2014年6月

チョビのお披露目

野良猫のシロとチビが我が家に遊びに来るようになってから久しい。チビは1年ほど前にシロが生んだ雄猫だ。今日のチビは一回り小さくなってしまったように見えた。良く見ると生後2か月くらいの仔猫だ。チビではない。2か月前頃にシロの大きかったお腹が凹んだので、生まれたのだろうとは思っていた。だがその後仔猫の姿も見えず声も聞こえないので、死んでしまったか、あるいはネグラでじっとしているものと想像していた。ところが突然の訪問だ。良く見ると傍にはシロがいる。母親らしく仔猫を見守っている。多分シロは我が家へ仔猫をお披露目に来たに違いない。どうぞ見てね宜しくというような顔をしている。シロもチビも胸と足が白いキジトラで、顔は美形だ。シロの鼻はピンクで、チビの鼻は黒。仔猫も白の入ったキジトラで良く似ている。仔猫の鼻の下は黒いちょび髭みたいな模様が有り、些か不細工に見える。動きは活発でもう松の木に駆け上ったり、走り回ったりしている。仔猫の名前はまだ無い。カミサンと相談しチョビと名付けようと思う。

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憲法を変える方法

集団的自衛権について公明があっさりと折れ閣議決定に至りそうだ。本来憲法の精神を変える変更は、正当な憲法改正を図るべきものだ。このように憲法解釈を、安易に時の政権が変更すること自体がおかしい。しかも国民の声も聴かず、かつ国会内で議論もせずに、単に公明をねじ伏せるだけで、変更しようとしていることに納得がいかない。自分は、自国は自分たちが守るのが当たり前だと思っている。従って集団的自衛権には賛成だが、憲法解釈変更には反対だ。最大の理由は歯止めがきかないこと。これは譲れない。公明は「平和の党」ではなくなった。と言うよりは、平和と言う化けの皮が剥がれてしまったと言うべきだろう。公明が自民に全面降伏したのは、政教分離の本質を問われ、党の壊滅的な崩壊を恐れた結果に間違いないだろう。これ以上歯向かえば米国のカルト認定が待ち構えているからだ。かと言って、民主は浮草の如く、維新は分党し、みんなは漂浪し、頼りになる政党もない。こんな時代こそ、国民一人ひとりが声を上げ総意をはかるべき時だと思うのだが。

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義理人情:犬と猫と人

金沢では夫婦が、秋田では子供が熊に襲われたが飼い犬が立ち向かい熊を追い払ったとのニュースが立て続けにあった。2匹の犬はともに柴犬で普段はおとなしいとのこと。先日は米国で子供を襲った野良犬を飼い猫が追い払ったとのニュースがあったばかりだ。犬でも猫でも飼い主が愛情を込めて飼っていれば心が通じ合い、いざと言う時には体を張って恩返しをするようだ。我が家には義母に懐いた野良猫のチビが遊びに来る。チビはオスだがとても人懐こい。時々ボス猫のクロに追いかけられ逃げ回って木に登るほど気が弱い。もし義母が野良犬に襲われたら、チビはどのように対応するのだろうかと空想してしまう。野良だから知らん顔の半兵衛を決め込むかもしれない。いやきっと義母を助けるに違いない。クロが熊に、チビが柴犬に映る。それ程義母とチビの絆は固いように見える。飼い主と犬や猫の間にも義理人情が存在する。希薄になった人間同士の義理人情が、これをきっかけに復活すると良いのだが。

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紫陽花あれこれ

先日久し振りに義母のお茶会の勉強会に参加した。とは言っても肉離れをした脹脛のしこりがまだ取れないので正座が出来ない。点前は出来なかったが、花を活けた後、胡坐をかきながら濃茶とお菓子をいただいた。この時期は茶室に似合う野花が豊富だ。自分は緋扇と紫陽花を選んで活けてみた。出来栄えに殊の外満足した。小さな紫陽花が何とも可憐に見えた。そんな折カミサンから紫陽花を見に行こうとの誘いがあった。まだ一度も行ったことのない紫陽花で有名な宗吾霊堂に行くことにした。ネットで調べると、宗吾霊堂には7千株もの紫陽花があり、中でも柏葉紫陽花が千株以上植えられていることで有名とのこと。宗吾霊堂の入口には「6月29日まで紫陽花祭り」の大きな立て看板があり、その横に「大雪の影響で今年の花付きは良くありません」との小さな札が申し訳なさそうにぶら下がっていた。確かに紫陽花は疎らで痛々しげだ。柏葉紫陽花は花が柏の葉のような形をしていて真っ白。紫陽花には色々な種類があるが、柏葉紫陽花を見たのは初めてなので、紫陽花の奥の深さを感じた。災害はすぐ忘れてしまう。この冬の大雪で我が家の生け垣や植木も被害を受けた。忘れていた大雪を紫陽花が思い出させてくれた。自然は素直だ。優しく労われば咲き誇り、粗末に扱えば荒れてしまう。「地球に優しく」という言葉を思い起こさせる紫陽花の季節であった。

