2013年11月

自転車の法規とマナー

明日1日から道路交通法が改正され、無免許運転の厳罰化が施行される。悪質な事故を防止するには一歩前進だろう。同時に自転車のルールも変わる。ブレーキのない自転車には運転禁止を命じることが出来るようになる。また自転車は道路の右側路側帯を走ることが禁止される。少し前進だが、問題は2年前の「自転車は原則車道通行」だ。我が家からテニスコートへ行くには狭い国道を通らなければならない。道路の横にはドブに蓋をした幅60cm程度の歩道らしきものがある。そのドブ道を通っていた自転車が車道を通るようになってきた。自転車がいると狭くて追い抜きは出来ないので自動的に速度は時速10km程度に落ちる。この道は年がら年中渋滞している。この道路が地方の名もない通りなら仕方ないかもしれないと思うが、歴とした国道だ。国道すらも整備出来ないうちに、法で縛り付けるのは勇み足というものだ。まずは自転車のマナーを徹底的に指導教育することが先決だったと思う。いま一番怖いのはスマホを見ながらの自転車運転だ。これもマナーの指導と厳しい目があればある程度は解決できるはず。法で縛らないと改善しない社会自体が病気だと言えそうだ。

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アイソン彗星と太陽

今日の早朝にアイソン彗星が太陽に最も接近し、12月上旬にはより一層輝き肉眼でも見えるかもしれないと推測されていた。ところが太陽通過と共に消えてしまった。NASAは太陽の高熱で蒸発してしまったようだと言い、米海軍研究試験所は生き延びたようだと言っている。あと数日すると白黒が決着するらしい。より輝いても消えてしまってもアイソン彗星は雄大な宇宙のスペクタクルだ。ところが肝心の太陽が異変をきたしているらしい。今年は太陽の11年周期の極大期にあたり、活動が活発になる年なのだが元気がない。太陽の元気のバロメーターである黒点の数が異常に少ないとのこと。この現象は17世紀とよく似ていて、地球が寒冷化しロンドンのテムズ川ではアイススケートが出来るほど気温が下がったようだ。地球環境学者は温暖化防止を叫んでいるが、地球にとっては寒冷化の方がダメージが大きい。寒冷化すれば作物は育たず飢饉が人間を襲うことは間違いない。だが温暖化も寒冷化も人間がコントロール出来るものではない。暑さ寒さも天の思し召すままだ。人間はアイソンの轍を踏まないよう出来る限りの対策をうつしかない立場に置かれている。

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軍港めぐりで感じたこと

横須賀軍港めぐりのガイドから、自衛隊の軍艦の大砲は横須賀から富士山まで届くと聞いて戦争の怖さを感じたし、国を守る自衛隊の存在が身近に思えた。空母ジョージワシントンは台風被害のフィリピンに行っているので生憎見られませんとも言っていた。その空母は中国が設定した防空識別圏を巡り緊張が高まるなか、沖縄の南の太平洋で海上自衛隊との共同演習をしているとのニュース。その防空識別圏を設定された次の日には米軍の爆撃機がその圏内を飛び、米国が中国を威圧した。日本は米軍と自衛隊に守られているとつくづく思う。本来軍隊など無い方が良いに決まっている。だがそうはいかないのが現実だ。東南アジアの国々も、中国の脅威に対抗する日米同盟の力を頼りにしているらしい。港巡りで潜水艦やイージス艦を眺めただけだが、国を守る仕事の重要さを再認識した。「百聞は一見に如かず」の一例かもしれない。見て感じることの大切さを実感した次第。

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ここはヨコ~スカ~♪

関東地方には50年以上住んでいるが、不思議と横須賀には行ったことがない。軍港めぐりというミニクルージングを楽しみに横須賀を訪ねた。JR横須賀駅は市の外れにあるようで辺鄙な所にある。駅に着くとまず軍艦の姿が目に飛び込んでくる。しかも駅が複線ではなく単線であることに驚かされた。ヴェルニー公園を抜けて有名なドブ板通り周辺を歩いてみた。昼間のドブ板はスカジャンと海軍カレーとネイビーバーガーの店が所々開いているだけでシャッター商店街になっていた。この辺りの店は米軍基地があるためか、矢鱈横文字の看板が多く、異国情緒を感じさせてくれる。昼食は早速ご当地名物の海軍カレーとネイビーバーガーにトライした。海軍カレーには牛乳が付いてくるのが面白かったし、バーガーもことのほか美味しかった。軍港めぐりは人気があるようだ。インターネットで予約を入れたのが20日ほど前で、直近の週は予約で塞がっていたほどだ。船の2階の一番前に陣取り見慣れない景色を楽しんだ。軍港ということだけあって潜水艦やイージス艦が間近で見える。天気が良いので対岸の千葉県も君津から鋸南あたりまでクッキリと見え正に横須賀に来たことを実感した。夜は港の夜景が綺麗に見えるホテルのレストランで、カミサンとディナーで結婚記念日を祝った。今までに経験をしたことのない異次元の世界を楽しんだ一日だった。ここはヨコ~スカ~♪。

