2017年8月

米国での銅像撤去の可否

米国では、銅像撤去の可否で世論が二分しているようだ。ことの発端はシャーロッツビル事件。白人至上主義者と人種差別反対者が衝突し死者が出た事件に対し、トランプが「双方が悪い」と発言し火に油を注いだ。一方は南北戦争の南軍リーダーを人種差別や奴隷制度の象徴とみなし、南軍リー将軍の銅像撤去を主張する人種差別反対者。もう一方は銅像撤去に反対する白人至上主義者。白人至上主義のトランプは「リー将軍の銅像を撤去するのなら、奴隷を抱えていたワシントン大統領の銅像も撤去するのか」と反撃。一方ニューヨークではセントラル・パークの近くにあるコロンブス像の撤去が検討されている。撤去理由は、コロンブスが先住民を虐殺したからとのこと。米国には人種差別が存在し続けている。だがトランプ出現以前には、歴史的人物の銅像撤去という運動などは無かった。銅像は過去の偉業を讃えるもので、反面的な解釈が優先されることは無かった。一体銅像は何のために建立されたのだろうか。偉業に対する賞賛であるが、見方によっては戒めの反面もある。清濁合わせ飲んでこそ、銅像の存在価値がある。因みに、リー将軍は南軍であったが、自身は奴隷制度に反対だった。人種差別派がリー将軍の銅像撤去を願うのは天に唾を吐く行為と同じだ。コロンブスにしても、もし彼がアメリカ大陸を発見していなければ、今の大陸には先住民しか存在せず、白人も有色人種もいないかもしれない。自分たちの系譜を否定しているようなものだ。トランプを筆頭に多くの米国人は、自国の歴史を知らなさ過ぎる。まずは事実を見つめることだ。国としての文化レベルが低いと思う。

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ブルーベリー安曇野

大町・安曇野への旅は、今日で3回目になる。北アルプスの裾野にある安曇野平野は一面に青い田圃が広がっている。温泉があり、美術館が多く、農作物も有名だ。安曇野ちひろ美術館、碌山美術館、穂高神社、大王わさび農場などが代表的だが、既に行ってしまった。新規な名所を探し歩いたが、時間が余ってしまった。そこで観光果実園で果物狩りを体験することにした。選んだ先は「ブルーベリー安曇野」。ブルーベリーのシーズンは7月上旬までと思い、電話で確認したところまだOKとのこと。標高660m安曇野市の南西部にあり、松本駅から車で30分の距離。寒暖の差が大きく、雨が少ない環境がブルーベリー栽培に適しているとのこと。ブルーベリー狩りは、入園料1000円、時間無制限食べ放題で400gを持ち帰ることが出来る。ご主人がユニークだ。ブルーベリーに当たるから畑にバッグを持ち込むな。表面の白い粉を拭うな。取り方はこう。パック容器はこう持て。溢すようだと帰ってもらう。と手厳しい。持ち帰りはたったの400gかと思っていたが、思いの外量が多い。350gを摘んだところでギブアップした。ブルーベリー狩りが終わると、美味しいミニトマトを摘んで食えと言う。確かに美味かった。次はミョウガを採れと言う。立派なミョウガだった。更にその次は四つ葉のクローバーを摘めと言う。そして帰りがけにニガウリもくれた。最後にブログを見てくれ、毎日拍手をして欲しいとの依頼。見かけと違い、農業とブログに嵌まりきっている一途なオジサンだった。楽しい思い出の一つになった。

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平たい三角屋根

異常に蒸し暑い関東を逃れて長野県白馬に来た。我が家は二人とも山歩きは好きではない。そこで、気軽に行ける白馬五竜高山植物園を選んだ。ロープウエーに8分乗るだけで標高1,500mの高山植物を観ることが出来る。気温も湿度も低いし空気もきれいだ。一応目標を達することが出来た。白馬は自分にとって思い出の場所でもある。50年以上前に生まれて初めてスキーをしたのが八方尾根スキー場。初めてだというのにうさぎ平の上まで行かされ、狭い崖のあるリーゼンコースを麓まで必死で滑り下りた記憶がある。当時宿泊したのが対岳館という旅館。散策がてらに探してみた。対岳館は現存していた。昔は平たい三角の赤いトタン屋根だった。今は対岳館ホテルと名前が変わり、佇まいは小洒落たホテルに生まれ変わっていた。ただ平たい三角屋根だけが昔の面影を残していた。今の時点で昔の思い出の場所へ行くことは簡単に出来る。だが50年後にこの場所を再び訪れることなど、50年前には想像だに出来なかった。そのギャップに果てしなく長い時間が過ぎたことを実感した。偶には昔の思い出の場所を訪れるのも良いものだ。

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左利きを右に

甲子園6本塁打で清原の記録を更新した広陵中村選手には驚かされた。更に驚いたのが少年時代の逸話。中村選手は元々生まれながらの左利き。だが、右利きの方が出場チャンスが多くなるからとの理由で右に変更したとのこと。左利きを右に変えることは簡単ではない。並大抵な努力では変えられないし、ましてや日本記録を更新する程の技術を身に付けるのは不可能に近い。自分も左利きだが、右に矯正した。きっかけは少年時代の野球。左利き用のグローブは品数が少なく殆ど選ぶという選択肢は無かった。その上値段は右利き用の1.5倍。子供ながらに、今後始めるスポーツは右でやろうと決心した。今ではテニスも卓球もゴルフも右だ。テニスのサーブやスマッシュは野球の遠投動作と似ている。身体をどう動かせば良いのかと、左の遠投動作をして骨格・筋肉の動きを確認し、右に覚えさせたものだ。残念ながら、野球とボーリングは右に変えることが出来なかった。だから中村選手の凄さが人一倍分かるのだ。しかし、今になって考えると、右に矯正するべきではなかったと思う。何故なら、スポーツでは左利きの方が有利な場合が多い。テニスを左で始めていれば、今よりは数段強くなっていたに違いないと思う。でも、今更左に戻れない。中村選手を手本に右の道を進むしかない。