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勝てば官軍負ければ賊軍なのか

W杯一次リーグで敗退し、ザックジャパンが解散した。ザック監督は「敗戦の責任は全てを指揮してきた自分にある」と潔く退任を表明した。日本サッカー協会の幹部から采配についての批判が出たり、次期監督候補の実名が取り沙汰されている。ザックは現地で協会から引導を渡されたに違いない。勝てば官軍負ければ賊軍、ということなのだろう。しがみ付かずに潔いところもザックの素晴らしい性格だ。トルシエやジーコに較べ指導力も人間性も数段上だった。サムライブルーにマッチしたオシムに並ぶ名将と言える。この4年間ザックがサムライブルーに果たした貢献は極めて大きかったと思う。今後協会はザックをどのように評価するのだろうか。スポーツは結果だけが判断材料とは言うが、本当にそうだろうか。優れた指導者の下に優れた選手が育つ。これは結果ではなく過程の成果だ。長友の流した涙がザックの魂を引き継いでいくように思えてならない。アルベルト・ザッケローニ監督、ご苦労様でした。

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成長戦略の本丸は

アベノミクスの第3の矢である成長戦略が閣議決定された。いよいよアベノミクスが本物であるかが問われようとしている。雇用、農業、医療の岩盤規制に風穴を明けたと自画自賛しているが本当だろうか。確かに1年前に較べれば具体的な内容になってはいるが、当初の目標に較べれば既に骨抜きが進んでいる。成長戦略のポイントの一覧表を見て、これで日本経済は回復すると感じる人はどれほどいるのだろうか、と疑問になる。過去の改革はどの政権でも官僚に阻まれ尽く失敗している。しかし、やらないよりはトライした方が良いに決まっている。果たしてこの成長戦略で上手くいくのか、期待はしていないが今後を見守りたい。もし将来アベノミクスが成功したと評価されたとするならば、その要因は成長戦略ではなくTPP締結になるような気がする。

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脱皮の始まり

非上場企業のサントリーが、初めて創業家出身者以外の経営トップを迎えると言う。しかもその人物はローソンの新浪剛史氏。衝撃的なニュースだ。いよいよ他社で経営者として力を発揮した人材を、自社で活用する動きが日本でも出始めたようだ。今までIT関係の人材を異分野の企業が迎え入れる事例はあった。日本HPの樋口泰行氏がダイエーに移ったり、アップルの原田泳幸氏が日本マクドナルドのトップに就いた。しかし、この場合は全く異なる分野から異文化を持ち込んで新しい切り口を切り拓くことが狙いだったように思う。だが今回のサントリーや資生堂の経営トップの交代は、それとは違う。言わば同業他社から有能な経営者を引き抜くようなもので、経営力そのものを評価してのことのようだ。これまでの日本の企業は、力のある者が経営トップに就き、長期に及べばその企業の天皇に昇華し、企業風土をその色に染めるのが殆んどだった。見方を変えれば、色に染まれば成長が止まったとも言える。サントリーは一皮剥いて色を変え新陳代謝を促そうとしている。まさに真の経営力の流動化が始まるのかもしれない。日本企業の更なる成長への脱皮が始まりつつあるようだ。

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テニス目線でサッカー観戦

ウィンブルドンテニス大会が始まった。錦織は第10シードになり、43歳のクルム伊達も調子が良さそうなので、ウィンブルドンを楽しめそうだ。自分も40年以上テニスをしているので、試合の駆け引きには興味がある。先日のサッカーW杯をテニス目線で観ていた。テニスの試合で勝つコツは、リードしている時は緩めることなくある程度リスクを冒して攻めること、追い込まれている時はリスクを冒さずひたすら耐えながら粘ること、それと相手の弱点を早く見つけそこを攻めることだ。サッカーのコートジボアール戦では、本田が先制し日本に勢いがあったが、その後守りに入り、流れは敵方に移ってしまった。先制した後に、嵩にかかって攻めていれば結果は違っていたはずだ。ギリシャ戦では守り過ぎは修正されていた。しかし後半に吉田を前線に出したパワープレーはいただけなかった。テニスで言えばギリシャはスマッシュとハイボレーが得意だ。その相手にロブや中ロブを上げたのだから、尽く打ち返された。ここは足元への短いボールで攻めるべきだった。ドリブルの上手い斉藤みたいな選手を投入していれば結果はどうなったか分からない。三度目の正直という言葉がある。僅かな望みではあるがコロンビア戦に期待したい。

