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31日 10月 2015
今日は恒例の高校クラス会。毎年の事だが、同級生のカミサンと自分が下働きをして参加者を集計し幹事に報告する。幹事は馴染みの店を予約し人数を知らせる。そして当日、生存者は47名に減ったが、21名が参加することになった。昭和39年度の卒業生だから、卒業してから50年にもなる。何と半世紀も前に卒業したのだ。そして今回は、数十年ぶりの人が二人も現れた。二人にとって、顔は分からない、勿論名前もわからない状況からクラス会は始まった。しかしそれも束の間だ。話し始めると昔の記憶が蘇えって来る。楽しいひと時だ。10年前位からこれを繰り返し、当時十数人ちょっとだったクラス会参加者が21名に膨らんだ。だが、このクラスは少し変わっている。偶々1週間前に同期会があったが、我がクラスの出席者は皆無。そして今日のクラス会は、連絡のつく人の出席率は9割以上。しかも欠席者の欠席理由は個人的なやむおえない事情の持ち主。偏向しているのだ。だが、それには理由がある。当時の我が高校は、何処にでもある普通の高校だった。ところが進学校を目指し、特殊教育をすることになった。その特殊教育を受けたのが我がクラス。生徒を実力テストで順番を付ける。そして上位50人を1クラスにして教育を始めた。レベルが同じなので授業は受け易かったので、効率は良かった。勉強は捗った。だが、失ったものもある。このクラスは、他のクラスから浮いてしまった。だから同期会には参加しない結果に陥っている。いまこのクラスの価値をどう考えたら良いのだろうと思う。21名の参加者という事実が、間違いではないということを物語っていると思う。更に我が母校が、今を時めく進学校として発展していることを少し嬉しく思う。でも、全てが良いということなど世間には存在しないのだ。
30日 10月 2015
今年もまたインフルエンザの季節がやって来た。茨城県では既に学級閉鎖された小学校があるという。自分は昨シーズンに生まれて初めてインフルエンザに罹った。比較的軽い症状だったが高熱が出た。いよいよ来シーズンはワクチンを接種しなければと思っていた。インフルエンザの型は大きく分けてA、B、Cの3種類がある。年により流行る型が違う。だからワクチンの有効性を疑ってしまうのだが、当たらなくてもワクチンをうてば軽い症状で済むともいう。それならば受けておこうかと思う。だが、インフルエンザにワクチンは効かないという見方もあるようだ。ある薬剤師の話によると、ワクチンにより重い副作用が出ることもあり、ワクチンをうっても症状が軽くなる訳ではないという。インフルエンザウイルスは変異し易く増殖スピードも速い。A型だけでも144の亜型があり、同一の亜型でないと効果を発揮しないという。と言う事は、当たる確率は宝くじ並みで、殆ど当たる可能性はないということになる。この説を信じるとワクチンはうたない方が良いということになり、接種を受けるべきかと迷ってしまう。一方不幸にもインフルエンザに罹ってしまえばタミフルなどの治療薬にお世話になることになる。ところが、この治療薬に救世主が現れそうだ。タミフルは細胞内に侵入したウイルスの増殖を抑える効果は無く、増殖したウイルスを細胞の外に出さず症状を緩和する働きがあるが、服用を5日間程度続ける必要がある。従って患者は4~5日間は苦しむことになる。塩野義製薬はウイルスの増殖を抑えて死滅させる仕組みの新薬を開発したとのこと。ウイルスが増殖するときに使う酵素の働きを邪魔し、増殖させずに死滅させる。インフルエンザを1日で治療出来るという。厚労省は画期的な新薬の早期の実用化を促す「先駆け審査指定制度」にこの新薬を指定したとのこと。開発に成功すれば、数年後にはこの新薬が主流になり、タミフルもワクチンも姿を消してしまうかもしれない。待ち遠しい薬だ。
29日 10月 2015
