カテゴリ:201708



31日 8月 2017
米国では、銅像撤去の可否で世論が二分しているようだ。ことの発端はシャーロッツビル事件。白人至上主義者と人種差別反対者が衝突し死者が出た事件に対し、トランプが「双方が悪い」と発言し火に油を注いだ。一方は南北戦争の南軍リーダーを人種差別や奴隷制度の象徴とみなし、南軍リー将軍の銅像撤去を主張する人種差別反対者。もう一方は銅像撤去に反対する白人至上主義者。白人至上主義のトランプは「リー将軍の銅像を撤去するのなら、奴隷を抱えていたワシントン大統領の銅像も撤去するのか」と反撃。一方ニューヨークではセントラル・パークの近くにあるコロンブス像の撤去が検討されている。撤去理由は、コロンブスが先住民を虐殺したからとのこと。米国には人種差別が存在し続けている。だがトランプ出現以前には、歴史的人物の銅像撤去という運動などは無かった。銅像は過去の偉業を讃えるもので、反面的な解釈が優先されることは無かった。一体銅像は何のために建立されたのだろうか。偉業に対する賞賛であるが、見方によっては戒めの反面もある。清濁合わせ飲んでこそ、銅像の存在価値がある。因みに、リー将軍は南軍であったが、自身は奴隷制度に反対だった。人種差別派がリー将軍の銅像撤去を願うのは天に唾を吐く行為と同じだ。コロンブスにしても、もし彼がアメリカ大陸を発見していなければ、今の大陸には先住民しか存在せず、白人も有色人種もいないかもしれない。自分たちの系譜を否定しているようなものだ。トランプを筆頭に多くの米国人は、自国の歴史を知らなさ過ぎる。まずは事実を見つめることだ。国としての文化レベルが低いと思う。
30日 8月 2017
大町・安曇野への旅は、今日で3回目になる。北アルプスの裾野にある安曇野平野は一面に青い田圃が広がっている。温泉があり、美術館が多く、農作物も有名だ。安曇野ちひろ美術館、碌山美術館、穂高神社、大王わさび農場などが代表的だが、既に行ってしまった。新規な名所を探し歩いたが、時間が余ってしまった。そこで観光果実園で果物狩りを体験することにした。選んだ先は「ブルーベリー安曇野」。ブルーベリーのシーズンは7月上旬までと思い、電話で確認したところまだOKとのこと。標高660m安曇野市の南西部にあり、松本駅から車で30分の距離。寒暖の差が大きく、雨が少ない環境がブルーベリー栽培に適しているとのこと。ブルーベリー狩りは、入園料1000円、時間無制限食べ放題で400gを持ち帰ることが出来る。ご主人がユニークだ。ブルーベリーに当たるから畑にバッグを持ち込むな。表面の白い粉を拭うな。取り方はこう。パック容器はこう持て。溢すようだと帰ってもらう。と手厳しい。持ち帰りはたったの400gかと思っていたが、思いの外量が多い。350gを摘んだところでギブアップした。ブルーベリー狩りが終わると、美味しいミニトマトを摘んで食えと言う。確かに美味かった。次はミョウガを採れと言う。立派なミョウガだった。更にその次は四つ葉のクローバーを摘めと言う。そして帰りがけにニガウリもくれた。最後にブログを見てくれ、毎日拍手をして欲しいとの依頼。見かけと違い、農業とブログに嵌まりきっている一途なオジサンだった。楽しい思い出の一つになった。
29日 8月 2017
異常に蒸し暑い関東を逃れて長野県白馬に来た。我が家は二人とも山歩きは好きではない。そこで、気軽に行ける白馬五竜高山植物園を選んだ。ロープウエーに8分乗るだけで標高1,500mの高山植物を観ることが出来る。気温も湿度も低いし空気もきれいだ。一応目標を達することが出来た。白馬は自分にとって思い出の場所でもある。50年以上前に生まれて初めてスキーをしたのが八方尾根スキー場。初めてだというのにうさぎ平の上まで行かされ、狭い崖のあるリーゼンコースを麓まで必死で滑り下りた記憶がある。当時宿泊したのが対岳館という旅館。散策がてらに探してみた。対岳館は現存していた。昔は平たい三角の赤いトタン屋根だった。今は対岳館ホテルと名前が変わり、佇まいは小洒落たホテルに生まれ変わっていた。ただ平たい三角屋根だけが昔の面影を残していた。今の時点で昔の思い出の場所へ行くことは簡単に出来る。だが50年後にこの場所を再び訪れることなど、50年前には想像だに出来なかった。そのギャップに果てしなく長い時間が過ぎたことを実感した。偶には昔の思い出の場所を訪れるのも良いものだ。
28日 8月 2017
