2017年4月

液体ガラスの夢

自分は化学屋だから「水ガラス」という物質は知っていたが「液体ガラス」は聞いたことがなかった。最近「液体ガラス」が新素材として脚光を浴びているようだ。従業員僅か12名の(株)ニッコーの塩田社長が4年間研究し3年前に発売し大きな広がりを見せているという。「液体ガラス」とは、石英を常温で液体化したもので、技術はマル秘とのことで残念ながら正体は分からない。でも、効果は抜群のようだ。コンクリートの表面に液体ガラスを塗布するだけで、表面にガラス皮膜が形成され、雨水などの浸入を防ぎ、内部の鉄筋の腐食を防止し寿命を延ばすという。既にトンネルやビルに使われている。木材の表面に塗ると、燃えない、腐らない、割れない、変色しない等々の効果を発揮する。既に厳島神社や横浜大桟橋のウッドデッキなどに使用され見紛うほどの美観を取り戻している。塩田社長は「日本は世界最大級の木材輸入国だが、国土の68%は森林だ。この技術を使って日本を木材加工技術の輸出大国に変えたい」と夢を語っている。筋の良い新素材だと思う。一大産業への飛躍を期待したいものだ。

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犯罪を助長させる判決

他人の無線LANの暗号化キーを解読して無断で使う「ただ乗り」は無罪であると東京地裁が判決した。常識から外れた判決だと思う。サイバー攻撃と言えばただ乗り、ただ乗りと言えばサイバー攻撃を連想させる。サイバー攻撃は、ただ乗りした上でサイト内に入り込み、データを盗んだり書き換えたりするので、重要な犯罪だ。この裁判では、サイバー攻撃の部分については有罪と判決されたが、ただ乗りの部分は無罪の判決になった。だが、電波法では「無線通信の秘密を漏らしたり、無断で使用したりしてはならない」と規定されている。この規定は単なるお飾りなのだろうか。難しい電波法の解釈はさて置いて、窃盗事件として取り上げられるべきではないのだろうか。無線LANは誰もが無料で使える訳ではない。利用者がNTTなどと契約し、使用料を払って使っている。ただ乗りは、字の通りに「只」で他人の無線LANを使っている。これは明らかな犯罪行為だと思う。東京地裁の判断が間違っているのか、法律に不備があるのかは分からない。だが、この判決は少なくとも「ただ乗り」を推奨し、サイバー犯罪を煽っているように見える。

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亡霊:西室

驚いたことにリスクを犯すはずも無いと思っていた日本郵政が、M&Aしたトール・ホールディングの減損処理4千億円を発表し赤字に転落した。そして東芝はウエスチングハウスで7千億円の損失を明らかにしている。この他に、第一三共はインドで4千億円以上、キリンはブラジルで千億円、LIXILはドイツで700億円を失い、NTTについては累積するとその額が計り知れない状況にある。日本の富が海外に流出している。と言うよりは垂れ流されている。何故このような事が起きるのだろうか。一つは日本企業の金余りだ。事業は好調で儲かっている。懐は豊かだがその豊かさを従業員には還元しない。だからこそ金は貯まるが国内はシュリンクしているから投資先がない。仕方なく事業拡大のために海外企業のM&Aを図る。もう一つは、日本企業の経営者が海外事情を無知なことだ。一言で言えば、素人判断。日本の経営者と尊敬される人に、海外事業を含めて先見性のある人物は殆どいない。元々素質が無い。だから、日本郵政、東芝、第一三共等々と屍が累積する。でも、良く考えるともう一つの理由がありそうだ。東芝のウエスチングハウスの失敗と日本郵政の失敗は、同人物が同思考で同じ失敗をしているのは明白だ。その名は西室。西室は若い頃仕事が出来たと思う。だが、その後東芝を壊滅的に追いやり、日本郵政も窮地に追い込んだ。でも西室は未だに東芝に君臨している。この人物を如何に評価すべきか。答えは決まっているのだが、国としても結論が出せない。多分、そういう事なのだろうと思う。でも、自分の結論は決まっている。

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クレージーな新聞社

我が家は永いこと日経新聞をとっている。年々日経新聞の記事が少なくなり、広告や写真が多くなってきた。新聞社にとって記事を書くにはコストがかかるが、広告は収入になる。だから記事を減らすということはコストダウンになる。勿論購読者は記事を買っているのだから、記事が減ることは実質的な値上げと言える。日経は他社よりも割高だ。月に4,500円もする。もうそろそろ購読を止めるか、電子版に切り替えるかしようと考えてしまう。単に活字離れと言うだけでは無く、割高な情報源だから新聞離れが起こり崩壊の危機を迎えているのだろう。全国紙の部数減は底が見えない。日本新聞協会発表のデータによると、読売が900万部台を割り込み、朝日は641万部。日経と毎日が300万部前後で、産経は158万部まで落ち込んでいるという。ところが、国会で朝日新聞の「押し紙」問題が取り上げられた。「押し紙」とは、新聞社が販売店に希望部数以上の新聞を強制的に買い取らせるもの。その「押し紙」は配達されずに古紙回収業者を通じて処分されている。朝日新聞は「押し紙」が200万部以上もあり、実売部数はたったの445万部しかないとのこと。「押し紙」は朝日だけでなく、読売、日経、毎日、産経でも同様に存在し深刻化しているようだ。壮大な無駄遣いであるし、環境負荷の問題もあるし、新聞社及び販売店の販促活動の足を引っ張っている。でも、経営者たちは「押し紙」は存在しないと言い張っている。どう見ても日本の大手新聞社はクレージーとしか言い様がない。

