内閣改造の目論見

内閣改造は支持率アップの究極の技と言われている。明日3日に新布陣で安倍改造内閣が発足する予定だ。いよいよ前日に迫り、閣僚人事の動向が漏れ伝わって来る。正確に言うと、チビチビとリークしながら政界や世論の反応を窺っている。その動向を聞くと、安倍は内閣改造の天才かもしれないと思う。利権疑惑の盟友甘利を外した。入閣させれば紛糾は必死。賢い選択だ。経済再生担当相を伸晃から茂木に替える。何も出来ない何もしない伸晃を替えるだけで効果は絶大のはず。足を引っ張り続けた稲田を改造直前に辞任させた。これは安倍の戦術ミス。改造まで引っ張れば改造効果は絶大だったはず。安倍の最大の失敗だろう。後任を小野寺にしたことは正解だが、安倍自身の人事ミスを認めたことになる。丸川五輪相を外すのは正解。誰がなろうとも五輪の仕事は出来る。ただ丸川が出来な過ぎただけで、前回の誤用が今回の交替に功を奏している。身内意識を薄めるために、野田聖子起用や岸田の政調会長を検討している。安倍から見ても辞めさせたい大臣は沢山いる。それが今の安倍の負の財産だ。金田法務相、高市総務相、松野文科相、山本農水相、鶴保特命相、山本地方創生相等々数え上げたら切りが無い。これを切れれば一応安泰と考えているに違いない。しかし、今一度何故内閣支持率が急落したのかを再考すべきだ。その要因は3つある。安倍自身の傲り、菅の何も答えない話法、出来の悪い閣僚たち。出来の悪い閣僚だけを替えても所詮尻尾切りに過ぎない。道は半ばにも達していない。