閣議決定の活用法

政府が、内閣官房報償費(機密費)について、歴代の官房長官の支出状況を確認する考えはないとする答弁書を閣議決定したとのこと。内閣官房報償費は、官房長官の判断で支出される経費で領収書が不要で、会計検査院による監査も免除されており「権力の潤滑油」とも言われている。昔から選挙支援や餞別やマスコミと野党の口封じや私用への転用や、ありとあらゆるものに使われ、その都度使途が問題視され追及されてきた。今回は元官房長官が国政選挙の陣中見舞いに機密費を使ったと証言したと中国新聞が報じたことで野党が追及したため、答弁書をわざわざ閣議決定したのだ。政府は「自らの責任と判断の下に、厳正かつ効果的に執行している」としているが、そうではないから問題なのだ。一定期間を設け、後日必ず公開する仕組みに改正すべきだと思う。内閣の閣議決定には、いつも胡散臭さを感じる。安倍元首相が「首相夫人は公人ではない」と閣議決定したのが典型例だ。首相夫人は公人でもあり私人でもある。それを力技で「公人ではない」と組み伏せてしまう。所詮、閣議決定など、その程度の活用しか無いのかもしれない。

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夢のイオンビーム

量子科学技術研究開発機構との国際共同研究グループが、レーザー光によるイオンビーム発生で世界最高速度となる光速の約50%を達成したと英科学誌ネイチャー・フィジックス電子版に発表した。粒子線がん治療は大規模な加速器と専用の建物が必要で、普及を妨げる要因の一つとされている。この研究で、大規模な加速器を使わずレーザー技術のみでがん治療に必要な速度のイオンビーム発生が期待出来るのだ。超小型の粒子線がん治療装置の実現につながることになる。レーザー光の条件を最適化しイオンを多段階で加速させる手法を用いたという。第1段階はレーザー光を照射した薄膜の前面でイオン群が加速。第2段階は薄膜の裏面側に残ったイオン群が自ら作る電場により加速が進む。第3段階は先に加速したイオン群が後から生成したイオン群との反発力でさらに加速する、という原理とのこと。従来のX線は入り口の線量が最大で深くなるほど減弱してしまう。だが、粒子線はがん病巣を狙い撃ち出来、有効性も高いが、更に周辺の正常組織への影響も小さくなる。夢の粒子線がん治療は、もうそこまで来ている。

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京都で感じたこと(2)

昨日は、野宮神社から始まり祐斎亭と宝厳院を回り、カミサンの要望で東映撮影所見学をした。祐斎亭の料金は割高だったが、保津川を見下ろすテーブルで長閑な時間が過ごせた。東映撮影所では大部屋女優がガイドとなり裏話を披露してくれた。池に落ちるシーンでは、大部屋俳優は汚く冷たい池にそのまま落ちるのだが、野村萬斎などの大俳優の場合は、池を大掃除し温水を入れるとのこと。ガイドの説明が撮影の実態を実感させてくれた。今日は、カミサンが登りたがっていた南禅寺の三門に登り五右衛門の気持ちを体験した。その後、天授庵、無りん庵、京都市京セラ美術館の村上隆展、平安神宮を回った。無りん庵は山縣有朋の元別荘で、庭園が国の名勝に指定されている。東山を借景とすることで有名だ。この庭園で長年庭師をしている女性が見所を説明してくれた。説明が有ると無いとでは大違いだ。庭を観る目が変わってきた。興味深く散策出来た。村上隆展の規模の大きさに驚いた。緻密な作品に感嘆した。やはり尋常な人物ではないと感じた。久し振りの旅行で心身共にリフレッシュした。

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京都で感じたこと

昨日から我が家恒例の京都旅行だ。今回は大河ドラマで注目の紫式部所縁の地巡りがメインになった。昨日は紫式部が源氏物語の着想を得たと伝えられている石山寺。大河ドラマの放送に合わせ「大河ドラマ館」と「恋するもののあはれ展」が開催されていた。石山寺は、紫式部だけでなく、蜻蛉日記の藤原道綱の母や更級日記の菅原孝標女も参詣した文学の寺だ。何となく親しみを感じた。今日は、まず源氏物語の賢木の巻に出て来る嵯峨野の野宮神社を目指した。通勤時間帯を外し、京都駅から旧山陰線に乗った。多少混んでいたが、最初の2駅でほぼ通勤客は下車し、立っている人もいなくなった。嵯峨嵐山駅に到着し、早めに改札口に着くと、後から後から外人がボウフラのように湧いてきた。結局、乗客の殆どが外人だったのだ。改札を出ると、外人の集団は、野宮神社へと続く竹の道方面と嵐山駅方面に分かれた。竹の道は外人で溢れかえっていた。野宮神社付近では大渋滞だ。英語でもない独仏語でもない、中国語でもない、韓国語でもない聞き慣れない外国語が、あちこちで聞こえてきた。外人は他人を気にしないから、気ままに道を塞ぐ。困ったものだと思ったが、その時「バベルの塔」を思い出した。天にも届く神の領域まで手を伸ばすバベル塔を建設しようとしたことに怒った神が「同じ言葉を話すのでこんな事になる。人々の言語を乱し、通じない違う言葉を話させるようにしてしまおう」と言った逸話だ。いま日本ではオーバーツーリズムが問題になっている。まさに実感した。ひょっとすると、日本は神の領域に近づき過ぎたための反動なのかもしれないとも思った次第。

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デジタル庁は即解散すべし

マイナ保険証は、病院窓口を地獄に化すという。今は1つの健康保険証があれば事足りる。しかし、健康保険証が廃止されると、病院窓口では、「マイナ保険証」、「暗証番号のないマイナ保険証」、マイナ保険証が使えない場合の「被保険者資格申立書」、マイナ保険証を持っていない人の「資格確認書」、システム未整備の場合などに対応する「資格情報のお知らせ」、さらに1年間は既存の「保険証」も受け付けるので、全部で6種類のカードや書類に対応せざるを得なくなるのだ。どこにDX化のメリットがあるのだろう。デジタル庁の仕事は杜撰だ。デジタル庁の初の大仕事がコロナ証明書アプリだった。開発に時間が掛かりすぎ民間アプリ「ワクパス」に先行されてしまった。しかも、ワクチンの3回目接種がすでにスタートしていたにもかかわらず、3回目以降の接種についてはそのつど登録し直さなくてはならない。スマホの機種変更にも対応しない。結局存在理由を失って運用停止に。今年4月以降は自治体の窓口に行って紙の証明書を発行してもらわなければならなくなった。国はコロナ対策のデジタルシステムを5つも立ち上げた。感染者と接触した可能性を教えてくれるCOCOAは役に立たなかった。新型コロナ感染者や濃厚接触者の情報を集約し、保健所・自治体・医療機関などで共有するためHER―SYSを立ち上げた。でも、患者1人の情報入力項目が120から130あり、入力だけで1人30分ほどかかる超大変な代物で医師を疲弊させた。ところが、コロナ禍の前から厚労省には「症例情報迅速集積システムFFHS」というHER―SYSと同じようなシステムが存在していた。これなら1分で入力出来たのだ。ところが、HER―SYS開発を主導した橋本岳・厚労副大臣はFFHSを知らなかったとの落ちまでついている。一事が万事。デジタル庁は即解散させ、玄人集団で再出発すべきだと思う。

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