2016年3月

公園デビュー

春休みになり、孫たちが遊びに来た。親は仕事があるので孫たちだけで我が家に来た。明日の4月から5年生になる女の子と2年生になる男の子の二人。外に出てスポーツ遊びをしたいと言うので野球のバットとテニスボールとバトミントンを持って外に出た。ところが、小学校の校庭は立ち入り禁止だし、公園にはスポーツ禁止の立札がある。公園の片隅で、こっそりと野球とバトミントンをしたが盛り上がらない。そこで、少し離れた場所にあるアスレチック公園まで行くことにした。道中まだなのとブツブツ言っていたが、公園が見えるなり走り出した。その公園には太い丸太で出来た吊り橋や高い砦や幅の広い滑り台などがある。孫たちは早速遊び始めた。ところが思いのほか難しいようで、吊り橋を渡るのに相当時間を要した。高い砦にはすぐ登れたが、なかなか降りることが出来ない。登る時は目的地が目の前に見えているが、下りる時は着地点が相当したに見える為のようだ。それでも数回経験すると、怖がらず慣れた手つきで遊び始めた。子供の適応力の凄さを肌で感じた。近くの店でアイスを買い公園のベンチで食べた。そろそろ家に帰ろうかと促しても、もっと遊びたいと言う。相当お気に召したようだ。公園には、母親に連れられた3~6歳程度の幼児から小学生まで、多くの子供たちが遊んでいた。幼児を連れた母親たちの公園デビューは大変なのだろうと思った。幸か不幸か、こちらは年寄りだ。今日が公園デビューであったが、楽しいひと時であった。

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マスコミから見たシャープ

シャープがホンハイに買収されることが決まった。夜遅くTBSのNews23を見ていたら、コメンテイターが「シャープはホンハイに1か月も振り回された」とコメントしていた。他のマスコミも同様にシャープに同情的だ。それを聞いて頭の中に「???」が沢山浮かんだ。振り回されたのはシャープだったのだろうかと。1か月前買収が合意に至る直前で、シャープがホンハイに唐突的に3500億円にものぼる偶発債務を明示した。それまでシャープの有価証券報告書に開示されていた偶発債務は800億円だったからホンハイにとっては寝耳に水だったに違いない。ホンハイからみれば時間をかけて偶発債務を精査するのは当然だと思う。シャープは本来ならば、会社更生法を申請した上で交渉に当たるべき立場にある。簡単に言えば倒産したも同然の会社だ。管財人同然の経営者が、救ってくれる会社に対し、役員の身分を保証しろとか社員のクビを切るななどと言える立場ではない。シャープは町田らの経営者の内紛で左前になってしまったが、それらが一掃された後に就任した高橋CEOも優柔不断で厚顔無恥で常識を弁えない人物と言えそうだ。だがそれはシャープのDNAだと見れば致し方ないとも思う。でも、日本のマスコミは余りにも視野が狭く偏向し過ぎている。世論を間違った方向に導きそうだ。その方がもっと心配だ。

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面白い機能性材料の開発

傷が出来ても自ら治す自己修復性機能を持つ先端材料の開発が盛んなようだ。横浜国大は、航空機エンジン向けの自己修復性高強度セラミックスを開発したとのこと。表面に亀裂が生じると高温の空気が入り込み、セラミックスの中に封じ込めた自己修復材の炭化ケイ素が溶け出し、10分ほどで修復するという。エンジンをセラミックスで軽量化すると燃費を15%も低減出来るが、セラミックスは割れ易いのが欠点と言われていたので実用化の道が拓けるかもしれない。また、富山大では航空材料として広く使われている炭素繊維強化プラスチックの自己修復化に成功した。早稲田大では、断線しても自然に復旧する電子回路を開発した。配線の表面に金のナノ粒子を塗っておくと、断線部に金粒子が引き寄せられ隙間を埋め修復するらしい。関西ペイントは、鉄板の錆びと反応して被膜を作り腐食を防止する保護剤を開発した。日本では自己修復性材料の開発が花盛りだ。一方オーストラリアでは、干すだけでシミが消える繊維を開発したようだ。繊維を特殊な溶液に浸して微小な銅と銀の粒子をコーティングする。これに光を当てると粒子が活性化して漂白剤のように作用し、有機物が分解されるという。シミは40分程度で消え、洗濯を15回しても効果は変わらなかったとのこと。やがて洗濯不要の衣服が出現するかもしれない。化学は面白い。生まれ変わったら、また化学の仕事をしようかなという気分になってきた。

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米国と日本の笑い話

米次期大統領選が前代未聞の展開を見せている。共和党はトランプ降ろしにやっきで、共和党支持者は民主党のクリントン支持に回ろうとしている。一方民主党支持者はトランプ支持に回ろうとしているから面白い現象だ。もしトランプ氏が大統領になったらどうなるかを米証券会社が試算している。主張通り不法移民1100万人をすべて強制送還すると賃金の高い米国人が働くことになり、GDPが5.7%縮小する。海外の製品に高い関税をかけると言っているが、海外でその製品を作っているのは米企業だから自分たちの首を絞めることになる。それらの結果、米株は半値になるという。主義主張を通せば、期待とは正反対の結果が生まれるという笑い話に近い。だが、米国だけを笑っている場合でもなさそうだ。日本では、一時的な効果でしかなかった黒田バズーカの次策としてマイナス金利を導入したが、期待とは正反対に円高・株安に動いていしまった。金融政策だけでは無理として、ノーベル賞経済学者が3人も来日し安倍首相に財政出動を提案した。うっかりその言葉に乗って際限のない財政出動などしようものなら、日本のデフォルトは間違いない。恐ろし話だが、日米に共通しているのは、笑い話のような無責任さだ。世の中、軽薄さと無責任が跋扈しているようだ。