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一流の研究者vs一流の管理者

理化学研究所がまたトラブルを起こしている。理研バイオリソースセンターは国内最大の実験用生物の提供拠点だ。遺伝子組み換えマウスはiPS細胞などの再生医療研究を支える基盤になっているが、誤出荷が相次いでいるとのこと。注文とは異なる遺伝子を持ったマウスが提供され、研究の信頼性が損なわれている。国内最大の拠点がこうなのだから、小保方さんや若山教授の使ったマウスも、狙いと違った遺伝子を持ったマウスが用いられていた恐れは充分にある。一方STAP細胞の再現実験について理研はお手上げ状態になり、とうとう小保方さんの協力を求めた。STAP細胞問題の解決方法は初めから間違っていた。論文に不正部分があるかなどは些細な問題で、まずはSTAP細胞の存在の有無を立証することが先決だったのは誰が見ても明らかだ。理研はやっと解決の入口に辿り着いたようだ。STAP細胞が存在するという証明は、立証すれば良いので誰でも出来る。しかし存在しないという証明は難しい。世界中の研究者がSTAP細胞を作れなくても、それで存在しないとは言えない。存在しないことを証明出来るのは小保方さんを置いて他にいない。小保方さんが再現出来なければ、幻だったことを証明したことになる。理研の最大の問題点は、研究者が組織のマネージメントをしていることにあると思う。野依はノーベル賞学者だ。その専門性は一流に違いない。しかし一流の研究者が一流の管理者であるとは限らない。寧ろ研究に没頭してきた研究者は専門以外には疎く、管理者になること自体に無理がある。理研を立て直すには優秀なマネージメント能力を有するリーダーの採用が必要だと思う。

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参勤交代あれこれ

「超高速、参勤交代」という映画が今日封切りされたらしく、宣伝の為テレビが予告編を放映していた。地方の貧乏藩が参勤交代を終えたばかりなのに再度参勤交代を命じら、対策として経費節減の工夫を重ねて参勤交代をするという物語らしい。殿様を含めた7人が、マラソンをしながらのペーソス溢れる物語を繰り広げるようだ。この予告編を見ていて映画館に行きたいと思った、と同時に先月の京都旅行を鮮明に思い出した。京都市自然100選の伏見濠川の柳並木が見たくて十石船遊覧船に乗り込んだ。乗る前に竜馬ゆかりの寺田屋や月桂冠の大蔵記念館を訪ね、歴史が傍にあることを肌で感じた。その時は何故伏見が歴史の中心点になったのかは分からなかった。船が進むにつれ、船頭の説明が進む。伏見が栄えた理由は、京都回避にあったと言う。昔の西国の大名は、江戸に参勤交代する必要があったが、京都経由を避けたのが理由だと。京都に寄れば朝廷に参詣し多額の貢物を献上しなければならなかった。歳費軽減のため西国の大名は京都御所を避け、大阪から伏見経由で山科に出るルートを選んだとのこと。納得した。昔も今も、政治よりも経済が優先し、爪に火をともす生活こそが知恵を生む源なのだと確信した次第。

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韓国首相の目指す道

沈没事故で引責辞任した首相の後任として、パク大統領が文昌克を指名した。これが、また韓国で一騒動を起こしている。文昌克は大手全国紙の主筆をしていた言論人で、記者出身の常識のある民間人だ。韓国の改ざんされた歴史ではなく、本当の歴史を認識している親日派でもある。パク大統領が文昌克の洞察力と推進力を買い首相候補に指名したまでは良かったが、指名と同時に激変した。親日派から嫌日派に180度変質したのだ。元来親日派のパク大統領が嫌日主義を徹底させているので、韓国世論は嫌日一色。これを契機に韓国は嫌日から抜け出すチャンスではあったが、失敗したようだ。まるで戦時中の軍国主義下の日本と同じような状況だ。しかし文首相により韓国の腐った官僚主義が良い方に向かえば、一歩も二歩も前進と言えそうだ。