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容積率の緩和方法

東京都が老朽化した分譲マンションの建て替え促進のため容積率を緩和すると発表した。グッドニュースだ。旧耐震基準の建物は元々耐震性が低いし老朽化のため地震には極めて弱い。間取りも狭いし、設備も古いし、漏水や詰まりもあるし、見てくれも悪い。不安と不便と醜観の三重苦を負っている。だが、住民にとって建て替えは容易ではない。建て替え費用の手当て、仮住まいの確保、住民の建て替え合意をクリヤーしなければならない。自分が10数年前にマンション管理士の資格を取り、マンション管理の相談会で活動を始めた頃、建て替え希望のマンションが多く存在していた。しかも、容積率の限度一杯に建てられているケースが殆どだった。建て替えには、容積率が行く手を阻んだ。10数年前の当時から、容積率を緩和すれば建て替えが容易になることは分かっていた。建て替え時に階数を増やし、増やした分を分譲すれば、住民は極めて軽い負担で建て替えが出来る。だが、マンション管理士には役所と折衝し容積率を動かす力など全く無かった。今でも残念に思っている。役所の仕事は遅いと思う。10数年前から容積率を緩和していれば、今頃は住み易く見違えるような街並みになっていたはずだ。そこで一つ疑問が浮かんできた。最近はあちこちで超高層ビルが乱立しているが、誰がどのように容積率を自由勝手にコントロールしているのだろう。住み良い社会を作るには、そのメカニズムを解くことが先決のようだ。

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許せない人、救済すべき人

こ奴は許せない。去年末、当て逃げして書類送検されたが号泣記者会見で、3月に不起訴処分になったノンスタ井上だ。ノンスタの事故内容とその時の心情の移ろいは想像し易くこのブログ「不自然な涙」に書いた。当て逃げ事故を起こし、3か月間の謹慎をしていたノンスタ井上が復帰して1か月になる。号泣と3か月の謹慎が功を奏し順調に仕事を熟しているという。相棒の石田は、とにかく謹慎中1人で頑張って井上の復帰を待っている姿が好感されている。万々歳のように思われるが、問題は事故当時に同乗していた人物。井上とは同期のスーパーマラドーナの武智。武智は事故後、マスコミに直撃会見されたが、無言でその場を離れた。事故直前にM1グランプリ2016で3位になっていたスーパーマラドーナ武智へのオファーはこれを契機に激減してしまった。では、井上の当て逃げ事故の時、車内では何が起きていたのだろう。想像に難くない。極めて単純に思える。井上も武智も衝突した時、先ずは我が身の安全を思ったに違いない。次の瞬間、井上は咄嗟に逃げようと思った。この時運転をしていない武智は、井上に逃げずに負傷者を救出すべきだと言った。だが井上は「お前は同期だろ、俺の足を引っ張るのか」と言い現場を逃げることにした。その後、井上と武智は話をしていない。そして、井上の号泣会見に続く。今、井上がすべきことは武智の救済だ。だが、井上にとって武智を救済するには問題がある。今までの言い訳を訂正しなければならない。井上にとって、仲間を救済するか、見殺しにするか、それが問題のようだ。答えは決まっている。救済すべきだ。しなければ、一生苦しみを負うことになる。これを題材に吉本のよしみで又吉さんが小説にしてくれると良いのだが。

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負のスパイラル

今朝のトップニュースは仏大統領選の投票結果。予想通り4強が票を分け合う結果になった。1位の独立系・中道でEU統合強化を主張するマクロンと、2位になった極右・国民戦線で反EUを掲げるルペンが、5月7日の決選投票に進むことになった。今回の大統領選の最大の特徴は、長年にわたって政権交代によって政権を担ってきた共和党と社会党が共に姿を消したことだと思う。もう一つは、EU推進派と反EU派が拮抗して残ったこと。従来の政権を見限り、新しい政治局面への展開を国民が求めたということだろう。3位のフィヨンがマクロン支持を表明しEU推進派は44%となり、一見有利に思えるが、一方極右・極左に拘らず反EU票を合算すると46%になる。ルペンが極右を和らげ反EUを強く打ち出せば、EU推進派対反EU派の戦いになり、勝敗はどちらに転ぶか分からない。どちらにとっても、この2週間が勝負だ。仏大統領選の投票率が77%。英国の国民投票が72%だった。この値は高いのだろうか、低いのだろうか。一国の舵を切る選挙の割には、低いと思う。残りの2~3割の人は何故投票しなかったのだろうかと思案を巡らしてしまう。飜って、日本の国会選挙をみると、衆院選では26年前以降70%を超したことがない。寧ろ3年前は53%で、次回は50%を切るかもしれない。惨憺たる状況だ。自民・公明はいつも低い投票率を望んでいる。浮動票が野党に流れるのを恐れるからだ。政権側が選挙の低調さを願い、一方国民は期待出来ない政治に投票の意欲も無くす。まさに負のスパイラルに陥っている。仏、英、日共、政治能力が秀でている訳ではない。でも、仏、英の国民は常にベターを求めているが、日の国民は何も求めず、只他人任せの流れに乗って彷徨っているだけに見える。

