2013年3月

コンピューターは敵か味方か

将棋の世界では、人間よりもコンピューターの方が強い。アマチュアのトップや女流棋士も、そして米長永世棋聖も負けている。だが現役棋士で負けた者はいない。第2回電王戦が始まった。電王戦とは人間とコンピューターの戦いだ。第1局は人間が勝ったが、第2局で初めてコンピューターが現役棋士を破った。名実ともにコンピューターが棋士界入りを果たしたと言える。自分は将棋は下手だが観戦は好きだ。1年を通してNHK杯トーナメントを観ている。将棋には定石というパターンがあり、少なくとも序盤戦は定石通りに指すものだった。定石をより多く知っている方が有利ということが定説だった。しかし、ここ数年大きく変わってきた。名人にしろ4段にしろ序盤から定石を外す将棋が主流になっている。多分普段からコンピューターを駆使して勉強をしているためなのだろう。人間対人間の戦いから生まれた知恵を使う時代から、コンピューター相手に知恵を生む時代となり、そしてこれからはコンピューターと対等に戦う時代に移ろうとしている。将棋界はコンピューター技術を上手く取り込んだと思う。その懐の深さが人間の将棋を更に進化させるような気がしてならない。

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なり手のいない放射線審議会委員

被ばく線量の基準を審議する放射線審議会が機能不全に陥っている。この審議会は、除染業務員の被ばく限度や、食品中の放射性物質の基準値などについて審議し答申する機能を受け持っている。政府は福島県の避難区域住民の早期帰還のため、放射線防護策を検討しているが、審議会が機能せず安倍内閣が掲げる「復興の加速」が減速しそうとのこと。原因は審議会の委員のなり手がないため。なり手がないのは、資格を絞ったから。絞ったと言っても、透明性中立性の観点から、原子力事業に直接携わっている者や、原子力事業者から一定額以上の寄付や報酬を受けている者を除いただけだが。この一件からも原子力ムラの実体が良く解る。電力会社が如何に技術者や学者を金で手懐けてきたかを。そして電力会社に歯向かえる学者など殆んどいないことを。勇気ある放射線学者の出現が望まれる。その出現なくして福島県民の早期帰還は成し得ない。そして帰還見通しなくして原発の再稼働はありえない。物事の順序とはそういうものだと思う。

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新人期待のプロ野球開幕

プロ野球が開幕した。今年の目玉は新人だ。何と新人の10選手が開幕1軍入りを果たした。開幕戦スタメンでは、日本ハムの大谷は高卒新人としては東映時代の張本以来だし、楽天の則本は南海の杉浦以来の開幕先発投手。今後の活躍が楽しみだ。阪神の和田監督は「144分の1という感覚で開幕を迎えたことはない。開幕の1勝は10勝分の効果がある」と言っている。確かにプロでも開幕戦は緊張するのだろう。負けから始まると今年は勝つことが出来るのだろうかと不安になる気持ちは分からないでもない。ゴルフで1番ホールの第1打が上手く当たるか不安になるのと同じ心境なのだろう。だが監督がこれほど開幕戦を重要視しても良いのだろうかと疑問に思う。監督の思い入れが強いほど、その緊張感が選手に伝わる。選手は自分自身の緊張だけでなく更に監督の緊張感も背負うことになる。それで果たして選手は平常心で実力を発揮出来るのだろうか。出来るはずがない。明らかに和田監督はチームの足を引っ張っていると言える。監督が為すべき事は、選手が実力を思う存分発揮出来る状況を創り出すことと、144試合の一つひとつに集中し結果を積み上げることに尽きる。今年は新人の活躍を期待したい。

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泥舟の行方

笑い話を一席。凋落の一途をたどる民主党が、4月の参院山口選挙区補欠選挙の勝利に向け決起集会をしたとさ。何とか擁立したのは、昨年の衆院選で落選した平岡元法相だとさ。そこで海江田代表が一致結束を訴えようとしたんだとさ。ここまでは問題はなかったが、紹介の段になり代表が平岡さんを「山口さんは・・・」ととちり、間違いを指摘され「いや山岡さんは・・・」とまたまたとちり最後にやっと「平岡さん」に辿り着いたとさ。一体何のための集会だったのか意味不明だわな。しかも民主は平岡を公認せず推薦にとどめるらしいとさ。元々受からない者は受からないけど、民主のお札を貼っては選挙前に落選を確定させてしまうようなものだわな。海江田は政党支持率恐怖症に罹っているし、代表としても建て直す様子はなあ~んにも見られんわね。そう言えば海江田だけでなく、少し前は威張りくさって威勢の良かった連中も、今はモグラのように地中にじっと潜んでいるんだとさ。このまま行くと、民主は7月の参院選までに消滅してしまうかもしれんわね。いや、7月には民主という政党があったことを知る人すらもいなくなってしまうかもしれんよね。泥舟騒動の一席でした。