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県知事が決断する時

沖縄出身の自民党議員5名が、反対を固持していた辺野古移設を容認した。石破幹事長が強引に容認変更へと捻じ曲げた感はあるが、一歩前進かもしれない。議員たちは「県外移設の主張は曲げないが、県民の安全性を考え普天間の固定化は避けるべきだとの結論に達した」と言っている。勿論誰が考えても県外移設がベストだ。だが手を挙げる県はない。辺野古に移設すると自然豊かな海岸が破壊される。環境保全の面から見て好ましいことではない。普天間は基地周辺に人家が密集している。いつも危険と隣り合わせで早期の閉鎖が必要だ。県外もダメ、辺野古もダメと拘っていると、普天間の固定化は目に見えている。さていかに決断するか。自然破壊は忍びないが普天間住民の安全性を優先して辺野古に移すと結論するのが最善だろう。5名の議員たちは祈祷念仏の世界からやっと現実に生還したようだ。普天間の住民はほっとしているに違いない。ニュースによると、辺野古の住民は移設に反対していないとのこと。猛烈に反対運動をしているのは県外から来たテント村の人達だけで、地元住民とのトラブルもあるようだ。もう県知事も沖縄の為に充分頑張ったと思う。さあ決断の時だ。

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スズメとメジロとヒヨドリ

我が家の庭に鳥の餌台を二つ作ってから早半年が過ぎた。一つには市販の小鳥の餌を置き、もう一つにはミカンを置いてみた。毎朝小鳥の餌にはスズメが沢山集まってくる。チュンチュンと騒がしい。仲良く並んで餌を突っついている時もあるが、奪い合いのバトルを繰り返す時もある。中には餌台を1羽だけで占領する腕白小僧もいる。スズメ達は概して仲が良いが、人間は嫌いなようだ。人の気配がすると直ぐに飛び去ってしまう。「子どもにウケるたのしい雑学:坪内忠太:新講社」によると、スズメが人間に懐かないのは、昔から日本人が稲を食べる害鳥としてスズメを退治してきたからだそうだ。それがDNAに浸み込んでいるようだ。だがスズメは害虫も食べるのでスズメを駆除し過ぎると、稲は害虫にやられてしまうらしい。何事にもほどほどという加減がある。我が家で10羽程度のスズメに餌をやっても、たいして実害はないだろうと安心した。今日は久し振りにミカンの方に、メジロとヒヨドリがやってきた。普段スズメを見慣れているせいか、メジロの鶯色が美しく見え、ヒヨドリがカラスのように大きく見えた。自分が作った餌台にやってくる鳥を見ていると、仲間が遊びに来たように心が癒されるような気がする。

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火種をばら撒く人

中国が尖閣諸島上空を防空識別圏に設定したので、またひと悶着ありそうだ。領空とは領土や領海の上空を指し国の主権が認められている。領空の外は公海と同じ概念でどこの国でも飛行出来る。ただし米国や日本は領空の周りに領空侵犯されないよう警告ゾーンとして防空識別圏を設定してある。中国が国際法に準じて防空識別圏を設定することは勝手だが、日本の領土である尖閣諸島の上空も含めてしまったことに問題が有る。防空識別圏では予め飛行計画の提出や監視機関への通報が義務付けられる。それを怠ると撃ち落とされる恐れがある。中国は尖閣を中国のものと主張しているから尖閣上空も含めたのだろう。一方日本は尖閣を日本の領土としているから従来から日本の領空そのものだ。早い所決着しないと戦争の火種になりかねない。尖閣諸島は1970年代に米国から返還された。尖閣を国有化したときに中国が騒いだが、その時にオバマが「尖閣の主権は決着している。米国が日本に返還した」と事実通りに明言していれば、このような火種が生じることはなかったはずだ。オバマの優柔不断で曖昧模糊とした言動が、世界中に火種をばら撒いているように見える。

