2020年1月

コロナの教訓

新型コロナウイルスが肺炎以外でも話題をまき散らしている。世耕参院幹事長が「予算会議で野党が新型コロナウイルスの質問をしないのは変」とツイートしたのに対し、蓮舫は「私の分担は桜を見る会」と反発。感染症と桜、どちらを優先すべきか。世耕の勝ち、野党の負け。武漢から政府チャーター便で邦人を帰国させることになった。桜で散々浪費しているのに8万円も取るという。でも世間の反発を喰らい急遽政府負担に変更した。国費の使用は政権の勝手だという体質が見え見えだったが少し修正された。2人の帰国者が検査を拒否した。未発病の感染者からも感染するから、我が儘の域を超えている。昔流に言えば非国民だ。結局2人は検査を申し入れたとのこと。2人を強制的に検査出来るよう憲法の緊急事態条項の改正が必要だと馬場日本維新の会幹事長が言い出した。でも強制検査をするには、2月8日に施行される「指定感染症」の施行日を前倒しすれば出来るので憲法改正とは無関係とテレビのコメンテイターが主張した。すると、それまで安倍首相は馬場の意見に同調していたが、急遽明日から前倒しして施行すると閣議決定した。安倍と日本維新の会のスケベ根性が丸出しで、憲法改正には真面な議論が必要だということを印象づけた。スケベ根性がやぶ蛇となった。教訓。民間が積極的に発言すれば、少しは良い方向に進むかもしれない。

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機能不全のWHO

世界保健機関WHOが新型コロナウイルスによる肺炎について「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」と今日になってやっと宣言した。既に全世界へ拡散中だ。感染者は8千人を超え、死者も140人を超えた。新型コロナウイルスは人から人へと感染する。しかも、未発病の感染者から感染するというから厄介な代物だ。まさにパンデミックそのものと言える。でも、WHOは武漢で大騒ぎになっていたにも関わらず1週間前に「緊急事態の宣言」を先送りにした。実態が掴めないからだと言い訳していた。もし、1週間前に緊急事態を宣言していれば、各国の対策は先行し、拡散速度は抑えられたかもしれない。パンデミックになってから、緊急事態を宣言しても何の意味があるのだろう。この手の宣言は、決して後手を引いてはならない。先手、先手で未然に防ぐものだ。WHOは機能していない。テドロス事務局長のしどろもどろの会見がそれを証明している。WTOも機能不全だ。それにしてもWと名の付く機関は、何故これ程までに機能不全に陥ってしまったのだろうか。○○ファーストが諸悪の根源になっている。

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安房の三名工巡り

今日は我が家恒例の房総ドライブだ。目的は盛り沢山。温泉露天風呂、新鮮安価野菜、新車の半自動運転、宿の料理ショー、それに安房の三名工。それぞれブログに書くほどの内容はあったが、今日は安房の三名工について書くことにした。三名工とは、彫刻の武志伊八、後藤義光、武田石翁。三名工は房総半島に多くの作品を残している。伊八については、4年前に行元寺を訪ね「旅のオマケは波の伊八 」に書いた通りだ。北斎が「神奈川沖浪裏図」を描く動機となった伊八の「波に宝珠」がある。見事な波だった。今日は残りの義光と石翁の作品を訪ねることにした。義光一族の墓がある千倉町の西養寺には初代義光の作品である向拝の木鼻がある。有名な割にはひっそりと佇む寺であった。白浜町の厳島神社には石翁19歳時の作品「七福神」がある。弱冠19歳でこれ程の石像が彫れたとは驚きである。でも、七福神と言いながら六福神しか無い。一つは何の彫刻も無い石が置かれている。未完成だったのか、はたまた盗まれてしまったのかと思った。後で調べると、弁財天は社殿に祀られているとのこと。旅に出るには下調べが必要だと反省させられた次第。

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星三つ

デジャブかと思った! ミシュランガイド2020年フランス版で、日本人シェフの店がフランスで初めて三つ星に評価されたとのニュース。先日終わったばかりのテレビ番組「グランメゾン東京」は、初めて日本の店が三つ星を獲ったという内容だったからだ。しかも、主人公までソックリだ。フランスの三つ星シェフは小林圭さん。温和な従来の日本人シェフとは違い物事をストレートに言う。あらゆることに目を光らせてチェックする。厨房の中で躊躇すること無く大声で厳しい指示を出す。スタッフに対する要求は極めて高い。スタッフはストレスだらけとのこと。一方グランメゾン東京でキムタクが演じる尾花シェフの性格は小林圭さんとソックリだ。そう言えば、オテル・ドゥ・ミクニの三国シェフは温和な顔はしているが、一度厨房に入るとスタッフを足蹴りするなど凶暴だった。味には決して妥協しないことが、一流シェフの要件なのだろう。でも「決して妥協しない」ということは、常人には決して出来ることではない。

