安全運転模範県

先日、右折レーンのある交差点の直進方向先頭に停車していた時のことだ。右折レーンには車がいなかった。信号が青に変り動き始めた時、突如隣の右折レーンを使って自車を追い越していった車があった。初めての経験でビックリした。常識外れの乱暴者だと思った。後で調べてみると「右折フェイント」というそうだ。昔から名古屋の運転マナーの悪さは有名だ。ウインカーを出さずに車線変更するのは当たり前。自分も道路がガラ空きの時にウインカーを出さずに車線変更したことがあるが、カミサンから「名古屋みたい」と注意を受けたから、名古屋マナーは全国レベルで知れ渡っているのは間違いない。名古屋周辺の特有の行儀の悪い運転および道路交通法違反運転は「名古屋走り」とも呼ばれている。赤になっても交差点に進入する、対向車より早く右折する、右折中に追い越しをする、横断歩道での歩行者を無視しする、車間距離が1台分あると割り込んでくる等々数え上げたら切りが無い。愛知県の交通事故死者数は毎年ワースト3入りしている。当然「名古屋走り」が元凶と思っていた。ところがである。愛知県はトヨタがあるためか、県別車両保有台数は全国1位。交通事故死者数を保有台数で割返すと何と全国のベスト5なのだ。寧ろ愛知は安全運転の県だと言える。相対的に運転上手な県とも言えそうだ。運転マナーは悪いが、運転は上手い。もし、運転マナーが良くなれば鬼に金棒。全国一の安全運転模範県になる可能性もある。河村市長は減税で議会との確執ばかりに拘らず、オール名古屋で運転マナー向上に取り組めば、企業や観光客を呼び寄せる魅力ある名古屋に生まれ変わらせることが出来ると思うのだが。