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三者三様の夕食

このところ卒寿を過ぎた義母の健康状態が頗る良い。一昔前はしょっちゅう海外旅行を楽しんでいたが、最近は些かきつくなり家に居ることが多くなった。ところが調子が良いので温泉にでも出かけたいと言う。そこで昨日はカミサンが義母を連れて湯河原への1泊旅行となった。勿論自分は留守番役だ。偶には一人になるのが好きなのだから。夕食は以前から楽しみにしていた焼肉屋に行くことにした。この街一番の焼肉屋らしく、出てくる肉の質が違う。ペラッペラの肉などないのだ。生まれて初めて食べたシャトーブリアンという肉はことのほか美味かった。メニューには肉の女王と書いてあったが、まさにその通りの味わいであった。最後に出てきた卵雑炊も、さっぱりとして絶品だった。食事の初めにカミサンから、無事に着き、これから懐石料理をいただくとのメールがあった。当方は絶品の焼肉を堪能するのでお互いに楽しみましょうと返信した。義母は毎日自分で食事を作っているので、久し振りの外食だ。昨日は三者三様の異なる思いで夕食の味を噛み締めたようだ。

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「怒」の連鎖

毎日日記のようにブログを書いていると、自分の意識に流れがあることを感じるようになる。今は「怒」の感情が流れているようだ。品格のない戸張、常識のない石原に続き、今日は立場を弁えぬ釜本。サッカーW杯初戦で日本がコートジボアールに負けてしまい決勝リーグ進出が極めて厳しくなった。期待していただけに非常に残念だ。しかも、その負け方が良い所一つ無く悪過ぎたので各方面からの非難が多い。かつてJリーグで名を馳せた選手たちや、番組キャスターたちのみならず、タレントたちまでもが、ザック采配やサムライブルーの選手たちに厳しい批判や要望を寄せている。最低でも決勝リーグ進出、あわよくば決勝戦進出との期待が大きかっただけに、その言動は分かるような気がする。分からないのは釜本の発言だ。釜本と言えば元日本サッカー選手の第一人者でかつ日本サッカー協会元副会長だ。少なくともザックジャパンを支援する立場にいる。釜本が文句を言えるのはザックを監督として就任させるべきかという時であって、任せた後の決戦前ではない。その釜本が「背の高いギリシャから大量得点を得るには、機動力重視で本田を外すべし」とザック采配を非難するコメントをした。ザックから見れば、後ろから鉄砲を撃たれたようなものだ。釜本はサムライブルーを撃つためのスナイパーにも見える。この4年間、日本はザックに任せたのだから、今は信じて見守るほかはない。決戦の前の雑言がザックジャパンの惑いを誘発しないことを願いたい。ザックジャパンがギリシャに勝っても負けても、サムライブルーらしい試合が出来れば自分の「怒」も終わりになるに違いない。

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内閣と1対8対1の法則

第2次安倍内閣がスタートして、早や1年半が過ぎた。この間一度も内閣改造をしていないが、全ての閣僚たちが仕事をしていたからという訳ではない。中には使命感のない閣僚もいる。その筆頭が石原環境相だろう。任命当時の主な職務は原発事故による放射能汚染対策。ところが就任早々「除染は民主の細野が手を付けたのだから俺はやらない」と暴言を吐いた。事実その後は副大臣に丸投げし現地の会議には出席せず職務放棄の状態だった。副大臣たちの努力で放射能廃棄物中間貯蔵施設の建設話が、やっと纏まりかけた矢先に顔を出し、自分の出番とばかりに「最後は金目でしょ」との失言。当人は「金で解決するとは言っていない」と弁解しているが、今までの経緯を見れば真意は明白だ。福島県民の心を逆撫でし中間貯蔵施設の建設は見通しが立たなくなってきた。日本の会社には「1対8対1の法則」というものがある。1割が稼ぎ頭で、8割が平均的、そして残りの1割がさぼり社員の比率だ。経営が順調な会社では、殆どこのような比率になるという。面白いのは、アタマの1割を外しても8対1にはならず直に1対8対1になり、反対にビリの1割を外しても1対8対1になると言われている。この法則が内閣にも当てはまるのならば、あとの1人は国交相か特命担当大臣かもしれない。

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残念な全米オープン放送

全米オープンゴルフが閉幕した。2位に8打差をつけカイマー選手が優勝した。期待の松山選手は残念ながら35位に終わった。タフなコースで選手たちは良く頑張ったと思うが、テレビ放送には違和感を覚えた。解説は青木功と丸山茂樹、ゴルフキャスターは戸張捷、実況は森下桂吉アナウンサー。青木は、現場で選手の傍から選手目線で的確な解説をしていた。例の青木節が臨場感を増幅していた。丸山は、放送席で視野広く丁寧に解説していたので好感を覚えた。PGAで勝った経験が人格の厚みを与えているように感じられた。アナウンサーもしっかり勉強していて好感が持てた。ところが違和感を覚えたのは戸張捷だ。全米オープンゴルフと言えば、世界最高のゴルフ大会。勿論携わる全ての人に世界最高のゴルフ人としての品格が求められる大会だ。この世界最高の場を放映するキャスターが、何とため口なのだ。お遊びのプロアマならばご愛嬌とも言えるが、場は全米オープン。戸張の品格の無いため口がとても耳障りで違和感と不快感をもたらした。先日ゴルフ侍見参という番組に解説者として有名な田中泰二郎が出場し品のあるゴルフをしていた。戸張はゴルフに携わる前に田中さんの爪の垢でも煎じて飲むべきだと思った。

