NEW!   久し振りにSF小説「Invisible World」を書いたので星新一賞に応募しました。

産業革新投資機構騒動

産業革新投資機構と経産省が対立し、民間出身の取締役9人全員が辞任した。報道の第一報は報酬問題。1億円超の約束が3千万円に減らされ辞任とのニュース。しかし、それだけが本質ではなさそうだ。産業革新投資機構とは、政府が2兆円の資金を供給し、民間が有望な先端技術の事業化に投資する投資ファンドだ。政府は大金を持っているが投資の目利きが出来ない。民間は金は無いが有望かの判断は出来る。両者が噛み合えば新しい産業が興せるという目論見だった。ところが、役員報酬1億円を3千万円に減額された民間役員が政府の豹変に不信感を持った。一方、政府は投資の手法に疑念を持った。相互不信ということだ。これでは上手くいくはずがない。問題は、報酬1億円が単に官僚の一案で政府案では無かったことを、民間が政府案だと思い込んだことと、孫ファンド設立により政府が投資内容を把握出来ず民間のやりたい放題になりコントロール不能になるのではないかと恐れたこと。政府・官僚と民間は水と油だ。界面活性剤が介在しなければ安定なエマルジョンは出来ない。界面活性剤的人材が欠如していたということだろう。そう言えば、厚労省の公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人GPIFは今どうなっているのだろう。

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技術・情報・経済の殴り合い戦争

ファーウェイの副会長CFOがカナダで逮捕された。理由は「対イラン経済制裁を回避する金融取引に関与した疑い」とされている。英金融大手HSBCからの通報だというからウソではあるまい。だが、この日はG20のアルゼンチンでトランプと習が米中貿易戦争の90日一時停戦で合意した日でもある。偶然とは考えにくい。裏には、ハイテク技術・情報戦争が絡んでいるようだ。ファーウェイはサムスンに次ぐ世界ナンバー2のスマホメーカー。ファーウェイ会長は人民解放軍の元軍人。ファーウェイの情報は人民解放軍に筒抜けとみるべきだろう。米国を筆頭に、英、豪、ニュージーランドなどは既に自国でのファーウェイ製品の使用を禁止している。日本も禁止を表明した。一部使用しているソフトバンクも使用を中止するという。まさに技術・情報・経済の殴り合いの米中戦争が始まったのかもしれない。

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Beautiful Storm

紀平選手が五輪女王のザギトワを抑えグランプリファイナルで優勝した。シニア転向初ファイナルでの優勝は浅田真央以来の快挙だという。ショートは驚くほど完成度が高かった。ザギトワにとっては、足の捻挫以上にプレッシャーになりフリーのミスを誘ったに違いない。フリーの紀平は初めのトリプルアクセルを失敗したが、リカバリー力が凄かった。紀平はプレッシャーにも打ち勝っていた。ロシアは韓国人のキムヨナ贔屓のような態度は取らなかった。素直に紀平のスケーティングを褒めた。何とロシア記者は「まるでスカートをはいた羽生結弦だ」と伝えたという。フリー曲Beautiful Stormの作曲者も「私の音楽を見事に表現してくれました」と称賛した。紀平梨花選手はまさにフィギュア界に「美しい嵐」を巻き起こした。更なる成長が楽しみだ。

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5年後の処遇

外国人労働者の受け入れを拡大する改正入管法が今日の未明に成立した。詳細が未定な大枠だけの法案だ。与党の強引な拙速さと、野党の反対のための反対で、中身についての議論は殆ど無かった。改正入管法は、日本が移民を受け入れることに舵を切った初めての法律という重要な位置づけにある。議論も無いのは与党も野党も無責任そのものと言える。この法案の骨子は、政府が指定した業種で一定の能力が認められる外国人労働者に対し、新たな在留資格「特定技能1号」「2号」を付与することが柱。問題は「特定技能1号」だ。滞在を5年間しか認めないことになっている。非熟練者は5年を過ぎたら帰国させるのが絶対条件だ。しかし、非熟練者は5年も経てば、仕事も言葉も覚え戦力になっているはず。帰してしまっては、企業はまたゼロから始めなければならない。非熟練者にとっても、5年後に帰国させられるのであれば、初めから日本などに来ない。この改正入管法には立派な前例がある。1960年代のドイツだ。でもドイツの法案は機能しなかった。結果として400万人の外人がドイツに残った。ドイツには「労働力を呼び寄せたが、来たのは人間だった」という言葉があるという。外人非熟練者は働く機械ではなく人間だ。人間として受け入れるのであれば、機械的に「5年で帰国」はあり得ない。もし「5年後の処遇」が議論されていれば、ドイツの轍を踏まずに済んだかもしれない。

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合格者を入学させない東京医大

不正入試問題の東京医科大が、合格ラインに達したが不合格となった受験生の救済を発表した。ところが不可解なことに合格ラインに達している女子5人が不合格になった。新聞各社の記事を読んだが、5人不合格の理由が良く分からない。新聞はここに焦点を当てるべきだと思うが、果たして記者は理解しているのだろうか。追加合格対象者は101人いた。そのうち入学を希望した者が49人。うち5人が不合格となり44人が来年度入学することになった。一方東京医科大は追加合格の上限は63人としていた。上限を下回っているのに5人の女子を不合格するのは理解出来ない。大学側の説明によると、入試枠は一般入試、センター試験、推薦があり、5人の不合格は一般入試の枠を超えるからとのこと。しかし、枠は大学の都合で設定したものに過ぎない。5人は正規に合格しているのだから入学させるべきだと思う。一方不正入学者を退学させることはないという。この2年間の追加合格対象者は101人だから、1年に50人が不正入学していたことになる。定員は90人だから、半数以上が不正入学者だ。大学の論理は不可解だ。論理性も正当性も無い。このような先生と学生の質で真面な医者が育つのか極めて疑問だ。

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