子供の躾け

お嫁さんがお産で入院中なので、三男が長男を連れて二人で我が家に遊びに来た。その長男はまだ3歳未満だから、自我が目覚めたばかりだし、母親が傍にいない生活には相当ストレスが溜まっているようだ。夕食は近所のレストランに行ったが、途中で愚図り始めた。何が不満なのか、何に怒っているのか分からない。兎に角怒っている。そのうち父親を叩き始めた。父親は、どうしたの、どうしたのと宥めているが収まらない。そんな状況を見ながら、子供の我儘を無責任に放任し続けていると、自分勝手の子供に育ってしまうだろうにと思っていた。自分はこの三男を含め子供たちの躾けは厳しく育てた。このような状況であれば、子供の我儘は絶対に許さなかった。でも三男は心が優しいから許しているのかなと推測した。しかし、その時三男が「最近は愚図ることが多い。今は公共の場だから宥めているが、家では手を挙げる」と言う。あの三男が、優しさだけでなく、父親としての仕事をしっかりと全うしている。結局三男と子供はレストランに留まることなく我が家に帰ったが、何か嬉しく感じた。我が子である三男も着実に成長していることを実感したからだろう。