2015年5月

信じられない地震騒ぎ

昨日の夜はかなり大きな地震があったようだ。昨日の昼間はテニスをして、帰宅後は焼酎を飲みながらテレビのゴルフを楽しんだ。夕食後は眠気に襲われ午後8時頃には寝てしまった。そして今朝まで熟睡し、すっきりと目が覚めた。朝起きるとカミサンが「知らなかったの?」と驚いている。関東から1000kmも離れた小笠原が震源なのに日本中が揺れたという。何と関東では震度5を記録したというからびっくりだ。電車は止まり、1万台以上のエレベーターが停止し、高層ビルでは多くの人が足止めされたとのこと。テレビでは、長周期地震動の地震一色になっている。普通地震の揺れは、寝ている方が感じやすい。いつもならば、大きな地震があればすぐに起きてテレビで状況を確かめる。ところが昨日に限って全く目が覚めなかった。テレビで地震、地震と騒いでいるのが嘘のように思えてならない。別世界の事を見ているような気持ちがする。まるで自分が浦島太郎になってしまったような気分だ。本当に大きな地震があったのだろうか、未だに信じることが出来ないでいる。

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禁煙五輪を断つ東京

2004年のアテネ五輪以降、開催国で喫煙に対する罰則付きの法令化の流れが定着している。IOCもWHOも「タバコのない五輪」を推進してきた。開催国に法令制定までは求めていないが、2016年のリオデジャネイロと2018年冬の平昌は州法や法律で飲食店の全面禁煙を定めた。ところが、東京五輪がこの流れを断ち切りそうだ。2020年東京五輪に向けて、飲食店などの屋内施設での禁煙や分煙を罰則付きで義務づける条例の是非を議論してきた東京都の検討会が、条例化を先送りする最終提言をまとめたとのこと。先送りするとは、条例では縛らないということだ。検討会の提言は、都が受動喫煙防止の計画を作ること、都の条例ではなく法律で全国一律に規制するのが望ましいことの2点。他人任せというか無責任そのもの。検討会では、医師らが条例化を強く求めたが、法学者らが条例で不利益を被る飲食店などによる訴訟リスクを挙げ反対したとのこと。商業化しているとは言え五輪はスポーツだ。健康を願う祭典でもある。タバコは一時的にストレスを解消させる効能はあるかもしれないが身体に毒であることは間違いない。しかも周りの人たちに毒をまき散らす。これは世界の常識だが、残念ながら日本の法学者たちには理解が出来ないらしい。どうやら日本の法学者らは「木を見て森を見ず」の性分で物事の軽重が分からないのかもしれない。法学者が法である条例を作るのを嫌がるところも滑稽だ。この種の法学者は所謂知識人ではない。東京が禁煙五輪を断つ、非常に残念。

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町医者の良さ

20年近く前に今の住処に引っ越して来て、近所の町医者を見つけた。それ以来、謂わば自分の主治医として健康診断を託してきた。高校の同窓で2年上の先輩であるし、気さくで押し付けのない良い医者。いざとなれば大病院に繋げてくれる理想的な町医者だった。ところがその先輩が数年前に胃がんを患い、その後復帰したものの、何かおかしい。高齢になって全身麻酔をすると認知症が早まると言う。まさにそう見えた。それまで小さな病院の割には流行っていたが、潮が引いたように患者数が激減していった。そろそろ自分も鞍替えをしようかと思っていた時に、代替わりし若い息子の医者がやって来た。当初は年が若いので経験も少ないだろうし、技量の程度は不明だ。疑心暗鬼で診察を受けた。そのうち分かった。先代以上に患者の話を聞き、しっかり患者に寄り添い説明する医者なのだ。患者の数は見る見る回復し、今は先代以上に繁盛している。良かったと思う。ところで話は変わるが、薬局の選択も大切だと思う。厚労省は医薬分業を進めているが、誰の為なのだろうかと疑問に思う。薬局には、院内薬局、門前薬局、町のかかりつけ薬局の3種類があるようだ。自分の掛かり付けの医院は院内薬局なので医院の中で薬を処方してくれる。とても便利だ。だが去年脹脛の肉離れになった時は病院内ではなく、病院の裏のすぐ近くにある薬局で薬を受け取った。厚労省は今後門前薬局の報酬を減額し、1人の患者の薬の服用歴をまとめて管理する「かかりつけ薬局」への転換を促すという。何故こう薬を受け取る方法を複雑にしてしまうのか不思議でならない。

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遅すぎたレッドカード

国際サッカー連盟FIFAの多数の幹部らが贈収賄などの罪で起訴されたニュースには驚いた。でも反面当然とも受け止めた。米司法長官は「被告らは試合の放映権、W杯の開催地、組織トップの人事を決めるために賄賂を用いていた」と会見で述べた。14人の被告に、12の事件と47の罪というから大掛かりな事件だ。FIFA総会が29日に開催されるので27日に効率良く一網打尽にしたようだ。何故米国主導で起訴逮捕するのかは良く分からないが、立件の証拠固めが面白い。逮捕された副会長の側近である元事務総長が自身の脱税容疑で逮捕されたが、司法取引に応じFIFA幹部との会話を録音するなど捜査に協力したという。まるで映画の世界とそっくりだ。FIFAは巨大な利権を少数の理事だけで決めている。構造そのものが常に金塗れになるようになっている。贈収賄の噂話は昔から取り沙汰されている。寧ろ最近は、賄賂が出せないので開催を誘致出来ないと考えるのが常識になっている。2022年の開催地は日本と争ったカタールに決まったが、その時もオイルダラーには敵わないと思ったものだ。レッドカードが遅すぎた。これを契機にイエローカードも出ないようなFIFAの体質改善を願いたいものだ。