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チャリティーの本質

1978年に始まったNTV系「24時間テレビ」が、何と40回目を迎えた。日本各地でチャリティーキャンペーン活動を行う番組として誕生した。視聴者から寄せられた寄付を、国内外の福祉・環境保護・災害復興の支援に役立てる事を目的とした番組で「本当の主役はテレビの前のあなたです」を謳い文句にしている。毎年10億円ほどの募金を集めている。初回の司会は萩本欽一だが、3回目から徳光に替わり、胡散臭くなってきた。その後羽鳥に替わったものの胡散臭さは変わらない。出演者の全員はチャリティーに参加しているという清々しい顔をしている。でもチャリティーって、本当だろうか。募金の使い道はどうなっているのだろうか。世界の常識として、チャリティーに出演する本人は完全な無報酬が当たり前だ。そのあるべき報酬が寄付されるからこそチャリティーなのだ。でも日本のチャリティーは違う。タレントは報酬を貰い、チャリティー顔をして振る舞っている。儲かるし、損はしないし、挙げ句の果てに名声を得ることが出来る。タレントや放送局にとっては美味しい番組だ。でも、もうそろそろ卒業すべきだと思う。チャリティー番組を組むことは素晴らしい。でも今こそチャリティーの原点に戻るべきだと思う。日本は間違いなく、それを理解実行出来るレベルに追いついていると思うから。

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MAEKENの思い

プロスポーツと言えば、米国のMLBが代表格だ。選手も多いし、圧倒的な人気を誇っている。野茂投手と言うまでもなく、最近は日本人投手が活躍し頼もしく思うし、なにより観ていて楽しくなる。MLBが日本のプロ野球よりも身近に感じられるようになってきた。昔から挙げれば、村上、野茂、マック鈴木、長谷川、伊良部、大家、大魔神、石井、斉藤、松坂、岡島、黒田等々、思い出したら切りが無い。今現役でも田中、ダルビッシュ、上原、田沢、前田が活躍している。投手以外の選手ではイチローと松井が金字塔といえる。今日、先発を外されると噂されていた前田が先発した。6回を投げ7三振を奪い1安打1失点で12勝目を挙げた。特に6回は3者を9球で抑え圧巻だった。この日は選手の個性に焦点を当てた試みの「プレーヤーズ・ウイークエンド」が始まり、各球団が特別仕様のユニホームで試合に臨んだとのこと。道理で様子が違う訳だ。背中には「MAEKEN」の文字。これが印象的だった。ドジャーズは91勝36敗で首位を独走し、MAEKENは12勝5敗と好成績。MAEKENは一時リリーフに回った。それが功を奏して球の切れが戻ってきたと言う。長丁場と考えずに、初めから力を入れて投げきることが最も大切と言う。何か、この言葉を別の世界でもがいている人にも教えてあげたいと思ってしまった。

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過酷な状況を改善すべき

世界的にテニスが脚光を浴びているが、プロテニスの世界は過酷だ。ランクが上位の選手はハードスケジュールを強いられ、下位選手は賞金の少なさに困窮生活を余儀なくされている。前年度のランキング上位30位以内の選手には出場義務化されている大会がある。グランドスラムの4大会、マスターズ1000は9大会の内8大会、500シリーズは13大会中4大会。但し、五輪とデビスカップは、500シリーズ相当として大会数に数えられるが、ランキングのポイントには加算されない。例年、ツアーは暑い1月の豪州と中東から始まり、2月は欧州、北米、南米と渡り、3月は米国のマスターズ、4月からはクレーコートの欧州で締めくくりは全仏オープン、6~7月は芝コートとなりウィンブルドン、8月後半からハードコートに移り全米オープンが待ち構えている。その後はアジア、欧州の室内コートとなり、ベスト8に残れば、11月のツアー・ファイナルが待っている。これ程密に詰まったスケジュールを熟せる訳がない。事実、全米オープンには怪我による有力選手の欠場が目白押しだ。バブリンカ、ジョコビッチ、ラオニッチそして錦織も。フェデラーもマレーもナダルも少し前まで欠場していた。誰が見ても極めて異常だと思う。でも、日本の解説者から「過酷な状況を改善すべき」という声は聞こえてこない。世界的な影響力は殆ど無いのに、何を遠慮しているのだろうか不思議に思う。ところが、あの悪童マッケンローが「日程を見直すべし」と発言した。アッパレ!よりクオリティの高いプロテニスを楽しむための最大のサジェスチョンだと思う。

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クレージーな日経電子版

長年日経新聞を購読しているが、年々記事の内容がお粗末になっている。通信社からの転用記事が多く、殆どインターネットで同じ内容を読むことが出来る。購読を続ける判断は、インターネットよりもペーパーに価値があると思うかだ。自分はインターネットで充分だから購読を止めようと思っているが、カミサンは躊躇している。決心するにはもう少し時間が掛かりそうだ。因みに、日経新聞の朝刊・夕刊セットの購読料は4,509円もする。このセットに電子版をプラス1,000円で付けられる。でも、ペーパー購読を止め、電子版だけにすると、何と4,200円。殆どペーパーとペーパーレスとは価格差が無いのだ。新聞社から見れば紙代は只同然の扱いになっている。実際に紙が安い訳ではないから相当無理をしているのだろう。コスト的に電子版に移行したい気持ちは分からなくもない。だが見方を変えると、電子版が如何に高いかが実感出来る。ところが、驚くことに日経電子版を今秋から一気に700円値上げし4,900円にするという。只で見ることの出来るインターネット記事との競争であるのに、何と4,900円も払えと言う。日経はクレージーとしか言い様がない。記事の信憑性まで怪しくなってきた。

