2015年2月

政治資金規正法の抜け道

西川前農相に続き、今度は望月環境相と上川法相が国の補助金交付企業から寄付を受けていたことがバレ、またまた国会が紛糾している。政治資金規正法は、補助金の交付決定通知から1年間、政党や政治資金団体への寄付を禁じている。しかし政治家側が交付決定を知らなければ刑事責任を問われないことになっているという。望月も上川も補助金が交付されたことを知らなかったので適法だと主張している。だが発覚後すぐに返金している。本当に心底適法だと思うのであれば返金などすべきではない。まさに「李下に冠を整さず」であるべきだが、返金する行為が「知っていた」ことを証明している。安倍首相は衆院予算委員会で「知らなければ違法ではない」と弁護し幕引きを図っている。確かに現法においては違法ではないのかもしれない。元々「知らなければ刑事責任を問わない」としている法律自体に問題が有る。知っていようがいまいが「知らなかった」と言えば無罪となるような法律は法律とは言えない。政治資金規正法は、政治家のカネ問題を規制する法律だが、その法律を制定したのは政治家自身だ。しっかりと抜け道を作っている。「知らなければ違法ではない」は抜け道だ。規制を受けているように見えても、全く規制されない仕組みになっている。政治家は違法にならなければ何をしても良いとでも思っているのかもしれないが、偶には良心に従うことも覚えてほしいと思うのだが。

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21世紀構想懇談会って何

戦後70年にあわせ安倍談話を検討する「21世紀構想懇談会」が始まり議事録が公開された。メンバーの16名は幅広い分野から選ばれていると言うよりは、バラバラで支離滅裂。自説は述べるだろうが、とても纏まるとは思えない。最終案が出来た段階で、殆どのメンバーが参加しなければ良かったと後悔するに違いない。議論の内容は、歴史認識、未来志向、世界的視野、村山談話継続性、過去未来の日本の役割等々と華やかだ。全てを纏めればてんこ盛りの形だけで中身のない答案になりそうだ。そもそも首相の談話発表のためにこのような会議が必要なのだろうか。本来であれば、安倍首相の日本国リーダーとしての見識を披露するものであるのだから、まず首相自身が素案を提示するべきものだと思う。安倍は右翼勢力とされているから、その素案はかなり右に傾いているかもしれない。世界に対し日本国リーダーとして発するのだから、常識以上に右に傾いていては世界に誤解を与えてしまう。「21世紀構想懇談会」は、安倍素案を少しだけ常識に近づける機能を発揮すれば十分のはずだ。現実は、最終的に懇談会の答申とはかけ離れた安倍色の濃い談話になるかもしれない。それでも安倍は答申に基づいた国民の意見をベースにしたと言い張るかもしれない。ひょっとすると「21世紀構想懇談会」とは単なるアリバイ作りなのかもしれない。

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サラリーマン川柳の投票

第一生命恒例のサラリーマン川柳の投票が行われている。100の入選作品からベスト10が選ばれる。今年は第28回を迎え入選者の腕も人気も増々上がっているようだ。今回の応募数は4万句を超え、第1回からの累計は何と100万句を超えたとのこと。前回は爆発的な人気となったフナッシーが強く「うちの嫁 後ろ姿は フナッシー」が1位に輝いた。今回の作品も時代を反映して、アナユキや壁ドンやダメヨダメダメや妖怪ウォッチなどが顔を出している。自分は旧人類さん作品の「人類の 進化の果てか スマ歩行」に投票した。旧人類さんが言うように、スマホは人類を変えたと思う。特に歩きスマホは危ないし、自転車スマホは凶器そのもの。電車内で多くの人がお経のようにスマホを見ている姿を見ると、新興宗教の一団に出くわしたような気持ちになり恐ろしくなってしまうのだ。投票をすると抽選で景品が貰えるらしい。A賞はグルメカタログギフトでD賞はサラ仙人のイラスト付きのオリジナルハンディタオル。タオルが欲しい。もしもタオルが当たれば、次回は自分も作品を応募してみようかと思っている。