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知多半島ドライブ旅行

初めて蒲郡を訪れた。名古屋と伊勢志摩と渥美半島には行ったことがあるが、知多半島には行ったことが無い。知多半島は伊勢湾と渥美湾の間に突き出た盲腸のような地形をしているし、これと言った名所があるとも聞いたことがない。なかなか行き難い場所でもある。そこで蒲郡に来たついでに知多半島を訪ねることにした。蒲郡でレンタカーを借りて半田市を抜け、知多半島の海岸沿いの国道247号に乗って半島をぐるっと1周してみた。半田の工業地帯を過ぎると、ぐっと人影が疎らになり道に殆んど人を見かけない。昼食は予めネットで調べておいた美浜町の魚太郎に寄った。田舎だから20人も入れば一杯になりそうな鄙びた店だと予想していた。ところがギッチョン予想は大外れ。数百台は入る大駐車場が満車状態で止める場所を探すのに苦労した。店の中は魚介売り場と食堂と浜焼きバーベキューがあり、どこも客でごった返していた。南知多町は海岸線が綺麗だ。潮干狩り場や海水浴場が数多くあるし、ヨットマリーナも点在している。名古屋の人達の避暑地的場所なのだろうことが容易に推測出来た。常滑のやきもの散歩道も良かった。常滑焼の窯元や遺構がコンパクトな一角にまとまり当時の風情を残していた。魚太郎でも羽豆岬でも常滑陶器会館でも、中国人の声が聞こえた。団体ではなく個人旅行で来ているようだ。最近日本の良さを訪ね歩く個人旅が、外国人に流行っていると聞く。それを知多半島で実感した。

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初めての3Dマッピング鑑賞

3Dプロジェクションマッピングが華盛りだ。東京駅、姫路城、橿原神宮そして東京ディズニーランドのシンデレラ城など数え上げたら切りが無い。テレビのCMでもよく登場するので一度は実物を観てみたいものだと思っていた。まず、何故マッピングと言うのだろうと疑問に思った。調べてみると、単に画像を投影する単純映写ではなく、投影する対象に画像をぴったり重ねて貼り合せることで意味を持ってくる映写方法とのこと。何となくイメージが湧いてきた。そこで物は試しと、旅行を兼ねて蒲郡のラグーナテンボスの3Dマッピングを観に来た。「ラルース」という名の360度3Dマッピングと「アグア」という噴水と水面に投影したウォーターマッピングの2本立てだ。「ラルース」は四方が建物で囲まれた中庭があり、観客は中庭の中で建物に投影されたマッピングを楽しむ。閉まったままなのに窓が開いたり、壁からボールが出て360度動き回ったり、天馬のようなものが出てきて駆け回ったりしていた。難点はややテンポが速過ぎ映像も然程鮮明ではなかったことだが、そこそこ面白かった。3Dマッピングの初体験版としては成功の部類だと思う。一方「アグア」は、投影対象が水の所為もあり不鮮明で、物語の内容も理解出来なかった。けたたましい音響だけが耳に残る代物だった。もう一工夫が必要だ。いずれにしても3Dマッピングは、今後増々色々な場所で流行りそうな予感がした。

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振り込め詐欺に対する新兵器

KDDIが振り込め詐欺などの迷惑電話を防止する新サービスを明日から開始するようだ。警察や自治体が持つ振り込め詐欺や悪質な勧誘などに使われた電話番号を自動受信して照合する専用機器を固定電話に繋ぐと、自動的に着信拒否をする仕組みとのこと。振り込め詐欺の被害は増々増加の一途を辿っていて昨年度は過去最悪の375億円に達している。昔はオレオレ詐欺と言われていたが、振り込め詐欺になり、更に母さん助けて詐欺とかニセ電話詐欺とかなりすまし詐欺とか名称が変わっても効果はなかった。手口も巧妙になり、当初は専ら1人で子供や孫を演じていたが多人数での演技型になり、掛け子、出し子、受け子に加え番頭、代行屋、名簿屋など役割分担が進み組織化されて増々強力になってきている。結局被害に遭わない為には、注意を呼びかける方法しかなかったのが現状だ。KDDIの専用機器は優れものだ。初めて注意喚起に変わる機器の登場だ。効果への期待度は大きいが、問題は価格なのかもしれない。お年寄りに是非とも購入したいと思わせる価格設定が出来れば大成功することだろう。低価格を実現するために、KDDIの企業努力は勿論のこと、警察やマスコミや行政の協力の有無が決め手になりそうだ。

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アン・ノーベル賞の新設を

5年に1度開かれる核不拡散条約NPT再検討会議は、1ヶ月間も議論を続けたのに成果を纏めた最終文書を採択できないまま閉幕した。NPTは約190ヶ国が加盟し、世界の核軍縮と核不拡散、原子力の平和利用について協議する会議。NPTには、核保有国の米国、ロシア、英国、フランス、中国は加盟しているが、核を保有しているインド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮は加盟していない。ウクライナ問題ではプーチンが核の準備もしていたと言っていた。イランは核の準備中だし、サウジアラビアはパキスタンから核を購入してイランに対抗しようという話もある。世界的にきな臭い話が先行し、日本が原爆投下の悲惨さを訴えた核兵器禁止は、中国の「加害者から被害者になろうとしているのか」の言葉に粉砕されてしまった。全会一致での文書採択に失敗した理由は、中東を非核地帯にするという構想に対し同意が得られなかったからだ。何と反対したのはイスラエルに配慮した米国。今から6年前チェコの首都プラハで「核兵器を使用した唯一の核保有国として、米国は行動する道義的な責任がある」と語り、核削減に向けた強い意思を表明したのはオバマだ。それが評価されオバマはノーベル平和賞を受賞した。その同じオバマが率いる米国が核不拡散を否定した。オバマもノーベル賞も軽いものだと思う。この際ノーベル財団は、間違って授賞してしまったことを悔い改めて、授賞を取り消す「アン・ノーベル賞」を新設しべきではないかと思うのだが。

