2015年10月

クラス会に出席して

今日は恒例の高校クラス会。毎年の事だが、同級生のカミサンと自分が下働きをして参加者を集計し幹事に報告する。幹事は馴染みの店を予約し人数を知らせる。そして当日、生存者は47名に減ったが、21名が参加することになった。昭和39年度の卒業生だから、卒業してから50年にもなる。何と半世紀も前に卒業したのだ。そして今回は、数十年ぶりの人が二人も現れた。二人にとって、顔は分からない、勿論名前もわからない状況からクラス会は始まった。しかしそれも束の間だ。話し始めると昔の記憶が蘇えって来る。楽しいひと時だ。10年前位からこれを繰り返し、当時十数人ちょっとだったクラス会参加者が21名に膨らんだ。だが、このクラスは少し変わっている。偶々1週間前に同期会があったが、我がクラスの出席者は皆無。そして今日のクラス会は、連絡のつく人の出席率は9割以上。しかも欠席者の欠席理由は個人的なやむおえない事情の持ち主。偏向しているのだ。だが、それには理由がある。当時の我が高校は、何処にでもある普通の高校だった。ところが進学校を目指し、特殊教育をすることになった。その特殊教育を受けたのが我がクラス。生徒を実力テストで順番を付ける。そして上位50人を1クラスにして教育を始めた。レベルが同じなので授業は受け易かったので、効率は良かった。勉強は捗った。だが、失ったものもある。このクラスは、他のクラスから浮いてしまった。だから同期会には参加しない結果に陥っている。いまこのクラスの価値をどう考えたら良いのだろうと思う。21名の参加者という事実が、間違いではないということを物語っていると思う。更に我が母校が、今を時めく進学校として発展していることを少し嬉しく思う。でも、全てが良いということなど世間には存在しないのだ。

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インフルエンザあれこれ

今年もまたインフルエンザの季節がやって来た。茨城県では既に学級閉鎖された小学校があるという。自分は昨シーズンに生まれて初めてインフルエンザに罹った。比較的軽い症状だったが高熱が出た。いよいよ来シーズンはワクチンを接種しなければと思っていた。インフルエンザの型は大きく分けてA、B、Cの3種類がある。年により流行る型が違う。だからワクチンの有効性を疑ってしまうのだが、当たらなくてもワクチンをうてば軽い症状で済むともいう。それならば受けておこうかと思う。だが、インフルエンザにワクチンは効かないという見方もあるようだ。ある薬剤師の話によると、ワクチンにより重い副作用が出ることもあり、ワクチンをうっても症状が軽くなる訳ではないという。インフルエンザウイルスは変異し易く増殖スピードも速い。A型だけでも144の亜型があり、同一の亜型でないと効果を発揮しないという。と言う事は、当たる確率は宝くじ並みで、殆ど当たる可能性はないということになる。この説を信じるとワクチンはうたない方が良いということになり、接種を受けるべきかと迷ってしまう。一方不幸にもインフルエンザに罹ってしまえばタミフルなどの治療薬にお世話になることになる。ところが、この治療薬に救世主が現れそうだ。タミフルは細胞内に侵入したウイルスの増殖を抑える効果は無く、増殖したウイルスを細胞の外に出さず症状を緩和する働きがあるが、服用を5日間程度続ける必要がある。従って患者は4~5日間は苦しむことになる。塩野義製薬はウイルスの増殖を抑えて死滅させる仕組みの新薬を開発したとのこと。ウイルスが増殖するときに使う酵素の働きを邪魔し、増殖させずに死滅させる。インフルエンザを1日で治療出来るという。厚労省は画期的な新薬の早期の実用化を促す「先駆け審査指定制度」にこの新薬を指定したとのこと。開発に成功すれば、数年後にはこの新薬が主流になり、タミフルもワクチンも姿を消してしまうかもしれない。待ち遠しい薬だ。

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一人っ子政策が二人っ子に

中国が一人っ子政策を廃止し二人っ子政策に変えるという。中国はあと20年もすると、労働者が6千7百万人減り、高齢者は2億人に倍増する。1人当たりのGDPは日本の1/10で未だに新興国だが、既に日本と同様に高齢化が始まっている。極めて歪な人口構成になっているためだ。如何にも共産党独裁国家だ。子供の数までコントロールする。人口こそ政治力とする毛沢東が進めた多産化政策が行き過ぎ人口爆発したため、1980年に鄧小平が一人っ子政策を導入した。この政策の狙いは、爆発的に増える人口を制御し、生活水準の向上を図ること。目標は概ね達成したようだが、人権の侵害が指摘され、戸籍外の子供が増えるなど副作用が酷かった。現在は急激な物価の上昇で生活費や教育費が高騰している。生活は決して楽ではない。このような状況で二人っ子政策が成功するのだろうか。極めて疑問だ。一人っ子政策を二人っ子政策に変えると、恰も国民に対し規制を緩和したかのような気持ちになる。だがそうではない。二人っ子も規制そのものなのだから。あと数年もすると二人っ子政策が上手くいかないことが分かり、第2子を産まない者には罰や罰金が科されるようになるかもしれない。子供の数は当人の事情に任せるべきだ。一人っ子政策も二人っ子政策も、中国近代史における紛れもない失政の一つに数えられるに違いない。

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プロ野球人気の救世主

昨日のプロ野球日本シリーズ第3戦は面白かったが、詰まらなくもあった。それほどプロ野球は好きではないのであまり見ない。偶々テレビを点けると、打者はトリプルスリーのあの山田だ。シーズン中の好調さは何処に行ってしまったのだろうか、はたまた取り戻せるのだろうかとハラハラしながら、取りあえずその打席に注目した。何とホームラン。流石とは思ったがチャンネルを変えた。解説が詰まらないからだ。江本、大矢、中畑が、落語に出て来るようなご隠居の与太話をしていた。中畑が山田の欠点を指摘すると山田がHRを打ち、江本は「これで面白くなりました」とご隠居のようなコメント。要するに、観戦者の感想でありテレビ解説者としてのコメントではないのだ。だから詰まらなくなりチャンネルを変えてしまった。だがその後のニュースで、山田が3連続HRを打ったことを知った。もし見ていれば面白かったに違いないと後悔した。それで終われば些細な事なので、ブログには書かなかった。続きがある。今日の解説者は、石井一、古田、山本。野球選手や監督からみたコメントを連発している。目の前の日本シリーズの両チームと選手のやり方や思惑がヒシヒシと感じられる。一言で言うと、面白い。良い番組だと思った。優れた解説者こそ、プロ野球人気を蘇らさせる救世主なのかもしれない。

