2015年3月

アンモニア合成の意義

東工大がアンモニアをセ氏350度、常圧で合成する技術を開発したとのこと。触媒を工夫して従来の10分の1未満のエネルギーで出来る可能性が出てきた。アンモニア合成は約100年前に工業化されたハーバー・ボッシュ法が有名で、その後改良されてはいるが500度、200気圧の条件が必要だった。常圧で合成出来ることはかなり革命的な研究成果だと思う。歴史的に見ると、アンモニア合成が開発されたので空気中の窒素の固定化が出来るようになった。それにより窒素肥料の大量供給が可能になり作物が豊富に作られ人口が爆発的に増えることが可能になった。一方ダイナマイトの原料である硝酸の大量生産も可能になり戦争で使われたこともある。使い方は人間の問題ではあるが、アンモニアが人類の進歩に果たした貢献が極めて大きい事は間違いない。自分は、アンモニア合成を化学式 N2+3H2→/←2NH3+24Kcal で化学平衡の基本として学んだ。発熱反応であるから温度を下げると平衡を保つため発熱するNH3を生成する方向に進む。モル数は左4で右2だから圧を上げると圧を下げるNH3を生成する方向に進む。学生時代が思い出されて懐かしい。今回のブレークスルーは窒素分子の結合を、弱いエネルギーで切断する触媒を探し当てたことのようだ。人類にとって、窒素の固定と二酸化炭素の固定は永遠の課題だ。ITばかりが持て囃される時代ではあるが、最終的には化学こそが原理的に人類を救う科学であると確信している。

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ドラマから抜け出したDOCTORS

群馬大病院に続き千葉県がんセンターの腹腔鏡手術による立て続けの死亡が問題になっている。群馬では患者8人が相次いで死亡し、千葉では11人と相次いだ。千葉県の第三者検証委員会は、執刀医の手術に対する安全配慮の不足や技量不足を指摘し、センターとして原因究明や再発防止の取り組みを行わなかったためと結論付けた。8人を執刀した医師は腹腔鏡手術のパイオニアと言われる存在だというから、まるでテレビドラマDOCTORSに出て来るヘボ医者とそっくりだ。今までテレビを観ていて、手術前の準備不足とか技量不足による手術の失敗はドラマの中の虚構と思っていたが、事実はドラマより奇なりだ。現実にドラマとレベルが変わらない手術が行われていることを知りゾッとした。更に群馬大では監督不行き届きの病院長が、内定していた学長就任を辞退したというオマケも付いているから、これもテレビドラマそのもの。この群馬と千葉の死亡事故は、決して医療ミスではない。医師として能力のない人間が行った殺人行為と言える。そして連続殺人犯を知っていながら見逃した上司は殺人ほう助の罪に問われるべきだと思う。

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他山の石が見えない国交相

アルプス山中に墜落した格安航空会社のエアバス事故の原因は、どうやら副操縦士の精神疾患を見落としていたことにあったようだ。墜落は突発的な事故や衝動的な行為ではなく、計画的な臭いがプンプンする。医師の乗務不適合という診断書を廃棄して会社に事実を隠し、精神疾患の治療薬を服用していたとのこと。副操縦士による乗客乗員150人全員を道連れにした自殺、というよりは大量殺人だと言えそうだ。この航空会社では健康診断はするが精神疾患のチェックはしないので、見落とされてしまったようだ。この事件を受け、この会社も各国も操縦室常時2人体制にするという。2人体制であれば万一操縦士が精神異常者であっても歯止めの効果が期待出来る。現在は格安航空が急激に増えて操縦士が世界的にひっ迫している。操縦士の売り手市場だから、少々の傷物でも採用する可能性は高い。いつ第2のルビッツ副操縦士が現れるか分からない。そんな状況の中で、国交省は操縦室1人体制を容認するという。国交省は「客室乗務員が訓練を十分受けないと余計に混乱を招きかねない」と能天気なことを言っている。国交省は日本の操縦士は精神疾患にならないし、ハイジャックなど起こり得るはずがないと信じているのかもしれない。電車の乳母車問題には敏感な大田国交相だが、大事故を防止することには考えか及ばないようだ。結局国民は自分の安全は自分自身が祈るしかないようだ。

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恣意的な「松江市1位」

経産省が「住み易さ」を金銭価値に置き換えたところ、第一位は松江市だと発表した。生活の質にいくら支払うかを調べた結果だという。通勤時間とか自然環境などを評価項目に入れ、松江市に住む価値は194万円、人気の杉並区は140万円だったとか。毎年発表される最も住みよい県に選ばれるのが富山県だ。いつも思うのだが、持ち家率や住宅の延べ面積など居住環境は全国1位で、かつ立山連峰の景観も良いらしいが、冬は雪に閉ざされ決して住み易いとは言い難そうだ。経産省のご推奨の松江市は2000年の21万人をピークに2040年には17万人以下に減るという推計もある。富山と同様に裏日本の松江市の冬は厳しそうだ。この種のアナウンスはとても恣意的な感じを受ける。今の政府が地方創生だから、無理やり地方に脚光を浴びせようとしているようにも見える。住み易いと思われる街はいくらでもある。東京だけでも、おしゃれで庶民的な吉祥寺、交通便利な豊洲、何でも揃う自由が丘、自然が多い中目黒。地方でも、適度に都会で空港、プロ野球、美味しいものの福岡、住んでいるだけでステータスな京都など数え出したら切りがない。自分は政府の恣意的な宣伝に惑わされ一度は富山県や松江市に住んでみたいと思っている。政府は恣意的な宣伝だけではなく、国民の背中を押す政策を編み出すことが出来れば地方創生も一歩前進すると思うのだが。