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災い転じて福となすか

7年間に渡った単身赴任生活で、極めて時々ではあるが非常食として「ペヤングソースやきそば」にお世話になったことがある。ペヤングと言うと、ためしてガッテンの顔である噺家の立川志の輔師匠を思い出すくらいCMが一貫している。そのぺヤングソースやきそばにゴキブリの混入が見つかり製造停止したのが去年の年末だ。通常であれば、製造元は原因を突き止め、それを無くす対策を打って解決しましたと宣誓し、直ぐに製造販売を再開するものだ。ところが、ぺヤングの製造元である「まるか食品」は、問題発覚以来6か月の月日を経てから、来月いよいよ販売を再開するという。何と半年も経ってからだ。工場の製造ラインには監視センサーカメラを増設し、品質管理スタッフを増員してソフト面でも安全対策を強化したとのこと。食品衛生管理の国際規格HACCPの認証取得も目指すという。この会社の品質管理に対する志は並み大抵なものではないと思う。単身赴任当時は、さほど美味しいとは思わなかった。だが第1級の品質管理という味が加わった。来月は自ら進んで食べてみようと思う。災い転じて福となす、となることを願いたいものだ。

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ドローンの規制と開発

首相官邸の屋上に不時着したドローンが発見されたことを皮切りに、連日ドローン事件がニュースを賑わしている。長野善光寺では御開帳の法要の行列にドローンが落下し、浅草三社祭ではドローンを飛ばすと言った少年が逮捕された。それに対応してドローンの飛行を規制する動きが活発化している。ドローンの飛行を直接禁止する法律は無いので、政府はドローンの法規制をドロ縄式に進めることを決めた。市町村は既にある条例の拡大解釈で対応しようとしているし、観光地や公園は飛行禁止の看板を建て出した。そんな状況の中、幕張メッセで第1回国際ドローン展が開かれている。小泉進次郎政務官が視察し、自らインフラ点検用のドローンを操作し、その有用性を実感して「リスクは承知だが可能性を広げたい」とコメントしたとのこと。政治家としては的を射たコメントだと思う。ドローンは新しい領域を拓く技術だ。ヘリコプターでもないし模型飛行機でもない。新たな範中としての基本的な規制も必要だが、可能性を拓くことはより重要だ。官邸のようなエリアを限定して飛行禁止にする力技的な法律は現実的な対策ではない。ドローンの可能性を拓く技術開発を進めると同時に、ドローンが侵入出来ないバリア技術や操縦不能にする技術や撃ち落とす技術などを開発し、総合的に折り合いをつけていくのが現実的な対処だろうと思う。

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絶対成功する禁煙法

禁煙道具の1つとして電子タバコが流行っているようだ。ところが厚労省が調べたところ、国内で流通する9銘柄中4銘柄で、蒸気から高濃度の発がん性物質ホルムアルデヒドが検出されたと発表した。中にはニコチンが検出されたものもあったという。ニコチン中毒からの脱出や肺ガン予防を目的にしているのに、これでは何をやっているのか分からない。自分は40歳になるまで20年近くタバコを吸っていた。初めは軽い洋モクのkentだったが目が回るほど苦しかった。そのうちどんどんエスカレートし、short hopeを1日60本吸うヘビースモーカーというよりはチェインスモーカーになっていた。禁煙には何度も取り組んだが成功したことは無かった。父が亡くなり母が兄の家に引き取られた時、自分は仕送りすることにした。ところが当時は家を建てたばかりで、子供も3人いて、アルコールもタバコもやっていたので生活はキチキチだった。そこで思い切ってタバコを止め、浮いた2万円を毎月仕送ることにした。その時、願を懸けた。もし自分が禁煙を破ったら、その分仕送りが減り、母の命が短くなると考えた。自分がタバコを吸えば母の寿命が短くなる、と自分に言い聞かせた。最早タバコを吸う訳にはいかない。母の命が短くなってしまうのだから。この願の効果は絶大だった。禁煙当初は飴玉などを舐めて紛らわしていたが、胃がおかしくなり体調を崩したが、喫煙の衝動にかられた時も耐えることが出来た。あれから30年近く経ったが、未だに1本も吸っていない。今では、人の煙でも胸が苦しく感じるので、本能的にタバコ飲みの傍には近づかない。今から考えてみると、母が自分のタバコを止めさせてくれたのかもしれないとも思えてならない。