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体内でも輝く時代に

英ブリストル大学の研究チームが人工ダイヤモンドと放射性炭素14による電池を開発したとのニュース。放射性元素を使った原子力電池は長持ちすることが特長だ。かつて木星探査機ガリレオや土星探査機カッシーニに使われていた。でも打ち上げ失敗などでプルトニウムなどの放射性物質をまき散らす恐れがあるので、現在は太陽電池が使われている。今回の研究の成果は、放射性炭素14を使ったことにある。炭素14は、短距離放射線を放出し、人体には有害だが、ダイヤモンド中に保存すれば放射線が閉じ込められ安全とのこと。原子力発電の減速材として用いられた黒鉛から抽出可能で、抽出すると放射能が低下し放射性廃棄物の保管コストが削減できるメリットもあるという。このダイヤモンド電池は低電力であるものの、寿命の50%に達するのに5730年かかるとのこと。この電池は交換や充電が不要なのだ。埋め込み型心臓ペースメーカーの電源として、昔はプルトニウム、ニッケル63、今はリチウム電池が使われているが、あと10年もするとダイヤモンド電池になるのだろう。ダイヤモンドは外装を飾るだけでなく、体内でも輝く時代になるのかもしれない。

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徳勝龍の快挙

大相撲初場所は幕尻の徳勝龍が初優勝を遂げた。幕尻力士が優勝したのは20年前の貴闘力以来2人目とのこと。しかも、33歳5ヶ月なので、年長初優勝の歴代3位になったという。まさに快挙だ。自分は最近の大相撲に疎く、四股名と顔が一致しない。と言うか、見たことの無い顔が多いし、聞いたことも無い四股名が多い。徳勝龍はその筆頭だ。北の富士親方は、これまで幕下十両のイメージが強くパッとせず注目に値しなかったと言っている。後援会会長も「ビックリした。人が変わったみたいだ」と変貌ぶりを絶賛している。場所中に恩師の伊東近大監督が亡くなった。きっと徳勝龍は土俵上で監督と一緒に戦ったのだろう。徳勝龍は「自分なんかが優勝していいんでしょうか。もう33歳ではなく、まだ33歳です」とコメントした。スポーツは心技体が要だ。心・技・体のそれぞれを鍛え、バランスを取るのが重要だ。徳勝龍はようやく「心」を手に入れたに違いない。努力の上に築かれた「何も考えない無欲」こそが、勝負を制するのかもしれない。

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隠蔽大国:中国と日本

新型コロナウイルスの感染が拡大している。中国政府の発表では感染者1330人、死者41人だが、武漢の専門家は感染者が10万~15万人いると明かしている。流行初期に武漢市が箝口令を出し、隠蔽したのが躓きだ。全人代の前に騒がれたくなかったためらしい。中国政府は10日間で1000床の臨時病院を建設するとし、武漢及び近隣都市の4000万人を封じ込めた。この政府対応から考えて、感染者数は数千ではなく数十万であることは間違いなさそうだ。この期に及んで、政府はまだ隠蔽を続けているようだ。SNSでは「くれぐれも政府を信じないで」との声が挙がっている。まるで日本とソックリな構図だ。SARSでは、発症者8,096人のうち774人が死亡した。新型コロナウイルスはSARSを超えるかもしれない。1週間前このブログ「新型コロナウイルスと阪神・淡路大震災」で、マスコミが新型コロナウイルスの脅威を楽観視しているのは問題だと指摘した。あの時楽観視した専門家は、今どのような心境なのだろう。危機管理能力の無い専門家が社会の毒になっている。

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夜空の源平合戦

冬の星座はと問われても、北斗七星とオリオン座程度しか知らない。そのオリオン座が崩れるかも、というニュースがある。オリオン座は四角形の真ん中に3つの連なった星がある。四角形の左上の星をベテルギウスという。そのベテルギウスが輝きを失い、やがて消滅してしまうかもしれないという。昔九州にいた頃、真冬の帰り道、晴れ渡った夜のことだった。オリオン座の四角形の中の星を数えたら何と13個もあった。今でも忘れない星の降る夜だった。そのオリオンがオリオンでなくなってしまうのはとても悲しく思う。ベテルギウスは太陽の20倍の重さが有り、寿命は1000万年で今は900万年くらいとのこと。寿命が尽きるのは数年後か100万年後かは誰にも分らない。自らの重さに耐えかねて最期に超新星爆発が起こるという。超新星爆発すると、ベテルギウスは金星より600倍以上明るく、半月の明るさになり、昼でも見えるようになるらしい。その輝きが約100日間続き、やがて暗くなり肉眼では見えなくなると言われている。オリオン座の四角形の右下の星をリゲルという。リゲルが白く輝き、ベテルギウスは赤く輝く。夜空の源平合戦だ。星の世界でも、驕れる平家は久しからずということか。