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老々介護の予行演習

腰を痛めた。それが老々介護の始まりだった。最近テニスもゴルフも比較的調子が良い。多分股関節を曲げる柔軟体操をしていることがプラスに働いているのだと思う。毎日浴槽の中で、膝を伸ばして手で足先を持ち股関節を軟らかくするポーズをとっている。最初の頃は膝を曲げないと手が届かなかった。そのうち膝を伸ばしても手が届くようになり、今では手の平全体で足裏を押さえるところまで軟らかくなった。ところが、3日ほど前いつもの通り膝を伸ばし足先を手で掴もうとした瞬間に右腰に電気が走ったような違和感を感じた。それ以来下を向く動作が出来なくなった。力の入れ方を間違えると、右腰の筋肉が硬直し動けなくなる。朝ベットから起き上がるのも一苦労だ。右腰の筋肉に力が入らないように、騙しだまししながらやっとの思いで起き上がる。ベットに座り靴下を履こうとしても体を前に倒すことが出来ない。膝を曲げようが足先まで手が届かないのだ。仕方なく、カミサンの手を借りて靴下を履かせて貰った。ところが、カミサンも肩を痛めていて手を上に上げる動作が出来ない。足先に靴下を被せて貰ったところから、何とか自力で靴下を履くことが出来た。我が家はほぼ週一で食料品を買い出しに行く。自分が腰を痛めた為カミサンが一人で買い出しに行き、重いものを持って肩を痛めたようだ。普段は元気でも、一つ躓くとそれが波紋のように連鎖していく。思いがけずに老々介護の大変さを経験した。幸い自分もカミサンも軽症で、回復しつつある。老々介護の世界がすぐそこまで忍び寄っていることを実感した次第。

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新聞のリニューアル

辞書で「新聞」を引くと「社会の出来事について事実や解説を広く伝える定期刊行物とあり、また新しく聞いた話」とある。新聞は定期刊行物ではあるが、内容は「新しく聞いた話」に重きを置いているようだ。新聞のニュースを見て最も気に入らないのは、昨日こんな事がありましたという過去のニュースのことしか書かれていないことだ。過去のニュースも大事ではあるが、ニュースにより価値があるのは過去の出来事ではなく、これから起こるかもしれないことだと思う。近隣で昨日こんな楽しい催しがありましたと伝えられても、今からでは参加出来ない。いいなと思うニュースには、いつもそう思う。では、そういうことが出来るのか、出来ないかと言うと間違いなく出来るのだ。新聞記者にはそういう嗅覚がある。新聞はもっと未来志向になるべきだと思う。例えば、来月日本で国際会議の予定があれば、積極的に議題を取り上げ世論を喚起すれば、会議は実り多いものになる。催し物があれば、面白おかしく宣伝し参加者を増やし盛り上げれば、経済を活性化させる効果もある。更に減少の一途を辿っている新聞の売上部数が増加に変わる期待も出来る。良い事尽くめに思えてならない。新聞の果たす役割のリニューアルを望みたい。

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フジTVとBSフジ

フジTVの凋落が甚だしい。亀山現社長になってから脱兎の如く視聴率最低路線をまっしぐらだ。諸悪の根源は、現社長の若い頃の成功体験にあり、それがフジ全社員のやる気を削いでいると言われている。今や自ら新鮮な企画を言い出す社員は皆無とのこと。まさに成功体験の呪縛と言えそうだ。平日の夕刻に放送している「みんなのニュース」が、4月からリニューアルするという。スクープに力を入れ格調高く仕上げるのかと思いきや、目玉は日替わりで登場する若手イケメン俳優だとか。フジTVは一体何を狙っているのだろうかと首を傾げてしまう。視聴者は、ニュースにはニュースの奥深さを求めている。決して、ニュースを面白おかしくすることではない。それをフジTV首脳は理解出来ないようだ。しかし、考えてみるとこの事実は更に妙だ。フジTVの子会社であるBSフジには、平日毎日放送しているプライムニュースという番組がある。一つのニュースを深掘りし、見応えのあるニュース番組になっている。通り一遍の地デジニュースより理解が深まると称賛されているし視聴率も高い。同じグループ会社でも、質が高く視聴率も取れる番組を制作出来るのだ。フジTVとBSフジでは、経営が違うのかもしれないし、同じなのかもしれない。そんな事は分からない。でも簡単に言える事はある。BSの責任者をフジTVのトップに据えれば、視聴率は直ぐに改善するということを。

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人工知能あれこれ

一口に人工知能と言っても、それぞれに個性が発揮されるようだ。東芝の地平アイこは三越の受付嬢に、HondaのASOMIは外国首脳来日の出迎えに、ソフトバンクのPepperは約百万円で購入することで家族の一員になれる。ヒト型ロボットは日本の十八番だが、海外では知能そのものの開発が盛んなようだ。つい先日は、Googleのアルファ碁が世界一の囲碁棋士をやっつけて世界を驚かした。マイクロソフトも負けてはいない。インターネット上で一般人らと会話をしながら発達する学習型人工知能Tayの実験を開始した。ところが、たったの一日で実験を中止してしまった。理由はTwitterでの会話を通じて人種差別や性差別、陰謀論を学習してしまい、極めて不適切な発言を連発するようになったためとか。ヒットラーを礼賛してホロコーストはでっち上げと主張したというから驚きだ。Tayは、TwitterやSNSを通して、ユーザーと会話すればするほど賢くなるはずだったという。マイクロソフトは修正してから再実験に望むという。そこでマイクロソフトのTayのことを考えてみた。Tayは本当に間違ったプログラミングをされていたのだろうかと。孟母三遷の教えがある。子供の教育は環境からの感化が大きいものだ。Tayは、TwitterやSNSに染まってしまっただけではないのだろうか。そうであれば実験は間違いではない。TwitterやSNSを通して学習させようとしたこと自体が誤りだと言える。言い方を変えれば、Tayは既にヒトの子供と同じレベルに達しているとも言えそうだ。

