第3次安倍改造内閣って

第3次安倍改造内閣が発足した。麻生財務相は財務省の仕事に飽き飽きしているのに再任された。安倍から麻生を見れば座敷牢に閉じ込めたと思っているだろう。麻生はゆでガエル状態だ。同じ座敷牢組が石破地方創生相。水月会なる派閥を立ち上げたものの自ら入閣してしまった。最早、水月会の解散は火を見るよりも明らかだ。脱原発の河野太郎が規制改革相かつ国家公安委員長に入閣した途端、ブログを閉じた。閉じたということは、今後自分の意見は言わないということだ。安倍から見ると脱原発封じに成功し、河野から見ると操と自説の重さの違いを実感したことになる。更に訳の解らない一億総活躍相なるものが出来た。担当相は、これから具体的な政策を公募するという。本末転倒なだけではなく、一億総玉砕とか白痴のイメージしか伝わらない。東京五輪で無能さを曝け出した下村に代わり元プロレスラーの馳が文科相になった。副大臣は何と元ヤンキーの義家だ。プロレスとヤンキーで子供たちを何処に導くのだろうか。最大の目玉は留任の菅官房長だろう。記者会見で「大事なのは安倍政権が明確に何をやるかを示し、物事を前に進めていくことだ」と述べたという。新3本の矢とは、GDP600兆円、出生率1.8、介護離職ゼロ。明確にやることは介護離職ゼロということは理解出来る。目標が余りにも低いが、ひょっととすると達成出来るかもしれないという意味でだが。GDP600兆円、出生率1.8は余りにも不明確で現実離れしている。菅官房長は気が狂ってしまったとしか思えない。明確さは何処にあるのだろうか。第3次安倍改造内閣の船出は余りにも厳しくかつ寂しい。