甲子園6本塁打で清原の記録を更新した広陵中村選手には驚かされた。更に驚いたのが少年時代の逸話。中村選手は元々生まれながらの左利き。だが、右利きの方が出場チャンスが多くなるからとの理由で右に変更したとのこと。左利きを右に変えることは簡単ではない。並大抵な努力では変えられないし、ましてや日本記録を更新する程の技術を身に付けるのは不可能に近い。自分も左利きだが、右に矯正した。きっかけは少年時代の野球。左利き用のグローブは品数が少なく殆ど選ぶという選択肢は無かった。その上値段は右利き用の1.5倍。子供ながらに、今後始めるスポーツは右でやろうと決心した。今ではテニスも卓球もゴルフも右だ。テニスのサーブやスマッシュは野球の遠投動作と似ている。身体をどう動かせば良いのかと、左の遠投動作をして骨格・筋肉の動きを確認し、右に覚えさせたものだ。残念ながら、野球とボーリングは右に変えることが出来なかった。だから中村選手の凄さが人一倍分かるのだ。しかし、今になって考えると、右に矯正するべきではなかったと思う。何故なら、スポーツでは左利きの方が有利な場合が多い。テニスを左で始めていれば、今よりは数段強くなっていたに違いないと思う。でも、今更左に戻れない。中村選手を手本に右の道を進むしかない。
27日 8月 2017
1978年に始まったNTV系「24時間テレビ」が、何と40回目を迎えた。日本各地でチャリティーキャンペーン活動を行う番組として誕生した。視聴者から寄せられた寄付を、国内外の福祉・環境保護・災害復興の支援に役立てる事を目的とした番組で「本当の主役はテレビの前のあなたです」を謳い文句にしている。毎年10億円ほどの募金を集めている。初回の司会は萩本欽一だが、3回目から徳光に替わり、胡散臭くなってきた。その後羽鳥に替わったものの胡散臭さは変わらない。出演者の全員はチャリティーに参加しているという清々しい顔をしている。でもチャリティーって、本当だろうか。募金の使い道はどうなっているのだろうか。世界の常識として、チャリティーに出演する本人は完全な無報酬が当たり前だ。そのあるべき報酬が寄付されるからこそチャリティーなのだ。でも日本のチャリティーは違う。タレントは報酬を貰い、チャリティー顔をして振る舞っている。儲かるし、損はしないし、挙げ句の果てに名声を得ることが出来る。タレントや放送局にとっては美味しい番組だ。でも、もうそろそろ卒業すべきだと思う。チャリティー番組を組むことは素晴らしい。でも今こそチャリティーの原点に戻るべきだと思う。日本は間違いなく、それを理解実行出来るレベルに追いついていると思うから。
26日 8月 2017
プロスポーツと言えば、米国のMLBが代表格だ。選手も多いし、圧倒的な人気を誇っている。野茂投手と言うまでもなく、最近は日本人投手が活躍し頼もしく思うし、なにより観ていて楽しくなる。MLBが日本のプロ野球よりも身近に感じられるようになってきた。昔から挙げれば、村上、野茂、マック鈴木、長谷川、伊良部、大家、大魔神、石井、斉藤、松坂、岡島、黒田等々、思い出したら切りが無い。今現役でも田中、ダルビッシュ、上原、田沢、前田が活躍している。投手以外の選手ではイチローと松井が金字塔といえる。今日、先発を外されると噂されていた前田が先発した。6回を投げ7三振を奪い1安打1失点で12勝目を挙げた。特に6回は3者を9球で抑え圧巻だった。この日は選手の個性に焦点を当てた試みの「プレーヤーズ・ウイークエンド」が始まり、各球団が特別仕様のユニホームで試合に臨んだとのこと。道理で様子が違う訳だ。背中には「MAEKEN」の文字。これが印象的だった。ドジャーズは91勝36敗で首位を独走し、MAEKENは12勝5敗と好成績。MAEKENは一時リリーフに回った。それが功を奏して球の切れが戻ってきたと言う。長丁場と考えずに、初めから力を入れて投げきることが最も大切と言う。何か、この言葉を別の世界でもがいている人にも教えてあげたいと思ってしまった。
25日 8月 2017
世界的にテニスが脚光を浴びているが、プロテニスの世界は過酷だ。ランクが上位の選手はハードスケジュールを強いられ、下位選手は賞金の少なさに困窮生活を余儀なくされている。前年度のランキング上位30位以内の選手には出場義務化されている大会がある。グランドスラムの4大会、マスターズ1000は9大会の内8大会、500シリーズは13大会中4大会。但し、五輪とデビスカップは、500シリーズ相当として大会数に数えられるが、ランキングのポイントには加算されない。例年、ツアーは暑い1月の豪州と中東から始まり、2月は欧州、北米、南米と渡り、3月は米国のマスターズ、4月からはクレーコートの欧州で締めくくりは全仏オープン、6~7月は芝コートとなりウィンブルドン、8月後半からハードコートに移り全米オープンが待ち構えている。