2016年11月

散歩の景色

自宅の周りを散歩していると、最近景色が変わってきたと感じることがよくある。古い家が取り壊され直ぐにピカピカの新築住宅に生まれ変わる。街並みがすごく綺麗になったと思う。もう一つは空地。ひと昔前は、いたるところに空地が点在していた。その空地が有料駐車場に生まれ変わっている。よく見かけるのは黄色のベースに黒文字でTimesと書いてある看板。まるで空地という空地が、Timesという怪獣に食べ尽くされてしまったようにも感じるほど、Timesに埋め尽くされている。更にその駐車場にはレンタカーも置いてある。レンタカーと言えば、トヨタレンタカーのように駅前の一等地近くに店を構えているイメージを持っていた。だが、Timesは繁華街ではない住宅地にもレンタカーを配置している。業態はレンタカーとは言わずにカーシェアリングと言うそうだ。見かける車種は殆んどビッツなどのコンパクトカーで車種は選べそうもない。担当員もいない。自分は利用したことは無いから、勿論利用方法も知らない。見る度に、こんなレンタカー方式が商売になるのかと思っていた。ところが、この商売は上手くいっているようだ。タイムズ24という会社が経営をしている。土地オーナーから土地を賃借し、用地提供を受けて、駐車場を整備するので、土地オーナーもタイムズ24もウイン-ウインの関係にある。レンタカーは駐車場の遊休場所に置くので余計なコストがかからない。利用時間は15分のチョイ乗りもOKだ。駐車場はセブンイレブンと同じ位の数があるので、コンビニ感覚でレンタカーを利用出来るという。上手いビジネスモデルを見つけたものだと感心した。散歩の景色を見る目が更に変わってきた。

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記念日のディナー

結婚記念日が近づき、近所のこぢんまりとしたイタリア料理店に行くことにした。何度かランチに行ったことがある。味は良い。高くもない。肉の炭火焼が自慢とのことでディナーにトライすることにした。記念日は昨日の28日。予約の電話を入れると、生憎昨日は満席。それで一日ずれて今日のディナーになった。メニューはイタリア語と日本語が併記されてはいるが、料理の内容が分からない。無難な「冬のディナーコース」をオーダーした。始めに出て来たのが「パルマ産プロシュートとカプレーゼのサラダ」。勿論プロシュートもカプレーゼも意味不明。すごく美味しい生ハムだった。後で調べたらプロシュートとは、イタリアの熱を加えず燻製もしていない生ハムのこと。カプレーゼとは、モッツァレラチーズの白、トマトの赤、バジリコの緑の配色からなる象徴的なイタリアンサラダのこと。「ポルチーニ茸のトマトクリームソースのタリアテッレ」も美味しかった。これが香りで有名なあのポルチーニ茸かと嬉しくなった。タリアテッレは予め調べておいた。きしめん状のパスタだ。ソースが良く絡んで美味しかった。「スペイン産栗豚ロース肉の炭火焼きと温野菜」の肉は、厚みはあるが中まで程よく火が通り、香ばしくもあり軟らかくもあった。「広島産牡蠣とルーコラのリゾット」には、食べる前に美味しいのだろうかと疑問を持っていた。ところが食べてびっくり。牡蠣もイタリア料理になるとこのように変身するのだなと感心した。この他にフォカッチャ、ジェラート、コーヒーも付いている。勿論別料金でスパークリン、白、赤のワインも堪能した。プチイタリアを味わえた記念日ディナーであった。

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電力は豆腐の数え方と同じ

福島第一原発の廃炉費用が10兆円から倍の20兆円になると東電が言い出した。最近は五輪のように1兆、2兆とまるで豆腐を数えるようだ。廃炉費用には、賠償金、除染、中間貯場施設そして廃炉がある。賠償金は、東電と大手電力会社の負担であるべきだが何故か新電力も含まれている。新電力と原発事故は全く関係ないが、既存の送電線を使うからというこじ付けらしい。除染費用は、政府の東電株売却と足りない分は東電負担というから当然だろう。中間貯場施設は、電源開発促進税というが、中身は良く分からない。そして廃炉費用は当然張本人の東電が負担するはずだった。だが、経産省は東電のみの負担では荷が重過ぎるとして、その他の電力会社だけでなく、何と新電力にも負担を求める意向を示した。経産省の厚顔無恥とも言える施策でもある。ここで問題なのは「負担とは電力料金に廃炉費用を上乗せする」ということだ。結局国民に負担させる魂胆だ。だが元々新電力は廃炉と無関係。寧ろ、原発事故が起きて危険性が現実的なものとなり、その結果脚光を浴び伸び始めた再生エネルギーの旗頭だ。何の因縁も、道理も無い。この経産省の案が、幸いにも有識者によって否決されたとのこと。各省の有識者会議とは、各省の思惑を形式上公式に認める会議でもある。そのやらせ会議でも、新電力の廃炉費用負担案が否決されたということは、経産省は想像を絶する常識外れの案を示したことを証明したものといえる。では有識者は何故ノーと結論を出したのだろうか。答えは簡単だ。有識者会議がイエスと言えば、国民は即座にアホと断罪することが分かっていたからに違いない。それにしても、経産省の厚顔無恥は、想像を絶している。