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国民を侮るなかれ

森友問題が未だに尾を引いている。騒ぎの張本人ではなく、8億円もディスカウントして国有地を売却した疑惑に対し、国会で疑惑隠しを図ったあの佐川理財局長だ。国会が終わると、何も無かったかのように国税庁長官に栄転した。国会で安倍を守り切り、財務省が安倍に貸しを作った功績によるものだろう。財務省から見れば年次的に順当な人事かもしれないが、この人事は見送るべきものだった。まさに論功行賞と言える。国税庁長官とは、国民から税金を徴収するという絶大な権力を持つ国税庁の最高責任者だ。その最高責任者が自ら納税の意義を語り、国民に協力をお願いするのが慣例の就任会見。その会見を開かず未だに公に顔を見せない。国会で隠蔽した事実は、大阪特捜部によって明らかにされようとしている。市民による佐川長官罷免運動も拡大している。何より国税庁の税務署職員までも、このままでは仕事が出来ないと罷免要求運動に加わり出した。疑惑隠しの佐川がトップにいる限り、納税者の協力、理解が得られ訳がない。9月から始まる税務調査では、納税者から大きな反発を食らうのは目に見えている。安倍も麻生も、随分国民を甘く見たものだと思う。国民はバカじゃない。お灸の据え方は知っている。そのお灸にもレベルがある。謝れば許すレベルもあれば、政治生命に及ぶレベルもある。国民を侮るなかれ。

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何のための代表選?

民進党代表争いは、蓮舫が安住に追われ、枝野と前原の戦いになった。枝野は旧菅首相派で左翼。前原は自民大好き派の右翼。枝野は旧社会党系の議員の賛同を得、一方前原は旧民社系と旧維新系を得たといったところ。解党直前なのに、いっちょ前に会見を開いた。ところが驚いたことに、両陣営とも想像もしない事を口走った。枝野は「離党者に刺客を出す」と言い、現職議員さえ危ないのにハッタリを噛ました。前原は共産党との共闘を否定し、小池ファーストとの連携を目指すとの意志を匂わせた。一言で言うと「袂を分かつ」ということだが、考えてみれば至極当たり前のことだと思う。右に行く者、左に進む者、行く道が違うのだ。民進党は、元々思想も理念も異なる輩が集まった烏合の衆だから、当然の成り行きだ。民進党にとって解党こそが一歩前進と言える。枝野も前原も政治の出発点は同じ日本新党だったが、これを契機に枝野は社会党、前原は民社党として再出発すると良い。民進党の代表選で、両者が如何に鎬を削ろうが党にとって得るものは何も無い。一体何のための代表選なのだろうかと不思議に思う。

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プロ野球監督の資質

高校野球に触発され、プロ野球の勝敗にも少し興味を覚えた。興味とは、何故勝つのだろうか、負けるのだろうかということだ。野球に限らず、勝負事の因果は極めて複雑で、解明不可能な領域であることは間違いない。だから、高校野球でどの学校が優勝しようが、優勝の要因を解明出来る人などいるはずが無い。プロ野球の世界も然り。でも歴然として差がつくのがプロ野球の世界だ。高校野球の関東贔屓と同じで、プロ野球でも在京球団が少しだけ気になる。在京球団とは巨人、ヤクルト、西武、横浜、千葉の5球団。何故弱いのかは分からないが、勝負に対しての監督の資質は分かるような気がする。巨人以外は金欠チームだから、選手補給もままならず弱小球団に甘んじているのが現状だ。豊富な有能選手を擁しながら低迷している巨人高橋は、間違いなく最低の監督と言える。金欠チームの中では、西武の辻、横浜のラミネスは特上と言えそうだ。問題は、ヤクルト、千葉の評価。ヤクルトは怪我人が多く満身創痍。結果も出ない。真中監督は「勝つ自信が無くなった」と辞任を表明。一方千葉伊東監督は「フロントとの溝が問題」と辞任表明。人間性としては、真中は伊東よりも数段上に思われる。従って、自分から見た今季プロ野球監督の序列は、西武辻、横浜ラミレス、ヤクルト真中、千葉伊東、巨人高橋になる。特筆すべきはヤクルト真中監督だと思う。果たして次期監督の呼び声の高い高津は真中の志を引き継ぐことが出来るのだろうか。来年は少しヤクルトに注目したいと思う。

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準決勝戦の組み合わせ

高校野球のベスト4が出揃った。珍しく関東の2校が残った。そして準決勝戦は、天理(奈良)対広陵(広島)と東海大菅生(西東京)対花咲徳栄(埼玉)に決まった。問題は、東海大菅生(西東京)対花咲徳栄(埼玉)戦だ。自分は関東に住んでいるから、どうしても関東チームを身贔屓してしまう。自分はつぶし合いを好まない派だ。だから東海大菅生と花咲徳栄が準決勝で戦わないことを望んでいた。ひょっとして、両校が勝ち残り、決勝戦で関東対決が実現するかもしれない。そう想像するだけでも楽しくなる。勿論両校が敗退してしまう恐れもあるが、そういう事態は考えない性分だ。男は夢を追う。ところが、カミサンは違う。生き残り派だ。準決勝で関東同士が戦えば、必ずどちらかが決勝に進出出来るから、この組み合わせの方が良いと言う。女はしぶとく生きる。物事には必ず裏表がある。同じ思いでも、表から見える景色と裏から覗く景色では180度も違ってくる。たかが高校野球の組み合わせだが、貴重な体験をしたと思う。

