2012年11月

維新の公約を自公民が実行

維新の主張はブレにブレたので公約要旨を読んでみた。公共工事以外で経済成長を目指す。日銀法を改正し政府との役割分担を明確にする。プライマリーバランスの目標を設定する。専業農家を厚遇し農業に競争原理を導入する。TPP交渉に参加。公的年金を積立方式に変更。議員を含めた公務員制度改革と道州制。電力市場を改革革新しながら脱原発を目指す。集団的自衛権行使のための法整備。等々いま日本がすぐ実行しなければならない課題と政策が的確に明記されていることに感心した。公約だけを見れば維新に投票したいと思う。しかし、維新の問題点は、石原老人の暴走を止めることが出来る人がいないことと、政権を担える真面な議員が一人もいないことだ。まさに絵に描いた餅になりそうだ。維新の公約を自公民で実行すれば日本は生まれ変わるに違いはないが。残念ながら自公民の器は小さい。

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投票することの責任

自民党のホームページにある政策パンフレットを読んでみた。「取り戻す」シリーズになっていて、復興から始まり経済、教育、外交、安心を取り戻すという。大きなポイントは2つで、金融政策と国土強靭化。経済を取り戻すため無制限の金融緩和即ちお札を無制限に刷り市場に供給するというが、市場にはお金がだぶついている。お金はあるが需要がないので使えない状況にある。経済を立て直すには、お金の供給と需要の増加の両方が必要だ。今はお金はあるので、とるべき政策は需要を如何に増加させるかにある。根本的に間違っている。一方国土強靭化と称し、公共投資に10年間で200兆円を使う計画になっている。これはもうバラマキの枠を超え、ドブに捨てるようなものだ。バラマキならば拾う人がいるが、ドブでは誰も拾えない。もし自民が政権を取ると、マニフェストに書いてあるという理由だけで実行される恐れは十分ある。実行されれば国債が暴落し日本が壊滅するのは目に見えている。自民のマニフェストは狂気の沙汰。投票者は投票したことに責任を持つべきだと思う。

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第三極のイメージ

嘉田滋賀県知事が「日本未来の党」を旗揚げし、待ちに待ったリベラル勢力の結集だと注目度は高い。人気のあった維新の会は太陽の党と組んだため妥協に妥協を重ね目的が不明瞭になり、ブッコワスのイメージだけが残った党に成り下がった。果たして「日本未来の党」に日本の未来を託すことが出来るのだろうか。新党旗揚げと言っても、中身は小沢の「国民の生活が第一」そのものだ。この指とまれと言っても今更とまる政党はない。嘉田が代表に就き小沢は表に出ないという。また小沢が裏で糸を操る傀儡党の誕生に違いない。嘉田は選挙の時だけ小沢が変身するためのお面に他ならない。嘉田は記者会見で「卒原発」という造語を連呼し、ただ即時に原発を停止すると言うばかり。原発の即時停止は、聞こえは良いが無責任だ。エネルギー政策をどうするのか。日本経済への影響をどう考えているのか。プルトニウム問題をどう解決すのか。これらの答えがあって初めて即時停止と言うことが出来るはずだ。「日本未来の党」にはダーティーなイメージが憑りついている。

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良き友は何処にいるのか

テニスクラブで親しいM夫妻とディナーを共にし楽しい時を過ごした。M夫妻とうちの夫婦とは不思議なくらい縁がある。15年前頃に転居し今の家に住みだして、家の近くのいくつかのテニスクラブを見て回り、入ったのが今のクラブだ。話をしているうちに4人とも同じ大学を出ていたことが分かった。7学年違うので大学で顔を見かけたことはないが、すぐに旧来の知人のようになった。学生時代に恋愛し結婚に至ったのも同じ。テニスが大好きなのも同じ。毎週のように夫婦対抗のミックステニスを行うが、勝ったり負けたりでテニスの腕前も互角。価値観も常識のレベルも似ている。Mさんのご主人も自分も定年を待たずに会社をリタイヤした。M夫人は根性がないとは言うが、本人たちは会社に寄り掛からずにゴーイングマイウェイを貫いているので、根性のレベルは高いと思っている。4人とも自分は短いとは言うものの、変なストレスはなく長生きしそうな気配がする。M夫妻とうちの夫婦の結婚記念日が同じ11月なので、今日お互いに祝福しようということでディナーとなった。話は弾み来年は一緒に旅行する約束をした。良き友は遠方より来るのではなく、そばにいるものだ。