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それなりの顔と卑しい顔

出世の階段を上ると、普通はそれなりの顔になる。ところが中にはそれとは逆に卑しい顔になる人もいる。猪瀬都知事がそのようだ。信州大の全共闘議長としてのバリケード封鎖を皮切りに世の中にデビューし、転身した後「なぜ」シリーズで作家の地位を確立した。その後行革断行評議会の委員になり、道路公団の民営化に一つの役割を果たしたことは記憶に新しい。その働きが買われたのかどうは不明だが、石原が猪瀬を副知事に迎え更に後継者に指名した。委員と副知事時代はそれなりの顔に見えた。ところが知事選で日本の選挙史上個人最多得票記録の433万票を獲得し当選を果たした頃から顔が変わってきた。最多得票の自信が、恩になった石原への横柄さを生み鼻持ちならない奴に変貌させた。投票日の1か月前に恩着せがましく虎雄を訪ね選挙の協力依頼に行った。お金の話は一切していないと言っているが、まさか1票を頼みに行った訳ではあるまい。1億円の要求に対し5千万円の現金が議員会館で渡され、借用書を書いたと言うが徳田は存在を否定している。この金は選挙運動費用収支報告書には記載されておらず妻名義で銀行に眠っていた。今年9月東京地検特捜部が徳田の強制捜査に入った後、慌てて返却したという。記者の囲み取材では「選挙に使う積りだった」と明言したが、その直後の会見では「選挙とは関係ない個人的な借入」と言い訳。挙げ句の果ては、徳田が勝手に渡してきたと言う。状況証拠は限りなくクロに近いが、本人は否定している。卑しさが顔だけでなく身体から発散し始めている。そう言えば五輪のプレゼンで「お金なら銀行に沢山有ります」と世界の人から顰蹙を買っていたが、思わず徳田の事を思い出して口が滑ったのかもしれないとも勘ぐれる。事情は色々あるだろうが、許せないのは「恩を仇で返す」ことだ。太宰でなくても「人間失格」は間違いなし。

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違憲状態の最高裁

昨年の衆院選の「1票の格差」裁判で、最高裁は前回と同様に違憲ではなく違憲状態と判決を下した。案の定国会には安堵感が漂い抜本的な解決に向けた動きは全く見られない。司法も立法も「2倍の格差」で手を握った感がある。選挙制度は国会議員自身が決めることなので、議員が主体的に変革することは極めて困難だ。簡単に言うと議員には抜本的な変革は出来ないということだ。出来ない議員に変革の努力を求める、というのが最高裁の違憲状態という判決だ。この状態が40年も繰り返されている。子供の教育でも、甘えっ子を甘やかしたら図に乗るだけで増々酷い甘えっ子になってしまう。だから甘えっ子を治すには厳しい躾けが必要になる。もし最高裁が「1票の格差は是正すべき」と本心から考えているのであれば、前回選挙を無効とする違憲判決を出すべきだ。議員を失職状態に追い込むくらいのことをしなければ、事態は動かない。現在の格差に対し違憲状態と判決した最高裁自体が違憲状態にあるといえる。一方参院選は5倍もの格差があるのに違憲状態のまま放置されている。最高裁が再び違憲状態と判決すれば、最高裁自体が違憲といえるだろう。最高裁自体が問われている裁判ともいえる。

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不正塗れの日展審査

日展の篆刻部門で不正審査が明らかになり、文化庁が後援を中止し最高賞の内閣総理大臣賞選考も行われなかった。今度は篆刻に続き、洋画と工芸美術での不正審査が暴露された。どうやら日展では全体的に不正審査が蔓延し慣習化されているようだ。料理の偽装表示とそっくりの展開だ。日展といえば、100年以上続く日本美術界の登竜門となる展覧会だ。しかも公募だから入選者にとって価値のあるものだったのにと残念に思う。篆刻では有力会派ごとに入選数を事前に割り振っていたが、洋画は審査員が特定会派の応募前作品を審査基準に基づいて指導していたとのこと。勿論金も動く。日展の入選をとるには1回100万円、特選なら1000万円とか。有力会派に属さなければ、才能が有っても入選出来ないことが常識だという。かつて有名タレントがいきなり日展に入選し騒がれたことがあったが、今となれば肯ける。地獄の沙汰も金次第ということか。日展の理事長は「不正があるなら正さなければならない」と白々しく言っているようだが、発覚前は「お釈迦様でもご存じあるまい」と胸の内で言っていたに違いない。情けない限りだ。