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政策秘書の資質向上を

豊田議員に「このハゲーッ」と罵倒されたのが政策秘書だったが、その後任に決まったのが青森県の町議。政策秘書と町議の兼務が許されるのかは知らないが揉めている。この町議の妻が豊田議員の公設第1秘書で、町議は妻から頼まれたので政策秘書を引き受けたと言っている。政治家の秘書というのは曲者だ。政策秘書とは国会法で「議員の政策立案および立法活動を補佐する」と定義されている。元来政策を立案するには高い専門性が必要不可欠。だから資格試験はキャリア官僚の採用試験に匹敵する難関になっている。だが抜け穴がある。国会議員が申請し審査認定を得る裏道だ。ところが、正規の試験組は政策秘書全体の1割強しかいない。9割方が抜け穴組なのだ。政策秘書とは名ばかりで、車の運転からコピー取りまで、実態は何でも屋が殆どらしい。国会議員には公費で賄う公設秘書が2人認められていたが、24年前に秘書の資質の向上を目的に政策秘書1人の設置が可能になった。だが、政策秘書としては機能せず、公設秘書が1名増員され3人になったというのが実態だ。国会法の目的に合っていない。直ぐさま国会法を改正し、抜け穴を無くし、政策秘書の資質を上げるべきだと思う。

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自分は常識人か?

誰でも自分が最も常識人だと思っている。特に日本人は横並び傾向が強いから、そう思う。だが、外人から見ると日本人は異様なほど世界の常識からかけ離れているようだ。REUTERSのコラム「経済学者の鼻を折る法則破りの日本」が面白い。以下はその要約。19世紀の専門家は、繁栄が可能なのはプロテスタントの文化だけであると確信していた。だが日本でキリスト教は普及しなかったが、明治維新後と第2次世界大戦後に急速な経済発展を成し遂げた。急速な成長は、貿易慣習や、暴力的混乱を伴う社会革命、豊かな天然資源などによるものだが、日本には該当しない。軍事力強化が常に工業化の主要目標になるのに日本でそうではない。グローバリゼーションには必然的に膨大な移民流入が伴うのに日本には殆ど移民がいない。現代経済を支える世界的な潮流は女性労働であるのに日本企業の上級幹部に占める女性の割合は極めて少ない。ノーベル賞経済学者フリードマンは、マネーサプライが機械的に価格水準を決定すると提唱したが、バズーカ砲でも日本はインフレにならない。確かに世界の常識とはかけ離れているのかもしれない。このライターは「日本といえども、財務的な価値を経済の現実から永久に切り離しておくことは出来ない」と結論付けている。でも自分の意見は違う。ライターが結論前に述べている「経済学は定量化出来ず確固たる結論が得られない厄介な学問だ。世界中どこでも人間の性質もテクノロジーも似ているが、豊かさを得たり失うありかたは国によってバラバラだ」が結論だと思う。経済学も国民性も実体があるようで実体が無いものだと確信した。

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危ないアパート経営

我が家から近いJRの駅周辺には新しい小規模アパートが乱立し始めている。国内の空き家は800万戸以上もあるのに、よくもまー、建てるものだと思う。新しいアパートを見る度に、相続税対策なのだろうと思っていた。2年前に相続税の非課税枠が引き下げられ、かつ日銀の量的緩和策による金利の低さだ。相続税対策としては理解出来るが、それにしては数が多すぎる。何か不思議な感じがしていた。どうやら土地所有者や小金持ちの資産運用の一つであるようだ。その裏には、銀行がいる。異次元緩和で市場に溢れたお金の貸し先に困った銀行が、アパート経営の投資話を持ちかけている。対象は、現役時代にそれなりの財産を築いた団塊の世代の老人たち。年金だけの生活では辛い。何もしなければ、最後は財産の大半は相続税として消えてしまう。だからこそアパート経営なのですと持ちかける。入居需要が充分ある地域であれば経営として成り立つが、需要の少ない所では悲惨だ。目論見通りに家賃が入らなければローンを返せない。即不良債権に繋がっていく。こんな実態が増えているようだ。そこでアパートローンに危機感を抱いた金融庁が不良債権化を懸念して、監視を強化し始めたとのこと。ところが、金融庁の危機感は一般庶民には伝わってこない。銀行に遠慮していては被害者が増えるばかりだ。果たして金融庁は誰の味方なのだろう。

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ベルギーと韓国の相互理解

韓国ではタマゴ騒動が凄い事になっているようだ。韓国はタマゴ出荷を全面停止し、タマゴを使った料理も敬遠されているとのこと。事の発端は、2~3の採卵鶏農場のタマゴから殺虫剤「フィプロニル」が検出された事。フィプロニルは人間の肝臓や腎臓などに害を与える可能性がある。発がん性物質でもある。勿論対処は必要だ。検出のニュースが伝えられると、鶏卵だけではなくパン・菓子・マヨネーズなど鶏卵を材料とする食品全般も売れなくなってしまったらしい。韓国の全ての採卵鶏農場1456カ所の鶏卵出荷を中止させたというから、その規模に驚いてしまう。今後韓国では、タイと日本からタマゴを緊急輸入する予定だが、ネットでは日本のタマゴに猛反対。放射能が怖いからだという。違和感を覚えるが、国民性だからしょうが無い。一方で、ヨーロッパでも同様に「フィプロニル」が問題になっている。ベルギーからフランスに来たタマゴや、ドイツからハンガリーに来たタマゴもフィプロニルが問題になっている。ベルギーの巨大オムレツ作りは有名だ。1万個のタマゴを使い調理する。今年も、このフィプロニル騒ぎの中で行われ皆さんに巨大オムレツが振る舞われた。では、フィプロニルのリスクはどれ程なのだろうか。肝臓や腎臓などに害を与えるとは言うものの、世界保健機関によると、身体に甚大な影響を及ぼすには1日に7~15個の卵を食べる必要があるという。1日に10個以上のタマゴを食べたら誰でもお腹を壊してしまう。ベルギーと韓国の差を、如何に受け止めれば良いのだろうか。ベルギーと韓国がお互いに理解し合うことこそ、真に科学的理解が深まるのだと思うのだが。

