がバカな子に育ててしまったということだろう。ただこの件で和田が良い事を言っている。30過ぎの子供について親が責任をとるのはおかしいと。これは正論だ。30過ぎれば大人だ、一般常識では責任は子供だけにあるはずだ。ところがこの二人はその常識とはかけ離れている。30過ぎの大人も実は子供で、大人と思っていたみのも徳光も実は子供だったということだろう。それを見抜けない和田の眼もフシ穴だ。人は何処を見て生きているのかということを、改めて思い起こさせる非常につまらないニュースだったと思う。

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首相の汚染水と都知事の整備費

7年先のオリンピック開催が決まった日からまだ1週間も経っていないのに、選定ポイントの状況が様変わりだ。首相が「コントロール下にある」と断言した汚染水について、東電幹部が「コントロール出来ていない」と言い、資源エネルギー庁幹部も「今後はコントロール出来るようにします」と発言した。政府は東電に無理やり発言を撤回させたが事実が変わる訳ではない。一方東京都もいい加減だ。招致決定までは、設備整備費は1600億円と言っていたが、決定後は何と2500億円も増え4100億円になると訂正した。IOC委員を騙して招致を獲得したと言われても仕方なさそうだ。しかし委員に文句を言われない限り進める以外にない。騙していなかったと、結果として実証すべきだ。首相は汚染水をコントロール下に置くこと、都知事は1600億円のプラスアルファーの範囲に収めること。もし出来なければ人格が疑わられ信用を失うことになる。自分の言葉に責任を持つことは、長としての最低要件なのだから。

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祝ボイジャー1号太陽圏脱出

ボイジャー1号が人類史上初めて太陽系の端を越え星間空間に旅立ったと、NASAが発表した。1977年に打ち上げられたボイジャーは木星や天王星に環があることを明らかにしたり、トリトンに大気があることを発見した。現在は太陽から約190億km離れた所を時速約6万kmで飛行中で、地球に信号が届くには17時間もかかるらしい。ボイジャーは宇宙観測がメインだが、ユニークなお土産も搭載している。「地球の音」というレコードだ。それには55種類の言語による挨拶や自然音、効果音、画像が収録されているとのこと。日本の尺八演奏や「こんにちは、お元気ですか」という日本語も含まれているらしい。地球外の知的生命体に遭遇出来るのかもしれないという夢を乗せているのだ。打ち上げた年が1997年ということには理由があるようだ。木星、土星、天王星、海王星が同じ方向に並ぶのでスイングバイ航法を利用してより遠くに飛ばすための最適な年だったとのこと。もしその機会を逃すと175年後まで待たねばならず、もしスイングバイ航法を利用できなければ木星までしか到達出来ないらしい。何ともスケールの大きい夢のある計画を思いつき、かつ実行したものだとNASAに感心すること頻り。

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小粒になった世界の首脳達(3)

G20が開幕する前にスウェーデンが、シリアからの全難民を受け入れると宣言した。シリアの難民は国内400万人、国外200万人で600万人もいる。スウェーデンには既に1万人超が入国し、今年中に5万人超になると予測されているとのこと。スウェーデンは国際政治や軍事介入では解決には至らないと判断したようだ。だが現実的には多くの難民を受け入れれば国の財政が破綻してしまう恐れがあり、国民が賛否で揉めている。一方プーチン案は、案の定付帯条件が折り合わず揉めていて、すんなり進展しそうもない。更にG20ではオバマが軍事介入の各国支持の取り付けに失敗したが、G20閉幕後のEU外相会議では風向きが変わり、一転してEUは米国の軍事介入を支持することになったとのこと。第2の化学兵器使用を止めるには、厳しく罰することが最善策との結論に至ったらしい。プーチンもオバマも勢力維持拡大の政治力学で対決するよりも、少しはスウェーデンの自分の身を切る姿勢を見習うことは出来ないのかと思う。スウェーデンは、間違いなく世界の先頭を行く先進国であることを再認識した。今後スウェーデンに続く国々が出てくると良いのだが。