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不作為の為せる業

米海軍のイージス艦が南シナ海人工島の12カイリ内で巡視活動したことに中国が強く反発している。元々2012年の南沙諸島の岩礁には中国の島など無かった。それが2013年に建物が出来、2014年にはすっかり埋め立てられフィリピン政府が中国に国際法違反と抗議した。その後埋立てが終了する頃中国船が頻繁に示威活動を繰り返すようになり、米国やマレーシア、フィリピンなど関係国が中国を非難した。そして今年6月中国が軍事拠点を構築したと発表した。南沙諸島は元々満潮時には水没する岩礁であり中国の領土ではない。したがって国連海洋法条約上も中国の領海など存在しない。だが中国は強引に領土・領海を主張し、一方、米国と近隣諸国は反発を強めている。誰が見ても当初から中国の横暴であるのに、何故今頃になって米国は「航行の自由がある」ことを軍事活動で示す作戦を採ったのだろうか。米国は一応今でも世界の警察という立場であるから、建設が始まった2013年に強力な軍事活動で制止すべきだったと思う。そうすれば8割方は米国の主張が通り中止に追い込めたはずだ。ところが軍事施設が完成した今になって主張しても弱い。既成事実を作ってしまった方の勝ちだ。中国から見れば、米国は文句があるならば何故建設着手時に反対を軍事行動で示さなかったのだ、完成するまで軍事行動をしなかったのは、建設を正当と認めていたからだ、と反発するに決まっている。結局オバマ大統領の不作為の為せる業なのだ。習近平訪米時に居直られ憤慨しても後の祭り。時既に遅し。舞台は既に、中国の領土対米国の挑発に移ってしまったようだ。

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赤身肉は発がん性物質か

WHOの専門組織である国際ガン研究機関が、加工肉と赤身肉を食べるとガンを発症し易くなると発表した。サラミやベーコンのガン発症危険性は、喫煙やアスベストと同じ最も高い水準だと認定している。赤身肉は「恐らく発がん性がある」というレベルという。この研究には、10カ国から22人の研究者が参加し、800本を超える論文を精査した結果とのこと。国際ガン研究機関は発がん性物質の評価機関として定評があると言われているようだ。果たして定評通りなのだろうか。世界のガンによる年間の死者は820万人いるが、そのうち3万4千人は加工肉の摂取量が多い食生活に起因するとWHOは推計している。ガン全体に占める割合は0.4%だからマイナーとも言えるが、3万4千人と聞くと多いようにも思えてくる。ハムやソーセージには発色剤、リン酸塩、結着剤、保存料、酸化防止剤、合成着色料、化学調味料などが使われている。毎日食べるのは止めた方が賢いと思う。赤身肉も毎日多量に食べれば体に良い筈はない。どんな食べ物でも度を超せば体に悪い事は間違いない。赤身肉はその程度の話だと思う。さて国際ガン研究機関は定評通りと言えるのだろうか。加工肉を指摘する所までは納得するが、赤身肉に至っては本来のガン防止の理念から逸脱してしまっているとしか思えない。発がん性物質についての警鐘を鳴らすのが目的であれば、発がん危険度の高い順に研究を進めた方が効果が大きい。無駄な研究が、結果として本来救えたガン患者を増やしていると認識すべきだと思う。

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大活躍のミュー粒子

ミュー粒子が大活躍している。ミュー粒子は、宇宙から降り注ぐ素粒子の一種で、物質の透過性に優れている。物質を透過する際、物質の密度や透過距離に応じて一部が吸収されるため、原子核乾板を使いX線のような透過画像を得ることが出来るようだ。今年の春に東電がミュー粒子で福島原発原子炉の炉心内部の核燃料が溶け落ちてしまっていることを初めて実測し有名になった。また桜島内部の火道やマグマ溜りがどの辺りにあるのかを捉えることに成功しており、噴火のメカニズムが明らかになるかもしれない。更にエジプトではピラミッドの内部をミュー粒子で調査すると発表した。ひょっとするとピラミッド内部に今まで未知の部屋を発見するに至るかもしれない。ミュー粒子は電子とニュートリノに崩壊する。ニュートリノと言えば、今年梶田教授がノーベル賞を受賞したことでも有名だ。梶田教授は「何に役立つか分からない基礎研究だ」と言っていた。多分ミュー粒子も発見された当時は、何の役にも立たない素粒子と見做されていたのだろう。ところが今は岩石をも透かして見ることが出来る強力な武器に変身している。科学の基礎研究、畏るべし。

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Halloween in Japan

数年前まであまり馴染みのなかったハロウィンが日本中で盛り上がっているようだ。仮装出勤を勧める会社や仮装登校を認める学校も出てきたとのこと。熊本では、路上でかぶりものをしてチェーンソーを持った不審な人物が歩いているとの通報が県警にあり一騒動あったようだ。勿論チェーンソーは玩具で、ハロウィンの仮装のまま帰宅途中だったとのこと。ハロウィンは元々は宗教的な意味合いのある行事だったが、今では米国で宗教的なものから離れ民間行事として定着している。何故日本でハロウィン騒ぎをするのかと不思議に思うが、クリスマスやバレンタインデーと同じと考えれば何の不思議でもないようにも思う。いま日本ではハロウィンとは「夜にコスプレをして街中を闊歩しても恥ずかしくない日」と位置付けられている。しかもハロウィンとは本来どういう行事なのかを説明出来る人など殆んどいないのが現状だ。ハロウィンは日本独自の行事として定着しそうな勢いだ。それはそれで良いのだが、自分にはしっくりとこない。子供たちが仮装ごっこして遊ぶのは楽しそうだ。子供たちの為に大人たちが仮装して子供たちと遊ぶのも理解出来る。でも大の大人が職場ぐるみで仮装をしたり、仮装しながら大道を闊歩する姿には、極めて違和感を覚える。世の中、大人としての歯車が狂ってしまったとしか思えない。もっとも、ハロウィンに参加出来ない年寄りの単なる僻みかもしれないが。

