復興相の系譜

今村復興相が「自主避難は自主責任」発言を撤回したが、被災者の傷は癒えそうも無い。3.11で民主党政権時代に発足したのが東日本大震災復興対策担当相、その続きが今の復興相だ。初代の松本龍は放言により僅か9日で辞任。被災者にとって悲劇はここから始まった。2代目は平野。各政党を渡り歩いた人物で信頼は無い。3代根本、4代竹下の影は薄い。5代目の高木は過去に女性の下着を盗んだ事実がバレ、大臣の資質を問われた。そして、その後を受け継ぐのが6代目今村だ。この系譜を見るだけで、被災者に対する期待は出来ないと言える。福島原発事故の復興が進まない原因は、間違いなく復興相の能力と力不足にあると言える。復興相には自分で動かす組織が無い。言葉を裏返せば、復興相とは当選回数を重ねても入閣できない議員らに入閣実績を作るための調整ポストと言えるからだ。政治的な力は無い。あるのはポストだけ。そう考えると、歴代の復興相の非力さが見えてくる。正直に思う。復興相など、単なるピエロなのだ。民主党であれ、自民党であれ、時の政権が作った幻と考えれば腑に落ちる。それにしても、6代目の今村は酷すぎる。ネクタイはエヴァンゲリオン。愚かな子供が大人になってしまった典型と言えそうだ。為す術もなく遙か昔に過ぎ去ってしまった復興と考えれば、そうなのかと変に納得してしまう。元々、復興相の仕事は、実行力のある時の総理が先頭に立って兼務すべきものだったと思う。だが、時は既に過ぎ去ってしまった。挽回出来るのは安倍しかいないのだが。