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線虫と液体のり

ガンの革新的な検査法や治療法が相次いで開発・実用化されている。このブログにも書いた「夢のガン識別技術 」が実用化され1月6日から開始された。検査費用は9,800円で、尿を提出し2週間後にガンの有無が報告される。すでに法人や健康保険組合などからの問い合わせが殺到しているという。今は保険適用外だが、通常の健康診断のオプションで検査を受けられる日もきっと間近だろう。一方「液体のり」も注目を浴びている。昨年は東大が白血病の治療で重要な造血幹細胞を、コンビニでも買える「液体のり」で大量に培養することに成功したとのニュースが流れた。今年は東工大がホウ素中性子捕捉療法というガン放射線治療で、薬剤に「液体のり」を混ぜると治療効果が大幅に高まることを発見したとのこと。ホウ素化合物を注射してがん細胞に取り込ませておき、外から中性子を照射して破壊する方法だが、ホウ素化合物が流出し易いのが問題だった。「液体のり」を混ぜると、ホウ素化合物が3倍量留まり、根治に近いレベルを実現出来たという。「液体のり」とは、どの家庭にも有るあのアラビックヤマトだ。主成分はポリビニルアルコール。切手にも使われていて、舐めても毒ではない。「液体のり」畏るべし。

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法定講習の意義

マンション管理士の法定講習会に行ってきた。マンション管理士は一応国家資格で、法律により5年毎の法定講習が課されている。自分は2005年に取得したので、15年が経ち、今回で3度目の講習だ。全国28カ所の会場で丸1日かけてテレビ講義を受けることになる。この歳で丸1日机に座ってテレビを見続けるのは苦痛だ。でも、仕方が無いと諦めている。だが、問題なのは講義内容だ。殆どが、受験時に勉強した内容のお復習いなのだ。当時は必死に勉強したから、15年経った今でも、基本知識は明確に覚えている。自分は、この5年間の世の中の動向に合わせて、マンション管理士を取り巻く環境がどう変わり、どのように対処すべきなのかを知りたいのだ。これこそが法定講習の意義だと思う。ところが、講習内容は、お復習いばかりで、まるで専門知識を忘れてしまった認知症のマンション管理士相手のようだ。しかも、講習代金は16,600円と高額だ。何のための講習会なのだろう。マンション管理士のためではなく、マンション管理センターと講習会場のためにあると思えてならない。次回は78歳になるので、再度受講することは無いのだが、一言文句を言わざるを得ない心境だ。

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草薙神社のお守り「安全第一」

鉄筋コンクリート製の大鳥居が建立45年で老朽化し、住民から撤去を求める声が挙がっているが、所有者不明のため宙に浮いているとのこと。静岡・草薙神社の参道にある高さ約12メートル、幅約16メートルの大鳥居。1975年静清土地区画整理事業の補償工事の一環で、市道上に立っていた古い鳥居が道幅に合わせ大きく建て直されたとのこと。当時も古い鳥居の所有者は分らなかったが建て直してしまったようだ。草薙神社は日本武尊の父景行天皇がルーツと古い。由緒が分らなくてもおかしくない。現在の草薙神社の財産録にも記載されていないので所有者は不明だ。現在市は所有者を調査中。所有者がいないことが法的に確認できれば、道路管理者として撤去の手続きに移ることができるとのこと。でも何でこうなるのかと思う。草薙神社の参道にある大鳥居は、記録があろうが無かろうが草薙神社のものであることは間違いない。草薙神社は官僚的に杓子定規な対応を取るべきではない。問題は帰属ではなく安全だ。住民の安全第一のため、大鳥居の撤去か修繕に乗り出すべきだ。それをしなければ、草薙神社のお守りから「安全第一」が消えるのは必定。

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極彩色の麒麟がきた

NHK大河ドラマを見なくなって久しい。見たと記憶に残っているのは10年前の「龍馬伝」と6年前の「軍師官兵衛」だけ。今年の明智光秀が主役の「麒麟がくる」は前宣伝が凄かったから第1回は見ることにした。ストーリーや配役よりも衣装の極彩色に驚いた。このど派手な衣装は16世紀の戦国時代にはそぐわないと感じた。衣装を手掛けたのは黒澤明監督の長女とのこと。道理で黒澤明の「夢」の派手さと似ている訳だと納得した。制作統括のチーフ・プロデューサーは「庶民も含め、いつ死ぬか分からない時代なので、町なかが平穏な時はカラフルな衣装を着ている」という時代考証に基づいて演出したと言っている。そういう心理は理解出来るが、果たして当時にこれ程の染色技術が存在していたのか怪しく思う。一方で時代劇映画には、現在と同じような古めかしい寺社が出てくる。昔は艶やかな朱色だったに違いない。そう考えると、極彩色もあながち間違いではないと思えてきた。