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鉦叩きと出会って

5日前の月曜日に、庭になっている柿を収穫することにした。例年は高さ2mの脚立に登って採るのだが、足元不如意のため今年はカミサンの友達に高枝ばさみを借りることにした。テレビでお馴染みの高枝ばさみには、正直言って余り期待していなかったが、すこぶる調子がいいことを実感した。切れ味もホールド性も良く3~4m上の柿を難なく採ることが出来た。高さ4m足らずの木なのだが、100個以上の美味しい柿が収穫出来た。ところが収穫した柿を我が家に取り込んだ次の日から家の中で、虫が微かな声で鳴き出した。どうやら柿の蔕の裏側にでも潜んでいたらしい。カミサンはキュッキュッキュッと聞こえると言う。自分にはチッチッチと聞こえる。初日は洗面所の洗濯機の裏で鳴いていた。二日目も同じ場所で鳴いていたが声が小さくなってきた。そして三日目になり、声は更に小さくなった。食べるものが無いのだと思い、近くにキュウリを置いてみた。だが次の朝確認すると食べた形跡はない。そして昨日。居間のテーブルの上に小さな虫を見つけた。体長は1cm足らずで薄茶色だ。コオロギの幼虫のようにも見える。鳴き声を電子辞書で調べてみた。鳴き声は少しコオロギのようだが、弱々しいので違う。鉦叩きと似ているが、それよりは鳴き声が大きいような気がする。テーブルの上の虫にキュウリを与えてみた。すると驚くことに、その虫はキュウリに被りついた。1時間以上は被りついたままジッとしていた。そしていつの間にか姿を眩ました。今朝パソコンで調べてみた。結論から言うと、その虫は「鉦叩き」だった。今まで鉦叩きなど聞いた事もなかったが、コオロギの一種らしい。夏から秋にかけて小さな声で鳴き、鳴き声が鉦(カネ)に似ているのでカネタタキと呼ばれるようになったらしい。今も時々我が家で鉦叩きが鳴いている。今度見つけたら捕獲して我が家の庭に放してあげようと思う。たった1週間足らずの短い時ではあったが、楽しい鉦叩きとの触れあいであった。

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レム睡眠/ノンレム睡眠

脳科学の長年の謎だったレム睡眠の役割を解明したと筑波大の研究チームが発表した。レム睡眠の強弱がノンレム睡眠時の脳波(デルタ波)の強弱と比例することを実験的に実証したとのこと。デルタ波には記憶形成や脳機能回復の作用があることが知られている。従って、レム睡眠をコントロールすれば、ノンレム睡眠中の記憶の整理を促すことが出来ることになる。この研究成果は、睡眠中にデルタ波が減少するアルツハイマー病やうつ病などの解明につながる可能性も期待出来そうだ。最近レム睡眠/ノンレム睡眠という言葉を良く耳にする。レム睡眠とは、浅い眠りで身体は深く眠っているのに、脳が活発に動いている状態で、一方ノンレム睡眠とは、深い眠りで脳も身体も休んでいる状態のことを言う。昼間の居眠りもノンレム睡眠らしい。ヒトは眠っている時に、レム睡眠/ノンレム睡眠を1セットとして約90分サイクルで繰り返している。レム睡眠中に起きればスッキリ目覚めることが出来、ノンレム睡眠中に起きると寝ぼけてしまうことになる。だから自分は寝る時に、起きる時間を設定してから床に入る時間を決めることにしている。7時に起きるには、90分×4=360分(6時間)だから、1時に床に入ることになる。適正睡眠時間は8時間というが、若い頃には何時間でも寝ることが出来た。社会人として会社勤めをしている頃はマックス8時間で、仕事次第で短くなりサイクルは乱れぱっなしだった。今は仕事はせず一日中自由人であるが、6時間から4時間半へと短くなっている。最近は3時間の時もある。年を取ると寝る時間が短くなると言われているが、間違いないようだ。でもひょっとすると昼間の居眠りでノンレム睡眠の時間を補っているのかもしれない。

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「タマネギ」と言えば

連想ゲームの答えが変わるかもしれない。「トマト」と言えばカゴメだが「タマネギ」と言うと何を思い浮かべるだろうか。淡路島ではなくハウス食品なのだ。ウチのカミサンがカゴメの株主なので、株主優待でカゴメの商品が送られて来る。それを見ると、如何にカゴメがトマトに拘って商品開発をしているかが良く分かる。開発は料理に留まらず、新種トマトの開発にも及んでいる。まさにカゴメと言えばトマトであり、トマトと言えばカゴメなのだ。このトマトのカゴメに匹敵する、タマネギの○○が現れた。それがハウス食品なのだ。ハウス食品と言えばカレールー。カレーと言えばタマネギ。だがタマネギは切ると涙が出て来るので敬遠され易い。ハウス食品は「涙の出ないタマネギ」が出来ないものか考えたようだ。従来は、涙を分泌させる催涙成分はタマネギを切ったときに自然に発生するものと考えられていた。ところがハウス食品の研究者は、催涙成分合成酵素によって1-プロペニルスルフェン酸が催涙成分へと変化することを発見した。そして、この酵素の働きを抑制する方法を確立し、風味成分・におい成分だけを増やした「涙の出ないタマネギ」を作ることに成功したとのこと。ちなみにこの「涙の出ないタマネギ」は、2013年にイグ・ノーベル賞を受賞している。現在は北海道の農家に生産を委託し一定の収穫量を確保し、今月末から販売予定とか。これからは、火を通さなくてもタマネギの甘みを楽しめ、水に晒さずに済むから栄養分が損なわれることもなくなるはずだ。まさに「タマネギ」と言えばハウス食品という時代が来るかもしれない。