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賭け事の分かれ道

恒例の年末ジャンボ宝くじが今日全国で一斉発売された。西銀座チャンスセンターには早朝から約千人が列を作ったとか。日経には「家を買いたい」「親孝行したい」との取材記事。宝くじの売り上げの6割は胴元の懐に入り、残りが賞金として還元される。1等当選の確率は約1千万分の1と極めて低く、従って購入者は「夢」を買っていることになる。夢だから「家を買いたい」という気持ちは理解出来る。しかし、親孝行は夢とは繋がらない。宝くじを当てて「親孝行したい」という人は、今まで一度も親孝行などしたことはないし、これからもしない人に違いない。万々が一当選した時は親のことなど忘れて、お金を盗まれる心配ばかりする人種だろうと思う。自分は宝くじを買ったことがない。賭け事が嫌いなわけではないが、自分の判断で選ぶことが出来ない賭け事には全く興味がないからだ。自分の判断で選ぶ賭け事は、勝てば自分の読みの正しさが証明されて嬉しいし、例え負けても自分の至らなさが分かり勉強になる。賭け事一つにも、主体的に生きるか受け身で生きるかの分かれ道がある。

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生で見るゆるキャラ

第3回ゆるキャラグランプリで今治市の「バリィさん」が優勝した。ゆるキャラとは、着ぐるみで、郷土愛に満ち溢れていて、立ち居振る舞いがユニークで、愛すべきゆるさを持ち合わせているのが条件だ。ゆるキャラは地方の村おこしや地域振興のために一役も二役もかっている。今まではテレビでゆるキャラを見ても、あれは子供の世界にだけ生きているものと思っていた。ところが、先日偶々彦根で第1回ゆるキャラグランプリで優勝した「ひこにゃん」を間近で見る機会があり、生まれて初めてゆるキャラに遭遇してゆるキャラに対する見方がガラッと変わった。異常に大きい頭、気が良さそうで憎めない顔つき、首から出た短い手、背丈も低い。ぬいぐるみだから顔の表情は変えないが、短い手が抜群の演技で観客をうっとりと癒す。見ると聞くでは大違いとはいうが、同じ見るでも生とテレビは大違いであることを実感した。ゆるキャラは地域振興の切り札になる可能性は極めて大きい。昨年はしまなみ海道旅行を計画していたが大震災でキャンセルした。来年は再度しまなみ海道旅行を計画して今治に立ち寄ってみようと思う。「バリィさん」と会うのが楽しみだ。

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連日連夜の党首討論を

自民の安倍総裁がやっと民主との党首討論に条件付きで応じても良いと答えた、というニュースに我が耳を疑った。安倍は次期首相と目されているとはいえ、今は野党の一党首に過ぎない。自民が政権政党として何をしたいのか、民主とは何がどう違うのかアピール出来るチャンスでもある。野党党首全員の見せ場でもある。短期決戦である衆院選を目前にして党首討論を避ける安倍の頭の中の構造は理解不能。相撲で言えば露払い程度の政治家がテレビ討論しているが、今こそ党首が先頭に立って激論をかわすべきだ。安倍はブレにブレている。自信がないのだろう。3年半惰眠を貪っていた付けかもしれない。こんな安倍に次の日本を任せるのは何とも心もとない限りだ。米国では大統領選で1年も続けてディベートを繰り返す。出来れば1か月程度は連日連夜党首討論を繰り返してほしいと思う。せめて1週間でも良い、いや3日でも。

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旅行の裏テーマ

実は今回の旅行にはもう一つ裏のテーマがあった。我が家の日常の食事は栄養バランス優先で野菜の多い比較的質素なものを心掛けている。しかし旅行の時くらいはご当地料理を堪能しようということにした。長浜での昼食は名物の翼果楼の焼鯖そーめんと焼鯖寿司。好物の鯖ではあるが残念ながらパサついており、名物に美味いものなしを体験した。彦根の夜は気張って千成亭の近江牛三昧の懐石料理。程よい味付けで近江牛の美味さを味わったが、最後に出てきた朴葉焼きが何とも甘過ぎて折角の懐石を台無しにしてしまった。昔飛騨高山の朴葉焼きの美味さに感激したことがあるので、彦根の味付けの不味さは間違いない。京都の朝は大和ハウスが経営しているホテルのおばんざいバイキング。各種のおばんざいを少しずつ皿にとり京料理を味わった。京都ならではの朝食で朝から京都にいることを実感出来た。人気があるらしく常時混んでいた。京都の夜は西七条の割烹料理のいはら田。全国の高級食材と京野菜を使った料理は、質の良い食材と巧みな料理法が際立っており全品とても美味しかった。ただし間の時間がかかり過ぎるのとお高いのがやや欠点ではあった。しかし再び京都へ行くチャンスがあれば是非ともリピートしてみたい店であった。かくして1日2万歩近くも歩いてエネルギーを消費したにも関わらず、体重は2Kg近くも増えてしまった。今日から再び質素な生活が始まることになる。