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甲子園のドリームシート

甲子園球場での選抜高校野球大会が始まった。何だかいつもと景色が違う。バックネット裏の最前列の最上席に見慣れたラガー男がいない。そこにはドリームシートが設けられ野球少年たちが座って観戦している。今大会から軟式野球チームの小中学生が無料招待されるという。少年野球人口が減少する中でプレーを体感してもらい、多くの子供たちに甲子園出場を夢見てもらう狙いがあるとのこと。素晴らしい企画だと思う。バックネット裏の中央特別自由席はラガー男の定席だった。当初は野球好きに見えて微笑ましい光景と思っていたが、裏では過度な席取りでトラブルが多発していたようだ。ラガー男は何人かでグルになり、力尽くで自由席を独占していたとのこと。まるで暴力団まがいのバックネット裏乗っ取り合戦だ。プロ野球であれば、指定席を金で買える。金の力で最上席を独占するのは自由だし、何の問題もない。しかし、高校野球の自由席の独占は問題が多い。ラガー男を排除出来て良かったと思う。高校野球大会のドリームシートが常設されることを願いたいものだ。

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明日の記憶を取り戻せそうだ

アルツハイマー病と言うと、荻原浩の小説を映画化し渡辺謙が主演した「明日の記憶」を思い出す。若年性アルツハイマー病の残酷さを見事に描いているし、撮影後、ガンで満身創痍の渡辺謙自身が映画の普及とアルツハイマー病への理解を促進するため全国各地を奔走したことが胸を打つ。アルツハイマー病とは、アミロイドベータの蓄積により脳組織が破壊され記憶そのものが無くなっていく病気と理解していた。だから「明日の記憶」とは今日書いた本人のメモが、明日は無くなる記憶として残るメモという意味だと思っていた。ところが、理研の利根川脳科学総合研究センター長らの研究グループが、マウス実験でアルツハイマー病で失われた記憶を、脳神経細胞を刺激することで取り戻すことに成功したとのこと。つまりこの研究は「アルツハイマー病とは記憶が破壊されることではなく、記憶は正常に形成し保存しているが、想起できなくなっている可能性がある」と言う成果が得られたいうことだ。記憶領域が消失することと、記憶領域は存在するが思い出せないということは、全く別次元の世界にある。記憶領域が消失してしまえば、如何なる努力をしても記憶を取り戻す事は不可能だ。だが、単に思い出す機能が欠如しているのであれば、手の打ちようはあるはずだ。まるで、言葉の言い回しのように聞こえるかもしれないが、この研究は天と地をひっくり返す程の価値があるように思える。アルツハイマー病患者は90万人、軽度の症状を含めると400万人にも及ぶとの推計もある。これからも指数関数的に増えていく。恐らく将来は自分もその一員に加わることになるはずだ。利根川先生、研究を加速してと言わざるを得ない。

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蘇えったSTAP細胞

小保方さんの捏造と言われていた「STAP現象」を、米テキサス大学の研究者らが発見し、その存在を証明したとのこと。マウスの骨格筋肉の細胞が怪我の外的刺激によって初期化し、細胞が多様性を示す幹細胞になったと発表した。実験では、皮膚、筋肉、心臓、肺、腎臓、脾臓、および脳などの組織を作ったことが証明された。STAP細胞は、細胞にキャピラリを通すなどの強いせん断力を加える物理的な刺激で初期化すると定義している。発見と作製方法は違っていても、理研が定義したSTAP現象と同じ原理だと言える。STAP細胞については、このブログでも何度か書いた。能無しを露呈した理研幹部たちでは、実験自体がインチキだった訳ではなく論文の書き方に問題があったのではないかと推察した。STAPという名のオセロゲームでは、証明次第では白と黒がひっくりかえるオセロゲームの最中に在ると指摘した。今現実にオセロの駒が一斉に白に変わろうとしている。小保方さんは米テキサス大学の論文を読んで何を思っているのだろうか。自殺した理研の笹井副センター長は、あの世で自ら命を絶ったことに後悔していないのだろうか。そして野依前理研理事長や若山山梨大学教授は、科学的真実を軽んじた罪の深さを真摯に反省しているのだろうか。小保方さんは、詰まらない本などを出さずに、ガリレオのように「それでも地球は回る」と言い続けるべきだった。嬉しくもあり、悲しくもあり、少し残念。

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張本と王の違い

日本のプロ野球界が揺れている。清原元巨人軍の覚醒剤事件は別格として、野球賭博や声出し金銭授受騒動で連日マスコミの厳しい目に曝されている。野球賭博で巨人の現役選手数人がやり玉に挙げられた。野球賭博は暴力団の資金源になるので、極めて反社会的な行為といえる。だが「喝!」で有名な張本が、高木投手の賭博問題には喝を入れなかった。些細な事でも「喝」と吠える張本にとっては珍しい。「喝」よりも高木本人の更生を優先したと釈明している。だが、今までの張本の主張から類推すれば極めて異常だ。筋が通っていない。「喝」を連発すべき事柄だ。喝を発しないということは、悪事を甘やかすという意味にも取れる。よほど自分の生き様と重なったに違いない。一方、張本と同期である王の声出し金銭授受騒動についてのコメントは、張本とは対極をなしている。敢えてマスコミへ要請したコメントは秀逸だ。選手たちを責めないでと言う。「マスコミは金銭授受そのものを問題視しているが、政治家の利権がらみとは違う。本人たちは決してファンの皆さんを裏切るためにやった訳ではない。選手は本職を一生懸命やっている。試合前に行われる円陣の声出しは、担当の選手が状況に応じて、仲間を鼓舞する言葉だったり、笑わせて緊張をほぐすジョークを発して盛り上げるもの。でも金銭授受が賭博に繋がる恐れは無いとはいえないので、今後戒める。だから賭博と同じに取り扱わないで」と要請している。魔女狩り的なマスコミの猛攻に対して、王は勇気をもって選手たちを庇った。見上げた行いだと思う。張本と王は同期で仲が良いそうだ。だが、考え方や行いには、天と地ほどの差があるようにみえる。片方は、そろそろマスコミから自ら姿を消すべきだと思うのだが。

