所変われば品変わるスマホ

ハワイのホノルル市が米国の大都市では初めて、道路横断時の「歩きスマホ」に罰金を科す条例を制定したとのこと。道路を横断する際のスマホ、パソコン、ゲーム機、デジタルカメラ等の歩きながらの操作が対象になる。紙も含まれる。違反者には、罰金が科せられる。初回は15~35ドル、2回目は35~75ドル、3回目は75~99ドル。違反を繰り返すほど罰金が高くなる仕組みは抑止効果が抜群だ。米国では「歩きスマホ」で怪我をした事故が、この11年間に約1万1千件も起き、その8割が転倒によるものだったとのこと。極めて効果が期待出来る条例だと思う。飜って日本ではどうだろう。歩きスマホなど可愛くて、自転車スマホ、自動車スマホも見ない日は無いほど危険な状態だ。十年ほど前自動車運転中のスマホ操作が禁止され、警察が取り締まりに乗り出した。でも今では取り締まる警官など見ることは全く無い。自分の車の後ろに自動車スマホが来ると追突されないかハラハラすることが多い。いなくなるとホッとする。嫌な世の中だ。自転車スマホも最近道路交通法の改正で禁止された。だが一向に減る気配は無い。況んや歩きスマホなど当たり前。最近では何とスマホ当たり屋が急増中とのこと。歩きスマホの人にわざとぶつかって、壊れているスマホを落として、壊れたとか身体が痛いとか言いがかりを付けて金銭を要求する。結論すると、米国では歩きスマホをする人の怪我を心配し条例を制定している。一方、我が国は条例を作っても機能せず、歩きスマホが撒き散らす迷惑・犯罪を助長している。所変われば品変わるということか。残念。