2018年2月

人生のパートナー

苦節七年、ようやくゴルフの100切りが出来た。会社勤めをしていた昔、何も練習せずにお付合いで時々コンペに出ていた。スコアは110~120位だったと思う。だが40歳の頃、ゴルフに興味を覚えた。練習場にも行き出した。年々スコアは小さくなり、年平均102になり、時々100を切るようになった。だが、その後リバースピボットの癖がついてしまいスコアは急落。いつの間にかゴルフを止めてしまった。60歳を過ぎてから、若い女の子に誘われたのをきっかけに再びゴルフを始めた。当初は120をオーバーするほど酷かった。本やDVDで勉強した。でも、すぐに上手くなる訳ではない。練習場では90台のレベルだと思うのだが、ゴルフ場に行くと上手くいかない。ここ1、2年は100と110の間を彷徨っていた。兎に角100を切ることが目標だった。今日のゴルフは、出だしの3ホールで8オーバーとなり最悪の出足。ハーフ60超を覚悟した。ところが、4ホール目から変わった。自分のフォームを一切気にしないことにした。顎を引いて、クラブをサッと上げサッと下ろすことだけを心掛けた。結果は様変わり。ボールを芯で捉える確率がグンと上がり、曲がりも減った。結局パーが4つ、ボギーが9つ、OBが2つで、スコアは95。苦節七年、ようやくゴルフの100切りが出来た。何か憑き物が落ちたような気がした。家に帰るとカミサンが一緒に喜んでくれた。カミサンは「記念に明日は外でディナーを」と言う。カミサンの喜び様が意外で、やはりこの人は人生のパートナーなのだなと実感した次第。

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財務相の評価

働き方法案に関し野党が取り下げ要求したことに対し、麻生財務相が「未提出の法案を取り下げろというのは理解しがたい」と言ったとか。間違ったデータを元にして作られた法案なのだから、本来提出すべきものではない。それでも強引に提出すると言っているから、未提出であろうと取り下げさせるのが世間の常識というものだ。麻生の発言は極めて非常識なものが多い。数年前ナチスを礼賛し世界中から批判された。森友問題で8億円をディスカウントした佐川国税庁長官が、会見もせずに雲隠れしている。麻生は「佐川は十分に職責を果たしている」と擁護し、反発した納税者デモについて「少々、普通じゃない」と小バカにし納税者を激高させた。ペジーコンピューティングの脱税、助成金詐欺事件では、麻生と親しいレイプ犯として疑われている元TBS部長と麻生が陰にいると噂されている。これも税金の横流しだ。次期日銀総裁の選定に敗れて「日銀総裁の資質は英語力と国会答弁と体力だ」と毒づく。急激な円高になったが「特別に介入しなければいけないほど急激な円高でない」とコメントし、更なる円高を招いた。こんな大臣が戦後最長の在任期間を更新した。麻生曰く「長くやりゃいいってもんでもない」と。その通りだ。このコメントだけは極めて正しい。有言実行すべきだろう。では麻生の財務相としての実績はどうだったのだろうか。消費税の10%への引き上げを2度延期し、財政再建目標まで延期した。財務省からみれば資質に欠け不名誉で頼りがいの無い財務相と言えそうだ。

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棚から赤いサイロ?

赤いサイロがふるさと納税返礼品になったという。赤いサイロって何だろうと思った人は、平昌五輪の女子カーリングを観ていない人。自分は観ていたが「赤いサイロ」は知らなかった。だから「赤いサイロ」を知らない人は沢山いるはずだ。カーリングは見かけ以上に体力を使うスポーツと言われている。モグモグタイムがある。男子はスポーツ飲料だが、女子はお菓子など種類は豊富。その中で目立つのが「赤いサイロ」だ。「赤いサイロ」とは、チーズケーキ。画面で赤いものを食べているのはイチゴで、赤いサイロは赤ではない黄色のケーキ。北見市の菓子店「清月」が製造している。だが「赤い」の意味は不明のようだ。サイロの外壁のレンガが赤いところから名付けられたのかもしれない。銅メダルを獲得した女子カーリングの本拠地は北海道の北見市常呂町。地元出身の選手らが期せずして盛り上げた。そして、赤いサイロがふるさと納税返礼品になった。今では注文が殺到し、ネット通販などでの受注がストップするほどの盛況だとか。肝心の女子カーリングは、3位決定戦の最終回で、敗退寸前の状況下で英国の失投により、銅メダルを拾った。まさに女子カーリングは「棚からぼた餅」いや「棚から赤いサイロ」であったようだ。