中国が一人っ子政策を廃止し二人っ子政策に変えるという。中国はあと20年もすると、労働者が6千7百万人減り、高齢者は2億人に倍増する。1人当たりのGDPは日本の1/10で未だに新興国だが、既に日本と同様に高齢化が始まっている。極めて歪な人口構成になっているためだ。如何にも共産党独裁国家だ。子供の数までコントロールする。人口こそ政治力とする毛沢東が進めた多産化政策が行き過ぎ人口爆発したため、1980年に鄧小平が一人っ子政策を導入した。この政策の狙いは、爆発的に増える人口を制御し、生活水準の向上を図ること。目標は概ね達成したようだが、人権の侵害が指摘され、戸籍外の子供が増えるなど副作用が酷かった。現在は急激な物価の上昇で生活費や教育費が高騰している。生活は決して楽ではない。このような状況で二人っ子政策が成功するのだろうか。極めて疑問だ。一人っ子政策を二人っ子政策に変えると、恰も国民に対し規制を緩和したかのような気持ちになる。だがそうではない。二人っ子も規制そのものなのだから。あと数年もすると二人っ子政策が上手くいかないことが分かり、第2子を産まない者には罰や罰金が科されるようになるかもしれない。子供の数は当人の事情に任せるべきだ。一人っ子政策も二人っ子政策も、中国近代史における紛れもない失政の一つに数えられるに違いない。
28日 10月 2015
昨日のプロ野球日本シリーズ第3戦は面白かったが、詰まらなくもあった。それほどプロ野球は好きではないのであまり見ない。偶々テレビを点けると、打者はトリプルスリーのあの山田だ。シーズン中の好調さは何処に行ってしまったのだろうか、はたまた取り戻せるのだろうかとハラハラしながら、取りあえずその打席に注目した。何とホームラン。流石とは思ったがチャンネルを変えた。解説が詰まらないからだ。江本、大矢、中畑が、落語に出て来るようなご隠居の与太話をしていた。中畑が山田の欠点を指摘すると山田がHRを打ち、江本は「これで面白くなりました」とご隠居のようなコメント。要するに、観戦者の感想でありテレビ解説者としてのコメントではないのだ。だから詰まらなくなりチャンネルを変えてしまった。だがその後のニュースで、山田が3連続HRを打ったことを知った。もし見ていれば面白かったに違いないと後悔した。それで終われば些細な事なので、ブログには書かなかった。続きがある。今日の解説者は、石井一、古田、山本。野球選手や監督からみたコメントを連発している。目の前の日本シリーズの両チームと選手のやり方や思惑がヒシヒシと感じられる。一言で言うと、面白い。良い番組だと思った。優れた解説者こそ、プロ野球人気を蘇らさせる救世主なのかもしれない。
27日 10月 2015
米海軍のイージス艦が南シナ海人工島の12カイリ内で巡視活動したことに中国が強く反発している。元々2012年の南沙諸島の岩礁には中国の島など無かった。それが2013年に建物が出来、2014年にはすっかり埋め立てられフィリピン政府が中国に国際法違反と抗議した。その後埋立てが終了する頃中国船が頻繁に示威活動を繰り返すようになり、米国やマレーシア、フィリピンなど関係国が中国を非難した。そして今年6月中国が軍事拠点を構築したと発表した。南沙諸島は元々満潮時には水没する岩礁であり中国の領土ではない。したがって国連海洋法条約上も中国の領海など存在しない。だが中国は強引に領土・領海を主張し、一方、米国と近隣諸国は反発を強めている。誰が見ても当初から中国の横暴であるのに、何故今頃になって米国は「航行の自由がある」ことを軍事活動で示す作戦を採ったのだろうか。米国は一応今でも世界の警察という立場であるから、建設が始まった2013年に強力な軍事活動で制止すべきだったと思う。そうすれば8割方は米国の主張が通り中止に追い込めたはずだ。ところが軍事施設が完成した今になって主張しても弱い。既成事実を作ってしまった方の勝ちだ。中国から見れば、米国は文句があるならば何故建設着手時に反対を軍事行動で示さなかったのだ、完成するまで軍事行動をしなかったのは、建設を正当と認めていたからだ、と反発するに決まっている。結局オバマ大統領の不作為の為せる業なのだ。習近平訪米時に居直られ憤慨しても後の祭り。時既に遅し。舞台は既に、中国の領土対米国の挑発に移ってしまったようだ。