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鯵の干物あれこれ

落語に出て来る「目黒の秋刀魚」と言えば、場違いなものを褒めたり知ったかぶりをするたとえだが、反対の意味で干物は「沼津の鯵」に限ると言える。数年前伊豆にドライブ旅行をした時に沼津に寄った。魚市場で買った鯵の干物が美味しかった。ところが、鯵は地元産ではなく長崎の五島列島産。店の人の話によると沼津には美味しい干物を作る技術があり、鯵はその時その時のベストの産地を選ぶとのこと。一方千葉の勝浦辺りも干物で有名だ。先日房総半島をドライブした時、美味い干物屋を探してみた。昔からやまか水産の干物は美味いと評判だった。ところが、今は落ち目だという。理由は、地元産の鯵に拘り味が落ち客離れが進んでいるという。今勢いがあるのは白鳥丸水産やぴん太郎らしい。帰りの途中でぴん太郎に立ち寄ってみた。何と鯵はオランダ産で、しかも一枚一枚が真空パックされている。干物屋なのに魚の臭いがしない。店内はまるで高級和菓子店の雰囲気なのだ。変われば変わるものだと思った。疑心暗鬼でそのオランダ産を購入し、帰宅後早速食べてみた。新鮮で脂ののりも良く塩加減も適量で、極めて美味しかった。サーモンはノルエー産が主流とは聞いていたが、干物の鯵までが外国産になっていたとは知らなかった。日本の伝統技術が世界と融合していく姿を見て、何か嬉しくなった。

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世界一醜い魚

以前静岡に住んでいたので、沼津というとアジの干物を思い浮かべるが、最近は沼津港深海水族館が人気らしい。沼津が面する駿河湾は日本で最も深い湾として有名だ。深い海故に由比のサクラエビや戸田のタカアシガニが有名で、時々見慣れない深海魚も揚がってくる。このほど、何と世界一醜い魚と言われているブロブフィッシュが捕獲され話題になっているようだ。大きさは30cmくらい。おたまじゃくしのような形。ぶよぶよしている。前方から見ると鉄腕アトムに出て来るお茶の水博士にも似ている。世界一醜い魚というよりは、気持ちは悪いが愛嬌のある顔をしている。一昨年イギリスの醜い動物保存協会により、ブロブフィッシュが世界一醜い魚に認定されたことを、このブログに書いたことがある。これも何かの縁かもしれない。今は研究機関に引き取られているそうだが、沼津港深海水族館での展示が始まれば、一度は見に行きたいものだと思う。

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ホンダは復活するのか

ホンダが生まれ変わろうとしているようだ。今日6月付けの役員人事が発表された。リコール多発の元凶である伊東社長がやっと交替することになった。円安の追い風の中でホンダを一人負けにした責任は重い。新車開発に横槍を入れ品質よりも開発期間短縮を優先した。その結果が新型フィットのリコール多発。それにつられて新型車グレースやジェイドの投入遅れによる営業現場の混乱が続いている。伊東は本田宗一郎から引き継いできた物作り精神を破壊してしまった。欠陥エアバッグで揺れるタカタとは友好な関係が築かれていたが、その信頼関係もぶち壊し今では犬猿の仲。販売が低迷し次期中期計画の販売目標も公表出来ない体たらく。一方この混乱の下で伊東はF1再参戦を宣言し、ホンダ精神の復活をアピールしたが、どう見ても目眩しとしか思えない。伊東の最大の欠点は、人の話を聞かず恐怖政治を敷き社員全員を萎縮させてしまったことだ。いま裸の王様が去ろうとしている。ホンダの復活は、次なる社長の力量次第ということになる。

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元気溌剌台北市長

台湾では昨年末に当選した新台北市長の柯文哲が旋風を巻き起こしているようだ。就任当日、馬総統が市長時代に設置したバス専用道を廃止し台北駅前の渋滞を解消させた。大手企業である鴻海精密工業の会長からの資料早期公開要求に対し、市は鴻海の子会社ではないと突っぱねた。実行力や毅然とした態度に庶民は喝采の拍手を送っているとのこと。更に中国の「一国二制度」に反対し「二国一制度」を訴えている。「一国二制度」による台湾統一ではなく、中国側こそ社会の自由化を進めて台湾社会に近づくべきだと主張している。確かに台湾は中国より、民主化も進んでいるし文化程度も高い。中国が台湾文化に近づけば統一しても良いとも言っている。単純な反中主義者ではないらしい。しかも柯市長の本職は外科医だ。台北市長の仕事が軌道に乗れば、次なるステージは総統かもしれない。近い将来台湾国内の改革と中国との関係に大手術を施すことを期待したいものだ。

