磁場の有り難さ

地球の磁極が益々速く移動しているという。地球の内部は液体の外核と固体の内核に分かれている。外核では液体のニッケルと鉄が対流しており、その鉄が磁場を形成する元と言われている。そのため地球全体がN極とS極を持つ一つの磁石にようになっている。スケールが大きすぎて磁極が少し動こうが、生活には何の影響も無いような気がする。ところが磁極がGPSなどの位置情報システムのベースになり、スマホだけでなく、軍のナビゲーションシステムや民間飛行運航で使われている。少し狂えば大変な事になる。だから騒いでいる。磁場は太陽放射を遮る役割を果たしている。もし、地球の磁場が無くなってしまったらどうなるのだろう。太陽風により、地球上の水も空気も吹き飛ばされてしまうという。そう考えると、地球に生物が存在すること自体が奇蹟だということに気付く。そして「地球は一つの生命体である」というガイア思想が身近に感じてくる。

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タダで使えると思うな

リクルートキャリアのリクナビ「内定辞退率」が袋叩きに遭っているとのこと。リクナビを無償で利用した学生を対象に、過去に辞退経験のある登録学生の企業閲覧履歴からAIが内定辞退率を評価して、予測したデータを顧客企業に売り飛ばしていたという騒動だ。対象は8千人で大手38社に販売したという。主な非難は、就活生に不利になる行為だから許せないとか、就活生と直接面接で評価しない企業が許せないとか、データを二次活用して商売にする行為が許せないとか、AIが判断すること自体が許せないとか、色々だ。でも、自分はそれほど怒るべきことなのだろうかと思う。今やAIは時代の寵児だ。中国ではAIが個人信用度を点数評価し、銀行の信用度も結婚相手もそれで瞬時に決まってしまうという世の中だ。それに較べれば日本の内定辞退率など可愛いものだ。リクナビに落ち度があるとすれば、就活生本人にデータの利用の可能性を伝えていなかっただけ。今や、スマホでもパソコンでも閲覧履歴は本人の知らないとことで使われているというのが常識だ。社会に出る前の良い経験だ。現代の格言は「タダで使えると思うな、心せよ」

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ジョコ大統領の決断

インドネシアのジョコ大統領が、首都をカリマンタン島に移転させると表明した。賢い選択だと思う。インドネシアの現首都は3千万人が暮らすジャカルタ。交通渋滞による経済損失も問題になっているが、最大の問題は地盤沈下による洪水対策だ。ジャカルタは年に20cmも地盤沈下している。更に温暖化で海水面も上昇している。試算によると2050年までにジャカルタの3分の1は水没する恐れがあるという。このため4.5兆円もかけて巨大堤防を建設することになっている。でも、地盤沈下の原因は住民の飲料水確保のための地下水の汲み上げ。しかし他に飲料水を確保する術が無い。汲み上げが続けば巨大堤防も沈下してしまうのは目に見えている。そこでカリマンタン島への遷都を決断したようだ。その道のりは険しいと思うが、国のリーダーとして国を思う心が伝わってくる。日本にも、抜本的な施策を打てるリーダーが生まれると良いのだが。

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ミスリードする論文

DIAMONDonlineのアクセスランキング1位が「全国一律の最低賃金が実現すると地方を滅ぼす理由」だ。著者は塚崎久留米大教授。自民党も厚労省も最低賃金を全国一律にする案を検討し始めたとのニュースがあるから、保守的な立場でその動きを妨害する腹づもりなのだろう。著者は「最低賃金は労働力の需要と供給が一致する均衡賃金にすべき」と主張する。最低賃金が均衡賃金より高ければ失業が生じ、低ければ労働力不足になる。全国一律になれば、地方から企業が逃げ出し、若者も大都市へ移動し、地方が滅んでしまう。だから賃金格差があった方が良い、と言う。この著者の主張は、現状を維持しろと言うだけで、最低賃金の位置づけの観点が欠落している。クソの役にも立たない論文と言える。最低賃金の全国一律化は東京一極集中を解消するための有力な対策だ。全国一律になれば、若者は地方に定着するしUターンも増える。但し、企業はその賃金に見合った生産性の高い仕事を供給する必要が出てくる。でも、この生産性を上げることこそ、少子高齢化によるGDP減少を食い止めるキーになる。DIAMONDonlineは日本の将来をミスリードしようとでも思っているのだろうか。

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夏休みの宿題

先日小学5年生の孫が、一人で我が家へ遊びに来た。本が好きだと書斎の書棚を眺めている。偶々子供向けの本が1冊あった。ポプラポケット文庫の「透明人間」だ。この本は、昨年星新一賞の応募作品を作る参考資料として購入したものだ。応募作品が「Invisible World」。読みたいと言うので、本と作品のコピーを渡した。そして今日その孫が来て、夏休みの宿題としてInvisible Worldの感想文を書いたと言う。早速読ませてもらった。題名は「あきらめない心」。二つ印象に残ったという。一つは、主人公が罪を償うため非透明に戻れる薬を作ったということ。嘗て孫自身も罪を償うことが出来ない体験をしたが、償う努力が大切なことを知ったこと。二つ目は、主人公は思い差し半ばで倒れてしまったが、自分は途中で諦めることが嫌いだから、何事にも諦めず頑張りたいと思ったこと。文章は今いちだが、内容は立派で気持ちが伝わってくる。まさか、自分のSF小説が孫の題材になるとは思わなかった。千人力の援助を受けたような気がする。もうすぐ、今年の星新一賞の応募が締め切られる。今から何とか、今年も応募しなければと決意させられた次第。まさに、自分にとっても夏休みの宿題になった。

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