チャリティーの本質

1978年に始まったNTV系「24時間テレビ」が、何と40回目を迎えた。日本各地でチャリティーキャンペーン活動を行う番組として誕生した。視聴者から寄せられた寄付を、国内外の福祉・環境保護・災害復興の支援に役立てる事を目的とした番組で「本当の主役はテレビの前のあなたです」を謳い文句にしている。毎年10億円ほどの募金を集めている。初回の司会は萩本欽一だが、3回目から徳光に替わり、胡散臭くなってきた。その後羽鳥に替わったものの胡散臭さは変わらない。出演者の全員はチャリティーに参加しているという清々しい顔をしている。でもチャリティーって、本当だろうか。募金の使い道はどうなっているのだろうか。世界の常識として、チャリティーに出演する本人は完全な無報酬が当たり前だ。そのあるべき報酬が寄付されるからこそチャリティーなのだ。でも日本のチャリティーは違う。タレントは報酬を貰い、チャリティー顔をして振る舞っている。儲かるし、損はしないし、挙げ句の果てに名声を得ることが出来る。タレントや放送局にとっては美味しい番組だ。でも、もうそろそろ卒業すべきだと思う。チャリティー番組を組むことは素晴らしい。でも今こそチャリティーの原点に戻るべきだと思う。日本は間違いなく、それを理解実行出来るレベルに追いついていると思うから。