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将棋界の新風

凄い少年が現れたものだ。14歳の中学生将棋棋士藤井聡太四段。去年の奨励会三段リーグで1位になり、14歳2カ月で四段に昇段しプロ棋士になった。中学生でプロ入りを果たしたのは加藤一二三・谷川浩司・羽生善治・渡辺明に続く5人目で、加藤一二三の14歳7カ月を62年ぶりに更新する最年少記録。プロ初戦は奇しくも加藤一二三との対局。62歳の年齢差を跳ね返し加藤に勝利した。凄い少年が現れたものだと思ったが、加藤は引退寸前だから棋力が落ちていたのかもしれないとも思った。ところが、その後も破竹の勢い。公式戦13連勝中だ。一昨年度のNHK杯で準優勝した千田棋士を敗った時に、本物の強さだと確信した。ところが、ところがである。藤井聡太四段が7人の先輩プロ棋士と対決する対局企画「藤井聡太四段 炎の七番勝負New Generation Story」の戦績は何と6勝1敗。想像を絶する強さだ。しかも負かした相手は現在第一線で活躍している元王位の深浦康市九段、元名人で昨年度のNHK杯優勝の佐藤康光九段、羽生善治三冠。この調子でいくと今年度中にタイトル戦の出場を果たすかもしれないし、タイトル獲得も現実味を帯びてきた。先日の電王戦では佐藤天彦名人がponanzaに敗れたが、ひょっとすると近いうちに藤井聡太四段が敵を取ってくれるかもしれない。将棋界に猛烈な新風が吹き荒れ始めたようだ。

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国民をナメるな

日経ビジネスの見出し「マインドなき大臣が更迭されない理由」が目に留まった。嘗ては失態を犯した大臣は即更迭されるのが当たり前だった。しかし、安倍内閣になってから「政治とカネ」の問題で小渕経産相、西川農水相が辞任し、甘利経済再生担当相が口利き問題で絶体絶命の立場に追い込まれて病気を理由に辞任した以降、多くの問題大臣が出現しているが更迭された輩はいない。このブログでも、所謂安倍球団は「マインドなき大臣」の宝庫。いや、宝庫ではなく溜り場、吹き溜まり場だと主張してきた。安倍球団は間違いなく、瀕死の状態にある。何故更迭されないのだろう。現役大臣は一応身体検査をパスしている。更迭した後に就任する新大臣が身体検査に引っかからないとは限らない。寧ろパスしそうもないメンツから選ぶにはリスクがある。だから安倍は更迭しないのかもしれないと薄々思っていた。ところが、日経ビジネスの記事を読んで「更迭しない理由」に納得した。(以下は転記)大臣を辞任させないのは、責任を認めて辞任させるとかえって政権の支持率が下がることを学んだからだ。大臣の辞任が続けば、求心力を失い、支持を失い政権を投げ出さざるを得なくなる。責任を取ったことが、かえって責任を追及される弱みになってしまう。それならば責任など取らない方が良い。更迭させずにジッとしていれば国民は忘れてしまう(以上が転記)。妙に納得し、同時に腹が立った。安倍は国民をナメている。政治に対する真摯な態度が見られない。必ず国民の報復に遭うことになるはずだ。

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松輪サバの脂と鮮度

今回のドライブ旅行には3つの目的があった。三渓園、新鮮廉価野菜、松輪サバ。松輪サバとは、三浦市松輪漁港で水揚げされるマサバのブランド名。大分の関サバと並び称される高級サバだ。実物は見たことはないが、魚体は丸々と太り、脂が乗っているため桜色に見えるという。「黄金のサバ」と呼ばれる由縁だ。三浦沖で一本釣りされ、極力人の手が触れぬよう出荷直前まで生かして運ぶことで生食できるほどの鮮度が保たれるとのこと。松輪のサバは松輪に限る。混むのを予想して11時過ぎに松輪漁港の地魚料理松輪に到着した。「とろサバ炙りたて」が一押しだが、旬が過ぎ脂が落ちているので今日は出来ないとのこと。「松輪サバの塩焼きと小皿シメサバ」と「鯵の刺身」を注文した。塩焼きは美味かった。脂が落ちているとはいうが、充分脂が乗っていた。脂の基準が違うのだろう。シメサバには驚いた。シメサバは酢の〆具合で味が大幅に変る。〆が強いとサバの味がしないし、サバの鮮度の無さを感じさせる。ほんのりと微かに酢を感じる程度が、品があり味も良い。ところが、松輪のシメサバは殆ど酢を感じさせない。生の刺身と言っても良いくらいだ。これ程生に近いシメサバを食べたのはこれが初めて。一瞬大丈夫かなと不安が過ぎった。それ程生に近かった。酢の少なさは松輪のサバの鮮度に自信を持っている現れなのだろう。美味かったが高かった。塩焼きが2,600円もした。でも次回行くことがあれば「とろサバ炙りたて」を食べてみたいものだ。

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三渓園とすかなごっそ

久しぶりに横浜方面三浦半島ドライブに行ってきた。まず立ち寄ったのが本牧の三渓園。いつも高速道路から緑の森を眺めていたが、一度も行ったことがない。訪ねてみて都会にこのような広々として静寂な場所があるのかと感心した。三渓園は、明治・大正時代に生糸で財をなした原三渓の私庭。余りにも広大な土地に全国の由緒ある建物を移築し作り上げた大庭園だ。三渓は芸術家や文学者などの文化人との交流も深かったとのこと。昔の金持ちの志と現代風成金の違いが、余りにも違いすぎることに感銘を覚えた。それだけでも、訪問した価値があったと思う。その後、横須賀市と三浦市を中心にドライブした。三浦半島は起伏に富んでいる。その起伏がドライバーにとって心地が良い。アップダウンありのワインディングロード。楽しいドライブだった。道すがら気付いたのは、畑の多さ。大規模農場ではないが、至る所に狭い畑がある。今はキャベツ、人参、三浦大根、新タマネギ、ブロッコリー等々。道端で売っている。大きなキャベツも大根も100円なので格安だ。宿の亭主が「すかなごっそ」という朝取りマルシェが出来たことを教えてくれた。早速翌朝行ってみると盛況。余りにも混んでいて車を止めるのに一苦労した。JAよこすか葉山の約400名の生産者が育てた野菜などを出品し旬の新鮮な農産物を販売している。横須賀は地産地消を合い言葉に、地元の飲食店を盛り上げている。横須賀は賢く活気のある街だと感じた。