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全額返金保証商法

最近元プロボクサーでタレントの赤井英和が出て来るCMを目にすることが多い。フィットネス会社のお馴染みの宣伝手法であるbefore/afterの容姿。肩を落とし無様に腹を出っ張らせたbeforeと胸を張って6つ割れした腹筋のafter。ライザップのCMだ。ライザップは「30日間全額返金保証制度」を謳い文句にしている。「内容にご納得がいかない場合全額を返金させていただきます。制度の適用には一部例外がございます。詳しくは当ジム会則をご覧ください」との小文字の但し書きがある。ところが、国が認定した適格消費者団体であるNPO法人ひょうご消費者ネットが、誇大広告だとして削除を求める申入書をライザップに送ったとのこと。NPOによるとジム会則には「会社が承認した場合は全額を返金する」と記載されているとのこと。返金を決める権利が、広告ではユーザー側にあるようになっているが、実態は会社側にある。広告と実態が矛盾し、誇大広告を禁じた特定商取引法に触れると主張している。どうみても誇大広告にしか見えない。だがライザップは「申し入れは法的根拠を著しく欠くものと認識している」と申し入れ根拠を否定した。さて赤井英和は如何なる見解を持っているのだろうか。聞いてみたいものだ。

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「安全」に対する考え方

エアバック世界第2位のタカタが、やっと自社製品の欠陥を認め方針を転換した。これでリコール対象のエアバックは1600万個から3380万個に拡大。今までに欠陥エアバックで6人が死亡し100人以上が重傷を負ったという。事故の内容は、エアバックが作動した時に内部の金属片が飛び散り、運転手や同乗者を死傷させたとのこと。欠陥の原因は確定されてはいないが、長期的な水の浸み込みにより、化学薬品がより強力な爆発成分に変質し、異常爆発を起こし金属片をまき散らしたと推定されている。何故これほど問題が深刻化してしまったのだろうか。タカタは部品メーカーだ。自動車メーカーは、スペックを提示してスペックに合格した部品を購入している。だから自動車に対するクレームは、自動車メーカーが負うべきものと考えるのも一理ある。通常の家庭用品や電化製品であれば、その理屈が通用すると思う。しかも米国ではエビデンスが重要視されるのが一般的だ。疑わしきは罰せずを信条として、タカタはこれまで科学的根拠がないと反論してきたのかもしれない。しかし「安全」に関する考え方が全く間違っていたのではないかと思う。自動車メーカーのスペックに合格したといえども、予期せぬことで不安全な事情が発生すれば、部品メーカーの責任は免れない。疑わしきは罰せなくても排除するべきものだ。タカタの欠陥問題が生じてから10年間も経っている。もしタカタの「安全」についての基本的考え方が間違っていなかったら、これ程大きな問題にはなっていなかったのではないかと思う。残念。

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リーダー不在の五輪施設計画

2020年東京五輪のシンボルとなる新国立競技場の建設計画がまたまたふらつき始めた。下村文科相が舛添都知事を訪ね、まず500億円の無心話から始まった。舛添が説明を求めると、下村は唐突に計画の見直しを口にしたという。工期が間に合わない。お金が足りない。開閉式屋根は間に合わないので大会終了後に付ける。可動席1万5千席は仮設に変更する等々。都知事もびっくりしたに違いない。話の順番があべこべだ。事前に計画の問題点と検討結果を報告し、お互いに詰めたところで費用負担の話を持ち出すのが常識だ。下村の都庁訪問は、子供の使いと変わらなく極めて低レベル。と言うより相当無責任に映る。東京五輪の建設計画は問題が多い。元々立候補時の背伸びした提案のツケが今回っている。招致段階のザハ・ハディド氏原案の建設費は1300億円だったが技術的な裏付けは無かった。基本設計時には3000億円に跳ね上がり、原案を大幅に縮小して1700億円としたが、最終的には限りなく3000億円に近づきそうだ。東日本大震災の復興時期と重なることによる建設費の高騰も一つの要因だろうが大した問題ではない。組織委員会の顔ぶれは錚々たるメンバーが揃っているが、口先だけで実務はからきし出来そうもない。最大の問題は、東京五輪を何としても成し遂げようと身を張って推進するリーダーがいないことに尽きると言えそうだ。

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都構想否決の後

住民投票により大阪都構想は否決され、敗れた橋下市長は政治家引退を表明した。二重行政を解消することなく、計画性のある都市作りへの芽が育つ前に摘み取られてしまい残念に思う。元々大阪都構想とは大阪市と堺市を特別区にすることだった。だが堺市が抜けた2年前の時点で基本構想はとん挫していたと見るべきだろう。大阪市だけの特別区化では、大きなメリットを期待するのは難しい。橋下市長は敗将の弁として「都構想をしっかり説明しきれていなかった僕自身の力不足」と言っている。確かに堺市が抜けた現在では、明確にメリットを説明するのは難しいと思う。結局この住民投票は、明日への期待に賭けるか、昨日と変わらない現状維持を守るかの選択だったのかもしれない。見方を変えると、維新プラス無党派層vs既存政党連合の戦いだったとも言えそうだ。離れた関東から見ると、都構想自体はある程度メリットがあるのに、自民や共産などの既存政党が利権の存続の為強引に抑え込んだようにも見える。大阪市の住民投票の結果は賛成69万票、反対70万票でたったの1万票差だった。ところが、全国の読者を対象にしたダイヤモンドオンラインの調査によると、賛成7割、反対2割で圧倒的に賛成が多い。大阪を如何に活性化させるかのボールは反対票陣営にある。果たしてボールを投げ返すことが出来るのだろうか。

