2014年3月

南極の鯨と近海の鯨

国際司法裁判所が、南極で行っている日本の調査捕鯨を条約違反と認定し、今後実施しないよう命じた。調査捕鯨とは名ばかりで実態は商業捕鯨だという判決だ。自分も予てから調査と言いながらの鯨肉商売は止めるべきだと思っていた。この裁判は一審制で控訴は認められておらず日本政府は判決に従うことになる。日本には昔から鯨の肉を食べる伝統があり、現在も細々と続いている。自分が子供の頃は、牛や豚は高いのでよく鯨を食べた。だが今は食料事情が良くなり常食として鯨を食べる人など殆んどいない。実際調査捕鯨で獲った肉の売れ行きは落ち在庫が膨らんでいるという。遅れ馳せながら止める時期が来たようだ。だが鯨肉愛好家にとって、いきなり鯨肉がなくなる訳ではない。南極の捕鯨は禁止になっても、近海の小型捕鯨は国際捕鯨委員会の管轄外だから、今後も続けられるはずだ。南極の鯨が市場から消えれば、近海の鯨の価値が上がり漁師にとっては朗報かもしれない。近海の小型捕鯨を残すことは、日本の伝統を守ることにもなる。伝統とは細々と続けるものなのだと思う。

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奮起すべきは世界の歴史研究家たち

自分は右翼でもないし左翼でもない。いや右翼と思うこともあるし左翼と感じることもある。だが少なくとも真っ当な日本人でありたいとは思っている。そこで思うのだが、今回の菅長官の反論は負け犬の遠吠えに聞こえる。伊藤博文を暗殺した安重根や、30万人とサバをよんだ習の南京事件等の中韓報道に対する菅のコメントだ。日本から見て安重根は暗殺者だと叫んでみても、虚しく世界にコダマするだけ。もっと歴史的検証に基づき確固たる反論をすべきだと思う。伊藤博文は韓国に対し、何をして何を残したのだろうか。結論から言えば西欧諸国の搾取オンリーの植民地主義とは正反対に、日本と同じ文化を拡げるために文化や大学を残したことを。今や韓国の東大と言われているソウル大学の前身は日本が創立したものだ。同じように中国の東大である精華大学も英国が設立した清華学堂を日本が積極的にリニューアルしたもので、習主席も卒業生だ。しかし今は中韓は日本嫌い。中韓は何故西欧の酷い植民地主義の被害には目を瞑り、文化を育てた日本を目の敵にするのだろうか。だが答えは簡単。中国も韓国も、そして日本も本当の歴史を国民に伝えていないから。今は政治家が歴史を弄んでいる時代だ。今こそ真の歴史研究家が声を挙げる時だと思う。見方が違えば意見が異なる。それは当然だがその意見を交わしながら真実に迫っていく行為こそ今求められていることだと思う。泥を穿って想像しているだけでは歴史家とはいえない。泥を被ってでも真実を追及することこそ役者冥利に尽きるというものだろう。

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隗より始めるフォント変更

インクジェットプリンターのインクを購入する度にいつも高過ぎると思っていた。プリンター本体は1万円台で買えるが、インクは4色で4千円近くもする。安くプリンターを手に入れたと喜んでもランニングコストは高くつく。メーカーはインク商売が本命なのだ。インクを通信料に置き換えれば、まるでスマホの構図になる。ところが、CNNの記事によると、フォントを変えるだけでインク量を軽減出来コスト節約が可能とのこと。米国の中学生が、学校の印刷物を研究しフォント変更でコスト削減を証明した。これを公表するためにハーバード大学の「新しい調査員のためのジャーナル」に相談したところ、米連邦政府のコスト削減に応用するよう持ちかけられた。米政府全体のインク代は年間4億6700万ドルだが、フォントを変えるだけで約3割の1億3600万ドルが節約になるという。この話の素晴らしい点は二つある。一つは、中学生が科学的な観点から無駄を突き止める研究をする環境を整えていること。もう一つは、優れたアイデアを発展させることの出来るシステムを持っていること。日本にもこのような環境やシステムがあれば学ぶ生徒のモチベーションはぐっと上がるに違いない。まずは隗より始めよ。今まで自分の好みで印刷時のフォントはゴチックを使っていたが、今日からは明朝体に変えることにした。

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子供な大人vs大人な子供

大人が子供に戻る一方、子供が年齢を遥かに超えた立派な大人に成長する時代になった。日米韓首脳会議のスリーショットは日韓の間にオバマが入り日韓の仲直りを演出した。まるで小学生のバンチョウとスケバンが先生に窘められ、無理やり形だけ仲直りさせられた結果に映る。みんなの党の渡辺は、直ぐにバレると分かる嘘をついて、しかもその嘘を上手く誤魔化すことにも考えが及ばなかったワルガキみたいだ。知能レベルが低すぎる。一国の首脳や党トップが子供返りしている。いや、元々大人に成りきれなかった大人たちなのかもしれない。それに較べ子供の成長は驚異的だ。アイススケートの羽生は五輪に続き世界選手権でも優勝し、大人らしいコメントを残した。浅田は森元首相の失言を大人らしくサラリと躱しただけでなく、SPでは五輪の雪辱を晴らし世界最高点を獲得した。テニスの錦織はソニーオープンで、フェレールだけでなく、あのフェデラーまでも粉砕してしまった。またまた一皮剥け世界のトップ10は間違いない。アベノミクスの第3の矢の成長戦略の本命は、子供な大人を排除し、大人な子供に活躍の場を与えることに違いないと確信した。