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混合診療の拡大を

安倍政権が成長戦略の一つとして混合診療の拡大を挙げている。混合診療とは、保険診療と保険外診療を併用すること。但し政府は、法的な根拠がないにもかかわらず原則として混合診療を認めてこなかった。もし保険外診療を併用すれば、保険診療が適用されず本人が全額を負担することになる。これが現状だ。混合診療の拡大とは、保険外診療を併用しても保険診療を適用するということだ。混合診療には賛否両論が渦巻いている。拡大すると、医療格差が拡大するとか、国民皆保険制度が崩壊するとか、安全性が保てないとか、医療費増大に繋がるとか、反対意見は多い。だがこれらの意見は患者のことを考えていない。それが最大の問題だ。患者から見れば、自分の病気に効く最先端の療法があるのに、混合診療の壁に阻まれ最新治療が受けられない。外国では誰でも受けられるのに日本では誰も受けることが出来ない。せめて日本では未認可でも米国で認可されている診療は、混合診療を可能にすべきだと思う。今こそ医療の岩盤規制の風穴を広げるべき時に違いない。

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天敵の活用法

ダニと言うと、他人の稼ぎを巻き上げて生活する「社会のダニ」というイメージが湧いてくる。ダニは、実際喰われると痒くなるし、アレルギーを起こしたり、死骸はシックハウスの原因にもなる厄介な生き物だ。ところがダニの中には人様の役に立つものもいるようだ。ハウス苺の害虫であるハダニを駆除するには一般的に農薬が使われている。その農薬の代わりにチリカブリダニを散布すると、チリカブリダニがハダニを食べる。そして食べ尽くしてしまうと餓死してしまうので苺にも周辺環境への影響がない。農薬に較べコストは同程度だが作業は3分の1に減り、しかも無農薬を謳い文句に出来るメリットがあるとのこと。千葉市と千葉大がそれ以外の作物でも天敵昆虫による害虫駆除の研究開発をしているようだ。人にとって毒となる農薬は使わないに越したことはない。人工的に無理やり力尽くで捻じ曲げるより、自然の力を見直して活用することこそ、自然回帰の本道なのだろうと思う。農薬を使わない苺は誰にとっても優しい果物だ。

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録画とLIVE中継の違い

最近年の所為か朝目覚める時間が段々早くなりつつある。そのため床に就く時間をなるべく遅くするよう調節している。今朝は久し振りに目覚めが若干悪かった。必死になって起きようとしていた若い頃の朝を思い出した。床の中で何故こんなに眠いのだろうかと考えた。答えはすぐに見つかった。午前2時過ぎまでテレビを観てから風呂に入って寝た為だ。夜中のテレビは面白かった。全米オープンゴルフが始まりLIVE中継をしていた。かなりタフなコースを相手に松山選手が奮闘していた。ショットが切れ、パットが冴えていた。ハラハラドキドキしながらとうとう松山選手がホールアウトするまで見入ってしまった。レベルの高いスポーツのLIVE中継ほど、見ている者をワクワクさせるものはない。感動の度合いは、録画に較べ10倍以上はあるだろう。結果の行方は誰も知らないし、何が起きるかも分からないから臨場感抜群だ。サッカーW杯も始まった。当分は寝不足に陥りそうだ。

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ネクタイと電線

小池元環境相が「ネクタイの次は電線を取りたい」と意欲を見せているようだ。クールビズの主導で味をしめ、次は東京五輪開催を見据えパリのような電線のない見栄えのする街並みにしたいとのこと。クールビズはマスコミ受けは良いが失敗策だったと思う。ネクタイを取れば一様に涼しくなる訳ではない。テレビに映る政治家のノーネクタイ姿は、むさ苦しいし見苦しい。見ているだけで暑さが増す。いまは技術開発が進み、スーツや下着もクールなものが定着し見た目も清楚で涼やかだ。どうやら掛け声は良かったが道を間違えてしまったようだ。そして次なる電線もネクタイの轍を踏みそうな気配が有りありだ。見栄えは良くなるが金がかかる。そもそも無電線化は自民の成長戦略の議論の中で生まれたが、インフラ整備をすれば成長だとする考え方は余りにも短絡的。工事に巨額を注ぎ込めば、完成の暁には財政の苦しみが待っていることは、もう嫌と言うほど経験済みだ。無電線化自体の狙いは良い。景観も良くなるし災害にも強くなる。問題は大金をかけずに達成する方法を見つけることだ。まさに政治家としての真価が問われている。