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化学物質とガン

福井市の染料工場で従業員6人が相次いで膀胱ガンを発症した。厚生労働省は作業員が手袋をせずに作業したため化学物質「オルト-トルイジン」が皮膚から体内に吸収された可能性が高いとの調査結果を発表した。不十分な防護措置がガン発症に繋がったとの見解だ。昔から多くの化学物質がガンを発症させている。2年前には印刷会社の従業員の胆管ガン発症は1、2ジクロロプロパンと特定された。自分が学んだ大学院では1、2ジクロロエタンの分子構造の研究だったから、炭素がもし一つ多かったらとヒヤリとした。化学物質は怖い。でも昔は誰でも平気で扱っていた。今から思い起こすと、発がん性物質との長期間的な出会いは大学の卒論研究。ベンゼン内での物質の誘電率を研究していた。毎日ベンゼンを精留精製して使う日々が続いた。化学実験では、加熱時にアスベストを使うのが常識だった。いつも素手でアスベストを装置に巻き付け保温をしたものだ。会社勤めになってからも、IARC発がん性リスクのグループ1だけでも、アセトン、ヒ素、ベリリウム、カドミウム化合物、六価クロム化合物、1、2-ジクロロプロパン、酸化エチレン、ホルムアルデヒド、ニッケル化合物、ポリ塩化ビフェニル、放射線物質、トリクロロエチレン等々を扱ってきた。10年程前にアスベスト被害が問題になり、会社から健康被害の調査が来たことがある。自分は化学物質の臭いに過敏でクシャミが連発し止まらなくなるのだが、幸いそれ以上の健康被害はない。ないと答えた。そして今も無い。自分は偶々運が良かっただけなのかもしれない。極端に常時発がん物質に曝される場合は例外として、多くの人は短期間曝されても健康被害には至らないのだろう。問題は、過敏な人だ。遺伝子解析サービスが汎用化すれば飛躍的に被害が少なるなるのかもしれない。

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DPJ or DIP

民主と維新の合流後の党名は維新の推す民進党に決まったが、今度はその英語表記で揉めている。民主はThe Democratic Party of Japan(DPJ)を、維新はDemocratic Innovation Party(DIP)を推している。民主の案は、今までの民主の英語名と同じだから民進にはそぐわない。維新の案は、Innovationが改革とか革新という意味だから民進を的確に表している。維新案の方が良いと思うが、少し問題もあるようだ。維新案の略称DIPはちょっと浸すという意味だが、米俗語では「まぬけ」を意味するとのこと。揉め事の大元は、この「まぬけ」にあるようだ。賢い人に「まぬけ」と言っても、賢い人は自分は「まぬけ」ではないと自信を持っているから何も気にしない。ところが、まぬけな人やそれに近い人に「まぬけ」と言ったら本気で怒りだすものだ。民主の連中が「まぬけ」に抵抗感があるのは、自分たちが「まぬけ」であることを自覚している証かもしれない。だが「まぬけ」は「まぬけ」を自覚して行動すれば賢くなるものだ。常に自分たちはDIPから抜け出すのだとか、DIPではないのだと、それを念頭に置きながら行動すれば、ひょっとすると自民に対抗出来る政党に生まれ変わるかもしれない。しかし、まぬけがDIPを嫌えば、まぬけ地獄から抜け出せそうもない。何れにしろ結果は明日判明しそうだ。

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今アベノミクスの検証を

昨年政治主導で無理やり上げた民間企業のベアも、今年は大幅に縮小する気配だ。ベアで国内消費を増やし景気回復に繋げようとするアベノミクスの目論見の失敗が証明される年になりそうだ。アベノミクスの基本的な考え方は、新自由主義政策のトリクルダウン理論によっている。トリクルダウンとは「したたり落ちる」という意味だ。大企業や富裕層を減税で優遇することで大企業の経済活動を活性化させ、最終的に社会の末端まで富を行き渡すのが狙い。昨年トヨタは大幅アップのベアを実現し下請け企業にはコストダウン要求を控えたものの、下請け企業との給与格差が拡大してしまった。トヨタはこれに懲りて、今年はベアを抑制した。なかなか新自由主義の理論通りに、世の中は動かないのだ。黒田金融バズーカも同じだ。バズーカで円安株高になり最高益を上げた企業が続出したが、賃金は上がらなかった。企業はその利益をM&Aや自社株買いに費やし、従業員には回さなかったからだ。結局アベノミクスは経済の底上げを出来ずに、いたずらに格差を拡大させただけのようだ。衆参選挙の前に、徹底的にアベノミクスを検証する必要がありそうだ。

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接骨院での腰痛治療は違法なの?

日経夕刊の三面トップの見出し「接骨院 違法広告に注意」が目に留まった。何処の接骨院の看板にも「各種健康保険取扱い 肩こり、腰痛」と書いてあるが、違法広告だと指摘している。国は指導強化に動くという。接骨院で保険が使えるのは骨折と脱臼、ねん挫、打撲などのけがだけで、残りは保険対象外とのこと。だから肩こりや腰痛もと書いてあるのは違法だという。調査によると、千代田区の接骨院55のうち、54が保険適用外の症状を看板に表示していた。これが現実なのだ。これ程違法状態を野放しにしていたのであれば、まさに厚労省の怠慢だと言える。しかし、現実的には多くの人が接骨院で適用外の治療を受けている。自分もテニスで肘を痛め近所のマッサージ接骨院に行ったことがある。ただ理由もなく痛いだけであれば保険は効かないが、スポーツ時の事故による痛さであれば保険が適用されると説明を受けた。スポーツによるものですと答えると保険が適用された。数日通って肘は回復に向かった。何故これが違法なのだろうかと思う。肩こりは女性の、腰痛は男性の定番だ。高齢化に伴い増々増える傾向にある。簡単に通えて保険が適用されれば、極めて便利だ。もし効果が無かったり悪化するようであれば自分の判断で止めれば良いだけ。特に問題は生じない。そもそも医療機関を細分化して治療対象を限定し過ぎている厚労省のやり方に大きな問題があると思う。新聞は「違法に注意」ではなく「何故ダメなの」との立場から、問題を取り上げるべきものだと思う。新聞の立ち位置次第で、世の中は良くも悪くもなりそうだ。

