カテゴリ:201503



31日 3月 2015
東工大がアンモニアをセ氏350度、常圧で合成する技術を開発したとのこと。触媒を工夫して従来の10分の1未満のエネルギーで出来る可能性が出てきた。アンモニア合成は約100年前に工業化されたハーバー・ボッシュ法が有名で、その後改良されてはいるが500度、200気圧の条件が必要だった。常圧で合成出来ることはかなり革命的な研究成果だと思う。歴史的に見ると、アンモニア合成が開発されたので空気中の窒素の固定化が出来るようになった。それにより窒素肥料の大量供給が可能になり作物が豊富に作られ人口が爆発的に増えることが可能になった。一方ダイナマイトの原料である硝酸の大量生産も可能になり戦争で使われたこともある。使い方は人間の問題ではあるが、アンモニアが人類の進歩に果たした貢献が極めて大きい事は間違いない。自分は、アンモニア合成を化学式 N2+3H2→/←2NH3+24Kcal で化学平衡の基本として学んだ。発熱反応であるから温度を下げると平衡を保つため発熱するNH3を生成する方向に進む。モル数は左4で右2だから圧を上げると圧を下げるNH3を生成する方向に進む。学生時代が思い出されて懐かしい。今回のブレークスルーは窒素分子の結合を、弱いエネルギーで切断する触媒を探し当てたことのようだ。人類にとって、窒素の固定と二酸化炭素の固定は永遠の課題だ。ITばかりが持て囃される時代ではあるが、最終的には化学こそが原理的に人類を救う科学であると確信している。
30日 3月 2015
群馬大病院に続き千葉県がんセンターの腹腔鏡手術による立て続けの死亡が問題になっている。群馬では患者8人が相次いで死亡し、千葉では11人と相次いだ。千葉県の第三者検証委員会は、執刀医の手術に対する安全配慮の不足や技量不足を指摘し、センターとして原因究明や再発防止の取り組みを行わなかったためと結論付けた。8人を執刀した医師は腹腔鏡手術のパイオニアと言われる存在だというから、まるでテレビドラマDOCTORSに出て来るヘボ医者とそっくりだ。今までテレビを観ていて、手術前の準備不足とか技量不足による手術の失敗はドラマの中の虚構と思っていたが、事実はドラマより奇なりだ。現実にドラマとレベルが変わらない手術が行われていることを知りゾッとした。更に群馬大では監督不行き届きの病院長が、内定していた学長就任を辞退したというオマケも付いているから、これもテレビドラマそのもの。この群馬と千葉の死亡事故は、決して医療ミスではない。医師として能力のない人間が行った殺人行為と言える。そして連続殺人犯を知っていながら見逃した上司は殺人ほう助の罪に問われるべきだと思う。
29日 3月 2015
アルプス山中に墜落した格安航空会社のエアバス事故の原因は、どうやら副操縦士の精神疾患を見落としていたことにあったようだ。墜落は突発的な事故や衝動的な行為ではなく、計画的な臭いがプンプンする。医師の乗務不適合という診断書を廃棄して会社に事実を隠し、精神疾患の治療薬を服用していたとのこと。副操縦士による乗客乗員150人全員を道連れにした自殺、というよりは大量殺人だと言えそうだ。この航空会社では健康診断はするが精神疾患のチェックはしないので、見落とされてしまったようだ。この事件を受け、この会社も各国も操縦室常時2人体制にするという。2人体制であれば万一操縦士が精神異常者であっても歯止めの効果が期待出来る。現在は格安航空が急激に増えて操縦士が世界的にひっ迫している。操縦士の売り手市場だから、少々の傷物でも採用する可能性は高い。いつ第2のルビッツ副操縦士が現れるか分からない。そんな状況の中で、国交省は操縦室1人体制を容認するという。国交省は「客室乗務員が訓練を十分受けないと余計に混乱を招きかねない」と能天気なことを言っている。国交省は日本の操縦士は精神疾患にならないし、ハイジャックなど起こり得るはずがないと信じているのかもしれない。電車の乳母車問題には敏感な大田国交相だが、大事故を防止することには考えか及ばないようだ。結局国民は自分の安全は自分自身が祈るしかないようだ。
28日 3月 2015