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ウイン、ウインの関係

若者のゴルフへの関心を高めるため、ゴルフ場や練習場で20歳に限り無料サービスを始めるという。ピーク時に較べゴルフ人口は2割近く減り、売り上げは4割も減り続けてきた。最近の松山選手や女子高校生らの活躍を追い風に、巻き返そうという魂胆らしい。確かに自分が通っている練習場は、休日の午前中こそ満席の時もあるが、平日はガラガラだ。自分はリタイア組なので、当然平日にしか行かない。いつもガラガラの練習場でボールを打ちながら、設備を遊ばしているのは勿体ない、経営者は一体何を考えているのだろうと思っていた。練習場経営は、航空機や鉄道の輸送産業と同じ設備投資型産業だ。一旦設備投資をしてしまえば、あとは稼働率がものをいう。高額料金に固持して来場客を減らすより、出来るだけ低額にして設備をフル稼働した方が採算性が良くなるに決まっている。20歳に限るというやり方は及び腰過ぎる。平日は年齢無制限かつ価格破壊的料金で取り組めば、ゴルフ人口の底上げは間違いない。経営者もウイン、利用者もウインの関係を目指すべきだと思う。

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医者の不養生

禁煙外来を設置している銚子市立病院が、設置基準に違反して敷地内に喫煙所を設けていたことがバレて診療報酬を国に返還するとのこと。銚子市立病院と言えば、元は銚子市立総合病院で医師不足に陥り経営が破綻して一度閉鎖された病院だ。その後再建の為スッタモンダがあり、市長のリコール騒ぎまであったことで有名だ。地方の中核病院として必要とのことで、やっと数年前に再建した矢先。まさか再建にホッとして一服していた訳ではあるまい。以前京都の鴨川縁を歩いていた時大勢の人が集まっている所に出くわした。京都府立医大の裏門の外で白衣の人達が喫煙していたのだ。テレビの「アリスの棘」に登場する岩城滉一扮する磐台教授も医者のくせに常に煙を燻らせていた。タバコは嗜好品といえども最も寿命を短くする因子の一つであることが現在では確定している。「環境リスク学:中西準子:日本評論社」によると、種類の違うリスクを損失余命という尺度で統一的に比較評価出来るようになったとのこと。そのデータを見るとタバコが断トツの1位だ。医者はタバコの害を熟知しているはずだ。まさに医者の不養生とはこういうことを言うのだろう。嘆かわしい限りだ。

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タラレバを成敗出来れば

今日は今年3回目のゴルフに行ってきた。何回も行くチャンスはあったのだが、腰痛とか大雨とかに阻まれ月一の機会を逃していた。梅雨に入り愚図ついた天気が続き、大雨ならばキャンセルは必至だった。前日一緒に行く若い女性から「晴れ女の底力を証明させていただきます」というハートマーク付きのメールを貰った。小雨を覚悟していたが、何と今朝はその底力の通り晴れになった。ゴルフ場でも殆んど降られず無風の絶好なゴルフ日和りだった。実力を発揮するチャンスでもある。今は100切りが目標だ。練習も積んで理論にも精通している。今の実力で100切りは間違いないと思っている。ところが、意地悪な神様はいるものだ。一つのバンカーで5つも叩き11となり、2球続けてOBを出したロングホールも11。100切りは望むべくもない。ゴルフにタラレバは無しと言うが、心の中ではタラレバのオンパレードだった。こうなれば、開き直ってタラレバという怪獣をやっつけようと思う。じきにタラレバを成敗出来そうな気がしてきた。

