2023年1月

PFAS汚染源は在日米軍基地

多摩地域で水道水に利用していた井戸水から発がん性が疑われる有機フッ素化合物PFASが検出され、住民の85%が米国で定める血中濃度指標値を超えていたことが判明し問題になっている。PFASとは、ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物のことで、4700種類以上の人工的に合成された有機フッ素化合物群の総称だ。自然界で分解されることがほとんどないため「フォーエバーケミカル=永遠の化学物質」とも呼ばれている。体内や環境に蓄積し健康被害を及ぼす。欧米では製造や使用の規制が進んでいるが、日本には暫定指針しかないのが実情だ。ニュースでは汚染源は不明としている。しかし、横田米軍基地であることは間違いない。PFAS汚染は、数年前から横須賀、普天間、三沢、厚木の米軍基地で起きている。アメリカ軍基地の中ではジェット機事故や訓練などでPFASが含まれる泡消火剤が使われてきたことが分かっている。それが適切に処理されずに基地外に流出したのだ。もはや地方の問題ではない。岸田政権が前面に立って早急に米国と対処する必要がある。

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育休中のリスキリングとは!

岸田首相の「産休・育休中のリスキリング推進」発言に非難囂々だ。参院本会議で麻生命の大家議員が質問に立って「産休・育休の期間にリスキリングすれば、子育てをしながらもキャリアアップが可能になる。岸田総理、ぜひともご検討を」と発言。それに対し岸田が「その取り組みを支援します」と力強く答弁した。この岸田発言にネットが即反応した。「育休中に勉強している時間なんてない」「育児をしていない人の発言」と批判が殺到したのだ。勿論テレビでも取り上げられ、世のお母さんたちから非難の嵐だ。岸田は「私自身、3人の子供を育て、子育て自体が経済的にも精神的にも、また時間的にも大きな負担があることを経験している」と反論。だが、この騒動には後日談がある。首相夫人である岸田裕子さんが昨年対談で「ワンオペ育児だった」と発言していたのだ。岸田が子育てに参加していなかったことが証明されてしまった。岸田は65歳。この年代の男が子育てするのは稀だ。見栄を張らなければ良かったものを。鳥も鳴かずば撃たれまいということか。更なる後日談。岸田は子育て不参加に引け目を感じたのか、息子を首相秘書官に抜擢した。でも、その息子は海外でお土産買いに走らされている。子供の使いだ。子育ての失敗例なのかもしれない。

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NHKニュースの報道内容の順番

スキー場のコース外であるスキーが禁止されているバックカントリーでの事故が多発している。誰も滑っていない新雪の中でのスキーは爽快かもしれないが雪崩などの危険をはらんでいる。NHKのニュースを何気なく聞いていると「長野県小谷村にある栂池高原スキー場のコース外にあたるバックカントリーで、雪崩が発生したと現場付近にいた外国人のスキー客から警察に通報がありました。警察や消防によりますと、スノーボードをしていた複数人が巻き込まれ、腕に軽い怪我をした人もいましたが無事に発見されました」とのことで、大きな被害は無かったのだなと思った。ところが、ニュースは続いて「なお行方不明者が2人いるようです」と告げた。何だ、大きな被害じゃないかと思った。NHKニュースの報道内容の順番がアベコベだ。「行方不明者2人発生」が先だ。NHKニュースの質の劣化を感じた。日本語は最後まで聞かないと、肯定するのか否定するのか分からないのが欠点だ。でも、優先順位は万国共通。徹底した現場教育が必要なようだ。

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現金給付ではなく現物給付に

岸田首相の「異次元の少子化対策」から「異次元」が外され「次元の異なる少子化対策」となったが、少子化対策が必要であることは変わらない。東京都の5000円給付をはじめとして、子育て支援のため現金給付を決める自治体が全国で相次いでいる。異次元ではなくなった「次元の異なる少子化対策」でも、落ち着くところは現金給付なのだろう。子育て家族にとって現金給付はありがたいに違いない。でも、現金給付が少子化対策の決め手になるのだろうか。少子化対策の抜本策は出生率の向上だ。現金給付が出生率の向上に繋がるのだろうか。自治体が給付する現金は何に使われるのだろう。間違いなくそのお金は今いる子の教育費などに使われるはずだ。つまり現金だと、子どもの「数」よりも「質」のために使われることになる。決して出生率の向上に結びつくことはない。一方、保育所を充実させて安心して共稼ぎ出来る環境を整備したり、学童保育を充実したり、男性が育休を取り易くしたり、公立校の教育の質を向上させ私立校に行かせなくても済むようにしたり、現金給付ではなく現物給付にすれば、出生率の向上に繋がるはずだ。問題を札束で解決しようとするのは、能の無い政治家の常套手段だ。