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大阪都構想の是非

大阪都構想の投票日がいよいよ明日に押し迫ってきた。一時はあれ程人気のあった維新ブームも、今ではすっかり影を潜めてしまった。現状の事前調査によると6割の確率で負けが決まったようだ。5、6年前に大阪維新の会を立ち上げたのが橋下市長。当時は発想自体が斬新で、大阪再生の起爆剤になるとも思われた。しかし、その後紆余曲折があり、というよりは多くの醜態が暴露され、萎びた漬物に成り下がってしまった。生の野菜は腐り易い。まさに地物の特性を地で行ってしまったようだ。でも、今こそ大阪都構想自体を如何に評価すべきかを考えるべき時だと思う。政府を代表する菅官房長官は「無駄解消に大なた必要」と大阪都構想を肯定し、一方谷垣自民幹事長は大阪市議がいなくなることを心配し構想に反対している。自民は分裂しているのだ。政治家から見れば、森を見ると大阪都構想だが、木を見れば現状維持ということなのだろう。では、大阪市民から見ると、どのように映るのだろうか。それが一番の問題だ。東の関東の自分から見ると、たとえある程度のマイナス面があるとしても、都構想は正しいと思う。否定すれば何も変わらない。でも大阪都構想が現実すれば経費削減だけではなく、大阪は再び脚光を浴びるし経済も蘇えるはずだ。関東人は関西の衰退を願ってはいない。関西が再び栄えて関東と競う事こそ、日本全体を活性化させるのだと思っている。頑張れ大阪人。

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認知症の公表あれこれ

ドラえもんの声優である大山のぶ代さんの夫砂川啓介さんが、のぶ代さんの認知症を公表した。世間に隠して悩んでいる時、友人の毒蝮三太夫さんから「一人で抱え込んでいると砂川さんの方が先に参ってしまうぞ」とのアドバイスを受け公表に踏み切ったとのこと。のぶ代さんは、会話が困難、外出出来ない、一人で風呂に入れないというから、相当進んでいるようだ。のぶ代さんの病状は既に世間に知れ渡ったのだから、砂川さんはこれ以上マスコミには顔を出さず、そっと介抱に徹してあげると良いと思う。このニュースで晩年の長門裕之さんを思い出した。長門さんは認知症が相当進んだ南田洋子さんの介護する様子を、積極的にテレビに公表した。高い視聴率は獲れたようだが、嘗ての女優のイメージは完璧に破壊された。普通の人であれば、女優はいつまで経っても女優のままでいて欲しいと思うものだ。当時何のために洗い浚い公表してしまったのか疑問に思った。病気の女房をダシにしてまで出演料が欲しいのだろうか、はたまた介護に徹する自分をアピールしたいのだろうかと人格を疑った。長門さんの異常さを、今はこう解釈している。長門さんは、若い頃放蕩三昧で苦労をかけた洋子さんへの罪滅ぼしとして、介護に徹した。ここまでは良かったが、長門本人の心の中では若い時の洋子さんが生きている。介護の対象は若い頃の洋子さんのイメージなのだろう。だから介護状況を公開しても、若い時の洋子さんが放映されると思い違いをしたのかもしれない。常識的に見ると、洋子さんの気持ちを無視した一方的な愛の表現だったのだろう。砂川さんがこれに続かないことを願いたいものだ。

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踊らされたエコ運動

もう数年前のことだが、テニスクラブの入口のハンガー掛けにペットボトルのキャップが入ったポリ袋が掛かっていた。何かのオマジナイかと思ったら、世界の子供たちにワクチンを贈る運動とのこと。ペットボトルのキャップを集めてリサイクルに回し、その売却益をワクチン購入に充てる仕組みらしい。環境意識やリサイクル意識を高めるためにエコキャップ運動として、企業や学校に広がっているようだ。初めてその話を聞いた時、何故ペットではなくキャップなのか、リサイクルは可能なのかと疑問を感じた。価格的にペットは高価だがキャップのポリエチレンやポリプロピレンは安価だ。回収すると量も嵩むので物流費もバカにならず経済的にも効率が悪そうだ。更にポリエチレンとポリプロピレンを如何にして仕分けするのだろうか。仕分け出来なければ、用途が極めて限定され二束三文にしかならないはずだと。疑問はあるが、ペットボトルを買った時はキャップをポリ袋に投げ込んできた。ところが、今年4月に、この運動で得られた売却益がワクチン購入に充てられていない事実が報道され、多くの企業や学校が運動中止を決めたようだ。テニスクラブのハンガー掛けや道路の家庭ごみ回収所の釘にも、キャップの入ったポリ袋が掛けられたまま未だに放置されている。誰が後片付けをするのだろうか。

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イルカに揺れる動物園

日本動物園水族館協会が世界動物園水族館協会から会員資格を停止され、改善されなければ除名との通告を受けたとのこと。問題視されたのはイルカの入手方法。日本の殆んどの水族館は和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲したイルカを購入している。繁殖に較べ捕獲の方が格安に入手出来るからだ。国内では追い込み漁は合法だが、世界動物園水族館協会は協会の倫理規定に反しているので捕獲ではなく繁殖に替えろと言う。日本への通告内容は全会一致で可決されたというから「追い込み漁による捕獲は残酷」というのが世界の常識になっているようだ。自分は実際に太地町の追い込み漁を見たことはない。イメージ的には残酷とは思えない。日本人ならば誰しもそう思っているはずだ。ところがイルカに関しては「日本の常識は世界の非常識」のようだ。イルカだけの問題ならば自説を押し通し甘んじて除名処分を受けることも考えられるが、事はそれ程単純ではなさそうだ。除名されると世界の動物園との情報交換や繁殖協力などの交流がなくなり、稀少動物の繁殖に大打撃を受けるらしい。そうなると将来はゾウ、オランウータン、ラッコ、ゴリラなどが日本の動物園から姿を消してしまうことにもなりかねないという。日本動物園水族館協会には捕獲イルカの購入を止め、繁殖に取り組む道しか残されていない。国の後押しが必要だ。

