宇宙太陽光発電の初めの一歩

昔漫画で見たSFの世界が現実に近づいて来たようだ。JAXAが無電送電実験に成功し宇宙太陽光発電に一歩進めたとのこと。地上の太陽光発電は夜があったり雲があったりで効率が悪い。だが、もし宇宙で太陽光発電が出来れば、1年中発電出来るし遮るものがないので地上より10倍も効率が良いと言われている。宇宙太陽光発電の仕組みはこうだ。宇宙に太陽電池パネルを浮かべ発電する。得られた電気をマイクロ波に変換して地上に送る。地上ではマイクロ波を再び電気に変換するという仕組みだ。今回の実験では送電用アンテナからマイクロ波を発射し、55m離れた場所に設置した受電用のアンテナへ正確に送ることに成功したとのこと。実用化するには数千から数万kmの送電が必要で、原発1基分に匹敵する太陽電池パネルの大きさは直径数kmというから、まだまだ先は遠そうだ。しかし月に太陽電池パネルを並べ地球に電気を送る日もSFでは無くなりつつあるようだ。自分の目が黒い内は無理だろうが、孫たちは恩恵に浴するかもしれない。