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ハリー王子夫妻の離脱

英国王室はハリー王子夫妻が王室を離脱すると発表した。夫妻はこの春以降王室の公務から退き、殿下、妃殿下という称号も失うことになる。今後は公費の支給は受けず、住居の改修費3億円も返還する意向とのこと。王室に馴染んだウイリアム王子夫妻とは対照的だ。ハリー王子は何故離脱の道を選んだのだろう。ハリー王子は離脱後も公務を行う希望があると言っていたから、王子自身が離脱を望んでいた訳ではない。王子は当初、メーガン妃も王室に馴染むだろうと思っていたのかもしれない。でも英国は階級社会だ。メーガン妃の母親はアフリカ系米国人。王室も英国社会もこのアフリカ系を差別したのが主要因だろう。おまけにエリザベス女王は93歳と高齢で王室のことしか知らない。チャールズ皇太子は疑似科学を信奉する変わり者。そこにカミラが加わる。古色蒼然とした舅姑に囲まれた生活は、米国で自由に育ったメーガン妃にとって地獄だったに違いない。日本では、正月帰省で夫の里に付いていくのも拒否する妻が増えている。そう考えると、ハリー王子夫妻の決断は大正解と言えるかもしれない。

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新型コロナウイルスと阪神・淡路大震災

中国・武漢市で発生した新型コロナウイルス感染者は45人になった。日本でも1人、タイでも2人が確認された。中国では1月3日以降新たな感染例は無いとしているが、武漢市の感染者しか発表されていないので45人には疑問が残る。武漢市から帰国した感染者は、発熱したが検疫にひっかからず、ウイルスが分るまでに3つの医療機関を受診していたという。今のところ更なる感染は報告されていない。マスコミは感染を過度に恐れることはないと楽観視し始めた。でも、英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームは、昨年末の発生から12日までに市内の患者数は推計で1723人に上っていると発表した。中国発表の45人とは大きく乖離している。そこで昨日25年目を迎えた阪神・淡路大震災の当日を思い出した。午前6時のNHKニュースの地震についての第一報は「滋賀県で落ちてきた物に当たり老人1人が頭に怪我を負いました」だった。ところが、時間が経つと前代未聞の大惨事であることが伝わってきた。何故か自分には、新型コロナウイルスと阪神・淡路大震災の被害が重なってみえる。新型コロナウイルスを甘く見ず、用心に超したことはないと思う。

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祝命名チバニアン

約10万年前の中期更新世の地質時代が「チバニアン」と命名されることが国際地質科学連合の理事会で「やっと」決まった。中期更新世と前期更新世の境界を示す代表的な地層として認められた。地球の歴史を117に分けた地質時代に、日本の地名が付くのは初めてのこと。チバニアンの概要について、このブログ「チバニアンの由縁」に書いたことがある。もう2年以上前のことだ。正式命名が遅れたことには理由がある。同じ地質学者の楡井茨城大学名誉教授を会長とする研究団体「古関東深海盆ジオパーク認証推進協議会」が反対したからだ。当初楡井は推進する立場にいたが、途中からねつ造があるとして反対の立場に回った。それからは、現場の借地権を買い上げたり、立ち入り禁止にしたりして、研究を妨害し、異議を申し立てていた。結局、その異議は退かれ、目出度く正式命名となった次第。それにしても、楡井は何故このように執拗な妨害をしたのだろうか。もし、ねつ造があったのならば、それを実証すれば事が足りる。それでも体を張って妨害するとは、嫉妬以外の何物でもなさそうだ。研究は、真実を明かすためなのか、他人の誉れを消滅させるためなのか、が問われそうだ。

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南海スロースリップへの対処

物騒なニュースが飛び込んできた。南海トラフでスロースリップが観測されたとのこと。東大と海上保安庁が、初めて南海トラフでプレートの境目がゆっくりと動くスロースリップを捉えたと発表した。スロースリップとは、プレートとプレートの境目がゆっくりとずれ動く現象。地震波を出さずに溜まった歪みを解放するため、揺れを感じない。でもその影響は強烈だ。スロースリップという言葉で思い出すのは3.11東日本大震災。本震が起きる2ヶ月前からスロースリップが起きていた。スロースリップが、あの大規模な大震災の引き金になり、かつ規模拡大に繋がったと記憶している。だが、今回はスロースリップと大地震との関連性は不明と言っているが、それで良いのだろうか。南海トラフ地震は、マグニチュード9、最大震度7、九州から東海という広域で、10m以上の津波が襲い、犠牲者は30万人以上と推測されている。日本は過去30年間も全てのことを先送りしてきた。全てのことに後ろ向きだ。でも、自然災害は先送り出来ない。前向きに取り組む方策は無いのだろうか。