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ダイエーはいつまで続くのか

イオンがTOBでダイエーの株を取得し子会社化することになったとのこと。ダイエーは価格破壊をスローガンに一時は小売業のNo.1にも輝いたことがある。だがバブル崩壊後業績が悪化し2004年に産業再生機構の支援を受け、2006年には丸紅が買取り筆頭株主になった。しかし結局立て直すことは出来なかった。原因は社風にあると思う。ダイエーは安売りで有名だったが、その安値は仕入れ値を過酷なほどに値切ることにより得た安値。今で言う下請け虐めだ。業績悪化で潰すか再生かで揉め始めた頃、下請けの納入業者らは、ダイエーを一切助けようとはしなかった。親の仇を取るようにザマーミロと言うほど業者から憎まれていた。自分はその当時ダイエーは潰すべきだと思っていた。経営陣が変わろうが、支援を受けようが社風は変わらないものだ。下請け虐めの社風が存続すれば、結果は見えている。業績が回復するはずがない。国が支援しダイエーを再生させようとした判断は誤りだったと言える。一旦ダイエーを潰し、従業員をヨーカ堂かイオンに再雇用してもらうことがベストの選択であったと思う。今後イオンがダイエーという社名を存続させるか否かに興味がある。イオンのお手並み拝見。

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成年後見人制度への疑問

成年被後見人が選挙権を奪われたとして政府を相手に起訴し、東京地裁が違憲判決を下した。テレビで見る限り本人の意見主張は明確であり、本当に成年被後見人なのだろうかと思う。だがどういう訳か、政府は判決に不服で控訴した。決着するには時間がかかる。自分が10年前にマンション管理士の資格を取るために勉強した時は、まずは民法から始まった。物事の大原則は憲法だが、その次に鎮座するのが民法だからだ。教えは私的自治の原則から始まり、次が制限能力者制度の章になる。権利という意味では制限能力者制度は重要だ。制限能力者と一口に言っても、未成年者、成年被後見人、被保佐人、被補助人の区別がある。定義によると、成年被後見人とは「事理を弁識する能力を欠く常況にある者」で、被保佐人とは「事理を弁識する能力が著しく不十分な者」。簡単に言うと、成年被後見人とは「自分がこうすれば、こうなると分かる能力がない」と定義出来る。だが現実を見ると、訴訟を起こした成年被後見人は、意見明瞭で間違いなく成年被後見人ではない。定義から大きく外れた普通の人だ。間違っていたのは、この成年被後見人を、成年被後見人と認定した家庭裁判所の判断なのだろう。従って、この訴訟は原告の(疑)成年被後見人の勝訴で終わるべきだと思う。更に言えば、この訴訟を違憲判決というのはおかしい。裁判官は誤った判断をした。成年被後見人に選挙の権利を認めたのだから。本筋で言えば、この原告は、間違った裁定を下した家庭裁判所の裁判官に対し控訴すべきではなかったのではないかと思う。自分は俄か素人ではあるが、法律の専門家にこそ異議を唱えてほしいと思う。如何か、法律専門家諸氏。

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1票の格差キャンペーン

1票の格差が2.43倍あった去年の衆院選の違憲裁判で、広島高等裁判所が広島県の2つの選挙区の選挙を無効とする判決を言い渡した。全国各県で同じ裁判が行われているが、無効判決が出たのは初めて。遅きに失したが一応画期的な判決と言える。自公は0増5減でお茶を濁そうとしているが、この判決を契機に抜本的に区割りを見直すべきだ。しかし0増5減すら遅々として進ませられない政治家や区画定審議会に任せていては、格差が解消するはずがない。抜本的な改正にするには、主権を持っているはずの国民自身が自ら主権を主張するような盛り上がりが必要だ。こんな時こそ、マスコミの出番だ。世論を煽り国民レベルの議論に火を点けることこそマスコミの仕事だ。新聞もテレビも向こう1か月程度「1票の格差キャンペーン」を張り、格差の現状分析と選挙制度の問題点と各社の改正案をぶつけ合うとよい。議論が深まれば自ずと成果が得られることになるはずだ。

