日経の調査で、陸上自衛隊がウイルスに感染したUSBメモリーを使っていたことが判明した。情報漏洩やメモリー消滅の恐れがあるのだ。軍事機密が漏れるのは大問題だが、自治体が感染USBを使えば、自治体と繋がっている政府も感染の恐れがある。そこで総務省は早速自治体に一斉点検するよう指示を出した。感染USBは中国製だという。またかと思う。仕方ないとは思ったが、事態はそのレベルではなかったのだ。陸上自衛隊がウイルスに感染したUSBメモリーを使っていたことが判明したのは、昨年の2月。しかも陸自は判明する1年前から使っていたのだ。もう2年以上も放置されていたことになる。小泉防衛相は「USBの安全性はチェックする規定になっている。しかし、本件に係るUSBメモリは、能登半島地震への対応に際し自治体から供給されたもので、チェックが疎かだった。二度とこのような事が起きないようチェックを徹底する」と言ったまでは良かったが、更に「マルウェアが含まれているかといった点について、防衛省として判断し公表することは困難であると考えている」と宣わった。では、スパイ活動に目をつむる防衛相に日本の守りを託せるのだろうか。極めて疑問。
皇室典範改正が閣議決定された。だが、衆参両院がまとめた「立法府の総意」には記載されていない内容が盛り込まれていた。養子に男子が生まれた場合継承権を持つことと、養子は15歳以上とすることの2点だ。「立法府の総意」が改ざんされたので、野党と維新は反発した。しかし、皇室数の確保のため養子を迎えるというだけでは意味が無い。継承権数を増やすのが目的だから、騙された野党がボンクラなだけと言える。維新は年齢制限の無い養子に拘ったが、麻生が藤田維新共同代表に「伏してお願い」したことで、藤田チンピラ議員は年齢制限を容認し、自民に貸しを与えて大満足だ。元々養子案には麻生が拘っていた。高市は麻生の後押し欲しさに、賄賂まがいの皇室典範改正を閣議決定したのだろう。今回の皇室典範改正は、天皇そっちのけの政治ゲームに終わった。いつの世も、天皇は蚊帳の外の存在だ。
サッカーW杯たけなわ。でも、韓国が予選リーグを敗退した。そのため韓国では、不満が渦巻いている。その一つは日本陰謀論。対スウェーデン戦に長友選手が出場し、ドローになった。風が吹けば桶屋が儲かる式で、その結果、韓国は予選リーグで敗退した。何と韓国国民は「長友を出したのは韓国を予選リーグ敗退させるための日本の陰謀だ」と叫き散らした。必死に応援する国民にとって、有り得ないことではあるが、勘ぐってみたいこともある程度肯ける。ところが、李在明大統領が「能力より身内を重視して無能な人物を指揮官に選べば結果は火を見るより明らか」と異例の厳しい表現で韓国サッカー協会を批判したのだ。一国の主が、たかがサッカーで協会を批判するのは極めて異常だ。調べてみると、李在明大統領は、以前プロサッカーKリーグ球団主として活動した履歴があるらしい。李大統領の批判は、間違いなく、かつてのKリーグ球団主としての言葉に違いない。だが、待てよ。各国のプロスポーツは国家の援助で強く成長しているという現実がある。では、韓国が予選リーグで敗退したのは、解任されたホン・ミョンボ監督の所為ではないのではないか。李在明大統領が、天に唾を吐いているように映る。
「愛子さまによる皇位継承はあり得ない。愛子さまが天皇になったら、結婚する人もいない。男子を産まないといけないという、すごいプレッシャーがある」と発言した自民党の中曽根弘文憲法改正実現本部長が猛烈な批判を浴び、大炎上する事態となっている。中曽根は「言葉が適切ではなかった。お子様と言うべきところを男子と言い間違えた」と釈明しているが、釈明になっていない。以前から、自民党幹部には天皇家を小馬鹿にするところがあると感じていた。あの安倍元首相しかり。東日本大震災の被災者に天皇が跪いて接したことに、安倍は「こんな風にした」と茶化したことがあった。これが、自民党政治家の天皇を小馬鹿にする典型的な行動だったと強く感じたことを思い出す。中曽根の言動も全く同じだ。中曽根弘文は宰相と言われた中曽根康弘の子どもで世襲議員。親の七光りで実力は今一。しかも、民間人としては、自分と同じ会社の一つ先輩に当たる。嗚呼、嘆かわしいとしか言い様がない。
自分は、現在の天皇制を支持していない。と言うよりも、天皇制自体に興味が無い。戦後生まれの我々世代にとって、天皇は単なる国民の象徴に過ぎないと教育されてきた。でも、戦時中のことを考えると、軍隊に悪用された天皇という錦の御旗は無い方が良いと言えそうだ。だが、今は象徴天皇の時代だ。当然今の象徴天皇には何の力も無い。しかし、象徴天皇を悪用するケースは存在しているのだ。その典型が、今回の麻生による皇室典範改正だろう。落合恵美子元京大教授が指摘している。「男系男子による皇位継承は、日本の伝統ではなく、中国文化の影響である」と。落合教授は日本的な家族制度である「家」に注目している。簡単に言うと「父系は中国文化で、母系は日本文化」ということだ。伝統的には母系文化なのだ。小泉政権は母系を認めていたが、その概念を壊したのが安倍・菅政権だった。一方で憲法では、国の象徴である天皇は政治的発言は出来ないとされている。でも、天皇が感想を述べることまで制限されてはいない。徳仁天皇は、今こそもっと発信すべきだと強く思う。
過去のブログは左上欄のブログ目次を参照して下さい。