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自浄能力のない議員たち

2015年統一地方選が始まった。4月中に新しい県市町村長や議員が選ばれることになる。だが東京都の議員たちには失望してしまう。都議会では「自治体議員とカネ」を巡る改革が先送りされることになった。都議会では本会議や委員会に出席するたびに議員に交通費として1万円が支給されている。数百円の運賃で会議に出られるのだから実費支給に変えようと共産党や維新の党などが条例改正案を表明した。しかし自民、公明、民主は、議会運営委員会理事会で継続審査をすることにして本会議での採決を避けた。この種の費用は、1人当たり東京都が約40万円に対し、実費支給の千葉県は約10万円。たとえ30万円の差でも自公民の都議会議員は既得権を手放さないのだ。金に狡いのだ。自浄能力がないのだ。挙げ句の果てに、自公民たちは共産や維新に対し、条例改正案は統一地方選前のパフォーマンスだと言ってのける。開いた口が塞がらない。しかも自公民に異議を唱える都民の声が聞こえてこない。またまた統一地方選で自浄能力のない人物を選ぶことになりそうだ。かくして改正は葬られることになる。

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一長一短なレーシック

一時流行ったレーシック人気が落ち目のようだ。銀座眼科の杜撰な管理による感染性結膜炎事件や品川近視クリニックの不当表示に対する公正取引委員会の警告などが足を引っ張ったのかもしれない。自分の周りにもレーシック手術を受けた人が何人かいる。知り合いのある女性はレーシックがまだ走りの頃手術を受けた。眼鏡レンズが渦巻く輪になる程のド近眼だったので、術後の裸眼の世界は、自分が生まれ変わったように感じたらしい。レーシックを絶賛していた。ところが先日会った時コンタクトをしていると言う。レーシックは角膜を削り視力を矯正するが、角膜は元の厚さに戻ってしまうかららしい。今は近視に戻っただけだから然程問題はないが、調べてみると後遺症が残るケースもあるようだ。そのうち年を取って白内障が進むと眼内レンズのお世話になることになる。通常眼内レンズは角膜の曲率を測ることで、最適なレンズ度数を決めることが出来る。しかしレーシックをして角膜が歪んでいると、計算上最適なはずのレンズが合わない事態が生じることもあるそうだ。レーシックが一生ものであれば素晴らしい技術だと思うが、数年で元に戻ってしまうのであれば、ハイリスクでハイコストな代物と言えそうだ。レーシックが落ち目な要因は、結膜炎や不当表示ではなく、効果の一過性が証明された所為なのかもしれない。

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歴史を繰り返す地方再生

第3次安倍内閣の目玉は地方創生だったと思っていたが、自分の記憶違いかもしれない。安倍と首相の座を争おうとした石破が折れて地方創生担当大臣に収まり、過去のようなバラマキはしないと言っていたような気がする。石破はその後すっかり影を潜め今は動向だに知る由もない。最近政府は2014年度補正予算に盛り込んだ緊急経済対策の自治体交付費約4千億円の配分を公表した。所謂地方創生交付金だ。しかしその殆んどが自治体宛ての商品券購入費だと言う。昔を思い出す。嘗て竹下首相は、ふるさと創生事業として、各市町村に1億円をばら撒いた。総額1兆円もだ。公明のアイデアであった6千億円の地方振興券なるものもあった。その結果は国民の誰もが知っている。益は無く国家財政がひっ迫しただけだったことを。それに較べれば今回のバラマキはたったの4千億円とも言えるし、今の時代に4千億円をもとも言える。「過去のようなバラマキはしない」と断言していた石破は、地方創生策について今何を考えてどのような行動を始めているのだろうか。気になる所だ。

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煮え切らない裁判所

1票の格差が2.13倍だった昨年末の衆院選は憲法違反だとして争われた裁判で、大阪、名古屋、広島高裁は違憲状態ではあるが選挙結果は有効という判決を出した。定数の0増5減では格差は解消されていないという判断だ。それもその筈、最高裁は前回と前々回の衆院選に違憲状態と判決し、1人別枠方式が格差の要因として廃止を求めているのだから。最高裁は、現在の格差は明らかに違憲だが是正には多少時間が必要でしょう、と言っているようなものだ。今回の判決に対し、自民の細田幹事長代行は「是正は国勢調査ベースでやることになっており原告の住民票ベースの訴えはおかしい」などと重箱の隅を楊枝でほじくる的外れなことを言っている。これは判決に難癖を付けているだけであるし、2倍以下であれば格差は無いと考えているからだろう。裁判所の思いやりに政治家が甘えているという構図に見える。裁判所は、明らかに違憲だと断定し、選挙を無効にすべきだと思う。無効になれば全議員が職を失って大混乱に陥るだろう。しかし格差是正にはそのくらいのショック療法が必要だ。断行してこそ、裁判所は正常に機能し始め、政治家は褌を締め直すことになるはずだ。