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美味しいお客さん

薬は基本的には毒だから、飲まないに越したことはないと思っている。だが止むに止まれず服用するケースもある。30年近く前痛風に罹り、それ以来再発しないようにと尿酸の薬を飲んでいる。凄く痛い思いをしたので欠かさず飲んでいるが、尿酸値も下がってきたのでそろそろ止めようかと思っている。血圧は遺伝の所為か若い頃から高い。仕事のストレスが最高潮に達した頃の40代に170を超えたので、降圧剤の服用を始めた。リタイヤした今は一番弱い薬を飲んでいて、140を切る程度に収まってきたので、これも止めようと思っている。また総コレステロールが高いからと言われ、薬を飲んだが気分が悪くなり辞退したこともある。どう見ても典型的な現代病人間なのだ。ところが、世間の風潮が変わってきたようだ。血圧は147までが正常だと言う。「なにをどれだけ食べたらよいか:柴田博;ゴルフダイジェスト社」によると、コレステロールに善悪などなく、日本人はコレステロールが高いほど寿命が延びると言う。自分にとって風は追い風だ。服用を止めるチャンスだ。主治医に相談して、まず試しに1か月だけ降圧剤を止めることにした。その結果、血圧そのものもは変わらないが、時々動悸が激しくなり服用している方が楽になることが分かった。主治医に状況を報告し服用を続けることにした。尿酸は止めると再発する恐れはありますよと脅され、続けることにした。つくづく思う。自分は内科医の美味しいお客さんなのだと。

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土曜日の楽しみ

今日は土曜日。最近土曜日が来ることを楽しみにしている理由が2つある。一つはアルコール。現役時代はたとえ病気になっても絶対欠かさなかった晩酌だが、リタイヤと共に平日は飲まず週休4~5日に変えた。だから、お酒が飲める土日が来るのを楽しみにしている。もう一つの楽しみは、日経夕刊の「あすへの話題」というコラム。土曜日は作詞家の阿木燿子さんが執筆している。このコラムで阿木さんが書く対象は、極日常的で些細な出来事なので、内容が大きいとか深い訳ではない。一言で言うと、繊細なのだ。今日の話題は、加齢で転んだという内容。なんて事はない内容だ。自分も転びそうになったこと、転んだこと、色々経験はある。凄いの思うのはその文章力で、更に凄いと思うのは分析力と解決力。転ぶのは加齢の所為だが、転んだことを加齢の所為にする自分が悔しく癪だと言う。心情を表す的確な表現だ。今後転ばないために何をするかは書いていない。書いていないが何かをするのは間違いない。直接的な表現はしないが、行間で表現出来るところが文章の達人と言われる所以なのだろう。

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無かったものを作る技術

長年化学の仕事に従事してきたので「結晶」といえば斜方晶とか六方晶とか正方晶という用語と、六角柱とか立方体の形状を思い浮かべる。今までに球形の結晶があるなど聞いたこともない。ところが、芦田大阪大学教授らが世界で初めて球形の結晶を作ることに成功したとのこと。酸化亜鉛の結晶は通常直方体や六角柱などの形をとる。だが酸化亜鉛を超流動ヘリウムの中に入れレーザーで溶かすと、液体になった酸化亜鉛は球状になり周囲がヘリウムが覆うため球形のまま固体化するようだ。セレン化亜鉛でも成功しており真球単結晶を作る一般的な手法になり得るという。球形の結晶が出来ればその用途は無限に広がりそうだ。全く新しい応用分野が拓けるに違いない。まさに科学・産業の基盤技術となり得る可能性は大なのだから、国の更なる支援体制を望みたいものだ。

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総論賛成各論反対

総論賛成各論反対は、何時の世でも何処にでもある。G7も然り。ロシアのウクライナ編入や中国の東・南シナ海進出に対し、国際法違反との声を上げた。ロシアに対して1か月の猶予期間に改善しなければ制裁を検討すると言い、中国に対しては国際法の遵守を訴えた。ここまでが総論で7か国は意見が一致した。ところが制裁案については玉虫色に変わってしまう。オバマはシリアの尻拭いをしてもらった手前プーチンに対し強くは言えず、1か月後を見ろと先延ばし。メルケルはロシアのエネルギー頼りなのでオッカナビックリ。オランドはロシアに兵器を売っているのでムニャムニャ。制裁の強化については明らかに反対している様子がバレバレだ。中国に対しても欧州諸国は中国との経済関係強化を望んでいるので、名指しを避け腫物を触るようだ。昔のサミットは強かった。それがG20まで広がったものの新興国が失速しG7に戻ったが、昔の面影は既にない。最早近所のご隠居さんの寄合会議に成り下がってしまったようだ。G7も国連も機能しない混沌の世界に漂流し始めている。G7はロシアを外すのではなく、ロシアと中国を引き込んでG9を開催し喧々諤々と議論を重ね解決の道を模索すべきだと思う。