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シューズ規制の是非

世界陸連がナイキのランニングシューズ・ヴェイパーを使用禁止にするかもしれないというニュースが広まっている。あのピンクやオーロラ色の厚底シューズだ。マラソンの世界記録保持者や日本記録保持者や箱根駅伝の区間記録更新者が履いていた。反発力に優れたフォームで挟んだカーボンファイバー製のプレートを内蔵し、ランナーに足を押し出す感覚を与え加速させるという。何故使用禁止にしようとするのだろう。シューズ技術は時代と共に進化するものだ。アベベは裸足だった。地下足袋が運動靴になり、各種スポーツに合う専用のシューズが開発され、競技も高度化されてきた。ナイキのヴェイパーも、進化の過程の一部分に過ぎないと考えるべきものだと思う。世界陸連は、もしヴェイパーを使用禁止にするとしても、他のシューズをどのように区別し規制するのだろうか。区別出来る訳がない。短距離選手も独自に開発されたシューズを履いている。トラックの材質だって、競技場毎に仕様が異なる。元々スポーツに平等などという概念はない。反則にならない範囲で、各選手が工夫を凝らして有利になるように戦う競技だ。世界陸連はスポーツの本質を誤解していると思う。

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目覚まし地震

今日はゴルフに行く日。だから、枕元にスマホを置きタイマーを5時40分にセットしておいた。ところが、4時55分頃にけたたましく鳴り出した。何事ぞと思った。緊急地震速報だ。前後して地震が発生した。最初はプツンと糸が切れたような振動があり、少し経ってから衝き上げるようにドカンときた。9年前の東北地方太平洋沖地震と似ている。ついに再来したのかと覚悟した。だが揺れは長続きせずおさまった。地震被害も無く、ゴルフに行けるのはラッキーだと思った。ゴルフから帰ってきてネットを見ると、この地震の予測情報を発信していた研究機関があったとのこと。民間の地震研究機関ブレインが、巨大地震の事前予測情報を提供しているメルマガ「最新WEEKLY地震予報」だ。1月8日から14日の間に関東地方でマグニチュード5の地震が発生すると予測していた。的中だ。この地震予報の的中率は80%の実績があるという。3種前兆地震予知法といい、地電流の異常値、低周波音の発生、マグニチュードと累積発生回数を総合判定して予測するという。動物が地震を予測する仕組みを上手く科学的手法に置き換えたようだ。今では地震を予測する方法は数々ある。多くの研究機関が地震学会に参集し、切磋琢磨して信頼性の高い地震予測技術を確立すべきだと思う。

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最近の若い者は

今日は成人式。以前は15日だったので、月曜日に移動したことに違和感を覚える。でも今日が祝日の成人式だ。成人式のテレビニュースを見ていると、相変わらずだなと思う。一時よりも荒れ方は温和しくなったが、荒れる奴はいる。艶やかな晴れ着姿の笑顔の裏には、アホ親が映る。極めて奇抜な身なりをした若造が、天下を取ったように傍若無人に振る舞っている。日本の将来は平気なのだろうかと心配になる。思わず「最近の若い者は」と呟いてしまう。でも、考えてみると自分の若いときも「最近の若い者は」と言われたのだろう。「最近の若い者は」は大昔から言われ続けているようだ。紀元前のギリシアのプラトンも「最近の若い奴は人の言うことを聞かん」と嘆いている。日本の平安時代の文書にもこの種の記載がある。近代では山本五十六の名言がある。五十六は「年寄りは、今どきの若い者などということを絶対に言うな。何故なら、われわれ年寄りが若かった時に同じことを言われたはずだからだ」と言った。更に「何が出来るか、とその可能性を発見してやってくれ」と締め括ったという。五十六の名言は現代でも生きている。でも、テレビ映像と五十六の名言とのギャップが大きすぎる。五十六の寛容さがひしひしと伝わってくる。