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ヒヨドリの餌は何

鳥のDNA解析が進展したため、分類が12年ぶりに大幅に見直されたとのこと。猛禽類のハヤブサがインコの仲間で、特別天然記念物のトキがコウノトリ目ではなくペリカン目だったとか。科学の進歩は素晴らしい。DNAを調べれば自分の先祖も分かってしまう。最先端の分析技術を使えば、自分のDNAを分析することで、どんな病気になるのか、何時どのように亡くなるのかも分かる、ということを聞いたこともある。しかし、色々な意味で人間のDNA分析による血の繋がりは調べない方が良いと思う。分からないから幸せで、知ってしまって不幸になることもある、かも。鳥のDNAに興味を持ち、我が家に来る鳥の分類を調べてみた。我が家に来る鳥は、かもは来ないが、スズメ、鶯、メジロ、ムクドリ、ヒヨドリ、尾長、鳩そしてカラスもいる。何と鳩はハト目だが、それ以外は全てスズメ目だった。スズメ目は現生鳥類約1万種のうち半分以上がスズメ目に含まれる鳥類最大の目として王道を歩いているらしい。我が家の庭には鳥の餌台がある。餌をミカンに替えたら連日ヒヨドリがやって来た。しかしミカンの無くなる季節には何をあげたら良いのか今から思案にくれている。

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持つことはないスイカ

今日からICカード乗車券の全国相互利用が始まったとのこと。10種類のカードのうち1枚を持っていれば、ほかの9種類のカードのエリアでも鉄道やバスなどが利用できるようになったらしい。発行枚数は8198万枚、利用できる鉄道やバスの事業者は142、利用できる駅はおよそ4000と国内の駅の半分近くあり、電子マネーとして利用できる店舗の数は20万店。1枚持っていれば相当便利に使えそうだ。ところが我が家には幸か不幸かICカード乗車券を持っている者は一人もいない。電車に乗るのは月に数回だから必要がなかった。もうあと何年もすると徘徊が始まるかもしれない。なまじスイスイとスイカなどで知らない所に行って迷子の年寄りになるよりも、持たずに駅員さんに切符の買い方を尋ねている方が、無難なような気がしないでもない。もっとも、君子は危うきに近寄らず、の精神では時代に取り残される気はしているが。致し方あるまい。

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ザル法の閣議決定

日経夕刊のトップ記事は、何と「消費税還元セール」を禁止する特別措置法案の閣議決定だ。違和感を覚える。何故政府が禁止するのかが分からない。消費税が上がれば、売り手にとって還元セールは拡販のチャンスになる。消費税が上がっても、値上げがなければ消費者は助かる。還元セールで困る者などいない。法案の目的は、大手スーパーから立場の弱い納入業者を守るためとのことだが、それは詭弁だ。消費税が上がれば大手スーパーは必ず納入業者にコストダウンを迫る。コストダウンを為し得た業者が勝ち抜ける。政府はコストダウンはするな、カルテルを結べと言う。だが数の多い業者がカルテルを結ぶなど非現実的であり得ない。必ず抜け駆けする業者が現れる。業者いじめと還元セールは元々無関係だ。過去に消費税増税による業者いじめは現実に発生した。大手スーパーの業者いじめを防止する法律と罰則は必要だが、現実に取り締まることは不可能だ。精々その法律で脅しをかける程度の効果しか望めない。スーパーは強かだ。還元セールは名前を変えて実施されることになる。まさにザル法の閣議決定と言える。

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汝の敵を知れ

第3回WBCで日本は準決勝戦で敗退してしまったが、投手のマエケンとDHの井端がWBCベストナインに選ばれた。3連覇は成らなかったものの、ベストナインに2人も選ばれたことは、日本野球にとって勲章と言えるだろう。惜しむらくは、対プエルトリコ戦8回裏のダブルスチールの失敗だ。山本監督はダブルスチールしてもよいというサインを出したと言っている。多分対台湾戦での鳥谷のスチール成功に味をしめ一発逆転の夢を託したのだろう。内川は自分が全てを台無しにしてしまった泣いていた。イチローは、ロケットランチャーの異名を持つモリーナ捕手を相手に、あの場面で内川が走ったことを称えた。同時に、ここで走れという明確なサインはあり得ない。青信号に見えたら行けや、行くなは当然ある、と言う。あの8回裏で追加点を入れていれば流れが日本に移り、決勝戦に進出出来ていたかもしれない。それだけにあのダブルスチール失敗の要因を明確にして反省することが大切だ。ところが、よく頑張ったが勝負は時の運で終わってしまっている。野球の細かい状況判断は分からないが、自分には情報不足が最大の要因だと思う。この侍ジャパンにはメジャー経験者が松井1人しかいなかった。メジャーリーグの有力選手は、米国だけではなく各国から出場している。メジャーリーグの有力選手の情報こそが最大の対策になったはずだ。山本監督がモリーナの強肩を熟知していればダブルスチールのサインを出すはずがない。まずは汝の敵を知ることこそ勝負事の鉄則であることが反面教師によって証明されたようだ。