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みんなの党もゲームオーバー

またまた選挙資金の隠蔽事件が明るみに出たようだ。みんなの党渡辺代表が選挙直前にDHC会長から8億円を借りたが、資産公開では隠していた。本人は単なる記載ミスとは言っているが、余りにも額が大き過ぎるので嘘にしか聞こえない。既に5億円は使ってしまったが、使途は闇の中。大きな熊手を買ったとか、との言い訳は余りにも幼稚過ぎて開いた口が塞がらない。DHC会長は、100人当選させるため20億円貸してくれと頼みに来たと証言している。渡辺に較べれば、猪瀬は可愛いものだ。猪瀬は選挙資金であることを認めたが、実際には手を付けた形跡がないので罰金刑で済みそうだ。金額もバッグに入る程度の5千万円。一方渡辺は、猪瀬の現金とは違い証拠の残る銀行振り込みだと、恰も隠す意図はなかったと主張しているが、8億円を現金にすると渡す方も貰う方も往生してしまう。今になると、結いの党の会派離脱を渋っていた理由が分かったような気がする。離脱と共に政党助成金を持って行かれてしまうことに拘ったに違いない。最近渡辺は急速に自民に擦り寄っていたが、これでその芽もなくなった。明日からプロ野球が始まるが、野球に例えれば、9回裏2アウトの時2塁盗塁失敗でゲームオーバーといったところだろう。

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G7の次の時代

クイズ:5678(2)7?:?に入る数字は何だろうか。ヒントはサミット参加国数。どの様な数字が予想されるのだろうか。サミットは1975年に仏のジスカール・デスタン大統領の呼びかけで始まった。呼びかけは、仏、米、英、西独、日の5か国だったが、伊が割り込み6になり、その後米の要請で加も加わり、先進国会議と称した。その20年後頃に民主化が進んだ露も加わることになったが、当時の露は発展途上国状態であったために、名称が先進国会議から現在の主要国会議に変更された。G8の完成だ。サミットは国際的な経済政治的課題について討議する場で、当初は世界的な影響力を持っていた。ところが新興諸国の力が伸びてきて現在は影響力が低下し殆んど形骸化していると言える。そこで言われ始めたのがG2。世界を決めるのは米中との予測もあったが、この話も影が薄い。群雄割拠というか、主要国が弱くなったというか、世界的なリーダーが存在しない時代になってきた。そこにプーチンのクリミア併合だ。サミットは露を締め出しG7に戻し、露への制裁を検討した。ところが有効な制裁案が見つからない。最早政治力学上の力はないのだから当たり前。露を外したのは、単に子供たちがよくするイジメとレベルが変わらない。ようやく?の答えがおぼろげに見えてきた。?はゼロに違いない。どうやら時代は秩序のない世界に足を一歩踏み入れたようだ。

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心温まる業界ノーベル賞

その業界のノーベル賞と言われる賞が二つ同時に発表された。一つは、児童文学の小さなノーベル賞と言われている国際アンデルセン賞で、上橋さんが受賞した。先日亡くなられたまど・みちおさんに次ぎ日本人として2番目の受賞者になった。日本には優れた児童文学者が多い。森絵都さんの作品が好きだ。自分は児童文学かSF作家を目指そうと思っているので、一度上橋作品を読んでみようと思う。もう一つは、建築界のノーベル賞と言われているプリツカー賞で、坂さんが受賞した。1~2年前のテレビの特集番組を見て、日本にもこういう人物がいるのだなと感心した。阪神大震災後の紙の教会やニュージーランドの紙管のクライストチャーチ大聖堂や東日本大震災後のコンテナハウスや避難所の間仕切り等々、長年世界各地の災害で専門能力を駆使し独自の工夫で支援活動に取り組んできた人物だ。凄い事をしているのにドヤガオなど見せない。誠実そのもので、ひたすら着々と進めるので、当たりは軟らかが押しが強く迫力がある。技術に裏打ちされたボランティアの鏡という存在だ。独創性に溢れたアプローチで社会の需要に応える建築は、その建築作品だけでなくその哲学にも価値がある。心温まるこの受賞に称賛の拍手を。