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理研理事長の資質

STAP細胞で揺れた理化学研究所の野依理事長が3年の任期を残し退任することになった。文科省はSTAP細胞問題の引責ではないとは言っているが、それ以外の理由は見当たらない。野依は会見で「STAP問題の最大の責任は現場の研究者にある」と最後まで現場に罪を押し付け自分の公的責任を認めようとはしなかった。何のために組織のトップはいるのだろうかと疑問に思う。この1年間理研はSTAP問題で嵐が吹き荒れた。論文の発表と撤回、小保方の釈明会見、笹井副センター長の自殺、調査委員会の設置や報告、告訴、小保方の退職等々盛り沢山だった。しかし野依が会見に現れたのは良いとこ取りで論文の発表くらい。野依は死んでしまった笹井について「シニアになればなるほど故意であってもなくても、起こした問題への責任は大きい」と発言している。野依自身こそ、この言葉を噛み締める必要がある。論文不正を無くすことも、組織として問題に迅速に対処することも、理事長一人の決断ですぐに実行出来たはずだ。STAP細胞問題について理事長の公的責任は重い。ノーベル賞学者だからといって優れた経営者になれる訳ではない。平凡な経営者にすらなれなかった。3年余して理事長を退任することは、理研にとって朗報と言えそうだ。

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痛い注射の効能

今年は年明け早々生まれて初めてインフルエンザに罹った。高熱を経験し、この年齢で肺炎になると怖いなと思った。急に肺炎球菌ワクチンに興味が湧き調べてみた。肺炎球菌のパンフレットによると、年寄りは免疫力が低下し、肺炎球菌に感染し易くなり、肺炎、髄膜炎、敗血症、中耳炎などを発症することが多いとのこと。現在、肺炎は日本人の死因の中で、がん・心疾患に続く第3位で、肺炎で亡くなる人は年間約12万人にも達する。しかも、その内の97%が65歳以上だという。これは接種するべしと思い近所の医院へ行った。先生によると、接種後高熱が出たり酷く腫れる人もいるとのこと。まさか自分はそうはならないと思い接種を受けた。先生は腫れるので利き腕ではない方に打った方が良いでしょうと言う。ところが自分は両刀使いだ。野球やボーリングは左だが、テニスは右。次の日にテニスをする積もりだったので、左に注射をして貰った。注射そのものは痛くはないが、翌日左上腕が腫れた。筋肉を酷く打撲した時のような痛さだ。右手をテニスの素振りのように動かすと左の上腕がかなり痛い。テニスは諦めることにした。その次の日も痛かった。鏡で見ると縦20cm横10cm程の大きさで赤く腫れている。相当強力な注射のようだ。今までの人生で、最も痛かった注射は子供の頃に打たれたBCGだ。筋肉注射だから打つ時は痛かったが、その後は膿むのだが痛かった記憶はない。肺炎球菌ワクチンは我が人生の中で最高に痛い注射であった。痛さの程度は効能に比例すると信じることにした。

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猫、ネコ、ねこの話

京都市が野良猫への不適切な餌やりを禁止する条例を可決した。傍迷惑になる餌やりをした人に対し、勧告・命令を行い命令違反の場合は5万円以下の過料とのこと。京都市では猫の餌やりや臭いについての苦情が700件以上寄せられたそうだ。だが、この条例についてのパブリックコメントは3千件のうち2千件は、猫への虐待だとか京都のイメージダウンに繋がると反対だったようだ。これを受け京都市はこの条例名を「動物による迷惑等の防止に関する条例」から「動物との共生に向けたマナー等に関する条例」に変更したようだ。猫の目のように、変わり身の速い事に感心した。我が家にも野良猫が遊びに来る。餌もあげている。ただ野良猫と言っても近所のオジサンが半分飼っているような猫なので、正確には野良猫ではない。と言っても家猫でもない。半野良半家猫なのだ。勿論我が家では近所迷惑になるような餌やりはしていない。家の中に入って来てくつろぐお人好しな猫もいる。まあ共生しているとでも言うべきだろうから、この町で猫条例が可決されても過料は免れるに違いない。話は変わるが、イギリスの大学教授が猫自身についての研究成果を発表している。猫はヒトをデカ過ぎる猫と見ているとのこと。猫が母親に母乳を貰うためにする行動と飼い主に擦り寄り手で触る行動が同じだからとか。猫はヒトの16倍の臭覚を持っているが、餌探しは臭覚よりも視覚に頼る傾向があるとのこと。またアメリカの研究では、殆んどのオスは左利きだがメスは右利きとのこと。早速明日半野良半家猫を観察してみようと思う。猫のゴロゴロは飼い主に対する親愛の情だと思っていた。ところが猫はゴロゴロと言えばおねだりの成功率が高いということを知っていたとのこと。猫はヒトの上を行っているのかもしれない。その内、時が経つと猫によるヒト扱い条例が可決される世の中になるのかもしれない。