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2020年以降の社会保障改革

自民の若手政治家が、2020年以降の社会保障改革や財政再建などのあり方を考える委員会を開いている。若手を集め実質的に仕切っているのは小泉進次郎衆院議員。これから人生100年を生きる時代に突入するのに、戦後の高度成長時代に作られた今の社会保障制度では対応出来ないという危機感が発端だ。先月その「2020年以降の経済財政構想小委員会」が提言を行った。「人生100年時代の社会保障へ」と題し、提案は3つ。雇用形態に関係なく、企業で働く人全員が入れる社会保険制度を作ること。長く働くほど得をする、一人ひとりのライフスタイルに合った柔軟な年金制度を整備すること。健康に気を使っている人は自己負担が軽くなる、自助努力を促す医療介護制度にすること、の3つ。この医療介護制度がユニークだ。優良運転者に与えられる「ゴールド免許証」のような「健康ゴールド免許」制度を提言した。健康ゴールド免許保持者は、医療費負担が3割から2割に軽減される。生活習慣病、がん、認知症などは、健康管理次第で予防や進行の抑制が可能なものが多い。自助努力次第で医療費の低減は可能だ。今の医療制度を維持するにも、今後は皆で病気予防に努める必要がある。一方、この制度は、病気になった人への制裁だとか、病気を自己責任にするのかとか、健康管理に努力しても病気になる人もいるとか、反発も多い。だが、これを契機に数年後の社会保障改革についての議論が深まれば、未来のあるべき姿が見えてくる。大いに議論し国民的関心事にしてほしいものだ。小委員会は良い仕事をしていると思う。

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高齢者の運転事故

高齢者の運転による交通事故が全国で相次いでいるとの連日のテレビ報道。視界の狭さや判断の遅さや認知症などを問題にしている。確かに正しい一面はあるが、この種の報道は、報道側のキャンペーンだと思えて自分はあまり信じていない。高齢者の事故が増えているからと言っても、高齢者層が増えた為で、割合としては変わっていないからだ。正しくは、高齢者が増えたので見掛け上の数が増えていると言うべきだろう。でも、高齢者が増えたから、高齢者の事故が増えたのも事実。対策は必要だ。自分は55歳になってから運転免許を取得した。最短期間で取得はしたものの大変だった。でも本当に大変なのは免許を取ってから。いきなり実戦になる。狭い道に差し掛かると免許では先輩のカミサンに運転交代をお願いしたものだ。だが今は自分がベテランになり、カミサンは昔のまま。今ではカミサンの運転が少し怖い。運転技術は時と共に変わるものだ。誰でも年を取っても、昔のように、自分は運転が上手いと思っているはず。その自惚れが高齢者の事故増加と繋がるのだろうと思う。自主返納する動きもある。でもそれを出来るのは無免許になっても支障の無い人や極めて客観的に自分を見ることの出来る聡明な人物だ。それに頼ってばかりではいけない。そのような状況の中で、ある県は高齢者にドライブレコーダーを貸し出すことを始めたとか。実際の高齢者が、実際に運転し、実際の運転状況を検証する。実際に体験した高齢者は己の実際の運転技術の拙さを実感する羽目になる。ドライブレコーダーの貸し出しが、実績を残しているようだ。高齢者にこそ「見える化」を推進すべきなのかもしれない。

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再び強行採決だが

年金法案が揉めている。改正法案は年金支給額の上昇を抑えるため、物価が上がっても賃金が下がれば年金支給額を削減するということが骨子になっている。それに対し野党は、年金が下がることが問題だと反対している。だが、衆議院厚生労働委員会で怒涛が飛び交うなか、与党多数で可決された。所謂野党の言う強行採決だ。でもここで年金問題を真面目に考えてみよう。年金は昔からの成り行きで高齢者に多くの額が支給されている。しかし年金基金は底を尽き、将来若い世代には殆んど支給されないことは明らかになっているのが現状だ。では、どうすれば良いのか。第一は年金の仕組みを抜本的に変え、払った世代がその恩恵に浴することにすることだ。でも、すぐには出来そうもない。次善の策として、現在の支給額を減らし年金制度を長らえさせる方法だ。それが今回の改正法案と言える。方向性は間違ってはいない。今回の揉め事は、年金の仕組みを維持するか、それとも年金の減額に耐えられない人を救うかの問題とも言える。どちらが良いのだろうか。答えは明らかだ。国家の根幹をなす年金の仕組みは維持すべき。でも、それによって生活が困窮する人もいる。だから年金制度とは別に弱者を救う制度を設けることが必要になる。何故野党は、次善の策を提案しないのだろうか。思うに、野党は本当に困っている人に寄り添ってはいなからだと思う。野党が心底寄り添えば世論も変わる。でも変わらないから自分は強行採決を認めることになる。賢明なる小谷野さんは如何に考えているのだろうか。

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事勿れ主義

都教育委員会が、都立高でのプールの飛び込みを禁止する方針を決めたとか。競泳は水中からスタートし、体育の授業や校内の水泳大会、文化祭でのシンクロナイズド・スイミングの演技なども対象となる。例外として、水泳部の活動では顧問教員らの指導を条件に認めるとのこと。禁止の理由は、今年男子高校生が首を骨折する事故が起きたから。20年近く前に飛び込みによる死傷事故が3件続き、今では飛び込みを指導する高校は少なくなっているという。国立大学の調査によると、13年度までの31年間に、学校のプールに飛び込んで後遺症の残るけがを負った事故は169件あり、大半がプールの底で頭を打つ形だったという。生徒が溺れるのを防ぐため、学校のプールは水深が浅く出来ている為とのこと。何か変だ。プールに飛び込んで首を骨折する生徒は、極めて稀にいるかもしれないが、いないと言っても良いほどのレベルだ。飛び込みは基本的に危ないといえるような行為ではない。飛び込みを覚えた方が、水泳の醍醐味を楽しめるし、いざと言う時は人命救助にも役立つことになる。また溺れ防止のために、水深を浅くして事故を起こすのは本末転倒と言える。飛び込みの禁止も浅い水深も、教育関係者の事勿れ主義の責任逃れの方便としか聞こえない。嘗て問題になった10段ピラミッドとは、危険の質が違う。高校生を過保護にひ弱に育てるべきではない。質実剛健とまでは行かなくても、普通の高校生に育ててほしいものだと思う。