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偽・非・喜怒哀楽

デズニーキャラクターやガンダムなどの偽キャラが横行した中国で、今度はお笑い芸人アンジャッシュ作品のパクリが出たとか。日本の紅白歌合戦に当たる中国国営テレビの春節恒例番組で放送されたコントが、盗作ではないかという疑惑。アンジャッシュは勘違いシリーズを得意にしている。アンジャッシュ作品は、自宅を訪れた蕎麦屋の店員を娘の婚約者と勘違いして繰り広げるコント。それに対し、中国作品は古着の買い付けに自宅を訪れた店員を娘との結婚の申し込みに来たと勘違いするコント。まあどう見てもパクリには違いない。アンジャッシュ当人がどうコメントしたのかは知らないが、真似をされるほど成長した証としての有名税くらいに考えるべきだろうと思う。パクリをしても良いという訳ではないが、パクリは発展途上国の麻疹みたいなもので、一度は通る道だ。嘗ての日本も欧米のパクリが横行していた時代があった。目くじらを立てるほどの問題ではあるまい。アンジャッシュという芸名に興味が湧き調べてみた。喜怒哀楽Joy、Angry、Sad、Happyの頭文字のJASHをUN(否定)することから来ているようだ。アンジャッシュを漢字に変換すると非喜怒哀楽になる。お笑い芸人名としてはなかなか洒落た名付けだ。この芸名では例え酷いパクリでも、決して怒ることは出来ないだろうと思う。

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アギーレ監督辞任とその後

裁判所召喚が決まったアギーレ監督を日本サッカー協会は、即解任したが後任をすぐには決められない。色々裏事情があるようだ。まず第一は、アギーレの黒い噂を無視して強引に次期監督に決めたサッカー協会の体質だ。財政が貧弱な日本サッカー協会なのだが、名将ザックの2倍もの報酬を約束して次の日本をアギーレに託した。だが、黒い噂はすぐに綻び解任せざるを得ない羽目に陥った。そしてアギーレは潔く辞任したものの、2年間の報酬4億円は保障されている。2年間監督をしようが、しまいが報酬は得られる契約だ。潔くではなく快く辞任したのかもしれない。しかも任命した協会責任者への御咎めは無い。考えてみれば御咎めを決めるのは協会なのだから協会への御咎めなどあるはずがない。第二は、金欠の日本サッカー協会が、大枚4億円をドブに捨てて次なる監督を如何にして選ぶのかということ。今の協会は、報酬は低いが日本サッカーをW杯に導いてくれる監督を探している。英のプレミアリーグや独のブンデスリーガでは金が飛び交い、名将は引く手あまただ。どう考えても日本に来るはずがない。結局日本のサッカーを熟知している人物が、報酬とは無縁に監督になるに違いない。最適はピクシー、何故なら日本サッカーが好きだから。それ以外にはいないのかもしれないと思う。第三は、日本サッカー協会そのもの。大仁会長は元川淵チェアマンの傀儡で存在感なし。原専務以下強化委員も然り。アギーレを選んだ見返りは重い。しかも、アンダー世代は伸び悩み過ぎている。A代表だけではなく、全ての世代で結果が出せないでいる。過去を顧みれば、川淵元チェアマンは日本サッカーを築いきたと思う。しかし築いた人物が更に発展出来るという訳ではないのがスポーツ界の常識だ。日本サッカー協会総辞任こそ、明日の日本サッカーを発展させる礎になると思うのだが。

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久し振りの薄茶点前

久し振りに薄茶点前の稽古を行った。昨年5月にテニスで脹脛を肉離れして以来、年の瀬にやっと正座が出来るようになった。だが先月の初釜はインフルエンザで欠席したため、今日が自分にとっての初釜になった。本当に久し振りなので、昨日ノートを見ながら所作を確認した。菓子盆、水指、茶碗、棗、建水を運び、順調に進みかけたが、帛紗の捌きで躓いた。帛紗を両手で持つまでは良かったが、右が上か左が上かが分からなくなってしまったのだ。右利きの人なら突っかかるところではないのだろうが、生憎自分は左利き。時々無意識に左が優先してしまうのだ。先生に「右が上」と指示され、その後は柄杓の持ち方を注意されたくらいで順調に進んだ。我ながらブランクの割には上出来な点前であったと思う。お茶の勉強会の初めに花を活けた。自分は紅満作と白い椿を選択し活けてみたが、どうにも収まらない。見兼ねた先生が手直しを始めたが暫し収まらない。難しい花を選んでしまったと後悔したが、先生は見事に形を決めた。暫らく見つめ、うーむと唸り納得した。