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教育とコンプレックス

今年の全国小学校学力テストで国語の平均正答率が全国最下位になったのは静岡県だった。静岡の川勝県知事は下位100校の校長名を公表すると憤っている。知事の考えは「全国学力テストの成績が悪いのは、子供にではなく先生に責任がある。このテストは先生の教育力テストそのもの。現行制度では学校名を公表するのは禁止されているので校長名を公表する」というものらしい。これに対し文科省と教育長は「学校名は公表しないルールになっている。校長名イコール学校名だ。校長名の公表はやってはならない。校長名を公表するというペナルティーが教育上プラスになるのか。」と反論している。しかし両者とも間違っていると思う。まず川勝県知事の誤り。成績が悪いのは子供ではなく先生にあるとしていること。どんな優秀な先生でも馬鹿な子を人並みに育てることは困難だ。先生がダメとは限らない。それと学校名を公表することが禁止されているから、その代わりに校長名を公表するということ。だが学校名イコール校長名ではない。教育という国にとって大切な仕事を、単なる個人の責任に転嫁してはならない。一方文科省の誤り。全国学力テストの学校名を公表しないとしたこと。諸悪の根源はここにある。全国学力テストを全国津々浦々一斉に実施し、その結果を全て国民に公表すべきだと思う。出来の悪い学校は良い学校のやり方を学ぶことになるだろうし、良い学校は増々学び方に磨きをかけることになるはずだ。ビリの学校ほどヒッチャキになって脱出を試みるはずだ。そういうエネルギーが成長に繋がる。昔からコンプレックスが成長を促すことは自明の理と言われているのに、教育関係者は分かっていないようだ。コンプレックスの威力を自覚すべきだと思う。

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小粒になった世界の首脳達(2)

G20が終わってから、シリアの化学兵器問題が解決に向かって動き始めたようだ。プーチンが化学兵器を国際管理下に置くことを提案しシリアも了承したとのこと。オバマは軍事介入するとは言ってみたものの、元々その気はなかったからプーチン案を歓迎しているようだ。オバマはプーチンに一つ借りが出来たということだろう。しかし米国もフランスもその実効性には疑問を持っている。本当に化学兵器の100%が対象になるのか、その確認方法はどのように行うのか、シリアが違反したらいかに罰するのか、シリアがどこまで対応すれば軍事介入しないことにするのか、等々決めておかなければならない事が山ほどある。しかし化学兵器に関しては、細部に拘り過ぎて実行を先延ばしにしてはならないと思う。いつ情勢が変わり約束が反古になるかもしれない。まずはシリアの化学兵器を国際管理下に置くことを実現することだ。細部は後から詰めれば良い。化学兵器の脅威がなくなったと思うことで、シリア内戦も収束に向かって一歩は前進するはずだ。極めて複雑な関係組織が絡み合っている状況下では一つひとつを解きほぐす道しかないだろう。プーチンの提案は、本来G20に参加した国連事務総長が提案すべき内容だ。中立的な立場もとれず平和的な解決策の提案も出来ない総長のために、国連が機能していないと感じるのは自分だけなのだろうか。

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東京の次の開催地は

オリンピック開催地は、オリンピック憲章により開催の7年前に決定することになっている。その2年前に立候補を受け付け、1年前に書類審査の1次選考で正式に立候補都市が決まる。今回の2020年開催地決定のプロセスを振り返ると、まず20都市程度が立候補の意欲を示していたが実際には6都市が立候補申請をした。2012年の1次選考でバクー、ドーハ、ローマが落とされ、最終選考でイスタンブールとマドリードが落選した。開催が決定した東京にとっては、これからの7年は今まで以上の大仕事になる。オリンピックを招致するには何と10年以上の努力が必要なのだ。大変なエネルギーだ。まさに一仕事と言える。東京の次となる2024年の開催地は憲章通り2015年立候補受け付けから始まることになる。既に20都市が立候補を検討しているようだ。パリ、ベルリン、ローマ、ミラノ、サンクトペテルブルグ、トロント、ボストン、ダラス、ロサンジェルス、フィラデルフィア、ワシントンDC等々華やかだ。このメンバーを見ると強敵揃いで、今回の2020年は狭間であったのかもしれない。決まったからには成功を願うしかあるまい。

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ウソも方便、瓢箪から駒

2020年のオリンピック開催地が東京に決定したと日本中が大騒ぎだ。最後の決め手は安倍首相の汚染水安全宣言だったとのこと。何と安倍は「汚染水の影響は福島第1原発の港湾内0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされており、状況はコントロールされている」と説明した。そしてロイター通信は、安倍のカリスマ的な訴えがイスタンブールを破ったと報じた。だが実態は東電のモグラ叩きが破綻し、既に高濃度汚染水の海洋流出が始まっている。今更政府が金と口を出すからといって、事態が急速に収束する方向に進む訳ではない。汚染は広がる一方だ。東京開催に決まったのは、IOC委員達が安倍の目眩しの方便に騙されたに過ぎないと見るべきだろう。これから汚染水の実態が徐々に世界に明らかになり、安倍が世界から非難の的になるのは間違いない。そうなれば安倍は否応もなく必死に汚染水対策を打つことになるはずだ。ウソも方便で、瓢箪から駒が出そうだ。