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石破と加藤

女性大臣の不用意発言による国会の空転が治まったかと思いきや、第二の空転劇が始まったようだ。林経産相は、使用済み核燃料の再処理事業などの質問で答弁が出来ず審議が何度も中断。野党議員から「勉強不足との自覚はあるのか」と問われ「ございます」と答えたとか。その後の記者会見では「事前通告のない専門的な質問が多かった」と釈明したと言うから救いようのないザル大臣と言えそうだ。だが、もっと凄い後釜がいた。石破地方創生担当相は、今年の地域再生法改正案の提案理由説明で、何と昨年の提案理由書を約二分半にわたり最後まで読み上げた。誤りに気付いた後に「違うものでした」と陳謝。そして事後の記者会見では何と「部下の責任は私の責任だ」と責任は自分にあると認めたと言っているようではあるが、部下に責任を転嫁している。大臣自身が内容を理解していない法案など決して提案すべきではない。石破は官僚の単なる飾り物のように見える。石破は自民きっての論客で軍事オタクと言われているが、オタクだけに周りが見えないオンチのようだ。以前は安倍と首相の座を争う立場にいたが、加藤の乱のあの加藤と同様に最後の決断が出来ず漂い続けている。既に終わった人と見るべきだろう。たるみ切った安倍内閣で、せいぜい石破大臣がたるみのシンガリになることを願いたいものだとつくづく思う。

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ライドシェア

先日テレビニュースで京丹後市のある小さな駅が取り上げられていた。駅前にはタクシーが1台しかなく、バスも1日に何本しかない。そこは過疎化老齢化が進んでいて、車を運転できる老人も少なく、老人たちが交通の便の悪さに困っているので自家用車を活用出来ないかと訴えている、というような内容だった。直ぐにでも何とかならないものかと思った。一方、都会では全国のタクシー運転手が大規模な反対集会を開いた。政府が国家戦略特区の新たな規制緩和策として自家用車での観光客送迎サービス(ライドシェア)を打ち出したからだ。タクシー運転手たちは、その規制緩和が無許可営業の白タクを認めることにつながりかねないと反対しているようだ。自分は自ら進んでタクシーに乗ることはない。今までいやと言う程感じの悪い運ちゃんに会ったことがあるからだ。いつも駅前のタクシーの大行列を見て、この人達はこれで仕事をしている積りなのかと蔑んでいた。タクシーの世界は、行政も企業も運転手も間違っていると思う。現在ウーバーという自家用車がタクシーになる企業が、世界中に進出している。世界70ヶ国、370以上の都市に広がっているとか。今日のニュースによると、嬉しいことにこの4月から京丹後市丹後町でウーバーによる一般の車を使った有料送迎サービスであるライドシェアが始まるとのこと。ライドシェアが全国津々浦々に広がって欲しいと思う。一方都会で大行列をしている運転手には地方に活路を見出して欲しいものだと思うのだが。

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東日本大震災の初動対応検証

自民の谷垣幹事長が、東日本大震災の当時の初動対応を検証する組織を党内に立ち上げる考えを明らかにした。本来は民主が検証して襟を正すべきものだ。日本の政治に欠けているのは、過去の政策や判断の是非について反省しないことだ。思い付きで政策は作るが、その結果を検証して今後に生かそうという考え方が欠如している。反省もしないから自ずと政策もいい加減なものになる。民主は、政権交代後散らかし放題で放り投げ、今や反省する気力もなさそうなので、自民が検証するのも致し方ないと思う。大震災後、国会でも色々な事故調査が行われたが、将来の役に立つようなものは無かった。内容がオブラートに包まれていて中身が見えなかった。自民には厳しい目で検証してもらいたい。そして他山の石としてその結論から導かれる改善すべき点を、今後の危機対応に生かしてほしい。安倍内閣も発足してから、早や3年が過ぎた。アベノミクスも草臥れ色褪せてきた。そろそろ検証すべき時期が近づいている。自民は民主の轍を踏まずに、責任を持って検証してほしいものだと思う。

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良き政治主導

参院本会議で待機児童問題が取り上げられている。首相は待機児童ゼロを必ず実現させる決意だと表明した。しかし、マスコミは安倍首相が保育所を保健所と読み違えたことばかりにスポットを当てている。そして、マスコミは官僚と同調して、即効策は乏しいと否定的な意見を流すばかりだ。マスコミは面白おかしく報道するだけで、待機児童ゼロ化の実現など眼中にないようにみえる。確かに今すぐ待機児童問題を解決するのは難しい。だが、如何に難しいかを数多く並べ立てても、少しも前進はしない。今難しいと言っているのは、今の枠組みの中でかつ官僚が考え得る範疇では難しいということだ。知恵を絞り、何か枠組みを変えれば見えてくるものがあるはずだ。世の中のことは大方窮すれば通じるものだ。自分の会社生活でもそういう経験をしたことがある。上司から無理難題の目標を押し付けられ、当初は絶対不可能と思っていたことでも、崖っぷちに立たされ必死になると道は拓けるものなのだ。好きな言葉がある。挑戦することに不可能はない。人間が考える課題には、絶対不可能というものはなく必ず解決策はある。逆の言い方をすると、人間は絶対達成不可能な課題などは設定しないということだ。今回の首相の発言には感心した。これぞ良き政治主導というものだろう。