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文化の違いって

自分は韓国を好きでも嫌いでもない。でも、韓国は日本が嫌いで、日本はその反動で韓国が嫌いな人が多いということだろうと認識している。韓国と日本は、一見良く似ている。だが、文化も考え方も全く違う人種だと思う。世界の人から見れば、同じアジアの顔つきで、同じ振る舞いをするのだから同じように見えるかも知れない。でも、全く違う。最も違うのは、日本人は相手を慈しみ、韓国人は自分を主張することだと思う。自分は、これが日本人の長所と思っているが、韓国はそれが間違っていると思っていることに問題がありそうだ。よく日本と韓国の違いは、農耕民族か狩猟民族にあると言われている。農耕には皆の一致団結が必要不可欠であるし、狩猟には個人として優れた的を射る能力が必要だ。概して日本は団体戦が得意で、韓国は個人戦が得意。平昌五輪でも、チームワークがものを言うパシュートで日本チームが金メダルを獲得した。一方で、韓国は個々の能力で勝負する女子ゴルフやアーチェリーでは世界ダントツだ。パシュートで韓国チームは、遅れを取った仲間を置き去りにした。韓国内でも批判が出た。置き去りにした本人はマスコミに謝ったものの、遅れた人に対しては謝っていない。でも、それを突くのは日本のマスコミ。一見見識がありそうなマスコミが、文化の違いを考えもせずに日本流のものの見方で非難する。おかしいと思う。五輪は地球上の各国が集い競い合う場だ。ただ単に競い合う前に、各国の文化の違いを理解する場であると思うのだが。

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クライシスアクターって

銃乱射を生き残った高校生たちに全米から誹謗中傷の嵐だとか。考えようによっては、日本と米国の文化の違いは面白い。桂米丸の落語で、ノコギリもリヤカーも、日本では引くが米国では押す。鉛筆で間違えた字を書いた時、日本人は書いてから消しゴムで消すが、米国人は書く前に消す、という落ちを聴いたことがある。そんな落ちを思い起こさせるのが、乱射事件後の米国民の対応だと思う。事件後、多くの高校生が銃規制強化を訴え、その運動が全米に広がっている。ここまでは日本と同じだ。ところが、その反動は全く違う。極右支持者は、17人が殺された高校の生徒たちを「雇われた役者」「偽物の生徒」と攻撃している。この生徒たちは銃規制という政治目的を達成するために雇われ、犠牲者の役を演じる偽物「クライシスアクター」だと攻撃している。ロシア疑惑の渦中にいるドナルドの長男も「いいね」と投稿しているから、大統領も「いいね」という気持ちなのだろう。日本の常識から考えて、17人もの仲間を殺された高校生の訴えを、クライシスアクターなどと言えるはずがない。いや、世界の常識で考えても、クライシスアクターなどと言えるはずがない。米国で幅を利かせている極右は狂っているとしか言い様がない。その行為は、まさに米丸の「書く前に消す」ように映って見える。

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半端じゃないホンダイズム

空のホンダが絶好調だ。小型ジェット機市場で、あのセスナ・サイテーションM2を抑え世界一のシェアを達成したとのこと。ホンダが小型ジェット機を作っていたことは知っていた。だが、バイクの次に自動車を作り始めた会社が、小型ジェット機を作るのは余りにもギャップがあり過ぎて、所詮不可能な挑戦だと思っていた。だからこのニュースにはマジに驚いた。ホンダジェットは自社製のジェットエンジンを開発し、エンジンを主翼の上に配置することにより、クラス最高水準の最高速度、燃費性能、静粛性や7人乗りの室内サイズを実現したとのこと。更に驚いたことがある。開発を開始したのが1986年で受注を開始したのが2006年で、この間30年間も売上げはゼロだという。事業化を前提としない研究目的とはいうが、この期間の長さは半端じゃない。1機5億2千万円のジェット機を2017年は43機売ったから、売上げは224億円だが、営業損益は300億円の赤字だという。ビジネスとして軌道に乗せるには、まだまだ苦難の道が続きそうだ。でもエアタクシー会社から16機受注し、未来は明るそうだ。それにしても、創業世代から続くホンダ流の我慢の新事業育成法には驚嘆させられる。スケールのバカデカイ会社だと思う。「いつかは空へ」という夢を実現した今、創業者本田宗一郎は満足な顔をして天国から見守っていることだろう。

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日経の針小棒大な記事

米国の高校で生徒ら17人が死亡する銃乱射事件がまた発生した。それに対するトランプ大統領の報道が新聞社によって異なっている。読売は「トランプ氏、教員の銃所持を検討…安全強化策」で、朝日は「教師の武装化、学校での大量殺人防止につながる=トランプ米大統領」で、日経は「トランプ氏、銃規制に前向き」の見出し。記事のネタは遺族や在校生とトランプの面会での会談内容で同じ出所なのに、読売と朝日は「教師に銃を所持させる」と報道し、日経は「銃規制に前向き」と真逆の内容だ。各紙を読むとトランプの言動が分かってくる。トランプは「学校が銃の持ち込み禁止区域となっていることが問題で、警察が現場に到着するまでの間に被害が拡大する。銃の扱いに精通した教師が学校にいれば、襲撃をかなり早く鎮圧出来るだろう。銃購入者の身元確認などの対策を強化する」と言っている。トランプは銃器協会から多額の寄付を受けていて、元来銃規制には消極的だ。トランプは、一応身元確認などは強化するが、銃には銃で対抗することが銃を制することになると主張している。そこには銃規制に前向きなものは無い。「一応身元確認などは強化する」をもって「銃規制に前向き」とするのは針小棒大というもの。誰がどう見ても日経の見出しは間違っているとしか言い様がない。日経は事実をありのままに伝えるという新聞の使命を忘れてしまったのかもしれない。