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3月20日に思うこと

地下鉄サリン事件から今日で18年にもなるらしい。1995年は1月に阪神淡路大震災が起きた年でもあった。当時自分は初めての単身赴任で宮崎県の日向にいた。赴任3か月目にして大震災、5か月目には世界で初めての無差別テロがあり、世の中が激変していくことを地肌で感じた。不安が日本を覆い尽くしていた。特に東京出張は、自宅に帰るチャンスではあるが、また何処かでサリンが撒かれるのではないか思うと、余り行きたくはない出張だった。振り返ってみると、この年の大事件がそれ以降の日本経済凋落への入り口になっていたようだ。民意が一斉に萎んだ。最近やっとアベノミクスとやらで経済が復活しそうな気配になってきた。やっと長いトンネルを抜け出すことが出来るかもしれない。少なくとも今後18年間は今までの反動として、明るい日本が続いてほしいと願いたい。

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シェアハウスのストーカー

先日の新聞に、昨年のストーカー被害が過去最高の2万件に達したとの記事があった。そのうち殺人事件が3件もあるのに、警告や禁止命令に至ったものは1割にも満たない状況らしい。2000年に施行されたストーカー規制法は、施行後5年の見直し規定があるにもかかわらず一度も改正されてはいない。絵に描いたように警察の怠慢さが分かる。話は変わるが、今月初めに初めてショートショートを書いて投稿してみた。投稿先は超短編小説会で、作品名は「シェアハウスのひな祭り」。調子に乗ってもう一つ作品を作ってみようと思い、設定を生かして続編を書いてみた。ストーカーのニュースが頭に残り、心理学にも興味が有ったので、それらを絡めてみた。今度の作品名は「シェアハウスのストーカー」。昔宮部みゆきさんがインタビューで「作品を書き始めると作品の中の人物が勝手に動き出すんです」と答えていたことを思い出した。自分も僅かではあるが、人物が勝手に動き出す気配を感じた。小説を書きながら、新たなワンダーランドを探し当てたような気がした。

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やらせ受験ってなに

「やらせ受験」なるものがあるらしい。入学者数をリミット以上に増やさないために、合格しても入学しない優秀な生徒に金を払って受験させ、入学者数を減らすよう調整していたという事件だ。内部告発で発覚したとのこと。調整した理由は国の私立大学等経常費補助金欲しさ。その補助金には、入学者数が定員の1.37倍以上になった学部には支給しないとの規定があった。大阪産業大学経営学部の定員は465人で、推薦入試で600人の入学が決定済みで、一般入試で78人を募集した。このままいくと678人が入学することになる。規定のリミットは、465人×1.37=637人。678-637=41人オーバーしてしまう。この41人を「やらせ受験」で減らそうという魂胆だったらしい。補助金が欲しければ、一般入試で37人を募集すれば良かっただけの話なのに、何故やらせ受験などというややこしいことをしたのか理解不能。また優秀な生徒は入学しないと確信する大学関係者の頭の構造も理解不能。そして文科省が1.37倍もの水増し入学を奨励していることも理解不能。狐につままれたような訳の解らない特異な事件だ。大学の行く末が心配になる。

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韓国の教育=日本の教育

盗まれた仏像を巡り色々なことが分かってきた。対馬の観音寺から盗まれて韓国に渡った観世音菩薩坐像返還に対し、韓国の裁判所が日本返還の差し止め仮処分を決定した。それを受けて韓国の浮石寺の住職たちが、坐像は盗まれたものなので返さないが代わりに人形をあげると来日。勿論日本の観音寺は断った。歴史的事実は以下の通り。この坐像の像内から発見された結縁文には韓国浮石寺で造られたとの記載がある。今の大韓民国になる前の李氏朝鮮は1392年から1910年まで続いた。その李氏朝鮮は、儒教を尊重し仏教を弾圧した。弾圧された仏教派は対馬に逃げ延び仏像を隠した。仏教の盛んな日本の対馬はその仏像を崇め今日に至ったが盗まれて今は韓国にある。これが真実だ。一般市民だけならまだしも裁判官が歴史を知らないとは、韓国人は歴史について勉強不足としか言いようがない。韓国の実情は知らないが、ひょっとすると政府が意図的に歴史を隠しているのかもしれない。そう言えば、日本にも思い当たる節はある。日本の学校では明治以降の歴史を学ばせない。知るには独自で勉強するしかない。どうやら両国の教育がお互いの対立を煽っているのは間違いなさそうだ。