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権利と義務の誤訳

我が家のすぐ近くに保育所と幼稚園がある。この辺りは昔ながらの閑静な住宅街なので普段は静かで余り物音は聞こえない。これまでに保育所や幼稚園があることで、迷惑を被ったことは一度もない。寧ろ、そういう施設が近くにあることは良い事だと思っていた。今から十数年前は、少子化云々は兎も角本当に幼児が減り、我が家の近所でも赤子の声を聞くなど皆無だった。当時の現実的な感覚として、日本中から幼児がいなくなってしまうのではないかと心配に感じるほどだった。それが最近では、我が家の脇の道でも小学生が楽しそうに遊びながら時々歓声を上げている。やっとこの界隈にも活気が戻ってきたのだと嬉しく思っていた。現在は共稼ぎと幼児が増えて待機児童が激増している。それに伴って保育所作りが盛んなようだ。ところが、それが社会問題になっているという。一体どういうことなのだろうかと不思議に思った。偶々ニュースに映し出された保育所作りに反対意見の老人は「騒音防止の為3mの防音壁を設置し自宅前の幅6mの道路には保育園の入口を作るな」と要求していた。十歩下がったとしても、それは無理難題だと言うものだ。考えられない言動だ。でも、そんな意見がまかり通る時代なのかもしれない。そこで昔の「権利と義務の誤訳」という話を思い出した。細かいことは後日このブログに書いてみようと思うので今回は省略する。でも言いたい。「権利」とはrigthの和訳。「正しい」ことであり「自分の利益のために主張するためのもの」であることではない事を。この訳を99%の日本人が誤解しているのが現状だ。誤訳の影響は大き過ぎる。

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貧弱な火山防災体制

日本中で火山活動が活発化している。ニュースは連日箱根の情報を流している。箱根山は大型連休の初めから群発地震が発生し、大涌谷では8cmの隆起が観測された。予測される噴火形態は御嶽山と同じ水蒸気噴火で、もし噴火すると2km四方に隕石や火山灰が降るとの予測がある。一方蔵王山では2cmの隆起が観測され、吾妻山では火山ガス噴出のため磐梯吾妻スカイラインが閉鎖された。八丈島では鳥島近海を震源とする地震で50cmの津波が観測された。勿論小笠原諸島の西之島は未だに陸地が拡大し10倍を超えている。桜島では今年500回目の爆発的な噴火が起こり観測開始以来最速ペースとのこと。阿蘇でも20年ぶりに火山性微動を観測したようだ。箱根では風評被害が出ぬようにと観光協会は必死だ。政治家は「正確な情報発信を」と言っているが、正確な情報は一体何処に存在すると言うのだろうか。日本には110個の活火山がある。火山噴火警報を出す気象庁には、火山の専門家が17名しかいない。足りないところは、大学の研究者に頼っているのが現状で、しかも手弁当。日本は火山列島の上にあるのに、国の火山防災体制は極めて弱い。国際的な安全保障と同じ位重要だ。果たして政府は天災による被害には責任が無いとでも思っているのだろうか。

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ブラタモリ称賛

NHKのテレビ番組「ブラタモリ」が面白い。例によって我が家ではテレビは録画してから観るので、まだ初回の長崎と金沢しか見ていない。でも長崎の港に関する歴史的遺産には感動した。更に金沢では、歴史的水道設備に感心した。この番組を見て、歴史的事実を何故自分は今まで知らなかったのだろう、何故知る機会さえなかったのだろうと後悔した。タモリの歴史的観察眼は半端ではない。いつも驚きと感動を与えてくれる。その理由は、通り一遍の観光説明ではないということだけは間違いない。では、何故こうも深読みが出来るのだろうと考えた。まず基本的にタモリ自身がユニークな深読み能力を持っていることなのだろう。そして、その高い能力に惹きつけられた者たちが、それを補強することに注力せざるを得ないエネルギーを得るからなのだろうと推察している。タモリは求心力を持っている。その求心力が制作作者たちを惹きつける。そしてその相乗効果が、自分を含めた何も知らない第三者を感動に導くからなのだろうと思う。ローマの水道橋は有名だ。水は高きより低きに流れるという原則を徹底している。だがタモリの金沢編によると、水は高きより低きに流れるが、途中でより低い所があっても、水道管であれば、より低い所を通っても金沢城に導かれるという、日本の水道技術を紹介している。科学技術が進んだ西欧よりも、日本の昔の科学技術がより進んでいるとも言外では言っている。次回は鎌倉編だ。既に放送されているので誰でもその内容を知っているだろうが、自分は録画派なのでまだ知らない。これから鎌倉の知らなかった部分がエッ、ウッソーと言う程に紹介されることになるかもしれない。兎に角面白い歴史考証番組と言えそうだ。