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国あれば国民有り

遂にイランで最高指導者ハメネイ師の退陣を要求する反体制デモが始まった。イランはイスラム教絶対階級主義。ハメネイ師は中国の習主席以上の絶対権力者だ。そのハメネイ師に反旗を翻すデモが勃発したのだから、化けの皮が剥がれたのか、民主化が始まったのか、どちらかだろう。ウクライナの飛行機が撃墜され、当初ハメネイはイラン軍の関与を完全に否定していた。ところが一転して認めた。権威が崩壊し、化けの皮が剥がれた瞬間だ。あれ程の権力者が脆くも崩れるとは、イラン国民も捨てたものではないと思う。翻って日本は安倍一強。モリカケ問題から桜を見る会までやりたい放題。マスコミや国民が騒いでも、何処吹く風。日本国民が慎ましいのか無力なのか、はたまた無気力なのか。米国ではトランプ劇場の真っ盛り。大統領ではなく、喜劇役者かギャングと見做せば面白いが、現実世界の出来事だ。結果として米国民が狂人に見えてくる。台湾総統選では民主進歩党の蔡英文が圧勝した。台湾民族の良識の結果だと思う。中国の習主席は、香港で失敗し、台湾でも屈した。でも、中国民は変わりそうもない。国あれば国民有り。指導者と国民の見識が問われている。

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気温 vs 体温

地球温暖化が叫ばれて久しい。グレタ・トゥーンベリ効果で二酸化炭素ガスが悪者に定着してしまった。地球の平均気温は1906年から2005年の100年間で0.74度上昇した。温暖化ガス犯人説者は、産業革命以降の人的影響だと騒いでいる。でも自分は、そうは思わない。人間は自然には全く無力だからだ。だが、産業革命以降暮らしが豊かになった見返りに気温が上昇したという説は面白い。一方、スタンフォード大学の研究チームは、人間の体温は200年前から少しずつ低下していると発表した。1860年から1940年までの南北戦争北軍の退役軍人の兵役記録、1971年から1974年の国民健康栄養調査、2007年から2017年のスタンフォード大学付属病院で診療を受けた成人患者のデータを基にしたという。総計68万人の体温を分析した結果、2000年代に生まれた男性の平均体温は、1800年代初期に生まれた男性の平均体温よりも0.59度低いことが判明したという。原因は、医療の進歩、衛生状態の改善、生活水準の向上によって、公衆衛生が劇的に改善したからではないかと推測している。人がウイルスや菌に感染すると、体内の免疫システムが機能し体温を上昇させる働きがあるサイトカインが産出されるからとのこと。結局、産業革命以降暮らしが豊かになり体温は下がったということだ。気温と体温の対比が面白い。

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Cool Nishinari!

Cool Nishinari!と言っても、西成恭介のことではない。旧釜ヶ崎である大阪西成「あいりん地区」が、今や外人の間で観光地と化しているという。世界でも有数の荒廃した街のひとつともいわれた西成だが、今は街の雰囲気も明るく国内外の観光客からの評判も上々とのこと。グラフィックアーティストによって描かれたシャッターの前で記念撮影する外国人観光客たちは、西成の街の印象を「So Cool!」と目を輝かせるという。西成とはアメリカ・ニューヨークのハーレムを思い起こさせるカッコいい街という認識であり、かつ銃を持つ奴がいないので安心感を覚えるらしい。高齢化でホームレスが激減したことで、街が明るく清潔になったようだ。実は、西成恭介の名付けも、この大阪西成と少し関係がある。大学生の時、小説を書こうと思って、ペンネームを西成恭介と決めた。当時悪名高い釜ヶ崎の名称が「あいりん地区」に変わり、治安も改善され、明るい未来が来そうな雰囲気があった。それにあやかって西成と名乗ることにした。未だに一度も訪れたことはないが、Cool Nishinari!のニュースには嬉しく感じた次第。

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スマホ vs うどん

香川県議会が、子どもがスマホやゲーム機をいじる時間を制限する条例案を検討しているとのこと。ネットでは「それ以前にうどんを禁止しろ」と大炎上しているようだ。条例案は、高校生以下は平日60分、休日は90分。夜間の利用は、中学生以下は夜9時まで、高校生は10時まで。罰則規定はない。しかし子どもたちに条例を守らせることを、保護者や学校の責務として明記する。県議会は、県民からコメントを募った上で、来月開く定例本会議に条例案を提出する方針。もし成立すれば全国初となる。でも、こんなことを条例にして、何の効果があるのだろうか。子どもの躾を、条例で親を縛ろうとでも思っているのだろうか。時間を制限すれば、子どもは良い子になって勉強するとでも思っているのだろうか。条例などでは絶対に守られるものではない。最も効果があるのは、大人たちが実践することだ。ながらスマホを慎むべきだ。もし、条例を作るのならば、対象は大人にすべきものだ。子どもは大人を見習うもの。ネットでは正論が叫ばれている。うどんは糖質の塊だ。糖尿病への片道切符とも言える。条例で制限すべきは「うどん」に違いない。