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徳洲会事件から分かること

徳洲会グループの公職選挙法違反事件にからんで、医療サービスの低下を心配する声が各地で出ている。徳洲会は今や救急医療や離島医療の担い手で、無くてはならない存在になっている。徳洲会は各種の税制優遇措置を受けて運営しているが、違法行為を犯すと優遇措置が取り消される可能性がある。病院経営が厳しくなれば、医師の流出や救急医療撤退等が当然懸念される。だが選挙違反は徳田ファミリーの問題であり、徳洲会の医療活動に問題が有る訳ではない。虎雄の絶対権力がグループを支配していただけで、動員された職員たちには罪はない。この際犯罪を徹底的に究明して徳田一族を排除し、民主的で健全な病院経営に建て直すべきだ。その上で優遇措置を継続し医療サービスの低下を防ぐべきだと思う。この事件で分かった良い事がある。これまで地方の多くの中核病院が経営不振で潰れてきた。税制の優遇措置で生き延びることが出来るのならば、優遇すべきだ。歪んだ税制が日本の医療を歪ませているようだ。

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除染を阻む環境大臣

福島県の3大都市と言えば、福島市、郡山市、いわき市だが、大きな共通点がある。今年の市長選で現役の自民系候補者が全て新人に敗れ去ったのだ。敗因は遅々として進まぬ除染や原発事故処理にあることは間違いない。何故除染は進まないのだろうか。放射能汚染対策を期待されて環境大臣になった石原は何をしているのだろうか。調べてみると簡単に答えが見つかった。環境大臣が除染に後ろ向きなのだ。石原は「除染は民主の細野元環境大臣が手を付けた仕事だから俺はやらない」と公然と暴言を吐いていたのだ。環境省がいま省をあげて全力で取り組まなければならない課題は、除染だ。最優先すべき国民的課題を前に、自分の得点にならないからやらないなどと主張し足を引っ張る大臣などいない方が良い。除染停滞の元凶は石原にあるが、それを放置する安倍も同罪といえる。

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化学兵器の廃棄場所

シリア化学兵器の廃棄場所選定が難航している。シリア国内では機材や人材が不十分だという理由で、シリアが化学兵器禁止機関に国外で処理することを提案し承認された。いま化学兵器禁止機関は国外で処理する計画を策定中とのこと。しかしノルエーにもアルバニアにも断られた。たとえシリアが内戦状態にあるとはいっても、わざわざ他国の毒ガスを自国内に引き取って処理してあげるお人好しな国はないと思うのが常識だ。シリアの化学兵器はシリアで製造されたものではなく輸入品と言われている。ロシアであることは間違いないだろう。ロシアには機材も人材も十分に揃っているはず。化学兵器禁止機関は真っ先にロシアに頼むべきなのに、何故そうしないのかが不思議だ。化学兵器禁止機関は先月ノーベル平和賞を貰ったばかりだ。ロシアを説得し早急に廃棄処理を完了させることが出来れば、受賞の価値はあったのかもしれない。出来なければ返納か。

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万葉集か新古今集か

昨日の夕方、宿泊先のホテルに向かうタクシーの中で、運転手が言っていた。雲に覆われた富士山頂を見上げながら「今バンバン雪が降ってますよ。明日は綺麗ですよ」と。そして今朝は快晴で、朝日が眩しいくらいだ。久々に間近で見る冠雪の富士山が、その美しさを上から圧倒してくる。富士市は富士山頂から駿河湾までの間に遮るものが何もない位置にある。山頂で降った雪や雨がダイレクトに海に流れ込むように感じるほど何もないのだ。よく富士山の美しさは、山梨側から見る方が綺麗か海側からかといつも論争になる。富士市でトータル20年近く暮らしたからという理由ではないが、間違いなく海側から見る富士山が一番映える姿をしていると思う。だが40年前は製紙会社のヘドロで田子の浦港は猛烈に異様な臭いがしていた。多分この時は山梨側が勝っていたのだろう。しかし今はヘドロも片付き水も綺麗になった。海側の勝利は間違いない。何故なら「田子の浦ゆうち出でてみれば真白にそ富士の高嶺に雪はふりける」と詠んだ大昔の山部赤人も応援団だ。万葉の時代から山梨ではなく海なのだ。話は少しずれるが、新古今集では「田子の浦にうち出でてみれば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ」と変わっている。万葉集では「田子の浦を過ぎた所で雪が積もっている富士山が見えた」という意味で、新古今集では「田子の浦から見ると富士山頂に雪が降っているのが見える」という意味になる。タクシー運転手は新古今集の時代に生き、自分は万葉集の時代に生きているということなのだろう。

