16日 3月 2024
日本ゴルフツアー機構JGTOの組織がゴタついているようだ。3月19日に青木会長が退任するが、未だに後任が決まっていない。ゴタゴタの背景には、反青木派が仕掛けてきた熾烈な権力闘争があるという。日本の男子プロゴルフは低迷している。要因は、石川遼以外にスター選手がいないからだ。むしろ、青木の尽力で人気低迷を最小限に留めることが出来たというのが大方の見解だという。しかし、青木体制に不満を持つ者がクーデターを起そうとしているという。2022年に選手会会長になった谷原秀人だ。昨年は谷原のスポンサーのABCマート創業者で当時JGTO副会長だった三木正浩が、青木派に退陣を迫ったが失敗に終わった。それ以降、青木派は次期会長に鈴木茂晴大和証券元会長を推薦し、本人の了承も取り付けていたが、谷原が反青木派の登用を要求したため鈴木は激怒し候補から降りてしまった。現在、反青木派は次期会長に倉本を擁立しようと動いているという。プロゴルフ界の有力スポンサーである遊技機メーカー「平和」の石原オーナーは、反青木体制になればスポンサーを降りると言う。セガサミーもカシオもAbemaTVも降りるだろうとも言っている。日本の男子プロゴルフの更なる低迷は決定的だ。権力闘争などしている場合ではない。如何にゴルフ人気を再興させるか、選手全員で知恵を絞り実行に移す時だというのに。
15日 3月 2024
政府が、自転車の悪質な交通違反に対し、青切符を交付する道路交通法改正案を閣議決定した。規定される違反行為は、信号無視(違反金6000円)、一時不停止(5000円)、右側通行(6000円)、携帯電話使用(12000円)など、約115種類。成立すれば公布から2年以内に施行されることになる。自転車の交通違反が車やオートバイと同じになる。最近の自転車運転の無謀さを考えれば、当然の改正だと思う。自転車と車が事故を起した場合、客観的に見て明らかに自転車に100%の否があっても、車側の過失割合は7というのが現実だ。あまりにも比重がずれている。これも根本から見直す必要がある。それにしても、現場の警官はこれらの違反を如何にして取り締まるのだろうか。警察官の手が幾ら合っても追いつきそうもない。まずは、交通ルールの徹底が必要だ。小学校でも中学校でも高校でも、そして大学でも、自転車教育を定期的に開始すべきだ。その後で、青切符の導入を考えるべきものだと思う。
14日 3月 2024
派閥の裏金事件に続き、去年自民党の若手議員が参加した懇親会が物議を醸している。参院では初となる政治倫理審査会の弁明と質疑が行われた。安倍派の幹部を務めた世耕前参院幹事長は「知らぬ存ぜぬ」の全否定。「誰がこんなことを決めたのか私自身知りたい」とまで宣った。国会議員の秘書たちは「知らぬ存ぜぬ」は有り得ないと冷笑しているという。政治倫理審査会に出た衆院5人と参院3人の中で世耕が最も酷いと評価している。一方で、自民党の若手議員もハチャメチャだ。青年局近畿ブロック会議に露出度の高い女性ダンサーを招いていたことが発覚。「多様性の重要性を問題提起しようと思った」と釈明した川畑県議は世耕の元秘書であり、さらに女性ダンサーにチップを口移ししたのは世耕の現役地元秘書だった。岸田は公費は使われていないと釈明したが、カネには色が無い。青年局長を女性にすればいいとばかりに、鈴木貴子にすげ替えた。裏金も過激ダンスショーも構図はソックリだ。議員達が「おかしいと気付きながらも周りの空気に流され、行動を起こそうとしない」という共通点がある。これが今どきの議員像と言えそうだ。残念。
13日 3月 2024