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紅葉、モミジ、もみじ

21日は湖東三山の西明寺、金剛輪寺、百済寺と滋賀随一と言われる永源寺を巡り紅葉を堪能した。何れの寺も山寺で山門から本堂までは延々と紅葉のトンネルになった山道が続いている。特に午前の早い時間に訪れた西明寺では静寂の中で錦織なす紅葉に包まれ、生まれて初めて紅葉とはこんなにも綺麗なものかと感動した。西明寺の山門の近くには名神高速道があり騒音の難があるものの、全体ではその欠点を打消ししてしまうほど美しく日本一の紅葉の名所だと思った。22日は京都北山にある金福寺、詩仙堂、圓光寺、曼殊院、鷺森神社を巡った。紅葉に関しては滋賀の寺とは趣が異なり京都の寺はこぢんまりとして、紅葉が境内に集中していて、庭を如何に美しく飾るかを競っているように見えた。京都の紅葉は一枚の切り取った絵にはなるが、滋賀の紅葉はこれでもかと見る者を圧倒してくる。叡山電車で出町柳に出て鴨川沿いを歩き、念願であった飛び石を初めて渡りテレビ役者の心境を味わってみた。結局出町柳から京都駅まで歩いたが、途中でカミサンの要望でRAAK本店に立ち寄り飾り用の手拭いを探した。紅葉が落葉する絵柄を自分が推奨しカミサンも納得して紅葉狩りの記念として購入した。勿論カミサンのセンスの良さを褒めてあげ「いいふうふの11月22日」に仲良く帰路についた。素晴らしい紅葉狩りであった。

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赤い糸の綱渡り

20日から22日まで滋賀と京都へ紅葉狩りに行き、紅葉には大いに感動させられたが、まずブログに書きたいことは意外にも紅葉ではなかった。20日は自分の父の出身地でもある長浜と彦根に立ち寄った。長浜の黒壁はやや煤けてしまっていたが、井伊直弼の居城である彦根市には昔の力を留める勢いを感じた。彦根城の天守は国宝に指定された四城の一つに数えられているばかりではなく、まち全体が昔の面影を留めている。城は勿論のこと、武士の町、町人職人の町、足軽の町そして農民と、今でも当時のままのようだ。彦根駅から彦根城に登って玄宮園に下り、厩の前を抜けて昔の街並みの夢京橋キャッスルロードに出た。何とも見事な景観だ。井伊直弼の偉大さを心底味わう事が出来た。そして今回は紅葉を追う旅でもあり22日は京都に移った。北山の金福寺は芭蕉ゆかりの寺で蕪村の墓もあり俳句の聖地でもある。小さな庭ではあるが綺麗な紅葉だった。ところが北山の曼殊院に行きがてらの一つと思っていた金福寺がとんでもない寺であった。意外にも舟橋聖一の「花の生涯」や諸田玲子の「奸婦にあらず」で有名なヒロインである村山たか女が、尼僧となり晩年を過ごした寺でもあることが分かった。たか女は直弼の若い時の愛人で、大老の時はスパイとして活躍し、桜田門の変で直弼が亡くなった後は金福寺で余生を送ったとのこと。今回の旅は直弼とたか女の赤い糸の上を、直弼の強い意志によりまるで自分が綱渡りのように乗って渡らされていたのかもしれない。紅葉ではなく心が高揚した。

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猫のいる間に旅行

久し振りに2泊3日の旅行に出かけることになった。1泊旅行に拘っていたのは、一緒に暮らしている義母が高齢のため2日連続で家を空けるのは気掛かりになるからだ。ところが最近の義母はとても生き生きとしていて体調が良い。どうやらその理由は野良猫にありそうだ。懐きはしないが義母を慕って餌をねだりにやって来る。猫好きの義母にとって猫の相手が癒しとなり毎日に張りを持たせているようだ。当初の旅行の計画は滋賀県の湖東三山の紅葉狩り1泊を考えていたが、1泊では交通費が割高だし義母が元気なので京都の北山まで足を延ばし2泊することにした。鬼のいぬ間に洗濯ではなく、猫のいる間に旅行となった。いざ出発。