経産省が「住み易さ」を金銭価値に置き換えたところ、第一位は松江市だと発表した。生活の質にいくら支払うかを調べた結果だという。通勤時間とか自然環境などを評価項目に入れ、松江市に住む価値は194万円、人気の杉並区は140万円だったとか。毎年発表される最も住みよい県に選ばれるのが富山県だ。いつも思うのだが、持ち家率や住宅の延べ面積など居住環境は全国1位で、かつ立山連峰の景観も良いらしいが、冬は雪に閉ざされ決して住み易いとは言い難そうだ。経産省のご推奨の松江市は2000年の21万人をピークに2040年には17万人以下に減るという推計もある。富山と同様に裏日本の松江市の冬は厳しそうだ。この種のアナウンスはとても恣意的な感じを受ける。今の政府が地方創生だから、無理やり地方に脚光を浴びせようとしているようにも見える。住み易いと思われる街はいくらでもある。東京だけでも、おしゃれで庶民的な吉祥寺、交通便利な豊洲、何でも揃う自由が丘、自然が多い中目黒。地方でも、適度に都会で空港、プロ野球、美味しいものの福岡、住んでいるだけでステータスな京都など数え出したら切りがない。自分は政府の恣意的な宣伝に惑わされ一度は富山県や松江市に住んでみたいと思っている。政府は恣意的な宣伝だけではなく、国民の背中を押す政策を編み出すことが出来れば地方創生も一歩前進すると思うのだが。
27日 3月 2015
2015年統一地方選が始まった。4月中に新しい県市町村長や議員が選ばれることになる。だが東京都の議員たちには失望してしまう。都議会では「自治体議員とカネ」を巡る改革が先送りされることになった。都議会では本会議や委員会に出席するたびに議員に交通費として1万円が支給されている。数百円の運賃で会議に出られるのだから実費支給に変えようと共産党や維新の党などが条例改正案を表明した。しかし自民、公明、民主は、議会運営委員会理事会で継続審査をすることにして本会議での採決を避けた。この種の費用は、1人当たり東京都が約40万円に対し、実費支給の千葉県は約10万円。たとえ30万円の差でも自公民の都議会議員は既得権を手放さないのだ。金に狡いのだ。自浄能力がないのだ。挙げ句の果てに、自公民たちは共産や維新に対し、条例改正案は統一地方選前のパフォーマンスだと言ってのける。開いた口が塞がらない。しかも自公民に異議を唱える都民の声が聞こえてこない。またまた統一地方選で自浄能力のない人物を選ぶことになりそうだ。かくして改正は葬られることになる。
26日 3月 2015
一時流行ったレーシック人気が落ち目のようだ。銀座眼科の杜撰な管理による感染性結膜炎事件や品川近視クリニックの不当表示に対する公正取引委員会の警告などが足を引っ張ったのかもしれない。自分の周りにもレーシック手術を受けた人が何人かいる。知り合いのある女性はレーシックがまだ走りの頃手術を受けた。眼鏡レンズが渦巻く輪になる程のド近眼だったので、術後の裸眼の世界は、自分が生まれ変わったように感じたらしい。レーシックを絶賛していた。ところが先日会った時コンタクトをしていると言う。レーシックは角膜を削り視力を矯正するが、角膜は元の厚さに戻ってしまうかららしい。今は近視に戻っただけだから然程問題はないが、調べてみると後遺症が残るケースもあるようだ。そのうち年を取って白内障が進むと眼内レンズのお世話になることになる。通常眼内レンズは角膜の曲率を測ることで、最適なレンズ度数を決めることが出来る。しかしレーシックをして角膜が歪んでいると、計算上最適なはずのレンズが合わない事態が生じることもあるそうだ。レーシックが一生ものであれば素晴らしい技術だと思うが、数年で元に戻ってしまうのであれば、ハイリスクでハイコストな代物と言えそうだ。レーシックが落ち目な要因は、結膜炎や不当表示ではなく、効果の一過性が証明された所為なのかもしれない。
25日 3月 2015
第3次安倍内閣の目玉は地方創生だったと思っていたが、自分の記憶違いかもしれない。安倍と首相の座を争おうとした石破が折れて地方創生担当大臣に収まり、過去のようなバラマキはしないと言っていたような気がする。石破はその後すっかり影を潜め今は動向だに知る由もない。最近政府は2014年度補正予算に盛り込んだ緊急経済対策の自治体交付費約4千億円の配分を公表した。所謂地方創生交付金だ。しかしその殆んどが自治体宛ての商品券購入費だと言う。昔を思い出す。嘗て竹下首相は、ふるさと創生事業として、各市町村に1億円をばら撒いた。総額1兆円もだ。公明のアイデアであった6千億円の地方振興券なるものもあった。その結果は国民の誰もが知っている。益は無く国家財政がひっ迫しただけだったことを。それに較べれば今回のバラマキはたったの4千億円とも言えるし、今の時代に4千億円をもとも言える。「過去のようなバラマキはしない」と断言していた石破は、地方創生策について今何を考えてどのような行動を始めているのだろうか。気になる所だ。