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萩生田発言の是非

萩生田官房副長官が民間の会合で、TPP承認案の衆院裁決で猛反対した野党の対応を「田舎のプロレス。茶番」と比喩したことに野党が猛反発している。今は「田舎のプロレス」という言葉だけが独り歩きしているが、正確には「強行採決なんていうのは世の中にありえない。審議が終わって採決をするのを強行的に邪魔をしていく人がいるだけだ。田舎のプロレスといえばプロレスの人に怒られるが、ここでロープに投げたら帰ってきて、空手チョップで1回倒れて、そういうやりとりの中でやっている。私はある意味、茶番だと思う。もうそろそろ、こういう政治のあり方は変えるべきだと思っている」と言った。これに対し蓮舫代表は「国会審議は茶番で、野党は邪魔する存在だと思っているのか」と追及。野党四党の国対委員長は「政府高官や閣僚のおごり高ぶった発言が相次いでいる。国会を侮辱する発言は許せない」と意見が一致。今の国会を見ていて自分は、蓮舫が言う通り、国会審議は茶番で、野党は邪魔な存在だと思う。萩生田はYESと答えるべきだった。野党四党国対委員長の指摘の通り、政府高官や閣僚はおごり高ぶった発言をし過ぎていると思う。でも、国会を侮辱する発言は許せないと言う前に、侮辱された我が身を振り返るべきだ。侮辱の元を絶ち切るのが先決だ。プロレス好きの野田元首相は「プロレスの面白さは力一杯互いに力を出し合うところにある」と説く。だが、プロレスはショーだから予め勝敗は決まっている。野田元首相はプロレスは全てガチンコだとでも思っているのだろうか。そうならば能天気と言える。結局萩生田発言は間違ってはいない。野党は反発する前に萩生田発言を噛み締め消化する必要があると思う。

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拠り所は「身長と体重」

誰でも「病気にならないための生き方」を考える。健康を維持するために、運動をしたり食事の量や質を考えている。それが当たり前だ。でも、現代人にとって生きることの最悪の敵はガン。だが石原結實という医師はガン検診を受けないと言う。石原医師と言えば「食生活を改善し体温を上げればガンは克服出来る」と推奨してきた人物だ。昔自分は、石原医師の本を購入し熟読し納得していた。でも実行したかと言えば答えに詰まる生活をしていたと思う。体温を上げる食物を摂取するのではなく、結果として体温が上げるアルコールを飲むことに執着していたからだ。その結果勿論石原医師の言う体温を上げるという効果は現れてはいない。その石原医師が今回自身がガン検診を受けない理由を述べた。肺、大腸、乳、卵巣、子宮体、前立腺、すい臓、食道ガン、胆管ガンは、肉、卵、牛乳、バター、マヨネーズなどに代表される欧米食の摂取過剰と大きく関連している。ガン細胞は35.0度でもっとも増殖し、39.6度以上になると死滅するので、午前10時の脇の下の体温が、36.5度以上になるよう努力すること。ここまでは分からなくもない。しかし極めつけは「人間ドックで信頼できるのは身長と体重だけ」と付け加えた。恐れ入った次第。

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TPPと「ア」と「セ」

トランプ次期米大統領が来年1月の就任初日にTPPから離脱することを表明した。選挙公約の反古や修正を続けているトランプだが、どうやらTPPからは本気で離脱しそうな状況だ。TPPの発効条件は、参加国のGDP合計が全体の85%を超える事だが、60%を占める米国が抜けてしまえば、成り立つ訳がない。トランプ表明の前日に、参加11カ国は発効に向けた国内手続きの推進を確認し、安倍首相は「米国抜きでは意味がない」と語り、一致団結してトランプに再考を促す考えのようだ。今まさに風前の灯のように見える。だが、そうではない。大統領選前から米国議会はTPPに反対してたから、元々TPPは成立するはずは無かったのだ。では何故成立するはずもないTPPに日本は拘っているのだろうか。安倍首相は「TPPは米国抜きでは意味がない」と言いているが、本心は「TPPを抜いたらアベノミクスの成長戦略はない」ということだろう。TPPは日本の政治家が最も不得手とする規制緩和の塊なのだから。外部の圧力を使わないと自国の規制緩和が出来ない日本と、たった一人の品性のない次期米大統領が世界の規制をぶち壊す米国の対比が象徴的だ。TPPにかこつけて先延ばししてきたツケが、猛烈なパンチとして戻ってきそうだ。TPP崩壊後、果たして安倍首相はアベノミクスの「ア」と成長戦略の「セ」を発することが出来るのだろうか。