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賭け事好きな英国首相

英国のメイ首相が、下院を解散して2020年5月に予定されていた総選挙を今年6月に前倒し実施すると緊急声明を発表した。狙いは、現政権を支持するかの民意を問い離脱交渉に向けて安定した足場を確保することだと言う。総選挙の争点は、EU離脱に伴って欧州単一市場からも離脱するか否かとのこと。10カ月前の国民投票では、離脱51.9%、残留48.1%の僅差で離脱が決まった。その後離脱に伴うデメリットが明らかになり、基本的なシミュレーションすらもされずに国民投票が行われたことが判明してしまった。状況は変っている。残留派が勢いを増しているものと思っていた。だが、英国は3月末に正式にEU離脱を通告した。賽は投げられた。今更残留への後戻りは出来ない。本来、メイ首相は離脱通告前に解散総選挙で民意を問うべきだったと思う。では現時点での解散総選挙には如何なる意味があるのだろう。勿論メイ首相が圧勝すれば思惑通り進むのだろう。しかし、万一惨敗すればEUとの交渉も進まず、英国は2年後には漂流することになる。国民投票もキャメロン首相は残留が確実と見込んでいたが離脱になった。さて、総選挙では国民投票の二の舞になることはないのだろうか。賭け事好きが、賭け事に強いとは限らないのが現実だ。

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お寒い日本マラソン界

日本陸連が2020年東京五輪マラソンの代表選考方式を刷新すると発表した。グランドチャンピオンレースを創設し、1発選考で2枠を決める。残り1枠は、そのレース後の数レースでの最速者とするもの。これまでは選考方法が不透明だから何時も揉めていた。やっと1発選考擬きになった。日本陸連は大決断をしたとコメントしているが、殆どの国民は余りにも遅すぎると思っている。日本陸連の動きは極めて鈍い。これで選手も計画が立て易くなり、成績の向上が期待出来るなどとコメントしているが、認識不足も甚だしい。今までの不透明な選考方法が、選手のやる気と国民の期待を阻害していただけだ。東京五輪マラソンに向けて大切なのは、選考方法ではなく選手強化だ。マラソン強化担当の瀬古リーダーは「ちゃんとした強化方針はまだ決まっていない」などと言っている。あと3年も無い。呑気なものだ。と言うよりは無策・無能だと思う。ボストンマラソンでは大迫傑選手が3位に入り手応えを掴んだ。大迫は米国のナイキ・オレゴン・プロジェクトの一員になりスピードアップに励んでいる。そこでは全速力で走るインターバル練習がメインだとテレビ報道をみたことがある。世界のマラソン界はスピードが決め手。日本人選手で真面にスピードに取り組んでいるのは大迫選手だけ。陸連も強化リーダーも選手も、お寒い日本マラソン界だと思う。

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安全運転模範県

先日、右折レーンのある交差点の直進方向先頭に停車していた時のことだ。右折レーンには車がいなかった。信号が青に変り動き始めた時、突如隣の右折レーンを使って自車を追い越していった車があった。初めての経験でビックリした。常識外れの乱暴者だと思った。後で調べてみると「右折フェイント」というそうだ。昔から名古屋の運転マナーの悪さは有名だ。ウインカーを出さずに車線変更するのは当たり前。自分も道路がガラ空きの時にウインカーを出さずに車線変更したことがあるが、カミサンから「名古屋みたい」と注意を受けたから、名古屋マナーは全国レベルで知れ渡っているのは間違いない。名古屋周辺の特有の行儀の悪い運転および道路交通法違反運転は「名古屋走り」とも呼ばれている。赤になっても交差点に進入する、対向車より早く右折する、右折中に追い越しをする、横断歩道での歩行者を無視しする、車間距離が1台分あると割り込んでくる等々数え上げたら切りが無い。愛知県の交通事故死者数は毎年ワースト3入りしている。当然「名古屋走り」が元凶と思っていた。ところがである。愛知県はトヨタがあるためか、県別車両保有台数は全国1位。交通事故死者数を保有台数で割返すと何と全国のベスト5なのだ。寧ろ愛知は安全運転の県だと言える。相対的に運転上手な県とも言えそうだ。運転マナーは悪いが、運転は上手い。もし、運転マナーが良くなれば鬼に金棒。全国一の安全運転模範県になる可能性もある。河村市長は減税で議会との確執ばかりに拘らず、オール名古屋で運転マナー向上に取り組めば、企業や観光客を呼び寄せる魅力ある名古屋に生まれ変わらせることが出来ると思うのだが。

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ガンは学芸員か大臣か

またまた、安倍球団にお騒がせ人物が登場した。山本地方創生担当相が「ガンは学芸員だ」と切れた。大津市で開かれた地方創生セミナーでの出来事。文化財観光の振興について、見学者への案内方法やイベント活用が十分でないことを指摘し「一番ガンなのは学芸員。普通の観光マインドが全くない。この連中を一掃しないと」と発言した。長浜市長が「インバウンド観光振興について助言を」と質問し、山本地方創生担当相が外国の有名博物館が改装した際のことを引き合いに出し「学芸員が抵抗したが全員クビにして大改装が実現した結果、大成功した」などと述べた。これが頭にあるようだ。だが、外国の学芸員と日本の学芸員は全く違う。山本はそのことを全く理解していない。外国の学芸員はキュレーターと言う。キュレーターとは館長かまたはそれに次ぐ者で大きな権限が与えられている。一方、日本の学芸員は、博物館資料の収集、保管、展示及び調査研究その他これと関連する事業についての専門的事項をつかさどるとされているが、実態は「雑芸員」という別称があるくらい権限など持ってはいない。だから、日本の学芸員が抵抗勢力になるはずがない。山本の指摘は的外れもいいところだ。山本の間違いは、もう一つある。もし日本の学芸員が抵抗勢力なのであれば、文化庁に掛け合うべきものだ。もっとも、山本が文化庁に怒鳴り込めば、自分の恥を曝すだけの話だが。問題の深掘りも出来ない輩が地方創生など出来るのだろうか。甚だ疑問だ。

