カテゴリ:201505



31日 5月 2015
昨日の夜はかなり大きな地震があったようだ。昨日の昼間はテニスをして、帰宅後は焼酎を飲みながらテレビのゴルフを楽しんだ。夕食後は眠気に襲われ午後8時頃には寝てしまった。そして今朝まで熟睡し、すっきりと目が覚めた。朝起きるとカミサンが「知らなかったの?」と驚いている。関東から1000kmも離れた小笠原が震源なのに日本中が揺れたという。何と関東では震度5を記録したというからびっくりだ。電車は止まり、1万台以上のエレベーターが停止し、高層ビルでは多くの人が足止めされたとのこと。テレビでは、長周期地震動の地震一色になっている。普通地震の揺れは、寝ている方が感じやすい。いつもならば、大きな地震があればすぐに起きてテレビで状況を確かめる。ところが昨日に限って全く目が覚めなかった。テレビで地震、地震と騒いでいるのが嘘のように思えてならない。別世界の事を見ているような気持ちがする。まるで自分が浦島太郎になってしまったような気分だ。本当に大きな地震があったのだろうか、未だに信じることが出来ないでいる。
30日 5月 2015
2004年のアテネ五輪以降、開催国で喫煙に対する罰則付きの法令化の流れが定着している。IOCもWHOも「タバコのない五輪」を推進してきた。開催国に法令制定までは求めていないが、2016年のリオデジャネイロと2018年冬の平昌は州法や法律で飲食店の全面禁煙を定めた。ところが、東京五輪がこの流れを断ち切りそうだ。2020年東京五輪に向けて、飲食店などの屋内施設での禁煙や分煙を罰則付きで義務づける条例の是非を議論してきた東京都の検討会が、条例化を先送りする最終提言をまとめたとのこと。先送りするとは、条例では縛らないということだ。検討会の提言は、都が受動喫煙防止の計画を作ること、都の条例ではなく法律で全国一律に規制するのが望ましいことの2点。他人任せというか無責任そのもの。検討会では、医師らが条例化を強く求めたが、法学者らが条例で不利益を被る飲食店などによる訴訟リスクを挙げ反対したとのこと。商業化しているとは言え五輪はスポーツだ。健康を願う祭典でもある。タバコは一時的にストレスを解消させる効能はあるかもしれないが身体に毒であることは間違いない。しかも周りの人たちに毒をまき散らす。これは世界の常識だが、残念ながら日本の法学者たちには理解が出来ないらしい。どうやら日本の法学者らは「木を見て森を見ず」の性分で物事の軽重が分からないのかもしれない。法学者が法である条例を作るのを嫌がるところも滑稽だ。この種の法学者は所謂知識人ではない。東京が禁煙五輪を断つ、非常に残念。
29日 5月 2015
20年近く前に今の住処に引っ越して来て、近所の町医者を見つけた。それ以来、謂わば自分の主治医として健康診断を託してきた。高校の同窓で2年上の先輩であるし、気さくで押し付けのない良い医者。いざとなれば大病院に繋げてくれる理想的な町医者だった。ところがその先輩が数年前に胃がんを患い、その後復帰したものの、何かおかしい。高齢になって全身麻酔をすると認知症が早まると言う。まさにそう見えた。それまで小さな病院の割には流行っていたが、潮が引いたように患者数が激減していった。そろそろ自分も鞍替えをしようかと思っていた時に、代替わりし若い息子の医者がやって来た。当初は年が若いので経験も少ないだろうし、技量の程度は不明だ。疑心暗鬼で診察を受けた。そのうち分かった。先代以上に患者の話を聞き、しっかり患者に寄り添い説明する医者なのだ。患者の数は見る見る回復し、今は先代以上に繁盛している。良かったと思う。ところで話は変わるが、薬局の選択も大切だと思う。厚労省は医薬分業を進めているが、誰の為なのだろうかと疑問に思う。薬局には、院内薬局、門前薬局、町のかかりつけ薬局の3種類があるようだ。自分の掛かり付けの医院は院内薬局なので医院の中で薬を処方してくれる。とても便利だ。だが去年脹脛の肉離れになった時は病院内ではなく、病院の裏のすぐ近くにある薬局で薬を受け取った。厚労省は今後門前薬局の報酬を減額し、1人の患者の薬の服用歴をまとめて管理する「かかりつけ薬局」への転換を促すという。何故こう薬を受け取る方法を複雑にしてしまうのか不思議でならない。
28日 5月 2015