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ノブレス・オブリージュの欠如

米国・イランの関係が風雲急を告げている。トランプが刹那的にイランの英雄を暗殺し、イランは報復としてイラクの米軍基地にミサイルをぶち込んだ。第3次世界戦争が勃発するかもしれない状況だ。でも、日本政府はこの事件が起きる前に、自衛隊の派遣と安倍首相の中東訪問を決めていた。ところが事件が勃発し、政府は自衛隊の派遣は計画通り行うが、首相の訪問は中止すると発表した。自衛隊の派遣エリアは日本船舶の安全確保のため、オマーン湾、アラビア海北部、アデン湾。安倍はサウジアラビア、アラブ首長国連邦、オマーンの訪問を予定。同じエリアだ。危険性は同じなのに、どうして自衛隊が派遣され、安倍は訪問中止になるのだろうか。不思議だ。第一の理由は、安倍の身勝手さ。自分さえ助かれば自衛隊などどうでも良いという考えだろう。第二の理由は、安倍の根性無し。ノブレス・オブリージュの欠如とも言える。ノブレス・オブリージュとは、直訳すると「高貴さは義務を強制する」を意味し、一般的に財産、権力、社会的地位の保持には義務が伴うことを指す。 ノブレス・オブリージュという言葉で、安倍の貧困さを納得した。もう言いたくない。でも、安倍は本当の義務を果たすべきだと思う。

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我が家のラッキーデイ

スマホデビュー1ヶ月が経ち、ようやく操作に慣れてきたので今日はカミサンのスマホを買いに行った。ショップで訊くと、本体価格はポイントを含めると量販店が一番安く、直営店、代理店の順だという。自分も先月買ったビックカメラにした。3年前の発売で価格が2万円も下がっていたから、機種は自分と同じiPhone8に決めていた。入門編には手頃だ。最近のスマホは、あまり値引きをしない。ガラケーからの乗り換えだと各社均一に2万円強値引きする。自分は先月3万8千円で購入した。カミサンの手続きが終わり、レジに行くと、本体は0円だと言う。嘘でしょ!と言うと、店員はラッキーでしたねと言う。今月は、他社からの乗り換えでiPhone8を購入した人には3万8千円値引きする数量限定のサービスがあると言う。宣伝すると多くの人が押しかけるので公にしていないとのこと。結局ガラケーと他社からの乗り換えで0円のスマホを手に入れることが出来た。まるで、棚からぼた餅だ。今日は我が家のラッキーデイ。思いがけず帰りがけの昼食は豪華な鰻御膳と相成った次第。

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文化遺産への報復

トランプは、イランがソレイマニ司令官殺害の報復をすれば、イランの施設52カ所を攻撃するとツイッターに投稿した。同時にその施設にはイランの文化遺産が多く含まれていることを示唆した。米国民がイランに殺されても、イランの文化遺産に手を出すことは許されないということはおかしいと言う。何とも破廉恥な大統領だと思う。文化遺産を軍事行動の標的にするのは国際法で戦争犯罪と考えられている。文化遺産はその国の一体感や永続感といった重要な感覚をもたらすアイデンティティそのものだ。タリバンがバーミヤンの石仏を破壊した当時の映像を思い出す。世界中の人が心を痛めたものだ。ISもシリアの文化遺産を悉く破壊した。でも、タリバンにもISにも異教徒文化遺産だから破壊するという屁理屈はあった。だが、トランプの破壊理由は、文化遺産を人質にしてイランを恐喝することだけだ。ギャングと変わらない。トランプの品性はタリバンよりも劣ると言える。米国民はトランプを大統領に選んだことを恥じるべきだ。同時に責任を取る必要もあると思う。

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社会人基礎力の曲解

ある調査によると、日本の修士・博士号取得者数が減少しているという。過去10年間の修士・博士号の取得者数は、米国や中国では2割も増加しているのに、日本では1割以上も減少している。給料にしても、米国では博士/学士の比が1.7倍だが、日本では1.2倍だ。年の差を考えれば、給与差は全く無い。これからの企業は、昔ながらの技術だけでは生き残れない。だから、博士号の専門性を生かし最先端を走らなければいけないのに、何故日本では専門性が軽視されるのだろう。問題の一つは、経産省の「社会人基礎力に関する研究会」が報告した「社会人基礎力」の解釈にあると思う。この社会人基礎力とは、人との関係を作る能力、課題を見つけ取り組む能力、自分をコントロールする能力だ。だが企業は採用時に人との関係を作る能力であるコミュニケーション能力を偏重し過ぎている。専門性より人柄だという訳だ。結果として学生は博士課程などには行かなくなる。この構図は「ゆとり教育」の失敗とそっくりだ。元々の狙いが現場で曲解され生かされなかった。文科省の失敗を、今度は姿を変えて経産省が繰り返している。残念。