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漫画あれこれ

連休などで孫たちが我が家に遊びに来ると、見るテレビ番組が一変する。我が家でいつも生で見るのは、ニュースと天気予報とスポーツくらいだ。ドラマや映画は録画してから、後日CMをカットしながら楽しんでいる。ところが、孫たちが来ると、いや一人の孫でも来ると、チャンネルの主導権は孫に奪われることになる。こういう時こそ録画がものをいう。孫たちは、子供番組や漫画が好きだ。調べてみるとNHKの子供向け番組だけでも20以上もある。「おかあさんといっしょ」という番組は知っていたが「おとうさんといっしょ」というものまであるようだ。ある孫が半年前頃来た時は「ピタゴラスイッチ」がお気に入りだった。最近は女の子が主導権を握っているので「セーラームーン」とか訳の解らない漫画が多い。一方我等大人の世界を見返すと、漫画の世界では「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な水木しげるさんが、93歳にして連載漫画を終了するという。終了の理由は、幸い健康面ではないとのこと。連載を続けるには、極めて知力と体力が必要だ。その精神力を称賛するとともに、次はどのような行動をとるのか、興味津々だ。

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憧れのオープンカー

先日三男が我が家に泊りに来て、三男と孫と自分の3人で近所を散歩した時のことだ。車部品メーカーに勤めている三男がポツリと「父さんはS660に興味があるの?」と聞いてきた。書斎の机の上のホンダS660のカタログを見つけたらしい。「うん、でもダメ」「ン?」「トランクが小さ過ぎてスーパーでの買い物は乗せられないし、ゴルフバックもダメ」「セカンドカーならいいけどね」「そーなんだ」こんな会話をした。ホンダS660のカタログは、インサイトの定期点検の時にホンダ店で入手したもので、特に欲しいオープンカーの本命という訳ではないが気に掛かる車だ。S660はユニークだ。開発責任者には弱冠26歳の若手が抜擢された。まさにホンダイズムの復活と言うか継承だ。開発が成功し販売予約が始まった時に、開発に携わった若い人たちが、我先に予約を申し込んだとのこと。それだけでも良さが分かる。自動車関連の試乗記によれば、ワインディングロードで味わうミッドシップスポーツの快感はホンモノとのこと。増々乗りたくなった。しかし残念ながらS660は、我が家の要求を一つだけ満たしていない。一つのゴルフバックさえ運べることが出来ないのだ。それさえ出来れば必要最小限の要求は叶うのだが。かくして、自分は、マツダの新型ロードスターに目移りすることになりそうだ。

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猿に同化した猿山の園長たち

高崎山自然動物園が昨日生まれた赤ちゃん猿にシャーロットと名付けたことが問題になっている。シャーロットとは勿論英国王室に5月2日に誕生したシャーロット・エリザベス・ダイアナ王女の名前からとっている。公募で最多のシャーロットと名付けたが、英国王室に不敬との抗議が寄せられ、動物園はお詫びのコメントを発表。大分市と動物園が対応を協議したが結論が出ず、何と事もあろうに英国大使館の意向を求めたという。英国人が猿をどう見ているかは知らないが、少なくとも日本では猿のイメージは悪い。頭が悪いという意味の蔑称に使われ、猿知恵、猿真似、猿芝居など表現も豊富だ。欧米では猿は黒人をイメージさせる差別用語だし、戦時中の日本人はイエローモンキーとの侮辱も受けた。高崎山の動物園責任者たちには問題が多過ぎる。まず、公募で最多とはいえ、名付けに疑問を持たなかったこと。抗議を受けて謝ったものの自分たちで結論を出す常識的な判断力がなかったこと。挙げ句の果てに、英国大使館に意向を求めるなどもってのほか。英国大使館が可否の判断をするはずがない。「そちらの良識の範囲で、ご自由に」と言うに決まっている。ご自由にと言われても、可否の判断は出来まい。名付けを白紙に戻せば100点満点で50点。優、良、可の可で合格の最低点だ。もしシャーロットと決定すれば、非常識と呼ばれるだけでなく、職責の真っ当も危うくなりそうだ。これらの責任者たちは、長いこと高崎山で暮らし、脳が猿に同化してしまったのかもしれない。

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肩の荷が下りた瞬間

毎年ゴールデンウイーク明けは、軽井沢のテニス合宿に参加するのが恒例だった。今年は、三男の嫁さんがお産で入院中なので、孫のお守りをすることになり、参加は辞退した。その代り例年通り幹事役を引き受け、ホテルの手配とテニスコートの予約を行った。2月の中旬にコートの予約を入れてから参加要領をメールし、参加人数を把握してからホテルを確保した。ところが今年はそれからが一苦労だった。合宿に参加するメンバーは会社のOBとその連合い。昔はテニスでならしたとはいえ、年齢は78歳を筆頭に若手は66歳と高齢なのだ。皆何処かしら故障を抱えている。合宿の日が近づくにつれ、櫛の歯が毀れるように辞退者が増えてゆく。当初18名だった参加者が一人消え二人消えして、10名になってしまった。辞退者が出る度にホテルへ変更の連絡をする。初めの内は、変更はある程度あるものだと割り切っていたが、度重なるのでホテルへのメール文は謝罪の文字がテンコ盛りになった。12名になった時は、もうメールを見るのが嫌だった。辞退のメールは無いよねと、顔を背けて目を細め見たくないものを見るようにメールを確認していた。そして10名になった時、もうこれ以上辞退者が増えたら、合宿自体が中止になってしまうのではと恐れるようになった。そうなると増えないことを祈るしかない。その祈りが通じたのかもしれないが、その後辞退者もなく、明日から10名での合宿が始まることになる。まさに肩の荷が下りた瞬間だ。