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万歳三唱の不思議

16日横路議長が解散詔書を読み上げ衆院が解散した。毎度のことだがその後殆んどの議員が嬉しそうな様子で万歳を三唱する。極めて不思議な光景だ。「万歳」を辞書で調べてみた。いつまでも生きて栄えること、どうしようもないこと、相手の将来の発展を祝福して大声で言う言葉、喜びの気持ちを表すため大声で言う言葉、とある。この解散で全衆院議員が職を失う。議員にとっては決してお目出度くはないはずだ。解散に追い込んだ野党が万歳するのは理解出来るが、解散に猛反対していた民主議員も万歳を叫んでいるのは何故だろう。一説によると、ただの慣習で、万歳をすると国会へ戻れるというジンクスがあるためという。戻れない議員も多いのでこの説も当てにならない。野田首相は万歳を叫ぶ気にはなれなかったと自身のブログに書いている。これらを総合して考えると、どうやら解散の万歳は意外と「もうどうしようもないお手上げ状態」という意味が最も近いのかもしれない。議員たちの顔が嬉しそうに見えるのは、自虐的な感情の裏返しと見ることも出来る。訳の解らない万歳三唱の慣習が消滅した時に国会が正常に機能することになるのかもしれない。しかし万歳は続く。

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落し物の採取法

尾籠な話で恐縮するが、キラリと光る工夫に感心したので敢えて書くことにした。健康診断のとき大腸ガンの一次検査も受けることにしている。今様に言えば便潜血検査、昔は検便と言っていた。今は落し物の採取法が難しい。小学生時代は寄生虫検査のため検便があった。当時は汲み取り式なので、両足に渡して踏んだ新聞紙に落し物を落とし割箸か何かでマッチ箱に入れ学校に提出した。高校時代は和式の水洗トイレなので楽勝だった。大学を卒業し会社生活に入った頃に洋式トイレが普及し始めた。落し物の採取には逆向きに座るのが常識で、これも問題はなかった。ところが、ウォシュレットが30年前頃に普及し始めてから大問題が発生した。ウォシュレットが邪魔をして逆向きには座れない。そうかと言って水中以外に落として確保するのは難しい。人それぞれに手を変え品を変え工夫していたようだが決定打はなかった。恐らくウォシュレット付き洋式トイレを使う日本の全国民が苦労していたに違いない。ところが今年の採取法は改良が加えられ30年来の難題を見事解決した方法であった。トレールペーパーなるものを便器内に敷くだけ。後は日常通り落し物を落とせばよい。トレールペーパーは落し物を水中に没することなく受け止め、採取後は水溶性なので水を流すだけで跡形もなくなってしまう魔法の紙だ。発明の実用効果の度合いで言えば、ここ数十年来最大の発明と言える。アッパレ、日本の工夫と技術力。

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続:都知事選はどうなるのか

11月1日のブログで都知事選立候補表明者を予想したが、残念ながら半分は的外れのようだ。しかし猪瀬の本命は揺るがない。自公み太が支援すると言い出した。自民都議は猪瀬を嫌いで他に担ぐ人も見つからず自民本部に丸投げし、結局本部の猪瀬支援に従うことになった。都議として自分自身の支援者も決める事が出来ず何とも嘆かわしい限りだ。だが、それでも民主都議よりはまだましだ。民主本部は担ぐ人の当てすらない状況。語るに落ちたとはこういうことを言うのだろう。そのまんま東は真っ先に立候補声明を出すと思っていたが大外れ。維新に見放されほかの政党にすがったが、政治にまで浮気心があることを見透かされ救う神はいなかった。自業自得だ。舛添は出る気満々だったが、野田の衆院解散宣言で断念。変わったところでは、何を血迷ったのか笹川堯が出馬するという。前回の落選で暇を持て余したとしか考えようがない。しかし、もし弟の笹川陽平だったら話は違ってくる。陽平は兄とは違い人格者だ。人脈も豊かで世界で通用するレベルにあり世界の華の東京の長としては適任だろう。結局猪瀬が本命だが、果たして猪瀬に都知事が務まるのだろうか。スタッフとしての猪瀬は優秀なのだろう。あの実務下手の石原が称賛しているのは猪瀬の実務能力で、決して長としての能力ではない。都知事候補には都の将来像を描く能力が問われるべきだと思う。

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事実は小説よりも奇なり

「事実は小説よりも奇なり」とは詩人バイロンの書いた叙事詩に出てくるフレーズだが、まさに小説よりも興味深い事件が発生した。舞台はペンタゴン、主演はペトレアスCIA長官とB、助演はアフガニスタン司令官とK、テーマはW不倫と機密漏えい、脇役はFBIと大統領。粗筋は、BがKに脅迫メールを送りFBIが調査した結果、長官とBおよび司令官とKのダブルのW不倫がバレテしまい、長官は辞任に追い込まれ、大統領が機密漏えいは一応なかったと揉み消し幕を下ろす設定で、続編は不明。長官とBの連絡方法がふるっている。送信しない電子メールで連絡を取り合っていたとか。互いに同一のIDとパスワードを使い、連絡内容を下書きにセーブし、送信しないで互いに下書きを見る方法だ。頭の良い人は考えるものだなと感心したが、この連絡方法はテロリストが機密漏えい防止のために良く使う方法らしい。単に長官の盗用だった。結局長官は他人の奥さんと連絡方法の2つも盗んだことになる。ハリウッドでは早速映画化の話が持ち上がっているとか。出来れば24のジャックバウアーの友情出演を望みたいが、それは24を見過ぎた反動だろうか。現実の世界と映画の世界の間には境界は存在しないことを実感した。

