正義の人

為末大さんの「ヒステリックな正義の人」発言がツイッターを賑わしているようだ。陸上男子400m障害日本記録保持者の為末大さんは、スポーツコメンテーターとしてだけでなく、障害者の為の活動にも携わっているとのこと。ところが障害者の周りにいる「ヒステリックな正義の人」が過敏に保護するため、障害者への援助や理解が進まない原因になっていると指摘している。「ヒステリックな正義の人」は、「400m障害」は「400mハードル」と言い換えて欲しいとか「障害」を「障碍」と書いてとかと要求するので、使う言葉が無くなり話を止めてしまうこともあるそうだ。先日読んだ本「大放言:百田尚樹:新潮新書」にも障害者について正義の人のことが書いてあった。副題「美しい正義が障碍者の生活を壊す不思議」の内容は以下の通り。50年前頃テレビで「小人プロレス」が流行っていたが「障碍者を見世物にするな」という正義の人から抗議があり放送出来なくなってしまった。その結果レスラーたちは失業し再就職がままならず生活がたちまち困窮してしまった。人権派は綺麗ごとばかり言って障碍者の生活を脅かしても、その保証はしない。ただ自分が正論に酔っているだけ、と。そう言えば自分が書いているこのブログも上から目線的な意見が多い。自分も時々正義の人になっているのかもしれない。人のふり見て我がふり直せ、を肝に銘じよう。