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自動運転車の衝突事故

自動停止機能を搭載した日産セレナが衝突事故を起こしたとのニュース。試乗客に販売営業員がブレーキを踏まないよう指示したが停止せず衝突した。警察は、試乗客と営業員を業務上過失傷害容疑で書類送検したとのこと。自動停止機能を搭載した車両の事故は全国で初めてとのことだが何か変だ。変と思うのは、試乗客も書類送検された事と停止しなかった事。メカニズムも何も知らない試乗客が、熟知しているはずの営業員に指示された通りに運転して事故を起こした。この状況で、果たして試乗客に罪はあるのだろうか。警察は立件理由を「自動運転機能は、運転者の安全運転が前提。あくまでも支援システムで限界がある。運転者が機能を理解すべき。警鐘を鳴らすため立件した」と言っている。試乗客にそこまで求めるものか、警察の判断は極めて疑問だ。一方衝突した原因は明解だ。日産はマニュアルで、夜間・降雨時の試乗、一般道でのクルーズコントロール機能の使用を禁じている。システムとしては、まだ出来損ないなのだ。事故は一般道の夜間・降雨時の試乗で起きた。起こるべき事が起きたとも言える幼稚な事故だ。罪に問われるべきは日産にある。自動運転機能を売り込めば、誰だって自動運転するものと思ってしまう。日産は、自動運転を謳い文句にするのではなく、まず第一に技術の未完度を謳うべきだった。特に安全性については、何が出来るのかよりも何が出来ないのかを明確に伝えるべきだった。更に日産は販売営業員への徹底した技術安全教育を怠った。日本の自動車メーカーは口を揃えて2020年までに自動運転車の販売を目指すと発表している。だが、今の安全認識レベルでは、道は遠く険しそうだ。

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風で感じたこと

若い頃は、兎に角牛肉が好きだった。肉と言えば牛肉を指していた。今思うと多分、憧れから来たものだと思う。子供の頃は、牛肉といえばスキ焼き。年に1度か2度のご馳走だった。しかも、鍋を仕切るのは父と決まっていた。父はその鍋以外の料理は全くしないのだが。家族全員で正座しながら鍋を囲んだものだ。だが、年を取ると好みも変る。自分は60歳を過ぎてから、牛肉よりも豚や鳥を好むようになった。何となく、より健康的な食材に思えたからかもしれない。肉と言えば豚、鳥の生活をしているのに、どういう訳か、連続して牛肉を食べることになった。先日の花見の帰りの昼時に偶々焼き肉屋に立ち寄った。場所は辺鄙だ。いつ潰れそうか分からない感じの安い店。客は殆どいないと思ってドアを開けた。ところが、驚いたことに盛況だ。後から後から客が入ってくる。周りを見渡すと、何と年寄りばかりだ。自分は70歳だから若くはないが、それ以上の人生の先輩が沢山いるのだ。最近、自分はロカボに励んでいて、炭水化物は少量にしてタンパク質を少し増やしている。きっと人生の先輩たちもロカボに徹しているのだと勝手に推測しパワーも感じた。なんとなく嬉しく思った。そして、続いて昨日のこと、牛肉専門のハンバーグ・ステーキの店に入ることになった。同じく昼時ではあったが、客は自分以外は全て女性。驚いた。最近の女性は肉食系なのだと思いしらされた。パワーは牛肉に宿るのかもしれない。いろんな意味で強くなる訳を、改めて風で感じた次第。

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カーボンナノチューブの時代到来

名古屋大学がカーボンナノベルトの合成に世界で初めて成功したと発表した。カーボンナノベルトとは、ベンゼン環が筒状に曲がって繋がったリング状のもので、炭素原子48個、水素原子24個で構成され、直径は何と0.83ナノメートル(ナノは10億分の1)。とても有用だが合成が難しく「夢の分子」とされてきた。カーボンナノベルトはカーボンナノチューブの出発原料になる。カーボンナノチューブは、人の髪の毛の5万分の1の太さで、アルミニウムの約半分の軽さ、鋼鉄の約100倍の引っ張り強度、ダイヤモンドの約2倍の硬さがあり、かつ銅よりも導電性、熱伝導性、耐熱性に優れ化学的安定性もある。まさにマテリアルの王様と言える存在だ。ところが、現在のカーボンナノチューブは太さがバラバラな為、理論上の性能を達成出来なかった。だが、カーボンナノベルトを出発原料に使えば、一定のカーボンナノチューブを作ることが出来ることになる。現在はテニスラケットや日産X-TRAILバンパーに使われている程度だが、次世代コンピューター、フレキシブルディスプレー、燃料電池、更には宇宙エレベーターへと夢は広がるばかりだ。それ程カーボンナノベルト合成の成功は未来を拓く価値のあるものだと思う。アッパレ!名古屋大学。