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日産のビッグマイナーチェンジ

日産自動車がフーガをビッグマイナーチェンジすると発表した。ビッグマイナーチェンジなどという言葉は聞いた事が無い。ビッグとマイナーは矛盾している。何かの間違いかと思った。ところが、自動車業界にはビッグマイナーチェンジなどという奇天烈な用語が存在しているようだ。自動車には、フルモデルチェンジとマイナーモデルチェンジがあることは知っていた。フルモデルチェンジとは、内外装の意匠や車内の設備が一新され、明らかに新型車になったイメージを与える。マイナーモデルチェンジとは、フルモデルチェンジの間に行う小改造で、内外装の部品パーツの意匠や機能の変更で、見た目の外観は殆んど変わらないのが多い。ところがボディパネル、インパネなどを変更して、一見すると別車種と思えるほど変わる場合がある。これをビッグマイナーチェンジと言うらしい。新型フーガは、エクステリアを一新し最先端の全方位運転支援システムを搭載した。しかも日産のバッチからインフィニティに変更した。ユーザーにとって、外観もさることながら、インフィニティへの変更は確かにビッグなマイナーチェンジと受け取れる。クラウンが高級なレクサスに変わったような感じだ。ひょっとすると日産はその効果を狙っているのかもしれない。

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浮かぶサントリー沈むキリン

5年前のサントリーによるキリン経営統合は破談に終わったが、再び現実味を帯びてきたようだ。サントリーがキリンの売上高を抜き、初めて食品メーカーの首位に立った。5年前は、小が大を飲むとか、庇を貸して母屋を取られるかとか騒がれていた。その後の両者の勢いは対照的だ。まさに浮かぶサントリー沈むキリン。M&A戦略の違いで、こうも変わるのかと思うと恐ろしくなる。サントリーは米国大手のウイスキー会社を買収し、キリンは世界のビール会社を手に入れ事業拡大を図ってきた。ウイスキーは価格も高く輸出入向きで、スコッチやバーボンなど産地がブランドでものをいう。だからサントリーウイスキーの拡販にも相乗効果がある。ところが、ビールは鮮度が命だから基本的に地産地消で、しかも価格が安いから輸出入には不向き。海外のビール会社をいくら買収しても輸出による拡販は望めない。サントリーもキリンも同じように間口を広げたが、深さはサントリーが深くキリンは浅かったと言えそうだ。その内サントリー印のキリンという銘柄を見ることになるのかもしれない。

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懲りないシャープとソニー

液晶事業の拡大で大赤字に転落した後黒字に回復したのも束の間、またまたシャープが赤字に転落した。理由は明白だ。スマホ向け液晶パネルの受注が好調だったが競合メーカーの安値攻勢に曝されて、気付いた時はシェアが奪われていたから。液晶パネルは汎用技術になってしまい品質に大差はないから、中国メーカーに対して価格的に対抗出来ない。元々勝てない土俵で戦っているようなもの。ソニーのスマホも同じで、汎用スマホは中国メーカーの独壇場だから、市場の小さい高級スマホで勝負しても事業が成り立つはずがない。シャープと同じで勝てない土俵にいるだけだ。シャープの持ち味はオンリーワン製品の開発で時代を先取りすることにあった。トランジスタ電卓、ターンテーブルレンジ、液晶表示電卓、ヘルシオ等々「目の付け所が違います」とうCMを忘れてしまったようだ。ソニーはもっと悲惨だ。赤字脱却の為と言いながら、明日の糧となるべき技術者を切り捨ててしまった。「技術のソニー」に技術がなければ只の会社だ。技術者を減らしただけでは済まされない。切られた技術者は競合メーカーに吸収されて戦力になる。技術的ダメージは2倍になる。今が創業の精神に戻る最後のチャンスかもしれない。

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住民投票をする無駄遣い

所沢市で小中学校へのエアコン設置の是非を問う住民投票が行われた。投票率が31%と低く是非の決着はつかなかった。何のための住民投票だったのだろう。ことの発端は入間基地を離着陸する自衛隊機の騒音対策として、近隣の小中学校にエアコンを防衛省予算で設置することになっていたが、市長の一存で中止させたことに対する住民の抗議。市長は「快適さを最優先した生活を見直すべきだから学校のエアコン設置などもってのほか」と言っている。この騒動を見ていると間違いが多過ぎる。まず、争う事自体に意味がない。単に市長が常識はずれなだけだから。次にこんな些細な事で住民投票をするなどもってのほか。投票に行って賛否を投じた人も間違いだし、行かずに意思を表明しなかった人も間違い。投票しなかった7割の人は白票を投じ住民投票に対して無言の抗議をすべきだったと思う。基地周辺の学校は飛行機の爆音で教師の言葉が聞こえずらいという。窓は防音にしてはいるが夏に閉めれば蒸し風呂状態になる。エアコンが必要な事は誰でも分かる。防衛省も理解しているから予算を計上している。騒音をまき散らす防衛省が地域の防音対策をすることは当然のこと。分からないのは市長だけ。常識が通じない市長そのものに問題が有る。しかし、その市長を選んだ市民にはもっと重い責任があるはずだ。