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ツーバイフォーの酬い

どうやら我が家の隣の戸建て住宅建築現場で異常事態が発生しているようだ。昨年10月に着工1週間違いで2棟の工事が始まった。最初に着工した家は完成し既に人が住み始めたが、1週間遅れで建て始めた家は途中で工事が止まり、未だにタイベックが張られたままで外装パネルも無い姿なのだ。ハウスメーカーは伊藤忠のイトーピアホーム。ツーバイフォー工法だ。「隣の庭の借景が住宅に」にも書いたが、ツーバイフォーは工法が標準化されているので、大工の技量に影響されずに、品質が安定した家を作ることが出来るなどのメリットがあると言われている。しかも一人の大工が1階の床を張り、1階の壁を立て、2階の床を張り、2階の壁を立て、そして屋根をふく。大工一人で家を建てられることに感心した。だが、建築中に違和感を覚えたことがある。ツーバイフォーは釘打ちの塊だ。滅多矢鱈と釘を打つ。最初の家では、その釘打ちのリズムが心地よかった。如何にも順調に進んでいるよと、言うように聞こえた。ところが、1週間遅れの家のリズムは全く違う。釘打ちにリズムが無い。それだけで不快に感じる。それを追い討ちするように、釘打ちの間にパネルの位置を修正しているような、不規則で耳障りな木槌の音が入ってくる。多分入居してから、クレームのつく物件なのだろうとは感じていた。ところが、この2か月間工事がストップしてしまった。恐らく建築主からクレームがついたのだろう。あくまで推測ではあるが、1週間遅れの家は骨格そのものが歪んでいたのではないかと思う。そう考えると全ての異常に納得がいく。もし自分の推測が正しければ、イトーピアホームは建築主に全面降伏し、その要望に応えるべきだと思う。でもイトーピアホームは、今それしない。だから長らくタイベック張りなのだろう。大工に丸投げし、品質管理を怠った報いなのかもしれない。振り返って、我々一般庶民は、ツーバイフォーは品質が安定しているなどというウリなど信じてはいけないということのようだ。

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サービス残業促進法案なのか

国会が働き方改革法案の大元となるデータが間違っていたことで揉めている。働き方改革とは、働き方を変えることによって労働生産性を上げようというもの。労働生産性=GDP÷(就業者数×労働時間)だから、労働生産性を上げるには、GDPを増やすか、就業者数を減らすか、労働時間を減らせば良い。だが、GDPはアベノミクスでも一向に増える様子は無い。有効な成長戦略を打ち出せないのだから、安倍政権では手の打ちようが無い。就業者数は減らせないから、労働時間を如何に短縮するかしか方法が無い。その労働時間を減らすために捻り出したのが、今問題になっている裁量労働制だ。裁量労働制とは、残業時間を規制し、成果だけを求める制度だ。極めて有能な人であれば、短時間で仕事を熟して、後の時間は自分の自由だ。だが、そんな人は稀だ。安倍首相は「裁量労働制の下で働く人の方が一般労働者よりも労働時間が短い」と言っていたが、間違いだと訂正した。実際は、裁量労働制にすると、実残業時間が増えるのだ。安倍はデータの間違いを認めたものの、再調査はしないし、法案は通すと訳の分からない主張をしている。要するに、裁量労働制を導入すれば、実残業時間が増え働く人の負担は増すが、見かけの残業時間は減ることになる。言い方を変えれば、サービス残業をしろ、ブラック企業になれと言っているようなもの。裁量労働制は一流企業の管理職か自由業的な仕事の人に限定すべきだ。果たして野党は一丸となってこの法案を阻止することが出来るだろうか。働く人も、今声をあげないと後で後悔することになるはずだ。

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青学あれこれ

ロンドンブーツの田村淳が青山学院の全学部で不合格したことが発表された。自分の立場を考えず受験した勇気には「44歳の挑戦」で賞賛した。でも、淳が合格出来なかったことに、残念とも思わないし不幸とも思わない。そもそも青学は難しい。高校時代に偏差値32の淳がいくら短期間で勉強しようが合格するは無理。結果は初めから分かっていた。淳は挑戦を発表した以後、勉強はしていたようだ。だが、いつも通りのタレント生活も送っている。そんな行動が結果を物語っていると思う。一方で青学はロンブー淳が不合格になれば良いと思っていたようだ。こんな奴が合格すれば思いつきで受かる大学と軽く見られるという噂が流れていた。見方は異なるが自分は、結果として不合格となったとしても幸いだと思う。人生にとって挑戦することは何かを得るものだから。身近に青学の3年生がいる。高校の学業成績は良かった。それで青学の推薦入学になった。でも、当時の母親はもっと上、上智はと高望みしていた。でも母親の望みは叶わず青学に。そして、月日が経ち青学3年目となり、本人は学業についていけず、退学を考えていると言う。これこそ悲劇だ。だが本人の能力が劣っている訳ではない。理由は単に分からないことを分かるまで勉強しないから。教科書の1頁から勉強し直せば、今なら間に合うはずだ。果たして今も学業を続けているだろうか。