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嗚呼、ジャッジミス

トランプはスレイマニ司令官殺害について「戦争を止めるために行動した」と弁明しているが、完全に見当違いだったようだ。スレイマニはイラク、シリア、レバノン、イエメンという紛争地域でシーア派組織を仕切っていた人物だ。トランプはスレイマニを米国の敵と決めつけているが、一概には言えない。アフガン戦争では米国の敵アルカイダを掃討し、シリアではIS掃討作戦に協力した。スレイマニは最高指導者のハメネイ師と直接連絡を取ることができる唯一の軍人とされていた。米国にとっては、中東での決定的な軍事的な危機回避のための最終的な交渉相手でもあった。その最重要な交渉相手を消してしまったのだから、報復が始まったら歯止めが効かなくなるのは目に見えている。ニューヨーク・タイムズによると、昨年末米国人1人が死亡した攻撃に対し、米軍幹部らが最も極端な選択肢としてスレイマニ殺害を提示した。国防総省は歴代大統領に非現実的な選択肢を示すことで、他の選択肢をより受け入れやすくしており、今回もトランプが選ぶことは想定していなかったという。ところがトランプは一時の感情で選んでしまったとのこと。結局トランプは「戦争を止めないこと」を選択してしまったようだ。

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穏やかではない世界

元旦のブログは幻だった。決して穏やかではない。イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官が米軍の空爆で殺害されたとのニュース。殺害命令を出したのはトランプ。ソレイマニ司令官は、中東で暗躍するイランの中心人物。イランの英雄でもある。先日イラク米大使館が襲われ1人が死亡した。更なる攻撃があるとの噂があった。トランプは、それを未然に防ぐためだったと言っている。更にトランプは「米国は戦争を始めるためではなく、戦争を食い止めるために行動した」と殺害を正当化した。更に、更にトランプは「もしイランが報復すれば米国は大反撃する」とも言っている。要するに疑心暗鬼に陥り、武力を行使した訳だ。更に屁理屈を捏ねて正当化しただけではなく、報復すれば倍返しをするぞと恐喝している。ジャイヤンそのものだ。自分には理解出来ないが、イランも米国も互いに主張するところはあるのだろう。でも、その報復合戦の場は、イラン内や米国内ではない。イラクなのど中東諸国が被害を被ることになるはずだ。やるなら自国でやれ。この事件はトランプが再選したいがために、弾劾裁判から目をそらす行為に出たと思うのは自分だけだろうか。

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ピンクとオーロラの違い

元旦の全日本実業団対抗駅伝に続き、今日は箱根駅伝だ。新記録更新が相次いだ。目立ったのは、ピンクの靴と、薄いブルーとオレンジのコンビネーションで左右不対称のオーロラという靴だ。共にナイキのヴェイパー ネクスト%という製品。ナイキの厚底が駅伝界を席巻した。設楽悠太選手が2018年東京マラソンで日本記録を更新して以来、マラソン界の常識を覆した革命的シューズと言われている。ヴェイパーのポイントは、ソールにカーボンプレートが内蔵されていること。カーボンプレートの反発を利用するので、衝撃が吸収され、疲労感が軽減され、重心移動する走法に適しているという。これまでの硬いソールは、アスファルトをガリッとつかんで蹴り上げることでスピードを出す、という走り方だった。足に負担がかかる。まさに「陸王」の時代だった。それが進化しヴェイパーになったのだ。更にピンクとオーロラの違いにも差別があるようだ。今やピンクは市販品で、オーロラは試作品。オーロラはナイキが有力チームに支給するが、ピンクは支給されないチームが個人で購入するという。靴の色を見れば実力が推定出来る。ナイキ恐るべし。

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穏やかな年明け

穏やかな年明けだ。昨晩の強風が嘘のように鎮まった。天候も新年を祝福しているかのようだ。でも、一見静かなのは日本だけ。海外は喧噪から始まった。香港では元旦デモに100万人が参加した。商店や銀行が破壊されデモは強制的に中止された。若者と警察隊が各地で衝突し数十人が拘束された。インドネシアの首都ジャカルタでは、大晦日の豪雨により洪水や土砂崩れが発生。電気が止まり、鉄道と空港が閉鎖された。北朝鮮では、朝鮮労働党中央委員会総会での金正恩の報告内容「世界は遠からず新たな大陸間弾道ミサイルを目撃することになる」が発表された。遠からずとは、今春から今秋をさし、新たな大陸間弾道ミサイルとは、米本土すべてを射程に収めるという意味だ。更に「制裁の報復として衝撃的な実際行動に移るだろう」とも予告している。いよいよきな臭くなってきた。一方何故日本は穏やかなのだろう。失われた30年が過ぎた。穏やかとは豊かさを意味しない。不作為が蔓延しているだけ。今年こそ、失われた30年を脱出する年にしなければならない。

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