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101系から思い出の連鎖

旧国鉄の101系電車が、秩父鉄道でラストランをしたとのこと。昔中央線を走っていたあのカナリヤ色の電車だ。今から60年近く前自分が小学生の時、初めて乗った時の感動を思い出した。夏休みに自宅の品川からお茶の水の順天堂大学病院のプールに時々泳ぎに行ったことがある。順大には従兄が勤めていて、その紹介でプールが使えたからだ。お蔭で学校の水泳大会で一番を獲ったこともある。品川から東京まではチョコレート色の古い電車で、床の油が臭くて往生した。ところが東京からお茶の水まではカナリヤ電車。広いし綺麗で臭くもない。まるで別世界に来たような気持ちになった。ところがそう思ったのも束の間、あっと言う間にお茶の水に着き兄に急かされて下車をした。カナリヤ電車が去っていく後姿を見ながら、もう少し乗っていたかったのにと恨めしく感じたことを思い出す。お茶の水には、父のやっていた水道工事の店があった。店先にはホンダベンリイ号が置いてあり、父が単車を運転することを初めて知って感激した。昼食は店の近くの喫茶店によく連れて行ってくれた。ひき肉とみじん切りした玉ねぎを炒めたものを挟んだジャーマンサンドが大好きだった。これを食べると、まだ見たこともない外国が見えたような気がした。101系ラストランから、イモずる式に当時の思い出が蘇ってきた。101系ご苦労様でした。

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とざいとーざい

大相撲春場所は鶴竜が横綱当確となる優勝を果たしたので、相撲行司に因み、とざいとーざい。東西の前知事が、似ているようで似ていない現状を迎えている。東の前知事は猪瀬。無担保無利子で借りたという5千万円は選挙資金ではないと言っていたが、肝心の虎雄が選挙資金と証言し特捜が家宅捜索に入った。立件されることはほぼ間違いない状況だ。猪瀬の法律音痴が生んだ結果なのだろう。一方西の前知事は橋下。求心力低下を挽回するために、大義もなく選挙をうったが当然盛り上がらず、歴史的な低投票率に終わりそうだ。法律の専門家なので捕まることはないだろうが、支持者を捕まえられない状況だ。両者に共通するのは税金の無駄遣いと押しの強さ。本来する必要もなかった選挙に6億円もの税金を無駄遣いし、かつ結果も残せない。押しの強さは、人を引き付ける魅力ではあるが、両刃の刃で同時に人から忌み嫌われる醜臭でもあるようだ。結局両刃の片側だけを使いこなす技術は、聖人君子にしか許されないものなのかもしれない。

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番人か番犬か

タイの憲法裁判所は2月に行われた下院総選挙に対し無効の判定を下した。野党の抵抗で一部の地域が投票未実施で最終確定が出来ず、再投票を行うことになっていた。その2月の選挙を憲法裁判所は無効と判定したのだ。まさにタイの憲法裁判所は「法の番人」と言えそうだ。それに較べ日本はどうか。2012年の衆院選では、2.4倍の格差があり、2010年の参院選では、5.0倍の格差があった。だがそれに対する最高裁の判決は「違憲状態ではあるが選挙結果は有効」だった。国民一人ひとりの権利を保障する日本国憲法に照らしてみれば、違憲状態ではなく、明らかに違憲で再選挙すべきものに違いない。タイに較べ日本は、政権に対し司法の独立性が薄い。まさに日本の最高裁は「政権の番犬」と言えそうだ。同じ裁判所という立場でありながら、一方は番人として行動し、他方は番犬として振る舞う。どちらが先進国と言えるのだろう。経済規模の大きさだけで先進国などと自惚れるのは成金趣味の極みとも言える。日本は名実ともに先進諸国の仲間入りを果たす努力をする時が来ているように思う。

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梅から桃に、桜は

青梅の梅林がウイルスにやられ、梅まつりの終わる今月末に全て伐採してしまうとのこと。このウイルスに罹ると斑紋が出て落果が早くなり商品価値がゼロになる。但し食べても人体には影響がないらしい。感染はアブラムシが媒介し、感染した木から広がる。治療法や予防薬はなく、感染拡大防止策しかないのが現状とのこと。根絶を目指すには徹底した封じ込めしかないようだ。このウイルスは桃にも感染するので、青梅の梅農家は山梨の桃に影響しないよう伐採を決心したとのニュースがあり、嬉しい様な悲しい様な気分になった。梅、桃と来たので桜を思い出した。今から10年近く前、ソメイヨシノの60年寿命説がマスコミを賑わした。ソメイヨシノはクローンなので寿命が同じになり一斉に枯れてしまう。同じ原木から出来た苗を戦後全国に植えたので、戦後60年後に一斉に枯れるというものだった。ところが既に70年近くになろうとしているがソメイヨシノは未だに現役だ。あれ程煽ったニュースなのに、その後をフォローしないところが、如何にもマスコミらしい。植物は元々動物よりも自己再生能力が高い。日本の食卓から梅干しが消えないことを願いたい。