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野田首相の功績

14日の党首討論で野田首相が男を上げた。16日解散を条件に自ら身を切る衆院定員削減を安倍に迫った。討論は野田の圧勝で安倍の完敗。前代未聞の解散劇となったが民主にとってはメリットが多い。民主大惨敗の予想であった衆院選挙は大敗程度で済みそうだ。寄せ集め集団で意見の纏まらない民主から不満分子が削ぎ落とされ、一つの纏まった政策集団に衣替え出来そうだ。渡部最高顧問は引退し山田元農水相や小沢元環境相も離党する。あと鳩山と菅が離党すれば満点だが。第三極の集結は短期では難しいので泡沫候補当選の可能性が低くなり国会の質の低下をある程度防げそうだ。野田の最大の功績は、今後決められない政治から決める政治へと流れが変わりそうな雰囲気を醸成したことだと思う。民主の政権担当政党としての予行演習がやっと終わった。一度野に下り少数精鋭で捲土重来を目指すべきだと思う。その時初めて2大政党時代の幕が上がることになるはずだ。

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若人はホコタテを目指せ

面白いテレビ番組がある。通称ホコタテと言われているフジテレビの「プライド懸けた真剣対決ショー ほこ×たて」だ。ホコは矛、タテは盾。韓非子の故事に基づき、どんな盾でも突き通す矛と、どんな矛でも防ぐという盾の対戦だ。故事では一人の商人が矛と盾を同じ文句で同時に売り捌こうとしたので、矛盾の故事が生まれたことは誰でも知っている。「絶対に穴の開かない金属」と「どんな金属にも穴を開けられるドリル」の対決で始まった。5戦無敗で穴の開かない金属が勝利した。その会社の名は日本タングステン。今就職の応募が殺到しているという。その後もユニークな会社が登場しその才能を競っている。話は変わるが、過去30年で一番歌われたのがSMAPの「世界に一つだけの花」。この歌のテーマは「ナンバーワンよりオンリーワン」。大企業は安定しているので特殊技能と一般常識的な能力さえあれば就職は可能かもしれない。しかし事業の寿命は高々30年といわれている。若い人が就職するには大企業は余りにも年を取っている。若い人が身を奉げるべきは、まさにホコタテに登場するナンバーワンではなく若いオンリーワン企業のはずだ。来春は既に終わった。来々春就職希望者は、番組の勝敗は兎も角ホコタテに出てくる企業にその身を賭けても悔いはないと思うが。如何か諸君。

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ロムニー敗北の要因の一つ

米大統領選で負けてしまったロムニー候補は意外とヒョウキンものだ。予備選の5月頃「より良きアメリカ(A Better America)」をビジョンとして発信していたが、iPhoneアプリで何と「より良きアメルシア(A Better Amercia)」と発信してしまい、アメルシア選に立候補したのかと大笑い。大統領選の敗北が確定した翌日には、当選した場合に備えて用意していた「ロムニー次期大統領」の公式ホームページを一時公開してしまったらしい。ロムニーの写真の横には「国家としての私たちの展望に胸を膨らませている」「人々を仕事に復帰させることが私の最優先事項」とのメッセージがあり、下には「より小さく、よりシンプルに、よりスマートに。アメリカを信じよう」とのスローガン。その他ロムニー政権の求人情報やワシントンで行われる就任式への参加を呼びかけるページもあったとか。結局ロムニー敗北の要因の一つは、軽過ぎる組織にあったのかもしれない。

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財政の崖は深いのか高いのか

米国の「財政の崖」なるものが近づいているらしい。オバマ大統領は09年の就任直後に「13年までに財政赤字を半減させる」との公約を掲げたが、米国の財政は就任の年から4年連続1兆ドル超の大赤字が続いていて全く改善の気配は見られない。13年年初から大型減税終了による歳入増と歳出の強制削減により、財政が5000億ドルも改善することになる。財政面では優等生だが、この改善幅が大きすぎるため景気の失速が恐れられているので「崖」というらしい。財政を健全化の方向に向かわせなければならないのは、国トータルで今まで身の丈以上の生活をしてきたということだ。浮ついた生活はなるべく早く解消した方がいい。遅れるほどギャップの解消が辛くなる。同じ崖でも上から下を覗き込む人と、下から上を見上げる人では見える景色が違う。上から見る人は現状を享受しているが崖の深さが分からずに怯えている人。下から見る人は現状に不満を持ち崖の高さを確認し一時的な痛みに耐える決断をする人。何れにしても、貧富の格差を増長させたブッシュ減税を止め、勝手に増殖してしまう歳出を強制削減することは良い事だ。この2点は日本の財政再建にも活用すべき手段だと思う。