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迷走する党名変更

民主/維新の党名変更が迷走している。自ら決める事が出来ないので、党名を募集して応募の多いものにすることにした。3日間で2万件もの応募があり、その結果は1位「民主党」2位「立憲民主党」3位「民新党」だった。ところが、結果を無視し民主の推す「立憲民主党」と維新が推す「民進党」の2つの候補に絞り来週決めることになったとのこと。しかし、公募の結果通り1位の「民主党」にすべきだと思う。公募時の約束であるし、維新の半数は出戻りなのだから、そのまま「民主党」を名乗るのが最も素直だ。一方、民主の推す「立憲民主党」には相当な違和感がある。立憲とは、自ら憲法を制定しようとする政治グループが名乗るべき党名だ。でも民主は護憲派。憲に拘るのであれば「護憲民主党」と名付けるべきだと思う。ちなみに「立憲」が似合うのは自民党だから、自民が立憲自民党と改名するのならば腑に落ちるのだが。維新の推す「民進党」もイメージのギャップが大き過ぎる。「民進党」と聞いて思い浮かぶのは、選挙に圧勝して今度政権に就く台湾の「民進党」。台湾の民進党は、親中主義の国民党に替わり、中国とは一線を引く政策を取ることになっている。だが、民主は、中国の属国になっても良いと思われるほど中国が大好きだ。「民進党」では増々混乱してしまう。もっとも、それが維新の目眩し戦法なのかもしれないが。それにしても、公募の目的は一体何だったのだろうか。民主/維新は、民主主義の原則、漢字の意味、世界の常識を再勉強すべきだと思う。

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深層学習

チェス、将棋に続いて囲碁も、人工知能がトップ棋士を破る時代が到来したようだ。囲碁は一番難しい思考ゲームと言われている。米グーグルが開発した人工知能「アルファ碁」と世界トップ級の韓国プロ棋士との5局勝負が始まり、初戦をアルファ碁が制したとのこと。日本の囲碁の第一人者である井山王座は「李九段が負けるとは思ってもみなかった。凄い衝撃だ」とコメントしている。アルファ碁は人間が思いつかないような奇抜な手ではなく、トッププロが考えそうな厳しい手で李を攻めたという。李にまずい手があったわけではなく、こう打てば勝てていたという場面は無かったという。まさにプロのレベルで正攻法に攻めて勝ったようだ。人工知能が飛躍的に成長したカギは最新技術の深層学習にあるとのこと。ヒトの脳内の情報処理をまね、膨大なデータに潜む特徴を自力で見つけ出す。アルファ碁はプロ棋士たちの棋譜から、どの盤面で何処に石を置くべきかを学習していた。深層学習とは何かと興味が湧き調べてみたが、全く理解出来なかった。技術的な内容は分からないが、簡単に言うと機械が物事を理解するための学習方法ということのようだ。深層学習は産業ロボットの高度化や医療支援への応用が始まっているという。自分は囲碁でもコンピューターがヒトに勝ったと驚いているが、科学的な価値としてはほんの一例に過ぎないらしい。アンドロイドの出現も、もうそこまで来ているようだ。

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原発を止めた司法判断

規制委審査をパスし再稼働したばかりの高浜原発に大津地裁がストップをかけた。司法判断が運転中の原発を停止させるのは初めてだ。国が再稼働の条件とした原子力規制委員会の審査そのものを否定したことになる。画期的な司法判断だと思う。大津地裁の仮処分決定の要旨は次の通り。関電は原子力規制委員会の設置許可を得たと主張しているだけで自ら安全の立証をしていない。福島原発事故の原因究明がなされていないのに、安全確保対策と言うには無理がある。耐震性能、津波対策、避難計画にも疑問がある、と断じた。政府は原子力規制委員会の新規制基準の審査合格を再稼働の金科玉条としているが、本当にそれで良いのだろうか。大津地裁の指摘の通り、福島原発事故の原因究明が進んでおらず、真の対策は未だに不明だ。百歩譲って新規制基準に適合すれば良いとしても、基準自体がぶれており厳格な基準にはなっていない。川内原発では避難計画策定が不十分と知りながら許可を出した。新基準に適合するための追加の安全設備の設置期限を、審査合格から5年まで延ばした。川内原発では合格の必須要件である重要免震棟の設置を、九電は合格後設置しないと言い出したが原発は稼働したままだ。新基準は根拠が曖昧であるし、基準値自体がお手盛りでコロコロ変わる。福島原発事故から5年も経ったのに未だに10万人以上が避難を続けているし、高濃度の放射能汚染水は海に流れ続けているし、除染廃棄物の最終貯蔵所も決まっていないのが現状だ。現状を真摯に見れば、大津地裁の判断は極めて真面だと思う。

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幻想的な朝

幻想的な朝だった。窓を開けると真っ白な世界が広がり、見慣れた近所の家々がぼやけてうっすらとしか見えない。まるで山の中で夜明けを迎えたような気持ちになった。珍しく朝霧なのだ。しかも非常に濃い。湿度は100%。昨日の天気予報でも今朝は霧が発生するかもと言っていたが、偶には天気予報も当たるものだと思った。この朝霧は局地的なものではなく、全国的に濃霧注意報が出ていた。日本中が朝霧に覆われたようだ。テレビニュースでも朝霧の状況を伝えている。スカイツリーの下には雲海が広がり、その雲海の上にスカイツリーの影が映っている。今まで平地では見た事も無い珍しい光景だ。霧とは地上に舞い降りた雲だということが良く分かる。ニュースでは、霧と言ったり靄と言ったりしている。調べてみると、霧と靄は空気に含まれていた水蒸気が露点温度に達した際に小さな水粒となって空中に浮かんで視程を妨げる状態であることは同じだが、霧は靄よりも濃い。日本式の分類では視程が1km未満のものが霧で、1km以上10km未満のものを靄と呼ぶとのこと。定義は別として、朝靄と呼びたい。霧には冷たさを感じるが、靄には春先の暖かさを感じるからだ。昼間は20度を超え初夏の温度に達した。幻想的な朝靄の朝だった。