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危機管理能力のない経営者たち

旭化成OBとして、横浜傾きマンション事件の顛末は聞くに忍びない。自分は旭化成で仕事をしてきたことに誇りを感じている。だが、今までの自分の半生で旭化成に対しこれ程落胆し、怒りを覚えたことはない。横浜傾きマンション事件では、不正な杭打ち工事をしてマンションを傾かせ、住民と請負元に多大な迷惑をかけている。更に親会社の旭化成社長は事件発覚後7日も経ってから謝罪会見を開き、「誠心誠意」と「調査中」と言うだけで不安を一層増長させた。要するに、あってはならないデータ改ざんで不正を誤魔化した杜撰な工事をしながら、挙げ句の果てに親会社の社長が遅れに遅れて登場し、言葉と涙だけで誤魔化そうとしている。真相はまだはっきりしないがそう受けても仕方がない事件だ。だが、自分が知っている旭化成は決してそんな会社ではなかった。もっと熱いし、真面目で人を裏切ることはない。今は全てが後手後手に回っている。マンション住民の苦悩は計り知れないものが有る。如何にフォロー出来るかが三井、三井住友、日立、旭化成に求められているが、未だに費用の綱引きを繰り広げている。結果として住民が蔑ろにされている。この事件について旭化成サイドから見た景色を話してみたいと思う。事件の発端は間違いなく旭化成にある。担当者一人しか現実を知らないというのはシステム的な基本的な欠陥だ。誰でも間違いを犯すという原則に対処していない。改革が必要だ。でも、これは欠点であるが致命傷ではない。治す方法はいくらでもある。致命傷は社長の危機管理能力の欠如にあると思う。事件発覚後7日も経ってから会見するには、核心を突いた答えが必要だ。7日も経って核心の「か」の字もない。「拙速」の大事さが分かっていない。他の経営トップも同罪だ。「火に油を注ぐ」とは、こういことを指すのだろう。昔の雪印の社長の「私も寝てないんですよ」という言葉が蘇える。本質的には全く同じだ。そもそも何故浅野なる人物が社長になってしまったのだろうかを考える必要がある。浅野は医薬の研究一筋で、実務能力は未知数で、ひょとするとゼロかもしれない。ところが当時の伊藤会長が、当時の旭化成に経営リスクは無いと判断して、実務能力が無くても「研究開発と経営は基本的には同じ」などとほざく浅野を社長の座に就けたのだ。要するに、実務能力もなく、危機管理能力もない人物を社長に据えてしまったのだ。伊藤会長の慢心の為せる業か驕りかもしれない。浅野社長への買い被りとも言えるだろう。結局この事件で、旭化成のブランドイメージは地に落ちた。勿論株価も知名度も半減。だがダーティさは倍増した。旭化成が今後生き延びるには、このダーティさを中和するために旭化成が全ての費用を賄って、反省の意を表すことしか無いと思う。浅野に決断が出来るだろうか。危機管理能力のない人間に出来るはずがない。旭化成は何処かで道を外してしまったようだ。元に戻る道があるのかが心配だ。

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大笑いの風邪対策

このところ急に寒くなり、喉と鼻の奥が少しピリピリする。どうやら風邪の引き始めのようだ。原因は寒さだけではなく、アルコールにもあるかもしれない。自分はアルコールが多量に入ると、口を開けて寝る癖がある。酷い時は口中が乾燥してしまい、朝方に喉の奥がヒリヒリする。そして風邪さんコンニチワ状態になることが多い。昨日の晩は大事を取って早めの8時にベットに入った。風邪が悪化しないようカミサンがマスクをして寝た方が良いと言う。不織布のマスクは蜜なので息苦しくなるから、ガーゼのマスクが良いと言う。だが、ガーゼのマスクはすぐ撚れて鼻を覆わなくなるし、朝起きた時頬にゴムの跡が付き猫さん状態になるので敬遠した。その代りに白いタオルを選んだ。鼻と口を覆ったが、直ぐにずれるので顔全体をタオルで覆った。そして寝付いた。タオルによる保湿効果はあったようだ。今朝朝食を摂りながら、カミサンが昨日の夜は驚いたと言う。10時過ぎに寝室に行くと、顔に白い布が被せられ横たわっている。ドキッとして思わず息を潜めて、息をしているのかを確認し、息をしているのでホッとしたと言う。でも、気持ち悪いからタオルを少しずらし眼元が見えるようにしたらしい。確かに顔に白い布が被っていれば、誰でも驚くに違いない。だが、そのうち経験することになるのだから、今から慣れておくと良いとカミサンに言い返してやった。結局二人で大笑いした風邪対策であった。

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猫好き

世の中猫人気が止まらないようだ。毎年飼い猫/飼い犬の比率が縮まり、今年か来年には逆転して飼い猫の方が多くなるとのこと。歴史的に見ると、猫は5000年前頃に家畜化されて以来、平安時代は愛玩動物として綱で飼われ、江戸時代は主にネズミ取りとしての主役を熟し、現代ではヒトの心を癒す家族の一員になっている。猫は犬に較べ散歩やしつけやトリミングなどが不要なので、一人住まいや高齢者や共働きなどの世帯にとっても、手間がかからず飼い易いのが増えている要因なのだろう。我が家の義母もカミサンも大の猫好きだ。だが猫を飼ってはいない。近所のソトネコを手懐けたり、猫グッズを楽しんでいる。いま我が家に遊びに来る近所のソトネコは5代目になる。その間我が家はその歴史を見守ってきた。一見さんではないのだ。我が家は猫グッズが多い。カレンダーは毎年仔猫シリーズだし、壁には猫の絵が掛かり、リビングやトイレには猫の置物が置いてある。勿論猫ジャラシはあるし、本は「人生はニャンとかなる:水野敬也:文響社」も揃えてある。テレビは「猫侍」を観ている。夫婦で外出すると時々カミサンが立ち止まってしまう。猫を見つけて声を掛けるからだ。我が家の散歩は時間がかかる。そんなカミサンの影響を受けて、最近は自分も猫が可愛く見えてきた。どうやら狂信的に熱中する人が多いと、人はその勢いに巻き込まれることになるようだ。

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お食い初め

今年の5月に、自分の三男のところに次男が生まれ孫が6人になった。今日はその孫の「お食い初め」だ。三男が横浜みなとみらいの海際にあるホテルの和食店を手配し、久し振りに両家族が集まることになった。駅からホテルまではタクシーを使った。タクシー乗り場では黒塗りの大きいワンボックスカーが並んでいる。高そうなのでセダン型のタクシーを探そうとしたら、ワンボックスの運ちゃんが「料金は同じですよ」と中から声を掛けてきた。東京五輪に向けてタクシーは順次ワンボックスに代わっていくとのこと。今後風景が増々変わりそうだ。ホテルの入口の案内には驚くほどの数の結婚式案内が表示されている。シーズン真っ盛りで結婚式ラッシュなのだ。日本が少子化に進んでいるのが嘘のように感じられた。「お食い初め」は海が見える景色の良い部屋で行われた。久し振りに海を間近に眺めて心が癒された。港には自衛隊のイージス艦が係留されており、時代が変わったなとも感じた。いつも孫の「お食い初め」を見ると、丈夫に育って欲しいと願う。今日の孫は、いつもニコニコしていて愛嬌が良い。「お食い初め」の儀式で、黒い石を口に当てると嫌がらず舐めだした。それで元気に育つことを確信した。帰りは三男の嫁さんのお母さんのアドバイスがあり、ホテルから横浜駅西口までを船で行くことにした。思いがけずに海からみなとみらいを眺めることになり、たった10分の船旅ではあったが、両家族で思い出を共有することが出来た。孫が取り持つ楽しい両家族の交流日であった。