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ダイヤ改正に思うこと

毎年3月16日はJR列車ダイヤ改正の日だ。新型車両の導入により東北新幹線が最速320キロ、秋田新幹線が300キロにスピードアップし、一方で京葉線は混雑均等化のため快速が廃止された。新幹線の速度が上がると鈍行は通過待ちのため従来より時間がかかることになる。京葉線の快速を利用していた人には遅くなるので不満になるが、鈍行しか止まらない駅の利用者にとっては本数が増えるので好ましい。この2例は対照的だが、どっちに転んでもメリット・デメリットが生じることになる。自分個人としては、京葉線の快速廃止に反対だ。今までは快速は速いが混んでいて、鈍行は遅いが空いていた。自分は混んでいる電車が苦手なので、たとえ時間がかかっても空いていた方がいい。JRは何を基準にダイヤ改正をしているのだろうか。勿論速くて空いているのがベストだが、現実的ではない。それならば、速いものあり遅いものあり、混んでいるものあり空いているものあり、の多様性こそが客の身になった対応と思えるのだが。

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今際の際の石原一家

側近の反対を押し切って都知事を辞めて国政に出たものの、目論見が外れて総理にはなれなかった。その石原は失意の中で入院し、もう誰とも話したくなく面会謝絶中とか。今では旧太陽にも相手にされず、口から出るのは不平不満ばかりで猪瀬にも嫉妬しているとの噂がある。華々しかった都知事時代に較べると、まさに晩節を汚したと言える。天国行きの階段をあと数歩のところで踏み外してしまい転げ落ちているように見える。石原は、確かに見識も高く指導力もある。だが傲慢さと身内意識が強すぎた。良い時は持ち上げられるが、不要になれば捨てられる、そんな人間の類いだろう。息子の伸晃は環境相になったが、除染問題は遅々として進まず、PM2.5問題は官僚に丸投げ。中国への環境技術協力についても体よく断られ、まるで子供の使い以下の体たらく。その下の宏高はパチンコ大手に選挙支援を要請し公職選挙法違反疑惑が浮上しているし、銀座の高級クラブに入り浸っているらしい。この二人は親の威光の元に生きている七光り族の出来損ない。これから先の威光のない人生は己の力で生きる以外にない。相当厳しいものになりそうだ。結局、石原は政治家としても父親としても、育て上げたものはなく失敗に終わってしまったようだ。

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生命が生存し得る土壌

NASAが、有機生命体の生存に適していた場所を地球以外で初めて見つけたと発表した。キュリオシティが火星の表面の岩を解析した結果、生物に不可欠な元素である硫黄、窒素、水素、酸素、リン、炭素を確認したとのこと。太古の昔の火星では、30億年以上前に微生物が生存していた可能性があるらしい。勿論、火星に生命が生存したことを示す直接的な証拠はまだ何も見つかってはいないが、生存したとしてもおかしくはない土壌があったということだ。30億年以上前というのは、地球に最初の生命が誕生したのとほぼ同じ時期。火星も地球の仲間だったのだという親近感が湧いてくる。しかし現在の火星は、寒く、乾燥していて、放射線が降り注いでいて生命体は生存出来ない。地球が火星の二の舞とならぬよう、全地球人は核爆弾廃絶を確実に実行しなくてはならない。数億年後の宇宙人に、地球に生命が生存する可能性がある土壌があった、などと言われないように。

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メタンハイドレート開発の加速を

目出度いニュースがあった。日本で初めて海底からメタンハイドレートを採取することに成功したという。石油天然ガス・金属鉱物資源機構が三重県沖の海底より数百メートルの深さの地層から天然ガスの採取に成功した。日本近海には日本の天然ガス消費量の100年分に相当するメタンハイドレートが眠っている。天然ガスと水が結びついたシャーベット状のメタンハイドレートから、天然ガスを採取するには高度な技術が必要。日本はこの技術面で世界をリードしている。メタンハイドレートは石油や石炭に比べ、燃焼時の二酸化炭素排出量が少なく環境面での優位性もある。課題はコストと効率化だ。コストはシェールガスの17倍、通常の天然ガスに較べ採取効率は10分の1。これまで開発に588億円しかかけていない。メタンハイドレートの経済効果は計り知れない。もっと重点的に予算を配分し開発を加速させるべきだ。国土強靭化計画などと称して莫大な金を公共事業に注ぎ込んでも、一過性の経済効果しかないことは既に痛いほど経験している。この予算を削りエネルギー源の自給化加速に充てるべきだと思う。

