お寒い日本マラソン界

日本陸連が2020年東京五輪マラソンの代表選考方式を刷新すると発表した。グランドチャンピオンレースを創設し、1発選考で2枠を決める。残り1枠は、そのレース後の数レースでの最速者とするもの。これまでは選考方法が不透明だから何時も揉めていた。やっと1発選考擬きになった。日本陸連は大決断をしたとコメントしているが、殆どの国民は余りにも遅すぎると思っている。日本陸連の動きは極めて鈍い。これで選手も計画が立て易くなり、成績の向上が期待出来るなどとコメントしているが、認識不足も甚だしい。今までの不透明な選考方法が、選手のやる気と国民の期待を阻害していただけだ。東京五輪マラソンに向けて大切なのは、選考方法ではなく選手強化だ。マラソン強化担当の瀬古リーダーは「ちゃんとした強化方針はまだ決まっていない」などと言っている。あと3年も無い。呑気なものだ。と言うよりは無策・無能だと思う。ボストンマラソンでは大迫傑選手が3位に入り手応えを掴んだ。大迫は米国のナイキ・オレゴン・プロジェクトの一員になりスピードアップに励んでいる。そこでは全速力で走るインターバル練習がメインだとテレビ報道をみたことがある。世界のマラソン界はスピードが決め手。日本人選手で真面にスピードに取り組んでいるのは大迫選手だけ。陸連も強化リーダーも選手も、お寒い日本マラソン界だと思う。