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浄化されない日本の政治

森友学園へ8億円もディスカウントした国有地売却問題の真相が明らかになり、当時の担当責任者である佐川国税長官の国会答弁は虚偽だったと追求されている。本人は長官就任以来一度も顔をみせず逃げ回っている。野党の追及に対し、上司の麻生財務相は「適材適所で国税庁長官としての職務を適切に行っている。確定申告間近の徴税業務についても現場に支障は無い」と開き直った。だが、麻生の答弁には間違いが二つある。一つは、佐川が職務を適切に行っていると答えたこと。野党は佐川の国務長官としての力量を問うた訳ではない。税金を無駄遣いした者が国務長官として適任かと資質を問うているのだ。賢い麻生は質問をはぐらかし、無能な野党は見事にはぐらかされた。バカな野党ははぐかせられたが、賢明な国民は騙されていない。もう一つは、徴税業務に支障が無いと答えたこと。確定申告は2月16日から始まる。申告前に温和しくしても、申告が始まれば納税者の抗議は激しくなるに決まっている。事実16日の国税庁前は抗議デモで溢れかえった。全国の税務署でも抗議をする人が絶え間なかった。野党は今再び同じ質問を麻生にぶつけるべきだと思う。これを二枚腰という。敵はさる者引っ掻く者。尋常では落ちない。されば、野党は手を替え品を替え、二枚腰とか三枚腰と言われようが、問題を追及し事実を明白にすることしか残された道は無い。でも現実は、今の野党は一応追求したから結果はどうあれ終わり、なのだ。情けない。この一連の騒動で、日本の政治は絶対浄化されるはずがないと確信した次第。極めて残念。

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羽生が勝ち羽生が敗れた日

今日は羽生・羽生デーだった。今日は平昌五輪の男子フィギュアスケート・フリーの日だ。SPをトップで通過した羽生に金の期待が集まっている。自分はスケートとは関係なくテニスに行った。午後1時頃を過ぎると、テニスハウスの2階から「そろそろ始まるよ」との声。皆が2階のテレビの前に集まった。そして羽生の演技が始まった。皆固唾を呑んでいる。中にはお祈りする者もいる。羽生は少し乱れそうになったが、これといったミスはなく、素晴らしい演技だった。続くフェルナンデスが少しミスを犯し、宇野も初っぱなに転けた。果たして、羽生は金を獲れるだろうか。皆の神経が一点に集中した。そして羽生が金を獲った。何とテニスハウスの2階で拍手が鳴り止まない。これぞパブリックビューイングの楽しみなのだろう。臨場感とはこういうことなのだろうと初めて知った。一方、臨場感を味あう事無く驚異的な感動を得たものもある。佐藤名人を倒して朝日杯準決勝戦に進んだあの将棋の藤井五段が、羽生竜王を下し、決勝戦に進んだとのニュース。更に決勝戦で広瀬八段を倒し優勝し何と六段を手に入れた。史上最年少の快挙だ。相撲に例えれば、十両に上がったばかりの力士が、大横綱の二人と大関を破って優勝したようなもの。金メダルを獲ったフィギュアの羽生も凄いが、朝日杯を制した将棋の藤井五段も凄い。二人の快挙は間違いなく日本中を明るくしたし力を与えた。

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法解釈の不思議

外国人観光客の急増に対応するため特区で民泊が認められていたが、昨年住宅宿泊事業法が成立し今年の6月から全国的に民泊が可能になる。民泊は外国人に好評な面もあるが、騒音、ゴミなどのマナー違反で住民トラブルを発生する面もある。自分はマンション管理士の資格を持っているので、マンションにおける民泊対策が気になった。殆どのマンションは国交省の標準管理規約通りの管理規約を作っている。管理規約とはそのマンションの法律といえる。その管理規約には「専有部分の用途に関し、区分所有者はその専有部分を専ら住宅として使用するものとし、他の用途に供してはならない」と規定されている。住宅用マンションを店にしたり塾を開いたり、ましてやホテルにしてはいけないということだ。だから住宅宿泊事業法がマンションにも及ぶとは認識していなかった。ところが、この法のガイドラインでは、管理規約に民泊禁止の条文が無ければ民泊を認めることにするという。と言うことは、民泊が認められるならば店でも塾でも何に使おうが良いのかという問題に発展する。でも国交省は何も答えていない。片手落ちだ。本来であれば、条文に「民泊はその限りでは無い」と付け加えれば民泊が可能になるとすべきものだ。軍隊の保持を禁止する明文化された憲法が有りながら、解釈次第で自衛隊が合憲と見なされる。この管理規約も「住宅以外の用途に供してはならない」という条文が「民泊に供しても良い」と曲解される。法律とは不思議なものだ。白を黒と言えるのが法律の真骨頂なのかもしれない。おー、コワッ!