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1票の格差を是正する方法

昨年末の衆院選の「1票の格差」訴訟で、違憲との判決が出た。殆んどの政治家は、違憲など何処吹く風と決め込んでいる。さすがに何もしないと風当たりが強くなるので、自民は0増5減でお茶を濁そうとしている。0増5減にすると格差は2倍以下になる。1票の格差が2倍以上にならないことを基本とすると定めている小選挙区法をクリヤー出来るからだ。しかし、そもそもこの小選挙区法が間違っている。「基本的に格差があってはならない」とすべきところをを「基本的に2倍までOK」としたことが決定的な誤りだ。最高裁が違憲と判決するのも間近と言われている。だがたとえ最高裁が違憲としても、違反ではなく制度の不備なので、違憲だったということだけで誰にも御咎めはなく何も変わらないだろう。国会議員が自ら格差解消をはかることは利害の中心にいるので不可能に近い。格差是正のためには第三者委員会を創設し数年に1回は格差をなくす検討を行い是正案を作成する。そしてその案が次回選挙のときの国民投票で信認が得られれば法律にする。候補者はその法律に従い粛々と選挙を行う。こうでもしなければ格差は是正されない。襟を正せない政治家のために本来不要な仕事が増えていくのは嘆かわしい限りだ。

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進まない復興、働かない政治家

午後2時46分に黙とうをした。大震災から2年も経ったのに復興が遅々として進まない。未だに30万人もの人が仮設住宅で暮らしている。災害時は避難場所となる体育館を建て直すには復興予算は使えない。高台移転のために山を削るには手続きが煩雑で時間がかかる。復興予算は19兆円から25兆円に増額されたが、法律の縛りが多く有効かつ迅速に復興予算を使えない。お金はあるのにルールに縛られているからだ。遅きに失したが今こそ政治家の出番だ。平時のルールでは復興は進まない。現地事情に併せた特別ルールの法改正が必要だ。殆んど役に立たない政治家でも一生に一度くらいは、選挙票とは直接結びつかない仕事をしてみてはどうだろうか。復興加速の一助になれば、引退後も胸を張って「日本のために働いた」と言えると思うのだが。

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煙霧が教えてくれたこと

今日の昼間、晴れていた空が俄かに暗くなり黄色に染まった。視界が遮られ近くのビルが黄色く霞んで見えた。さてはPM2.5を含んだ黄砂が、とうとう中国から関東平野にまで襲来してきたのかと思った。ところがテレビ情報によると、黄砂ではなく煙霧というものらしい。調べてみると、液体の微粒子が浮遊しているものを霧といい、固体のものを煙霧という。乾燥しているところを寒冷前線が通過し、強烈な風が砂塵を巻き上げる現象らしい。昔は近所に畑が多く、春先は強風で空が黄色くなったことを思い出した。近頃は宅地化が進んだせいか、大人になってからは殆んど見かけたことはない。煙霧が中国の黄砂を連想させ、その連想が北朝鮮の核に頼る不気味な行動を連想させた。世の中何が起こるかは予測出来ない。北朝鮮問題も政府や官僚に任せておけば良いというものではない。個人個人が意見を発することこそが、時代の流れを変えていくことになる。たかが煙霧だが、なすべき道を教示してくれたような気がした。

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シャープは小早川か

昔の早川電機から社名を衣替えしたシャープは、一時代は亀山モデルと囃された液晶で謳歌したものの、いま風前の灯になっている。液晶テレビの過当競争に敗れ、亀山の威光は既にない。生き延びるための模索が続いている。町田元会長はタチの悪い鴻海に援助を求めた。だが未だに鴻海からの援助は得られない。一方片山会長は、始めはインテルに声を掛けたが、今度は何とサムスンに声を掛けた。スマホ市場では、アップルとサムスンはライバルだ。鴻海はアップルの部品供給基地で、サムスンはアップルの最大の競争相手。今回のシャープの行為はアップルを寝返った行為とも言える。まるで関ヶ原の合戦を見ているようだ。アップルとサムスンの何れが家康になるのか興味は尽きない。だが、少なくとも言えることが一つある。シャープの経営理念は「いたずらに規模のみを追わず、誠意と独自の技術をもって広く世界の文化と福祉の向上に貢献する」とある。液晶独占という規模拡大の誘惑に負けて、足を踏み外してしまったことは間違いない。果たしてシャープは小早川秀秋になるのだろうか。もし成功すれば社名を小早川電機と改名すべきだ。少しは先祖返り出来るかもしれない。

