石破と加藤

女性大臣の不用意発言による国会の空転が治まったかと思いきや、第二の空転劇が始まったようだ。林経産相は、使用済み核燃料の再処理事業などの質問で答弁が出来ず審議が何度も中断。野党議員から「勉強不足との自覚はあるのか」と問われ「ございます」と答えたとか。その後の記者会見では「事前通告のない専門的な質問が多かった」と釈明したと言うから救いようのないザル大臣と言えそうだ。だが、もっと凄い後釜がいた。石破地方創生担当相は、今年の地域再生法改正案の提案理由説明で、何と昨年の提案理由書を約二分半にわたり最後まで読み上げた。誤りに気付いた後に「違うものでした」と陳謝。そして事後の記者会見では何と「部下の責任は私の責任だ」と責任は自分にあると認めたと言っているようではあるが、部下に責任を転嫁している。大臣自身が内容を理解していない法案など決して提案すべきではない。石破は官僚の単なる飾り物のように見える。石破は自民きっての論客で軍事オタクと言われているが、オタクだけに周りが見えないオンチのようだ。以前は安倍と首相の座を争う立場にいたが、加藤の乱のあの加藤と同様に最後の決断が出来ず漂い続けている。既に終わった人と見るべきだろう。たるみ切った安倍内閣で、せいぜい石破大臣がたるみのシンガリになることを願いたいものだとつくづく思う。