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ブログ長生きのコツ

このブログの愛読者であるカミサンが言うんです。1400日以上毎日書いたブログの内容に殆んど同じものが無い事に対し「よくもまー色々思い付くねー」と。でも違うんです。要は思い付いたことを忘れないような努力をしているだけなのです。日常生活の中で、嬉しかった事、楽しかった事、驚いた事、憤慨した事等々がしょっちゅう起こります。しかし、短いものは数秒で、長いものでも数時間でその感情は消えてしまいます。消えてしまえば何も考えなかった事と同じです。ブログの題材になると感じれば、思い出させる手掛かりを残すのです。例えば昨日「世界が驚いた日本」というテレビ番組を観ていて、日本人の魚についてのノウハウの深さに驚きました。そのサプライズだけでも10本程度のブログが書けそうと思いました。ところがテレビを観終わると、そのサプライズを思い出せないのです。この場合は次の日インターネットで調べてサプライズを思い出させます。パソコンでインターネットの記事を見ていて、興味を持った記事は必ず「お気に入り」に登録します。後日「お気に入り」を見直して、考えが纏まったものについてはブログに書いてみます。勿論鉛筆と紙があれば、殴り書きでメモしておきます。要は思い出せる仕掛けを多く持つことが、ブログ長生きのコツかもしれません。

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今日から5年目に突入

今日から5年目に突入。2011年2月13日にこのブログを始めてから、早いもので丸4年が過ぎた。文章表現の練習の為、毎日書いてみようと心に決めた。一応毎日書くという目標はクリヤー出来たが、書くことが何も頭に浮かばない日もあり苦労したことが多かった。当初は書いてみたい対象がいくつかあったので少なくとも10日程度は続くと思ってはいたが、まさか1400日以上続くとは全く想像していなかった。自分にとってはまさに想定外の出来事だ。4年前の今頃のトップニュースは、エジプトのムバラク大統領辞任だった。まさにアラブの春が動き出し始めた時期だった。歴史的転換点と同時期にブログを始めることになり、何が起こり何に何を感じるのか、そして気持ちを上手く表現出来る文章が書けるのか、希望と不安が入り混じっていた。だがこの4年間で世界も想定外に進んだ。アラブの春は尻細りとなり、混乱は拡大し凶暴なイスラム国まで出現した。貧富の格差拡大、原発事故、エボラ熱、日中韓関係、ウクライナ内戦、ギリシア問題等々、世界は間違いなく悪化している。せめて明るい話題を書きたいものだと思う。

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スマートTVあれこれ

テレビとパソコンが融合したスマートTVが脚光を浴びている。我が家のテレビもインターネットに接続されていて、YouTubeを観たり、テレビ経由で映画を買って視聴することも可能だ。TSUTAYAも不要で便利なものだ。特にYouTubeは孫たちに人気がある。だが、サムスン製のスマートTVには注意が必要らしい。音声に対応して番組や情報を切り替える音声認識機能が付いている。リモコン操作ではなく音声操作だから利便性は向上している。ところが、そこに問題が有るようだ。テレビを音声で操作するためには、音声を文字に変換する必要がある。そのためには、音声を第三者に送信してサーバに録音し、それを文字に変換し、その文字が要求されたコンテンツを探してテレビに表示する。問題は音声を第三者に送信することだ。テレビの近くで話す会話は全て第三者に送られることになる。まるでテレビが聞き耳を立てているようだ。しかも聞いた事を世間中にばらしてしまう厄介者とも言える。各々方油断めさるな。