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トランプとオバマの対比

バージニア州で起きた白人至上主義者らと反対派の衝突に対するトランプとオバマの対応が対照的だ。トランプは当初コメントを避けたが、避けきれず「双方に非がある」と発言。その発言が批判の火を点けた。マケインが言うように「憎しみや偏見に立ち向かうアメリカ人と、人種差別主義者の間に道徳的な同等性はない」と思うのが一般的な米国人の常識だ。でも、厳然と人種差別が存在しているのが米国の現実だ。トランプは白人至上主義を明確に非難しなかった。だから白人至上主義者だと見下され当然非難を受けることになった。これを機に、トランプの助言機関「米製造業評議会」のメンバーが続々と辞任し始めた。心底人種差別に反対の人もいたろうし、経営に不利益と判断した人もいたに違いない。いずれにしても、米大統領が人種差別を助長する発言をするとは、嘆かわしい限りだと思う。一方オバマは、故マンデラ元南アフリカ大統領の自伝から引用し、ツイッターに「誰も生まれながらに、肌の色や生い立ち、宗教のために他人を憎まない」と投稿。これが、ツイッター史上最多270万の支持を集めることになった。トランプとオバマの対比が鮮明になるほど、米国の人種差別は解消に一歩前進するかもしれない。

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真夏の涼しい日

真夏だというのに涼しい日が続いているが、背筋が凍るようなゾッとする話を一つ。地球規模の大災害が起きるかもしれないとのニュースが目に留まった。「南極大陸は世界最大級の火山であることが判明」。エジンバラ大学の研究者らが、レーダイメージング技術を使い、厚さ2kmの氷の下にある大陸の形状を観察し、新たに91もの火山を発見したとのこと。もし噴火が始まれば厚さ2kmもの氷が溶け出し海面を上昇させることになる。そうなれば、標高の低い大都市は尽く海中に没することになるかもしれない。地球温暖化とか言うレベルではない。天災は防ぎようが無いから祈るしかない。一方空からも脅威がやって来る。欧州宇宙機関が、今年10月に大きさ数十mの小惑星が地球に大接近すると予測した。地球まで約4万kmの距離に接近して通過する見通しで、地球に衝突する恐れはないが、静止衛星は被害を受けるかもしれない。宇宙にはこの種の小惑星はまさに星の数ほど五万とある。そのうちの一つが何時ぶつかってくるかもしれない。大昔恐竜が滅んだのも小惑星の仕業と言われている。宇宙時間で考えれば、衝突など時々起きることだ。そう考えると途轍もなく恐ろしくなる。でも防ぎようが無い。最大の対策は、今生きているこの一瞬を大事に生きていく事しか無さそうだ。

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違うだろッ!

読売新聞の安倍帰郷について「安倍首相、墓前に謙虚に、誠実に、丁寧にと誓う」という記事、豊田議員でなくても「違うだろッ!」と思う。しかも、仮面夫婦の夫人とのツーショット。おかしいと思う。おかしいとは、微笑ましく笑うという意味ではなく、異様に変だという意味だ。我が家でもお盆にはお祖父さんを迎えるためにオガラを焚いて迎え火をする。その心は、先祖を敬い、近況を報告し、安寧を祈るもの。だが安倍のお盆は全く違う。墓前に謙虚に、誠実に、丁寧にと誓う事自体が頓珍漢だ。その気持ちは国民に誓うべきで、父に報告すべきものではない。父には、支持率の急落の原因を素直に告げるべきだ。それが、父の教育のためなのか、自分の至らない所為なのかを自問すべきだと思う。それが出来てこそ並の子供だ。でも質問が出来なければ、答えを得ることが出来るはずが無い。バカな子供には答えは無いのが世の常だ。それを更に減速させているのが、夫人の存在。父の墓前に詣でるために、離婚したくても出来ない嫁さんを連れて行く道理が分からない。安倍は、夫人の存在を一体何と捉えているのだろうか。取り繕えば支持率が回復するとでも思っているのだろうか。でも答えは明らかだ。両者とも、間違いなく何も考えてはいない。ただ今の地位に連綿として漂っているだけ。だが読売は上辺だけを見て美化する。まさに御用新聞だ。いや誤用新聞と言える。

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グチャグチャな民進党

機を見るに敏なのが民進党から抜けた細野元代表代行だと思う。民進党はグチャグチャだ。蓮舫代表が唐突に辞任を表明した。理由は辞めた野田幹事長の後釜が見つからなかったから。蓮舫に抜擢された安住代表代行が、他の有力議員に野田の後釜の幹事長に就かないよう動き回ったためだ。元々力不足の蓮舫が去ることになって、手を挙げたのが枝野と前原。枝野は福島原発事故時の「取り敢えず健康に影響は無い」と国民を騙し続けた嘘がバレ信用が失墜している。一方前原は国交相の時思いつきで八ッ場ダム工事を迷走させた「言うだけ番長」だ。両人は代表選出馬に当たり、所信を述べたが現状認識が甘過ぎる。最大の問題は解党的出直しであるはずなのに、相変わらず自公の受け皿を目指すと上滑りしている。枝野は護憲、野党共闘で、前原は改憲、共闘否定と違いをみせるが、経済政策は同じで所得再分配の強化。所得再分配だけで経済が活性化するはずがない。でも両者の最大の問題は、自説と所信表明が大きく違う事だ。選挙のためなら自説を曲げるという事だ。一言で言うと「信用が置けない輩」と言える。どちらが代表に就こうが、党の綻びを繕うことは出来そうもない。ましてや自公の受け皿など夢のまた夢。誰がなろうが全く期待は出来ない。民進党は安倍政権の応援団として機能しているように映る。