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遅ればせながらの花見

遅ればせながら花見に行ってきた。今年は開花宣言後冷え込んだため満開日が相当遅れた。例年ならば1週間前頃に満開を迎えて、今頃は殆どの花びらが散って葉桜になっている頃だ。ここ数日も天気は良くなかったが、満開を迎えているに違いないと想像していた。今年の花見は無しかと思っていたが、今日は風は強いが晴れ。既に葉桜かもしれないが、見に行くことにした。だが、案に相違して、ほぼ満開で花びらは散っていない。枝先にほんの少し葉が見え隠れしていた。桜を見ながらこう思った。10数年前頃に巷で騒がれたソメイヨシノ60年寿命説は、何だったのだろう。ソメイヨシノは接ぎ木で増やすクローン。だから全てのソメイヨシノが一斉に咲き一斉に花を散らす。寿命は60年なので、終戦後間もなく全国に植えられたソメイヨシノが寿命を迎え、戦後60年となる10年前に一斉に枯れてしまうと言われていた。だが、10年経っても依然健在で立派な花を咲かせている。学説は当てにならないものだと思い出しながら、桜を観賞した。ところが、最近はソメイヨシノを嫌う自治体が多いようだ。ソメイヨシノは自動車の排気ガスなどに弱くメンテナンス費用がかかること、ほかの桜と比べると花びらが多いので清掃にも手がかかる。更にヒトの高齢化により自主的に清掃をしてくれる人が減っている。ソメイヨシノを伐採し、花びらの数が少ないコシノヒガンザクラなどに植え替えている自治体も多いとのこと。総合的にみると、ソメイヨシノ60年寿命説も強ち間違いではないと言えるかもしれない。

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東芝の禁じ手と天の声

東芝が2度にわたり延期していた2016年4~12月期連結決算を発表した。最終損益は5325億円の赤字。米原子力子会社の会計処理や内部統制をめぐり監査法人と見解が折り合わず、監査法人が決算内容に「適正」を付けない異例の公表になった。通常、監査法人が「適正」のお墨付きを与えてこそ、第三者の目で見て問題なしとの証明になるが、監査法人は「適正」「不適正」を明確にしない「意見不表明」とした。監査法人の「適正」が無いから、東芝の決算書はテストを自己採点したようなもの。信頼性は無い。もし、東証が「意見不表明」について「悪質で市場秩序の維持が困難」と判断すれば、上場廃止になる。「意見不表明」は不法ではないが、禁じ手だ。東芝は既に内部管理体制の改善を求められる「特設注意市場銘柄」と、上場廃止を検討する「監理銘柄」に指定されている。それだけに「意見不表明」が上場廃止の決定打になりかねない。ところが、東芝は何故か強気だ。「内部統制は有効」と開き直った。断崖絶壁の崖から既に片足は浮いているというのに、この自信のある発言は何処から来るのだろう。一説によると「天の声」に基づいているという噂もある。今や東芝案件は国家プロジェクトだ。上場廃止は国が阻止するということなのだろう。でも、虎の子の半導体事業を売ってしまえば、カス事業しか残らない。国は何故東芝を助けるのだろうか。助けるには何か別の理由があるはずだ。

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就活ルールの廃止を

経団連が2018年度の就職活動ルールを発表した。3月企業説明会の解禁、6月採用面接、10月内定は昨年通りだが、インターンシップ(就業体験)は5日間以上の規定を1日でも可能に変更した。そもそも経団連が決める就活ルールには、どのような意味があるのだろうか。経団連の就活ルールとは、経団連に属する企業だけが対象となる。しかも紳士協定で罰則も無いから絶対に守らなくてはならない訳では無い。経団連に属さないIT企業や中小企業などは、優秀な学生を確保したいため早期に内定を与えて確保する。だが、後から決まる経団連企業によって内定者を引き抜かれてしまう悲劇も起こる。経団連の就活ルールは、所詮経団連に属する企業だけにメリットのあるカルテル行為だから、いっその事廃止した方が良い。学生は1年でも2年でも早く就職先を決め、残りの時間を就職先に合った勉強をする方が得策だ。一方就職先は内定した学生の学費を提供してあげれば双方にメリットが出る。インターンシップの日数を規定することも無意味だ。仕事によっては、1日でも理解出来るものもあるだろうし、数週間も体験しないと理解できないものもあるはずだ。要は企業と学生のミスマッチを防ぐことにある。企業は常時門戸を開けておけば良いし、学生は興味のある企業を気楽に訪問し就業体験をしてみれば良いだけの話だ。新卒一括採用は高度経済成長期の名残。もうそろそろ時代遅れの就活ルールなど廃止すべきだと思う。

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放射能汚染に罰則を

放射能汚染犯に罰則を科そう、そんな法律の制定運動が広がりつつあるようだ。考えてみると大公害である放射能汚染に対し何故罰則が無いのか不思議だ。日本の公害が極めて酷かった昭和40年代に公害防止法が制定された。大気、水質、騒音、振動が規定され、違反すると罰則が設けられた。自分は化学会社に勤めていたので、水質第一種公害防止管理者という国家資格を取ったことがある。でも、当時は放射能汚染は規定されていなかった。規定されたのは福島原発事故の3年後。やっと放射能汚染が公害と定義されたものの、放射性物質の規制基準と環境基準が定められておらず罰則も無い。放射性セシウムが土壌に付着しても、汚染水が海に流れても刑事責任を問われる人は誰もいない。原子力政策を押し進めてきた政府の責任は極めて重い。汚染や被ばくに責任を負わない仕組みが、自主避難者への住宅支援打ち切りなどに繋がっている。安易な原発再稼働の流れも、事故時の責任が問われないことが一つの要因になっている。避難することは、公害被害者の権利と言える。今村復興相の「福島に帰れないのは本人の責任。裁判でも何でもやればいい」発言は、事故の責任を誰も取らず、国に加害者意識が欠如しているからだ。是非とも原発事故に罰則を与える「放射能汚染防止法」の早期な制定を願いたい。