26日 10月 2015
WHOの専門組織である国際ガン研究機関が、加工肉と赤身肉を食べるとガンを発症し易くなると発表した。サラミやベーコンのガン発症危険性は、喫煙やアスベストと同じ最も高い水準だと認定している。赤身肉は「恐らく発がん性がある」というレベルという。この研究には、10カ国から22人の研究者が参加し、800本を超える論文を精査した結果とのこと。国際ガン研究機関は発がん性物質の評価機関として定評があると言われているようだ。果たして定評通りなのだろうか。世界のガンによる年間の死者は820万人いるが、そのうち3万4千人は加工肉の摂取量が多い食生活に起因するとWHOは推計している。ガン全体に占める割合は0.4%だからマイナーとも言えるが、3万4千人と聞くと多いようにも思えてくる。ハムやソーセージには発色剤、リン酸塩、結着剤、保存料、酸化防止剤、合成着色料、化学調味料などが使われている。毎日食べるのは止めた方が賢いと思う。赤身肉も毎日多量に食べれば体に良い筈はない。どんな食べ物でも度を超せば体に悪い事は間違いない。赤身肉はその程度の話だと思う。さて国際ガン研究機関は定評通りと言えるのだろうか。加工肉を指摘する所までは納得するが、赤身肉に至っては本来のガン防止の理念から逸脱してしまっているとしか思えない。発がん性物質についての警鐘を鳴らすのが目的であれば、発がん危険度の高い順に研究を進めた方が効果が大きい。無駄な研究が、結果として本来救えたガン患者を増やしていると認識すべきだと思う。
25日 10月 2015
ミュー粒子が大活躍している。ミュー粒子は、宇宙から降り注ぐ素粒子の一種で、物質の透過性に優れている。物質を透過する際、物質の密度や透過距離に応じて一部が吸収されるため、原子核乾板を使いX線のような透過画像を得ることが出来るようだ。今年の春に東電がミュー粒子で福島原発原子炉の炉心内部の核燃料が溶け落ちてしまっていることを初めて実測し有名になった。また桜島内部の火道やマグマ溜りがどの辺りにあるのかを捉えることに成功しており、噴火のメカニズムが明らかになるかもしれない。更にエジプトではピラミッドの内部をミュー粒子で調査すると発表した。ひょっとするとピラミッド内部に今まで未知の部屋を発見するに至るかもしれない。ミュー粒子は電子とニュートリノに崩壊する。ニュートリノと言えば、今年梶田教授がノーベル賞を受賞したことでも有名だ。梶田教授は「何に役立つか分からない基礎研究だ」と言っていた。多分ミュー粒子も発見された当時は、何の役にも立たない素粒子と見做されていたのだろう。ところが今は岩石をも透かして見ることが出来る強力な武器に変身している。科学の基礎研究、畏るべし。
24日 10月 2015
数年前まであまり馴染みのなかったハロウィンが日本中で盛り上がっているようだ。仮装出勤を勧める会社や仮装登校を認める学校も出てきたとのこと。熊本では、路上でかぶりものをしてチェーンソーを持った不審な人物が歩いているとの通報が県警にあり一騒動あったようだ。勿論チェーンソーは玩具で、ハロウィンの仮装のまま帰宅途中だったとのこと。ハロウィンは元々は宗教的な意味合いのある行事だったが、今では米国で宗教的なものから離れ民間行事として定着している。何故日本でハロウィン騒ぎをするのかと不思議に思うが、クリスマスやバレンタインデーと同じと考えれば何の不思議でもないようにも思う。いま日本ではハロウィンとは「夜にコスプレをして街中を闊歩しても恥ずかしくない日」と位置付けられている。しかもハロウィンとは本来どういう行事なのかを説明出来る人など殆んどいないのが現状だ。ハロウィンは日本独自の行事として定着しそうな勢いだ。それはそれで良いのだが、自分にはしっくりとこない。子供たちが仮装ごっこして遊ぶのは楽しそうだ。子供たちの為に大人たちが仮装して子供たちと遊ぶのも理解出来る。でも大の大人が職場ぐるみで仮装をしたり、仮装しながら大道を闊歩する姿には、極めて違和感を覚える。世の中、大人としての歯車が狂ってしまったとしか思えない。もっとも、ハロウィンに参加出来ない年寄りの単なる僻みかもしれないが。