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新聞の価値

新聞、通信、放送各社が参加して新聞大会が開かれた。大会の終わりに「新聞は平和と自由を希求し多様な言論で国民的議論を深化させる役割を担ってきた。報道の自由は民主主義の根幹であるのに、政界から軽んじられる風潮がある。我々はいかなる圧力にも毅然たる態度で臨み国民の知る権利に応えていく」と大会決議した。だが本命は「知識に課税すべきではない。消費税の軽減税率制度の対象に新聞代を入れるべし」との特別決議にあるようだ。一見真面なように聞こえるが、決議文と実態が乖離し過ぎていてこじつけとしか聞こえてこない。新聞が本来担うべき理想的な責務と、それとはかけ離れた現実の実態が混同されているからだ。現実に、新聞は事実を抉って報道しているのだろうか。新聞記事の殆んどは、政府情報の垂れ流しと通信社情報の転載だけだ。偶にある抜け駆け記事も、官僚から故意に流された裏情報で、官僚の広報役として利用されているに過ぎないのが実態だ。御用新聞が「国民の知る権利に応えていく」などとは烏滸がましいかぎりだ。「多様な言論」とは言っても「朝日、毎日、東京」対「読売、産経」の対立に過ぎず「日経」は都合の悪い個々の会社情報は慮って記事に載せず当たり障りのないものしか書かない。今の日本の新聞を読んでも国民は真実を知ることが難しい。新聞は生きた情報としての価値は低い。知識に課税せず、と言うからには、価値ある知識を提供すべきだ。少なくとも今のままでは、軽減税率制度に値する価値などあるはずがない。従って、新聞は増税と共に発刊部数減少の道を辿ることになりそうだ。

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質の劣る経営者たち

大企業の不祥事が続いている。東芝の不正会計、東洋ゴムの3度目のデータ改ざん、旭化成建材のマンション地盤工事の施工不良。これらは全て悪質でかつ質の劣る経営者によるところが大きい。東芝は社長自らが無理やり不正会計を強いたのだから問題外だが、その後何の処分も無いのだから社会的な大問題といえる。東洋ゴムはデータ改ざんが社風として染み付いている。経営トップを変えただけでは、体質は変わらない。心底腐っているので解体しか道は無いのかと思う。旭化成建材は地盤工事を請け負いながら、工事そのものの手抜きをしたのだから悪質で信頼を大きく落とした。旭化成建材と旭化成ホームズは別会社ではあるけれど、好調なへーベルハウスへの影響は甚大だろう。もしそうなれば経営が傾くかもしれない。元々旭化成の地盤工事事業の収益性は良くなかった。20年以上前から撤退が議論されていた。繊維などの収益悪化事業を撤退し、収益性の良い事業を育ててきたが、未だに収益性の悪い地盤工事事業が残っている。収益性の良い事業群の中で収益性の悪い事業には、到底達成出来そうもない収益目標が与えられることになる。社員は追い詰められ必死に頑張る。それが生きる道なのだから。しかしその度が過ぎると、コストカットのため、手抜きや改ざんに走ることになる。そこに追い込んだのは経営者だと思う。今回の責任は、ここ20年間地盤工事事業からの撤退を決断しなかった歴代社長にあると思う。誰しも新規開拓には前向きだが、撤退には後ろ向きだ。その後ろ向きにも目を向けて決断を下すのが一流の経営者と言える。旭化成に一流の経営者は育っていない。

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電球の進化

電球がまたひとつ大きな進化を遂げたようだ。厚みが炭素1個分のグラファイト構造でシート状の「グラフェン」が光源になるという。世界で最も薄い厚さの電球の誕生だ。非常に軽量かつ鋼よりも固い「グラフェン」という物質は2004年に発見されたばかり。コロンビア大学の研究者が4年前に発光することに気付いたという。電流を流すと2500度以上の高温になり発光するようだ。しかも「グラフェン」は高温になると熱を殆んど伝えないため電線との接続部は溶解しないメリットがあるとのこと。将来的には半導体チップの電子回路の代わりに光を利用する技術への応用にも期待されており、これが実現すればコンピューターは様変わりするかもしれない夢の物質のようだ。電球と言えば、発明王エジソンが白熱電球を発明したのが約140年前頃だ。日本の竹を炭化したグラファイト製のフィラメントを用いたことがこの発明を産んだことで有名だ。その後蛍光灯が発明され、今はLEDが主流になりつつある。そしてLEDの次が「グラフェン」になるかもしれない。エジソンは多層状のグラファイトを使ったが、この研究でたった1層のグラファイトに到達した。「グラフェン」の研究成果も凄いと思うが、1世紀以上前にグラファイトで電球を発明したエジソンはもっと凄いと改めて感心した。偉大な発明家は、科学の原理まで見通しているいるようだ。

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ノーベル賞:国民の反応あれこれ

ノーベル賞受賞者を輩出したそれぞれの国の国民の反応が面白い。日本ではノーベル賞受賞イコール世界への貢献であり、かつ国民の誉れでもある。だから医学・生理学賞の大村智氏、物理学賞の梶田隆章氏が連日話題にのぼる。大村智氏は、本業の微生物による創薬だけでなく、教育者、美術愛好家更に温泉経営者として名を馳せたことが知れ渡り、今では美術館も温泉施設も長蛇の列の賑わいだという。梶田隆章氏も単身赴任生活を送りながら、奥様とは仲睦まじく、微笑ましさを感じさせている。両者とも先達の功績をたたえ、それが無かったら今の自分は無いと極めて謙虚だ。要するに、日本ではノーベル賞受賞者イコール人格温厚優秀かつ謙虚で、国民の一つの理想の姿なのだ。一方、中国では事情が一変するようだ。中国初のノーベル平和賞受賞者の劉暁波は、未だに監獄に閉じ込められている。そして今年は屠氏が3番目のノーベル賞として医学・生理学賞を中国で初めて受賞した。中国は共産党国家だから、思想的に受け付けない人を冷遇することを理解出来ない訳ではない。ところが、屠氏はノーベル医学・生理学賞であり、政治思想とは全く関係ない。だから中国国民がもろ手を挙げて祝福を交わすものだと思っていた。ところが違うようだ。皆の成果を独り占めしたと非難されている。屠氏の仕事は、毛沢東の文革時代の成果であり、当時は自分以外を否定する時代だった。そう考えると受賞は妥当に思えるが、時代の流れの中で考えると、他人の成果を横取りしたとも見える。真相は分からない。世界はいつも闇の中だ。だが科学的な真実は何時の世も変えようがない。自分が生きている間に真相が解明すると良いとは思うのだが。