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小粒になった世界の首脳達

G20が閉幕したが、一体何のための会議だったのだろうかと思う。世界の首脳が集まったのに成果はゼロ、と言うよりはマイナスだった。世界経済は、米国の金融緩和の縮小、新興国からの資金流出、中国の影の銀行等問題は山積みだが、経済を安定させるための議論さえなかった。シリアについては、各国の立場ははっきりしたが、結果として混迷を深めただけだった。オバマは国際規範を守るため軍事介入を主張しているが、サリンを使ったのがシリア政府なのか反政府側なのか証拠もない。プーチンや国連事務総長は、軍事介入するには国連安全保障理事会の決議が必要だと主張するが、理事会は機能不全だ。結局シリア問題を解決に導く具体的な提案はなかった。世界の首脳が時間潰しをしたに過ぎない。最大の被害者であるシリア一般国民に手を差し伸べる首脳は皆無だった。世界の首脳が小粒になったということなのだろう。残念。

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自分が出来る事の大切さ

今日はプロ野球の楽天田中対日ハム大谷の対戦があったので見たかった。だが生憎テレビ中継がないのでサッカーの日本vsグアテマラ戦を見て、時々合間に野球のU18W杯の日本対キューバ戦にチャンネル変更。昼間はテニスをしていたので、言わばスポーツ漬けの一日だった。サッカーは攻撃陣が機能して日本が圧倒していたのが良かった。だが課題である守備陣が活躍するシーンがなく何のための強化試合なのかと、納得のいかない試合設定ではあると思った。U18の野球は滅法強い。今の少年野球の指導陣は間違いなく人を育成していると感じた。このままスクスクと成長してほしいと思う。プロ野球のマー君が、西鉄の稲尾投手を超え、完投で開幕20連勝を達成したとのこと。甲子園で早実の斉藤に負けた苫小牧の田中が、あの神様稲尾様を超えた大投手に成長したことは感慨だ。何故田中と斉藤はこれほど圧倒的に差がついてしまったのだろうかと思う。両者とも素質はあった。だが社会人になってからの日々の努力の積み重ねが違ったようだ。当時斉藤は華々しく、将来は政治家になりたいとも言っていた。地に足が着く努力をする人と、夢を見て上滑りする人の差かもしれない。青年が大志を抱くことは極めて大切だが、今自分が出来ることから始める、ということが重要だということを教えてくれているのかもしれない。斉藤にも、これから幾らでもチャンスはある。自分は今何が出来るのだと自分自身を見つめ直す事から始まると思うのだが。

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オリンピック招致の当落要因

オリンピック開催地決定日が迫ってきた。今の日本にはオリンピックよりも前にやるべき事が沢山有るので、自分は日本開催に賛同はしていない。とは言っても気になるので、当落の要因を考えてみた。もし日本に決まれば、その勝因は3者とも失速した中で日本が一番軽症だったに過ぎないからだと思う。何故東京なのかという説明も出来ず、決して東京が一歩抜き出た訳ではない。一方、もし日本が落選すれば、その理由は明確だ。3つある。猪瀬のイスラム人種差別失言と麻生のナチス憲法称賛失言と汚染水垂れ流し問題。突き詰めれば汚染水で落選したと言えるだろう。その理由も3つある。一つは日本オリンピック委員会が、東京にだけ目がいき日本を代表しているという意識が欠如していたこと。もう一つは汚染水の処理計画像を説明出来なかったこと。東京から250km離れていることと政府が470億円出すと言っても、それだけで世界が納得するはずがない。更にもう一つは政府が汚染水対策を不作為で泥沼化してしまったこと。特に汚染水の海への流出は世界中の人々に悪影響を与える。汚染水を垂れ流す国など誰が信用するものかと思うのが人情。ダーティーな国に投票するという行為は、心を痛めるものに違いない。

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巨大地震は予知出来ないのか(2)