国際サッカー連盟FIFAの多数の幹部らが贈収賄などの罪で起訴されたニュースには驚いた。でも反面当然とも受け止めた。米司法長官は「被告らは試合の放映権、W杯の開催地、組織トップの人事を決めるために賄賂を用いていた」と会見で述べた。14人の被告に、12の事件と47の罪というから大掛かりな事件だ。FIFA総会が29日に開催されるので27日に効率良く一網打尽にしたようだ。何故米国主導で起訴逮捕するのかは良く分からないが、立件の証拠固めが面白い。逮捕された副会長の側近である元事務総長が自身の脱税容疑で逮捕されたが、司法取引に応じFIFA幹部との会話を録音するなど捜査に協力したという。まるで映画の世界とそっくりだ。FIFAは巨大な利権を少数の理事だけで決めている。構造そのものが常に金塗れになるようになっている。贈収賄の噂話は昔から取り沙汰されている。寧ろ最近は、賄賂が出せないので開催を誘致出来ないと考えるのが常識になっている。2022年の開催地は日本と争ったカタールに決まったが、その時もオイルダラーには敵わないと思ったものだ。レッドカードが遅すぎた。これを契機にイエローカードも出ないようなFIFAの体質改善を願いたいものだ。
27日 5月 2015
初めて蒲郡を訪れた。名古屋と伊勢志摩と渥美半島には行ったことがあるが、知多半島には行ったことが無い。知多半島は伊勢湾と渥美湾の間に突き出た盲腸のような地形をしているし、これと言った名所があるとも聞いたことがない。なかなか行き難い場所でもある。そこで蒲郡に来たついでに知多半島を訪ねることにした。蒲郡でレンタカーを借りて半田市を抜け、知多半島の海岸沿いの国道247号に乗って半島をぐるっと1周してみた。半田の工業地帯を過ぎると、ぐっと人影が疎らになり道に殆んど人を見かけない。昼食は予めネットで調べておいた美浜町の魚太郎に寄った。田舎だから20人も入れば一杯になりそうな鄙びた店だと予想していた。ところがギッチョン予想は大外れ。数百台は入る大駐車場が満車状態で止める場所を探すのに苦労した。店の中は魚介売り場と食堂と浜焼きバーベキューがあり、どこも客でごった返していた。南知多町は海岸線が綺麗だ。潮干狩り場や海水浴場が数多くあるし、ヨットマリーナも点在している。名古屋の人達の避暑地的場所なのだろうことが容易に推測出来た。常滑のやきもの散歩道も良かった。常滑焼の窯元や遺構がコンパクトな一角にまとまり当時の風情を残していた。魚太郎でも羽豆岬でも常滑陶器会館でも、中国人の声が聞こえた。団体ではなく個人旅行で来ているようだ。最近日本の良さを訪ね歩く個人旅が、外国人に流行っていると聞く。それを知多半島で実感した。
26日 5月 2015
3Dプロジェクションマッピングが華盛りだ。東京駅、姫路城、橿原神宮そして東京ディズニーランドのシンデレラ城など数え上げたら切りが無い。テレビのCMでもよく登場するので一度は実物を観てみたいものだと思っていた。まず、何故マッピングと言うのだろうと疑問に思った。調べてみると、単に画像を投影する単純映写ではなく、投影する対象に画像をぴったり重ねて貼り合せることで意味を持ってくる映写方法とのこと。何となくイメージが湧いてきた。そこで物は試しと、旅行を兼ねて蒲郡のラグーナテンボスの3Dマッピングを観に来た。「ラルース」という名の360度3Dマッピングと「アグア」という噴水と水面に投影したウォーターマッピングの2本立てだ。「ラルース」は四方が建物で囲まれた中庭があり、観客は中庭の中で建物に投影されたマッピングを楽しむ。閉まったままなのに窓が開いたり、壁からボールが出て360度動き回ったり、天馬のようなものが出てきて駆け回ったりしていた。難点はややテンポが速過ぎ映像も然程鮮明ではなかったことだが、そこそこ面白かった。3Dマッピングの初体験版としては成功の部類だと思う。一方「アグア」は、投影対象が水の所為もあり不鮮明で、物語の内容も理解出来なかった。けたたましい音響だけが耳に残る代物だった。もう一工夫が必要だ。いずれにしても3Dマッピングは、今後増々色々な場所で流行りそうな予感がした。
25日 5月 2015
KDDIが振り込め詐欺などの迷惑電話を防止する新サービスを明日から開始するようだ。警察や自治体が持つ振り込め詐欺や悪質な勧誘などに使われた電話番号を自動受信して照合する専用機器を固定電話に繋ぐと、自動的に着信拒否をする仕組みとのこと。振り込め詐欺の被害は増々増加の一途を辿っていて昨年度は過去最悪の375億円に達している。昔はオレオレ詐欺と言われていたが、振り込め詐欺になり、更に母さん助けて詐欺とかニセ電話詐欺とかなりすまし詐欺とか名称が変わっても効果はなかった。手口も巧妙になり、当初は専ら1人で子供や孫を演じていたが多人数での演技型になり、掛け子、出し子、受け子に加え番頭、代行屋、名簿屋など役割分担が進み組織化されて増々強力になってきている。結局被害に遭わない為には、注意を呼びかける方法しかなかったのが現状だ。KDDIの専用機器は優れものだ。初めて注意喚起に変わる機器の登場だ。効果への期待度は大きいが、問題は価格なのかもしれない。お年寄りに是非とも購入したいと思わせる価格設定が出来れば大成功することだろう。低価格を実現するために、KDDIの企業努力は勿論のこと、警察やマスコミや行政の協力の有無が決め手になりそうだ。
