金塗れのサッカー業界

FIFA倫理委員会がブラッター会長に90日間の活動禁止処分を下した。ブラッター会長はFIFA汚職事件の最中、5月末の会長選で5選を果たしたが何と4日後に辞任を表明したことには驚かされた。何かがバレかかったに違いない。辞任するなら会長選に何故立候補したのかと訝しがったものだ。結局来年2月の会長選まで辞任しないことになったが、今回の処分で事実上の解任となった。現在ブラッター会長は背任などの容疑でスイス検察当局の捜査を受けている。FIFA汚職事件では、ブラッター会長以外の副会長たちや事務局長らが検挙されたので、会長自身が限りなくクロに近い事は言うまでもない。ブラッター会長の辞任発表に伴い多くの人が会長選に手を挙げた。その筆頭がプラティニUEFA会長だった。プラティニはブラッターの利権体質を激しく非難した人物だ。ところが今は数年前にブラッターから数億円を貰った容疑で取り調べられている。プラティニはFIFA事務局長と共に90日間の活動禁止処分を受けた。同じく会長選に立候補を表明していた韓国の鄭FIFA元副会長は、倫理規定違反で6年間の活動停止処分と罰金。結局FIFA執行部は総崩れになった。次期会長選にはアリ・フセイン王子、オランダサッカー協会会長、アジアオリンピック評議会会長、AFC会長らの名前が挙がっている。変わったところでは、ジーコ、フィーゴに何とマラドーナまでいる。金塗れは選手層にも波及している。メッシも脱税で禁固刑を求刑されているという。FIFAを立て直すのは並み大抵ではなさそうだ。映画にすれば一大スペクタルの大作になりそうだ。