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チケットレス駐車場

最近、駐車券が不要で、ゲートやロック板もない、パーキングがあるという。これまでの駐車場の殆どは、入口の駐車券発行機で駐車券を受け取り、出口で駐車券を入れてお金を投入する方式か、ロック板に車を停めてから精算機で駐車番号を登録し、出るときにお金を投入してロック板を下げる方式だ。駐車券発行機を操作出来るように幅寄せするのにある程度の運転技術が必要だし、駐車券を紛失してしまう恐れもある。またロック板に車を停めるには、慣れないバック運転が必要になる。そこで最近出現したのが「チケットレス駐車場」だ。仕組みはこうだ。駐車場の入口で車の前面が撮影され、ナンバーが機械のシステムに読み取られる。出るときは、車に乗る前に精算機に自分の車のナンバーを入力し、撮影された写真を確認して駐車料金を精算する。出口でも車のナンバーが撮影されて、車が出たことが確認されるのだ。スーパーなど短時間利用の店舗では、ゲート機やロック板のある駐車場を敬遠する客が多く、店舗売上が下がってしまう欠点があった。一方、駐車場機器を設置しないと無断駐車を防止できない、というジレンマがあった。チケットレス駐車場は、店にも客にもストレスフリーをもたらしているようだ。

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闘う前から結果は判明している

2023年春闘が事実上スタートした。十倉経団連会長は「賃金と物価の好循環を実現する必要がある」と表明し「企業の社会的責務として、賃金引き上げへ積極的な対応を会員企業に呼び掛ける」と強調した。一方芳野連合会長は「労使が力を合わせ、日本の未来をつくりかえるターニングポイントとすべきだ」と主張した。連合は、ベア3%+定昇2%=5%の賃上げを目指している。如何にも、十倉会長の発言は賃上げに前向きのようだが、そうでもない。というのも、経団連が公表した経営労働政策特別委員会報告では、5%程度の賃上げを掲げる連合の要求は過去約10年の実績との乖離が大きいと、難色を示していたからだ。折角日本が30年間の遅れを取り戻すスタートになる年かもしれないのに、初めから食い違っている。更に、中小企業からは「大企業の大幅賃上げは中小企業にしわ寄せが必ず出てくる」と否定的だ。連合にしても、今まで経団連に同調し、賃上げを抑制してきた片棒だ。結局、経団連も連合も中小企業も、大幅な賃上げを望んでいないのだ。今年の春闘も、闘う前から結果は判明している。残念。

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JR西日本のチョンボ

10年に一度の大寒波が日本列島を襲うから備えてと、数日前から気象庁は訴え続けてきた。それが現実になった。大寒波でJR西日本の電車が立ち往生し、乗客約7000人が最大10時間も車内に閉じ込められた。JR西日本が謝罪したが、安全管理上のミスが目立つ。トラブルの直接原因は積雪量の見込みが甘く線路の切り替えポイントの雪をとかす融雪器を作動させなかったこと。正確に言うと、積雪量を読み違え、融雪器の作動が遅れ、ポイントの切り替えが出来なくなったためだ。更に、乗客の誘導が大幅に遅れた。夜間の降雪の中で乗客を降ろすことに躊躇して、降車の判断を行うまでに長時間を要してしまったと謝罪した。要するに、JR西日本の全員が判断を先送りしたということだ。何か福知山線事故後の対処を思い起す。まッそういう企業体質なのだろう。閉じ込められた乗客には、とんだ災難だったと言えそうだ。でも、それにしても乗客は何故缶詰状態の中で10時間も耐えたのだろう。これは5分や10分止まったという平時の問題ではない。非常事態だ。非常時には自分の安全を他人に委ねるべきではない。10時間も耐えた行動に怖さを感じる。