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音あれこれ

一言で「音」と言っても、耳障りな騒音もあるし心地よい音楽もある。意外な「音」の話題を知った。深い海の底は何の音も聞こえない静寂の世界だと思っていた。ところが米海洋大気局の調査によると、水深1万mのマリアナ海溝最深部では、地震の時の地鳴り、クジラのうめき声、コンテナ船のスクリュー音などの騒音が絶え間なく録音されたという。ニホンウナギの産卵場所はマリアナ海嶺と言われている。もしかするとウナギは海の中の音の反響を頼りにマリアナに辿り着くのかもしれないと想像が広がる。話は変わるが、赤ちゃんは愚図っていてもテレビのCMが流れるとピタッとおとなしくなることがある。赤ちゃんは音に敏感なのだろう。赤ちゃんが泣きやむ効果が期待出来るという音楽を、日産自動車が発表し無料配信するという。「ココニイルヨ」と「パピプペポロリン」の2曲。赤ちゃんは5~6kHzの高い周波数に興味を持つようだ。「ココニイルヨ」は初めに高い周波数の音で赤ん坊の興味を引きつけ、その後徐々に周波数を下げて落ち着かせ、時間をかけて泣いている状態を沈静化させる。「パピプペポロリン」は色々な音で刺激を与え覚醒させ泣き止ませるという。一言で「音」と言っても、とても奥が深そうだ。

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@のステータス

電子メールの生みの親が亡くなった。プログラマーのレイ・トムリンソン氏、74歳。MIT卒業後IT企業に勤め、コンピューターを介してメッセージを送受信する方法の研究に従事。1971年、コンピューター同士で直接的にメッセージをやり取りする電子メールを発明した。メールアドレスでお馴染みの「@」もこの人のアイデアとのこと。@に目を付けたのは、ほとんど使われていないにもかかわらず、キーボードにもともと配置されていた記号だったからだという。アドレスに使われる「@」は、それ以前は会計の単価記号として使われマイナーな存在だったが、今では知らない人がいない程のステータスを得ている。その後パソコンが登場すると電子メールが爆発的に普及した。今では約40億個の電子メールアカウントが存在し、ビジネスメールだけで1日当たり1000億通が送受信されているという。20年前に会社の仕事の仕組みが劇的に変わった。ウインドウ95が登場し電子メールが導入された。それ以前の連絡手段は、紙に書いてFAXするか、電話するか、それとも直接会って報告するしかなかった。電子メールは便利だ。上書き出来るので、話の経緯がそのまま残る。同時に多数宛てに発信出来るし、ccもbccも使えるので第三者への状況報告も兼ねることが出来る。最近の連絡は、電話よりもメールにすることが多くなった。相手の時間を邪魔することなく、確実に要件が伝わるので、お互いに煩わしさから解放された。勿論自分はトムリンソン氏と面識などないが、是非お悔みを述べようと思いブログに書いた。アットマークはそれ程身近な存在になっている。

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ガンの近赤外線治療法

日本の研究者が、近赤外線照射でガンを消滅させる方法を開発したとのこと。現在マウス実験で8割方成功しており今後臨床試験に入るという。近赤外線照射装置は、安全無害で安価で操作性も簡単等のメリットがある。米FDAが異例の早さで臨床試験にゴーサインを出すほど期待度が高いようだ。ガンの3大療法といえば、外科手術、抗がん剤、放射線治療。外科手術は身体への負担が大きく、抗がん剤は副作用が激しく、放射線治療は装置が超高価で費用がかかり過ぎる。ガン療法は国によって特徴があり、日本では外科手術が7割だが、欧米では放射線治療が7割を占めているらしい。ガン治療で手術や抗がん剤はするなと主張している「医者に殺されない47の心得:近藤誠:アスコム」が、叩かれていたが、欧米から見れば正当な意見のようだ。近赤外線照射法が開発されれば、費用の高いことが障壁になっている放射線治療に風穴を開けることになる。原理はこうだ。光を受けると熱を出す特殊な化学物質をがん細胞の表面に結びつけ、熱に弱いガンだけに近赤外線を照射し、その発熱でガンを消滅させる。実用化されればガン患者の負担は大幅に緩和されることになる。開発の早期な成功を願いたい。

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聖火台のない五輪スタジアム

新国立競技場がまたまた物議を醸し出している。ザハ案は建設費が高過ぎるとクレームがついて再びデザインコンテストが行われ、建築家の隅案に落ち着いた。隅案のレイアウトはザハ案の丸写しではあるが「木と緑のスタジアム」に表面上変身。だが東京五輪のメイン会場なのに聖火台の設置場所がすっぽり抜け落ちていたようだ。五輪の規定では、競技場の何処からでも見える位置に設置することと決められているらしい。でも、隅案は木製。どこに置いても木材が燃えてしまう危惧がある。選考した連中は、そもそも五輪の目的や意義や規定をどう考えていたのだろうか。初めから如何に利権を行使するかだけに腐心していたのかもしれない。結局、誰も聖火など考えていなかったという事に違いない。本筋はそこにあると思うが、枝葉末節な見方もあるようだ。聖火台設置の費用を誰が払うのかという些細な問題だ。五輪組織委員会と日本スポーツセンターが、どちらの費用にすべきかと些細な事で揉めている。だが、どちらも我らの税金で賄われている。謂わば、税金を払うスポンサーである国民をそっちのけで、雇われた者同士が罪のなすり合いをしている構図だ。小物だけが集まっている利権集団と見える。はてさて、何故このように揉めるのか。全ての原因は、統括する指導者がいないことに尽きるのだろうと思う。招致成功時点では、国立の施設といえども猪瀬都知事がやるべきだった。だが今はいない。と言う事は、舛添都知事がやるべきものだ。舛添は都知事に就任して以来、五輪に対し岡目八目の立場を通している。これがそのそのも間違い。五輪準備迷走の元凶と言える。東京という都市に五輪を招きながら、東京都知事が旗も振らず他人事の意見を言っている。全くおかしい。舛添が悔い改めるのは今からでも遅くは無いと思うのだが。