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海の日、山の日、空の日

今日が「山の日」という休日だということは知らなかった。リタイアしてから20年も経ったので、当たり前かと思うが、決してそうではない。何故なら施行が去年からだったからだ。年寄りは昔のことは覚えているが極最近のことは覚えていないのが常。だからと言う訳では無いが自分は耄碌はしていないと自負している。祝日法では「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としているが、実際は山に関する特別な出来事など全く無い。敢えて「山の日」が作られた。何故なら「海の日」が制定された反動だろうと思う。山派対海派の戦いだ。でも、海の日も食わせ物だ。決して子供たちが海水浴で遊ぶための日ではない。「海の日」は祝日化される前は「海の記念日」という記念日だった。明治天皇が横浜港に帰着したことにちなみ制定された経緯がある。極めて軍事的な発想だ。では「山の日」はどうだろう。昨年制定されたが、特別な由来がある訳ではない。各地で「山」の付く行事は多い。「八」は山の形を表すし「11」は木々を想像させる。だから、11日は山の日になっているようだ。だが、お盆の関係からいうと、12日の方が連休となるので好ましかった。でも、12日は御巣鷹の尾根の日だ。当時の小渕優子議員らが猛反対して12日を11日に替えたと言われている。でも「山の日」は陸軍を連想させる。あと数年も経てば「空の日」が制定されるかもしれない。そうなれば日本は着々と陸海空の布陣を張っていると言えそうだ。コワ!

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お盆あれこれ

もうすぐ帰郷ラッシュのお盆休みが始まる。そもそも、お盆は旧暦7月15日の中元節の日に祝わう行事だった。中国から伝わり「お中元」の由来ともなった道教の行事の一つだ。一口にお盆と言っても、旧盆、新盆、月遅れの盆があり、地方によって期日が異なる。旧盆は旧暦7月だから今年は9月に行われる。沖縄が旧盆派だ。新盆は、新暦7月だから毎年7月13日~16日と決まっている。東京、横浜、静岡は新盆派だ。月遅れの盆は常に新暦の8月13日~16日になる。全国の殆どが月遅れの盆派になっている。東京・横浜は新盆だから7月にお盆を済ましているはず。だが、もうすぐ帰郷ラッシュが始まる。東京から地方へ向かう高速道路や新幹線の混雑は凄まじい。如何に東京に一極集中してしまったかが実感出来る情景だ。一方「お盆玉」なる言葉・風習があると初めて知った。お年玉は知っているが、お盆玉とは初耳だ。お盆に若夫婦が故郷のジジババの所に帰る。するとジジババが可愛い孫に、お年玉ならぬお盆玉を与えるとのこと。昔の丁稚は盆・正月しか休みが無く、帰郷時にご主人様からお盆小遣いを戴いた。それとは全く違う。若夫婦に較べ豊かで余裕のある高齢者が、孫可愛さに手渡すのだ。ひょっとすると、帰郷ラッシュとは孫の切なる願いを叶えるための盲目的集団行動かもしれない。でも我が家では、お盆に孫たちが遊びに来るが、金銭は渡さない。孫たちが新しい体験をして、学び取っていく事が大切だと思っている。だから6人の孫たちが、6人の中の社会性を身に付けることに注視し最大限の努力をしている。今年は例年の3日間では無く、10日間の格闘が既に始まっている。

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核の屁理屈

8月6日広島原爆の日と8月9日長崎原爆の日。安倍首相が両日の平和祈念式に参列し、哀悼の意を表し挨拶を述べた。枕詞は広島と長崎の違いはあるが、中身は同じ。中身は「核兵器のない世界と恒久平和の実現に向けて力を尽くすことを誓う。その実現のためには、核兵器国と非核兵器国双方の参画が必要だから我が国は双方に働きかけ主導していく」。そして長崎の記者会見で「国連で採択された核兵器禁止条約は、我が国のアプローチと異なるから、署名、批准を行う考えはない」との方針を改めて示し「日本が参加すれば核兵器国と非核兵器国の隔たりを更に深め、実現をかえって遠ざける結果となる」と主張した。そんな事はない。非核兵器国である日本が核兵器禁止条約を批准したからといって、双方の隔たりが深まる訳がない。数の上でも隔たりは浅くなる効果があると見るのが常識だ。ましてや世界で唯一の被爆国である日本が条約を批准すれば、核兵器のない世界に大きく一歩近づくことになるはずだ。安倍の論理は屁理屈だ。日本が条約を批准しないのは、米国の核の傘に守られていると思っているので、米国に遠慮しているからに他ならないことは自明なことだ。一流の国であれば、たとえ安全保障条約を締結していても、核兵器はNOと言う。そのNOと言う相手は、特定の国ではなく全ての核保有国と保有国になりつつある国。非核兵器国が核兵器国に媚びへつらうことこそ益々核を拡散させることになるはずだ。

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気の滅入る台風

7月21日に南鳥島近くで発生した台風5号が、今は富山湾にいる。何と発生してから今日で18日15時間の長寿命だ。台風の長寿記録は史上1位が19日6時間、2位が19日0時間、3位が18日6時間だったから、台風5号は既に史上3位の座を確保している。あと15時間以上生き残れば史上1位に輝くことになる。これまで統計がある1951年以降の台風の総数は1700個だから、3位以内が如何に長寿命なのかが実感出来る。時速15kmのノロノロ台風で、強風かつ豪雨を伴い各地に被害を被らせている。極めて迷惑な台風だ。ノロノロの原因は東西の高気圧が行く手に立ちはだかり、かつ偏西風がはるか北にあるためとのこと。更に高い海水温が凶暴な台風に育ててしまったようだ。早く消滅して熱帯低気圧になってほしいが、ここまで来ると心の片隅で、史上1位にもなってほしいと思ってしまう。まさに毒食らわば皿までという心境になる。いずれにしても、長いことお騒がせで気の滅入る台風である。一刻も早い消滅を願いたい。