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この一歩が国粋主義を駆逐する

暖かさのせいか今や秋たけなわだ。大相撲九州場所が始まり、ゴルフ、サッカー、バレー、アメフト、バスケ、ソフト、自転車等々、我が世の春と言わんばかりに華盛りだ。男子ゴルフは久々に石川遼選手が優勝した。あの見苦しい髪型をもっと端正なものにすれば、気持ちもシャンとしてあと2つは勝てるだろうと思うが。女子ゴルフのフィナーレはもっと良かった。1打差リードの有村にイ ボミが最終ホールで追いつきプレーオフで逆転優勝した。ホールアウト後の有村とイ ボミの抱擁する姿に感動した。有村はイ ボミの顔を両手で挟み良かったねと称え、イ ボミは心の底からありがとうございますと言っていたように見えた。李大統領が火を点けた日韓反日感情に対し、いま次期韓国大統領候補たちが日韓経済回復を公約に挙げ選挙戦を戦っている。しかし、大統領候補以上にイ ボミが親善の大役を果たしたと思う。韓国も中国もそして日本も、早く国粋主義の呪縛から解き放れてほしいと願う。

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また平塚に一泊

かつての仕事仲間の奥さんが急逝し、元気がなくなっている様子なので平塚へ行ってきた。落ち込んでいる時に励ますのは逆効果だから、昔のように深夜まで何軒もハシゴして飲み歩いた。本人の立ち直りは意外に早く昔通りの元気人に戻ったようだ。今朝は平塚の南側を散歩してみた。駅から海岸へ続く広い道路で町内会らしい人たちがゴミを拾う姿があり、綺麗な町にはそれなりの理由があるのだなと思った。海岸ではビーチテニスを楽しんでいる若者たちやゴムボートを膨らませている外人がいて、時がゆっくり流れていた。帰り道は桃浜のテニス場の横を抜け、少しテニスを見ていたがやたらと年寄りの男性が多い。それを見ていた年寄りの自分を含め、団塊の世代がリタイヤした縮図を見ているようだった。以前碁で有名だった木谷道場の前を通ったが、昔の面影はなくマンションが建ち、木谷道場跡地の石碑だけが碁の総本山はここだぞとばかり誇っているように見えた。価値のある平塚一泊であった。

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格付け会社は必要か

豪州ではデリバティブの損失をめぐる裁判で、格付け会社が敗訴し投資家に損害賠償する判決が言い渡された。S&Pが最上位のAAAを格付けした商品の資産価値が2年後に90%も低下してしまい、豪の自治体が13億円の被害を受けた。格付け自体が騙しだったと提訴した結果だ。格付け会社は、民間会社ではあるし、主な収入源は格付けする債券の発行会社から受け取る格付け手数料だ。格付けに手心が加えられても不思議ではない。だが公正さと透明性は低いものの市場は格付けに敏感に反応する。格付けが数段アップすれば暴騰し、ダウンすれば暴落する。市場の健全性と安定化をはかるというよりは、市場変動のアクセラレーター的存在だ。格付け会社から見れば、投資家はネギを背負ったカモなのだろう。カモは自分が投資家であると信じ込み、自分自身がカモであることが分からないところにも問題がある。会社の裏には、格付けで市場を操り暴利を貪る何者かが存在しているような気がしてならない。今後各国で投資家が格付け会社を提訴する可能性が高まっている。これを契機にこのビジネスモデルが崩壊することを願いたい。

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西友の不正合格行為

スーパー西友が大衆薬の登録販売者受験資格である実務経験証明書をチョロまかし、従業員282人に虚偽の証明書を発行し、そのうち合格した200人を現場で働かせていたことが判明した。大衆薬販売は2009年施行の改正薬事法により登録販売者がいれば販売出来ることになった。医薬品は割引が少なくて利益率が高く、店に高齢者などの客も呼べる魅力的な商品の一つなので他店との出店競争も激しい状況にある。西友は組織ぐるみではないとは言っているが、組織ぐるみの犯罪であることは明白だ。西友の販売キャンペーンは「KYでいこう」。KYとは、カカクヤスクという意味の積りのようだが、本来のクウキヨメナイに限りなく近く、今回の事件でクスリヤバイにまで変質してしまったようだ。大衆薬とはいえ会社ぐるみで不正に合格者を量産した行為は決して許すべきではない。西友には今後5年間は大衆薬販売が出来ない程度のペナルティーが必要だと思う。近い将来西友がウォルマートに衣替えするらしいが、名前を変えても決して中身は変えられないのが世の常だ。