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見つからないマレーシア航空機

マレーシア航空機が南シナ海で消息を絶ってから2週間近くなるが、未だに見つからず航空業界では「未解決の謎」と言われている。地上管制との交信手段が意図的に停止され、衛星画像からも確認出来ず、消えた理由も分からない。正に謎だ。一時は、全人代を狙ったテロなので中国に撃墜されたとか、南シナ海で西に進路を変えたとか、モルジブで似た飛行機が目撃されたとか言われていたが、最新ではオーストラリアのパース沖に残骸らしきもがあるとの情報もある。イスラム、副操縦士そして機長と、犯人説も移り変わっている。一連の報道で、不可解なのがマレーシア当局の発表だ。当局は意図的に情報を隠していると見られているようだ。何れにしても航空機の安全性と通信技術の向上が必要なのは間違いない。4月になると長男がマレーシアの単身赴任を終えて帰国することになっている。二度とこのような事件が起こらないことを願わずにいられない。

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ガイアの新しいルール作り

ロシアがクリミアを実効支配した。国際法上はロシアに難があるとはいえ、どちらかが一方的に悪いとは言えないのが民族紛争だ。クリミアの9割を占めるロシア人はロシアへの編入を歓迎している。民族的な観点から見れば、クリミアのロシア編入は良い方向に進んでいるとも見える。現在紛争地帯に住む人は、世界で23億人いる。紛争理由は兎も角、世界人口の3人に1人は戦禍に巻き込まれているのが現状。国とか宗教とかに関係なく、住んでいる人たちの要望こそが最優先されるべきことだと思う。例えばクルド人はトルコとイラクとイランに分割されて住んでいる。クルド人はクルド人だけの国が出来ることを望んでいる。スペインのバスクやカナダのケベック州も独立を望んでいる。今の国連は殆んど機能していないが、本来はこれらの問題の解決を主導すべき立場にいるはずだ。何も出来ないのならば国連を一旦解体し、拒否権などが存在しない新しいルールの世界紛争解決機関なるものを設立すべきだと思う。ガイアには紛争解決だけでなく全ての面で新しいルール作りが求められている。

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猫も杓子もSUICAに

4月1日からの消費税率引き上げ前に、鉄道各社で定期券の前倒し販売が開始されたとのこと。引き上げ前の運賃で買えるため混雑が予想されるからだ。自分はもう10年以上も前に会社生活を辞めたので、当然定期券は持っていない。JRに乗ることも滅多にないのでSUICAも持っていない。今までずっと裏が真っ黒な切符で通してきた。生涯SUICAなど持つことはないと思っていたが、消費税アップを契機にSUICAを持つことにした。理由はこうだ。JRは消費税率アップ分をSUICAと切符を別運賃方式にした。SUICAの場合は1円単位なのでアップ分が上乗せされるだけだ。しかし切符の場合は、10円単位となり1の位が全て切り上げされる。切符を買うとSUICAに較べ平均で5円余計に払うことになる。高が数円の差だが、わざわざ高い方を買うほど意固地でもない。水が高きから低きに流れるように、SUICAを購入することにした。それはそれで良いのだが、切符の全て切り上げには納得がいかない。全て切り上げでは便乗値上げそのものだ。本来は四捨五入すべきもの。消費者庁は便乗値上げを厳しく監視するとは言ってはいるが、JRには目をつぶっている。納得の出来ないことが多い世の中だ。

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初めてのチャリティゴルフ

初めてチャリティゴルフ大会なるものに参加した。昔のテニス仲間が今はゴルフ場で働いている。その関係で情報が入り、安くゴルフが出来るという理由で、いつものゴルフ仲間で申し込んだ。ゴルフ場は休日日に無料で場を提供し、参加者は参加費1万円を払い、その参加費は地元の障害者施設に寄付されるという仕組みだ。三方一両損ではなく、三方一両得となる。運営はボランティアの方々が担当し、コース内ではメンバーさんたちが運行を見守ってくれた。スループレーではあったが昼には軽食もあり、終了後も軽い食べ物と、協賛企業から提供されたお土産までも付いていた。まさに善意に溢れた楽しいゴルフだった。惜しむらくは、スコアの1打当たりのコストが100円を切ってしまったことだ。だがこれだけは自分の所為。更に練習に励むしか解決の道はない。

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四季ゴルファーの憂い

月一ゴルファーとは、100を切れないゴルファーの例えだろう。でも月一なのだから年に12回もゴルフが出来るはずだ。ところが自分は、去年は6回で、今年は明日が初めて。四季ゴルファーとでも言うべきかもしれない。しかし、67歳になった今でも、ゴルフ上達への情熱は失ってはいない。ここ数年、週に1回は練習場に通うことを心掛け100切りを目指している。理論も学び実践もしている。前に較べれば格段に上手くなったのは間違いない。ところが実戦のスコアが伴わない。残念ながら結果はいつも月一ゴルファー以下なのだ。今はそれが悩みだ。話は変わるが、先日通い慣れた練習場でアンソンジュの体形に似た女性が、隣の席で打っていた。プロかと見紛う位に上手い。何とジカドラも熟していた。ところが、練習前後の態度は最悪。マットの上にペタンと座り柔軟体操を始めた。そして練習が終わるとキャディバックを逆さまにして中のゴミをばら撒いて、そして去っていった。今日テレビでヨコハマタイヤ・プロギアレディースを見た。アンソンジュは惜しくも3位で終わったが、とても品のある顔に見えた。顔が似ているからと言って性格が似ている訳ではない。世の中の女性が大切にしているものは、顔なのか心なのか、少し考えたひと時ではあった。