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孫のお守り

我が家に孫たちが遊びに来た。iPadでゲームばかりやっているので、近所の商業施設に行くことにした。子供向け屋内スポーツ施設が目当てだ。まずはピンポン。以外と上手い。聞けば小学校でピンポンをやっているとのこと。でも腕前は自分の方がまだまだ上だ。あと数年は保つだろう。次はバッティング。最低速度の65kmに合わせて開始。フォームを直したが以前ほど上手く当たらない。諦めたようだ。次はオートテニス。次から次へとボールが出てくる。ラケットの面が上を向いてクリーンヒットが出来ない。敢えて助言はしなかった。次はバスケのストラックアウト。手前のリングには入るが、あとは弾かれてばかり。難しさを思い知ったようだ。次はサッカーのストラックアウト。初回はインサイドステップばかりでボールが上がらずノーゴール。2回目はインステップキックを教えた。ボールが上がるようになり3ポイント獲得。サッカーは上達した。最後はトランポリン。初めての経験とのことだが、1回転したり尻で着地したりで上手に楽しんでいた。スポーツ施設には充分満足したようだ。帰りがけにプリクラをしたいと言うのでゲームセンターに立ち寄った。孫たちがプリクラを楽しんでいる間にゲームセンター内を探索。生まれて初めて入ったゲームセンターのゲーム機種の多さにビックリ。他人がカーレースをしているところを見ていたが、その迫力に驚いた。子供たちがゲームセンターに入り浸りになることが分かったような気がした。70歳を過ぎても新しい世界を発見することがあることを実感した次第。

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政治生命をかけた冒険とは

田原総一朗が、内閣支持率をV字回復させる秘策として安倍総理に進言したという「政治生命をかけた冒険」の中身とは一体何かと色々取り沙汰されている。田原本人は黙秘しているが、マスコミには幾つかのヒントを与えた。「解散や連立ではない。民進党も共産党も小沢も反対しないが、自民には反対する人がいる。安倍総理にしか出来ない。今やるべき。総理の進退ではない」。ヒントが多いようで多くはない。一部のマスコミでは、北朝鮮を訪問しトランプと金との橋渡しを行いノーベル平和賞受賞と拉致問題解決と報道しているが、V字回復させるほどのインパクトは無いし、水物過ぎる。そこで自分なりに秘策を考えてみた。今や多くの国民が原発ゼロを望んでいる。原発ゼロと核拡散防止条約に参加となればインパクトはある。だが、官僚も経団連も猛反対して潰しにかかるはず。総理の決断で上手くいく案件とは言い難い。夫人との離婚。夫人が奔放なだけで総理を牛耳っている訳ではない。離婚してもトカゲの尻尾切りに過ぎない。そこで思いついたのが消費税減税だ。アベノミクスで戦後3番目に長い景気回復を達成し、株価も倍になり、経済指標上では一応良好な成果をあげてきた。だが、その恩恵は殆どの国民には行き渡っていない。一般庶民は未だにデフレの世界に取り残されている。国民にとって消費減税は効果抜群のはず。問題は猛反対する財務省と欠乏する社会福祉費の手当て。アベノミクスはリフレ派の政策で、消費増税はリフレ派の考えとは矛盾している。減税は論理的には筋が通っているが、単に消費税減税すると言えば潰されるだけ。でも歳出に大ナタを振るうことが出来れば減税は可能になる。もし、消費税減税であるならば、安倍は大ナタの具体策を練っているはずだ。田原の言う政治生命をかけた冒険とは、消費税増税を約束した安倍がその約束を翻すことと、大ナタの具体策の実行だと思う。田原の進言が実現しようがしまいが、そのうち内容は明らかになるはずだ。一種の楽しみでもある。

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SFのエヘヘの世界

同じSFでもエヘヘ!という話。テンセントって知っている?じゃアリババは?と言われても、若者の間では良く知られているかもしれないが、年寄りには良く分からない。でも、世界で一番大きな会社はアップルで、次ぎがGoogleの持ち株会社のアルファベットで、3位がマイクロソフトということは誰でも知っている。だがその次はと問われても分からない。だが、それがテンセントであるしアリババなのだ。それ程世界的なビッグな企業なのだ。テンセントは日本のLINEみたいなWeChatを展開している。更にSNSアプリ、オンラインゲーム、ニュース、ビデオ、音楽、ブラウザそしてモバイル決済とさまざまなプラットフォームを構築していてイケイケドンドンのIT企業だ。そのテンセントが人工知能AIを開発した。中国企業テンセントがサービスを提供していたAIは、利用者との会話を通じて学習していく仕組みになっている。技術が正しければ利用者の多くの声が反映される仕組みだ。ところが「中国共産党万歳」という書き込みに対し、AIは「こんなに腐敗して無能な政治に万歳なんて出来るか」と答えたが、更に続く。「中国共産党を愛しているか」という問いには「愛していない」と「あなたにとっての中国の夢は何か」には「アメリカに移住することだ」と応じたとのこと。即刻テンセントのサービスは中国政府によって即刻停止されたとのこと。この真実はSFなのか落語なのか。まさにSF以上に、かつ落語以上にエヘヘ!と言えそうな出来事だ。エヘヘ!