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悪ガキ復興相

安倍首相と「自主避難は自主責任」発言の今村復興相が福島へ視察に訪れた。失言へのお詫び行脚の積もりだったのだろう。だが、安倍は今村の失言を謝ったが、当の今村は安倍の後ろに立つだけで一言も発しなかったとのこと。本人のお詫びを期待していた福島住民は、直接謝罪もなく、益々今村への不信感と嫌悪感が増したようだ。そもそも今村復興相は何をしに福島まで行ったのだろうか。第一の目的は謝罪のはずだ。第二に失言の挽回表明だろう。こんな簡単な目的も実行出来ない輩が大臣風を吹かすとは極めて嘆かわしい。子供の使い以下だと思う。一昨日このブログに「今村は愚かな子供が大人になってしまった典型」と書いた。でも、この表現は間違っていた。正しくは「幼稚園児以下の子供が」とするべきだった。安倍首相が今村復興相を連れて福島に謝りに行く姿は、幼稚園の悪ガキの親がいじめた子の家に謝りに行く姿とソックリだ。しかも、親は謝るが悪ガキは謝らない。これでは誰でも心情的に悪ガキを許さない。勿論自分も悪ガキ復興相を許さない。

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藪の中のシリア

アサド政権が化学兵器で、子供を含む多くの市民を死傷させたとの情報に基づき、米国がダマスカスをミサイル攻撃した。米国がシリアを直接攻撃したのはこれが初めて。大統領がオバマからトランプに替わり、対シリア戦略のフェーズが変ったということだろう。驚いたのは、攻撃が習近平主席の訪米中に行われたことだ。しかも、会食中にトランプから習に直接伝えられたという。外国首脳の面前で軍事行動を起こすということは極めて異常だ。異常だからこそトランプはチャンスとばかりに、この時を選んだのかもしれない。習に対し、米国は本気になったら何でもやるぞ!という脅し効果は充分だったに違いない。習はシリア攻撃を容認したとのこと。でも、これは米国側の発表だから、後日中国が同じ内容を発表するとは限らない。寧ろ、米国とは全く異なる内容を発表することになるのだろうと思う。そもそもアサド政権が化学兵器を使用したという証拠は無い。シリア攻撃の引き金は、トランプが「一線を越えた」と認識したことだ。シリア情勢は混沌としている。テロ集団を操っているのはCIAとの噂もあるし、米国がテロ集団の撲滅をはかっているとの話もある。全ては藪の中だ。最早順当な解決策は無い。米国とロシア両国で折り合う点を探すしか無いようだ。

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復興相の系譜

今村復興相が「自主避難は自主責任」発言を撤回したが、被災者の傷は癒えそうも無い。3.11で民主党政権時代に発足したのが東日本大震災復興対策担当相、その続きが今の復興相だ。初代の松本龍は放言により僅か9日で辞任。被災者にとって悲劇はここから始まった。2代目は平野。各政党を渡り歩いた人物で信頼は無い。3代根本、4代竹下の影は薄い。5代目の高木は過去に女性の下着を盗んだ事実がバレ、大臣の資質を問われた。そして、その後を受け継ぐのが6代目今村だ。この系譜を見るだけで、被災者に対する期待は出来ないと言える。福島原発事故の復興が進まない原因は、間違いなく復興相の能力と力不足にあると言える。復興相には自分で動かす組織が無い。言葉を裏返せば、復興相とは当選回数を重ねても入閣できない議員らに入閣実績を作るための調整ポストと言えるからだ。政治的な力は無い。あるのはポストだけ。そう考えると、歴代の復興相の非力さが見えてくる。正直に思う。復興相など、単なるピエロなのだ。民主党であれ、自民党であれ、時の政権が作った幻と考えれば腑に落ちる。それにしても、6代目の今村は酷すぎる。ネクタイはエヴァンゲリオン。愚かな子供が大人になってしまった典型と言えそうだ。為す術もなく遙か昔に過ぎ去ってしまった復興と考えれば、そうなのかと変に納得してしまう。元々、復興相の仕事は、実行力のある時の総理が先頭に立って兼務すべきものだったと思う。だが、時は既に過ぎ去ってしまった。挽回出来るのは安倍しかいないのだが。

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安倍球団の惨状

日本会議選抜の安倍球団が苦戦している。安倍監督はアッキーに振り回され内閣決議「夫人は私人」の厳戒令を発令し、火消しに躍起。政治というゲームどころの騒ぎでは無い。嘗てサッチーに抑え付けられていた野村監督を彷彿とさせる。麻生キャプテンは監督の窮地をニッタリ眺めて次の座を狙っているが、財務省絡みの森友問題だけに何時火の粉を被るか分からない。勿論ゲームどころではない。菅コーチは万年コーチ職に飽き飽きしている一方監督からも見放されている。金田法務相は共謀罪を理解出来ず国会と法務省の足かせになっている。チャンスに3球3振の見逃し。ただ打席に立っているだけ。高市は首相命令の携帯料金廉価化も達成出来ず、簡単なフライを取り損なった。岸田は監督の影に隠れ未だ出場の機会無し。万年ベンチウオーマーに定着。石原は別称ライ9君。草野球で守備が下手でかつ打てない選手は、守備がライトで打順は投手の前の8番になりライ8君と呼ばれるがライト9番に定着。何もしないでいるだけ。世耕は監督のお友達として抜擢された4番打者。得意は原発再稼働ゴリ押しの強打。山本環境相は原発の放射能汚染と火力発電の温暖化ガスの環境悪化度の比較も出来ない。野球のルールも知らない選手と言える。稲田防衛相は開幕投手になったが、失投とヤジと涙で自滅。だが何故か監督は投手交代を告げず晒し者状態。今村復興相は「自主避難は自己責任」という自打球にキレて場内騒然。丸川五輪相はピンチランナーに起用されたがボーッとしているだけで牽制球に刺されアウト。山本農水相はヤジ専門のベンチウオーマー。失策オンパレードの安倍球団だが、他球団の弱体化は著しく、今シーズンも安倍一強は揺るぎそうも無い。