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岐路に立つ小保方さん

いま渦中の人と言えば、STAP細胞の小保方さんに違いない。1月末にリケジョとして時の人になった人が、まだ3月半ばなのに真逆のダーティNO1の座に就くのかもしれない。但し本人の見方を上げたのも下げたのも、本人ではなくマスコミではある。状況証拠は極めて彼女には不利な状況で、会見にも顔を出さないから増々ダーティさが増長されている。真実は小保方さんしか知らないが、自分は以下のように希望的な推測をしている。「小保方さんがSTAP細胞を発見したことは事実。だが論文の書き方がなっていない。博士論文でもコピペのオンパレードだという。多分卒論の指導教官が科学論文のルールを教えなかったのだろう。頭の回転が速く、仕事量の多い小保方さんにとっては、論文を書く作業がまどろっこしくて悪気なくコピペを多用したのかもしれない」と。小保方さんは早急に今までの経緯を隠すことなく全てを公表すべきだ。その内容次第で今後科学者としての道が残るか、途絶えるかが決まるはずだ。受け身でお白洲に立つのはまずい。自ら積極的に発信するしか切り抜ける方法はない。

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チェアマンのリーダーシップ

8日のサッカーJ1浦和対鳥栖戦で、浦和のサポーターが通路入口にJapaneseOnlyの横断幕を掲げた件に対し、村井チェアマンは電光石火で厳しい処分を下した。Jリーグ初めての無観客試合という処分だ。最近サッカー界は世界的に人種差別が問題になっていて処分が厳しくなっている。日本も世界に習い厳しくしたばかりだ。サッカークラブへの制裁は9種類あり、けん責、制裁金、中立地での試合開催、無観客試合の開催、試合の没収、勝ち点15点減、出場権剥奪、下位ディビジョンへの降格、除名の順で重くなる。今回の主犯はサポーターで、それを放置したクラブ側は従犯ということで無観客試合になったようだ。村井チェアマンは「自分の意思を早く伝えたかった。再発防止にマニュアルなどはないが全員が感受性を養うことが本質的なテーマだ」と言い、敢然とした姿勢に心強いリーダーシップを感じる。それに較べ浦和の社長は心許ない。それにしてもサポーターは何故JapaneseOnlyを掲げたのだろうか。政治の世界では日中韓がギクシャクしている。政治の影響で日本でも嫌韓論が盛んだ。今回の事件もその延長線上にあるのだろう。サポーターは出入り禁止になり、クラブは無観客試合で収入が1億円減る。日中韓の首脳達にもイエローカードを出すべきだ。それが公平というものだろう。

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文学のスタートライン

第1回日経「星新一賞」入賞作品名の発表があった。理系的な発想力を生かした短編小説の公募ということで、昨年10月に応募してみた。我が作品「サッカーボールのような星」は見事落選した。作品の出来は、自己評価では85点くらいで、入賞するには95点以上は必要だと思っていた。自分の力量では85点以上に作り上げることは無理だった。一般の部の応募数は2500以上あったとのことで、自分みたいなズブの素人が挙って作品作りに取り組んだようだ。この賞は1万語以内の短い物語という条件なので、敷居が低い。SF小説なので、誰にとっても空想が膨らみ易い。理系的な発想が必要なので理系人間を文学の世界に誘い易い。初心者にもお誂え向きな文学賞と言える。85点までは努力させすれば、誰でも一応曲がりなりにも作品を書けるはずだ。ところがそれより上は更なる努力と才能が必要になるに違いない。一つの作品を仕上げたということは、スタートラインには立ったということだろう。今日から走り始めようと思う。

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カニとカエルと道路閉鎖

啓蟄も過ぎ冬眠から目覚めたカエルが我が家の庭に現れた。まだ眠いのか動きは鈍い。この季節になると夜の庭を歩くときは慎重になる。カエルを踏まないよう一歩一歩足元を確かめながら歩かねばならない。道路では2匹の大きなカエルが車に轢かれていた。可哀そうにと思う。欧米では動物愛護活動が盛んだ。イギリスではカエルの集団が産卵場所に移動する際、安全に道路を横断できるようにと1ヶ月間道路が閉鎖されたとのこと。動物愛護の活動家が役所に掛け合い道路閉鎖の許可を取り付けたらしい。もし日本で同じことをしたらどうなるのだろう。許可を申請した本人は間違いなく変人扱いされるだろうし、役所は受理もしないだろう。勿論新聞ネタにもなりはしない。万一許可が下りたとしたら住民の苦情殺到で役所は機能不全に陥るに違いない。昔九州に住んでいた時、カニの大群が海から山に上がる途中の道路を横断している所に出くわしたことがある。車に轢かれたカニの残骸が夥しいほど道路を埋め尽くしていた。この時この時期くらいは道路を車両通行不可にしてあげれば良いのにと思ったものだ。日本の動物愛護はまだ「思った。可哀そう」のレベルで足踏みしている。一歩踏み出す時節は間近だ。