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ビール類の税率統一反対

政府・与党がビールなどの酒税見直し案を来年度の税制改正大綱に盛り込むことを検討している。現在、ビールの税率は350ml缶当たり77円、発泡酒が47円、第三のビールが28円。それを段階的に改正し2026年に55円に統一するという。更に酎ハイを増税し、ワインと日本酒の税率を統合するという案だ。税率を統合し簡素化すのは良い方向だと思うが、ビールと発泡酒・第三のビールの税率を統一する事には違和感がある。ビールメーカーは、ビールの高い税率を克服し、安価なビール擬きに光明を見出し市場を開発してきた経緯がある。安い税率だからこそ発泡酒・第三のビールが存在するのだ。メーカーから見れば、いきなり梯子を外されたようなものだろう。更に深刻なのはユーザー側だ。最近のサラリーマンは、長引くデフレのため外で飲むより家で飲むことが多くなった。だが家計はビールを許さない。だから専ら安価な発泡酒・第三のビールが晩酌の主体になっている。極めて慎ましく細やかな庶民の楽しみの一つだ。国はそれまでも奪い取ろうとするのか。全く思いやりのない政府・与党だと思う。そもそも増税は景気が良くなってからするものだ。税制改正が、日本経済を更にデフレの深淵に引き込もうとしているようだ。

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JR北海道のギブアップ

JR北海道が、在来線の総延長の5割を維持困難な路線だと公表した。今後廃線にしてバスへの転換を図るとか、第三セクターによる上下分離方式を検討するという。1987年の民営化によるJR北海道発足当時から経営難は予想されていた。そのため国が約7千億円の経営安定基金を設け、運用による赤字補填を狙ったがバブル崩壊で狙いは頓挫。また保全管理の質の低下で脱線事故が相次ぎ安全投資の負担も追い打ちをかけている。一方JR九州は株式上場を果たしイケイケの状況だ。何故このような明暗に分かれてしまったのだろう。人口と面積で簡単に説明出来そうだ。北海道の人口は540万人に対し九州は1400万人。北海道の面積は九州の2倍強。単位面積当たりの人口分布は、北海道を1とすると九州は9になる。同じ費用で1人を運ぶのと9人を運ぶのを比較すれば、北海道が圧倒的に不利であることは誰でも分かる。民営化する前に分かっていながら、JR北海道を発足させたこと自体が大きな間違いと言える。30年目にして力尽きたということだ。しかし、鉄道は赤字だからといって全て廃線にすれば良いというものではない。鉄道はインフラそのものだから、例え赤字でも基幹路線は存続させるべきものだ。国はJR北海道に任せるだけでなく、北海道の鉄道のあり方を抜本的に見直すべきだと思う。

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ツアーファイナルで感じた事

錦織が何と4年連続でテニスツアーファイナルに出場している。プロテニス界は、長く続いた4強時代が終わり戦国時代を迎えている。その中で4年連続もファイナルに残ることが出来たことは錦織の実力を証明している。でも欧米人に較べ体力的に劣るのは日本人の宿命だ。トップレベルと対戦すると、錦織のサーブ力と多分体力から来る精神力の弱さが表れてくる。だが、対マレー戦は圧巻だった。3時間20分に渡る激戦。テニス界の歴史に残る名勝負になるだろう。錦織はマレーに敗れはしたが、この試合で世界ナンバーワンの座が現実のものとして見えるようになったに違いない。負けはしたが、得るものは大きかったはずだ。このゲームを観ていて、もう一つ得るものがあった。坂井利彰の解説の進化だ。坂井利彰はあの有名な坂井利郎の子供だが、解説は下手。そのことはテニス解説者あれこれにも書いた通りだ。だが、今日の坂井は当時の坂井とは違っていた。幼児のように「ですよね~」と同意を求めない。きちっと解説をする。聴いていて、これがあの坂井利彰かと耳を疑った。まだ一流とは言えないが間違いなく進化していた。少し嬉しかった。自分は他人に対し上から目線で辛辣な事を言う性格だ。だが他人を貶めるために言っているのではない。その欠点を改良すれば良くなるのにと信じているからだ。勿論、坂井利彰の解説が上手くなったのは自分の所為ではない事は分かっている。でも、貶した相手の成長を見るほど心に快いものはないのだ。

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初物好き

今日はボジョレーヌヴォーの解禁日。早速スーパーで買ってきた。平日は禁酒日にしているので、今度の土曜日が待ち遠しい。ボジョレーヌヴォーはフランスの法律で、毎年11月第3木曜日午前0時に全世界で解禁されることになっている。日本は日付変更線に最も近いので、世界で最も早く解禁の時を迎えることが出来る。だから生産国のフランスよりもいち早く飲めるのも魅力だ。ひと昔前は、この時期になるとデパートやワイン販売店には、ズラーっとビンが並んで活気があり飛ぶように売れていた。だが今はブームが過ぎ去った。スーパーでもコンビニでも買えるが売れ行きはそれ程でもない。初鰹、新米、新そば、新茶等々初物好きの日本人にとって、新ワインに興味が行かなくなった現象は珍しい。元々日本人のワイン消費量は先進国の中でも最低レベルだが、理由はそれだけではなさそうだ。味と価格かもしれない。最近はチリ産ワインが良く売れている。チリ産ワインは、ボジョレーヌヴォーと同じようにフルーティで軽やかな味わいだ。しかも激安。ボジョレーヌヴォーの高価格だけが目立つようになってきた。ペットボトル入りの安いボジョレーヌヴォーも出ているが、ペットボトルでは興ざめでフランスのブドウ畑を思い浮かべる夢が無い。とは言いながら土曜日が楽しみだ。何しろ自分は初物好きの日本人なのだから。

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高い通話料金はカルテル?