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SDGsって

「世界のニュースを日本人は何も知らない」の著者である谷本真由美氏がSDGsについて語っている。「SDGsは、他の先進国ではまったく知られていない。生真面目に取り組んでいるのは、国連が大好きな日本だけだ。日本のエライさんや役人がSDGsのカラフルな丸いバッジを着けているが、西欧人は謎のカルトなのかと訝かしがっている人が多い」と。SDGsとはSustainable Development Goalsのことで、訳すと「持続可能な開発目標」。17のゴールと169のターゲットから構成され、地球上の「誰ひとり取り残さない」ことを誓っている。国連加盟国の全会一致で採択され、2030年までに持続可能でよりよい世界をめざすというものだ。日本ではこのSDGsなるものが企業の取り組みとして重要なアピールポイントになっている。ところが他の先進国ではSDGsがまったく知られていない。役所や上場企業は投資家とかクレーマーの消費者に向けに一応訴えてる格好はしているが、上辺だけ。SDGsのようなきれい事では済まされないのが世界の悲惨な現状だ。大事なことは一切決めることが出来ない国連の余興のようなもの。日本の常識は世界の非常識であることを肝に銘じるべきだと思う。

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規制料金って

東京電力が電力の「規制料金」の値上げの認可を国に対して申請したと発表した。電力料金は燃料費アップのためとして、これまで何度も値上げしてきた。でも今までの値上げで認可を申請したというニュースは聞いたことがない。何故今回は国への申請が必要になるのか不思議に感じた。そこで電力の「規制料金」なるものを調べてみた。「規制料金」とは「値上げはその額までしか認めない」というマックス料金だ。言い方を変えれば、その額までは自由に値上げが認められるということになる。日本は海外の石油・ガスに依存している。従って電力原価はもろに燃料費の影響を受ける。そのため、燃料費調整制度が導入されている。6ヶ月前から3ヶ月前の燃料費の平均を基準燃料単価といい、今月は基準燃料単価+50%の範囲ならば申請無しに値上げ出来ることになっている。もし、燃料費が急騰しその範囲を超えた場合は、電力会社は国に値上げの申請が出来るのだ。これが今回の「規制料金」の値上げ申請なのだ。この制度であれば、電力会社は燃料費の高騰に悩むことは全く無い。燃料費が上がれば、電力料金に転嫁するだけなのだから。電力料金の仕組みは、どうにかならないものなのか。

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デザイナーブリードって

コロナ禍で相変らずペットを飼うのが流行っている。ペットショップに行くと色々な種類の犬猫が100万円近くで売られている。全く異常だと思う。売る方も売る方だが、買う方も買う方だと思っていた。オランダでは、短頭種の犬や折れ耳の猫など「デザイナーブリード」と呼ばれるペットの新たな飼育や広告・SNSでの写真掲載を禁止する方針を打ち出したとのこと。デザイナーブリードは見た目のかわいさから、有名人やソーシャルメディアのインフルエンサーの間で人気を集めているが、疾患が多い。パグ・フレンチブルドック・シーズー・ボストンテリアなどの鼻ペチャの短頭種は呼吸器疾患を起し易い。一方猫でも特有の疾患がある。耳折れのスコティッシュ・フォールド、マンチカン、ヒマラヤン・ペルシャ、アメリカンカールなどは骨軟骨異形成症を発症し易い。関節部がコブ状に腫れて正常に関節が動かなくなったりするのだ。デザイナーブリードは、お金儲けには適しているが、動物虐待なのだ。ペットを買う人は、飼う前に虐待の実情を勉強すべきだと思う。

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電動キックボードが無免許で

7月1日から、電動キックボードが無免許で乗れるように道交法が改正されるとのニュース。今までは、原付免許が必要だったが、自転車と同じ扱いになるという。最高速度20km/hで原則として車道左側や自転車レーンを走行可。最高速度6km/hであれば歩道や路側帯も走行可。16歳未満は運転禁止だが運転免許証は不要。ナンバープレート設置や自賠責加入は必要。携帯電話の使用や酒気帯び運転は禁止。ヘルメットの着用は努力義務にとどまる、というもの。道路状況が最悪な日本の路上で何が起こるかは想像に難くない。無免許、無講習の16歳が車道を走り回ることは必然だ。当然16歳未満の者も多く乗るようになる。数十km/hに改造されるのも目に見えている。歩道での事故も頻発する。自賠責未加入者が我が物顔で走り回る。携帯電話のながら運転は当たり前で酒気帯び運転も現れる。日本中の道路が地獄と化しそうだ。それにしても、自転車に赤切符を切るようにしたり、電動キックボードを無免許化したりして、警察庁は一体何を考えているのだろうか。