一昨日このブログに書いた八ヶ岳南麓天文台串田台長による地震予報の日にちが9月6日から9月下旬以降に修正された。この地震のFM電波予知は2008年から始まっており、そろそろクライマックスが近づいているようだ。詳細は「PHP新書:地震予報フォローページ」に出ている。一方、室戸岬沖の定置網にリュウグウノツカイやサケガシラという深海魚が81匹捕獲されたというニュースがある。例年だと数匹なので81匹は異常に多いことになる。特に夏場は海水の表層は暖められて軽くなり、冷たく重い深層との対流は起きにくいので、海底に何らかの異常があるのではないかと言われている。地元ではリュウグウノツカイの漂着は地震の前触れとの言い伝えがあるらしい。リュウグウノツカイが1匹だけなら浦島太郎を迎えに来たことも考えられるが、81匹ともなれば地震を連れて来た恐れもある。日本には古来からナマズの例もある。リュウグウノツカイを見縊ると痛い目に合うことになるかもしれない。いずれそのうち予報の決着がつくことになる。

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正確な竜巻予報が必要だ

越谷市から野田市にかけて長さ19km幅100~200mの範囲が竜巻の通り道になり、竜巻により約70名が負傷し約600棟の家屋が被害を受けた。気象庁は、正確な竜巻注意報を出すのは技術的に不可能と言っているが本当だろうか。竜巻の本場であるアメリカでは極めて短時間に正確なトルネード注意報を出しているという。しかもその基礎技術を作り上げたのは日本人の故藤田シカゴ大教授だ。技術的に気象庁が出来ないはずはない。予算とやる気の問題だろう。今までは日本の竜巻は規模が小さかったので重要視していなかっただけではないのだろうか。最近は世界的に異常気象が発生しており、洪水有り干ばつ有りで異常さが激しくなっている。その延長線で考えれば、今後竜巻予報は日本でも必要になるはずだ。気象庁は、当たるかどうか分からない天気予報の精度向上に力を入れるよりも、人命を重視した気象の予報警報にウエイトをシフトした方が、国民の役に立つと思う。

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巨大地震は予知出来ないのか

東日本大震災以来、日本の政府や学会は地震予知に及び腰になってしまったが、フランスの学者が科学雑誌ネイチャーに「巨大地震の予知は可能」と発表した。大きなプレート境界で起きた大地震の8割には、はっきりとした前震があったことを普通の地震計のデータから解析した。単に前兆が見過ごされていただけで、かの大震災は予測出来たはずだという。いま日本では南海トラフ巨大地震が想定されている。最大で死者32万人、経済的損失220兆円、被災者950万人という途方もない被害をもたらす大災害だ。政府や地震学会は、科学技術上予知は不可能とのスタンスをとっているが、南海大地震に警鐘を鳴らす研究者もいる。村井東大名誉教授はGPSにより地殻変動を捉える研究をしており、最近の四国周辺の異常値から今冬に大地震発生の可能性ありと指摘している。一方、八ヶ岳南麓天文台の串田台長は、FM電波の異常値から9月6日前後に近畿地方でマグニチュード8級の地震発生の前兆を掴んだと言う。イタリアでは地震予知が外れたという理由で研究者が有罪になったこともある。今の日本で、地震予知を公言することは極めて勇気がいる。村井教授と串田台長の勇気と心意気に敬意を称したい。日本政府や地震学会が一日も早く地震予知に本腰を入れるよう方針転換することを願ってやまない。

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新元素ウンウンペンチウム

115番目の元素が確定され周期表に追加されるとのこと。正式名称はまだなく、仮称で「ウンウンペンチウム」というヘンテコな名前だ。元素名の仮称には命名ルールがあり、ラテン語とギリシャ語で特定の数字を表すことになっている。ウンは1、ペンチは5、元素名の最後はウムなので、ウン、ウン、ペンチ、ウムが115元素ということになる。新元素の発見は異なる2つの研究所が実験を行い、同様な結果が得られることが条件になっている。10年前にロシアで発見した115元素を、今回スエーデンの研究所が再現に成功し目出度く新元素誕生となった。だが新元素発見といっても、自然界には存在しない。自然界に存在する最も重い元素はウランで、それ以上重い元素は全て合成したもので寿命も極めて短い。UFOや超常現象を信じる人達の間では、ウンウンペンチウムはUFOなどに搭載されている反重力装置の動力源になっていると長年考えられていたらしい。どうやら新元素の発見が、夢は夢だったことをも証明したようだ。

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