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建国記念の日に思う事

今日は建国記念の日。戦後、紀元節はGHQにより削除されたしまったが、法律が改正され1967年から国民の祝日である「建国記念の日」に復活した。趣旨は「建国をしのび国を愛する心を養う」と規定している。ところが国民の認知度は低いようだ。ある調査によると「建国の日って知っている?」という質問に対し、正解率が米国9割、中国10割だったのに対し日本は2割未満だったとか。自分にとっても正直言って、幸か不幸かその知っている2割以外の8割に属しているかもしれない。恥ずかしながら勉強してみると以下のことが分かった。「建国記念の日」とは昔の紀元節で神武天皇が紀元前660年に即位した日。昔流に言えば、今年は紀元2675年になる。建国記念とか紀元節と言うと、如何にも右翼的な感じがするかもしれないが、決してそうではない。日本文化とは何かを思い起こすのだ。更に「日本の歴史本当は何がすごいのか:田中英道:扶桑社文庫」の第三話「古墳時代ー神武天皇と日本の統治」を読んで、目から鱗が落ちるような気がした。この本では、文明の定義をしている。世界の四大文明は文字あってからこその文明だと言う。西洋の考古学では文字こそ証の必須だが、縄文時代の文明に文字は無い、言葉で伝えた。文字よりも実態である考古学的証拠を大切にしろと言う。この本を読んで、日本は世界初の文明発祥地であると思うようになった。更に間違いなく世界最後の文明保持国にも成りそうな気がしてきた。

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ウイン・ウインの空家対策

自治体による空家対策が軌道に乗りつつあるようだ。朽ち落ちた空家が近所にあると不安になる。数年前近所の空家でボヤがあった。子どもたちの火遊びが原因だったようだ。我が家の前にも人の住んでいない空家があった。火事でも出ないかと心配していたが、その内解体されて駐車場になりホッとした経験がある。防災上防犯上、管理されていない空家は問題が多い。空家と言えども個人資産なので下手に手は付けられない。自治体は長年その対処に困っていたが、名案が捻り出されたようだ。文京区では、区が解体費を所有者に助成し、跡地は駐車場や広場にして10年間借り受ける。その間土地にかかる固定資産税は免除するというウイン・ウインの方法を編み出した。お役所仕事と言えどもやれば出来るのだ。空家放置の背景には、住宅が建つ土地の固定資産税は更地の6分の1に軽減されるという制度の存在がある。それも昨年空家対策特別措置法が成立し、倒壊の危険や衛生上の問題が有るとされた空家は税制優遇の対象外になることになった。全国の空家は820万戸あり、別荘などを除いても300万戸以上もある。自治体任せでは限界がある。国として空家を含めた住宅の総合対策が求められている。

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スマホとガラケーとガラホ

猫も杓子もスマホを持ち歩く時代になったと思っていたが、そうでもなさそうだ。ショップではスマホが全盛で、ガラケーは隅に追いやられ機種の選択肢はほとんどない。ところが、契約件数では50/50で有意差なし。年々ガラケーが減ってきたが、昨年は7年ぶりに前年出荷台数を6%上回ったとのこと。ガラケーが復活する気配だ。スマホは若者に向いている。インターネット、SNS、多彩なアプリ、ゲーム、LINE等々好き勝手に遊べる。しかし料金はガラケーの2000円に較べ6500円と高額だ。一方年寄りのニーズは、通話とメール程度でアプリは殆んど不要。タッチパネルよりもテンキーの方が操作性が良い。従って年寄りは圧倒的にガラケー派だ。最近ガラホなるものが現れたようだ。外観は二つ折りのガラケーと同じだが、OSはスマホと同じアンドロイド。スマホと同様にアプリを取り込めるしLINEも出来る。更にテンキーでガラケー並みの操作性を付与したと宣伝している。果たしてそうだろうか。料金はスマホと同じ高額で、画面はスマホより小さくて見難いし、カーソルの操作性にも慣れが必要だ。ガラホのコンセプトは間違いだと思う。ガラケー派は通話とメールと低料金を満たしていれば良い。あとの機能は全て不要だ。但し、デザインが年寄りを小馬鹿にしたような安っぽいおもちゃみたいなものは願い下げだ。