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東京科学大学に

東京工業大学と東京医科歯科大学が2024年に統合する。新名称は東京科学大学となる。統合の理由は、両大学が得意とする医療と工学の幅広い分野で先端研究を展開し、世界レベルの研究大学を目指すためだ。当面の目標は政府が年数百億円を支援する国際卓越研究大学の指定だ。東工大生は新名称を「ダサい」と言い、医科歯科大生は「医科歯科」が無くなるのは寂しいと言う。でも「科学」は「工業」や「医科」よりも上位の概念だ。自分は「東京科学大学」を素晴らしい命名だと思う。大学の統合といえば、石原元都知事が作った首都大学東京を思い出す。まったく新しい大学をつくるという公約のもとに、東京都立大学と東京都立科学技術大学、東京都立保健科学大学、東京都立短期大学を統合して、首都大学東京を創設した。首都大学東京は、最後に大学の付かない大学で浮いていた。それを小池都知事が東京都立大学に改名した経緯がある。だから、以前の都立大と現在の都立大は同一ではない。目新しさだけに重点を置いた統合の失敗例だと思う。学際分野は科学のメスの入れ所だ。東京科学大学には期待している。

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統合小学校の校名騒動

倉吉市の成徳小学校と灘手小学校が統合されるが、開校する新しい小学校の校名選びが二転三転している。成徳小学校の在籍児童数は119人で、灘手小学校は33人。新校名の公募では「打吹」が150件で「至誠」は1件だったが、市議会は「至誠」とする学校設置条例改正案を可決した。だが、住民団体が反発し撤回を要求。2つの校区の住民で作る統合準備委員会は「打吹」と「至誠」の両方を取り入れた「打吹至誠」を新校名候補とし、市が「打吹至誠」とする条例案を提出。これに対して市議会側からは、校名を「打吹」「成徳」とする修正動議がそれぞれ出された。市議が「統合準備委員会のメンバーの自宅のまわりに反対チラシが配布されるなど看過できない状況。「成徳」なら影響が一番少なく費用も最小限におさえられる」と主張し、採決の結果「成徳」に決まったとのこと。自分は地元民ではないから、細かい事情は分からないが、市議会は何故最初にたった1件しかない「至誠」を選んだのだろう。何故住民が希望する「打吹至誠」を選ばなかったのだろう。何故住民と市議会の意見が乖離しているのだろう。結局、灘手小学校が成徳小学校に吸収される形になった。灘手小学校の創立は明治とのこと。何か儚さを感じる。

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泉代表が乃木神社初詣の意味

泉健太立憲民主党代表による乃木神社への初詣が物議を醸している。乃木神社は乃木希典を軍神として祀った神社だ。軍人を神と崇める行為にも映るし、軍国主義に追従する行為とも受け止められる。その批判に対し泉は「近所の神社で国家繁栄、家内安全を祈ることが『軍人を神と崇める行為』とされるとは」と反論したが、それが更に火に油を注いでいる。近所の神社と乃木神社の違いも分からないのかと非難囂々だ。いま立憲民主党は、左派と右派に分裂状態にある。泉は右派で、自民党にすり寄ろうとしている。岸田政権が推進する敵基地先制攻撃能力の保有を容認し、自民党の改憲論議に積極的に応じようと現実路線に転換しようとしている。だが、党内の左派に阻まれているのが現状だ。その状況を考えると、泉の乃木神社初詣は「気軽な近所の神社初詣」ではなく、相当練りに練ったアドバルーンかもしれない。しかし、立憲民主党代表としては失格だ。早く党分裂作業に入った方が良さそうだ。

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チルドレンファーストという仮面

岸田首相が4日の年頭所感で「異次元の少子化対策に挑戦する」と表明した3時間前の事だ。小池都知事が、チルドレンファースト社会の実現をめざして、2023年度から所得制限を設けずに、0歳から18歳の子どもに、1ヶ月5000円の給付を行うと発表した。岸田は、こども担当相に経済支援、子育て家庭向けサービスの拡充、働き方改革の推進について検討会を設置し具体策を提示するよう指示したが、どうせ具体策は5000円程度を給付することになるのは目に見えている。機を見るに敏なる小池が、岸田の先を越した瞬間だ。東京都の18歳以下は194万人。月額5000円を支給すれば年に1200億円となる。都の一般会計の予算は約8兆円だから、この大盤振る舞いは東京都だから可能なのだ。では、この月額5000円は何処に繋がるのだろう。これが少子化対策に繋がるはずがない。でも、来年は都知事選がある。その直前に5000円がばらまかれることになる。チルドレンファーストという仮面を被った3選ファーストであることは間違いなさそうだ。