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面白い五輪の場外戦

どうなる?下町ボブスレー。無償提供の日本製そり「下町ボブスレー」を平昌五輪で使用する契約していたジャマイカが、大会直前に翻意し、ラトビア製そりに変更すると言い出した。ところが、ジャマイカのコーチが辞任し、コーチ所有のラトビア製そりを使わせないという。さて、ジャマイカの運命はどうなるのだろうか?「下町ボブスレー」の開発経緯は面白い。まず大田区の小さな町工場が中心となり、大田区産業振興の一環として始まった。安倍首相の「世界一の国産ボブスレーを目指そう」との掛け声で計画が一気に動き出した。中小企業庁のJAPANブランド育成支援事業に採択され、支援に名乗りを上げるスポンサーも相次ぐ。首相の鶴の一声で一気に国家事業になった。だが、ボブスレー作りはそう甘くはない。米国ではBMWが、伊ではフェラーリがバックアップしている。高度な技術が必要だ。日本では東レの炭素繊維材料技術や東京大学の設計技術が協力している。だが、ソチでも平昌五輪でも、日本チームは下町ボブスレーではなくラトビア製を採用。下町ボブスレーは仕方なくジャマイカに無償提供をすることに。しかし、昨年末のドイツ大会に物流ストの影響で下町ボブスレーが届かず、ジャマイカはラトビア製に乗り換え好成績を収めた。更に1月に入り、下町ボブスレーは機体検査で2回も不合格。ジャマイカは突如下町ボブスレーは使わないと一方的に連絡。下町ボブスレーはジャマイカに損害賠償を請求する騒ぎに。ところが、ジャマイカはラトビア製を使うことが出来なくなった。辞任したコーチが自分の所有物だから使わせないと主張したからだ。下町ボブスレーは今、平昌でジャマイカ支援のため待機している。さて、この続きはどうなるのだろうか。まるで、池井戸潤の小説を彷彿とさせる。事実は小説よりも奇なりということか。五輪は競技だけでなく場外戦も面白い。

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我が家のダイヤモンド富士

数日前から今日の日を迎えるのが楽しみだった。今日が14日のバレンタインデーだからではない。夕陽が日を重ねる毎に南西から西南西の空に移動している。もうすぐ目的の方角である西南西に夕陽が沈むようになる。それが楽しみだった。昨日は良く晴れていて我が家からビルの谷間に富士山の頂上部分を見ることが出来た。昨日の太陽は富士山頂の左側の出っ張りの僅か左側に沈んだ。今日は富士山頂のど真ん中に沈むはずだ。楽しみにしていたのは「我が家のダイヤモンド富士」。ところが、今日の夕方は微かに霞んでいる。太陽の形は見えるが、富士山頂は見えない。沈み行く明るい夕陽を凝視していると目がおかしくなった。それでも我慢。午後5時10分に太陽は富士山頂の凹んだ部分に収まったはずだ。今日の富士山頂は見えないのだから「収まったはず」としか言い様がない。今年の冬の「我が家のダイヤモンド富士」は不完全ではあったが、意外と満足した。何故なら、心の中では富士山頂も見えていたからだ。夏に西から戻る「我が家のダイヤモンド富士」も楽しみにしたい。

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2,558日目のブログ

このブログを書き始めて今日で8年目に突入した。毎日書き続けてきたので2,558日目になる。思い起こせば初日は2011年2月13日で表題は「ブログスタート」だった。「アラブの春」でエジプトのムバラク大統領辞任報道の翌日だった。そこでこのブログを通し2011年を振り返ってみた。何と言ってもこの年の最大の出来事は東日本大震災だ。福島原発がメルトダウンし、放射能汚染を恐れ、原発の安全神話が崩壊し、エリアメールが頻発し、日本地震学会は地震予測は不可能と敗北宣言し、杜撰な計画停電には閉口した。大相撲は今と同じように揉めており八百長で20数名が追放された。政界では民主党政権が迷走に迷走を重ね、ダメの烙印を押されて2度と浮上することは無くなった。テレビはアナログ放送が終了しデジタルの時代に突入した。トキと共生する佐渡の里山が世界農業遺産に登録された。夕張市に30歳の全国最年少市長が誕生した。中国高速鉄道の事故では、現場検証もせずに壊れた車体を土に埋めてしまいすぐに開通させたことに唖然とさせられた。米国ではシャトル計画が終了し、今後米国から宇宙に行く手段は無くなった。焼肉家えびすの食中毒事件がきっかけとなり焼肉屋からユッケが消えた。自分の重大出来事は眼の手術。縦の線が揺らいで見える。加齢黄斑変性かと思い眼科に行くと網膜上皮の引きつりとのこと。眼球に3カ所穴を開けて上皮を剥がし、再び貼り付ける手術をした。自分にとっては人生最大の大手術だった。過去のブログを読み返すことは余り無い。読み返すと当時のことが、鮮やかに蘇ってくる。読み返しも偶には良いものだ。

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デブは更に太り、ヤセは更に痩せるが

今日の日経1面トップは「ITビッグ5若い企業のむ」で普段の記事とは毛色が変わっていた。米国では開業率が最低水準に低迷しているとのこと。米株式市場ではグーグル、マイクロソフト、アップル、フェイスブック、アマゾンが時価総額の上位5位を占めている。このビッグ5が若い企業を次々と買収・吸収しているからだという。技術革新が企業の新陳代謝を促し経済の活力を生むはずなのに、ビッグ5がその芽を摘み取ってしまえば、デブは更に太り、ヤセは更に痩せてしまう。悪循環だと思う。更に、ビッグ5は違法な節税が得意という問題もある。例えばアマゾンの場合。アマゾンはタックスヘイブンを利用している。全世界で得た利益をタックスヘイブンに移す。アマゾンは納税額の半分をアメリカに納めている。でも、1兆円を超える利益を上げながら300億円程度しか払っていない。しかも、日本では税金を払っていない。日本の子会社はアマゾン本社から販売業務を委託されているという形だからという理屈だ。でも、この理屈は変だ。トヨタは米国で売上げに見合う税金を払っている。何故アマゾンは日本で払わなくて済むのだろう。答えは極めて簡単だ。日本より米国の政府が強いから。河野外相はユニークで豪腕だ。是非とも、このねじ曲がった体制を是正してほしいと思う。本質を正すことこそ、政治家の務めだし誇りある行動だと思う。頑張れ、るか?