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TPP騒ぎ

ヒラリー・クリントンがTPPを支持しないと表明した。大統領選の党指名争いの支持率低下を食い止めるため、ついに賛成から反対に宗旨替えをした。これで民主党はTPP反対派が主流になり、共和党は元々反対だから、米国議会でTPPは批准されないことが確実になった。日本のマスコミは連日TPPでどう変わるのかと騒いでいるが、一体何を考えているのだろうかと思う。もし騒いで囃し立てなければ、政府から虐められるからなのだろう。マスコミは本来の使命を放棄してしまったようだ。永きに亘ったTPP交渉の最終場面でフロマン米国代表がリーダーシップを発揮しなかった理由が良く分かる。閣僚会合で大筋合意しても、喜ぶのはオバマ大統領だけで、議会では否決され成立しないことが分かっていたからだろう。以前にも同じような事があった。COP3京都議定書だ。米国のゴア副大統領は、議会では否決されることを承知の上で議定書にサインした。日本は米国がサインするのならばと、出来もしない高い目標に合意した。米国の状況を見抜けなかった日本も頓馬な話だが、騙したゴアは役者が一枚も二枚も上だったようだ。ヒラリーもゴアも目標有りきで手段を択ばない。それに較べれば正直者のフロマンが可愛く見えるのは自分だけなのだろうか。

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世界記憶遺産あれこれ

ユネスコの世界記憶遺産に、日本の「東寺百合文書」と「舞鶴への生還」が登録されることになった。「東寺百合文書」は、京都の東寺に残された、8世紀から18世紀までの古文書約2万5千通で保存状態も良好とのことで、まさに生きた世界記憶遺産と言えるだろう。「舞鶴への生還」は、舞鶴港に引き上げたシベリア抑留者らの記録約570点。戦争による過酷な歴史を扱っているが、舞鶴市と姉妹都市であるロシア・ナホトカ市の理解と協力があり、これも世界記憶遺産に値すると思う。一方中国の日中戦争時の「南京大虐殺に関する文書」も同時に登録された。だが妥当なのだろうか。中国は30万人が虐殺されたと言い、日本は諸説あり人数を認定するのは困難と言い、主張がかみ合っていない。主張には大きな隔たりがあり今の時点で一方的に中国の主張を通して登録することは如何なものかと思う。「大放言:百田尚樹:新潮新書」によると、南京大虐殺など無かったと言う。資料を基に事実を検証している。当時の南京市人口は20万人だが被害者が30万人に水増しされた。でも日本が占領した1か月後には25万人に増えている。寧ろ治安が回復したと見るべき。30万人という数字は東京大空襲と原爆で亡くなった人の数と同じで、米国が戦争犯罪に問われるのを恐れてでっち上げた事件と推定。日中戦争は14年間も行われていたのに他地区での虐殺など一度も報道されていない。南京大虐殺が東京裁判で突如浮上したのは極めて恣意的過ぎる、と。この意見は筋が通っていると思う。一方で自民の二階総務部長が「日本の主張を聞かないのならば、ユネスコ資金への協力はしないと言うべきだ」と言い出した。だがこれは金に物を言わそうとする最低な成金主義そのもの。そんな主張を世界相手にすれば、日本の立場は増々危うくなる。二階は「事実を検証して登録を再吟味して欲しい。その結果事実と認定されれば今後もユネスコに協力する。だが間違いと認定されても登録が取り消さなければ資金協力を止める」と言うべきだったと思う。ユネスコも二階も、どちらも困ったものだ。

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無言の会話

秋たけなわ運動会の季節だ。今年小学校に入学した男の孫から電話がかかってきた。孫が運動会の初っ端に選手宣誓をするので見に来て欲しいと言う。これは是非見なくてはと思い、6時半起きで小学校に出かけて行った。6人の1年生が朝礼台に上がり順番に宣誓を発していく。我が孫が最初の言葉を発し最後の言葉も締めくくった。しっかりと歯切れの良い言葉で澱みなく言い終えた。小学校に入学してまだ半年余りだが、成長の速さに驚かされ、感動もした。昼休みは体育館の中で家族皆で食事をした。小1の孫が自分の隣に座り、胡坐をかいた自分の足に身体をぐいぐいと押し付けてくる。無言で「良く出来たでしょ」「凄いね、驚いちゃったよ、学校楽しい?」「うん、とっても」という会話を交わした。運動会は写真を撮るのに忙しい。小4の女の孫が団体競技のダンスするので、本部席のすぐ傍を確保しカメラを構えた。孫が自分を見つけ、ニコッと微笑みながら腰の近くで小さく手を振る。こちらもそれに応えて腰の近くで小さく手を振った。演技中なので直接話は出来ないが「来てくれてありがとう」「どういたしまして」という無言の会話を行った。孫たちが間違いなくスクスクと育っている様子を垣間見れた楽しい運動会であった。

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月一ゴルファーを目指す

久々にゴルフに行ってきた。今年の目標は100を切ること。これまで週1近い練習を熟してきた。練習場では、今の実力では90を切ることも不可能ではないと自信を持つようになってきた。飛距離も伸びたし8割方方向も距離もコントロール出来るようになった。だがこの2週間バランスが崩れてきたのが気掛かりだった。そして今日は今年2回目のゴルフ場でのゴルフだ。張り切ってはみたものの不調の復調はなく、ティーショットも第2打も儘ならない。始めのホールはパー4なのに、何と8。今日は出だしからボールの頭を叩くことが多かった。何時もの通り、左腕が勝ち過ぎ右足に体重が残ってしまう最悪のパターンだ。この1年左足に体重が残るよう練習してきて、練習場では常に左足一本のフィニッシュが出来ていたのに。練習と本番が如何に違うかを身に染みて感じた。結局52と51で100切りはならず。でも良い事もあった。アプローチチョットが数回思惑通りに決まった。ロングパットが2本も偶々入った。バンカーショットは2回失敗したが、あとの2回はピン傍に着いた。そして帰ってから今日の反省をした。不調の原因が分かった。明日にでも確認をしてみようと思う。少なくともティーショットは改良されているはずだ。でも、最大の反省点はそこには無い。そもそも年2回で100切りを目指すこと自体が間違っている。来年こそは月一のゴルファーとなり、100切りを目指そうと思う。