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暴力団とヤクザの争い

古舘伊知郎が「岸田の言葉は空っぽの貝殻だ」と言っている。「検討します」「注視します」「見極めます」の連続だから、古舘の言い分は正しい。ところが、岸田にも中身のある貝殻かもしれないと思わせる言動がある。福島原発事故の放射能処理水を、今年の春から夏ごろに海洋放出する方針を決定したのだ。まぁッ、一昨年に放出の基本方針をを決定したのは菅で、岸田は単にその方針を踏襲しただけなのだが。処理水放出には経緯がある。まず、日本漁連が猛反対した。で、政府は風評被害対策として300億円を準備した。ところが、日本漁連のボスの言い車に負けて、萩生田が+500億円を出す羽目になってしまった。萩生田のミスだ。この間、岸田の成果はあるのだろうか。誰が見ても、全く無い。あたかも、暴力団のようなものにむしり取られただけなのだ。でも、日本漁港連が暴力団とは思わない。しかし、その行為は暴力団そのもの。暴力団とヤクザの争いとしか、見られない。残念。

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人を呪わば穴二つ、とは

自分はリニア新幹線の新設には反対の立場だ。メリットを感じない。便利になるとも思えない。ましてや東京と名古屋が一つの都市になるとは全く思えない。万一のケースでも東海道動脈の替わりに機能するとも思えない。リニア新幹線は、政商の柘植元JR社長と安部元首相の利権発掘作業でしかないと認識している。だが、それに膨大な国費をかけ、工事が始まってしまった。もはや、単に反対しても、止めることは不可能に近い。あとは、出来てしまったリニア新幹線を、投資に見合うよう如何に活用するか考えなくてはならないと思うべきだ。そう努力してもメリットを見出せなかった場合は、柘植と安倍の過ちを明確にして、今後の計画を価値あるものになるように寄与すべきだと思っている。ところが、川勝知事は、ドンキホーテの如く、国とJR東海にイッチャモンをつけて妨害し続けている。その行為は、最早怨念と言える。川勝は、単に反対しているのではなく、怨念の塊と化しているのだ。東洋経済が、川勝を称して「人を呪わば穴二つ」との記事をあげた。「人を呪わば穴二つ」とは、他人を呪い殺そうとして墓穴を掘れば、その報いを受けて死ぬ自分の墓穴も掘らねばならない、という意味だ。人を呪えば身を呪う。まさに、言い得て妙だ。

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静岡県知事の行方

またまた川勝静岡県知事がお騒がわせだ。リニア新幹線のトンネル工事不許可については「リニア新幹線と静岡県」に書いた通り、南アルプスの自然環境保全のためと主張している。今度は、函南町のメガソーラー建設計画の許可についてだ。でも、川勝の主張は南アルプスと函南町では180度違う。函南町のメガソーラー建設計画は既に許可されている。だが、メガソーラーは自然環境を破壊する。そこで函南町町議全員が許可の取り消しを請願し、県議会でも全会一致で請願が採択された。ところが、川勝は許可を取り消さないと言う。リニア工事には反対を貫く一方で、メガソーラーに関しては開発を認めるダブルスタンダードそのもの。ついに川勝のリコール運動が始まった。「静岡県議会の請願を受け入れない川勝知事の辞任を求める」署名サイトには、すでに3200人が署名しているという。しかし、川勝知事の任期は2025年6月までとたっぷり残されている。さて、今後どのように展開するのだろうか。乞うご期待。

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リチウムで出来ることならナトリウムでも

全固体ナトリウムイオン電池の開発が脚光を浴びている。リチウムイオン電池の発明で、便利・小型化が発展し世の中が様変わりした。だが、そのリチウムイオン電池にも欠点はある。発火し易く安全性に問題があることと、高価なことだ。そのためリチウムイオン電池を全固体化し安全性を高める開発が進められているが、リチウムは産出量が少ないため価格が高騰している。一方、ナトリウムは無尽蔵に存在している。そこで、リチウムで出来ることならナトリウムでも出来るはずと考えるのが化学者だ。リチウムで電池への道筋は出来た。それではナトリウムでという訳だ。日本電気硝子はオール酸化物全固体ナトリウムイオン二次電池の開発に成功している。あとは苦難の道を乗り越えれば実用化されるかもしれない。九州大学では、全固体ナトリウム電池の実現に向け、電極形成法を開発したとのこと。ナトリウムとジルコニウムなどを含むNZSPセラミックス電解質とナトリウムとチタンなどを含むNTP電極活物質を組み合わせた。ガラス粉末で低温焼結するのがミソだという。もう、全固体ナトリウムイオン電池の実現は間近と思える。