24日 5月 2015
5年に1度開かれる核不拡散条約NPT再検討会議は、1ヶ月間も議論を続けたのに成果を纏めた最終文書を採択できないまま閉幕した。NPTは約190ヶ国が加盟し、世界の核軍縮と核不拡散、原子力の平和利用について協議する会議。NPTには、核保有国の米国、ロシア、英国、フランス、中国は加盟しているが、核を保有しているインド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮は加盟していない。ウクライナ問題ではプーチンが核の準備もしていたと言っていた。イランは核の準備中だし、サウジアラビアはパキスタンから核を購入してイランに対抗しようという話もある。世界的にきな臭い話が先行し、日本が原爆投下の悲惨さを訴えた核兵器禁止は、中国の「加害者から被害者になろうとしているのか」の言葉に粉砕されてしまった。全会一致での文書採択に失敗した理由は、中東を非核地帯にするという構想に対し同意が得られなかったからだ。何と反対したのはイスラエルに配慮した米国。今から6年前チェコの首都プラハで「核兵器を使用した唯一の核保有国として、米国は行動する道義的な責任がある」と語り、核削減に向けた強い意思を表明したのはオバマだ。それが評価されオバマはノーベル平和賞を受賞した。その同じオバマが率いる米国が核不拡散を否定した。オバマもノーベル賞も軽いものだと思う。この際ノーベル財団は、間違って授賞してしまったことを悔い改めて、授賞を取り消す「アン・ノーベル賞」を新設しべきではないかと思うのだが。
23日 5月 2015
7年間に渡った単身赴任生活で、極めて時々ではあるが非常食として「ペヤングソースやきそば」にお世話になったことがある。ペヤングと言うと、ためしてガッテンの顔である噺家の立川志の輔師匠を思い出すくらいCMが一貫している。そのぺヤングソースやきそばにゴキブリの混入が見つかり製造停止したのが去年の年末だ。通常であれば、製造元は原因を突き止め、それを無くす対策を打って解決しましたと宣誓し、直ぐに製造販売を再開するものだ。ところが、ぺヤングの製造元である「まるか食品」は、問題発覚以来6か月の月日を経てから、来月いよいよ販売を再開するという。何と半年も経ってからだ。工場の製造ラインには監視センサーカメラを増設し、品質管理スタッフを増員してソフト面でも安全対策を強化したとのこと。食品衛生管理の国際規格HACCPの認証取得も目指すという。この会社の品質管理に対する志は並み大抵なものではないと思う。単身赴任当時は、さほど美味しいとは思わなかった。だが第1級の品質管理という味が加わった。来月は自ら進んで食べてみようと思う。災い転じて福となす、となることを願いたいものだ。
22日 5月 2015
首相官邸の屋上に不時着したドローンが発見されたことを皮切りに、連日ドローン事件がニュースを賑わしている。長野善光寺では御開帳の法要の行列にドローンが落下し、浅草三社祭ではドローンを飛ばすと言った少年が逮捕された。それに対応してドローンの飛行を規制する動きが活発化している。ドローンの飛行を直接禁止する法律は無いので、政府はドローンの法規制をドロ縄式に進めることを決めた。市町村は既にある条例の拡大解釈で対応しようとしているし、観光地や公園は飛行禁止の看板を建て出した。そんな状況の中、幕張メッセで第1回国際ドローン展が開かれている。小泉進次郎政務官が視察し、自らインフラ点検用のドローンを操作し、その有用性を実感して「リスクは承知だが可能性を広げたい」とコメントしたとのこと。政治家としては的を射たコメントだと思う。ドローンは新しい領域を拓く技術だ。ヘリコプターでもないし模型飛行機でもない。新たな範中としての基本的な規制も必要だが、可能性を拓くことはより重要だ。官邸のようなエリアを限定して飛行禁止にする力技的な法律は現実的な対策ではない。ドローンの可能性を拓く技術開発を進めると同時に、ドローンが侵入出来ないバリア技術や操縦不能にする技術や撃ち落とす技術などを開発し、総合的に折り合いをつけていくのが現実的な対処だろうと思う。

さらに表示する