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第3次安倍改造内閣って

第3次安倍改造内閣が発足した。麻生財務相は財務省の仕事に飽き飽きしているのに再任された。安倍から麻生を見れば座敷牢に閉じ込めたと思っているだろう。麻生はゆでガエル状態だ。同じ座敷牢組が石破地方創生相。水月会なる派閥を立ち上げたものの自ら入閣してしまった。最早、水月会の解散は火を見るよりも明らかだ。脱原発の河野太郎が規制改革相かつ国家公安委員長に入閣した途端、ブログを閉じた。閉じたということは、今後自分の意見は言わないということだ。安倍から見ると脱原発封じに成功し、河野から見ると操と自説の重さの違いを実感したことになる。更に訳の解らない一億総活躍相なるものが出来た。担当相は、これから具体的な政策を公募するという。本末転倒なだけではなく、一億総玉砕とか白痴のイメージしか伝わらない。東京五輪で無能さを曝け出した下村に代わり元プロレスラーの馳が文科相になった。副大臣は何と元ヤンキーの義家だ。プロレスとヤンキーで子供たちを何処に導くのだろうか。最大の目玉は留任の菅官房長だろう。記者会見で「大事なのは安倍政権が明確に何をやるかを示し、物事を前に進めていくことだ」と述べたという。新3本の矢とは、GDP600兆円、出生率1.8、介護離職ゼロ。明確にやることは介護離職ゼロということは理解出来る。目標が余りにも低いが、ひょっととすると達成出来るかもしれないという意味でだが。GDP600兆円、出生率1.8は余りにも不明確で現実離れしている。菅官房長は気が狂ってしまったとしか思えない。明確さは何処にあるのだろうか。第3次安倍改造内閣の船出は余りにも厳しくかつ寂しい。

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金塗れのサッカー業界

FIFA倫理委員会がブラッター会長に90日間の活動禁止処分を下した。ブラッター会長はFIFA汚職事件の最中、5月末の会長選で5選を果たしたが何と4日後に辞任を表明したことには驚かされた。何かがバレかかったに違いない。辞任するなら会長選に何故立候補したのかと訝しがったものだ。結局来年2月の会長選まで辞任しないことになったが、今回の処分で事実上の解任となった。現在ブラッター会長は背任などの容疑でスイス検察当局の捜査を受けている。FIFA汚職事件では、ブラッター会長以外の副会長たちや事務局長らが検挙されたので、会長自身が限りなくクロに近い事は言うまでもない。ブラッター会長の辞任発表に伴い多くの人が会長選に手を挙げた。その筆頭がプラティニUEFA会長だった。プラティニはブラッターの利権体質を激しく非難した人物だ。ところが今は数年前にブラッターから数億円を貰った容疑で取り調べられている。プラティニはFIFA事務局長と共に90日間の活動禁止処分を受けた。同じく会長選に立候補を表明していた韓国の鄭FIFA元副会長は、倫理規定違反で6年間の活動停止処分と罰金。結局FIFA執行部は総崩れになった。次期会長選にはアリ・フセイン王子、オランダサッカー協会会長、アジアオリンピック評議会会長、AFC会長らの名前が挙がっている。変わったところでは、ジーコ、フィーゴに何とマラドーナまでいる。金塗れは選手層にも波及している。メッシも脱税で禁固刑を求刑されているという。FIFAを立て直すのは並み大抵ではなさそうだ。映画にすれば一大スペクタルの大作になりそうだ。

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トリプルスリーと無冠の監督

今年のプロ野球は、総じて監督はショボいが選手は活躍した年であったと思う。今年の夏頃まで「トリプルスリー」などという言葉は聞いた事が無く、知らなかった。トリプルスリーとは打率3割、本塁打30本、盗塁30を同時に達成した者の称号とのことのようだ。打率、本塁打、盗塁はジャンケンに似ていると思う。コツコツ安打で打率を稼ぐ選手には本塁打の量産は期待出来ない。本塁打を量産する大打者は概してムキムキマンだから素早さに欠け盗塁は望めない。盗塁が得意な選手はピンチランナーとして有用だからピンチの時しか出場せず打席に入るチャンスは少ないので打率を稼ぐ事は難しい。まさに三竦み状態で、カエルとヘビとナメクジみたいだ。そう考えると「トリプルスリー」は破壊的な価値がある。従来から「三冠王」は有名だが、それは打率、本塁打、打点の同時トップ。だが打点は、打率と本塁打の結果に過ぎないとも言える。実質二冠王なのかもしれない。そう考えると「トリプルスリー」は実質的な「野球の三冠王」なのかもしれない。ヤクルトの山田選手とSBの柳田選手は共にトリプルスリーを達成した類い稀な野球選手と言えるだろう。日ハムの大谷選手は二刀流として今期に望んだ。そして結果を出した。打者としても活躍したが、投手部門の三冠を達成した。言う事なし。一方監督は一体何をしていたのだろうかと思う。余りに酷いから個人攻撃はしない。ただ言えるのは、無冠の監督が多過ぎたという事だけだ。

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TSUTAYA図書館の是非

小牧市のTSUTAYA図書館建設計画に対し、住民が投票でノーを突きつけた。反対が3万2千票で、賛成が2万5千票だが、小牧市の人口は約14万人だから、全市民で見れば反対23%、賛成18%、棄権59%となる。住民投票だから市議会のような強制力はない。概ね市民は図書館には余り興味はないが、作らない方が良いかもしれないといったところだろう。人口14万人の街に50億円の図書館は不釣り合いだから自分も止めた方が良いと思う。TSUTAYA図書館は佐賀県武雄市が有名だ。代官山蔦屋書店のコンセプトを導入した結果、一躍脚光を浴び来館数を大幅に伸ばし、公立図書館の再生モデルと囃された。ところが貴重な蔵書が廃棄され、役にも立たない本が増えた為、いまTSUTAYA図書館の経営そのものが問題視されている。海老名市のTSUTAYA図書館でもタイ風俗店ガイドが紛れ込んだと言って問題になっている。お上はハコモノ行政が好きだ。ハコモノへの風当たりが強くなり図書館作りにシフトした感がある。小牧市の50億円図書館はその典型に違いない。しかし数億円規模の図書館でコミュニティなどの多機能を有するものであれば、今後地域の活動拠点となるので建設を進めた方が良いと思う。TSUTAYA図書館を成功と見るか失敗と見るか。自分は成功だと思っている。ただ一時的に運営や経営が下手なだけだと思う。折角人の集まる施設を作りながら、本の少しの過ちを針小棒大に過大評価して、公営図書館の民営化を妨げる行為は愚かに見える。日本には潔癖症の正義の人が多過ぎると思う。