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グチャグチャな日本陸連

8月開催予定の女子マラソン世界選手権の選手選考が揉めている。日本陸上連盟は3枠に、ダイハツの前田、大塚製薬の伊藤、天満屋の重友を選んだが、問題は重友。横浜国際女子マラソンで優勝した第一生命の田中が落選し、大阪国際女子マラソンで3位だった重友が選ばれた。田中のタイムは2時間26分57秒、重友は2時間26分39秒。その差は僅かだ。日本陸連は積極的に世界で戦える人を選んだと言っている。それに対し陸連元理事の増田が噛みついた。唯一の優勝者である田中が落ちるのはおかしいと。そして現理事の高橋は理事会で田中を選ぶべきと主張した。今の選考基準は曖昧で、これでは選ばれた重友も落ちた田中も納得出来ないはずだと。タレントの武井壮が良い事を言っている。「陸上競技は一番速く走れる選手を決める競技だ。順位やレース展開など変動する可能性が高い要素を盛り込むから変になる。具体的にはマラソン日本選手権を開催し優勝者を代表内定させる。残りの2名は各選考レースでのタイム上位者を選ぶ」と。柔道や卓球でも選手選考で揉めている。これらの競技は強さを数値化出来ないから選考基準が曖昧になり易い。しかしマラソンは簡単だ。評価するのは優勝とタイムだけ。各レースの長短所や天候やメンバーの質も考慮していたらグチャグチャになる。日本陸連のグチャグチャな考え方が、世界的名選手を育てることが出来ない温床になっているに違いない。

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愛車のストレス解消

普段は狭い道幅の街中を運転しているだけなので、加速して背中にGを感じることは殆んど無い。箱根湯本から仙石原までの曲がりくねった登り道をアクセルを踏み込みながら登って行った。コーナーでは右に左に身体が振られたが、シートが身体を上手くホールドしてくれた。速く走るよりも曲がりくねった道の方が運転は楽しいものだ。箱根新道やターンパイクを選ばなくて良かった。時間の余裕があったので芦ノ湖スカイラインも走ってみた。典型的なワインディングロードだ。しかも平日だからガラガラで貸切状態。まるで自分の車の為だけにある道路のようだ。生憎天気は曇り。従って見晴らしは良くない。しかし貸切状態のワインディングロードがそれを帳消しにした。我が愛車は水を得た魚のように生き生きと走った。車も生き物だ。偶にはストレス解消のためパワーを発散させてやることも大切なようだ。これで再び街中でも安全第一にゆったりと走ってくれることだろう。愛車も自分もストレスを解消した楽しいドライブであった。

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硫黄の臭い

車のお守りを兼ねて1泊ドライブ旅行で箱根に来た。宿は温泉露天風呂付の部屋にした。自分はいつもカラスの行水だから、大浴場だけしかない宿ではコストパフォーマンスが悪い。その点露天風呂付は気軽に何度も入れるので都合が良い。この宿の温泉は大涌谷から引いているので湯の花で白濁している。白濁しているだけで温泉に浸かっているという感覚になるが、硫黄の臭いもして温泉気分を堪能出来た。温泉入浴後は水道水で洗い流さない方が効能があると聞いた事があるので、洗い流すことは止めた。何度も入ったので、体に硫黄の臭いが微かに染み付いたように感じた。自分は化学が専門だったので「硫黄の臭い」を思い出した。あの黄色い硫黄は臭いなどはない。硫黄は反応性が高いので、直ぐに硫化水素や二酸化硫黄に変化する。それが臭うのだ。化学的には正しいが、それを言うのは野暮というもの。世間常識では硫黄は臭いというのが正しい。硫黄の臭いを堪能したリラックスタイムであった。

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困った市長さん

下関市長が下関市立大学大学院経済学研究科に提出した修士論文が不合格になり、市長が大学にねじ込んだというニュースを聞いて驚いた。地域内分権への取り組みをテーマにして研究成果を纏めたが、審査員の3分の2の同意が得られず不合格になった。市長は市幹部を引き連れ、不合格の理由を聞くため大学に乗り込んだ。大学側に審査過程の情報公開を請求しようとしたが、不合格の決定が覆らないことが分かり請求は断念したとのこと。驚いた事は3つある。1つ目は、市長という要職にありながら修士論文が書けるほど時間的余裕を持っていた事実。2つ目は、論文は「地域内分権への挑戦」という題までは良かったが、内容が自分史と自身の人生哲学だったため学術的な価値はなかったこと。3つ目は、市立下関大学の設置者という立場を利用して合格に変えられないかと圧力をかけたこと。最近地方は人材不足で市町村長や議員の成り手が少ない。下関もご多分に漏れずそうなのかもしれない。この市長は「生涯学習は自分の進む道」とも言っている。基礎の基礎から学び直すことを薦めたい。