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平家に改名して

昨日テニスの帰りにスーパーに立ち寄った。週に一回買い出しをする何時もの行動パターンだ。カミサンが面白いものがあると言う。源氏パイの隣に平家パイというものが置いてある。源氏パイは50年前の高校生の時からあるロングセラー商品で、ハート形をしていて浜松のうなぎパイに似ているお馴染みのお菓子。平家パイとは初耳だが源氏パイの柳の下を狙った商品だと思って通り過ぎた。ところが、今日のおやつにカミサンが平家パイは如何と出してきた。へー買ってきたの、と言いながら一口パクリ。四角いパイ生地に洋酒漬けしたレーズンがトッピングされている。袋には年寄りには読めない1mm程度の小さな文字で「芳醇なレーズンの味わい」と記されている。読めないが美味しいのだ。調べてみると、平家パイは嘗てのレーズンパイなのだ。数年前のNHK大河ドラマに肖って変更したとのこと。歌のように「昔の名前で出ています」では売れない昨今だ。名は体を表すとは言うが、体をアピールする命名こそ運命を左右する時代になってきたようだ。レーズンパイではなく平家パイはとても美味しかった。

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夢の若返り薬

NMNという物質を生後22カ月のマウスに投与したところ、1週間後に生後6カ月の筋肉になったという実験結果があるという。人間でいうと60歳が40も若い20歳に若返ったことに相当するらしい。NMNとは、ニコチンアミド・モノ・ヌクレオチドという物質。あらゆる生物の細胞に存在していて、生命維持に必要なエネルギーを生成するのに必須の分子とも言われているようだ。老化は、NMNが加齢とともに体内から減少するための現象と考えられている。だからNMNの量を減少させない方法が見つかれば、筋肉も記憶力も弱くはならないはずと思われている。メカニズムは良く理解出来ないが、サーチュインというたんぱく質の中にNMNが入ってサーチュインを活性化させると、サーチュインがDNAなどに辿り着けるようになり、細胞を修復出来るようになるとのこと。この研究の素晴らしさは、単に寿命を延ばすことではなく、若さを保つことで健康寿命を延ばすことに繋がることだ。ひょっとすると100年後には、100歳の中年がプロテニスプレイヤーとして活躍しているかもしれない。

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白黒写真をカラーにすると

テレビ番組「所さんそこんトコロ」の「白黒写真をカラーに」が面白かった。古ぼけたセピア色の白黒写真を、当時の色を復元したカラー写真に替えられるという。始めは塗り絵みたいに後から適当に色を付けるのかと思ったがそうではない。赤とか青などの色相は白黒写真に写すと夫々の色が独自の明度を持った灰色に写る。逆に白黒写真の各部分の明度を測定すれば元の色が分かるという原理らしい。番組では空襲で焼失して今はない今半御殿の白黒写真の色を復元していた。白黒写真の暖簾が藍色に、街灯が緑色に、欄干が朱色に見事に復元されていて当時の豪華さを忍ばせていた。また、駆け落ちして夫婦になった日に撮ったという夫婦は、その復元写真を見て当時を思い出したのか目に涙を溜めていた。セピア色の写真は記憶を思い出させるが、カラー写真は当時の感情までも呼び戻すようだ。そこで気付いた。思い出はセピア色とは歌の文句だが、どうも人間の記憶はカラー化されているに違いないと。

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暇を持て余す気象庁

1月末から気象庁が公式ツイッターを始めたが、極めて評判が悪い。初日のツイッターには「気象庁の公式アカウントを開設しました。報道発表やイベントの案内を発信します。なお、警報などの防災気象情報は発信しません。これらは気象庁ホームページをご覧ください」とある。肝心の防災気象情報は発信しないと言う。何のためのツイッターなのだろうかと不思議に思った。そこで気象庁HPの気象庁Twitterアカウント運用ポリシーを読んでみた。そこには、発信情報として、災害への警戒を呼び掛ける報道発表もちゃんと記載されている。それと同時に最後に但し書きが一つ「なお、ツイートでは気象庁が即時に報道機関や自治体等を通じて提供している警報などの防災気象情報を速報で提供することはしませんので、ご入用の方は気象庁ホームページに随時掲載する最新情報をご覧ください」とある。この文章の解読が難解だった。どうやら気象庁は被災想定者よりも報道機関や自治体に重きを置いているようだ。しかも被災想定者はパソコンを用意して気象庁HPから防災情報を探せと言っているようだ。被災想定者にいち早く危険を知らせるにはツイッターが有力な武器になる。口コミだから伝播速度も速い。防災気象情報も発信しないツイッターなど単なる遊びに過ぎない。だが、暇人を多く抱えた気象庁が暇を持て余してツイッターを始めたと考えれば、全て納得がいく。