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恒例の大夕食会

次男の予定が変わり、急に我が家に遊びに来た。これで3人兄弟とその子供たち5名全員が我が家に1泊することになった。いつもは6人掛けのテーブルを2つ縦に繋げて大夕食会となるのだが、今回は子供たちは居間のテーブルで、大人たちは食堂のテーブルで食事をすることにしてみた。さすがに3歳未満の子は一人で食事をすることが無理なので大人たちのテーブルで親が面倒を見た。多少汚れることは観念していたが、4歳児を含む子供たちが散らかさず静かに行儀よく食事をしたことには驚かされた。更に何と4歳児までが食後食器を台所まで運び片付け始めたのだ。去年までは見ることが出来なかった光景だ。孫たちの成長速度の速さに改めて感心させられた。遊び方も上手くなった。今までは親が仲間に入って遊ぶ必要があったが、今年は子供たち同士で要領よく遊ぶようになった。来年は先日生まれた男の子が参戦してくる。3歳未満の子は兄としての自覚を持ち、年上の子供たちの仲間入りを果たすのだろう。

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子供の躾け

お嫁さんがお産で入院中なので、三男が長男を連れて二人で我が家に遊びに来た。その長男はまだ3歳未満だから、自我が目覚めたばかりだし、母親が傍にいない生活には相当ストレスが溜まっているようだ。夕食は近所のレストランに行ったが、途中で愚図り始めた。何が不満なのか、何に怒っているのか分からない。兎に角怒っている。そのうち父親を叩き始めた。父親は、どうしたの、どうしたのと宥めているが収まらない。そんな状況を見ながら、子供の我儘を無責任に放任し続けていると、自分勝手の子供に育ってしまうだろうにと思っていた。自分はこの三男を含め子供たちの躾けは厳しく育てた。このような状況であれば、子供の我儘は絶対に許さなかった。でも三男は心が優しいから許しているのかなと推測した。しかし、その時三男が「最近は愚図ることが多い。今は公共の場だから宥めているが、家では手を挙げる」と言う。あの三男が、優しさだけでなく、父親としての仕事をしっかりと全うしている。結局三男と子供はレストランに留まることなく我が家に帰ったが、何か嬉しく感じた。我が子である三男も着実に成長していることを実感したからだろう。

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シジュウカラあれこれ

この1週間ほどで、鳥の鳴き声が変わった。先週までは、ピイーピッピとヒヨドリが鳴いていた。今週はスピッスピッスピッスーに変わった。四十雀だ。ヒヨドリは繁殖を終え、四十雀の恋の季節になったのだろう。鳥の鳴き声で時の流れを感じるのは風流の極みと言えそうだ。四十雀といえば、居酒屋を思い出す。小学校のクラス会の帰りに立ち寄ったのが、四十雀という名の居酒屋だった。小学校のクラスメートの弟が開いた店だ。店名の由来は「始終カラだから偶には来てね」という裏の意味があるのだと言っていた。暖簾をくぐり「雀の字が見えたので雀荘かと思ったよ」と冗談を言いながら入っていくと、店は繁盛しているようで活気があった。店名の名付けは難しい。居酒屋であれば、誰しも気の利いた美味しいものがあるようなイメージがする名前を付けたいものだ。居酒屋でシジュウカラとは自虐的な命名だ。もし本当に「始終カラ」になってしまったら目も当てられない。店主は腕に相当の自信があったのだろう。なかなか洒落た名前を付けたものだと感心した。四十雀の鳴き声を聞くといつもこの居酒屋を思い出す。自分にはそれほどインパクトのある店名だった。

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5月2日の誕生日

今日イギリス王室には女の子が生まれ、そして我が家には6番目の男の孫が生まれた。キャサリン妃は体重3700グラムの女児を出産し、その日の内に退院したとのこと。英国人は身体が相当頑丈のようだ。ウィリアム王子は今月いっぱい育児休暇を取り、郊外で4人ゆっくり過ごすという。なんとも優雅だ。一方我が家の6番目の孫は体重2800グラムだが、訳あって帝王切開になり、母親は数日間の入院が続く。それでも父親が取れた有給休暇はたったの2日。王室と一般庶民の差とも言えるが、英国と日本の差とも言えそうだ。今まで我が家は女性優位だったが、男児が生まれ対等になった。自分の3人の子供たちは夫々2人の子供を授かった。少子化が問題になっている日本で、2人の子供を持ったということは一応国民としての義務を果たしたとも言えるかもしれない。我が家は一層賑やかになりそうだ。

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クールビズの正体

今日から官公庁のクールビズが始まった。ところが、我が家の前には黒い服の詰襟の高校生たちが通り過ぎる。何か変だと感じた。クールビズはイコール衣替えだと思っていた。だがそれは自分の認識違いだったようだ。クールビズは2005年に小池百合子環境相が提唱し、当初は6月から9月までで衣替えと同じだった。しかし東日本大震災で原発が止まり、それ以降は5月から10月までに拡大した。でも、衣替えは従来通り6月から9月までのままに置き去りにされてしまったようだ。今年は連休に入り毎日夏日のような暑い日が続いている。官公庁の役人はノーネクタイやアロハ姿で出勤し始めたが、高校生は冬服の詰襟なのだ。極めてアンバランスだと思う。だから原点に返り、クールビズとは一体何なのだろうかと考えてしまった。官公庁はエアコン完備で、夏場は寒過ぎないようにクールビズで28度に設定しようとしている。一方官公庁の配下にある小学校も中学校も高校もエアコンなしの下で汗を垂らしながら日々を過ごしている。官公庁は仕事をしているし、学校の生徒も将来に備えて勉強をしている。している事は同じだ。だがこの違いは何処から生じるのだろう。こういうことを考えていくと、官製のクールビズの正体が見えてきたような気がした。

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