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隠蔽体質の証明

沈黙を貫いてきた貴乃花親方の反撃が始まった。テレビ朝日「独占緊急特報!貴乃花親方すべてを語る」で、表題の如く全てを語った。協会が相撲に支障は無いと言っていた貴ノ岩の怪我は重傷の右側頭部骨折だったこと。調査委員会への協力を拒否したとされているが、報告や説明のため約20通の文書を協会へ提出していたこと。八角理事長から警察への被害届の取り下げを求められていたこと。協会の発表内容と貴乃花親方の事実認識があまりにも違う事を洗いざらい暴露した。でも、貴乃花親方の発言が全て真実かは誰にも分からない。だが、少なくとも貴乃花親方は相撲協会の隠蔽体質を批判したのは間違いない。相撲協会は事前の申請書類が提出されていないことや肖像権の侵害を理由に、テレビ朝日を出入禁止にしたという。事前の申請書類提出は単なる慣例で罰則すべき対象ではない。顔見せが仕事の相撲にとって肖像権の侵害とは如何なものか。恐らく協会は「蟻の一穴」を恐れたに違いない。テレビ朝日に他局が続けば、理事長の退任どころか、公益法人を外されてしまうかもしれない。しかし出入禁止の措置は間違いだと思う。これでは、益々火に油を注ぐことになる。相撲協会にとって唯一の反撃方法は、隠蔽体質ではないことを証明することだ。このまま反撃しなければ隠蔽体質を証明したことになる。さて、協会はどう動くのだろうか。

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地震発生確率って

東大の偉そうな先生方の地震調査委員会が、南海トラフ地震の30年発生確率を70%から最大80%に引き上げた。すわ大地震発生間近かと驚かされた。80%というのは、テストで言えば80点で「優」という好成績。「間違いない」という言葉と同義語だ。だから覚悟を決めようと思った。ところが、よくよく調べてみると、日本地震学会の地震発生確率の計算根拠は極めて怪しい。地震発生確率と言うと極めて難ししく聞こえるし、我々凡人にとって肌身に感じる定義ではない。だが地震発生確率の種を明かせば極めて簡単、子供騙しだ。定義はこうだ。ある地域での過去の大地震回数を調べて経年数で割る。例えば、ある地で1200年間に6回の大地震があったする。1200÷6=200年だから、200年に1回は大地震が起きると考える。そして、その地域で100年前に大地震があったとすれば(200-100)÷200=0.5、即ち50%で次の地震が来るという寸法だ。その地震確率を変更する方法は二つある。一つは、過去の地震の事実を証明すること。もう一つは新たな事実を付け加えること。でも良く考えるとこの二つは同じことを言っている。新しく過去の地震が検証されれば確率は高まることになる。こんな当たるも八卦当たらぬのも八卦が学問なのだろうか。一方で学会では認知されていないが、GPSで地殻の動きから地震を推測する方法がある。この方が余程科学的だ。今の地震調査委員会は即解散し、新しいメンバーを招集すべきだと思う。

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アルマーニ好き?

小学生の制服にアルマーニを指定した公立小学校があるとは驚いた。銀座にある泰明小学校だ。自分は確か廃校になったと記憶していたので2度驚いた。バブル景気で銀座が華やかな頃、自分は有楽町の本社に勤めていた。バブルだから交際費を使うのが半分仕事みたいな時代だ。その頃よく泰明小学校の横を通って夜の銀座に繰り出したものだ。銀座周辺は子供の数が減り、泰明小学校の存続も風前の灯火だと聞いたことがある。その後閉鎖された校門の前を通ったことがあるような気がする。ところが、今は少人数教育の超名門小学校として知られているとのこと。アルマーニの指定は校長の独断だという。価格はこれまでの制服の2.5倍の8万円超と高価だ。各方面から「小学生がアルマーニ?高価過ぎる!」と非難の嵐だが、校長は「考えを変える気は無い」と強気だ。校長はバーバリーやシャネルやエルメスにも当たったが、アルマーニだけが受けてくれたとのこと。しかも価格については交渉していないというから脳天気な性格だ。どうやら校長は何の苦労も無く育った、高級ブランドがお好きなお坊ちゃまのようだ。校長のアルマーニ選定の根拠は、本校の保護者であればこの程度の金は出せると思うし、銀座の街にある小学校だからだと言う。因みに本人はアルマーニを一着も持っていないとのこと。根拠も薄弱だ。もし、校長がアルマーニ好きの田村正和だったら納得はいくのだが。