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ハリルに期待

サムライブルーからアギーレが去り、ハリルホジッチがやって来た。オシムと同じボスニア・ヘルツェゴビナ出身らしくオシムと同じような雰囲気を持っている。旧ユーゴの民族間紛争の最中W杯でPKを外せば殺されるとの危機感をもってプレーしてたらしい。まさに苦労人だからしっかりとしたサッカー哲学を持っているようだ。負けるのが大嫌い、最強の相手でも全力でトライする、規律に厳しい、頑固という性格だから日本の監督に向いている。対戦相手によっては4-2-3-1、4-3-3、5-4-1とフォーメーションを変える柔軟性があるとのこと。サムライブルーは4-2-3-1は得意だが、4-3-3は不得手だ。ザックもアギーレも試したが機能はしなかった。このあたりがハリルの腕の見せ所だろう。ハリルは来日早々FC東京―横浜M戦を視察したが、選手のやる気のなさと力強さの欠如に唖然とし、技術以前の問題と捉えたようだ。ハリルは一目で日本サッカーの最大の弱点を見抜いてしまったらしい。サムライブルーの大幅なパワーアップが期待出来そうだ。

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羞じと嘘の上塗り

東洋ゴムの免震装置改ざんは相当悪質だ。検査データを改ざんし不良品を出荷していたとのこと。既に55棟もあることが判明し、しかも震災時は対策の拠点となる市庁舎や病院に使われていたというから事は重大だ。東洋ゴムの社長の釈明会見が報道されたが、その内容に愕然とした。免震装置の製造と検査は一人の担当者だけがやっていて上司はお飾りでノータッチだったと個人の責任にしてしまった。1年前に担当者が代わり改ざんを発見したがその後もダンマリを決めて不良品の販売を続けた。免震装置の技術は高度な専門性が必要なため発見から公表までに1年もかかってしまったと言い訳しているが、後任の担当者は直ぐに改ざんに気付いたのでこれもウソだ。羞じの上塗りという言葉があるが、東洋ゴムの場合は、嘘の上塗りと断言出来る。東洋ゴムは以前断熱パネルでも改ざんをしていたことがある。しかも歴代の部長、課長、担当者が改ざんを隠し続けたというから半端ではない。一度腐った根性は治らないのかもしれない。と言うよりは東洋ゴムのDNAなのかもしれない。そう言えば我が家の車は東洋ゴム製のタイヤを履いている。何やら足元が不安になってきた。

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エンケラドスの噴煙

土星の衛星エンケラドスに生命が生息出来る環境が存在する可能性が高いと日米欧チームが発表した。この成果は、生命を育み得る熱水環境が現在の太陽系に存在することを初めて実証した画期的な発見と言えるそうだ。エンケラドスは、直径約500km、氷に覆われた地下海があり、一部から水蒸気が噴き出している。NASAの探査機カッシーニが噴出物を測定したデータを欧米チームが分析しナノシリカが含まれていることを突き止めた。そして日本チームがナノシリカの生成条件を検討し、岩石と海水が水熱反応していることを示した。その結果、エンケラドスには液体の水、有機物、エネルギーという、生命に必須の3大要素が現在でも存在することを実証したとのこと。地下海が存在する天体は、木星の衛星エウロパなどこれまで幾つか見つかっている。最近もNASAが木星の衛星ガニメデの地下に、塩分を含む大量の水を確認したと発表した。しかし厚い氷層に阻まれて、地下海を直接調べることは困難だ。ラッキーなことに、エンケラドスは地下海水を宇宙空間に放出するので内部の様子を直接調べることが出来る特異的な天体であったようだ。地球では火山の噴煙は困りものだが、宇宙では噴煙が役に立っているようだ。

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夢のガン識別技術

九州大学がガンの有無を尿一滴で識別する方法を開発したと発表した。ガンの周りに線虫が集まっていたので、調べたところガンの臭いに線虫が集まることを発見したとのこと。線虫は殆んど全てのガン種に反応し、早期ガンにも有効なようだ。今一般に用いられている血液を調べる腫瘍マーカーでの判別確率は20%前後だが、線虫の判別確率は95%と極めて高い。犬もガンの臭いを嗅ぎ分けられるが、集中力が続かず実用化には向かないらしい。現在国内のガン検診受診率は約30%に留まっている。理由は、面倒、費用が高い、痛みを伴う、時間がかかる、ガンの種類により検査法が異なる等々で使い勝手が悪いから。線虫であれば尿一滴でその全てが解決しそうだ。まさに夢のガン識別技術と言える。線虫と言えば、昔はお腹の中のいた回虫が有名だし、作物の根を枯らすのも線虫の仕業で農家の天敵だった。その悪名高き線虫が人類を助ける救世主になりそうだ。まるで地面を這っていた芋虫がさなぎになり突然蝶に変わるのと同じ位劇的な変身だ。人間にも善い人と悪い人がいる。善い人も悪い事をするし、悪い人も善い事をする。線虫の世界も同じなのだと感心した。線虫に一方的な決めつけが一番いけない事だと諭された。