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医師の焼け太り

高齢者の死亡が多いとはいえ、コロナが弱毒化し、5類への引き下げが検討されている。ところが、医師たちが反対している。今は弱毒化しているが、いつ何時強毒化した変異株が現れるかもしれないからだと言う。現在新型コロナは2類相当だが、実態は限りなく5類に近い。2類相当に留める理由は、行動制限や医療費の公費負担などの法的根拠があるからだ。国民としては、2類相当扱いに鬱陶しさはあるが、万一の場合の安心感がある。でも、医師たちが反対している理由は、安心感だけでは無さそうだ。会計検査院の検査で、新型コロナウイルス関連の補助金を受けた医療機関の収支が、感染拡大前の2019年度は約4億円の赤字だったが、拡大後の2021年度は約7億円の黒字だったことが判明した。補助金を受給しながらも、患者の病床利用率が50%を下回っていた医療機関が多かったとのこと。補助金の受給条件には、歯止めとしての患者受け入れのチェックが含まれていないのだ。政府は医師に金をばらまいただけなのだ。まさに医師の焼け太りだ。政府のコロナ関連予算は3年間で100兆円を超え、湯水のように使ってきた。政府は反省して100兆円の使途を精査して公表すべきだと思う。

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リニア新幹線と静岡県

品川-名古屋間のリニア新幹線の2027年開業の見通しが立っていない。川勝静岡県知事が河川法の許可権限を盾にとって、南アルプストンネル工事に許可を出さないからだ。川勝は、南アルプスの環境保全と大井川の流量減を指摘している。大井川の流量減は、県地質構造・水資源専門部会で田代ダム取水抑制案が有効だと結論され、一件落着されたように思えたが、川勝は理由も無く否定している。リニアが静岡県内を通るのは、僅か8km。だが、川勝はリニアが静岡県にもたらすメリットを説明しろとJR東海に迫っている。たった8kmのトンネルを通過するだけだから、元々メリットなど有るはずが無い。そこで、岸田首相が、リニア開通後の東海道新幹線の静岡県内駅の停車回数を増やすことを検討するようJR東海に指示を出した。リニア後の静岡県のメリットはこれしか無い。でも、川勝は「名古屋・大阪2つの開業後の状況を調査するべき」と注文を付けている。もはや反対のための反対になっている。静岡県民が裸の王様を追い出すのはいつになるのだろう。

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高齢者を犠牲にする全国旅行支援

年末年始に中断していた政府の観光活性化策「全国旅行支援」が今日から再開された。割引上限額は、交通と宿泊がセットの商品の場合5000円、宿泊のみか日帰りの場合は3000円。飲食やお土産を買う際に使える地域クーポンは、平日2000円分、休日1000円分がもらえる。同支援は、都道府県に割り振られた予算がなくなり次第、順次終了。3月末ごろがメドとされている。経済効果はあるのだろう。しかし、今は連日死者過去最大を記録してる。死者の8割は65歳以上の老人だ。新規陽性者数は中国を除いて世界一。このような状況下で政府が「全国旅行支援」を行なうのは適切なのだろうか。旅行に浮かれているのは、賤しく端金に釣られて、老人死亡を省みない輩だけだ。でも、政府は何故今全国旅行支援を再開したのだろう。政府は経済を最優先し、高齢者や基礎疾患を持つ人が犠牲になるのは仕方ないと判断したためと解釈出来る。そうであるならば、政府は「高齢者を犠牲にして旅に出よう」と宣伝すべきだ。これでは誰も旅に出なくなる。それ程までに、この時期の「全国旅行支援」は間違っているということだ。

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閣議決定って

岸田政権が、戦後の安全保障戦略と事故後の原発活用を大転換した。専守防衛を敵地先制攻撃可能に変えたのだから、憲法を無視しての天地がひっくり返る程の大転換だ。エネルギー価格が高騰しているとはいえ、今後原発を積極的に活用するというから、これも大転換だ。しかし、この大転換に関し、国会で議論したことも無いし、国民には寝耳に水。岸田はこの大転換を「閣議決定」で決めてしまったのだ。閣議決定するには、全閣僚の同意が必要だ。だが、もし同意しなければ閣僚の首をすげ替えるだけ。閣議決定とは、事実上首相の一存で決めてしまうものなのだ。この悪しき慣習はいつから重用されるようになったのだろう。思い起こせば、安倍元首相の十八番だった。モリカケ問題のときは「首相夫人は私人である」ことを閣議決定した。今から見ると、たわいない決定内容だった。ところが、岸田は安倍のやり方を踏襲した。国葬の決定で、味を占めたのだろう。国葬決定のとき、国会は閣議決定の定義を議論すべきだったと思う。その責任の一端は野党にある。野党が無能ゆえ、岸田の暴走を許していると言える。