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梅雨入りかもね

気象庁は中国、近畿、東海地方が梅雨入りしたとみられると発表した。関東も気温が下がり曇り空になってきた。ところが天気図を見ると梅雨前線が見当たらない。本当に梅雨入りしたのだろうか。いま日本の上空では偏西風が蛇行している。そのため低気圧が西日本に停滞し長雨になり、反対に北海道では猛暑が続いている。偏西風の移動は遅いが、ずっと居座る訳ではない。少しずつ東に移動している。あと2、3日もすれば九州から晴れてくるに違いない。そこで梅雨の定義が気になった。気象庁はどのように梅雨入りを判断しているのだろうかと思い調べてみた。梅雨とは、晩春から夏にかけての長雨、とある。だからこの時期に雨が数日間続けば梅雨だと、言おうとすれば言えるかもしれない。更に梅雨入りとは予報なので当たるか当たらないかは別のようだ。天気予報を見る人は、実際に天候がどうなるのかを知りたいために見ている。だが気象庁の発表は知りたい人の要望には応えていない。ただ機械仕掛け的に、かつ季節の挨拶として「梅雨入りかもね」と発表しているに過ぎないようだ。言葉遊びのような天気予報は必要ない。惑わすだけの情報は雑音だから流さない方が良い。

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青と白と黄の違い

サッカー日本代表と言えばサムライブルーという愛称が定着している。日本代表は発足以来何故か青色をチームカラーにしている。ホームは上が青で下が白、アウエーでは上が白で下が青が定番だった。青は強い時は、正確性や力強さを感じさせたが、弱い時は、積極性に欠け心までもブルーにさせる色だ。白は弱々しさを感じさせる。一時ベージュもあったが戦う気迫が感じられず最悪の色だった。今日のコスタリカ戦は素晴らしかった。格上のコスタリカに対し3-1で勝った。試合内容も良かった。選手一人ひとりが生き生きとして躍動感があった。テレビを観ていて、何故選手は溌剌としてプレーしているのだろうかと考えた。要因は色々あるだろうが、自分は黄色のユニフォームの所為だと思う。黄色は選手の存在が引き立つ。選手から見て仲間の位置を俯瞰し易い。気持ちも明るく軽くなるはずだ。ポジティブな気持ちも生まれる。日本代表が初めて採用した黄色のユニフォームはW杯で幸運をもたらすに違いない。ゲンを担いで全試合を黄色で戦うことを願いたい。

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一流と二流の違い

遂に松山選手がPGAツアーで優勝した。しかも準メジャー級のメモリアルトーナメントでだ。圧巻は18番ホール第2打。1打ビハインドの中で1.5mにピタッとピンに寄せバーディを取り追いついた。劣悪は第1打。ミスショットに腹を立てドライバーを地面に叩きつけ折ってしまった。松山選手は探究心が旺盛で黙々として技を取り込んでいくタイプなので確実に成長している。だが全英オープンではスロープレーでペナルティを取られ、グリーンをパターで傷付けポールターから馬鹿呼ばわりされ、デービス・ラブⅢにはレプレイスの場所が違うと咎められたりと散々だ。マナーは相当未完成領域にある。要は意識が内に集中する反面周りが見えないようだ。精神集中と周辺配慮の両立は難しい。鶏が先か卵が先かと言えば、普通は配慮が先だ。だが世界のトップを目指すには、精神集中が先でなければならないのかもしれない。そこが一流と二流の違いなのかもしれない。名実ともに超一流になるには精神集中以上の周辺配慮が求められる。松山選手が超一流選手になることを願いたいものだ。

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国産と中国産の違い

日経夕刊に「国産線香花火人気が再点灯」という記事が載っていた。夏になると孫たちと庭で花火を楽しむことが多い。ところが最近の線香花火はショボい。綺麗に花が咲かないし、火玉がすぐに落ちてしまう。それに較べ自分が子供の頃の線香花火は、シャカシャカシャカと威勢よく大きな花が咲き、その美しさに子供ながら感動したものだ。記事によると、線香花火は江戸時代から伝わる日本の技術だったが、1980年以降安価な中国品に圧され殆んど姿を消してしまったとのこと。その一時途絶えかけた国産線香花火が高級品として復活しているという内容だった。一度で良いから孫たちに感動出来る本物の線香花火を見せたいものだと思う。中国産線香花火で連想したのが、いまどきの政局だ。維新が橋下と石原の2つに分かれた。元々水と油だから別れて当然だ。そして橋下が主張の異なる結いと組もうとしている。挙げ句の果て、橋下は民主も分かれろと再編を促している。野党は政治家の椅子取りゲームと化し、肝心の国民は不在だ。主義主張の異なる者同士がくっ付いたり離れたりで、まるで中国産線香花火のように見える。パッと咲いてもすぐに火玉が落ちることは目に見えている。一度で良いから純国産の政局という花火を見たいものだと思うのだが。

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