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煩わしいサマータイム

今週から米国時間がサマータイムに切り替わった。サマータイムは、夏の間日光を有効活用し夕方以降のエネルギー消費を減らすことが目的で始まった制度だ。3月第2週目の日曜日から11月最初の日曜日の間は、標準時が1時間進められる。北米や欧州で導入されていて、日本では戦後の占領下で数年間行われたことがあるようだ。日本ではその後経済効果や地球温暖化対策として湧いては消え消えては湧きしてサマータイム導入の動きがある。ところが本家米国では、サマータイムの評判は悪く、百害あって一利なしと言われているようだ。実際に省エネ効果が殆んどないこと。突然1時間ズレることにより心や体に影響があること。切り替え時に体内時計が狂い交通事故や心臓発作が増加する傾向にあるなどと言われている。サマータイムというから夏だけの限定かと思っていたが、実際は8か月間もある。これではサマータイムとは名ばかりで、短い方の冬を対象にしてウインタータイムと名付けるべき実態だ。時間の切り替え作業が煩わしく、期待された効果もなくデメリットが多いのであれば、サマータイムなど止めた方が良い。今の標準時を1時間進めるだけで全ての問題は解決する。日本でのサマータイム導入の動きがなくなることを願いたいものだ。

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霜焼けと花粉症

寒かった冬が終わり春はもうそこまで来ている。今年は珍しく耳に霜焼けが出来て今も痛痒い。子供の頃は毎年耳の霜焼けで痛い思いをしたものだ。ところが大人になってからは霜焼けが出来なくなり体質が変わったのかと思っていた。半世紀ぶりに出来た霜焼けだから、兎に角今年は寒い冬だったのだろう。そして耳が痛痒いまま花粉の飛ぶ季節になった。子供の頃は何ともなかったが大人になってから花粉症になった。目が痒く鼻水が出た。ティッシュ1箱がアッという間になくなるほど酷かった。毎年甜茶や塗り薬を試してみたが即効性のあるものはなかった。今年は、新聞に出ていた予防目薬を試してみた。花粉が飛び始める1~2週間前から点眼すると痒くならないとのこと。ロート製薬アルガード・プレテクトで様子を見た。これが調子いい。花粉のイガイガが目の周りを刺す痛さから解放された。何故か鼻水も出てこない。お蔭で快適な春が迎えられそうだ。霜焼けで悪しき子供時代に戻されたが、花粉症目薬が良き子供時代に戻してくれた。両立とは難しいもののようだ。

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自分の目と他人の目

ダイキンオーキッドレディスで今年のプロゴルフ大会が始まった。諸見里は生憎72位で最終ラウンドには進めなかったが、今年の注目選手は男子の松山と女子の諸見里だと思う。松山は今や石川遼の上を行く日の出の勢いだ。ところが問題も多い。昨年のジ・オープンではスロープレイでペナルティを取られ、今週のキャデラック選手権では、故意によるグリーン損傷に対しイアン・ポールターから「バカ」と言われた。自分に集中するのは良いが周りが見えていない。一方諸見里は、昔から才能のある選手とは言われていたが結果が伴わない。いつも何かを見詰めて集中しているように見えるが、本当はその先に何を見ていたのだろうかと思う。諸見里の見つめる先は、いつも周りの目だったように思えてならない。先日テレビで、諸見里が故郷沖縄を離れ東京暮らしをするという番組があった。彼女曰く「今までは全て周りの人が自分のレールを敷いてくれたので、それに乗っかっているだけの生活だった。これからは、自分のことは全て自分で決めるという生活に変えるため、あえて東京の一人生活を選んだ」と。この子は変わったと思う。自分が今何を為すべきかの扉の前に立つ事が出来たのだと思う。人間はこうなると強くなる。このまま行けば、少なくとも今年後半で2勝くらいは出来るかもしれない。健闘を祈りたい。一方松山には、諸見里の昔を参考にするようにと言いたいが、この声は届きそうもない。少し残念。