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お楽しみ賃vs経費

自分は競馬も宝くじもやらないので良く分からないが、競馬のハズレ馬券購入費を経費と認める最高裁の判決が出たとのこと。大阪の元社員が数年間にわたり競馬に28億円を賭け30億円の払戻を得ていた件に対し、検察は当たり馬券の購入費だけが経費だと主張したが、最高裁は原告の主張通りハズレ馬券も経費と裁決した。どちらに転ぶかで課税対象額が、1~2億円か29億円かになるのだから当事者は必死だ。世界中の誰しも、ハズレ馬券購入費が経費になるなど夢にも思ってはいない。それが賭博業界の常識だろう。だが最高裁は、通常の馬券購入費はお楽しみ賃と見るべきだが、本件は「個々の馬券の的中に着目せずに網羅的に継続的にかつ大量に購入して利益を上げる行為は経済活動にあたる。従ってハズレ馬券も経費」と判断したとのこと。判断のポイントは、全てインターネットで購入したので全購入額と払戻額のデータが証拠として残っていたことのようだ。画期的な判決だ。最高裁の判例は法律そのものと言える。この判決は例外中の例外と言っているが、蟻の穴から堤も崩れると言う諺もある。今後網羅的で継続的でかつ証拠を残せれば、経済活動と見做されることになるから、色々な賭け事で後を追う者が続出するに違いない。賭け事の世界が変わりそうだ。

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再考すべき運転免許制度

運転免許更新時に認知症の確認を強化し、医師から認知症と認められた場合は免許取り消しとする道交法改正案が閣議決定された。現行制度でも75歳以上には認知機能検査が義務付けられているが、過去1年間に違反が無ければ医師の診断を受ける必要はなかった。しかし最近は逆走やフラフラ運転が増えている。改正案では、更新時に認知症と分類されれば医師の診断が義務付けられる。認知症と診断されたり、診断を受けなかった場合は、免許取り消しや停止になる。交通安全上認知症発症者から免許を取り上げるのは当然のルールだと思う。ただ問題は不便な地域に住んでいる人の足を如何に確保するかだ。取り上げるには、それなりの代替策が必要だ。少なくとも代替策をセットにした政策を閣議決定すべきだと思う。老化に伴う不安全運転は認知症に限らない。例えば視野の一部が欠ける緑内障。行き当たりばったりの閣議決定ではなく、高齢化先進国の日本として世界標準となるような運転免許制度を構築すべきだと思う。

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火星への片道旅行

世の中には変わった人がいるものだとつくづく思う。9年後に火星で定住する計画に応募した20万人から100人が絞り込まれたと公表された。オランダの非営利団体が2024年に火星への片道旅行の参加を募った結果だ。今年中に最終メンバー24人を選ぶという。現在の技術では、火星に到達するには7か月かかり、到達しても2か月程度しか生存出来ない。しかも、これまでの無人探査計画の成功率は5割で半分は失敗している。参加希望者には、歴史に名を残したい人、先駆者になりたい人、暇を持て余している人、メキシコ在住の日本人女性など、まさに人さまざまだ。この団体は計画には60億ドルが必要と言っているが、NASAは4500億ドルかかると言っている。参加費用は調べたが分からなかった。応募の20万人の殆んどは夢に応募したのだろう。100人に残れば、相当現実的になり身支度を整える者と辞退する者に分かれるのだろう。そして最終の24人に選ばれた時、どうのような行動をとるのだろうか。1人か2人は決心が揺るがないかもしれないが、殆どの人が断念するに違いない。しかし究極の選択をした24人には夢以上に精神的苦悩と戦ったという心の宝物が残るのかもしれない。

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宇宙太陽光発電の初めの一歩

昔漫画で見たSFの世界が現実に近づいて来たようだ。JAXAが無電送電実験に成功し宇宙太陽光発電に一歩進めたとのこと。地上の太陽光発電は夜があったり雲があったりで効率が悪い。だが、もし宇宙で太陽光発電が出来れば、1年中発電出来るし遮るものがないので地上より10倍も効率が良いと言われている。宇宙太陽光発電の仕組みはこうだ。宇宙に太陽電池パネルを浮かべ発電する。得られた電気をマイクロ波に変換して地上に送る。地上ではマイクロ波を再び電気に変換するという仕組みだ。今回の実験では送電用アンテナからマイクロ波を発射し、55m離れた場所に設置した受電用のアンテナへ正確に送ることに成功したとのこと。実用化するには数千から数万kmの送電が必要で、原発1基分に匹敵する太陽電池パネルの大きさは直径数kmというから、まだまだ先は遠そうだ。しかし月に太陽電池パネルを並べ地球に電気を送る日もSFでは無くなりつつあるようだ。自分の目が黒い内は無理だろうが、孫たちは恩恵に浴するかもしれない。