24日 3月 2015
1票の格差が2.13倍だった昨年末の衆院選は憲法違反だとして争われた裁判で、大阪、名古屋、広島高裁は違憲状態ではあるが選挙結果は有効という判決を出した。定数の0増5減では格差は解消されていないという判断だ。それもその筈、最高裁は前回と前々回の衆院選に違憲状態と判決し、1人別枠方式が格差の要因として廃止を求めているのだから。最高裁は、現在の格差は明らかに違憲だが是正には多少時間が必要でしょう、と言っているようなものだ。今回の判決に対し、自民の細田幹事長代行は「是正は国勢調査ベースでやることになっており原告の住民票ベースの訴えはおかしい」などと重箱の隅を楊枝でほじくる的外れなことを言っている。これは判決に難癖を付けているだけであるし、2倍以下であれば格差は無いと考えているからだろう。裁判所の思いやりに政治家が甘えているという構図に見える。裁判所は、明らかに違憲だと断定し、選挙を無効にすべきだと思う。無効になれば全議員が職を失って大混乱に陥るだろう。しかし格差是正にはそのくらいのショック療法が必要だ。断行してこそ、裁判所は正常に機能し始め、政治家は褌を締め直すことになるはずだ。
23日 3月 2015
STAP細胞で揺れた理化学研究所の野依理事長が3年の任期を残し退任することになった。文科省はSTAP細胞問題の引責ではないとは言っているが、それ以外の理由は見当たらない。野依は会見で「STAP問題の最大の責任は現場の研究者にある」と最後まで現場に罪を押し付け自分の公的責任を認めようとはしなかった。何のために組織のトップはいるのだろうかと疑問に思う。この1年間理研はSTAP問題で嵐が吹き荒れた。論文の発表と撤回、小保方の釈明会見、笹井副センター長の自殺、調査委員会の設置や報告、告訴、小保方の退職等々盛り沢山だった。しかし野依が会見に現れたのは良いとこ取りで論文の発表くらい。野依は死んでしまった笹井について「シニアになればなるほど故意であってもなくても、起こした問題への責任は大きい」と発言している。野依自身こそ、この言葉を噛み締める必要がある。論文不正を無くすことも、組織として問題に迅速に対処することも、理事長一人の決断ですぐに実行出来たはずだ。STAP細胞問題について理事長の公的責任は重い。ノーベル賞学者だからといって優れた経営者になれる訳ではない。平凡な経営者にすらなれなかった。3年余して理事長を退任することは、理研にとって朗報と言えそうだ。
22日 3月 2015
今年は年明け早々生まれて初めてインフルエンザに罹った。高熱を経験し、この年齢で肺炎になると怖いなと思った。急に肺炎球菌ワクチンに興味が湧き調べてみた。肺炎球菌のパンフレットによると、年寄りは免疫力が低下し、肺炎球菌に感染し易くなり、肺炎、髄膜炎、敗血症、中耳炎などを発症することが多いとのこと。現在、肺炎は日本人の死因の中で、がん・心疾患に続く第3位で、肺炎で亡くなる人は年間約12万人にも達する。しかも、その内の97%が65歳以上だという。これは接種するべしと思い近所の医院へ行った。先生によると、接種後高熱が出たり酷く腫れる人もいるとのこと。まさか自分はそうはならないと思い接種を受けた。先生は腫れるので利き腕ではない方に打った方が良いでしょうと言う。ところが自分は両刀使いだ。野球やボーリングは左だが、テニスは右。次の日にテニスをする積もりだったので、左に注射をして貰った。注射そのものは痛くはないが、翌日左上腕が腫れた。筋肉を酷く打撲した時のような痛さだ。右手をテニスの素振りのように動かすと左の上腕がかなり痛い。テニスは諦めることにした。その次の日も痛かった。鏡で見ると縦20cm横10cm程の大きさで赤く腫れている。相当強力な注射のようだ。今までの人生で、最も痛かった注射は子供の頃に打たれたBCGだ。筋肉注射だから打つ時は痛かったが、その後は膿むのだが痛かった記憶はない。肺炎球菌ワクチンは我が人生の中で最高に痛い注射であった。痛さの程度は効能に比例すると信じることにした。

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