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胆力と話力の戦い

ウクライナが世界の火薬庫になっている。いつ爆発するか分からない情勢だ。ウクライナは汚職三昧のユシチェンコ大統領を解任し新政権を樹立したものの、ユシチェンコがロシアに逃げてプーチンに援助を求めた時から混乱が始まった。国際常識で考えれば、新政権樹立が本道で、ロシアの介入は邪道。ロシアはウクライナの揉め事に口を出すべきではない。ところがプーチンの決断は速かった。西欧が対応を考えている間にロシアの最重要拠点であるクリミアをあっと言う間に占拠してしまった。クリミアはロシアの命綱だからみすみす手放す訳がない。しかもEU諸国はロシアのエネルギー源に依存している現状が足枷。岡目八目である経済封鎖戦略一辺倒のオバマ戦略は甘かったと言える。プーチンは、最悪の事態は戦争と考えながらクリミアを手中に収めた。一方オバマは何度も挽回のチャンスはあったが、プーチンの行動を読むことが出来ず後手後手を引いてしまった。残された選択肢はクリミアを容認するか、戦争に突入するかの選択しか残っていない。今時大国同士が直接戦争に突入する選択肢はない。従ってプーチンの勝ち、オバマの負になるに違いない。結局ウクライナ問題は、クリミアのロシア帰属で決着することになるのだろう。指導者の力量で情勢が決まる。プーチンの胆力対オバマの上辺だけの話力。優劣は歴然としている。シリアの時と同じだ。これが現実の世界だ。そもそもオバマとクリントン、オバマとケリーの大統領指名選で、どちらを選んだ方が良かったのだろうかと昔を思い出す。クリントンは冷静だ。ケリーは現場で汗を流している。結局プーチンの胆力、オバマの口先だけの話術、その差が今の世界を変えつつある。米国民主党は2度も選択を誤ったようだ。

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理想的な家事手伝い

OECDが加盟34カ国を調査した結果、男性が最も家事に協力しないのは日本だったとのこと。一位のノルウェーは一日当たり180分だが、ビリの日本は62分。ちなみに女性はノルウェーが210分で日本は300分。最近日本でもカジダンが話題に上るようになってきた。カジダン時代の前を過ごした自分から見れば、62分は大きな数字だ。自分が働いていた頃に家事を手伝った記憶がない。あるとすればごく珠に掃除機を動かした位だ。ところが退職してからは家事の手伝いが定着した。ひょっとするとカミサンは自分の本「定年オヤジのしつけ方:小川有里:講談社」を盗み見していたのかもしれない。今では、食事テーブルのセッティング、洗った後の食器拭き、風呂場の掃除、洗濯干しと取り込み等がルーチンワークになった。料理は頼まれれば、カレー、チャーハン、パスタ、野菜炒め、肉じゃが等々お手の物だ。最近は野菜の50度洗いも熟している。共稼ぎならば家事を分け合うのが当然だろう。だが専業主婦であれば夫に頼らず家事に専念する方が良いと思う。問題は家事を仕事と見做すかだろう。夫は外で仕事をし、妻は家で家事の仕事をする、これも理想の一つだ。更なる理想は、家事を楽しむこと。理想に近づいてきたようだ。

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孤軍奮闘のNHK新会長

NHK新会長が就任早々各方面から吊し上げにあっている。辞めろヤメロの大合唱だが、本人はカエルの面に小便で一歩もたじろがない。全理事に日付のない辞表を提出させた籾井新会長は、海老沢元会長の人事権掌握による強権支配の再来とも言われている。エビジョンイルの向こうを張ってモミジョンイルとのあだ名も付いた。一見両者は似ているようだが、目的は正反対のようだ。海老沢はNHKのたたき上げで最高位に就き権力を欲しいままにした謂わば官僚だ。官僚だからNHKを肥大させることに腐心した。税金の無駄遣いを増長した。そしてそれ以降の民間出身の会長は、民営化と称して低俗番組を増やし公営放送を訳の解らない局に貶めてしまった。大手商社の副社長だった籾井の目的は肥満の身体を筋肉質に戻し、公営放送として海外に発信出来る体質に変えることだと言っている。それを敢行するには抵抗勢力が多過ぎる。普通民間では日付のない辞表などを提出させることはないし、籾井も今までそんなことはしたことがないと言っている。日付のない辞表は手始めとして優れた手段だと思う。それ程までにNHKの組織は官僚的に硬直化しているということなのだろう。孤軍奮闘、四面楚歌の籾井にエールを送りたい。

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受益者負担の時代

富士山が世界遺産に登録され、環境保全や安全対策に使うため今夏から任意に1000円の入山料を徴収することになった。とうとう富士登山にもお金がかかるのかと思っていたが、エベレストは高さだけではなく富士山のはるか上を行っているようだ。ネパールは、登山者とシェルパらの揉め事の防止や調停のため今春から警官や兵士を常駐させるとのこと。登頂順位を争う口論が原因で、投石や氷塊を故意に落とす事態などが発生して揉め事が絶えないようだ。揉め事の一因が混雑にあるとのことで、入山料が一人当たり1万1千ドルに引き上げられる。ゴミ問題も深刻だ。酸素ボンベや調理用ガスボンベの残骸など50トンのごみが登山道に廃棄されている。登山者に対し下山時に重さ8キロのごみを持って降りるよう義務付ける新たな規則を今春から導入することになったとのこと。エベレストに較べれば富士山などは可愛いものだ。エベレストを参考にすれば、入山料の1000円は安過ぎるように思えてきた。水も安全も、そして登山も受益者負担のコストが必要な時代になったのだから。