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WBC:日本vs台湾

WBCの第2ラウンドが今夜開幕し日本は台湾と対戦する。台湾の人は、台湾を台湾と呼んでくれるWBC日本事務局に好意をもっているらしい。いま台湾は台湾とは呼ばれない。中華人民共和国の「一つの中国」論により、「中華民国」も「台湾」も使えない状況にあるからだ。オリンピックなどの国際的な場では「チャイニーズタイペイ」という呼称が使われている。我が家にある世界地図を見ると国名は赤字で記してあるが、台湾とか中華民国という文字は見当たらない。台湾を台湾と呼んでくれる日本に好意を持つことは、国民感情として分かるような気がする。今夜は是非とも日本も台湾も全力を尽くしてフェアーな試合をしてもらいたい。応援団もフェアーであってほしい。勝っても負けても、それがスポーツだ。後味の良い爽やかな結果を期待したいものだ。

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JR東日本の正気度

秋田新幹線が開業以来初めて脱線事故を起こしたというニュースが流れたのが5日前だった。今日は東北新幹線の新型はやぶさが最高時速を20キロ上げ国内最速の320キロで運転することになるというニュース。JR東日本は正気の沙汰なのだろうかと疑ってしまう。幸いにも秋田の脱線事故での負傷者はいなかった。悪天候でダイヤが乱れ時速20キロで運転していたことが幸いしたようだ。当時吹雪だったが運行出来ないような積雪もなく、強風もなかったとのこと。通常の速度で走っていたら大惨事は免れなかっただろう。考えただけでも背筋がぞっとする。脱線の原因は特定されず、運輸安全委は1年後をめどに事故報告書をまとめるという悠長さだ。しかも事故2日後には運転を再開した。脱線事故はあったが、なかったものと見做す、と国もJR東日本も言っているように見える。これだけでも問題なのに、同じ雪国を走る東北新幹線を国内最速にするという。国内最速技術は派手で売り物になるが、安全確保技術は地味で在って当たり前のもの。当たり前のものがないのに、派手を売るJR東日本の体質は異常としか言いようがない。怪我人が出る前に早急な体質改善が必要だ。

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近場の1泊旅行

66歳ではあるが、自分の車の運転歴はまだ10年程しかないし、余り長距離の運転はしたこともない。今の車に乗り換えてから3年半ほど経つが、総走行距離は未だに8千kmに達していない。旅行の時は、自分の車を使うと便利だが、遠い所に行く時は電車を使い現地でレンタカー、のパターンが多い。理由は単純。帰り道は酒を飲みながら旅行の中身を振り返りたいからだ。だから帰りは運転しなくて済むよう現地でのレンタカー調達となる。けれども自分は本質的に車の運転が好きかもしれないと思うこともある。地方の田舎道を若干速度オーバーで車を走らせることが好きだ。爽快感を味わえる。難点は、スピードを上げると助手席のカミサンが速度オーバーよと自分を責めることぐらい。車は動かさないと良くないので昨日今日と1泊で300kmのドライブに行ってきた。さほど遠い所ではないので自分の車で往復。帰り道の楽しみは、1泊で補った。お蔭で地酒と温泉を堪能出来た。近場の1泊旅行も決して悪くはない。

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東京でオリンピックを開催する意義

今日からオリンピック評価委員会による現地視察が始まった。安倍総理や猪瀬知事も出席してのプレゼンテーション。競技会場を半径8キロ圏内に配置しコンパクトな大会運営が出来ること。4千億円の基金を積み立ててあり財政基盤が盤石であること。公共交通機関やホテル等のインフラが充実していること。会場も財政もインフラも問題はなさそうだ。ところが最も肝心な「東京でオリンピックを開催する意義」は説明出来ていない。もしオフレコで猪瀬に「何故東京なのか」と尋ねたら果たして何と答えるのだろう。猪瀬が正直者であれば「石原前知事が突然言い出したんです。当時は東北の被災者を元気付けるとも言っていたような気がする。何で東京なのか自分は分かりません」とでも答えるかもしれない。大震災以降外国人の来日人数は減っている。地震や放射能汚染が怖いからだ。この意義と放射能を明確にプレゼンし納得させなければ、会場も財政も絵に描いた餅になる。この4日間が勝負だ。果たして力量は如何に。