23日 10月 2015
5日前の月曜日に、庭になっている柿を収穫することにした。例年は高さ2mの脚立に登って採るのだが、足元不如意のため今年はカミサンの友達に高枝ばさみを借りることにした。テレビでお馴染みの高枝ばさみには、正直言って余り期待していなかったが、すこぶる調子がいいことを実感した。切れ味もホールド性も良く3~4m上の柿を難なく採ることが出来た。高さ4m足らずの木なのだが、100個以上の美味しい柿が収穫出来た。ところが収穫した柿を我が家に取り込んだ次の日から家の中で、虫が微かな声で鳴き出した。どうやら柿の蔕の裏側にでも潜んでいたらしい。カミサンはキュッキュッキュッと聞こえると言う。自分にはチッチッチと聞こえる。初日は洗面所の洗濯機の裏で鳴いていた。二日目も同じ場所で鳴いていたが声が小さくなってきた。そして三日目になり、声は更に小さくなった。食べるものが無いのだと思い、近くにキュウリを置いてみた。だが次の朝確認すると食べた形跡はない。そして昨日。居間のテーブルの上に小さな虫を見つけた。体長は1cm足らずで薄茶色だ。コオロギの幼虫のようにも見える。鳴き声を電子辞書で調べてみた。鳴き声は少しコオロギのようだが、弱々しいので違う。鉦叩きと似ているが、それよりは鳴き声が大きいような気がする。テーブルの上の虫にキュウリを与えてみた。すると驚くことに、その虫はキュウリに被りついた。1時間以上は被りついたままジッとしていた。そしていつの間にか姿を眩ました。今朝パソコンで調べてみた。結論から言うと、その虫は「鉦叩き」だった。今まで鉦叩きなど聞いた事もなかったが、コオロギの一種らしい。夏から秋にかけて小さな声で鳴き、鳴き声が鉦(カネ)に似ているのでカネタタキと呼ばれるようになったらしい。今も時々我が家で鉦叩きが鳴いている。今度見つけたら捕獲して我が家の庭に放してあげようと思う。たった1週間足らずの短い時ではあったが、楽しい鉦叩きとの触れあいであった。
22日 10月 2015
脳科学の長年の謎だったレム睡眠の役割を解明したと筑波大の研究チームが発表した。レム睡眠の強弱がノンレム睡眠時の脳波(デルタ波)の強弱と比例することを実験的に実証したとのこと。デルタ波には記憶形成や脳機能回復の作用があることが知られている。従って、レム睡眠をコントロールすれば、ノンレム睡眠中の記憶の整理を促すことが出来ることになる。この研究成果は、睡眠中にデルタ波が減少するアルツハイマー病やうつ病などの解明につながる可能性も期待出来そうだ。最近レム睡眠/ノンレム睡眠という言葉を良く耳にする。レム睡眠とは、浅い眠りで身体は深く眠っているのに、脳が活発に動いている状態で、一方ノンレム睡眠とは、深い眠りで脳も身体も休んでいる状態のことを言う。昼間の居眠りもノンレム睡眠らしい。ヒトは眠っている時に、レム睡眠/ノンレム睡眠を1セットとして約90分サイクルで繰り返している。レム睡眠中に起きればスッキリ目覚めることが出来、ノンレム睡眠中に起きると寝ぼけてしまうことになる。だから自分は寝る時に、起きる時間を設定してから床に入る時間を決めることにしている。7時に起きるには、90分×4=360分(6時間)だから、1時に床に入ることになる。適正睡眠時間は8時間というが、若い頃には何時間でも寝ることが出来た。社会人として会社勤めをしている頃はマックス8時間で、仕事次第で短くなりサイクルは乱れぱっなしだった。今は仕事はせず一日中自由人であるが、6時間から4時間半へと短くなっている。最近は3時間の時もある。年を取ると寝る時間が短くなると言われているが、間違いないようだ。でもひょっとすると昼間の居眠りでノンレム睡眠の時間を補っているのかもしれない。

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