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異常な日本のマスコミ

昼間のテレビは、どのチャンネルに替えても平昌五輪絡みの北朝鮮報道一色だ。北は年初に突如選手を派遣すると表明。開会式の南北合同入場行進、女子アイスホッケーの混成チーム、応援団の派遣等、それだけなら南北融和で五輪を後押しする。ところが、制裁に抵触する万景峰号の入港、芸術団の派遣、金正恩の実妹金与正、金永南最高人民会議常任委員長、崔輝朝鮮労働党幹部の韓国入りなど、濃すぎる程の政治色だ。おまけに朝鮮人民軍創建70年の記念日を今日にずらし、平壌で大規模な軍事パレードだ。連日テレビが北を取り上げるから平昌五輪が霞んでいる。極めて異常な光景だ。テレビの司会者が「何故これ程までに北を取り上げるのでしょうか」と疑問を呈している。バカかと思う。取り上げているのはお前らマスコミだ。よその国のニュースを見てみろ。北を集中的に取り上げている国など一国も無い。と腹立たしく思う。どうやらマスコミは自分たちの異常さが理解出来ないようだ。平昌五輪の開会式は明日。早く始まってほしい。始まれば競技中継がメインになる。我々視聴者も北から解放されることになる。もっとも自分は既にこの種のテレビは見ないことに決めてしまったが。

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館山のレタス

1月の大雪で辿り着くことの出来なかった鏡ヶ浦温泉に行ってきた。当初の目的であったカミサンの湯治と鮑の刺身は望みが叶った。行きがけに立ち寄った所は期待外れが多かったが、宿の露天風呂、鮑、海景色には大満足。来て良かったと思った。帰りがけに、日経に載っていた館山の百笑園を訪れてみた。目的はレタス狩りだ。都会育ちの自分には初体験。百笑園の人が館山レタスに纏わる話を色々教えてくれた。館山レタスは「かんべレタス」と呼ぶ。かんべ地区で獲れるからだ。戦後米軍が初上陸したのが館山で、1951年のサンフランシスコ講和条約締結まで米国人が館山に駐留。米国料理に必要なレタスを作ってほしいと農家に依頼したのが「かんべレタス」の始まり。レタスには夏レタスと冬レタスがある。夏レタスは長野などの高原で収穫されるが、冬レタスは温暖な地方で作られる。かんべ地区は、温暖でかつ土壌の水はけも良く潮風により風通しも良好でレタス作りに最適。連作障害を起こさぬよう、夏には米、冬にはレタスを作っている。レタスの大敵である害虫被害を防ぐため防蛾灯を点け極力農薬を減らしている。そして、畑で獲り立てのレタスを食べさせてくれた。「初めは少し苦く感じるが、噛んでいると甘くなるでしょう」と言う。その通り甘い。初めてのレタス狩り。大きな一球を切り取って記念撮影。我が家では明日から当分レタス料理が続きそうだ。

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エンゲル係数って

参院予算委員会で野党から「エンゲル係数が顕著に上がっている」との指摘に対し、安倍首相が「エンゲル係数の上昇には、物価変動、食生活や生活スタイルの変化が含まれている」と反論したとのこと。野党はアベノミクスによって国民生活が苦しくなっていることを表すためにエンゲル係数を取り上げたのに、安倍は国民生活が良くなり食生活が贅沢になったからと解釈したようだ。エンゲル係数は消費支出に占める食費の割合のことで、その係数が高いほど生活水準が低いというのは経済学の常識だ。今どきエンゲル係数など小学生でも知っている。安倍の答弁はテストなら0点。わざと屁理屈を付けて珍回答したというよりも、本気でそう思ってのことだろう。翌日ウィキペディアが、安倍の主張に沿う内容に全面的に改稿されたとのこと。だが出典が不確かとして差し戻されたが、その後編集合戦が過熱したが今は編集出来ない保護状態になってしまっているようだ。それにしても安倍の庶民感覚の無さには呆れるばかりだ。戦後は毎年エンゲル係数が話題に上った。エンゲル係数が毎年下がり、生活が良くなることを実感出来た。だからこそ、野党のエンゲル係数上昇指摘は重要だ。安倍は真摯に国民生活の実態を把握すべきだ。その上で、エンゲル係数上昇の要因を改めて回答すべきだと思う。足が地に着いた政治家はそう出来るが、口先だけの政治家は珍回答すらもすぐに忘れてしまうのだろう。

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恵方巻きフィーバーの愚

2月3日節分の日、テニスの帰りにスーパーに立ち寄った。普段は寿司を売っているコーナーには、いつもの寿司は無く恵方巻きが山のように積まれている。しかも、隣の魚コーナーまで進出している。恵方巻きの数量が半端じゃない。異常に感じた。恵方巻きは生ものだから、明日に持ち越すことは出来ない。これ程多くの恵方巻きが、今日一日で売り切れるはずがない。このスーパーはクレージーだと思った。案の定、今日のテレビニュースで恵方巻きの大量廃棄処分が報道されていた。大阪で発祥した恵方巻きは、今やコンビニを通して全国に広がり、全国レベルで大量廃棄処分が発生したとのこと。恵方巻きは、節分に恵方を向いて無言で食すると縁起が良いとされている。でも、恵方巻きを頬張る姿はアホに見えるから、自分は一度も食べたことは無い。大量廃棄のニュースを見ると、縁起が良いどころか、天に唾する行事に思えてきた。クリスマスのケーキもバレンタインのチョコレートも恵方巻きと同様に、次の日に大量廃棄の運命にあるとのこと。食べ物を大切にした昔の日本人は何処に行ってしまったのだろうか。

