炭素税の使い途

環境省が2020年度の税制改正要望に炭素税を盛り込む方針を決めた。炭素税とは、化石燃料の炭素含有量に応じて、国が企業や個人の使用者に課す税金だ。化石燃料の価格を引き上げることによって環境負荷を抑え、さらにはその税収を環境対策に利用することにより、地球温暖化の原因である二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を抑えることを目的としている。一見地球に優しい課税と言えそうだ。日本での税収の使い道は決まっていない。英国は影響を受ける産業への税率軽減、カナダは企業や家庭の減税、スイスは住民に再配分、仏は労働税の引き下げ等に使われている。しかし、炭素税は謳い文句の割には、使い方が偏っていて、かつみみっちい。いまブラジルのアマゾンは、常時大火災に見舞われている。アマゾンは地球上の酸素の2割を生み出し、3万品種の異なった植物や2500種類の魚類、1500種類の鳥類、500種類の哺乳類などが生息している。それが消滅しようとしている。原因はブラジル政府による乱開発だと言われている。世界各国は、今こそ地球のため炭素税をプールしてアマゾン保存のために投入すべきだと思う。それでこそ炭素税も浮かばれるというものだ。

0 コメント

スマホとハンディファン

先日、中学2年になった孫が両親と一緒に我が家に遊びに来た。夏休みだからなのか、手足に赤いマニキュアをしている。ちょっと前まで、幼いと思っていたが、もうすっかりお嬢様だ。片手に白い物を持っている。首の近くに当てている。よく見るとハンディファンなのだ。そう言えば、今年の夏は街で若い女性がハンディファンを顔や首に当てている姿をよく見た。今の流行りなのだろう。ひと昔前であれば、扇子や団扇が主流だった。この方が優雅なのだが、現代女性には非効率に映るのかもしれない。若い女性がハンディファンを顔に当てる仕草を見て、スマホを連想した。電車の中では、殆どの人がスマホを食い見るように拝んでいる。まるで、新興宗教の一団にも見える。ひょっとするとと考えると恐ろしくなる。同じような仕草でも、スマホとハンディファンでは大違いだ。ハンディファンは周りの人に「お暑いですね」というメッセージを伝えている。スマホは不健康、ハンディファンは健康的と感じた次第。

0 コメント

カジノの茹でカエル

米カジノ運営大手ラスベガス・サンズが、カジノを含む統合型リゾートIRの日本立地に関し、大阪を諦め横浜に絞ると発表した。時を同じくして、ここぞとばかりに林横浜市長がIR誘致方針を正式に表明した。横浜市にとって経済効果は6300億円以上で、自治体にとっても1200億円の増収になるらしい。でも、横浜市民の9割以上が反対をしているという。本来はこの種のリスクのある決断は、民意を問うよりは政治主導で行うべきものだと思う。民意を聞くだけの政治家であれば、方針がブレまくる。真に市民のためだと決意し信念を突き通すのが政治家の真骨頂というものだ。でも、林横浜市長は真に市民の事を考えているのだろうか。2年前の市長選で、林候補は「カジノ誘致は市民の判断に任せます」と公約して当選した経緯がある。なのに、今は横浜市民を置き去りにしている。今の林横浜市長には市民など眼中に無いということなのだろう。一体この変節は何なのだろうか。よくよく考えると、経済政策優先こそが政治の本命と見誤っていると考えると納得する。所詮は政治界の茹でガエルなのだろう。残念。いや残念だが、それ以上に苦しむのは横浜市民に違いない。だからもっと残念。

0 コメント

終焉を迎えるG7

G7も終焉を迎えそうな気配だ。例年発表される首脳宣言の採択が見送られる方向で決まったようだ。主要国首脳が議論しても、その結果が公表されなければ、存在意義は無い。単なる横町の年寄りの無駄話とかわらない。自由貿易や気候変動対策で欧・米が対立している。対立しているから議論をする。でも議論したからといって必ずしも意見が一致するとは限らない。しかし、どのように一致しないかを公表することには意味がある。だから、これこれで一致しなかったと宣言すべきものである。この意見の不一致を元に、更なる議論が展開されるようになるからだ。一方でトランプがG7にロシアを呼び戻すよう提案したが、独英が時期尚早だと即座にその提案を一蹴した。トランプがG8に戻そうとする狙いは何なのだろう。自由貿易、イラン情勢、環境、難民問題などについて議論を深めるためではないことは明らかだ。米大統領選時のロシアによる援護に対して借りを返すためと考えると妙に納得する。G7は、最早各国のエゴの塊の場と化し、世界を導く役割を放棄している。

0 コメント

次世代型オリンピック

東京五輪が1年後に迫り、テレビでは五輪ムードが盛り上がりつつある。特に、以前はパラリンピックはオリンピックの付け足しとして位置づけされていたが、最近はパラリンピックも定位置を得つつあるのが特徴だと感じる。生活が豊かになり、文化が向上した証とも言えそうだ。ところが、更にその上をいく動きも現れつつあるようだ。フランスの獣医で障がい者アスリートのステファン・ウデが提唱し始めた。バイクで左足が動かなくなった。30歳で障がい者ゴルフを始め、数々の大会で優勝。その後車いすテニスに転向し、北京パラリンピック男子Wで金メダルを獲得。その彼が、健常者のオリンピック大会にも車いすテニス部門を新設し、全ての人のスポーツにしたいと言い出した。そうすれば、障がい者もオリンピックのメダルをとれるという夢が生まれる。スポーツの世界が変わるだろう、と言う。健常者と障がい者が融合したオリンピックが生まれるかもしれない。そろそろオリンピックは商業主義を脱し、新生五輪を目指すべきだと思う。

0 コメント


過去のブログは左上欄のブログ目次を参照して下さい。