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キーマンの見つけ方

事業発足40周年を祝う会があり、久し振りに富士市を訪れた。OBと現役を併せ総勢200名程度の集まりだった。中には40年来の顔見知りや10数年前に一緒に仕事をした人もいてバラエティーに富んでいた。会場に入ると色々な人が笑顔で声をかけてくる。現役の時は然程話したこともなかった人も、さも親しかったようにやって来る。昔見た顔には親近感がわくのだろう。現役の時にもっと親しくしていれば、もっと良い仕事が出来ただろうとも感じた。この40年間に事業に携わった人たちが一堂に会すると、誰がキーマンだったのかが良く分かる。現役の時に声の大きかった人が決してキーマンではなかったことは一目瞭然だ。菅元首相が自分のヘマを棚に上げ「歴史が判断する」と馬鹿なようなことを言っていたことがあるが、キーマンは歴史が証明することを体感した一日であった。

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ピンバッチいろいろ

国会議員が襟に議員バッチと共にブルーリボンを付けるのが定着した感がある。ブルーリボンを見ると、この人は拉致被害者家族を支援しているのだと思うし、それを心底支援しているように感じられるようになってきた。ところが最近ピンバッチがやたらと増えている。海外留学推進のホワイト、赤い羽根募金のレッド、児童虐待防止のオレンジ、更に女性への暴力防止のパープルと留まるところがない。議員の中には両襟に全部を付けている輩もいる。こういうものは全てを付ければ良いというものではない。これだけは絶対支援するという意志表示なのだから、多くなればなるほどその意志が曖昧に映る。頼まれれば何でも受けるが、私は受け身が信条だから積極的には活動しませんよ、と表明しているようなものだ。常に決まった一つのピンバッチしか付けない拘りが、意志の強さを表していて頼もしく見えるものだ。

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台風30号とフィリピン政府

猛烈な台風30号がフィリピンを直撃した。フィリピンの総人口の1割に当たる1000万人が被災し、レイテ州では住宅の8割が破壊され、死者が1万人に達するとの推定もあり、想像を絶する。テレビでは連日現地の状況を報道しているが、一向に救援は進まない。着の身着のままの被災者は水も食べ物もなく途方に暮れ、道路には遺体が放置されたままだ。略奪が始まりスーパーは空になってしまった。現地には救援の軍隊や警官の姿は見られない。何故フィリピン政府はすぐさま現地に救援物資や救援隊を送らないのだろうか。被災現場の悲惨な光景も異常だが、未だに救援物資や救援隊が映らない光景はもっと異常だ。その中でたった一人政府関係者がいた。担当は不明だがテレビでは大臣だと言っていた。その大臣は何と現地で交通整理をしていた。この緊急時に一体何を考えているのだろうと思った。この大臣の行動と救援が届かないことが繋がって見える。政府が動かない訳も分かったような気がした。

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小さくても大きい島

世界最多の島を抱えるインドネシアが、島の数を1万8千から1万4千に変更した。4千も一挙に減った理由は、国連海洋法条約の定義に基づいて数え直した結果だとのこと。海洋法では「島とは自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、高潮時においても水面上にあるものをいう」と定義されている。インドネシアは、高潮で水没する島を対象から外したが、同時に今まで無名だった島には命名した。中国の活発な海洋進出を念頭に置いたためだろう。同じ群島国家である日本も状況は同じ。半年前ほどに無人島の命名が完了したというニュースが流れていた。そこで問題になるのが沖ノ鳥島だ。沖ノ鳥島は高潮時に顔が水面から出るもののそれは僅かだ。風化してその僅かな顔が無くなってしまうと日本の国土面積を上回る排他的経済水域が失なわれてしまうことになる。このため消波堤や護岸が設置されている。中国が、あれは島ではなく岩だと言うので、灯台を設置したり港湾施設を作っている。島の北側は日本の海域と認められたが、南側は未だに結論が出ていない。小さな島だが大きな島だとも言える。

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世界初の海に浮かぶ発電所

今日11月11日、世界で初めて海に浮かぶ発電所の運転が福島沖で始まった。福島原発事故の後、福島県沖に浮体式洋上風力発電所を作り、福島県に風力発電産業を集積し、復興につなげたいとの狙いからだとのこと。「ふくしま未来」と名づけた浮かぶ風車と「ふくしま絆」という浮かぶ変電所が電気を作り出し東北電力に供給することになっている。海に囲まれた島国の日本にとって、クリーンエネルギーの切り札として洋上風力発電への期待は大きい。だが日本は遠浅の海岸が少ないので着床式ではなく浮体式の実用化が鍵を握っているようだ。プロ野球の楽天が日本一になって東北の人々を勇気付けたことも良い事だが、新たな地場産業を生み育てることは東北にとっても永続的な経済効果があり復興に繋がるはずだ。少なくとも福島県は脱原発を実現して再生可能エネルギーのメッカになってほしいものだと思う。