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隗より始めよ

通常国会が始まったが、相変わらず内容が無い。野党はモリカケ問題と、茂木経済再生担当相の線香買収疑惑の追求に終始している。本来国会は日本の将来を如何に導くかを議論する場であるはずだ。もういい加減にモリカケ問題を国会のまな板に乗せることは止めて欲しい。でも一方でモリカケ問題は間違いなく追求しなくてはならに問題ではある。例えば裁判所などに移して、徹底的に追求すべきだと思う。更に茂木の線香問題はもっと小さい。しかも、その問題を追求する希望の党の玉木代表にも慶弔費を巡る問題が浮上している。また恒例のブーメランだ。謂わば、線香も慶弔費も「目くそ鼻くそを笑う」の類い。ではどうだろうか。国会では個人的な事は追及しないというルールを作っては。このルールを作るだけで国会の生産性は上がるはず。同時に即訴訟に持ち込むルールも付け加えれば更に効率的だ。または辻元議員の言うように、公職選挙法を改正し、解釈に幅が出ないように事細かく決めるのも手だ。国会議員を雁字搦めにしないと買収は止められないとは情けない限りだ。働き方改革は国会から手を付けるべきだと思う。まさに「隗より始めよ」。

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「毒には毒を」は間違い

今日最大のニュースはトランプ政権の核戦略の見直しだと思う。「核なき世界」を掲げて核の役割縮小を目指してきたオバマ前政権の方針からの大転換だ。新たな小型核兵器の開発と、非核攻撃への反撃にも核を使用する可能性を掲げた。敵国の軍事基地や首都を攻撃破壊する戦略核兵器は新STARTで配備上限が規制されているが、通常兵器の延長線上に在る比較的威力の弱い戦術核兵器には規制が無い。トランプはこの戦術核兵器の開発に力を入れると言っているのだ。背景にはロシアの戦術核兵器の増強があるとのこと。プーチンは「数多くの数量と種類の爆発力の小さな核兵器を保有し、地域紛争で限定的に先制使用することが、米国に対する優位性をもたらす」と考え、体制を整備している。実際ロシアは戦術核を米国の5倍も保有しているとのこと。米国はプーチンの考え方を誤りだと非難してきたが、対抗するためには戦術核の開発に踏み切らなければならないと言う。まさに「毒には毒をもって毒を制す」の諺通りだ。だが、戦術核が増えれば増えるほど、核兵器の使用が増え地球は放射能に汚染されることになる。イラクで劣化ウラン弾により奇形児が増えたが、事態は益々深刻になるばかりだ。更に戦術核がテロ集団に渡ればどうなるかは自明の理。トランプ政権は道を踏み外したとしか言い様がない。

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相撲は国技?将棋は国棋!

何とまだ中学生の藤井四段が五段に昇段した。40人で競うC級2組10番勝負で既に9勝し、あと一番を残し昇段を決めた。初の中学生五段だという。半端じゃない。一方以前から気になっていたことがある。自分はNHK杯をほぼ欠かさず観ているファンだが、登場する棋士の段位が良く変わることは経験済みだ。いつも昇段の要件は何だろうかと思っていたが確かめたことは無かった。そこでこれを機会に調べてみた。日本将棋連盟のHPに載っている。藤井五段は現在朝日杯でベスト4に勝ち上がっている。準決勝と決勝を制すれば、六段になれるのだ。六段は手の届く範囲にある。もう超半端じゃないのだ。因みに、七段以上には、3~6の要件がある。一つは勝ち数だ。七段になるには150勝、八段は190勝、九段は250勝という具合。だがこれには時間が掛かる。もう一つ目に付くのが竜王戦だ。竜王戦2組に昇級すれば六段、1組に昇級すれば七段、竜王位を1期でも獲得すれば八段、2期獲得すれば九段になれる。九段の要件で、名人位は1期獲得で良いのだから竜王の位が如何に高いかが良く分かる。そこで感じた。将棋の世界は相撲よりも、基準がキッチリと明確にされている。素晴らしいことだと思う。一方、相撲の昇進ルールは曖昧だ。相撲は国技だと言われている。だが、国技だとする法律などは無い。国や国民が勝手に相撲は国技だと言っているに過ぎない。そこでこの際、将棋を国棋と定義すべきではないかと思うに至った次第。

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仮想世界の仮想事件のよう

仮想通貨取引のコインチェックから580億円相当の仮想通貨NEMが流出し大騒ぎだ。たったの20分で盗み出し9口座に移転したとのこと。コインチェックのシステムが常時インターネットに接続されていたことが問題だったとテレビのコメンテーターは言っている。だが、コインチェックの出川のCMではないが、多くの人が「ヤバイよ、ヤバイよ、お兄ちゃん、わかんないったら、NEMれない」状態だろう。自分も、仮想通貨の概念も仕組みも分からないし、流出するとどのようになるのかも分からない。勿論使い方も分からない。でもハッカーの怖さだけは分かるような気がする。この流出事件で、コインチェックは流出先を追えなかったが、謎のホワイトハッカーが登場し、流出したNEMにタグを付けハッカーの口座を特定し監視を続けているとのこと。口座から引き出すと犯人が特定されてしまうため、ハッカーは換金出来ない状況にあるらしい。サイバー犯とサイバー探偵との知恵比べだ。出川並みの年寄りには、仮想世界の仮想事件のように映る。

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