永田町の選挙の神様が曰く

参院選公示前にPRESIDENT Onlineが、永田町の選挙の神様にインタビューを行なった。神様とは、自民党の選挙対策事務部長を長く務め、野党にも幅広い人脈をもつ久米晃氏だ。久米晃氏は「与党が過半数を維持するのは極めて困難」と推測している。与党離れが起きているのは、信念と結果が無いからだと指摘している。石破首相が、予算委員会も開かずに、いきなり衆議院を解散してしまったことが、最初の大失敗。これで信念を貫かないという見方が定着してしまった。少子化・高齢化対策、食料自給率、値段が高騰しているコメの問題も、何1つ結論が出ていない。大地震や周辺で戦争の危機についても大方針を示せない。石破政権が何も結果を出せていないから国民に信用されない。信念と結果の両方が見えなければ、有権者は二度と振り向かない。自民票が減っているのは、自民支持者が愛想を尽かしてしまったため。政治は、これまでの実績、実績から生まれる信用、そして将来に対する期待・展望が全てだ。実績がなければ信用は生まれず、期待も展望も出来ない。更に、久米氏が今、自民党の選対事務部長だったらどんな手を打つかの質問に対し「ありません。選挙にウルトラCはないんです」との答え。「どこの会社でも、普段は自堕落で毎回遅刻してくるような社員が、急に「今度は頑張りますから」と言っても「嘘つけ」と言われて終わりでしょう。政治も同じなんですよ」とのコメントが印象的だった。

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マスクがアメリカ党を設立

アメリカ独立記念日という象徴的な日の翌日に、イーロン・マスクが新党の設立を表明し、トランプ大統領に宣戦布告した。新党の名はアメリカ党America Party。マスクは「大きく美しい法案」に大反対し、トランプ政権から外された。この法案は、トランプ減税の恒久化に加え、旧来型産業に手厚い支援を行う一方で、EV支援や再生可能エネルギーへの助成を大幅に削減する内容だったのだから、大反対は当然のことだ。まさにテスラの死活問題だった。米国の上下院は共和党と民主党が拮抗している。第3の政党を作り、キャスティングボートを握りたいという狙いだろう。マスクは、民主党員には人気が無いが、共和党員の一部には人気がある。選挙はフィールドではなく、SNSで闘うというから、獲得議席がゼロになるということは無いだろう。マスクの目標は、未来産業を育てることにある。日本と同じだ。トランプに翻弄されないためにも、日本はアメリカ党と連携するのが選択肢の1つと言えそうだ。

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公約とマニフェストの違い

今回の参院選に限らず、実現の可能性が極めて低い公約を掲げる政党が殆どだ。特に、国の財政などをしっかり考えずに打ち出した政策が多い。そこで公約とマニフェストの違いについて考えてみた。公約とは、政党や候補者が選挙の際、政策などの実行を有権者に約束するもの。一方、マニフェストとは、財源の裏付けや数値目標、工程も含めて示した公約のことを指す。マニフェストと言えば、北川正恭元三重県知事が言い出し、一時定着した。しかし、今はマニフェストを掲げる政党は無く、言った者勝ちの公約が蔓延っている。そもそも政党政治の時代に、一候補者が独自に達成不可能な公約を掲げること自体が無責任としか言い様がない。公約は政党で一本に絞るべきだと思う。英国の労働党にはマニフェストを練るための委員会がある。1年以上かけてマニフェストを作り上げ、最終的に党大会で承認されて、初めて党の公約になるというプロセスになっている。だから、保守党と労働党で議論が出来るのだ。でも、日本の政党はウィッシュリストを掲げるだけで、議論が深まらない。そして、選挙が終われば、公約はドブに棄てられる。いつまで経っても、線香花火状態は変わらない。残念。

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法整備という仕事を放棄した各党

参院選たけなわで、自公の過半数獲得なるかが焦点になっている。ところが、ヘイトスピーチのオンパレードだ。特に外国人政策だ。支持を伸ばしている参政党は「行き過ぎた外国人受け入れに反対」と強く訴えている。自民は違法外国人ゼロに向けた取り組みを加速することを公約に掲げた。国民民主党は外国人による不動産投資の規制強化を、日本維新の会は外国人受け入れの総量規制をそれぞれ唱え、外国人規制の厳格化を競い合っている。日本保守党の百田尚樹代表は外国人労働者を「日本の文化は守らない。ルールは無視する。日本人を暴行する。日本人の物を盗む」と決めつけ「日本の治安が脅かされるし、日本の文化、社会が壊される」と嫌悪感を隠さない。NHK党の立花孝志党首は、もっと露骨に「これからも人種差別します。怖いから。母国でまっとうに生きていけない人たちが難民とかで来る」と堂々と宣言する始末。国際人権団体は複数の政党が排外主義的な主張を掲げていることへの懸念を表明した。各党の外国人政策は感情論だから、感情の強さの分だけ極右勢力の声が勝ってしまい、彼らの台頭を許してしまう。問題は、外国人を排斥することではなく、まず法律を整備することだ。法律を整備せず、ヘイトスピーチに走る政党は、法整備という自らの義務を放棄しているということだと思う。

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誕生祝いの日

今日はカミサンの79回目の誕生日。カミサンの要望で、知人から紹介され、食べログで予約した近所の創作料理店に行ってきた。生憎、今日は各地で線状降水帯が発生し、いつ豪雨になるか分からない怪しい空だ。土砂降りを避けるため、少し早めに家を出た。目的の創作料理店の場所はすぐに分かった。ドアを開けると中は黒一色。席数も9席と少ない。感じの良い神木隆之介似の若者が出迎えた。料理の説明も、アルコールのチョイスもしてくれた。まずは、ウエルカムドリンクでカミサンの誕生日に乾杯。黒一色の室内の中央は、眩しいほどに明るい調理場。坊主頭の店主が調理する。全ての料理が、手間暇を掛けた繊細なものだった。美味しかったのは言うまでもない。カミサンはコスパの良さに感激していた。店を出るとき、店主に料理の経験を尋ねると、何と我が家が行きつけの日本料理店でかつて修行をしていたとのこと。しかも、その日本料理店が、この店の開店に際し、全面的にバックアップしてくれたという。何だか、料理以上に胸が熱くなった次第。良い誕生祝いの日であった。

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