新聞のリニューアル

辞書で「新聞」を引くと「社会の出来事について事実や解説を広く伝える定期刊行物とあり、また新しく聞いた話」とある。新聞は定期刊行物ではあるが、内容は「新しく聞いた話」に重きを置いているようだ。新聞のニュースを見て最も気に入らないのは、昨日こんな事がありましたという過去のニュースのことしか書かれていないことだ。過去のニュースも大事ではあるが、ニュースにより価値があるのは過去の出来事ではなく、これから起こるかもしれないことだと思う。近隣で昨日こんな楽しい催しがありましたと伝えられても、今からでは参加出来ない。いいなと思うニュースには、いつもそう思う。では、そういうことが出来るのか、出来ないかと言うと間違いなく出来るのだ。新聞記者にはそういう嗅覚がある。新聞はもっと未来志向になるべきだと思う。例えば、来月日本で国際会議の予定があれば、積極的に議題を取り上げ世論を喚起すれば、会議は実り多いものになる。催し物があれば、面白おかしく宣伝し参加者を増やし盛り上げれば、経済を活性化させる効果もある。更に減少の一途を辿っている新聞の売上部数が増加に変わる期待も出来る。良い事尽くめに思えてならない。新聞の果たす役割のリニューアルを望みたい。