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不気味な女子アナ

個人攻撃する気持ちは毛頭無いが、NHK首都圏ネットワークに出て来る女子アナに不気味さを覚えた。ニュースを伝える時の顔の表情にだ。視聴者側から見ると、視線がテレビの上段外枠にあり、視聴者に向き合っていない。口元も左側の口角が上がっていて不自然だ。恐らく歯の噛み合わせが悪い所為なのだろう。顔の造作にイチャモンをつける気は無い。口元は良しとしよう。何故視線がテレビの上段外枠にある理由を考えてみた。多分、カメラの上部にカンペがあり、それを棒読みしているのだろう。通常NHKのアナウンサーは原稿を手元に置いてカンペ無しで喋るものだ。この女子アナは記憶力に難点があるのかもしれない。更に疑問が湧いてきた。ディレクターは何故女子アナのトーク場面を流すのだろう。話す内容はニュースだから、女子アナの話す顔は不要だ。あえて不気味な顔を流しているのだろうか。いや、それはあるまい。結局、結論として、ディレクターが女子アナの質にも視聴者の受け取り方にも鈍感なだけということになる。女子アナもディレクターもプロフェッショナルではないと言えそうだ。

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オミクロン株で死ぬのは何故

新型コロナによる全国の死亡者数が1日で463人となり、過去最多を記録した。第6波からのオミクロン株での死亡者数が1年間で4万人となった。死亡者数はデルタ株の2倍だ。軽症が多いはずのオミクロン株で、何故死亡者数が増えるのだろう。オミクロン株は、致死率は低いが感染者数が多く、結果として死亡者数が増えると専門家は説明している。果たしてそれだけが要因なのだろうか。オミクロン株による死亡者は老人が8割近く占めている。酸素濃度の低下が見られず肺炎も軽症なため入院措置が取られないが、急速に悪化し死に至るという。デルタ株までの症状は、肺の悪化だった。だからECMOとICUの必要性が、重症化の判断材料だった。でも、オミクロン株では肺の悪化は見られない。要は、オミクロン株で死に至る要因が曖昧で、対策も採られていないということだ。東京都は、未だにECMOとICUを重要視している。すでに的外れな対応なのだ。金科玉条の如く、一度決めた対策に拘る姿勢こそが、オミクロン株の死亡者数の過去最多記録を更新させているのではなかろうか。

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異次元の子供予算

岸田首相が年頭会見で「異次元の少子化対策」なるものを打ち出した。子供予算を6月に倍増するという。でも、中身は無い。如何にも岸田らしい表明だ。日本の子供予算は、諸外国の半分程度しかないのが現状。これを諸外国並みにするだけなのに、何と「異次元」という文言を使う。岸田は何処かがずれている。でも、よくよく考えてみた。ひょっとすると、岸田は「現状の子供予算が異次元に低いので、低い異次元の子供予算を同次元に戻す」と言いたかったのかもしれない。ま~そんなことはあるまい。事実、岸田は関係省庁による検討会を設置するよう小倉こども政策担当相に指示した。月内に初会合を開き、3月末をめどに「たたき台」の取りまとめを目指す。財源については、6月の経済財政運営の指針「骨太の方針」で示すと悠長だ。防衛費の財源確保に較べ、子供予算の財源確保には腰が入っていない。「異次元」という表現と財源確保先送りが、岸田のスタンドプレーぶりを匂わせている。

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今日はテニスの初打ち

今日はテニスの初打ち。今のテニスクラブに移ってから2年経った。殆どのメンバーは覚えたが、未だに顔と名前が一致しない人がいる。最近の女性はテニスするときに、コロナの所為か日焼けの所為か分からないがフェイスマスクを着ける人が多い。先日ある女性が「フェイスマスクを取ったら益々分からないかもね」と言う。全くその通りだった。男性でも同じようなケースがある。勿論男性はフェイスマスクなど着けないから、分からないのは顔ではない。頭なのだ。コートにいる時は殆どの人が常に帽子を被っている。ところが、今日は初打ち。帽子を取って「おめでとう」と新年の挨拶を交わす。何と3人中3人の頭が禿げていたのだ。2年目にして意外な発見だった。もし、街中で帽子を被らないメンバーに会ったとしても、分からないかもしれない。自分は眼鏡をしている。眼鏡は顔の一部と思っているから、眼鏡選びには慎重だ。今日は、帽子も顔の一部だということを再認識した次第。