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ペットの言い分

先日米国でペットの犬や猫が大量死しているというニュースがあった。FDAが中国製のペット用ジャーキーを調べた結果毒物は検出されなかったが、中国製ジャーキーの嫌疑は晴れてはいないようだ。問題になったジャーキーについての共通点は、原料の鶏肉や鴨肉、さつまいも、ドライフルーツが全て中国産だったとのこと。ところで最近我が家でも野良猫のシロとチビが義母からペットフードを貰うことが多くなってきた。近頃の野良猫はペットフードを食べるんだと感心していた時のニュースだから感じるところがあった。昔の犬や猫は、人間様の食べ残したご飯や味噌汁を食べていたのを思い出した。考えようでは、昔は人間がペットの毒味役をしていたということだろう。ペットは可愛くなって大事にされるほど、美味しいご飯にありつけるけど反面危険も背負いこんでいるとも言える。ペットは、ダイエット上も安全上も昔のようにしてくれと願っているのかもしれない。

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気になる聖火リレーショー

ソチ五輪の聖火リレーが10月上旬にモスクワからスタートした。北極圏まで行くなど五輪史上最長の距離を走ることになっている。聖火リレーの重要ポイントは聖火を途切れさせずに完走させることにあるが、早々と第2走者で消えてしまい警備員がライターで再点火したようだ。既に1か月が経ち40回以上も消えているとのこと。聖火のトーチは潜水艦発射弾道ミサイルを製造するシベリアのメーカーが製作したものということが気にかかる。若田さんが乗って打ち上げられたロシアのソユーズ宇宙船には、トーチも乗っており世界で初めて宇宙空間で聖火リレーが行われるとのこと。宇宙空間では点火しないとは思うものの、若田さんはライターを持参したのだろうかと妙に気になる聖火リレーショーだ。

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マーガリンからバターへ

米食品医薬品局FDAが従来の姿勢を大きく転換し、食品に含まれる人工トランス脂肪酸は安全ではないとの決定を下したとのこと。従来から心臓発作や脳卒中の一因と疑われていた人工トランス脂肪酸がようやく使用禁止になりそうだ。トランス脂肪酸は揚げ物にパリッとした食感を与え、日持ちを良くする効果があるので広く使われているが、悪玉コレステロールを増やすのが欠点だ。日本でも以前から問題視されていて、トランス脂肪酸低減を発表している企業はある。だが国は日本人の摂取量は少ないので問題はないとしているようだ。トランス脂肪酸が多く含まれている代表的なものがマーガリンやファットスプレッドやショートニングだ。昔は動物性脂肪の摂り過ぎは体に悪いということでバターよりもマーガリンが推奨された時代もあった。我が家も嘗てはマーガリンに切り替え使っていたが、数年前にマーガリンを止めてバターに戻した。国の遅い対応などを当てにしていると被害を受けるのは国民だ。状況は時代と共に変わるものだ。情報を良く見て自分で判断する。それが自立というものだろうと思う。

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1000日目のブログ

このブログを書き始めてから今日で丁度1000日目になる。2011年2月13日に「ブログスタート」という題で始まり、毎日欠かさず書いてきた。書きたいことが沢山ある日もあったが、何も思いつかない日も沢山あった。何も思いつかなくても何かを書くと決めていた。だが書き続けることが目的ではない。文章を書くことに慣れることが目的で、物書きになるための練習という位置付けだ。振り返ってみると、書きたいものを書いている時よりも、何も思いつかず何を書こうかと必死に考えていた時の方が、いい文章が書け文章力も上がったような気がする。先日生まれて初めてショートショートの作品を書いて星新一賞という理系文学賞に応募した。数年前まで、この自分が文学賞に応募するなどとは考えてもみなかった。あと3か月で丸3年を迎えるが「石の上にも三年」という諺の意味が実感として受け取れる。石の上の四年目には、多くの文学賞に応募するための作品作りにトライしてみたい。

