医師の焼け太り

高齢者の死亡が多いとはいえ、コロナが弱毒化し、5類への引き下げが検討されている。ところが、医師たちが反対している。今は弱毒化しているが、いつ何時強毒化した変異株が現れるかもしれないからだと言う。現在新型コロナは2類相当だが、実態は限りなく5類に近い。2類相当に留める理由は、行動制限や医療費の公費負担などの法的根拠があるからだ。国民としては、2類相当扱いに鬱陶しさはあるが、万一の場合の安心感がある。でも、医師たちが反対している理由は、安心感だけでは無さそうだ。会計検査院の検査で、新型コロナウイルス関連の補助金を受けた医療機関の収支が、感染拡大前の2019年度は約4億円の赤字だったが、拡大後の2021年度は約7億円の黒字だったことが判明した。補助金を受給しながらも、患者の病床利用率が50%を下回っていた医療機関が多かったとのこと。補助金の受給条件には、歯止めとしての患者受け入れのチェックが含まれていないのだ。政府は医師に金をばらまいただけなのだ。まさに医師の焼け太りだ。政府のコロナ関連予算は3年間で100兆円を超え、湯水のように使ってきた。政府は反省して100兆円の使途を精査して公表すべきだと思う。