肥満症治療薬「ウゴービ」が、お化け大型新薬として期待されているという。2030年までには世界の人口の半分近くが肥満か過体重になると見込まれている。そのため、肥満症治療薬を開発したノボノルディスクとイーライ・リリーの株価が暴騰し、1兆ドルクラブの仲間入りを果たす勢いだという。ウゴービは食事療法等と合わせれば、週1回の投与を68週間行うことで、平均15%前後の減量効果が示されている。体重100kgから15kgも減量出来るのだ。これほどの体重減少効果のある薬は無い。日本では、今年の2月に保険適用となり、処方されるようになった。でも、ウゴービは生産量が限られており、価格も高い。奪い合いとなり、益々品薄で価格も高くなる恐れがある。しかし、ウゴービは元々糖尿病治療薬なのだ。今の勢いに任せれば、肥満者が糖尿病患者の治療薬を奪ってしまうことになるのだ。肥満は一部の人を除いて、生活習慣病に過ぎない。ちょっとした努力で克服出来るはずの肥満者が、糖尿病患者の寿命を縮めることになるのだ。このような薬がお化け大型新薬として期待される世界は、クレージーとしか言い様がない。
12日 3月 2024
スギの次はヒノキと続き、花粉症の季節はまだまだ続く。最近花粉症症状の人を見掛けることが少なくなったが、恐らく薬を飲んでいるのだろう。花粉症の根治治療としては舌下免疫療法などのアレルゲン免疫療法が有力だとされている。だが、口内のただれなどの副作用の発症率が高いことや、気管支喘息などの重症患者には適用できないなどの欠点がある。九州大学らの研究グループは、この問題をマウス実験で解決する見通しを得たと発表した。酵母の細胞壁から抽出したマンナンでアレルギーの原因となるタンパク質を覆ったナノ粒子をマウスに経口投与したところ、アナフィラキシーを示さず、高い治療効果を示したとのこと。研究グループは今回の成果について、治療期間の短縮だけでなく、これまで適応の難しかった重症患者のみならず、乳幼児にも適応できる可能性があると述べている。更に、アレルギー体質になると別のアレルギーに次々と罹患し続けるアレルギーマーチを、早期に断ち切る治療薬の開発にも期待されるという。研究の本命はアレルギーマーチの遮断に違いない。花粉症を入口にして、本命をクリヤーすることを期待してやまない。
11日 3月 2024
文化庁の文化審議会国語分科会が、小学校で学ぶ訓令式ローマ字をヘボン式に改定することを検討するという。現在国内ではヘボン式表記が主流で、訓令式は殆ど使われていない。今頃になって改定を検討するとは、余りにも遅すぎる。また、未だに小学校で訓令式を教えているのかと二重に驚いた。訓令式とは「し」を「si」、「おー」は「oに山形(^)を乗せるやつ」だ。因みに,ヘボン式なら「し」は「shi」で「おー」は「oまたはoh」だ。30年くらい前の頃、転勤先で新しい名刺を作ってくれた。その英字表記に訓令式ローマ字が使われていたことに驚いたことがある。そんな前から日常的に訓令式など使われていなかったのだ。訓令とは行政機関に対する命令で、訓令式を定めた訓令は1937年に出された内閣訓令第3号「国語ノローマ字綴方統一ノ件」のこと。文科省の学校教育の杜撰さを示す一例だと思う。こんな事を学ばされる小学生は可哀想としか言い様がない。
10日 3月 2024
神社本庁の総長人選のゴタゴタで、金刀比羅宮に続き鶴岡八幡宮も神社本庁を離脱するとのニュース。神社本庁とは、全国約8万社の神社を傘下にもつ国内最大の神道系包括宗教法人。神社本庁の議決機関は全国の神職・総代から選出された評議員会であり、総長以下役員もそこで選任される決まりになっている。本庁を代表・統督するのが統理で、庁規に基づく宗教法人としての代表役員は総長。とどのつまりは総長の人選だが、神社の構図と見ると興味深い。現在の統理は元伊勢神宮大宮司で、総長は石清水八幡宮宮司。伊勢神宮は次期総長に旭川神宮を評決無しに指名したが、5期を目指す石清水八幡宮が反論。役員会では9対6で支持された。でも、伊勢神宮は再び旭川神宮を指名した。因みに、熱田神宮、多賀大社、鶴岡八幡宮などの1800社が旭川神宮に賛同している。また、鎌倉宮・靖国神社・伏見稲荷大社・日光東照宮・気多大社・新熊野神社・富岡八幡宮などは本庁に属していない。結局、ルールからいえば石清水八幡宮だが、総意は旭川神宮にあるようだ。さて、この騒ぎを天照大神はどのように眺めているのだろうか。