携帯電話の料金は高い。家計支出に占める通話料金の割合が拡大している。それを問題視した安倍首相が高市総務相に携帯電話の料金引き下げ検討を指示し、それから1年以上が過ぎた。だが未だに料金は高止まりしている。一体総務省は何をしていたのだろう。総務省は、通信事業者が携帯端末を実質0円で販売し、端末代金を通信費に上乗せしていることに目を付けた。そこで「実質0円端末の撲滅」に乗り出した。その結果、実質0円の端末は無くなり、通話料金は高止まりのまま。総務省が介入すればするほど利用者の負担は増しているのが現状だ。しかも大手3社の通信事業は大幅な増収増益を果たしている。儲けの割合を示す営業利益率は、3社とも25~30%と非常に高い。まさに濡れ手に粟のぼろ儲け状態だ。携帯の利用料金は極めて複雑で分かり難い。細かい所で各社の料金体系が違う。だが、3社とも営業利益率は極めて高い。誰から見ても3社が実質的にカルテルを結んでいるのは明らかだ。総務省の突っ込みは浅過ぎる。もうサジを投げるべきだ。次は公正取引委員会の出番だ。独占禁止法違反としてメスを入れる時期に来ていると思う。

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迅速復旧の後遺症

博多駅前の大陥没現場がたった1週間で復旧した。テレビ画像に映し出された崩落陥没シーンには驚いた。まるでミニチュア模型の世界の出来事のようで、それが現実だと思うとぞっとした。穴は深さ15m、幅27m、長さ30mと巨大。通常であれば復旧に数か月はかかるという。何故1週間に短縮出来たのだろうか。幸い人が巻き込まれなかった所為かもしれないし、博多市長の「オール福岡の勢力を挙げて」というリーダーシップ力がものをいったのかもしれない。色々な職種の色々な職場の専門家たちが一致協力して成し遂げた仕事力は称賛に値する。まさに日本の誇りだと思う。だが一方で、何故事故が起きたのだろうかとも思う。博多市長は前代未聞の事故と言っているが、過去に同じ路線のトンネル工事で2度も陥没事故が起きている。しかも、その原因は未だに明らかになっていない。見方を変えれば、性懲りもなく同じ過ちを繰り返し続けているとも言える。穴は埋め戻してしまえば、消えてしまう。穴が消えてしまえば、事故の記憶も消えてしまう。事故の記憶が消えてしまえば、当然原因を突き止める意志も無くなってしまう。これを繰り返しているだけなのかもしれない。そう考えると、迅速復旧がベストとは言えないような気持ちになってきた。

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特別のスーパームーン

今宵はスーパームーンだという。月は地球の周りを楕円軌道で回っているので、地球と月との距離が変わる。遠くにある時は小さく見えるが、近くにある時は大きく見える。スーパームーンとは、地球と月との距離が近づき、満月の大きさが最も大きく見える現象だ。だが今年のスーパームーンは、そんじょそこらのスーパームーンではない。普段の月より14%大きく30%も明るく、これだけ大きいのは68年ぶりだという。自分は今69歳だから1歳の赤ん坊の時以来となる。ひょっとすると母親の胸に抱かれて当時のスーパームーンを観ていたかもしれない。何か人生の巡り会わせのような気がして、今日のスーパームーンは是非観たいものだと願っていた。子供の頃、空に登った月よりも地平線から出て来たばかりの月の方がすごく大きく見えるのが不思議だった。大人になってその疑問は解けたが、大きく見える月が好きだ。しかし残念ながら今夜は無情の雨。観ることは叶わなかった。これだけ大きい月が次に見えるのは、18年後の11月らしい。もし生きていれば87歳。観えると良いのだが。

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赤切符と青切符

我が家が暮らしている街は戦時中の空爆に合わなかった為、古い昔の道が残っている。街並みが保存されているように聞こえるかもしれないが、そうではない。細く曲がりくねった道がやたら多く残っているのだ。街道から外れ我が家の近くに差し掛かると、道は極端に狭くなり運転時に対向車などに遭遇しようものなら回避が一仕事になる。そのため最近少し遠回りだが、比較的広い道を通るように変えた。その途中に国道と市道に挟まれた線路の踏切がある。その市道には時々パトカーが止まっている。初めの内は休憩しているのかと思っていたが、そうではない。ネズミ取りをしているのだ。国道から市道に行くには、右折して踏切を越えることになる。対向車の合間を見て右折し、即踏切だから確実に一時停止をする車は少ない。パトカーはそれを狙っているのだ。そのパトカーを見かけると「姑息なまねはよせ。そんな時間があったら危険運転を取り締まれ」といつも思っていた。危険個所も多いし、危険運転も多い。そちらをメインに取り締まってほしいが、警官はネズミ取りに力を入れている。その訳がようやく分かった。交通違反には赤切符と青切符がある。赤切符は免許停止や免許取り消しなどの行政処分が科される違反で、罰金は国庫に納められる。青切符は行政処分には至らない軽微な違反で、反則金は自治体に納められ、交通安全対策特別交付金として警察やその天下り先企業に配布されている。つまり軽微な違反が増えれば増えるほど警察が潤う仕組みになっている。まるで警察が交通違反の増加を願っているような構図だ。ちなみに交通安全対策特別交付金は年間800億円にも達するという。仕組みを変えない限り、ネズミ取りは永遠に不滅と言えそうだ。