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議事録の重さと軽さ

政府が閣議の議事録を作成し3週間後を目処に公開するとの方針を明らかにした。何を今更とは思うが、驚くことに明治以来閣議の議事録が作成されたことはない。150年近くも異常状態が続き、未だに近代国家とは言えない状態だ。強引に通した特定秘密保護法の見返りとして情報公開に努める姿勢をアピールするのが狙いなのだろう。だがアピールだから実行するか分からないし、たとえ実行したとしても何時止めるのかも分からない。その証拠に、公明は法律で作成を義務付けるよう求めたが、現行の法律を改正せずに解釈の変更で乗り切ろうとしている。腰の引けている様子が窺える。その時の内閣の都合で法律を勝手に拡大解釈してしまうことは、スポーツで言えば自分に有利になるように勝手にルール変更するようなもので問題が多過ぎる。東日本大震災の時の菅内閣の対処は、会議の議事録も作成しなかったので、結局藪の中だ。責任の所在も分からないし反省すらも出来ない。きちっと法律を改正すべきだと思う。反面、閣議の内容を全て公開などして大丈夫なのだろうかとも思う。たったの3週間で公開出来る程度の内容しかないのだろうか。議事録が作成されるようになると、大事な案件は閣議以外の会議で決定されることになるのではないのだろうか。色々考えてみると、アピールが単なるポーズに過ぎないように見えてきた。

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雪を愛でるということ

戦後行方不明になっていた幻の浮世絵「深川の雪」が66年ぶりに一般公開されるとのこと。縦2m、横3.4mと巨大な肉筆の浮世絵で絵師は喜多川歌麿。今は米国の美術館にある「品川の月」と「吉原の花」とともに「雪月花」3部作として歌麿肉筆画の傑作と言われていることを初めて知った。日本人は「雪月花」が大好きだ。元々は白居易の詩の一句「雪月花時最憶君」だが、自然の美しさを指す言葉になっている。日本には「雪月花」が至る所にある。日本三景は、雪の天橋立、月の松島、花の宮島であるし、日本三名園は、雪の兼六園、月の後楽園、花の偕楽園という具合だ。更に宝塚歌劇団は雪組、月組、花組だし、雪月花という名の旅館は多いし、ユーミンの雪月花という歌まである。関東甲信の大雪被害の最中に「深川の雪」のニュース。物事には必ず二面性があるものだ。だが悪い面には触れずに、良い面を愛でることが出来るのは、日本人の心の素晴らしさに違いない。風流を解する日本に生まれて良かったと思う。

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精度が良くなる天気予報

国産のH2Aロケットの打ち上げが成功し、成功率は96%となり商業ベースに乗るようになった。これはこれで凄いのだが、打ち上げられた衛星がそれ以上に凄い。JAXAとNASAが共同開発した全球降水観測(GPM)衛星だ。今までの気象衛星は、雲を平面状でしか捉えられなかったので、精度が劣り従って天気予報の確立も悪かった。ところが、GPM衛星は、雲を立体的な3次元で捉えることが出来、かつ雨粒の大きさまでも測定可能だという。この衛星からのデータを解析すれば、地球上の天気の移り変わりを理解出来るようになり、洪水や暴風雪などの異常気象の予測が格段に向上しそうだ。またGPM計画のサイトが垢抜けている。ミッション:雨雲を味方にせよ。地球の水が、暴れている。人類に、打つ手はあるか?とくる。そして利用分野は、水資源の管理、天気予報の精度向上、洪水の警報、異常気象の解明だといかにも高尚だ。科学技術に対する情熱と力強い科学技術の向上が感じられる。ミサイル以外に何の役に立つか分からなかったロケット技術が、人類の為に役立つ技術に生まれ変わりつつある。だが主役は衛星だ。衛星技術畏るべし。

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弘法にも道の誤り

文化庁が後援する書道中心の公募展「全日展」で、県知事賞を受賞した人のうち16県は全て架空人物で、かつ同一犯だったとのこと。しかもその犯人は何と全日展の会長だったのには驚いた。既に会長を辞職し元会長となっているが、元会長曰く「県知事賞は応募がないと次年度から賞が無くなってしまう。全日展の発展、書道の振興のためねつ造した」と。このニュースを聞いて「鶏が先か卵が先か」という言葉を思い出した。世の中の揉め事は複雑な歴史が入り乱れていて、なかなかこちらが先とは言えないのが普通だ。ところが、このねつ造事件は明らかに、卵が先で鶏は後でなければならないと言えそうだ。最近書道を習う人が減っている。まずすそ野を広げるために書道の楽しさ、面白さ、創造の醍醐味さを知ってもらうための企画を立てる。これが卵だろう。そして人が増えるよう多くのニンジンをぶら下げる。これが鶏だろう。元会長は努力する順序を間違えたようだ。それにしても16県の県知事賞を受賞するとは立派なものだ。間違いなく才能のある書道家なのだろう。弘法にも筆の誤り、ではなく弘法にも道の誤り、とでも言えそうだ。

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