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プロ棋士の二歩

1年を通して見続けているテレビ番組がある。毎日曜日の午前に放送されるNHK杯テレビ将棋トーナメントだ。毎年4月に始まり3月で終了する。将棋界のトップレベルの棋士が競い合う早指し将棋なので、高度な指し回しであるのにテンポが速く面白い。今日は準決勝戦。行方8段と橋本8段の対戦で決勝進出をかけた大一番だ。行方8段の先手2六歩で始まった。中盤の細かい指し回しが功を奏し行方8段が優位に立っているように見えた。橋本8段は劣勢挽回の為か、敵陣の6七に歩を垂らした。どのように反撃するのか意味不明な歩だった。何か違和感があった。変な予感がした。敗着となる一手になるかもしれないと感じた。将棋が中盤から終盤にさしかけた時、行方8段の6四金に対し秒読みギリギリで橋本8段が6三に歩を打った。打った瞬間に橋本8段は声を上げて頭を抱えてしまった。6七に歩があるのに6三に歩を打った。二歩なのだ。二歩は禁じ手で即負けになる。縁台将棋では二歩はよくあることだが、トップレベルの棋士が二歩を打つのは珍しい。だがトップレベルの棋士と言えども人間だ。人間は間違いを犯す動物だから致し方ない。しかしそれにしても何故6七歩だったのだろうか。敗着は6三歩だが、隠れた敗因は6七歩に思えてならない。未だに6七歩が頭から離れない。だから将棋は面白い。

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法定講習会に出席して

マンション管理士の2回目となる法定講習会に出席した。マンション管理士には5年毎の法定講習会が義務付けられている。平成16年度にマンション管理士を取得したので、10年後の平成26年度である今年が2回目の受講の年であった。法定講習会の意義は、本来その後の法律などの改正を周知徹底させるためにある。ところが実態は、改正部分の説明はほんの一部で、殆んどがマンション管理士としての業務内容の再確認に過ぎない。忘れないでね、というオサライなのだ。マンション管理士として活動していない自分にとっても、分かりきったことを繰り返す講習会なので価値はない。実際に活動しているマンション管理士にとっては極めて苦痛の時間に違いない。マンション管理士の仕事は、管理組合や理事長へのアドバイスだが、未だに活躍の場は少ないようだ。資料によると、管理組合の専門家活用状況は、建築士24%、弁護士19%、マンション管理士16%とのこと。そしてトラブルの処理法については、管理組合内での話し合い69%、マンション管理業者に相談48%だが、マンション管理士に相談はたったの4%なのだ。これが今回の法定講習会で得た情報という成果だ。一方マンション管理士会の組織は発展を遂げている。鶏と卵はどちらが先かは分からないが、マンション管理士会は明らかに組織作りが先行している。リンカーンの「人民の人民による人民のための政治」という言葉は有名だが、人民をマンション管理士に置き換えると全てに納得がいきそうだ。

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宴会部長の送別会

テニス仲間の送別会に参加した。送別されたのは入会して僅か4年の人だが、テニスも上手いがテニスクラブの通称宴会部長として活躍し既にクラブのキーマンになっている。その所為か20名近くの仲間が集まった。その中で普段コートに出て来る人は10名程度なので、半数は飲み会優先の人達だ。これも本人の人徳の致すところだろう。参加者をリタイヤ組と現役組に分けると、現役組が65%を占めていた。しかし金曜日の夜7時から始まった送別会に参加した会社帰りの現役はたったの3分の1で、残りの3分の2は有給休暇を取っていた。この送別会という飲み会は、世相を反映しているようだ。テニスクラブでもリタイヤ組が準主流になりつつある。一方現役の猛烈社員はいなくなり、気軽に有給休暇を取れる時代になった。居酒屋の土間みたいな所の畳の上で、全員の席が目まぐるしく変わり大いに盛り上がった。聞くところによると赴任先はスイスとのこと。帰国する時はリタイヤ組に昇格しているかもしれない。それは兎も角、テロなどに会わぬよう外国での無事を祈って送別した。

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大学の在り方

政府の教育再生実行会議が安倍首相に提言する内容の記事が日経と産経に載っていた。日経の見出しは「大学で職業人育成を」だが、産経は「大学を全世代向けに」で、ニュアンスが異なる。ざっと拾い読みしてみると、見出しの通りで、日経は職業に結びつく知識や技能を高める実践的なプログラムを大学に設けることを提言したと記事にして、産経は大学に対し現行の若者中心から全世代向けのカリキュラムへの転換を求めることを提言したと記事にしている。出何処は同じ教育再生実行会議の提言書であるのに何故かと考えてみた。この会議の今回のテーマは生涯学習の推進。従って変化の激しい社会の中で生涯を通して活躍するためには、全ての人が継続的に学べる環境作りやシステム作りが必要と提言している。大学を職業人育成の場にするというのは、方策の一部の話なのだ。要は、産経は森を書いたが、日経は木を書いたということだ。新聞社により取り上げる観点が異なるのは当たり前だから、当然表現が変わるのは致し方ない。大切な事は、テレビや新聞の報道を鵜呑みにしないことだ。裏を取るちょっとした努力で世の中が違って見えてくることを実感した些細な記事であった。