その後はアジア、欧州の室内コートとなり、ベスト8に残れば、11月のツアー・ファイナルが待っている。これ程密に詰まったスケジュールを熟せる訳がない。事実、全米オープンには怪我による有力選手の欠場が目白押しだ。バブリンカ、ジョコビッチ、ラオニッチそして錦織も。フェデラーもマレーもナダルも少し前まで欠場していた。誰が見ても極めて異常だと思う。でも、日本の解説者から「過酷な状況を改善すべき」という声は聞こえてこない。世界的な影響力は殆ど無いのに、何を遠慮しているのだろうか不思議に思う。ところが、あの悪童マッケンローが「日程を見直すべし」と発言した。アッパレ!よりクオリティの高いプロテニスを楽しむための最大のサジェスチョンだと思う。
24日 8月 2017
長年日経新聞を購読しているが、年々記事の内容がお粗末になっている。通信社からの転用記事が多く、殆どインターネットで同じ内容を読むことが出来る。購読を続ける判断は、インターネットよりもペーパーに価値があると思うかだ。自分はインターネットで充分だから購読を止めようと思っているが、カミサンは躊躇している。決心するにはもう少し時間が掛かりそうだ。因みに、日経新聞の朝刊・夕刊セットの購読料は4,509円もする。このセットに電子版をプラス1,000円で付けられる。でも、ペーパー購読を止め、電子版だけにすると、何と4,200円。殆どペーパーとペーパーレスとは価格差が無いのだ。新聞社から見れば紙代は只同然の扱いになっている。実際に紙が安い訳ではないから相当無理をしているのだろう。コスト的に電子版に移行したい気持ちは分からなくもない。だが見方を変えると、電子版が如何に高いかが実感出来る。ところが、驚くことに日経電子版を今秋から一気に700円値上げし4,900円にするという。只で見ることの出来るインターネット記事との競争であるのに、何と4,900円も払えと言う。日経はクレージーとしか言い様がない。記事の信憑性まで怪しくなってきた。
23日 8月 2017
森友問題が未だに尾を引いている。騒ぎの張本人ではなく、8億円もディスカウントして国有地を売却した疑惑に対し、国会で疑惑隠しを図ったあの佐川理財局長だ。国会が終わると、何も無かったかのように国税庁長官に栄転した。国会で安倍を守り切り、財務省が安倍に貸しを作った功績によるものだろう。財務省から見れば年次的に順当な人事かもしれないが、この人事は見送るべきものだった。まさに論功行賞と言える。国税庁長官とは、国民から税金を徴収するという絶大な権力を持つ国税庁の最高責任者だ。その最高責任者が自ら納税の意義を語り、国民に協力をお願いするのが慣例の就任会見。その会見を開かず未だに公に顔を見せない。国会で隠蔽した事実は、大阪特捜部によって明らかにされようとしている。市民による佐川長官罷免運動も拡大している。何より国税庁の税務署職員までも、このままでは仕事が出来ないと罷免要求運動に加わり出した。疑惑隠しの佐川がトップにいる限り、納税者の協力、理解が得られ訳がない。9月から始まる税務調査では、納税者から大きな反発を食らうのは目に見えている。安倍も麻生も、随分国民を甘く見たものだと思う。国民はバカじゃない。お灸の据え方は知っている。そのお灸にもレベルがある。謝れば許すレベルもあれば、政治生命に及ぶレベルもある。国民を侮るなかれ。
22日 8月 2017
民進党代表争いは、蓮舫が安住に追われ、枝野と前原の戦いになった。枝野は旧菅首相派で左翼。前原は自民大好き派の右翼。枝野は旧社会党系の議員の賛同を得、一方前原は旧民社系と旧維新系を得たといったところ。解党直前なのに、いっちょ前に会見を開いた。ところが驚いたことに、両陣営とも想像もしない事を口走った。枝野は「離党者に刺客を出す」と言い、現職議員さえ危ないのにハッタリを噛ました。前原は共産党との共闘を否定し、小池ファーストとの連携を目指すとの意志を匂わせた。一言で言うと「袂を分かつ」ということだが、考えてみれば至極当たり前のことだと思う。右に行く者、左に進む者、行く道が違うのだ。民進党は、元々思想も理念も異なる輩が集まった烏合の衆だから、当然の成り行きだ。民進党にとって解党こそが一歩前進と言える。枝野も前原も政治の出発点は同じ日本新党だったが、これを契機に枝野は社会党、前原は民社党として再出発すると良い。民進党の代表選で、両者が如何に鎬を削ろうが党にとって得るものは何も無い。一体何のための代表選なのだろうかと不思議に思う。

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