エンゲル係数って

参院予算委員会で野党から「エンゲル係数が顕著に上がっている」との指摘に対し、安倍首相が「エンゲル係数の上昇には、物価変動、食生活や生活スタイルの変化が含まれている」と反論したとのこと。野党はアベノミクスによって国民生活が苦しくなっていることを表すためにエンゲル係数を取り上げたのに、安倍は国民生活が良くなり食生活が贅沢になったからと解釈したようだ。エンゲル係数は消費支出に占める食費の割合のことで、その係数が高いほど生活水準が低いというのは経済学の常識だ。今どきエンゲル係数など小学生でも知っている。安倍の答弁はテストなら0点。わざと屁理屈を付けて珍回答したというよりも、本気でそう思ってのことだろう。翌日ウィキペディアが、安倍の主張に沿う内容に全面的に改稿されたとのこと。だが出典が不確かとして差し戻されたが、その後編集合戦が過熱したが今は編集出来ない保護状態になってしまっているようだ。それにしても安倍の庶民感覚の無さには呆れるばかりだ。戦後は毎年エンゲル係数が話題に上った。エンゲル係数が毎年下がり、生活が良くなることを実感出来た。だからこそ、野党のエンゲル係数上昇指摘は重要だ。安倍は真摯に国民生活の実態を把握すべきだ。その上で、エンゲル係数上昇の要因を改めて回答すべきだと思う。足が地に着いた政治家はそう出来るが、口先だけの政治家は珍回答すらもすぐに忘れてしまうのだろう。