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大塚家具の御家騒動

事実は小説よりも奇なりと言うが、現実はテレビドラマよりも面白い。それが大塚家具の御家騒動だ。創業者の父親と実の娘が会社方針を巡りバトルを繰り広げている。しかも社内での内輪もめではなく、マスコミを通して日本一壮大な親子喧嘩を展開中。大塚家具といえば無借金経営の優良会社として有名だ。父親が後継者として娘を指名し社長に就いたものの5年後には対立し、父親が娘を解任させたが、今度は娘が父親を追放し社長に返り咲いた。父親の主張は、従来通り一客一従業員で接客する会員制の高級路線の踏襲。娘の主張は、ネット販売とニトリなどを意識したカジュアル路線への展開。父親の会員制高級路線踏襲には疑問だが、娘のカジュアル路線にも疑問符が付く。今は熾烈な委任状争奪戦を展開中で3月末の株主総会で決着がつく。しかし決着はついても今後の経営には「先が見えない」という暗雲が垂れ込めている。親子喧嘩などせずに、例えば、銀座本店は父親路線で、一方有明本社ショールームは娘路線で競い合い、利益の伸び率が大きい方の路線に決めたらどうだろうか。結局この親子喧嘩の成果は株価が倍に高騰しただけだ。もしもこの親子喧嘩が遣らせであれば、最優秀CM賞を受賞するに違いない。

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AO入試って何

東大や京大がいよいよAO入試を導入するというニュースを聞いて、AO入試とは何なのかと興味を持った。受験生を持つ親にとっては常識中の常識だろうが、自分にはAO入試という言葉が初耳なので調べてみた。AOはAdmissions Officeの略で、入学管理局と訳される。AO入試とは、出願者自身の人物像を学校側の求める学生像と照らし合わせて合否を決める入試方法とのこと。一言で言うと一芸入試だ。AO入試の発祥は慶応の湘南藤沢キャンパス。学科試験で合否を決める従来の入試ではなく、特に特技を重視して合格者を選抜する方法だ。早大や慶大では優秀な学生を取ることが出来たとの結果が出ているようだ。一方二三流の大学は、芸能タレントを入学させ、人寄せパンダで入学者を増やしているが、退学する学生も多いとのこと。AO入試には一長一短がある。現在の受験制度の偏差値至上主義は改めるべき時代に来ているから、AO入試は一つの良い改善手段と言えると思う。しかし問題は、大学側の活用方法にある。出る杭を打つのではなく育てて社会に貢献する人物に育成するのであれば推進すべきだろう。だが単に入学者数を確保するための無試験推薦入試であれば学生の質の低下は免れない。長期的には大学にとっても学生にとってもデメリットになるだけだ。AO入試は、大学経営者が真の経営者たるかを見極める試験なのかもしれない。

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成人年齢を18歳に

今国会で公職選挙法改正案が成立すると、来年夏の参議院選挙では選挙権年齢が18歳以上に引き下げられることになる。18歳の選挙権を認めている国は160ヶ国もあるし、9割の国が成人年齢を18歳としているのだから、これが国際標準。寧ろ日本は遅れていると見るべきだ。我が家には3人の息子がいる。子供の頃は一緒によく遊んだが、一方自立出来るよう厳しく育てた。中高生頃の反抗期の時も横道に逸れぬようしっかり息子と対峙して乗り越えた。だが厳しく育てたのは高校卒業まで。大学生になった時「もう大人だから細かいことは言わない。親の教えを思い出しながら全て自分で判断して進め」と突き放した。それでも何の問題もなく順調に大人になり巣立って行った。成人年齢を20歳に拘る理由などは無い。18歳にすれば18歳が大人になる。しかし政府のやり方は極めて中途半端だ。選挙権年齢だけを18歳にするという。この際一挙に成人年齢を18歳に改正すべきだ。刑法や少年法も改正し大人の社会人としての義務や責任も担わすべきだと思う。これからは高齢化が増々進み老人の意見が強くなる。成人年齢を下げて若者の意見を取り入れることこそ、日本を真っ当な道に歩ませることになるはずだ。

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ゴルフコーチあれこれ

最近年を取ったせいか、本を読む時間よりもパソコンを見て情報を得ることが多くなったと感じている。例えばこんな具合だ。自分はもうすぐ70歳になるが、未だにゴルフが上手くなりたくて、いつもインターネットを活用して励んでいる。ゴルフライブという比較的良質なホームページがある。9人のプロがいる中で、自分はその中で大森さんというティーチングプロがお気に入りだ。この人は元々優秀な会社人間だったらしいが、今はプロゴルフファーの指導しているとのこと。ネットを通してこの人物を見ると、真摯、実直、ゴルフ命、人生真直ぐなので、所謂信頼のおけるゴルフバカと言えそうだ。ゴルフバカゆえ説得力もある。兎に角大森さんの指摘はアマチュアにとって納得のいくものが多い。しかも、無料なのだ。先日、その大森さんがゴルフとは全く関係ない健康維持に触れた。だが、それに自分が触発されたことについて書くことは、少し勇気がいるので後日決心してからこのブログに書くことにする。今日のテーマはゴルフだ。このゴルフライブの中のプロで、どうしようもないと思う奴もいる。飛ばしのプロと名乗るコースケだ。ゴルフボールを飛ばす専門家と名乗っていてる。飛ばしのコツを教えますと言いながら、決してコツは教えない。しかも長々説明した後で、コツだから教材を買わないと教えないに決まっている、とほざく。昨日スペシャル放送で、そのコツを教えるとのメールがあったので見てみた。何と1時間もの長丁場だ。しかし、何の収穫もなくひたすら1時間を無駄に過ごしただけだった。こういう人を詐欺師と言う。まことに腹立たしい無意味な1時間であった。

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