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競馬場の功罪

競馬のことなど良く知らないがメルボルン・カップのニュースを見て考えるところがあった。メルボルン・カップは高額な優勝賞金で有名らしいが、最近は違うことで名を馳せているとのこと。それはファッションだ。オーストラリアは兎も角東南アジアの各国から美男美女が集まって、そのファッションを競っているという映像を見た。センスが良いとは言い難いが艶やかで、競馬場を楽しんでいる雰囲気がある。それはそれで良いのだが、この映像を見て自分にとっての競馬場の概念は一変した。自分は、子供の頃も大人の今も、場所こそ違え競馬場の傍に住んで居る。昔の競馬場といえば、何の楽しみもない戦後の社会で唯一の娯楽として成り立っていた。だが今の競馬場は生活保護費を使うための場に成り下がっているようにも見えるし、しかもファッションはオジサンばかりのドブネズミルック。更にどこの地方競馬も赤字で喘いでいるのが現状だ。昔も今も、競馬は灰色の世界に見える。何故外国の競馬の明るさと、日本の競馬の暗さの差が生じてしまったのだろうかと不思議に思う。プラスとマイナス、明と暗、享受と搾取、富裕と貧困、楽しむことと苦しむこと、楽天と悲観、等々これらが見事に符合する。日本は今まで上辺だけで外国を真似をしてきたことに反省した方が良い。まず間違った真似を止めることだ。それからその次を考えることが一番重要な時に来ている。競馬場は廃止すべき。即刻。

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今年の漢字は「倍」か「偽」か

日本漢字能力検定協会が毎年実施している「今年の漢字」の募集が始まった。京都清水寺の貫主が揮毫パフォーマンスをするあの一字だ。一昨年は東日本大震災があり「絆」、昨年はロンドン五輪の史上最多メダル数獲得で「金」が選ばれた。今年は「倍」が本命だと言われているようだ。半沢直樹の「倍返し」やアベノミクスの「安倍」を考えれば肯ける。しかしここにきて強力な対抗馬が現れた。今日本では全国的に至る所で食品偽装の懺悔の嵐が吹き荒れている。中には料理名を名付けた料理長以外の全ての料理人は知っていたという恍けた店まであった。料理長が知らないはずがない。言い訳までも偽装をしている。ここまでくると立派な笑い話の領域だ。従って対抗馬は食品偽装の「偽」。ところが待てよ、2007年も確か「偽」だったはずだ。「白い恋人」や「赤福」の表示偽装や年金記録問題や「発掘あるある大事典」の捏造が問題になった年だった。「偽」は繰り返すということかもしれない。「偽」「偽」「偽」残念。

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脱原発論争の行方

小泉元首相対自民党の脱原発論争が続いている。自民党の主張は、小泉が首相の時は原発を推進していたのに辞めてから何故ゼロと言うのかという批判と、原発に替わり得る現実的なエネルギー源が存在しないのにゼロを言うのは無責任だということだ。一方小泉の主張は、明治維新で鎖国派が権力を握ると開国派に変わったように人の考えは変わるものだということと、使用済み核燃料の最終処分場建設の見通しも立っていなし、そんなことに莫大な金を使うなら他のエネルギー源開発に使った方が良いということだ。だが良く考えてみると両者とも間違いがある。人間間違いに気付けば潔く悔い改めることが大切だから、自民党の主張は単なる感情論に過ぎない。原発に替わり得るエネルギー源は現実にある。ただ今は石油やガスなのでコスト高なだけだ。日本は原発ゼロでも実際に動いているので無責任ではない。最終処分場は未だに世界中の何処にも建設されていない。除染した汚染土壌の中間貯蔵場すら決められない日本において、最終処分場の建設見通しがつくはずがない。ただし現実問題として既に使用済み核燃料は大量に存在しているので、処分場を作らずにその費用を開発に回す小泉案は非現実的。小泉は河野太郎に教えを乞い、破綻している原子力政策をもっと勉強して問題点を国民の前に晒すべきだ。小泉の主張は狙いは良いが論理性に乏しいのが欠点だ。早急に論理の立て直しが必要だと思う。

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PM2.5の犯人を捜せ

千葉県全域で初めてPM2.5注意報が発令された。PM2.5は中国の大気汚染で有名だが健康に悪い微小粒子状物質で、濃度が高いほど呼吸器疾患や心疾患による死亡率が高くなるという。実際に市のスピーカーの注意報を聞いて驚いた。九州だけではなく最早関東地方にもまで迫っているのかと。すぐさまパソコンを開きPM2.5情報を調べてみた。日本気象協会のホームページにはPM2.5分布予想が載っている。それを見ると今回のPM2.5は必ずしも中国から飛散してきたものとは言えないようだ。気象庁は原因が分からないとは言っているが、それは中国から来たものかは断定出来ないという意味だろう。今はPM2.5と騒いでいるが、測定し始めたのはたかが数年前からに過ぎない。本当の発生源は何処にあるのか分からないのが現状と見るべきだろう。市原の数か所で高濃度のPM2.5が測定されたとのこと。市原は日本有数の工業地帯だ。丹念に調べれば自ずと犯人に辿り着くに違いない。真犯人は何処かにいる。我が身の潔白を証明してこそ、他人の過ちを訴求出来ることになる。