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ブラフ政治の終焉

田中文科相劇場が開幕したが瞬く間に閉幕しそうだ。中央教育審議会の3大学来春開設認可答申を唐突に取り消したものの反撃が激しい。それに対応し田中は、新しい審議会で再評価すると逃げてはみたが、今日の国会では不認可とは言ってはいないとまで言い出した。結果は明らかに田中の負。誰が見ても明白な敗北宣言だ。1991年の大学創設に関する規制緩和以来有象無象の大学と大学生が増え続けている。この状況下で田中の主旨は正しいが解決の入り口が間違っていた。第一の問題として大学の質のレベルの低下を取り上げれば真っ当であったが、何を間違ったか法律の仕組みの末端の審議会答申を拒否してしまったことだ。本人が今更気づいてももう遅い。田中角栄が生きていた時代は政治家のブラフが強力な武器であった。しかし今はITの世だ。どんなことでもたちどころに隅々まで詳細が伝わってしまう。もうブラフは通じないのだ。確かに田中は時代遅れの政治家だが、一つだけ我々に残した偉大なものがある。それは「ブラフ政治は既に終焉した」と言うメッセージを残した事だと思う。偉大かな?

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10歳の壁

最近自分の愛読書に仲間入りした本がある。「大人のほうがてこずる算数1日1問:有田八州穂:すばる舎」だ。愛読書といえばシリーズ物を読み続けるとか、一冊の本を繰り返し読み直すとかするのが普通だが、この本は違う。タイトルの1日1問が表す通りなかなか前に進めず読み解くのに時間がかかるので、いつも自分のそばにある。一種の愛読書には違いない。この本の内容は、カラダ感覚で算数に接し算数嫌いの小学生に「自分で解く」喜びを味あわせながら算数を身に付けさせようという狙いで、1年から6年までの各学年向けに問題が設定してある。小学生の算数は4年から急に難しくなるので「10歳の壁」と言われており、この学年を境に算数の得手不得手が分かれるそうだ。自分は4年生の1問を解くのに3日もかかってしまった。勿論1日中取りかかっているわけではないが、数十分間集中して考えても3日かかったということだ。例えば「フォアフォアズ」という問題「4という数字を4つ使って、間に+、-、×、÷、( )の記号を入れて、答えが0~10までの数を作ってください。44のように使ってもかまいません。」。こういう問題を考えるとオデコの裏の前頭葉が刺激され頭の中がハッカのようにスウーッとしてくる。久し振りに頭が刺激されたためか、夢の中にもこの問題が出てきて、答えの5は朝目が覚めた時に解けた。この調子でいくと、この本はあと1年は愛読書の座に居座りそうな予感がする。

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豊川高校男子出場権獲得

12月に開催される全国高校駅伝競走大会の愛知県予選会で豊川高が男女ともに優勝し出場権を獲得した。女子はここ数年全国制覇の常連で不動の位置を占めているが、男子の出場権獲得は初めてだ。女子の気迫に圧されて発奮したからかと思ったがそうではない。7区間中4区間に男子強豪の仙台育英からの転入生が出場し結果を出した。転校の理由は、監督の退任や東日本大震災などの影響を真面に受けたため。転校後6カ月未満の出場は認めないという規定があり夏の高校総体には出場出来なかったが、選手たちはその間休むことなく走り続けたとのこと。一部では豊川高が強豪校の選手をまとめて補強したことに批判的な声もあるらしいが、批判はやめた方が良い。仙台育英は7回も全国制覇をした強豪校だ。その強豪校から実績ゼロの名もない高校に転校する選手の気持ちはどうだったのだろうか。そして実績ゼロの高校の指導者が強豪仙台育英からまとめて選手を預かるためにはどれほどの決断をしたのだろうか。選手にも指導者にも、その決断に敬意を表したい。結果には称賛を贈りたい。

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孫の七五三

今日は朝から快晴で風もなく絶好のお出かけ日和だ。孫の七五三のお祝いで柴又の帝釈天に行ってきた。月日の経つのは早いもので、次男のところの上の女の子は7歳、下の男の子は5歳になる。次男は嫁さんの和服姿を初めて見たとかで若夫婦ともに満足気で嬉しそうだ。主役の孫たちも和服姿で参詣した。今まで七五三で和服姿の子を良く見かけたが、身内で和服の子は初めてだ。我が家の3兄弟は、長男のブレザー服で始まりそれを下の子に使い回した。しかしお下がりだけでは可哀そうなので参詣する神社はその度変えてあげた。今でも長男はあそこ、次男はあそこと思い出深い。京成の柴又駅を出ると銅像の寅さんが立っていて、通りでは寅さん姿の人が声を掛けてくる。参道の両側には、草団子や塩せんべいを売る店、川魚料理店などが軒を連ねている。普段の平日は閑散としているが、今日は人出がありごった返していた。孫たちは神妙な顔で参詣し、お札と千歳飴を貰ったがお札には見向きもせず千歳飴に大喜び。参詣後老舗の川魚料理店で会食しほろ酔い加減で帰途についた。これで孫たちの行事も当分なくなり一段落。一件落着。