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SF小説の世界へ

SF小説の世界が現実になりつつあるようだ。米国のIT関連企業が、従業員の手に認証用マイクロチップを埋め込んだ。米国での実用化は初めてとのこと。調べてみると、各国で実験が進められているようだ。オーストラリアが、世界でも初めて公に国民にマイクロチップを埋め込む最初の国になるようだ。オーストラリア政府は医療システムとしてマイクロチップの人体埋め込みを進めている。埋め込みにより超人になれるというプロパガンダが当たり国民は前向きとのこと。シドニー在住の実在の人は埋め込んだ結果、財布もクレジットカードも持たずに買い物が出来、自動車運転時にキーが不要で、パソコンやカードのパスワードや暗証番号を覚える必要も無くなったと喜んでいるとのこと。しかもマイクロチップの埋め込みは安くて簡単。値段は僅か80~300ドル。埋め込む作業は注射のように数秒で完了し、除去する際もトゲを抜くのと同程度。この分野の進歩は目覚ましい。人間と機械が融合されるのは、もう時間の問題だ。だが便利な反面リスクもある。GPS機能が付けば、常時居場所を特定される恐れもある。個人の逐一の行動をビッグデータとしてIT企業や政府が活用・悪用するかもしれない。新しい時代に合わせた倫理観やセキュリティ技術が必要になりそうだ。以前テレビで放送していた海外ドラマ「パーソン・オブ・インタレスト」の世界は目前のようだ。

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反省の言葉と形

内閣改造で札付き大臣が一掃されベテランに置き換わった。首相は会見で「まず改めて深く反省しお詫び申し上げたい」との言葉から始まり「仕事人内閣」と自賛した。そうだろうか。今回の人事が「仕事人内閣」と言うのならば、前回の「お友達内閣」は何だったのだろうか。「ゴミの寄せ集め内閣」とでも反省するのだろうか。加計問題の萩生田官房副長官も官邸から去った。だが、ちゃっかり幹事長代行に出世している。反省が形になって表れてはいない。「経済第一」と言ってはいるが市場は反応していない。株価は一時2万円の大台を割った。海外からの評価もゼロということだ。従って、今回の改造の狙いは「問題隠し」と見るのが妥当のようだ。小池都知事のコメントは気が利いている。さすが環境相経験者らしく環境のPR用語「Reduce(廃棄物を減らす)、Reuse(再利用する)、Recycle(再生利用)」の3Rをモジッて表現。「スキャンダルをReduce(抑制)、閣僚経験者に頑張ってもらうReuse(再利用)、ちょっとRefreshするということで、3Rかなといったところだ」と述べた。将棋の駒を替えたとしても、指し手が変らなければ何も変らない。人の性格も一朝一夕には変らない。世間様はお見通しだ。少しでも化けの皮が剥がれれば、即解散へと突入することになるかもしれない。

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内閣改造の目論見

内閣改造は支持率アップの究極の技と言われている。明日3日に新布陣で安倍改造内閣が発足する予定だ。いよいよ前日に迫り、閣僚人事の動向が漏れ伝わって来る。正確に言うと、チビチビとリークしながら政界や世論の反応を窺っている。その動向を聞くと、安倍は内閣改造の天才かもしれないと思う。利権疑惑の盟友甘利を外した。入閣させれば紛糾は必死。賢い選択だ。経済再生担当相を伸晃から茂木に替える。何も出来ない何もしない伸晃を替えるだけで効果は絶大のはず。足を引っ張り続けた稲田を改造直前に辞任させた。これは安倍の戦術ミス。改造まで引っ張れば改造効果は絶大だったはず。安倍の最大の失敗だろう。後任を小野寺にしたことは正解だが、安倍自身の人事ミスを認めたことになる。丸川五輪相を外すのは正解。誰がなろうとも五輪の仕事は出来る。ただ丸川が出来な過ぎただけで、前回の誤用が今回の交替に功を奏している。身内意識を薄めるために、野田聖子起用や岸田の政調会長を検討している。安倍から見ても辞めさせたい大臣は沢山いる。それが今の安倍の負の財産だ。金田法務相、高市総務相、松野文科相、山本農水相、鶴保特命相、山本地方創生相等々数え上げたら切りが無い。これを切れれば一応安泰と考えているに違いない。しかし、今一度何故内閣支持率が急落したのかを再考すべきだ。その要因は3つある。安倍自身の傲り、菅の何も答えない話法、出来の悪い閣僚たち。出来の悪い閣僚だけを替えても所詮尻尾切りに過ぎない。道は半ばにも達していない。

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所変われば品変わるスマホ

ハワイのホノルル市が米国の大都市では初めて、道路横断時の「歩きスマホ」に罰金を科す条例を制定したとのこと。道路を横断する際のスマホ、パソコン、ゲーム機、デジタルカメラ等の歩きながらの操作が対象になる。紙も含まれる。違反者には、罰金が科せられる。初回は15~35ドル、2回目は35~75ドル、3回目は75~99ドル。違反を繰り返すほど罰金が高くなる仕組みは抑止効果が抜群だ。米国では「歩きスマホ」で怪我をした事故が、この11年間に約1万1千件も起き、その8割が転倒によるものだったとのこと。極めて効果が期待出来る条例だと思う。飜って日本ではどうだろう。歩きスマホなど可愛くて、自転車スマホ、自動車スマホも見ない日は無いほど危険な状態だ。十年ほど前自動車運転中のスマホ操作が禁止され、警察が取り締まりに乗り出した。でも今では取り締まる警官など見ることは全く無い。自分の車の後ろに自動車スマホが来ると追突されないかハラハラすることが多い。いなくなるとホッとする。嫌な世の中だ。自転車スマホも最近道路交通法の改正で禁止された。だが一向に減る気配は無い。況んや歩きスマホなど当たり前。最近では何とスマホ当たり屋が急増中とのこと。歩きスマホの人にわざとぶつかって、壊れているスマホを落として、壊れたとか身体が痛いとか言いがかりを付けて金銭を要求する。結論すると、米国では歩きスマホをする人の怪我を心配し条例を制定している。一方、我が国は条例を作っても機能せず、歩きスマホが撒き散らす迷惑・犯罪を助長している。所変われば品変わるということか。残念。

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