新型コロナウイルスと阪神・淡路大震災

中国・武漢市で発生した新型コロナウイルス感染者は45人になった。日本でも1人、タイでも2人が確認された。中国では1月3日以降新たな感染例は無いとしているが、武漢市の感染者しか発表されていないので45人には疑問が残る。武漢市から帰国した感染者は、発熱したが検疫にひっかからず、ウイルスが分るまでに3つの医療機関を受診していたという。今のところ更なる感染は報告されていない。マスコミは感染を過度に恐れることはないと楽観視し始めた。でも、英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームは、昨年末の発生から12日までに市内の患者数は推計で1723人に上っていると発表した。中国発表の45人とは大きく乖離している。そこで昨日25年目を迎えた阪神・淡路大震災の当日を思い出した。午前6時のNHKニュースの地震についての第一報は「滋賀県で落ちてきた物に当たり老人1人が頭に怪我を負いました」だった。ところが、時間が経つと前代未聞の大惨事であることが伝わってきた。何故か自分には、新型コロナウイルスと阪神・淡路大震災の被害が重なってみえる。新型コロナウイルスを甘く見ず、用心に超したことはないと思う。