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地方創生の手本

熊本県が半導体工場の一大集積地になろうとしている。最先端の半導体と最大の生産量を誇る台湾積体電路製造TSMCが、既に熊本に工場を作ることを決めている。台湾有事に備えて半導体を確保するため日本政府が誘致した。今度はソニーが画像センサーの工場を建設するとになった。ソニーはTSMCから半導体の供給を受けて、センサーの一貫生産体制を構築する予定とのこと。それにしても何故熊本県なのだろう。1つは水。半導体製造には欠かせない、きれいな阿蘇伏流水が多量にある。1つは土地。工業用地は東京の20分の1と格安だ。更にもう1つは半導体製造装置やFPD製造装置などの開発や設計、製造を手掛ける東京エレクトロン九州が、すでに進出。熊本県内の半導体に関連企業・工場は数百社にものぼる。熊本県が半導体一本にしぼって積極的に誘致した成果だ。更に、熊本大学では「工学部半導体デバイス工学課程」を開設し、半導体関連エンジニアを育成する。まさに、県が一丸となって半導体立国を目指している。目の付け所が素晴らしい。地方創生の手本と言える。

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中国のバカの壁

中国の新型コロナウイルスの感染爆発が止まらない。中国政府がゼロコロナ政策を180度転換した。無症状者はコロナ患者にカウントしないと言い出したと思えば、無症状者は仕事に行けという通達を出す始末だ。発熱外来も火葬場も長蛇の列。一説では100万人の死者が出るとも言われている。ゼロコロナ政策により集団免疫が獲得出来ず、中国製ワクチンの有効性が低いことも要因と言われている。今は症状の軽いオミクロン株が主流だから、百歩譲って、方向転換を是としても、問題は新たな変異株の発生だ。ところが、何と新たな変異株の発生を恐れる中国政府は、コロナウイルスのゲノム解析を禁止してしまった。変異株に備え、抑えるのではなく、変異株の存在を知られないように情報封鎖するというのだ。世の中に知られないことは「世の中に存在しないこと」だという、中国共産党の伝統的な考え方とのこと。あれ!どこかで聞いたフレーズだ。そうだ!養老先生の「バカの壁」そのものだ。中国政府は即「バカの壁:養老孟司:新潮新書」を読むべし。

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免許返納早まるな

「免許返納早まるな」という記事が目に留まった。昨年カミサンが76歳で免許を返納した。自分はカミサンに返納しない方が良いと薦めたが、それを振り切って返納した。自分が何時死ぬか分からない。カミサンが一人になった時、食料品の買い出しに車が必要だと思ったからだ。でも、カミサンは運転が上手くない。事故を起すよりマシということらしい。この記事によると、65歳以上の高齢者による車の事故率が、他の世代と比べて特別に高いわけではない。運転をやめた人は続けた人より要介護リスクが2倍高くなるという研究結果もあるとのこと。安全運転が出来るのであれば、返納を早まるなということだ。北野たけしも「高齢者だから返納しろというのはおかしい。何歳であれ運転技術を問題にすべし」と言っている。正論だと思う。自分は55歳で免許を取って、まだ20年しか運転経験の無い初心者レベルだ。最近やっと安全運転に自信を持つようになってきた。少なくとも、返納の時期は自分で判断しようと思っている。

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今年一年に立ち向かう勇気

年末に見たテレビ番組「激走!日本アルプス大縦断」が心に残った。日本アルプス大縦断は、富山湾から日本アルプスを経て駿河湾までの420kmを8日以内で駆け抜ける競技だ。着替えやテントを背負い、山小屋などで食料や水を確保しながら、自らの脚だけでゴールを目指す過酷な超人レース。選手たちを待ち受けていたのは、数々のトラブル。荒れ狂う暴風雨に、不眠不休の走行に悲鳴を上げる体、ライバルとの争いで失われていく平常心。勿論、賞金も賞品も無い。その様子が放映されていた。初めのうちは、さあ頑張れという気持ちで見ていた。それが、良くやるな~という気持ちに変わった。自分には絶対経験出来ない世界だなと思った。終盤は危なかしくって見ていられなかった。それでも選手たちは先に進む。頭の中が「なぜ彼らは走り続けるのだろうか?」という疑問で一杯になった。そして、ゴールにたどり着いた時の選手の表情。「良くやった」という気持ちになった。放映が終わってから、選手たちのモチベーションは何だったのだろうかを考えた。辿り着いた答えは「自分に勝つ」ということだと勝手に理解した。76歳にして、見たことの無い世界を垣間見た。今年一年に立ち向かう勇気を貰ったような気がした。

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