大阪都構想の是非

大阪都構想の投票日がいよいよ明日に押し迫ってきた。一時はあれ程人気のあった維新ブームも、今ではすっかり影を潜めてしまった。現状の事前調査によると6割の確率で負けが決まったようだ。5、6年前に大阪維新の会を立ち上げたのが橋下市長。当時は発想自体が斬新で、大阪再生の起爆剤になるとも思われた。しかし、その後紆余曲折があり、というよりは多くの醜態が暴露され、萎びた漬物に成り下がってしまった。生の野菜は腐り易い。まさに地物の特性を地で行ってしまったようだ。でも、今こそ大阪都構想自体を如何に評価すべきかを考えるべき時だと思う。政府を代表する菅官房長官は「無駄解消に大なた必要」と大阪都構想を肯定し、一方谷垣自民幹事長は大阪市議がいなくなることを心配し構想に反対している。自民は分裂しているのだ。政治家から見れば、森を見ると大阪都構想だが、木を見れば現状維持ということなのだろう。では、大阪市民から見ると、どのように映るのだろうか。それが一番の問題だ。東の関東の自分から見ると、たとえある程度のマイナス面があるとしても、都構想は正しいと思う。否定すれば何も変わらない。でも大阪都構想が現実すれば経費削減だけではなく、大阪は再び脚光を浴びるし経済も蘇えるはずだ。関東人は関西の衰退を願ってはいない。関西が再び栄えて関東と競う事こそ、日本全体を活性化させるのだと思っている。頑張れ大阪人。