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188(いやや)と189(いちはやく)

昨年7月に電話番号188番と189番が新設された。188番は消費者庁の消費者ホットラインで、189番は厚労省の虐待相談ダイヤル。ところが188も189も利用率が極めて低いとのこと。188を知らない人が9割もいて、自分の住んでいる街に消費者センターがあることを知らない人が6割にのぼるという。消費者センターは全国に763ヶ所もあり、ほかに全市町村に消費生活相談窓口があり、188にかけると最寄りの窓口に案内される。土日祝日は国民生活センターで相談を受け付ける。受け付ける相談内容は、悪質商法による被害、訪問販売・通信販売等による事業者とのトラブル、産地の偽装、虚偽の広告など不適切な表示に関する事業者とのトラブル、安全性を欠く製品やエステティックサービスによる身体への被害など、消費者の生活に密着しているのに何故か利用率が低い。語呂合わせの188(いやや)までは考えたようだが、活用については消費者庁の宣伝不足と言うよりは、怠慢と言うべきだろう。一方189も188と状況が似ている。189は年中無休、24時間体制で開設したものの「繋がる前に切った」人が75%もいるという。開設から5か月間で、5万件の呼び出しがあり、そのうち4万件近くは児童相談所に繋がる前に切れてしまったとのこと。固定電話の場合は自動的に最寄りの児童相談所に転送されるが、携帯電話の場合は利用者の住所の郵便番号などを入力する必要があるので面倒だ。しかもガイダンス音声が2分と長過ぎる。厚労省は1分に短縮すると言っているが、1分でも長過ぎる。189(いちはやく)と名付けてみたものの、実態は(いちはやく)には繋がらない。188も189も、まさに「仏作って魂入れず」の典型例と言えそうだ。

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悪徳商法学園

三重県伊賀市にあるウィッツ青山学園高校には呆れてしまった。通信制の生徒をユニバーサル・スタジオ・ジャパンに連れて行き土産品を買った際におつりの計算をしたことで「数学」の授業を受けたことにしたり、移動中のバスで映画を見たことで「国語」や「英語」の授業を受けたことにしたとのニュースが、バラエティ情報番組を賑わしていた。酷い高校があるものだと呆れていたら、裏ではもっとあくどい事をやっていたようだ。寧ろこの授業の話の方が可愛く見えてきた。高等学校等就学支援金の不正受給の疑いで、東京地検特捜部が捜査のメスを入れた。年収350万円未満だと就学支援金が年間23万7600円支給される。その支援金を学校が受け取り、生徒は授業料を払う必要がないのがウリ。授業料以外に40万円の学習支援料がいるが、県の奨学金48万円を学校が申請する。奨学金は返済が必要だが、年収が200万円なければ申請して猶予される。年金をもらう年まで毎年申請し続ければ、年金は200万円以下だから死ぬまで払う必要はなくなる。生徒が必ずやらなければならないのは、年2回面接指導と称して伊賀市の学校に行って写真を撮るだけ。あとは何をしなくても卒業証書と成績表が貰える。こう宣伝し生徒を集めているという。更に年収350万円未満の生徒を紹介すると、紹介者には紹介料25万円が支給される。何と紹介者には飯能市議もいたというから二重の驚きだ。まさに、不登校の子や高校を中退した子たちの「高卒の資格がほしい」という願いを逆手にとって、金儲けに使ったひどい悪徳商法だ。ちなみに親会社は東理ホールディングで、株式会社ウィッツが運営している。ウィッツは全国に30程度のLETSキャンパスを持っている。教育に風穴を開けると期待を受けて始められた株式会社の学校が、公の支援制度を利用した悪徳商法の組織に成り下がり、法の穴を掻い潜ったのだ。悪徳業者はすぐ傍にいるかもしれない。各々方、油断めさるな。

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認知症の裁定

認知症の老人が徘徊中に電車にはねられ死亡した事件について、始めて最高裁の判決が下された。経緯はこうだ。妻は認知症の夫を監視しながら介護していたが、うたた寝をしたスキに夫が徘徊し電車に撥ねられた。長男は事故のあった中部ではなく関東に住んでいた。その事故に対しJR東海が妻と長男の家族に対し振り替え輸送費など約720万円の損害賠償を遺族に求めた。民法には、責任能力のない認知症患者らによる事故などの損害は「監督義務者」が賠償するとの規定がある。一審(地裁)も二審(高裁)も、この規定を適用し、JR東海の請求を認めた。だが、自分はその判決に対し当時こんな理不尽なことがあって良いのだろうかと憤ったものだ。そして今日の最高裁判決を迎えた。判決は、JR東海の賠償請求を棄却し家族は賠償責任を負わないとする判断が確定した。一審も二審も間違っている。現行の法律を文字通り解釈しただけで常識にはそぐわない。最高裁の判決は極めて常識的なものだったと思う。最高裁と言えば、日本の常識としての最高権威のはず。言葉を変えれば、最高裁の判決を見ないまでは、日本の常識が確立しないということとも言える。だが、極めて歪で不自然だ。この事件は、発生当時から老人に罪はないし、ましてや家族に罪はないと思われていた。最近の地方(痴呆)の裁判所裁定はおかしい所が多い。極稀なのかもしれないが、だが今回の最高裁の判決は正しかったように思う。

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