ガンの近赤外線治療法

日本の研究者が、近赤外線照射でガンを消滅させる方法を開発したとのこと。現在マウス実験で8割方成功しており今後臨床試験に入るという。近赤外線照射装置は、安全無害で安価で操作性も簡単等のメリットがある。米FDAが異例の早さで臨床試験にゴーサインを出すほど期待度が高いようだ。ガンの3大療法といえば、外科手術、抗がん剤、放射線治療。外科手術は身体への負担が大きく、抗がん剤は副作用が激しく、放射線治療は装置が超高価で費用がかかり過ぎる。ガン療法は国によって特徴があり、日本では外科手術が7割だが、欧米では放射線治療が7割を占めているらしい。ガン治療で手術や抗がん剤はするなと主張している「医者に殺されない47の心得:近藤誠:アスコム」が、叩かれていたが、欧米から見れば正当な意見のようだ。近赤外線照射法が開発されれば、費用の高いことが障壁になっている放射線治療に風穴を開けることになる。原理はこうだ。光を受けると熱を出す特殊な化学物質をがん細胞の表面に結びつけ、熱に弱いガンだけに近赤外線を照射し、その発熱でガンを消滅させる。実用化されればガン患者の負担は大幅に緩和されることになる。開発の早期な成功を願いたい。