目には目を、脅しには脅しを

トランプはトリプル安に陥り上乗せ税率を90日間停止したが、その90日目が7月9日と迫っている。日本は上乗せ部分の14%が停止され、基本部分の10%だけが現在は適用されている。赤沢経済財政・再生相の米国交渉は難航している。トランプは日本との交渉を優先させる考えだったが、しびれを切らし態度を一変させた。何と交渉を打ち切り、関税を30~35%に引き上げると言い出した。トランプが強気になった背景は、カナダのデジタルサービス税を脅しで撤回させたことに自信を持ったためだろう。トランプの政策は「取引」というが「脅し」そのものだ。脅しには脅しで立ち向かうべきだと思う。ドル売りを武器にして、トランプのTACOを引っ張り出すべきだ。例えば、関税を30~35%にするならば、日本はその関税分に見合うドルを売り、企業に補填するという具合にだ。ドルを売ると言うだけで、トランプは真っ青になるはずだ。目には目を、脅しには脅しを。