インフルエンザあれこれ

今年もまたインフルエンザの季節がやって来た。茨城県では既に学級閉鎖された小学校があるという。自分は昨シーズンに生まれて初めてインフルエンザに罹った。比較的軽い症状だったが高熱が出た。いよいよ来シーズンはワクチンを接種しなければと思っていた。インフルエンザの型は大きく分けてA、B、Cの3種類がある。年により流行る型が違う。だからワクチンの有効性を疑ってしまうのだが、当たらなくてもワクチンをうてば軽い症状で済むともいう。それならば受けておこうかと思う。だが、インフルエンザにワクチンは効かないという見方もあるようだ。ある薬剤師の話によると、ワクチンにより重い副作用が出ることもあり、ワクチンをうっても症状が軽くなる訳ではないという。インフルエンザウイルスは変異し易く増殖スピードも速い。A型だけでも144の亜型があり、同一の亜型でないと効果を発揮しないという。と言う事は、当たる確率は宝くじ並みで、殆ど当たる可能性はないということになる。この説を信じるとワクチンはうたない方が良いということになり、接種を受けるべきかと迷ってしまう。一方不幸にもインフルエンザに罹ってしまえばタミフルなどの治療薬にお世話になることになる。ところが、この治療薬に救世主が現れそうだ。タミフルは細胞内に侵入したウイルスの増殖を抑える効果は無く、増殖したウイルスを細胞の外に出さず症状を緩和する働きがあるが、服用を5日間程度続ける必要がある。従って患者は4~5日間は苦しむことになる。塩野義製薬はウイルスの増殖を抑えて死滅させる仕組みの新薬を開発したとのこと。ウイルスが増殖するときに使う酵素の働きを邪魔し、増殖させずに死滅させる。インフルエンザを1日で治療出来るという。厚労省は画期的な新薬の早期の実用化を促す「先駆け審査指定制度」にこの新薬を指定したとのこと。開発に成功すれば、数年後にはこの新薬が主流になり、タミフルもワクチンも姿を消してしまうかもしれない。待ち遠しい薬だ。