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信号は赤か青か

大昔の話だが、大学に入ったばかりの1年生の時の宗教学講座の教授の質問は今でも覚えている。教授の質問は「自動車も通らない真夜中に、信号のある歩道の向こう側に突然人が倒れるのを目撃した。一刻を争う状況だ。だが信号は赤。その時君は青になるまで待つべきか、それとも信号を無視して助けに行くべきか」というものだった。当然安全を確認しながら信号を無視して助けに行くのが常識だと思うが、何と「青信号になるまで待つ」と答えた学生がいた。失笑が漏れた。大人になりかかった学生にとっては、人間としての常識を見直す機会となる良い質問だったと思っている。そして実際に先日同じような状況の事故があった。JR横浜線の踏切事故だ。年老いた男性を助けようとして、遮断機の下りた踏切に入り老人を助けたが、本人は電車に撥ねられ亡くなってしまった。その勇気ある行為に対して勲章が贈られることになった。ところがこの勲章授与に異を唱える者がいた。かの有名な大橋巨泉だ。遮断機が下りている時に踏切に入るのは違法行為なのに、違法行為をした者に勲章を贈るのは如何なものかと言う。こんな人が一時ではあるが日本の代表ヅラをしていたこと自体が腹立たしいし情けない。昔の巨泉は最先端を走っていたが、今は周回遅れのドンベケになっている。年をとっても聡明になる人もいるが、ならない人もいるという実例だろう。

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五輪で変わる日本の文化

日経夕刊に載っていた「TOKYOオリンピック物語」の著者野地さんの記事が面白かった。オリンピックのことだけでなくオリンピックが日本文化を変えたことも書いたとのこと。半世紀前の東京五輪をきっかけに新幹線や高速道路が出来たことは知っていたが、そんなものではないらしい。五輪をきっかけにそれ以降に確立したものは、日本人が時間を守ること、団体行動が上手いこと、民間警備、大量調理システム、競技結果のリアルタイム集計等々。大量調理システムはその後ファミレスなどの外食産業に繋がっていき、競技結果のリアルタイム集計は給料の銀行自動振り込みを可能にし、更に銀行のオンライン化やクレジットカードの普及に繋がっていったとのこと。まさに五輪招致が一国の文化を変えていったとは驚きだ。そう言えば自分がカミサンをもらった当時の給料は封筒入りの現金だった。カミサンに渡すと必ずカミサンが自分に「ありがとうございます」と頭を下げたものだ。それがそのうち銀行振り込みに変わり、変わった当時は「振り込まれていました。ご苦労様でした」という言葉があった。ところが1年もしないうち「ご苦労様」の言葉は聞かなくなった。2年もしないうち給料日にカミサンから小遣いを貰い自分がカミサンに「ありがとう」と言うようになった。五輪は日本の男上位の文化を女上位にも変えてしまったようだ。7年後の五輪では何がどのように変わるのか、空恐ろしく思えてならない。

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連合が再考すべきブラック企業

このブログを書くのには沢山のネタがある今日だった。天皇陛下に手紙を渡し直訴した山本議員、天安門車両突入事件、食材ナーンチャッテ偽装事件、そして流行りのブラック企業。山本議員は色々と問題が多く、脱原発と反TPPでは筋が通っているとは思うがダーティーさは免れない。中国の小民族に対する漢民族のやりたい放題は、世界の誰しも認めるところで今更言うまでもない。日本の食材表示の情けなさは先日書いた通りだ。そして今日はブラック企業。今日の日経朝刊に、20代の会社員の24%が「うちはブラック企業だ」と答えたという記事には驚いた、というか呆れてしまった。連合系の調査機関が20歳から64歳の民間企業に勤める2千人を対象に調べた結果だという。ブラック企業とは一言でいえば労働環境が劣悪な企業と言えるが、定義は曖昧だ。この調査の最大の問題点は定義の不明瞭さにあると思う。自分が若い頃一生懸命働いても残業手当が付かなかったことは度々あるが、経営側に搾取されていると思ったことは一度もない。残業よりも、明日へのための仕事が前進したことを誇りに思っていたと思う。自分が年を取ってしまったから言うのではなく、最近の若者は間違いなく意気地がないと思う。連合は若者をチヤホヤし過ぎている。偏向し過ぎていると思う。連合も何が大切なのかを考える時期が来ている。

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