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good news & bad news

プロゴルフトーナメントが男女別で明暗を分けている。男子ゴルフは三井住友VISA太平洋マスターズ。松山選手は2位に6打差をつけ断トツの1位で20アンダー。球筋が違う。しかも正確。松山選手を一目見たいファンが押し掛け盛況だ。一方女子ゴルフの伊藤園レディースは大荒れだ。上原選手が、何と記録的なペナルティ68罰打を課せられ141。前代未聞とはこういう事を言うのだろう。原因は上原選手の勘違い。この大会ではローカルルールが追加され、フェアウエーでは球を罰なしに拾い上げて拭き、同じ場所にリプレイスして戻すことが出来ることになっていた。ところが、上原選手はリプレイスせずにワンクラブレングスの範囲内にプレースしていた。一つの行為に2罰打されるため68罰打にも膨れ上がった。上原選手は3年前から米ツアーに参戦している。米ツアーにはリプレイスの習慣が無い。上原選手の勘違いと簡単に片付けて良いのだろうか。ゴルフは「あるがままに」が真髄。プロトーナメントではローカルルールなど適用すべきではないと思う。このトーナメントには更にオマケのニュースがある。松森選手がグリーンオンした球を拾ってキャディに手で放ったところ、キャディが気付かず受け取れず球は池に落ちてしまった。キャディが池に入り探したが見つからずロストボールとなり2罰打を喰らった。何ともお粗末な話だ。女子プロはファッションよりもスコアに執着すべきだと思う。

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ロバート・ボーン逝く

米俳優ロバート・ボーンさんが亡くなった。半世紀以上前のことだ。0011ナポレオン・ソロというテレビ番組に釘付けになった。ロバート・ボーンがナポレオン・ソロで、相棒がイリア・クリアキン。国際機関アンクルと国際犯罪組織スラッシュとのスパイ攻防劇だ。毎週この番組が放送されるのを楽しみにしていた。今はミッション・インポッシブルが再放送されているが、ナポレオン・ソロが再放送されれば張り付きで見るに違いない。ロバート・ボーンはそれ以前に「荒野の七人」にも出演していたようだが、あまり印象には残っていない。刑事コロンボにも顔を出していた。最近では、テレビ番組の「華麗なるペテン師たち」が面白かった。昔のナポレオン・ソロ並の張りはなかったが、それ以上に成熟していて年老いたペテン師を見事に演じていた。わが青春と老年の思い出でもある。急性白血病を患い、ここ数カ月間闘病生活を続けていたという。ニューヨーク生まれで、母親は舞台俳優、父親は声優。徴兵され、陸軍で教練教官などを務めて除隊した1960年に俳優業に転身とのこと。知らなかった。事があって初めて知る名優の経歴といえる。冥福を祈りたい。

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知らないヒット商品ばかり

日経トレンディが今年のヒット商品と来年のヒット予測を発表した。今年のヒット商品は1位ポケモンGO、2位君の名は。、3位IQOSだった。ポケモンGOは技術的には仮想と現実空間を融合する画期的な発明らしいが、傍迷惑な商品だ。交通事故が増え、社会を危険に曝している。君の名は。は男女高校生の身体が入れ替わる物語とか。内容は知らないが、大林監督の「転校生」を現代版にアレンジしただけのような気がする。IQOSとは初耳だ。調べてみると一種の電子タバコ。臭くもないし煙も出ない。そういえば先日のクラス会で自慢げにIQOSを蒸かしている者がいた。周りから「まだタバコを吸っているのか」と窘められていた。周りは自分と同様IQOSなるものを知らなかったようだ。一方来年のヒット予測は1位ノールックAI家電、2位ミールキット、3位手ぶらで旬撮カメラ。こうなると何が何だか全く分からない。仕方なく調べてみた。ノールックAI家電とは、人工知能が音声を認識し家電を操作したりするものをいうそうだ。「明るくして」と言えば照明が点く類いらしい。ミールキットとは、調理前の食材セットを自宅まで配送してくれる食材配達サービスとのこと。出来合いのものは嫌、でも素材に拘って自分で調理したいと思う人が増えているらしい。手ぶらで旬撮カメラとは、眼鏡のツルに装着してウィンクすることで撮影することが出来るカメラとのこと。カメラを取り出す必要もないのでシャッターチャンスを逃す事も無く、視点からの画像になるので従来にはない構図が期待出来るとか。来年もスマホ応用商品が幅を利かせるような気配だ。

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トランプで思考停止

トランプ大統領になりどう変わるのだろうかと世界が戦々恐々としている。米国民が国外逃亡を考え、カナダ移民局のサイトにアクセスが集中しダウンしたとか。日本も韓国も米軍駐留費用の負担増に頭を悩ましている。世界的に株価が下り、日経平均は1000円も下落し円高も進んだ。衆院ではまさにTPPが可決されようとしている。蓮舫民進党代表は「トランプになり米国のTPP脱退が明らかなのだから、衆院で承認案を可決すべきではない」と言う。TPPは元々民主党政権が言い出したことだ。その後自民も賛同し進めることになった経緯がある。農水相の失言を担保に取り、質疑を遅らせようとしているが蓮舫の真意が分からない。YESなのかNOなのか。蓮舫の「米国がNOだからNO」という論理は真面なのだろうか。極めて危険な主張だ。自説が無い。他人任せだ。TPPとは9か国間の経済協定。従って各国が参加の可否を決めるべきものだ。蓮舫の論理を「思考停止」と言う。思考停止の代表が率いる政党に明日は無いのは明白だ。