09日 3月 2024
Liイオン2次電池の進展には目を見張るものがある。Liイオン2次電池の短所は、燃えやすい、重い、長時間もたない等だ。それを克服するために、トヨタと中国では車用の本命とみられている全固体電池開発が激化している。豪州の大学研究グループでは、燃えやすい電解質の溶媒ジメチルカーボネートを水に置き換える水電池を開発した。安全で安価なLiイオン2次電池が生まれるかもしれない。一方、中国は、Liイオン2次電池の範疇を飛び越え、原子力電池を開発したという。半減期の長い放射性元素が放出するエネルギーを半導体変換器を用いて電気に変換するのだ。永遠に充電する必要がないスマホや永遠に飛び続けられるドローンも実現できると豪語している。Liイオン2次電池は旭化成の吉野リサーチフェローが開発し、ノーベル賞を受賞したが、それだけに終わらなかった。全世界に電池の重要性を認識させ、かつ多様な電池開発の発火源となったのだ。電池で世の中は様変わりしている。ノーベル賞の対象は物作りでは無いと言われてきた。受賞当時、それが問われた。だが、今になると、単なる物作りではなく、社会を激変させたのだ。まさに、ノーベル賞に値することが実証されつつあるようだ。
08日 3月 2024
日産自動車が公正取引委員会から勧告を受けた。36の下請業者に支払うべき下請代金から割戻金として30億円超を減額していたことがバレてしまったからだ。テレビ報道によると、このままでは将来が見通せないと察した下請業者が、切られるのを覚悟で告発したという。日産のやり口は極めて悪質だ。まず、価格を決めずにギリギリの納期だけを設定する。品物と請求書が納入されてから、請求額の2~3割の減額を求める。下請は、次の仕事が来ないと困るので、渋々要求に応じる。更に、その上に年に数回、協力と称して減額を求めるという。でも下請業者は、日産には逆らえない。これが続いていたのだ。日産にはカルロス・ゴーンの怨念だけが生き残っていたのかもしれない。と思っていたが、そうではない。下請業者によると、日産に限らず日本の自動車メーカーは何処も同じだと言う。トヨタは日野もダイハツも不祥事を抱えている。更に下請業者もいじめていたのだ。自動車産業は日本の基幹産業とは言うが、種を明かせばこの為体なのだ。豊田章男トヨタ会長は、テレビできれい事を並べているが、実態を知ってからテレビに出直すべきだと思う。所詮ボンボン。
07日 3月 2024
従来のリチウムイオン電池LiBの約5倍の性能を持つ電池が開発されたとのこと。JAXA、名大、NU―Reiの共同開発で、ナノグラフェンを使ったのがポイントだという。ナノグラフェンとはナノメートルサイズの炭素原子物質で、優れた電気的性質を示すのが特徴だ。軽量化と低コスト化も実現したという。JAXAは名大の持つ先端プラズマ技術を使い、負極部分に使うナノグラフェンを開発した。この物質を用いた円筒電池は重量に対するエネルギー密度が従来のLiBの5倍になったとのこと。通常の負極部分は焼成するため数時間かかるが、今回開発したナノグラフェンはプラズマを利用して作るため、数十分で作成出来るという。今やLiBは、あらゆる所で使われているが、その重量軽減とエネルギー密度向上が求められていた。まさに、H3や月面ローバーなどに搭載可能な電池になりそうなのだ。しかも、価格は従来のLiBの3分の1から4分の1に低コスト化できる見通しという。LiBは黎明期から全盛期へと向かいつつあるようだ。

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