ブラタモリ称賛

NHKのテレビ番組「ブラタモリ」が面白い。例によって我が家ではテレビは録画してから観るので、まだ初回の長崎と金沢しか見ていない。でも長崎の港に関する歴史的遺産には感動した。更に金沢では、歴史的水道設備に感心した。この番組を見て、歴史的事実を何故自分は今まで知らなかったのだろう、何故知る機会さえなかったのだろうと後悔した。タモリの歴史的観察眼は半端ではない。いつも驚きと感動を与えてくれる。その理由は、通り一遍の観光説明ではないということだけは間違いない。では、何故こうも深読みが出来るのだろうと考えた。まず基本的にタモリ自身がユニークな深読み能力を持っていることなのだろう。そして、その高い能力に惹きつけられた者たちが、それを補強することに注力せざるを得ないエネルギーを得るからなのだろうと推察している。タモリは求心力を持っている。その求心力が制作作者たちを惹きつける。そしてその相乗効果が、自分を含めた何も知らない第三者を感動に導くからなのだろうと思う。ローマの水道橋は有名だ。水は高きより低きに流れるという原則を徹底している。だがタモリの金沢編によると、水は高きより低きに流れるが、途中でより低い所があっても、水道管であれば、より低い所を通っても金沢城に導かれるという、日本の水道技術を紹介している。科学技術が進んだ西欧よりも、日本の昔の科学技術がより進んでいるとも言外では言っている。次回は鎌倉編だ。既に放送されているので誰でもその内容を知っているだろうが、自分は録画派なのでまだ知らない。これから鎌倉の知らなかった部分がエッ、ウッソーと言う程に紹介されることになるかもしれない。兎に角面白い歴史考証番組と言えそうだ。