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米国民の選択

いよいよ米大統領選の当日になった。明日には次期米国大統領がヒラリーかトランプかが判明する。もしヒラリーならば従来路線の踏襲だろうが、トランプになれば天地がひっくり返るかもしれない。米国の世論調査ではヒラリー優位だが、英国のEU離脱が当たらなかった例もある。最近の世論調査は決して当てにはならない。日経ビジネスが「もしトランプが大統領になったら」という記事を組んでいる。各界の著名人の予測を載せている。日経ビジネス編集長は「トランプ大統領が世界を変えるのではなく、世界が変わったからトランプ大統領が生まれたと言うべきかもしれない」と世界の流れが変わりつつあることを指摘している。柳井ユニクロ会長は「世界経済が滅茶苦茶になり、米国の終わりが始まる」と悲観的。一方哲学者の萱野氏は「政策は過激ではあるが、米国が進む今後の方向性を示している未来の預言者だ」と言う。タレントのパックンは「トランプは何も出来ないではなく、何もしない。公約に掲げたメキシコ国境の壁も違法移民の排除もオバマケアの廃止も」と述べている。米国民が、政治経験も品位も無い人物を嫌うのか、あるいは現状の変革を求めるのかの結論が下されることになる。

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電通マンの行動規範

過労自殺した新入女子社員の労災が認定され、天下の電通に東京労働局が家宅捜査に踏み込んだ。労災の調査で1か月100時間を超える残業や休日出勤、上司からの叱責などに追い詰められた様子が明らかになっている。女子社員は東大卒だというから、本人の実務能力の欠如が原因ではないだろう。電通は昨年も一昨年も、東京労働局から長時間労働を止めるよう勧告を受けていた。それでも改善しないので労働基準法違反の疑いで刑事処分されることになった。電通側に否があることは明らかだ。電通には有名な鬼十則がある。電通マンの行動規範だ。「仕事は自分で創れ。受け身でやるな。大きな仕事に取り組め」など、何処の会社でも使いたいような規範が書いてある。だが中には「取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは」という一文もある。まるで特攻隊精神だ。会社全体か管理者だけかは知らないが、鬼十則に心酔しているようだ。その企業文化が悲劇をもたらしたものと言えそうだ。書類送検を受け、社長が社員に「業務量の削減や評価の変革が必要だ」とメッセージを送ったが、受け取った社員は複雑な気持ちのようだ。「何を今更。立ち入り検査は当然。やっと解放されるのか」と言う人もいれば「今までの鬼十則と整合性がなさ過ぎる」と嘆く人もいるという。もし鬼十則の心酔度と残業時間の長さが一致していれば、このような悲劇は起こり難いはずだ。上司は残業もせずに、部下をこき使った結果かもしれない。いずれにしても電通がブラック企業であることは間違いなさそうだ。

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サッカー界の久保と久保

ハリルジャパンが11日の親善試合対オマーン戦に初めてFW久保裕也を招集した。久保とは、所属クラブの招集拒否のためリオ五輪に出場出来なかったあの選手だ。でもクラブが久保出場を拒否したのも当然。久保はスイスの首都ベルンの強豪に属し、今季これまで公式戦に連続出場中の活きの良い選手だったからだ。もしリオで出場していたら結果は大きく変わっていたかもしれない。出番に恵まれない香川、清武、岡崎、本田らと違い、試合に出続けている活きの良い海外組そのものだった。更にケルンで活躍している大迫や、国内の井手口も招集するという。ハリルは、いつも後手を引き過ぎてきたが、最善の態勢は整いつつあるようだ。やっとザッケローニの呪縛から逃れるきっかけが出来るのかもしれない。これでひょっとするとサムライブルーが蘇えるかもしれない。話は飛ぶが、サッカー界には、もう一人の久保がいる。J3リーグ長野パルセイロに所属した久保建英だ。東京ベルディの森本より若く、最年少出場記録を15歳5カ月1日に塗り替えた。あのバルセロナが目をかけたが、若すぎて止む無く日本に戻った選手。だが本人は到って謙虚。FC東京に所属することになった。久保と久保の活躍は、監督たちの見識を凌駕するものになるだろう。考えてみると、監督の仕事とは何なのだろうかとも思う。活きの良い選手を使い、草臥れた選手は使わない、という極めて単純な戦法で済むはずだ。何処に監督の監督たる所以があるのだろうか。是非ともハリル監督に聴きたいもだと思う。

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ウンザリするもの

ウンザリするもの。1位は米大統領選。昔は長い時間をかけて政策闘争を繰り返し自然に候補を淘汰していくシステムが素晴らしいと思っていた。一方日本の選挙は名前を連呼するだけ。だが、今の大統領選は連呼よりも醜く、品性も無く互いを扱き下ろしているだけ。最早大統領の権威は地に落ち、どちらがなっても世界は世界の指導者とは認めないだろう。醜い言い争いはもう見たくない。早く大統領選報道が終わってほしいと思う。2位は民進党の国会運営。主張が無い。日程闘争ばかりだ。蓮舫では荷が重い。政治家としては軽すぎるし薄過ぎる。最早誰も野党には何も期待していない。せめて立法日程の邪魔はしないでほしい。その邪魔が日本の足を引っ張るだけなのだから。対案を示せないのが最大の欠陥だ。3位は農水相。第1次安倍内閣になってから農水相がコロコロと代わった。何とか還元水で自殺した松岡、絆創膏顔の赤城、わずか8日で辞任した遠藤、違法献金の西川、森川と続き今度は、TPP強行採決と放言した山本有二。山本は、強行採決と冗談を言ったので首になりそうになったと更に放言。農水省は大きな組織だが、農水相の権力は今は無いし旨みも無い。だから農水相ポストは大臣順番待ち政治家の指定席になっている。ウンザリするものは、数え上げたら切りが無い。せめて政治家はトップ3から外れてほしいと思うのだが。