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予算を持て余す環境省

環境省の温暖化対策の取り組みが政府審議会で問題視されている。CO2排出削減事業への補助金、窒素ガリウムの技術開発補助、浮体式洋上風力発電実証事業、グリーンニューディール事業等々、これらは全て経産省の施策と重複していて、しかも各省間の連携もないという。単なる思い付きのばら撒き事業になっているようだ。問題点は2つある。1つは予算が潤沢過ぎて使い方を持て余していること。環境省のエネルギー特別会計予算は年々増加している。年々税率が引き上げられることになっている石油石炭税の増税分の地球温暖化対策税が充当されるからだ。13年度の約900億円が16年度には2600億円に膨らむことになっている。もう1つは政策の効果を見直す仕組みがないことだ。これは各省全てに共通だ。民間会社はPDCAを回して継続的に業務を改善している。PDCAとはPlan(計画)、 Do(実行)、 Check(評価)、 Act(改善)のサイクルを回すこと。お役所仕事とは、対象や効果は兎も角予算を使い切ることとPDCAがなく効果とか改善という概念が無いことと言える。従来の政府審議会は官僚の言いなりの結論を出す形式的なご意見番と言われていたが、最近は少し変わったのかもしれない。民間の常識が通用する政府審議会になるのであれば、もっと強力な権限を与えるべきだと思う。

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豪華寝台列車の立ち往生

3月で引退する豪華寝台特急トワイライトエクスプレスが積雪のため青森で15時間も立ち往生したとのこと。新幹線で15時間も閉じ込められてしまうと相当苦痛に感じるだろうが、トワイライトエクスプレスの車内は快適だったらしい。寝台列車だから座りっぱなしでのエコノミー症候群を心配する必要が無い。車内は暖房が効いていて駅弁や軽食が無料で配られ不自由はなかったようだ。サロンカーや食堂車では会話が弾んだとか。車窓は雪一色でロマンチックだ。アガサ・クリスティのファンであれば、まさに自分が「オリエント急行の殺人」の主人公にでもなったかのような気持ちを味わったのかもしれない。勿論予定が狂い大迷惑に思った人や疲れ切った人もいたに違いない。でも多くの人は鉄道ファンがうらやむ夢のような時間を過ごしたようだ。鉄道事故というと悪いイメージしか思い浮かばないが、このトワイライトエクスプレス積雪遅延事故は奇跡的にラッキーな事故とも言える。自分は時持ちだから、一度は体験してみたいものだと思う。

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ダサいペンギン付き

年末に「東京駅開業100周年記念Suica」が限定1万5千枚で発売されたが、大混乱となり発売中止に至ったことは記憶に新しい。JR東日本は失敗を反省し、1月30日から2月9日の間に申し込んだ全員に販売することにした。但し限定版なので、My SuicaやこどもSuicaへの変更は出来ないし、定期券も自動チャージも付けられない片端物だ。それでもたった3日で170万枚の申し込みがあったとか。当初は10万枚を見込んでいたから、JR東日本はここでも読み違いをしてしまったようだ。何故JR東日本は失敗を繰り返すのかを考えてみた。記念の限定版という価値は多少あるかもしれないが、人気の理由はセンスの良いデザインにあるのだと思う。ペンギンの絵がついた黄緑色のSuicaは5000万枚も売れている。周りを見ても全ての人が自分と同じペンギン付きなのだ。しかもダサいのだ。JR東日本はペンギン付きデザインがダサいとは思わないのだろうか。鈍感なのだ。自分もダサいペンギン付きを持っている。しかし記念にと思い「東京駅開業100周年記念Suica」を1枚申し込んだ。これを契機にSuicaのデザインが多様化するような気がする。

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ウッズの言葉は錦織に伝わるか

オーストラリア・オープンでは、ジョコビッチがマリーを破り優勝した。錦織を応援していた我等日本人にとっては、せめて錦織を下したワウリンカに勝って欲しいと願ったが、準決勝戦で破れ望みは叶わなかった。しかしゴルフのフェニックス・オープンはもっと面白い。あのタイガーウッズが82も叩き、何と最下位の132位で予選落ちした。一方、松山選手は第3ラウンドでベストスコア63をマークし、2位に浮上したとのこと。喜ばしい限りだ。でもウッズのコメントが気になった。ウッズは去年コーチを替え、打ち方を変えたようだ。ウッズは「いまは昔のやり方と今のやり方の間にいる。単純にボールを打つことと、ゴルフをプレーすることは違う。そして試合でプレーすることはまた違う」とコメントしている。何を言っているのか自分には全く分からないが、錦織はウッズの言葉が分かるのかもしれないと感じる。錦織がジョコビッチを超える日は、そう遠くは無い筈だ。そう願っている。

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