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マイナンバー法案の見直しを

国民全員に個人番号を付けるマイナンバー法案が閣議決定された。当初の利用範囲は社会保障と税、災害対策に限定するという。住民基本台帳ネットワークを活用するらしいが、システム構築に数千億円、運用に毎年百億円もかかるという。目的は行政事務の効率化だというが効果が出るとはとても思えない。元々の発想が税と年金だけなので、出来上がっても精々確定申告が簡単になり年金資格者のモレがなくなる程度の効果しかないだろう。この程度のマイナンバーならば税金の無駄遣いになるので止めた方がいい。もし進めるのであれば発想を180度変えるべきだと思う。国民一人ひとりが1枚のマイナンバーカードを持てば、公共機関の手続きが全て可能になるとか、病院に行った時に既往症や投薬履歴やアレルギーなどの医療情報がすぐ分かるとか、国民が使って便利なものにするべきだと思う。またマイナンバーというと必ずセキュリティが問題視されるが、セキュリティは所詮不正アクセスとのいたちごっこの繰り返しだ。万一情報が盗まれたらと心配ばかりしていたら物事は前に進まない。万全なセキュリティにする努力しか方法はない。

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国民性とカリスマ性

各国の国民性を上手く表現した有名な小噺がある。難破して沈没寸前の船からあと数人下りれば沈没を免れるという設定。船長が各国の人に海に飛び込むよう促す。アメリカ人には「英雄になれますよ」、ドイツ人には「規則ですから」、イタリア人には「女性にもてますよ」、日本人には「皆さん飛び込んでますよ」そしてフランス人には「飛び込まないで下さい」。この殺し文句で全員が飛び込むという小噺だ。言い得て妙。実に上手い。この小噺で今の世界情勢が何故こうなっているのか分かるような気がする。基本的に欧米人は個人主義。イタリアの総選挙に見られるように、全体的な国という観点よりも個々の問題を重要視する傾向が強い。しかしいまのように経済が疲弊している時に個人の意見が反映し過ぎると、事態が悪化の一方を辿ることは間違いないだろう。現在の経済大国は、アメリカ、中国、日本、ドイツ。アメリカは基軸通貨のドルを発行しているので特殊な環境にあるし、中国は共産党一党独裁の国なのでこれも特殊。ドイツは規則が優先するから全体の歩調を合わせ易い。日本は横並びの精神が強いから当然一枚岩になり易い。ドイツ、日本、アメリカ、中国以外の国は、カリスマ性のある指導者の出現こそが国を救う近道に違いないと思う。

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シェアハウスのひな祭り

今日は生まれて初めて超短編小説を書いて投稿した。西成恭介としての処女作だ。勿論本格的なものではなくショートショートの類いではある。超短編小説会というサイトに投稿したきっかけは、近所の行きつけのレストランのシェフからの情報。ご本人が趣味でショートショートを投稿している。貴方もどうと誘われて、何時かは書いてみようかとは思っていた。書いた直接のきっかけは一昨日に見た夢。夢の中の自分は大学生で、「左右の行き違い」をテーマにストーリーを作るよう宿題が出された。しかも締め切りは明日の授業時までで、未提出であれば留年という状況だった。夢の中で必死に考えた。そして出来たのが「ひな祭り」。普通夢は起きると思い出せないものが殆んどだが、不思議とこの夢だけははっきりと覚えていた。今日はそのストーリーに少し肉付けしてシェアハウスのひな祭りを書き上げた。投稿した後は、何となく嬉しくて、何となく気恥ずかしくて、気持ちの落ち着かない夜を過ごした。

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緊縮財政の行きつく先

米国では政治決着せず3月1日から歳出の強制削減が発動される気配だ。イタリアでは総選挙で反緊縮財政派が半数を獲得しEU経済不安が再発し、英国では国債の格付けが引き下げられキャメロン首相が窮地に追い込まれそうだ。これから世界的に経済的な混乱が起きるのは必至の状況にある。これらの混乱の原因は、放漫財政のツケである緊縮財政化であることは間違いない。常識的に考えれば健全な財政に戻すことは正しい。しかし物事は行き過ぎると、元に戻すことが難しくなる。そして新たな発想で新展開を求めるものだ。そういう時期が近づいてきたような気がする。世界の潮目が変わるかもしれない。世界の主要国の全てが緊縮財政化を強いられていることに、何故全ての国が苦しまなければならないのかと気付く時が来る。財政健全化は辛く暗いが、楽しく明るいものにする工夫を考える。今の世の中は財政至上主義に支配され苦しんでいるが、○○至上主義に替わって行くのかもしれない。人間は価値観の変換により、より良い幸福を求めることになるのだろうという気がする。

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