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ガラケーショック

NTTドコモがガラケーの出荷を今年中に終了すると発表した。自分はガラケー派だ。理由はメールと電話しか使わないし、何より料金が安いからだ。操作法はガラケー式でもスマホ式でも良いが、スマホのように料金が高いのは困る。最近はスマホでも格安料金で使用出来るものがあるらしい。だが、年寄りはIT音痴だ。メリットとデメリットが分からない。料金体系が複雑で全く理解出来ない。ドコモショップに行っても何を聞いて良いのか分からないし、相談員の言っていることも理解出来ない。恐らく多くの年寄りは、自分と同じような状況に置かれているに違いない。そのような状況下で、ドコモがいきなりガラケー出荷中止を宣言するのは、年寄りには相当ショックだ。何を考えているのだろうと思う。ドコモがガラケーを止める理由は、iモード契約数が5年前の5千万件から2千万件に激減した事と、iモード用部品の調達が難しくなった事とのこと。iモードからAndroidに変更することにより、スマホと同じ部品が使えるようになり、Wi-FiやBluetooth、GPSなどにも対応し易くなるメリットがあるようだ。いずれにしても、使う人にとって何がどう変わるのか。ドコモの年寄りへの丁寧な説明が絶対に必要だ。

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規制改革推進委員会

黒田日銀総裁が物価上昇率2%の目標達成時期を先送りし、事実上の敗北宣言をした。元々アベノミクスの3本の矢とは、大胆な金融政策と機動的な財政政策と民間投資を喚起する成長戦略。3本の矢を同時に進めなければデフレから脱出出来る訳がない。今まで金融政策だけに頼っていたのだから、刀折れ矢尽きても当然と言える。余りにも成長戦略の出番が遅かった。いや、遅かったと言うよりは、官僚らに阻まれて構造改革を進めるパワーに欠けていたと見るべきだろう。規制改革委員会が衣替えをして規制改革推進委員会となり、メンバーも入れ替わり強力な布陣になった。安倍首相はアベノミクスの一丁目一番地は規制改革だとし、医療、農業、雇用分野の岩盤規制を打ち破るべきと言ってきた。その方向性は間違いない。いよいよ今度こそは実現するかもしれないと思わせるメンバーがいる。議長の大田弘子政策研究大学院大学教授、議長代理には、強い農業の再生に向けた農協改革で手腕を発揮した金丸恭文フューチャー会長、年金や医療・介護分野の改革を提言してきた八代尚宏昭和女子大学特命教授、改革仕掛け人の原英史政策工房社長、雇用解雇ルールに強い安念潤司中央大学法科大学院教授らが名を連ねている。このメンバーで岩盤規制の壁を打ち破ることが出来なければ、今後当分規制緩和は望めない。だが成功のチャンスは、安倍首相の強力なバックアップと信念の強さにかかっている。

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日本と韓国の違い

韓国の朴大統領の支持率が、何と15%まで低下している。就任早々反日のカードを切り慰安婦問題に明け暮れた。その結果、ヨン様人気が急速に冷えて日本からの観光客が激減。更に反日だけに拘ったためかどうかは分からないが、効果的な経済政策を打てず経済も冷え切ってしまった。元々朴大統領は親日家だったのだから、就任早々ボタンを掛け違えてしまったということなのだろう。更に追い打ちのセウォル号事件。空白の時間についての弁明は未だ無い。そして今度は親友崔氏との不適切な関係が発覚。韓国国民が朴大統領を選んだことが誤りであったことは間違いないが、何故選んでしまったのだろうかと思う。元々韓国人は他人を信じない性分のようだ。特に同胞を信じない。だからいつも骨肉の争いに発展する。仲間割れや派閥争いが亡国となる歴史を刻んでいる。最近ではロッテやサムスンが良い例だ。最たるものは、北朝鮮と韓国の憎しみ合い。米国とソ連が分けたと言われているが、歴史的な憎悪の経緯を見れば、間違いなく朝鮮民族のDNAそのものと言えそうだ。日本と韓国は隣同士だ。だが、日本は同胞を信じているが、韓国は信じない。どうやら生まれ持った性格を変えない以外には、平和への道は拓かれそうもないようだ。

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我が家の衣替え

衣替えの10月1日から丁度1か月が過ぎた。我が家の前の道は、中学生と高校生の通学路になっている。その生徒たちの服装で季節の移ろいを感じることが出来る。昔は10月1日になると、きっちりと衣替えをした。学校の先生は「明日から学生服を着て来るように」と厳しく注意した。勿論全員が10月1日を期して冬の制服に衣替えをしたものだ。だが、最近の風潮か、温暖化の為かは知らないが、10月になっても夏の制服のままの生徒が多かった。その後少し寒くなっても、夏服に冬服の生徒が混ざる程度だった。ところがこのところ急に冷え込んだ。そして一気に冬服の生徒に換わった。衣替えは一月ほどずれているようだ。一方我が家は共に70歳の高齢だから、勿論制服などはない。着る物は自由だ。だからこそ、時代の先を行っている。とは言っても、寒さに弱く暑さにも弱いだけなのだが。我が家の衣替えはベッドにある。夏の間は風通しの良いエアウィーヴで快適に眠り、冬は暖かさを逃さないトゥルースリーパーで熟睡することにしている。昨日ベッドのエアウィーヴをトゥルースリーパーに衣替えをした。効果は抜群だ。夜中のトイレが無くなった。強制的に暖かさを与える電気毛布などではなく、自身の体温を逃さず、その優しい熱で身体を包むのだから心地良い。次なる我が家の衣替えは来年の5~6月になりそうだ。

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