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受動喫煙を強いる自民党

2020年の東京五輪に向けて制定を目指している法案の一つに受動喫煙対策法案がある。日本の受動喫煙対策は海外に較べ大幅に遅れているのが現状だ。五輪までには整備しておかなければならない対策だが、法案審議は遅々として進んでいない。日本でも喫煙者は減り続けている。今や国民の8割は非喫煙者で、受動喫煙の制限促進を望む世論が圧倒的だ。これ程の背景にありながら、何故進まないのだろうか。答えは簡単。自民党の国会議員の多くが反対しているからだ。議員にはヘビースモーカーが多い。竹下国対委員長を筆頭に、野田前税調会長、大島衆議院議長、麻生財務大臣、石破元幹事長らの大物政治家が目白押しだ。肝心の国対委員長自身が反対しているのだから進む訳が無い。より問題なのは「たばこ議連」所属者が多いことだ。勿論多くの議員がタバコ販売&耕作者政治連盟から多額の献金を受けている。だから、積極的な反対ではなくても賛成しない議員がいる。金の為なら操を曲げるということだ。パチンコと同じ構図だ。中には、煙草を吸うのは憲法で保障されている権利だとホザく者もいる。受動喫煙で健康に悪影響を受ける非喫煙者たちの権利を問題にしているというのに。国民を煙に巻くのが国会議員の仕事ではあるまいに。「たばこ議連」の連中は、今、日本の政治家たちの国際感覚が問われているを胸に刻むべきだ。

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銃剣道と教育勅語

先月末に告示された中学校の新学習指導要領には、何と中学校の保健体育に「銃剣道」が盛り込まれた。銃剣道とは、三八式歩兵銃の先に銃剣を装着したものを模した木製の銃で、突き合いにより勝負を決するもの。まさに戦時中に小中学生が内地戦に備えて訓練していた武道と言うよりは戦闘練習だ。戦後GHQ指令により武道は禁止されたが、銃剣道は今では「自衛官の競技」として残っているに過ぎない。しかも現在銃剣道を授業で実施している公立中学は全国で1校しかないとのこと。指導要領に「銃剣道」を入れたことは極めて異常だ。一方、政府は戦前・戦中の教育の根本理念とされた「教育勅語」について、憲法に反しない限り教育勅語の活用を否定しないと閣議決定した。教育勅語には軍国主義を正当化する中身も含まれているし、主権は国民ではなく天皇にあることが前提とされている。「教育勅語」は憲法に違反していると言える。一方「教育勅語」には、子供の教育として良い事もかいてある。多くの右翼系の政治家は、それをもって教育勅語を賞賛するがまやかしに過ぎない。教育基本法第2条には、教育勅語から軍国主義と主権在君を削除した子供の教育として良い事が明記されている。教育基本法第2条を無視し、教育勅語に拘ることは、まさに軍国主義礼賛と言える。国民はそうでもないが、政治家は主権在君・軍国主義に向かっている。歯止めは国民の声しかない。

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的外れの訓示

各地で入社式が行われている。だが、残念ながら長の訓示は的外れなものが多い。菅官房長官は内閣府の入府式で「国民全体の奉仕者であることを胸に、一緒に目的に向かって仕事をしていきたい」と新人職員に訓示した。この言葉は、新人に対してではく今全職員に対して発すべきだったと思う。組織的な天下りが明らかになった文科省では松野文科相が「皆さんが萎縮する必要はない」と訓示したとのこと。訓示ではなく懺悔したの間違いではないのだろうか。小池都知事は「都民ファーストの視点を忘れず職務にあたってほしい」と挨拶。最近の小池の行動は「都民ファースト」から乖離し始めている。言葉が一人歩きを始めているようだ。事業で失敗続きの三菱重工業の宮永社長は「失敗を恐れず、新しいことに挑戦してほしい」と述べた。これ以上失敗をし続けても良いと言っているのだろうか。いや、自分たちの失敗を容認させようという魂胆に見える。新入社員が過労自殺した電通では「一人で抱え込まずに仲間を積極的に頼ってほしい」と訴えた。その上司という仲間が新入社員を自殺に追い込んだというのに、全く反省の色が見られない。ソニーの平井社長は「ネアカで行こう」と言ったが、ソニーをネクラな会社にしたのは一体誰だ。的外れのオンパレードだ。長の訓示ほど当てにならないものはない。

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エイプリルフールの定義変更

今日はエイプリルフールなのに、テレビから「エイプリルフール」の言葉が聞こえてこない。何故なのだろうかと不思議な気持ちになった。一昔前はエイプリルフールって言葉や行事が当たり前だった。半世紀以上も前の自分が子供の頃はエイプリルフールが楽しかった。その楽しさが十数年前までは続いていたと思う。子供の頃は勿論、大人になっても、4月1日は特別の日だった。普段は嘘をつくと怒られるが、今日は嘘をついても良いと言われた。朝から、どのような嘘をつこうかと考えたものだ。考えること自体が面白かったし、周りが引っかかれば得意満面してやったりと楽しかった。何故「エイプリルフール」が死語になってしまったのだろうかと考えてみた。嘘をつくということ自体が自分を裏切る行為だから、本来は楽しくない行為だ。本来は偶に行う行為だったが、近年はあらゆるところが嘘で固められている。政治もソー、経済もソー、マスコミもソー。嘘で塗り固められた世の中だから、今更「エイプリルフール」など代わり映えしないのは当然だということに気付いた。いっその事「エイプリルフール」を、嘘のつかない日と改正してみたらどうだろうか。バカ正直という言葉がある。これも死語だ。でも貴重だ。死語が復活・誕生する日を望みたいものだと思う。

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