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田中文科相劇場の開幕

就任当時から何かを遣らかすとは思っていたが予想通り田中文科相劇場が開幕した。中央教育審議会の3大学来春開設認可答申を田中文科相が唐突に取り消した。現状の大学教育の問題点は、質が低下していること、数が多すぎること、経営自体に問題が有ること、教員と学生のレベル低下が甚だしく就職もままならないこと等々で、問題が山積みであることは間違いない。大学許認可は準則主義と言い、要件さえ満たせば許可される制度になっている。と言うことは要件を満たした大学申請者が審議会をクリヤーすれば大学の創設は認められるルールになっているということだ。今更文科相が口をはさむ事柄ではない。個々に問題が有れば異議を唱えるべきだが特に問題はないので、田中はそのルールを無視したことになる。そもそも政治家とはルールを作る人だ。問題の多い大学について、新米の政治家や非政治家が大学乱造を指摘するのであれば見上げた行為とも言えるが、20年近くも政治を家業としてきた田中真紀子が今更言うのはお門違いだ。今回の最大の問題は、ルールを作る人がルール違反をしたことに尽きると思う。一体田中は何様の積りだろう。大臣ではない。政治家でもない。きっと女性だから三文野郎ではなく三文奴に違いない。

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大きな政府vs小さな政府

拮抗している米大統領選がハリケーン「サンディ」対応で明暗を分けそうだ。選挙戦を離脱し災害対策を優先させ現地で陣頭指揮したオバマの株が上がっている。一方ロムニーは選挙集会を被災者支援集会にタイトルは変えたものの、以前に災害窓口の連邦緊急事態管理局FEMAの廃止論に言及していたことが足を引っ張った。今回のFEMAは活躍したようだ。多分オバマの初動指示とブッシュ時代のカトリーナ対応をヘマした反省の賜物だろう。今回の選挙では、連邦政府が果たす役割の重要性を強調する「大きな政府派オバマ」対、肥大化した連邦政府の機能を地方政府や民間に移譲するよう求める「小さな政府派ロムニー」の戦いでもある。大きな事件が起きれば大きな政府が必要だし、小さな事件しか起きなければ小さな政府でよい。偶々サンディが来たから大きい方に傾いた。しかし一口に大きい政府対小さい政府を主張すると本質を間違えることになる。連邦政府と地方政府と民間の役割分担を明確にしてメリハリをつけることが重要だ。連邦政府には連邦政府にしか出来ないことを充実させる必要がある。翻って日本を見ると、何から何まで中央で取り仕切る「大きな政府」ではあるが、大震災の復旧すらも殆んど手付かずのままだ。決して大きい事だけが良い事ではなく、機能させるべき中味が重要であることを証明している。

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都知事選はどうなるのか

石原都政が昨日で終わり今日から猪瀬副知事が代行する。次の都知事を決める選挙は11月29日告示、12月16日投開票となった。告示までの立候補予定者の駆け引きが面白そうだ。前回は石原引退で松沢前県知事が引き継ぐ腹積もりだったが、人気が今一で勝つために急遽後出しジャンケンの石原の再登場となった。どうも選挙のコツは後出しジャンケンにありそうだ。今回の立候補予定者は、猪瀬とそのまんま東が本命で、小池百合子、舛添要一、松沢成文等の準常連に、変わったところでは石原伸晃、茂木健一郎、蓮舫、安藤優子等も取り沙汰されているらしい。小池と舛添は既に出馬しないとは言っているが出馬するかもしれない。民主も自民も自前の候補を探しているが眼鏡にかなう者は見つかりそうもない。猪瀬が大本命だが「都政の空白がないようにする」としか言わず出馬を言明しない。自民の都議会議員は猪瀬を嫌いだから支持しそうもない。そのまんま東は維新の会をバックにやる気満々だが、宮崎県知事を辞めてからの行動に不信感があり前回ほどの盛り上がりはない。自分の予想ではまず始めに東が立候補表明して、告示日直前に猪瀬も立候補する。結果は石原直伝の後出しジャンケン効果で猪瀬が圧勝する。今日から告示日までの期間、立候補予定者たちの心模様を窺うのが楽しみだ。深い人間性が露わになるリアル劇場は下手な芝居より面白い。さあ幕は上がった。

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