孤軍奮闘のNHK新会長

NHK新会長が就任早々各方面から吊し上げにあっている。辞めろヤメロの大合唱だが、本人はカエルの面に小便で一歩もたじろがない。全理事に日付のない辞表を提出させた籾井新会長は、海老沢元会長の人事権掌握による強権支配の再来とも言われている。エビジョンイルの向こうを張ってモミジョンイルとのあだ名も付いた。一見両者は似ているようだが、目的は正反対のようだ。海老沢はNHKのたたき上げで最高位に就き権力を欲しいままにした謂わば官僚だ。官僚だからNHKを肥大させることに腐心した。税金の無駄遣いを増長した。そしてそれ以降の民間出身の会長は、民営化と称して低俗番組を増やし公営放送を訳の解らない局に貶めてしまった。大手商社の副社長だった籾井の目的は肥満の身体を筋肉質に戻し、公営放送として海外に発信出来る体質に変えることだと言っている。それを敢行するには抵抗勢力が多過ぎる。普通民間では日付のない辞表などを提出させることはないし、籾井も今までそんなことはしたことがないと言っている。日付のない辞表は手始めとして優れた手段だと思う。それ程までにNHKの組織は官僚的に硬直化しているということなのだろう。孤軍奮闘、四面楚歌の籾井にエールを送りたい。