質の劣る経営者たち

大企業の不祥事が続いている。東芝の不正会計、東洋ゴムの3度目のデータ改ざん、旭化成建材のマンション地盤工事の施工不良。これらは全て悪質でかつ質の劣る経営者によるところが大きい。東芝は社長自らが無理やり不正会計を強いたのだから問題外だが、その後何の処分も無いのだから社会的な大問題といえる。東洋ゴムはデータ改ざんが社風として染み付いている。経営トップを変えただけでは、体質は変わらない。心底腐っているので解体しか道は無いのかと思う。旭化成建材は地盤工事を請け負いながら、工事そのものの手抜きをしたのだから悪質で信頼を大きく落とした。旭化成建材と旭化成ホームズは別会社ではあるけれど、好調なへーベルハウスへの影響は甚大だろう。もしそうなれば経営が傾くかもしれない。元々旭化成の地盤工事事業の収益性は良くなかった。20年以上前から撤退が議論されていた。繊維などの収益悪化事業を撤退し、収益性の良い事業を育ててきたが、未だに収益性の悪い地盤工事事業が残っている。収益性の良い事業群の中で収益性の悪い事業には、到底達成出来そうもない収益目標が与えられることになる。社員は追い詰められ必死に頑張る。それが生きる道なのだから。しかしその度が過ぎると、コストカットのため、手抜きや改ざんに走ることになる。そこに追い込んだのは経営者だと思う。今回の責任は、ここ20年間地盤工事事業からの撤退を決断しなかった歴代社長にあると思う。誰しも新規開拓には前向きだが、撤退には後ろ向きだ。その後ろ向きにも目を向けて決断を下すのが一流の経営者と言える。旭化成に一流の経営者は育っていない。

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    Keva Fennelly (木曜日, 02 2月 2017 21:43)


    A fascinating discussion is definitely worth comment. I believe that you ought to write more about this subject matter, it might not be a taboo matter but usually people don't discuss these subjects. To the next! All the best!!

  • #2

    Tammi Scheuermann (金曜日, 03 2月 2017 20:05)


    Everything is very open with a clear clarification of the issues. It was really informative. Your site is very useful. Thanks for sharing!