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受信料義務化と公務員化

自民党の放送法改正に関する小委員会が、NHKと総務省に対し、受信契約の有無に関わらず全ての世帯から受信料を徴収する「支払い義務化」を求める提言をまとめたとのこと。籾井NHK会長は、マイナンバー制度も活用したいと悪乗りしている。受信料支払い率は約75%で、4世帯のうち1世帯が支払っていないのが現状。だが100%になっても値下げするつもりは無いようだ。現状でも、NHK職員の待遇は特別に恵まれていて超高給取りだし子会社への天下りもし放題、番組制作にも金に糸目をかけない程の贅沢三昧だ。従って、自分は「支払い義務化」には反対だが、一つの条件を満たすのであれば賛成派に転向してもよいと思っている。全ての世帯から受信料を強制的に徴収するとなると、受信料ではなく税金と呼ぶべきだ。税金で運営するという事は、公共放送ではなく国営放送になり、職員も公務員になる。一つの条件とは「全職員が公務員」になることだ。公務員になればNHK職員の年収は、ベースも減るし手厚い諸手当も無くなるので激減する。それでも民間よりも処遇の良い公務員に留まれる。受信料の支払い義務化と全職員の公務員化をセットにした法案には誰が反対するのだろうか。間違いなくNHK全職員による猛烈な反対運動が起きるに違いない。半官半民という隠れ蓑で覆っている既得権が剥がされてしまうからだ。今後「支払い義務化」が俎上に乗れば、一般庶民は「公務員化」で対抗すべきだと思う。

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DeNA監督の辞任と次期候補

DeNAが定席の最下位に収まり、中畑監督が辞任した。今年は交流戦前までは貯金8で何と首位を独走していた。ところが交流戦から連敗の泥沼に陥り終わってみれば最下位。天国から奈落の底へとダイブした。中畑は今季最終戦で巨人に敗れた後、ファンに向けてお別れのスピーチを行い「惨敗の責任は全て自分にあります」と声を張り上げた。惨敗の要因は色々考えられる。相手が強過ぎた。元々自チームが弱過ぎた。監督の采配が拙かった。有力選手を補強出来なかった。若手選手が育たなかった、等々。中畑は主要因は何だと分析しているのだろうか。自分は、中畑がチームの絶頂期に手綱を緩めて選手の高揚感を削いでしまったことを立ち直すことが出来なかったことだと思う。6月にこのブログ「勝って兜の緒を・・・」に書いた悪い方の予想が当たってしまった。監督としての資質は低い。慰留を断り辞任したのは正解だろう。一方DeNAの次期監督選びは既に始まっている。ラミレス、古田、現役の三浦などの名前が挙がっている。この中から選ばれるのかもしれないが、これとは別に仰天案もあるようだ。中日GMの落合と巨人の原。落合は戦績不良を谷繁監督の責任と決めつけている。「俺ならこのメンバーでも戦績を上げられる」と豪語している。落合の実力を証明する絶好の機会だ。是非とも就任してほしいものだ。一方原は有力選手が溢れる中で、そこそこの戦績を残してきた。果たして、弱小チームでも力が発揮出来るのか、本物の監督力が問われるピンチでもあるしチャンスでもある。話が行けば是非とも受けて欲しいものだと思う。

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正義の人

為末大さんの「ヒステリックな正義の人」発言がツイッターを賑わしているようだ。陸上男子400m障害日本記録保持者の為末大さんは、スポーツコメンテーターとしてだけでなく、障害者の為の活動にも携わっているとのこと。ところが障害者の周りにいる「ヒステリックな正義の人」が過敏に保護するため、障害者への援助や理解が進まない原因になっていると指摘している。「ヒステリックな正義の人」は、「400m障害」は「400mハードル」と言い換えて欲しいとか「障害」を「障碍」と書いてとかと要求するので、使う言葉が無くなり話を止めてしまうこともあるそうだ。先日読んだ本「大放言:百田尚樹:新潮新書」にも障害者について正義の人のことが書いてあった。副題「美しい正義が障碍者の生活を壊す不思議」の内容は以下の通り。50年前頃テレビで「小人プロレス」が流行っていたが「障碍者を見世物にするな」という正義の人から抗議があり放送出来なくなってしまった。その結果レスラーたちは失業し再就職がままならず生活がたちまち困窮してしまった。人権派は綺麗ごとばかり言って障碍者の生活を脅かしても、その保証はしない。ただ自分が正論に酔っているだけ、と。そう言えば自分が書いているこのブログも上から目線的な意見が多い。自分も時々正義の人になっているのかもしれない。人のふり見て我がふり直せ、を肝に銘じよう。

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中学生の10段ピラミッド

運動会の季節だ。だが、大阪の市立中学校の運動会で、男子生徒約150人が参加した10段ピラミッドが崩れ6人が重軽傷を負ったとのニュースには驚かされた。YouTubeを見ると9段とか10段のピラミッドが中学校や高校で流行っているようだ。全員が協力して困難に立ち向かい一つのモノを作り上げる事は、仲間意識を醸成させるし、見ている者にも感動を与えるものだ。だからピラミッドに人気があるのだろう。自分が中学生の時のピラミッドは5段だった。自分は下から2段目を担当したが、完成するまでに腕が震え我慢は限界に近かったことを思い出した。大阪の市教育委員会は事故をうけ、市内の学校にセーフティーマットを活用するなど安全策を徹底するよう通達したとのこと。でも果たしてこれが最善策なのだろうかと疑問に思う。高校生ならば兎も角、身体が充分には発達していない中学生にとって10段ピラミッドは体力的に過酷過ぎる。この種の競技は兎角過激なものに走り易い傾向にある。他校が8段出来たのなら、来年我が校は9段に挑戦しようと激を飛ばし、それが10段、11段へと増えてゆく。勿論段数が増えるほど危険は指数関数的に増加する。だが中学生には体力的な限界がある。指導者は高さ競争を目指すべきではない。体力勝負の高さではなく、適度な高さの範囲内で、速さとか形の綺麗さとかキビキビさとかの団体性を競わせるべきだと思う。

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